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★★鑑賞No:00038製作:1984年監督:ウェス・クレイヴン出演:ヘザー・ランゲンカンプ/ジョン・サクソン高校生のティナとナンシーは大の仲良しでで、高校生活もエンジョイしていたが、2人は鋼鉄の爪を持った殺人鬼が現れる悪夢に悩まされるようになる。そしてその殺人鬼が同一人物であることが分かりさらに驚いてしまう。そんな中、ティナが殺され、恋人ロッドが逮捕される。しかし、その後もナンシーの悪夢は続き、夢の中で負った傷が現実に戻っても残っているという不可解な出来事が続いた・・・・。「13日の金曜日」のジェイソンとともに並び称されている殺人鬼・フレディで有名な映画。鋼鉄の爪と大量の血というホラー映画の王道的な要素を持ちつつ、舞台は夢の中で、入浴中に襲われるという点で他のホラー映画とは一線を画す印象的なホラー。ただ初めて観たときは個人的には分かりにくく、面白さが伝わってこなかった。これ1作でもういいやという感じだったが、これまで6作(番外編を入れると計8作)作られていることから、それなりに人気シリーズらしいですね。さらに今年、リメイクされるみたいです。
2009年04月30日
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★★★+鑑賞No:01741製作:2008年監督:古厩智之出演:小池徹平/西野亮廣/池脇千鶴/イッセー尾形お笑いコンビ麒麟・田村裕が実体験を綴った同名ベストセラーの映画化。夏休みの前日、中学2年生のたむちんと兄姉は自宅を差し押さえられた父親に家族の“解散”を宣言される。そして兄姉に迷惑をかけないため、友達の家に世話になるといって一人分かれるが、行く当てもなく公園でホームレス生活をはじめることに。しかし、やがて空腹に耐えられなくなり、見かねたクラスメイトの家で居候させてもらうことに・・・・。映画での出来事が実話だとすると、まだまだ子供に毛の生えたような中学生にとってあまりにも過酷な出来事のように思うが、その割には悲愴感・絶望感などが思ったよりも伝わってこなかった。意外にも周りの人が皆、良い人たちばかりであったこともあるが、やはり究極の貧乏人を演じるのに小池徹平という、明るく可愛くお坊ちゃま然とした俳優を配したのがリアリティを減じさせていたのかもしれない(見た目もそうだが・・・・)。小池徹平自身はアイドルにもかかわらず体当たり演技で頑張っていたと思うだけに少し残念。でも無責任な父親は別として、兄弟3人の兄弟愛は胸にジーンとくるドラマである。
2009年04月29日
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★★★鑑賞No:01065製作:2000年監督:McG出演:キャメロン・ディアス/ドリュー・バリモア/ルーシー・リュー通信ソフト会社・ノックステクノロジーの創設者、エリック・ノックスが誘拐される。そして、その捜査依頼がチャーリー探偵事務所にやってくる。依頼を受けたナタリー、ディラン、アレックスは以前ノックステクノロジー買収に絡んでいたライバル会社のオーナー、ロジャー・コーウィンがこの事件に関係があるとみて、変装・色仕掛けでコーウィンに近づこうとする・・・・。1970年代後半に一世を風靡した同名人気TVドラマシリーズの映画化。TVの方はまだ子供だったのでちゃんと見た覚えはないが、なんとなくファラ・フォーセットやシェリル・ラッドが記憶の片隅にある。子供ながらにモデル系の超新スマート美女がアクション&お色気たっぷりで悪者を退治するような印象が残っているが、本作はまさに当時のテイストを残しながら、より現代的になってました。キャメロンはやはりキュートで、スタイルがいい分、アクションもさまになっています。ドリューはアクションは少々?の感はありましたが、その分お色気シーンでカバーしてましたか。ルーシーはこの映画を観るまではよく知らなかったのですが、この映画以降、「シカゴ」や「キル・ビル」など有名作に出るようになった気がします。映画自体は割と単純なストーリーですが、それなりに陽気に楽しめます。ただ子供の頃に感じて興奮したお色気は思ったほどではないです。(大人になったせいですか・・・)
