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シャブリ・ヴァルミュール05(ラヴノー)目の細かいやすりで研いだかのようなツルリとしたテクスチャー。酸がとてもなめらかで冷涼感に満ちたシャルドネ。バタールモンラッシェ11(ジャンマルクボワイヨ)リッチで華やか、まだ若いけれども今の時点で大変美味しく飲める外向的な味わい。シャブリとはまさに対照的。ボンヌ・マール97(ヴォギュエ)ブランデーチックな香りにやや熟成が進みすぎかと戸惑うが、味わいはまだ若いくらい。香味のアンバランスが不思議。私の持ち込み。ヴージョ95(ショパン・グロフィエ)やや濁りある色調だが香りは素晴らしいスーボワ系。どこにも無理のないナチュラルで穏やかな味わいはさすが。ショパングロフィエを久々に飲めて感激。ボンヌ・マール90(ジャン・ルイ・フォージュレ)さすが90年といいたくなるようなリッチで球体のような味わい。土っぽさや下草をを感じさせるような年代相応の熟成香。すばらしい。ミュジニー88(J・ドルーアン)さすがミュジニーといいたくなる赤系果実のリキュールと皮革系の絡みつくような芳香。味わいは香りほどの凄味はないが伸びやかな酸と緻密な酒質による良好なバランス。
2014年01月31日
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熱帯魚水槽のエンゼルフィッシュが産卵したのですが、孵化した稚魚たちは泳ぎ始めた途端、1匹残らず他の魚たちに食べられてしまいました。ブログで報告する間もありませんでした。無念です。(--)東急本店の品揃えについて、ふだん価格面でアドバンテージを感じることはまずありませんが、2割引きとなると話が別です。年に数回開催されるセール時には、他のセールアイテムなどを除くほぼ全品が割引対象になります。今回私が購入した写真のボトルたちもいずれもほぼ楽天最安値かそれ以下で買うことができました。ボトルを手にとって確認できるし、送料もかからないのもポイント高いです。※なお、2割引はチラシ持参が条件なのでお間違いなきよう。
2014年01月30日
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東急試飲には前日の夕刻に行ったばかりだったのですが、この日は子供の送迎で渋谷で3時間ほど時間をつぶさなければならず、結局二日連荘で行ってしまいました。伺えないときには何ヶ月も伺えないのに、こういうこともあるんですね。セシルトランブレ 11シャペルシャンベルタン二日目でやや香りが散漫になっていますが、よく熟した果実と豊かな酸は健在。ボーモンより樽が目立たない。フィニッシュにややタンニン感じます。ボトル23100円。メオ・カミュゼ ヴォーヌロマネ・オー・ブリュレ 11高いのでハーフで注文(笑)。赤と黒の中間ぐらいの果実、スパイス、スミレ、紅茶。味わい液体が緻密で滑らかなタンニン。口の中で奥行きがあって表情豊か。これは素晴らしい。ちなみにボトル44100円だそうです。ヴォギュエ シャンボールミュジニー 11赤と黒の中間果実、ハーブ、スパイス、それにやや還元香。口に含むと甘く濃縮した果実味があり、今すでに外向的。通年より近づきやすい印象です。。構成要素の多さは村名のレベルを超えてますが、値段も18kと聞くと…。
2014年01月29日
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先週土曜日は仕事で休日出勤でした。帰り際にセール品狙いもあって東急試飲コーナーに立ち寄ってみました。閉店間際でしたが、気になる生産者のボーモンの飲み比べをすることができました。セシルトランブレ ヴォーヌロマネ・ボーモン11赤と黒の中間位の果実。白粉、バニラ、シナモン、タージリン、外向的で甘く、滑らか。タンニンがシルキーで今すでに美味しい。抜栓後半日経過していることもあるのか、柔らかくこなれていてとても美味しいです。ただ、ボトル19000円というプライスはどうでしょうかねぇ。デュジャック ヴォーヌロマネ・ボーモン11香り高いですがやや化粧っ気が強いですね。赤と黒の中間果実、ハーブ、オーク、バニラ。それと少しばかり青っぽいニュアンスもあります。味わいはセシル・トランブレ同様十分滑らかです。繊細さではやや劣りますが、こちらの方が要素が多く熟成のポテンシャルはありそうです。フィニッシュにタンニンが感じられます。セシル・トランブレ、たしかにいい作り手だと思いますが、価格がねぇ。
2014年01月28日
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昔よく飲んだダニエル・リオン。家族の内紛により、長男のパトリスが独立。現在のダニエル・リオンは次男と三男が運営しているそうです。最近はまったくといっていいほど話題に上りませんが、たまたまカーブドリラックスの実店舗で安く売られているのを見つけて購入してみました。木村硝子のcava29オンスのグラスに注ぐと、イイ香りが立ち上ってきます。赤と黒の中間位のコンポート的果実、スパイス類、森の下草や皮革、黒土。少しでもバランスを崩せば馬小屋系に振れてしまいそうな危うくも妖しい香りです。味わいは香りほど心を動かされることはなく、全般に薄めでそのわりに酸が立っており、後半にタンニンも目立ちます。ボトル下部になるとだいぶ濃厚さは増してはくるのですが、酸にややピリピリ感があったりフィニッシュのタニックさが際立ったりと、正直あまり感心しません。まあ5K台という直近の村名ぐらいのプライスで購入したことを思えば多くは望めないのかもしれませんが、その昔パリのビストロで飲んだ99年のVRボーモンが激ウマだった記憶からついついこのドメーヌへの期待値が高くなってしまうのかもしれません。今度は09や10年などの良年も試してみようと思います。★★★
2014年01月26日
