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で、それぞれ 全30巻
の 「世界文学全集」
とか、 「日本文学全集」
とかを 河出書房新社
から出すという、まあ、離れ業で、ちょっと唖然とさせてくれた、多分、本業は 作家
の 池澤夏樹
ですが、久しぶりに出かけた 市民図書館の棚
で見つけたのがこの本でした。
その時期、その時の文章です。ちなみに書名として 「されく魂」 とお付けになっているのは、 目次 の最後にある、 石牟礼道子の一周忌 にお書きになった文章の題名が使われているのですが、その文章については その2 でご案内しようと思っていますが、 石牟礼道子 のこんな 詩 からとられています。目次
1『苦海浄土』ノート不知火海の古代と近代水俣の闇と光明るくて元気で楽しそう世界文学の作家としての石牟礼道子「日本文学全集」『石牟礼道子』解説『評伝 石牟礼道子‐渚に立つひと』文庫版解説2書評『最後の人―詩人 高群逸枝』書評『葭の渚―石牟礼道子自伝』書評『不知火おとめ―若き日の作品集1945‐1947』書評『無常の使い』書評『完本 春の城』書評『道子の草文』3ぼくのもとに無常の使い石牟礼さんがお果てになった夢とうつつを見る人されく魂―石牟礼道子一周忌に寄せて
あとがき
糸繰りうた 石牟礼道子
日は日に昏(く)るるし雪ゃあ雪降ってくるしほんにほんに まあどこどこ漂浪(され)きよりますとじゃろ
夜も日も明けずわが魂のゆく先もわからんみんみんぜみのごたるみぞなげなおひとでございます。
(「みぞなげな」は「かわいそうな」の意)
これが、 池澤夏樹 の 「世界の十大小説」 ですが、さすがのライン・アップというべきでしょうね。年齢のなせる業に過ぎませんが、何とか、半分は読んだことがある作品でホッとしましたが、若い人たちに1冊でもいいので手にとっていただきたいと願う10人ですね。ガルシア=マルケス『百年の孤独』アゴタ・クリストフ『悪童日記』ミルチャ・エリアーデ『マイトレイ』(Maitreyi)ジーン・リース『サルガッソーの広い海』(Wide Sargasso Sea)ミシェル・トゥルニエ『フライデーあるいは太平洋の冥界』(Vendredi ou les Limbes du Pacifique)カルロス・フエンテス『老いぼれグリンゴ』(Gringo viejo)ジョン・アップダイク『クーデタ』(The Coup)メアリー・マッカーシー『アメリカの鳥』(Birds of America)バオ・ニン『戦争の悲しみ』(The Sorrow of War)石牟礼道子『苦海浄土』
池澤夏樹[イケザワナツキ]1945年、北海道生まれ。1988年『スティル・ライフ』で芥川賞、1992年『母なる自然のおっぱい』で読売文学賞、1993年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2010年『池澤夏樹=個人編集 世界文学全集』で毎日出版文化賞、2011年朝日賞、2020年『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集』で毎日出版文化賞
追記
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