2009年04月28日
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★★★+鑑賞No:01739製作:2008年監督:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン出演:ブラッド・ピット/ジョージ・クルーニー/ジョン・マルコヴィッチアルコール依存症がばれてCIAを辞めるはめになったベテラン局員のオズボーンは、その腹いせにCIAに関する暴露本を執筆し始める。しかし、その原稿データが、離婚を有利に進める証拠集めをしていた妻のケイティによって持ち出され、1枚のCD-ROMとして、とあるスポーツジムの間抜けな従業員チャドの手に渡ってしまう。その内容がCIAの機密事項だと勘違いしたチャドは、小金目当てに同僚のリンだとともにオズボーンをゆすり始めるが・・・・・。93分という短尺のせいもあるのか、内容的には期待したほど深みはなく、あっさりした感じ。ストーリーの骨格は、CIAの機密情報が書き込まれたCD-ROMをめぐってのドタバタ劇だが、少ない登場人物たちが色々と複雑に絡み合って関係していくあたりは脚本的には良くできている。そして終盤の意外な展開には驚かされるが、期待していたような大ドンデン返しなどはなかったのはチョット残念。ジョージ・クルーニーやブラッド・ピットが「オーシャンズ」シリーズとはかなり違ったキャラクターを演じているのは新鮮で面白く、特にブラピのおバカぶりは今までのイメージを変えるような演技だった。軽いタッチのおバカ映画なので気楽に観れる映画。
2009年04月27日
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★+鑑賞No:01738製作:2008年監督:ベン・スティラー出演:ベン・スティラー/ジャック・ブラックベトナム戦争「トロピック・サンダー」の撮影のためにベトナムでロケを行っていたが、わがままな俳優たちのせいで撮影中止の危機に晒されてしまう。そこで追い詰められた監督は、リアリティをだすために俳優たちをジャングルの奥地に放り込んでゲリラ撮影を試みるが、地雷を踏んで爆死する。しかし、それも撮影だと信じ込んだ落ち目のアクションスター、タグは単独行動を始める・・・・。「地獄の黙示録」「プラトーン」「ランボー」といったベトナム戦争を扱った映画のパロディが満載のコメディ映画。全米では3週連続No.1を獲得したらしいが、正直言って全然面白くないし、笑えない映画だった。たぶん、この映画特有の笑のツボがあって、それにはまれば面白いのかもしれないが、少なくとも万人に受けるコメディ映画とはいいがたい。さらにエグいシーンも多い。戦争映画だから多少の残酷なシーンは仕方ないが、ラストで子供を背負ったタグが子供にナイフでメッタ刺しにされるシーン、そしてその子供を投げ飛ばしてしまうシーンはちょっと問題のあるシーンのように思えた。ただ、トム・クルーズが意外な風体の役どころで出演しており、異彩を放っている。
2009年04月26日
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★★★鑑賞No:00176製作:1987年監督:ケン・ウィーダーホーン出演:ジェームズ・カレン/トム・マシューズ軍のトラックがゾンビ・ガスを運送中、ゾンビ・ガスの入ったドラム缶を1つ落として走り去ってしまう。そこにジェシーら3人の少年が現れ、ドラム缶を見つけた彼らは缶を叩いてガスを発生させてしまう。ジェシー以外の2人はガスを吸い、やがて恐るべき姿に変身していく。さらにガスは墓場に流れ込み、雨によって地中に浸み込んだことにより、死人が蘇えることに・・・・。コメディ・ホラーとして有名な「バタリアン」のシリーズ2作目。「2」と銘打っているが、基本的なストーリーは「1」と変わらない。変わらな過ぎてビックリするぐらいだが、しいて言えば今回は子供が主役となっている。「1」でコメディ・ホラーという位置づけを確立し、ファミリー向けゾンビものとなった所以だろうか?ただ、何も考えず家族でゾンビ映画を楽しむなら、「バタリアン」かもしれない。多少グロイところもあるが、恐ろしさよりもコミカルなシーンが多く、観ていて楽しめる。大したことのない映画だが、妙に印象に残る映画。