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エージレス直刺し保存でワインに異臭が出てしまう問題については、成分の鉄の臭いや燃焼時の臭いがうつったり活性炭成分が香味を吸収してしまうのが原因という説が有力になってきました。白ワインで異臭が発生しない理由がよくわからないのですが、この点についてはおそらく赤ワイン固有のある特定の成分が反応しやすい、ということなんでしょう。問題はこれらの事象が通常の脱酸素パックで本当に起こらないかということですこれについては、湿度ほぼ100%で液面と隣接していた瓶内の場合と違って、袋内のエージレスの臭いがコルクで隔てられた瓶の中のワインにうつることはまずないんじゃないかと皮膚感覚的に思います。#もしうつってしまうようなら、食品全般にエージレスを使えなくなってしまいますよねぇ。冷蔵庫に臭いの強いものと一緒にいれておくと臭いがうつるという俗説があります。きちんと検証したことはありませんが、今まで冷蔵庫で保存して本当に臭いがうつったワインというのには出くわしたことがありませんし、キムコと一緒にいれておいて香りが吸い取られてしまったという話も聞いたことがありません。実際、3年間脱酸素パックで保存しているT氏のところでそのような事例は起こったことがないとのことです。では、これらの問題は脱酸素パックでは無視してよいのでしょうか。ひとつだけ心配なのは、例の還元問題です。以前化学ご専門の方の意見として、瓶外、瓶内ヘッドスペース、液体内のそれぞれの酸素が均衡を求めて流動するという説を紹介しました。通常の環境であれば、ヘッドスペースの酸素はだんだんと液体内に吸収され、酸素濃度が低下します。均衡論にしたがえば、その場合、大気中の酸素がコルクを通じてヘッドスペースに流入しようとすることによって、ごく少量とはいえ、外気→ヘッドスペースという酸素の流れが発生します。一方、脱酸素パックの環境は、袋内で閉ざされています。そして袋内の酸素はエージレスによって吸い取られ、酸素濃度がゼロになります。この場合、ヘッドスペース内に酸素が残っていれば、ヘッドスペース→袋内外気 という流れが発生することになりますが、ヘッドスペースの酸素もすでに液体内に溶け込んでいる場合はどうなるのでしょうか?なにも起こらないという可能性がまずひとつ。もうひとつの可能性は、液体内に溶け込んだ酸素が分離して気化し、ごくゆっくりと瓶外に吸い出されるということですこれがはたしてあるのかないのかは重要なポイントです。もしあるとすれば、メリットとして、酸化劣化したワインをある程度救えるのでは、という期待が出てきます。一方リスクとしては、この流れが制御不能となって、エージレスが飽和状態になるまで液体からの酸素が流出しつづけ、極端な還元状態に陥るのではないかという恐怖があります。しかし、もし本当に均衡を求めて液体内の酸素が気化することがあるのなら、「Whynot」のような瓶内に不活性ガスを充満させるタイプのワインセーバーは成立しないはずです。エージレスは漂っている酸素を吸収することはあっても、すでに他の物質と結合してい酸る素をひっぺがしてまで吸着させる(還元させる)ほど強い作用はないのではないか。最近の実験やT氏との意見交換などからも、私は後者のリスクについては、ほぼ無視してよいのではないかと思い始めています。ただ、その一方で、検証会で飲んだマルセルラピーエルやポンソのとてもクリーンな香味を思い返すにつけ、なにかしらプラスの作用をしているのでは、という気もしないではありません。なにかこれを証明するような検証ができればいいのですけどね。つらつら考えてみたいと思います。
2014年01月25日
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エージレス直刺しでワインに異臭がついてしまう問題について、発売元の三菱ガス化学さんに問い合わせているのですが、案の定その後なしのつぶてです。そうこうしているうちにT氏から面白い実験結果が送られてきました。おそらくこれがファイナルアンサーであろうという結果なので、紹介させていただきます。T氏は下記のような条件で実験をしてみたとのこと。以下、引用。****************100ccずつ小分けにしたボトルで 1.何もせずそのまま (2日分の酸化は進むのでその基準用)2.使用済みエージレス直刺し3.カッターの替刃を宙吊り4.活性炭の脱臭剤封入 3.は、「エージレス中の鉄粉の臭いがつくのではないか」という仮説に対して、純粋に鉄だけを封入して影響を確認するもので、身の回りにある手頃で綺麗な鉄として、ピカピカのカッターの替刃を糸で瓶内の空中に宙吊りにしたものを作ってみました(笑)4.は、「エージレス中の活性炭で香り成分の一部が吸着されたのではないか」という仮説に対して、同様に活性炭だけを封入したものです。手頃な活性炭として、100円ショップで冷蔵庫用の活性炭脱臭剤を買ってきて、スクリューキャップの蓋にゲル状の活性炭をスプーンですくい入れ、小瓶に入れてワインが触れないように注ぎました。 結果ですが、 2.は、使用済みでもやはりケミカルな異臭が付いていますが、新品エージレスよりは幾分弱めの異臭です。その差分は、エージレスが酸素を吸収して燃焼することに伴い発生する臭いがあることを示すものと考えられます。 3.は、取り出したカッターの替刃が、サビサビになっていました(写真)。ワインに接触させていなくても、瓶内は湿度100%になるのですぐに錆びるんですね。ワインの香りにもそのまま鉄と鉄サビの臭いが付いていました。4.は、異臭はまったくないものの、香りがやや弱く、味わいも果実味やボディが少し薄くなっています。脱臭剤で香り成分の一部が吸着されて香りのバランスを崩したことによる異臭というのが当初の仮説でしたが、吸着は一部を選好して起こるのではなく、一律・全般に吸着が起こるため、全体的に線が細くなったものと考えられます。 3.から瓶内の現象を推察するに、液面から立ち上った水分・アルコール・香り成分などが再び液体に戻る循環があって、その途中で鉄の臭いを伴って徐々にワインに臭いが移っていくものと考えられます。 4.もこの循環の中で、活性炭に吸着されるアルコールや香成分の分だけ、液体に戻る要素が減少していったものと考えられます。 2.も同様に、エージレス自身の何かしらの臭いが循環して液体に移っていく要素があり、それが異臭をもたらすのではないかと想像します。 エージレスに限らず、ワインの瓶内にモノを入れちゃダメってことですね。当たり前か(笑)*****************************************ということで、われわれは異臭の原因として、1.エージレスの燃焼時の臭い、もしくはエージレスの鉄の臭い。2.活性炭に一部の香りを吸い取られてバランスを崩した。3.エージレスが液中の酸素を吸い取って極端な還元状態になった。の3つを考えていましたが、原因は主に2プラス若干1の要素も、というところでしょうか。それにしても、カッターの刃がわずか二晩でサビだらけになるというのは驚きです。T氏が書かれているとおり、ワインの瓶内は我々が想像するよりもずっと湿潤状態になっていて温度変化などによって気体と液体の間で循環があるのでしょうね。活性炭は主犯ではないようですが、味わいが痩せてギスギスした感じになるところに関係があるかもしれません。(実はそれが前から不思議でした。)つづきます。
2014年01月24日
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話題の生産者のひとりですが、なかなか縁が無くて試飲以外ではこれが初めてのボトルとなります。グラスに注ぐとACブルにしては十分濃厚な色調。しかし下位グレードで良年でもないのに色が濃いというのはすなわち抽出の強さとの裏返しになりがちです。その辺を警戒しつつ…。イイ香りですが、化粧っ気が強いですね。赤と黒の中間ぐらいの果実、スパイス類、バラの花、白粉やファンデーション、それにややトーンが高いオーク。飲んでみると、十分な果実味と心地よい豊かな酸、酒質はクリーミーでタンニンはややザラッとしていますが、それなりに整った味わいです。なかなかいいじゃないの、セシル・トランブレ、、と思ってあらためて価格を見たら、なんと4380円!。ルーミエやデュガやアンヌグロならともかく新進生産者のACブルのプライスで4Kオーバーってどうなのかなぁ。絡みつくような香りや味わいのバランス感覚にはたしかに凡庸な生産者にないものを感じますが、4Kオーバーとなると、無条件でオススメはしずらいですね。ちなみにこの銘柄、先日買った木村硝子の15オンスモデルで飲んだらとてもよい具合でした。★★★☆小瓶に残した翌日。香りは散漫になりましたが、味わいはタンニンがなじんでバランスが向上しました。バンジャマン・ルルーのACブルもあけて一緒に飲んでいますが、果実味の質感が全然違います。他銘柄を飲んでないのでエラソーなことは言えませんが、たしかに頭ひとつ抜きん出ている感じはしますね。これでもう少しやすくなればなぁ…。
2014年01月22日
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職場のユニマットコーヒーが利用者が少ないからと廃止になりました。そもそもあの手の加温タイプのサイフォンは30分もすれば煮詰まってしまって飲めたものではありません。他の同僚も同じことを思っていたのでしょう。最近はモンカフェなどのドリップコーヒーを自分で作って飲む人が増えていたので、よい潮時だったのかもしれません。コーヒー愛好家の私としては、これからどうしようかと、自分でもタンブラーやら水筒やらを買って使い勝手を試しています(笑)。【ポイント最大21倍】保温 保冷できるサーモスの真空断熱マグ!オフィスマグ ケータイタンブラ...価格:2,480円(税込、送料別)最初に買ったのは、写真のような真空断熱タイプのタンブラー。なかなか優れものです。朝一番でドリップコーヒーを作ると概ね昼食時まで暖かさを保ってくれています。だったらとさらに欲を出して買ったのがこちら。【送料無料】THERMOS 軽量・コンパクト!持ち歩きラクラク、携帯マグサーモス 真空断熱ケータイ...価格:2,475円(税込、送料込)蓋を開けて直接飲めるようになっています。コンパクトで軽いのでカバンに入れておいてもかさばりません。それになんといっても保温力がスゴい。朝の出社時にスタバでこれに入れてもらったら、夕方になってもまだやけどしそうなぐらい熱いです。さすが本格的な水筒ですね。(もっとも、香味自体はやはりそれなりに煮詰まってしまいますが。)コーヒーショップで購入するときはこちら、自分で作るときにはタンブラーということで、しばらく使い分けてみようと思います。それにしても真空断熱の技術はスゴイですね。技術革新により製造技術も格段にあがったのでしょう。私が子どものころ遠足に抱えていったあの大きくて重い(そしてすぐ漏れる)水筒は何だったのだろうと思ってしまいます。ワインについてもせめてもう少し愛好家やマニアの負担を軽減する保存方法があればと、このところ脱酸素パックの研究にいそしんでおります。(笑)
2014年01月22日
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前回に続いてリースリング。このワイナリーのものを飲むのは初めてです。キュヴェ名の「LesFossiles」は「化石」の意味で、太古は海であったこの畑の土壌が、もともとは貝殻からできた石灰質であることから命名されたとのこと。兄弟で共同経営していて、どちらかのご当主の奥様が日本人のようですね。厚みのあるクリーンでよく熟した果実味が印象的です。熟れた柑橘類や白桃、白い花、塩ビ製品などの典型的なリースリングの香り。温度が高いと蜜のような甘みが前面に出てきます(正直これが苦手)が、冷蔵庫で冷やし気味にすると、味わい全般に締まりが出てきてよい感じになります。といって冷やしすぎると今度は後半の苦味が際立つようになるので、供出温度がポイントに気をつけてやる必要がありますね。ヴァインバックのようなデリカシーはありませんが、代わりに堅牢な構造があり、オーソドックスで破綻のないリースリングだと思います。ところでアルザスといえば、最近はビオに取り組む生産者が多いとのこと。でもってこのボトルはスクリューキャップです。今までの脱酸素パック関連の検証や考察から、SO2のバリアをもたないビオ系銘柄はSO2を使っているボトルに比べてリリース後の移動(特に赤道をわたるような)にはことのほか弱く、そのため、徹底した温度管理、もしくは何かしらの施策が必要であると私は思っています。その「施策」のひとつが、スクリューキャップではないかと思うのです。赤ワインだと還元の問題なども出てくるようですが、このボトルに関してはミネラル感もよく残っていて綺麗な香りが出ており、よい相乗効果を生み出していると思います、ハイ。。★★★
2014年01月18日
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いわゆる出来あいの「ホットワイン」です。ホットワインはフランスではヴァン・ショーとも呼ばれ、ワインにシナモンやオレンジピール、クローヴ、砂糖やシロップを漬け込んで火にかけて温めるもの。欧州ではクリスマスどきにかかせないものなのだとか。このボトル、昨冬マル源さんで2本購入したのですが、あまりの美味しくなさ(笑)に辟易として2本目を開ける気にならず、結局1年以上セラーで放置プレーとなっていたものです。http://plaza.rakuten.co.jp/szwine/diary/201201240000/#まあ記事ではそこまで酷評しませんでしたが。このところセラーの空きがひっ迫してきたので、ボトルが重くかさばるこの銘柄を問答無用で消費してしまうことにしました。1年以上寝かせているとはいえ、いわば酒精強化ワインのようなものです。特に中身が変わっていることはないだろうと思って開けましたが、さて、どんなものでしょうか。まあ結論からいうと、大きく変わってはいなかったのですが、心持ち味わいがマイルドになっていました。昨年飲んだときはシナモンなどのスパイス風味がキツくて、温めて飲む気にならなかったのですが、今回のボトルはそこそこ飲むことができました。ホットワインとしてよりもむしろ常温でデザートワイン代わりに大きなグラスで飲むとシナモンの芳醇な香りが立ち込めて、悪くない感じです。通常の晩酌ワインでは飲み足りない時や寝酒用にちびちび飲むのによいかもしれません。と書いておきながら、結局アルコール度が低いこともあって3日で飲み干してしまいした。まあリピートするかといわれれば微妙ですが、こういう変化球ワインもたまにはいいものですね。今年の冬は寒いので、外出帰りに冷えた体を温めるのにいかがでしょうか。★★★★楽天でグリューワインを検索★