2009年04月25日
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★★★鑑賞No:01734製作:2008年監督:クリス・カーター出演:デイビッド・ドゥカブニー/ジリアン・アンダーソンかつてFBIでX-ファイル事件を担当していた医学博士スカリーのもとにFBIが訪れる。その目的は女性捜査官モニカの失踪事件の捜査に、元FBI捜査官モルダーの協力を得たいということだった。スカリーは、彼女しか知らないモルダーの居場所を訪れ、FBIの協力要請を伝えるが・・・・・。X-ファイルのTVシリーズはほとんど見たことないが、異星人や超常現象を扱った、ちょっと通常の事件捜査ものとは違う印象があったが、本作はそういう意味ではありきたりなスリラー・サスペンスものといえる。X-ファイルに対するイメージは人それぞれ違うと思うが、少なくとも今まで持っていたイメージとは異なった出来ではなかろうか? X-ファイルの主役二人が登場する、X-ファイルの名を騙った、別の映画として観たほうがよいかも。
2009年04月24日
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★★★+鑑賞No:00341製作:1988年監督:伊丹十三出演:宮本信子/津川雅彦/丹波哲郎/大地康雄 「マルサの女」シリーズ第2弾。国税局査察部査察官の板倉亮子はある地上げ屋の脱税を追及していた。彼らは宗教法人を隠れ蓑として金儲けを企んでおり、亮子らはその地上げ屋を操る天の道教団の代表・鬼沢に目をつけ調査を進めていたが、核心に近づくと関係者が殺されて・・・・。前作はラブホテルの経営者の脱税に、暴力団や政治家、地上げ屋が絡むという構図だったが、今回はさらに世間的には不透明感の強い宗教法人と、その宗教法人を隠れ蓑にした地上げ屋を対象にした脱税を扱っている意欲作。バブル期のリアルな現実を映像化しているようで、興味深い作品である。ラストもスッキリしないところがあるが、それが却って現実感を高めている。なかなか正義というものは世の中通用しないものであると実感させられる映画。
2009年04月23日
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★★+鑑賞No:01737製作:2008年監督:キャサリン・ハードウィック出演:クリステン・スチュワート/ロバート・パティンソンアメリカ・ワシントン州の町フォークス。引っ越してきたばかりのベラは、高校で美貌のカレン兄妹の末っ子エドワードと恋に落ちる。しかし、彼は90年生き続けるヴァンパイアだった。キスさえ命取りとなりかねない状況の中で、2人の恋はさらに燃え上がっていくが・・・・。ヴァンパイア映画に入るのでしょうが、ジャンル的にはラブ・ストーリーですね。とはいえ、そこまでロマンチックでもなく、かといって狼族とか放浪ヴァンパイアとか出てくるが、言うほどの対決シーンもなく、緊張度もストーリー展開もイマイチという感が強く、中途半端感は否めない。ラブ・ストーリーの割には、なぜ2人が恋に落ちていったかがよく分からないまま、いつの間にか熱愛しているようでホントよく分かりませんでした。ラブ・ストーリー好きの人、あるいは若い女性ファンの多いらしいロバート・パティンソン目当ての人以外は、あまり向かない映画では?と思った一作でした。(でも、続編製作は決まっているようです。)
2009年04月22日
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★★+鑑賞No:01275製作:2004年監督:ジョセフ・ルーベン出演:ジュリアン・ムーア/ドミニク・ウェスト9歳の一人息子を飛行機事故で亡くしたテリーはその悲しみから立ち直れないまま1年以上が過ぎようとしていた。そんなある日、自宅に戻ったテリーは、リビングに飾ってあった親子3人の写真から息子が消えていることに気付く。さらに息子の持ち物などもすべて消え去っていた。夫も最初から息子はいなかったと言い出し、恐怖を感じたテリーは、同じ事故で娘を亡くした隣人と真実を求めて追求を始めるが・・・・。設定が面白い。そして前半の展開も興味をそそるような進み方で、さらに期待感が膨らむ。大ドンデン返し、意外な結末、納得のいくラスト・・・、どんな結末なのかとワクワクさせられながらストーリーは展開していく。しかし期待が大きかった分、途中から「あれっ?」という展開に戸惑う。そして結局は・・・・・。ネタばれになるのでこれ以上は書けないが、こんなのあり?といえるラストに欲求不満感の募る作品。