2014年01月17日
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飲み残しワインの栓にエージレスを直刺しして保存すると揮発臭が出てしまう問題について、その後もT氏とともにいろいろ検証しています。今までのところでは、~瓶内の空気が多いとき(飲み残しが少ないとき)に高確率で発生。 逆に異なる瓶で「少量のワイン+少ない空気」の環境を作っても異臭は発生しない。~白ワインでの発生はなし。~ワインの代わりに紅茶で試したところ、若干の異臭が発生。※写真提供 T氏。右側の瓶では異臭は発生しなかったそうです。という状況で、原因としては1.エージレスがワインの液体内の酸素を吸収した結果、何らかの化学反応が起こった。2.エージレスが酸素を吸収するときに発生する臭いがうつった。もしくはエージレスの鉄の臭いがうつった。3.エージレスに含まれる(らしい)活性炭が赤ワインに特有の芳香成分の一部を吸着した。という3つの可能性を疑っています。まあいずれも直刺しならではの問題で、脱酸素パックにした場合にも同じ現象が起こるとは考えずらいところですが、このまま放置するのも気持ち悪いので、とりあえず、エージレスの発売元の三菱ガス化学さんにメールで問い合わせてみました。脱酸素パック関連では過去何箇所か問い合わせをしたものの、まともに返事をいただけたことはありません。今回もあまり期待せず気長に待ちたいと思います。
2014年01月15日
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この日の夕食は我が家には珍しく天ぷらと蕎麦でした。通常、私はワインと食事のマリアージュに関しては全くといってよいほど無頓着を決め込んでいます。ひとつにはマリアージュよりもむしろ自分の好きな品種(ピノなんですけど)を優先的に飲みたいという欲求のため。明らかに合わないという組み合わせの場合は、食事を先に済ませて、食後にチーズやアーモンドとともにワインを飲んだりしています。もうひとつは、セラーの在庫に偏りがあるため、何と何があうといわれても実際には対応できないという事情もあります。なので、今までは天ぷらやそばだったら、ワインは食後に回すか、あるいはシャンパーニュなどの泡モノを開けるか、というところだったのですが…。最近は自分の中で他品種への興味と欲求が高まっていまして、結構今まで飲まなかった白品種も浅く広くセラーに常備しているんですよね。なので今回もSBとリースリングとどちらにするか迷った末、先日ヴィラ・マリアのSBを開けたばかりなこともあり、ヴァインバックのリースリングにすることにしました。アルザスのリースリングって、辛口といいながら結構甘く感じるものが多く、最近それであまり食指が動かなくなってきているのですが、この銘柄はどうでしょうか。なかなかイイですね。アカシアや柑橘系果実、白桃、ミネラルなどのアロマチックな香り。味わいは華やかな果実味とヴィヴィッドで繊細な酸とのバランスがよく、テクスチャーも艶やかでなめらか。デリカシーと品格のある仕上がりになっています。個人的な好みでいえばさらにもう少しドライでもいいかなと思ったりもしますが、一般的には十分でしょう。蕎麦、天ぷらにあわせるといえば、あとはグリュナー・フェルトリナーなどもいいですよね。セラーにないので、こちらも機会があれば仕入れておこうかなと。★★★☆★楽天でヴァインバックを検索★
2014年01月14日
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正月休みに仕込んだボジョレーの「イージーパック」の飲み比べをしてみました。40℃のお湯の中に1週間浸しっぱなしだったパックと、セラーに保存していたパックの飲み比べです。外部からの酸素の供給がないこの容器で劣化が認識されないようなら、熱劣化の主原因は外部からの酸素の侵入と断じてよいと思います。明確な劣化が見られるようなら、外部からの酸素の流入がなくてもワインは熱で劣化する、ということになります。平野さんの45℃×5日間の検証では、明確な劣化が見られた、とのことでした。今回の私の実験では40℃×7日間で実験終了後1週間寝かせています。ロブマイヤーのバレリーナVグラスに注いでみると、色調の違いはほとんど感じられません。ちなみに左側が40℃湯煎。ということならと、カミサンに協力してもらって、グラスの脚の裏にそれぞれ「セラー」「40℃」というシールを貼って、私自身もブラインドで飲んでみました。*1番目のグラス(右)フレッシュなラズベリーやイチゴ、キャンディ、バナナ。チープだがわかりやすいボジョレヌーヴォーの香り。味わいは甘い果実味のアタック。よく開いていて酸も豊かで、私たちが想像するとおりのいわゆるカジュアルな美味しいボジョレ。*2番目のグラス(左)重心が低く香りは大人め。赤系果実に少し黒系が混じる感じ。といって雑香はない。こちらのほうが味わいにコアがあり、果実味がしっかりと厚みがある。1杯目と比べると、華やかさでは劣るが味わいにしっとり感やミネラリーな要素が感じられる。*私の予想。1番目のグラスも単体で飲めば問題はない。というか一般に想像するとおりのボジョレ・ヌーヴォーの味わい。しかし2番目と飲み比べると、後者のほうが味わいにコアがあってしっとりした感じがする。ということで、2番目がセラー保存の通常のパック。最初のほうが40度湯煎。→正解。(ふぅ。)しかし正直なところ、両者の選択をこんなに迷うと思いませんでした。危うく間違えるところでした。繰り返しますが、片方は1週間ぶっとおしで40℃の温度下に置かれたワインですよ。味わいのベクトルは全く違います。40度保存の方は香味が良く開いていて、相応に熟成が進んだ感じです。マニア目線の優劣で比較すれば、果実味にしっかりとコアの残っているセラー保存の方が好ましいことも確かですが、では40℃湯煎のグラスが劣化しているかと問われれば、セラー保存との間に違いはあったにしても、一般論としてこの香味を劣化ワイン扱いするのは無理があると思いました。テクスチャーのザラつき感やギスギス感、エグミ、ジャミーな果実、構造のフラット感などの熱劣化特有の要素はほぼ全く感じられませんでした。ちなみに、ふだんワインを嗜まないカミサンにブライドで出題して「どちらが美味しいか?」を選ばせたところ、案の定、40度湯煎の方のグラスの方を美味しいと答えました。平野さんの実験結果との違いについては、1.40℃か45℃かの違い2.平野さんの実験では、毎晩平温に戻した(激しい温度変化に晒された)のに対して、私の実験は7日間ずっと40℃だった3.平野さんの比較試飲は湯煎の直後。対して私の実験は実験の1週間後4.熱劣化に対する平野さんと私の認識やハードルの高さの違いといったところです。個人的には3番目の要素が大きいのではと思っています。4の要素もあるとは思いますが、前回の平野さんの実験結果のメールにはこう書かれていました。>正常なものと比較すると、香りが消失して、味覚的には、果実味の豊かさが失われてエグミが前面に出ていました。後者は、あきらかに熱劣化といる症状でした。今回のワインでは、香りの消失は全くなかった(むしろ逆)ので、やはり飲んだ時期の違いが大きいのかなと。温度変化がトリガーとなって、液体内でラジカル反応が起こったとすれば、その直後は液体の組成は荒れた状態になっていることは十分想像できます。しかし、その後しばらく落ち着かせることによって内部の反応が収まれば、いったん結合が解かれたり好ましからざる結合をしてしまった分子もその多くが元の鞘に納まるのではないかと。もしこの時、外部から酸素が流入していれば、それらは酸素と結合してしまい、元には戻らず、状況はむしろ悪化していたことでしょう。そしてその違いは時間が経過すればさらに大きな爪痕になるはずです。ということで、あと2セット残っているので、次回は1~2ヶ月後、次々回は半年後をメドに追試をしてみたいと思います。
2014年01月13日
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最近評判の作り手のひとり、バンジャマン・ルルー。なかなか飲む機会がないので、とりあえずACブルを買ってみることにしました。まあ裾モノを飲んだだけでは実力の片鱗程度しかうかがい知ることはできませんけどね。色調は濃いめのルビーで、全般に紫がかっています。香りは赤と黒の中間位の果実、スパイス類、ハーブ、紅茶、時間とともにエスプレッソ的樽香。味わいはやや抽出が強いのか、後半に少しエグミを感じますが、裾モノらしからぬ強く豊かな果実味は魅力的。酸、タンニンとも豊富でしっかりした構造があります。といってもまあ余韻はクラス相応ですので高望みは禁物です。はっきりした香味の彫りの深いACブルで、上級グレードも飲んでみたいところですが、値段が総じて高めなのが難点ですねぇ。特に特級とか。★★★
2014年01月12日
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カーヴドリラックスの実店舗で購入したうちの一本です。最近SBにハマってまして。中程度のイエローで黄緑がかった色調。香りは柑橘類やトロピカルフルーツ、ハーブ、青草など。飲んでみると、酸がシャープで溌剌としており、ヴィヴィッドな果実味と併せて、まさにソーヴィニヨンブランらしい香味です。前に飲んだセントクレアは一瞬ゲビュルツかと見まごうような香りがあり、酸もエッジが丸くヤスリで削ったようななめらかさがありましたが、こちらはそこまでの品格や質感はないですね。和食などとも合わせるには少しばかりバタくさいかな…。★★★ちなみにこのボトルも飲み残しを「バキュバン直刺し」と「小瓶保存」で野見比べましたが、今回はなぜか、エージレス直刺し(1杯分程度なのでおそらく100ml弱)→香り豊かで酸も溌剌。初日よりも印象が良い位のすばらしい香味。異臭の類は一切なし。小瓶保存→ハチミツっぽい甘みが出てきて全体の輪郭がぼやけ気味。…と、エージレス直刺しに軍配が上がりました。赤ワインでやると高確率で揮発香が出てしまうのですが、なぜ白ワインだと出ないのか、まったくもって不思議です。
2014年01月11日
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ルーミエ 11村名。濃厚なルビー。エッジ紫。黒系果実、ハーブ、それに青っぽいニュアンス。口に含むとサラサラした豊富なタンニン、果実味は閉じ気味。まだまだ初期的な香味ながら、ポテンシャルの高さはさすが。ルーミエ 11レクラ黒系果実、スパイス、ミネラル、還元香。ひんやりした質感のテクスチャー、当然のこととはいえ、果実の密度感が一枚上手で、今はタニック。前の試飲銘柄、ことにジョルジュ・ノエラあたりとは格が違う印象です。村名ですら10Kを大きく超える値段(とくに併行モノ・・)になってしまい、最近はほとんど追いかけていませんが、人気が出るだけのことはあるなぁと今さらながらに感心しました。懐に余裕のあるときに村名あたりも購入してみようかと。って、懐に余裕があることなどもはや滅多にないのですが。
2014年01月10日
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たかじんさんの急な訃報に驚いています。。ワイン好きとしても知られていたたかじんさん、面識もないのに、ブログで私のコラムに言及してくれたこともありました。心よりご冥福をお祈りします。ダンジェルヴィル・ヴォルネイ・シャンパン11赤系果実、イチゴ、紅茶、旨味乗った果実味。酸伸びやかでタンニン柔らかく、今すでに美味しい。こんなに若くして飲みやすい生産者でしたっけ?09年からビオに転換とのことですが、そのせいですかね。ジョルジュノエラ・VRプティモン11赤系果実、紅茶、スパイスはそんなに強くない。柔らかくなめらかな果実味、穏やかな酸、タンニン。大物感はないが、フェミニンで美味しいワイン。ジャド VRボーモン11濃厚な色調。赤と黒の中間果実。スパイス、紅茶。果実味力強く、タニック。思ったほど樽っぽさがなくてよく出来ている。
2014年01月09日
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巷で話題のシャトー・ド・ショレ。痛恨なことに、私は「ボジョレープロジェクト」に邁進していた時期だったので、気づいたときには時すでに遅し。各所売り切れで安く買うことはかないませんでした。もともとセラーにあった手持ちはほんの数本だけなので、大事に飲んでいこうと思っていたところ、10ブルがカーヴドリラックスさんの実店舗で平積みになっていたので、とりあえず3本買ってみました。ただ、10年はご当主のブノワ・ジェルマン氏が亡くなった年で、本人は醸造まで携わっていないようですね。グラスに注ぐと淡めのルビーで、エッジは儚げな色調です。香りはラズベリーやイチゴ、ハーブ、紅茶、それにほのかに土っぽいニュアンス。味わいは薄くエキス分にも決して豊かではありませんが、それなりのエレガンスは感じますし、ナチュラルな酒躯には好感が持てます。ラ・マルヌのグラスでは香味とも散漫になってしまいますが、木村CAVA29オンスではよく香りを溜め込んでくれます。ワイン自体の出来は今ひとつ感が拭えないものの、幻のラストビンテージということで、感慨深い一本でした。★★☆ちなみになくなってしまったドメーヌといえば、私の贔屓の「ジャン・ガローデ」もたまには思い出してやってほしいものです。ボトルコンディションに注意ですが。★楽天でジャン・ガロデを検索★
2014年01月07日
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正月休みの最後に開けたワインです。インポーターはオーデックス、購入店はワインホリックさん。これがなんともビミョーなボトルでした。テイスティング代わりにほんの少し注いだところ、スーボワ系の芳香が感じられたので、これはアタリボトルかと心躍らせたのですが、その後はウンともスンとも言わず、全く香りが立たなくなりました。食事とともに気長に待っているうちに、火を通した黒系果実や焦げ臭などが出てきましたが、複雑さはなく、シンプルな香りです。味わいもこじんまりとしており、特に余韻の短さは特級としてはどうかと思ってしまうレベル。状態の問題かなぁなどと思いながらさらにダラダラと飲んでいたら、ボトルの底近くになってようやく開いてきました。黒系果実のコンポート、ユーカリ、スパイス、それにスーボワ。味わいは相変わらず優しい感じで構造や凝縮感よりも繊細さなめらさかさが売りになるタイプなのでしょう。おそらく現地で飲めばもっと微妙な表情やニュアンスを堪能できたのではないかなと。決して状態が悪いとまではいいませんが、繊細な表情の襞の部分が単色で塗りつぶされて単純化されてしまったような、そんな消化不良感の残るボトルでした。ワインってつくづく難しい飲み物ですね。★★☆
2014年01月05日
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2日にNZのソーヴィニヨンブラン(セント・クレア)を開けたあと、翌3日の晩酌にと開けたのがこの銘柄です。リリース直後に購入してずっと寺田倉庫に寝かせていたボトル。大晦日に飲んだ同じ02年のルーミエ村名が思いのほか熟成していたこともあり、これ以上寝かせに正月休みに開けてしまうことにしました。インポーターは私がもっとも信頼しているフィネスさんです。ところがキャップシールを剥がすと盛大に噴いた跡が。寺田倉庫に預けてある他の02年ボトルたちで問題があったことはないので、おそらくコルクが原因と思われます。実際、写真でわかるとおり、とても10K前後するようなワインのコルクとは思えない短さとチープさ。これでは相当熟成が進んでしまっているのではないかなぁと危惧しつつ、グラスに注いでみました。色調は中程度からやや淡めのルビーで、全般にオレンジがかかっています。香りはしんみり調ですが、クリアで透明感があり、ホッとしました。赤系果実のリキュール、枯葉、紅茶、梅、土瓶蒸し、それに加えて少しばかり揮発系のニュアンス。口に含むとNSGらしからぬ優しく繊細な酒質で、スワリングしすぎると壊れてしまいそうな危うさがあります。綱渡り的ながらクリアな酒質を保っているのはフィネスさんならではで、おそらく凡庸な併行モノだったら、馬小屋系の香味になっているのではと思います。こうしたワインになると、ラ・マルヌでは空気との接触が多すぎてちょっとキツイですね。木村硝子CAVA29オンスがよく香りを溜め込んでくれていい具合でした。ボトル下部になると、心地よいスーボワや皮革系の熟成香が中心になって、味わいもグリップが出てきました。ちなみに、Buughound.comのポイントは86-89点、飲み頃は2006~10年とのこと。eRoberParker.com 記載なし。先日飲んだルーミエ村名の方はといえば、Buughound.com 88点 2008+eRoberParker.com 89点 2006~2011ルジェは噴いていなければもう少し寝かせられたところなんでしょうけどね。この三が日に開けたのは結果オーライでした。★★★
2014年01月04日
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マルシェまるやまさんのルソーシャンベルタン入り福袋安かったですね〜。もう少し早く気づいていれば…。<注>脱酸素パックの効果やリスクについては、当ブログでも現在検証作業進行中につき、効果や安全を保証するものではありません。導入は自己責任でお願いします。Q:一般愛好家でも導入できる?A:最低限必要な物は、ガスバリアコーティングの袋とエージレスなどの脱酸素剤、それにシーラーだけ。一部、最低ロット数が大きくて買いずらい商品もあるが、絶対額としてはたいしたことはない。いずれも楽天のショップで購入可能。*シーラーは2〜3000円のもので問題ない。クリップ式よりも据え置き型の方が確実にシールできるが、クリップ式は日常用途にもいろいろ転用が効くという利点がある。*ガスバリアコーティングの袋は洋菓子保存用のものを流用。最低ロットが200枚となってしまうのが難点だが、エージレスを小分けにしたり、ワイン以外の用途に使ったりもできるので、多めに揃えておいてもよいかと。Q:他にあったほうがよいものは?A:マストではないが、酸素検知剤(エージレスアイ)を一緒に入れておくと酸素が本当に抜けているかを目視で確認できる。ただこれも、楽天では最低単位が500個入りとやや不経済なのが玉にキズ。Q:一本当たりのコストは?A:200本処理する場合、エージレスとガゼット袋のコストは一本あたり約25〜30円。 シーラー本体やエージレスアイの費用を入れてもおおむね50円以下で可能。本数が減ると一本当たりのコストはその分割高になる。Q:作業時に気をつけることは?A:*きちんと密封できるように、事前にシーラーの温度調整や作業の練習をしておいたほうがいい。特に袋の端の部分や袋がねじれた状態だったりすると、シーリングが弱くなる恐れがある。*エージレスを大ロットで購入した場合(100個入りなど)は、あらかじめ小分けにしておいたほうが作業を急かされずに済む。小分けにする際は、ガスコーティング袋に入れてシーリングする。*シーリングに失敗したり、上記のようにエージレスを小分けにしたりすることもあるので、袋は多めに用意しておいたほうがよい。Q:エージレスはひと袋あたり何個入れる?A:エージレスS−100という型番のもので、酸素100mlまで対応可能。ということは空気全体で500ml。下記の袋を利用する場合はたぶん1個で十分と思われる。私は心配なので2個入れた。なお、エージレスを多く入れすぎても問題がないかについては未検証。Q:リスクはない?A:何度も書いているように、ないと断言はできない。目下検証中。個人的には、セラーに寝かせた状態で長期間保存していたときに還元状態に陥るリスクをもっとも懸念している。 透明ガゼット袋(マチ付袋)KOP90×60×400mm(200枚) 脱酸素剤対応袋【本州/四国/九州は送料無料】価格:3,885円(税込、送料別)【お試し用小分け袋入り】三菱ガス化学 脱酸素剤 AGELESS(エージレス) S-100(20個入×1袋)★空気中の酸素を吸収する脱酸素剤価格:168円(税込、送料別)【ポイント2倍】インパル式 卓上シーラー 幅20cm対応 FR-200A価格:1,820円(税込、送料別)テクノインパルス クリップシーラー Z-1 (シール長20cm)★簡単な操作のハンディ熱シール機価格:2,820円(税込、送料別)【4.73円/個】三菱ガス化学 酸素検知剤 エージレスアイ-LS(糸入り)(500個入)★エージレスの脱酸素状態が確認できる価格:2,363円(税込、送料別)
2014年01月04日
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正月から風邪をひいてしまい、ワインはお預けかなと思っていましたが、夕刻になってそこそこ調子が良くなってきたので、大晦日に飲もうと用意していた片割れのボトルを開けてみることにしました。中程度からやや濃いイエローですが、色調は全般にグリーンがかっています。香りはライチやトロピカル系の果実、熟した柑橘類、ハーブ、ミネラル、アカシアなどのリッチなもの。口に含むと、酸は豊かで爽やかなんだけど角がとれていて丸く、果実味も厚みはありますが、フレッシュさを失っていない。新鮮さと豊かさを良い意味で両立させています。サンセールやプイイフュメなどでも繊細で素晴らしいSBがありますが、ニュージーのSBはまた違った意味で実にイイですね。この品種に対する認識を改めさせてくれる一本。ちなみにラベルは汚れているのではなく、こういうデザインです。★★★★★楽天でセント・クレアを検索★
2014年01月03日
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さて、年が明けて当コラムのタイトルも2013→2014となったところで、脱酸素パックワインについて簡単なマトメをしておきたいと思います。Q:脱酸素パックワインとは?A:楽天ブロガーの大御所である南さんのアイデアによる保存法。気体を通さないガスバリアコーティングの袋に、脱酸素剤と一緒にワインを入れ密封してしまうことによって酸素の流入を遮断してワインの劣化を防ごうというもの。http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/200706240001/http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/200707010001/http://plaza.rakuten.co.jp/romantei1925/diary/201106120000/Q:真空パックにするのとどう違うのか?A:袋内との通気が確保されていることにより、瓶内のSO2が排気され、還元状態に陥るのを防げるのではないか。また、脱酸素剤の作用によって、ゆっくりと瓶内の余剰な酸素が排出されるのではないか。(未検証)Q:脱酸素パックにしていれば、セラーに入れなくても大丈夫なのか?A:*10月に行われたT氏による脱酸素パック検証(5銘柄)では、パックで3年常温保存したボトル(夏場MAX35度程度)とセラー保存のボトルの美味しさについては、ほぼ結果が拮抗していた。*ただし、セラー保存のものとは同じではなく、「違い」はあった。(高温による熟成の促進、あるいは脱酸素剤による何らかの作用?)これをどう解釈するかについては個人差があると思われる。*さらに長期間の保存や極端な高温になった場合にどうなのかについては検証が必要。*なお、発案者の南さんは自宅のワインを2007年から5年にわたり約200本パックにしてるが、ここまでいわゆる熱劣化は見られないとのこと。とはいえ南さん自身も「この方法での長期熟成は考えいない」と書かれている。Q:外部からの酸素を遮断しさえすれば、ワインは劣化しないのか?A:そうであれば、この方法はまさに熱劣化に対する「特効薬」となるはずだが、外部からの酸素がなくても高温になれば劣化するという意見は少なからずある。〜温度変化により分子同士の結びつきが変化する「ラジカル反応」という化学反応によるもの。〜蝋封やスクリューキャップで熱劣化とおぼしき事例あり。(ただし蝋封やスクリューキャップも急激な温度変化への耐性は我々が考えているほどではない可能性も。)〜スパークリングワインやシャンパーニュの熱劣化をどう説明するのか。〜平野弥店主の実験や海外の論文による報告など。 →我が家でも現在ボジョレーの「イージーパック」で実験中。Q:脱酸素パックの効能にはどのようなものが考えられるのか?A:*セラーに入りきらないワインの緊急避難的な保存。あるいはセラーを保有していない家庭での短〜中期の保存。 →仮に「温度が上がっても外部からの酸素供給がなければワインはほとんど劣化しない」というのであれば、応用範囲はさらに広がる。*セラー内のワインの停電対策やセラー故障時のための保険的な活用。*夏場のワイン運搬や移動時の対策。*将来的には、ワインの輸入やショップからの配送など、ワインの流通に応用できる可能性も。Q:脱酸素パック化することによるリスクはないのか?A:検証会のボトルたちからはネガティブな要素は感じられなかったが、ないとは断定できない。さらなる検証が必要。1. セラーなしで保存する場合→長期的にどこまで耐えられるか、あるいは短期であってもどれだけの高温に耐えられるかは未知数。事例を積み上げて検証するしかなさそう。2. 脱酸素パックをセラーで保存した場合→長期間保存した場合、ワインが還元状態におちいることはないか、あるいは通常のセラー保存ボトルと異なった熟成をしないかということについて検証が必要。こちらもすぐには結論が出ないテーマかもしれない。Q:飲み残しワインの内部にエージレスを入れて実験していたが?A:脱酸素剤がワインにもたらす作用の極端な事例として、飲み残しのワインのボトル内にエージレスを設置(バキュバンの裏側に挿入)して試したみた。その結果、ボトル内の赤ワインから揮発性塗料やセメダイン的な香りが出てくるという事例があった。通常の脱酸素パックであれば、コルクを通すため、ここまで強烈な結果にはならないはずだが、脱酸素剤が良くも悪くも長期にわたってごく緩やかにボトル内の液体に対して積極的な作用をする可能性も否定できなくなってきた。Q:逆に言うと、うまくやれば、酸化劣化したワインを生き返らせる可能性もあるということか?A:効果は限定的ではあろうが、可能性はあるのではないか。実際、10月の検証会では、脱酸素パックのワインたちのクリーンな酒質、とくにポンソやマルセル・ラピエールのボトルは印象的だった。脱酸素パックではボトル内の余剰な酸素が3年にわたってゆっくりと吸い出されたことにより、フェノール化合物などの酸化を抑制し、酒質がクリーンになっていた可能性もありえる。Q:反対に健全なワインを還元状態にしてしまう可能性はないのか?A:こちらもないとはいえない。ボトル内で酸素と強く結びついている物質を引っぺがして吸着させるまでの作用は脱酸素剤にはないとは思われるが、「エージレス直刺し飲み残しボトル」の事例もあるので、ひきつづき慎重に検証をしていく必要はある。たとえば、我が家で脱酸素パック化した際も、投入するエージレスの個数には無頓着だったが、1個入れた場合と3個入れた場合で結果が変わってくる可能性もある。(作業編につづく)
2014年01月02日
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どうもいけません。大晦日に二年参りにいったあと、寝不足のまま元旦は朝から上の子供の送迎、その足で目青不動へのお参り、そして緑道をジョギング。昼から下の子をつれて多摩霊園まで墓参りにいき、そのあと実家で親戚と夕食。帰り際にクシャミが止まらなくなり、帰宅後急激に体調が悪化。酷い鼻炎を伴った風邪をひいていまったようです。そんなわけで、正月二日に恒例になっている西新井大師への初詣は断念。今日はおとなしく留守番です。この体調ではワインも飲めません。まあ今年はまだ3日休みがあるので、ゆっくり静養して万全な体調で仕事始めにのぞみたいと思います。自宅のお節。今年は近所の魚屋のものにしてみました。手作り感がなんともいえずよいです。こちらは昨晩の実家の夕食。お節は神戸在住の親戚が持参してくれたもの。城崎温泉の中村屋のものだそうですが、それがどういうところなのか私にはよくわかりません。ズワイガニは母が用意してくれていたものですが、凍っていたのがなぁ…。これで体が冷えたのが風邪の原因かも?(笑)解凍のタイミングって難しいですね。熱劣化検証用のボジョレー・イージーパック。5日間の湯煎を終え、とりあえずシール漏れなどはなさそうでしたが、念のためホカホカのうちに脱酸素パック化してみました。1週間後に1個目の検証をしてみようと思います。
2014年01月02日
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これも昨年末、正月休みの初日にあけたボトルです。12月の週末に寺田倉庫の品川と横浜都築、それぞれに預けてあるワインの整理をしてきました。当面飲む予定のない10、11VTのボトルを預けて、代わりに飲み頃が近づいてきていると思しきボトルたちを引き取ってきたのです。引き取ってきたボトルたちの中には05年の村名が何本かありました。05VTはとにかく値上がりが激しくて、著名ドメーヌの看板アイテムなどはなかなか手がでませんでした。それで村名クラスやあまり著名でないドメーヌのボトルなどを買い集めたのですが、ワイン仲間のブログなどによれば、そろそろこれらの05村名あたりが飲み頃に入ってきているとのこと。ということでこの日(28日)はシュヴィヨンを開けることにしました。シュヴィヨンは先日山地さんのワイン会で11VTを水平で飲む機会があり、その洗練された香味にあらためて感銘を受けたのですが、05年の村名はどうでしょうか?う~ん、香りはイイです。黒系果実やスパイス、オーク、それにスーボワや皮革の入り混じった第一級の香り。ただ、味わいがイマイチ凡庸なんですよねぇ。なめらかで洗練された酒躯はシュヴィヨンらしいのですが、05年という良年にしては集中力に欠ける、やや散漫な果実味と凡庸なストラクチャーです。ちょっと期待しすぎましたかねぇ?といってもまあ晩飯のお供には十分なんですが。★★★#ちなみにこのシュヴィヨンの残りを小瓶とエージレス直刺しで保存したところ、エージレスのほうは揮発性塗料やセメダインのような香りが中心になってしまったことは以前書いたとおりです。
2014年01月02日
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新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。表題のワインは新年一本目というわけではなくて、30日に自宅で飲んだワインです。ラフォンの村名、それも03年。かわばたさんのサンデーセールで買いました。ビンテージに思い入れがなければなかなか買わない銘柄かもしれませんね。ワイン会に持参するにはやや微妙なポジションだし、せっかくなので年末休みに家で開けることにしました。グラスに注いでみると、まだ黄緑の残るイエローの色調。濃さは中程度でしょうか。香りは、お、イイですよ。柑橘類や白桃、ミネラル、白い花やバニラ。ラ・マルヌでは爽やかな柑橘香やミネラルが、木村硝子22オンスでは白桃やバニラ系の落ち着いた香りが主体になります。29オンスはその中間位。味わいは酸が気持ち緩めでありますが、果実味は充実しており、口の中での表情も豊かです。ラ・マルヌでは酸味が強調されるのに対して、木村硝子22オンスでは果実の甘みが、29オンスでは後半の微妙な苦味を伴ったフィニッシュが強調されます。いずれにしても予想していたよりずっと良好な味わいで、私が最近ワイン会に持参してイマイチだった99シャルムなどよりずっと魅力的でした。あまりに美味しかったので、瞬く間に一本開けてしまい、風呂も入らずに轟沈、夜中に気分が悪くなってマイりました。来年は少し飲む量を控えなければ…。★★★★
2014年01月01日
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