2009年04月21日
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★★★★鑑賞No:01736製作:2008年監督:橋口亮輔出演:木村多江/リリー・フランキー/倍賞美津子/寺島進 何事にも几帳面な妻の翔子と、法廷画家の夫カナオは、子供を授かった幸せを噛みしめていた。しかしこの幸せな夫婦に突如、悲劇が襲う。初めての子の死によって、翔子は精神的に不安定になり、欝になっていく。そんな翔子を全身で受け止めようとするカナオ。困難に直面しながら、一つづつ二人はその困難を乗り越えていこうとするが・・・・。この映画で初主演を演じた木村多江は、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ、多くの賞を受賞している。個人的には、今までの木村多江の印象は、清楚、静か、大人しい・・・といったものだったが、本作ではイメージが変わった。時に激しく、時にきつく、そしていやらしく・・・・、そんな感じの女性。映画自体も冒頭から“夜の生活”に関する生々しい会話が飛び交う。「えっ!そんな映画だったの!?」とチョット驚いたが、観終わってみるとバブル末期からの10年間の主役夫婦の物語を、法廷での裁判と絡めて上手く描いている映画。裁判は、映画の中では名こそ違え、有名な事件ばかりを彷彿させるものであり、この当時の様子が思い浮かんできた。木村多江もよかったが、夫役を演じたリリー・フランキーがすごく自然体で、優しく包み込むような愛情を妻に見せる演技には好感が持てた。
2009年04月20日
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★★★+鑑賞No:01735製作:2008年監督:ダニー・ボイル出演:デヴ・パテル/フレイダ・ピントインドのスラム街で育った無学の少年ジャミールが世界的な人気番組「クイズ$ミリオネア」に出演する。当然、スラム街出身の少年には答えられるはずのないと思われる問題を次々とクリアしていくジャミールに司会者は疑問を抱く。そして翌日の最終問題を残してジャミールは警察に連行されることに・・・・。警察に連行されて何故クイズの問題が答えられたかを、ジャミールの少年時代からの回想と並行して描くストーリー展開はよかったが、理由づけとなる内容が段々こじつけっぽく見えてきたのは残念。でもスラム街の少年の波乱に満ちた人生は見ごたえがあり、あの「クイズ$ミリオネア」のBGMがよりその緊張感を高めていた。ただあの音楽が鳴るたびに、個人的にはみのもんたの顔がちらついたのが余計だった。舞台がインドということで背景の映像も新鮮で、またスラム街の実態も垣間見える点で興味深い。最後はお決まりの結末で、消化不良感は残らないまでも最終的に心に訴えるような感動も少なかった。
2009年04月19日
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★★★+鑑賞No:00236製作:1980年監督:スティーヴン・スピルバーグ出演:リチャード・ドレイファス/テリー・ガーインディアナ州のある一軒家に住むバリーという少年が、突然周囲のものが振動しだしたことで目を覚まし、家を飛び出してしまった。母親のジリアンは慌てて彼の後を追った。一方、同じ町に住む電子技師ロイは、この一帯で起こっていた停電の原因を調べるために車を走らせていた。そこに恐るべき光が通り過ぎていき、ロイはこの光を追跡していて、バリーとジリアンに出会う・・・。「未知との遭遇」は1977年に公開された映画だが、本作はマザーシップ内を公開した「特別編」である。さらに再編集された2002年製作の「ファイナル・カット版」もある。この映画はやはりラストの宇宙人と人類とのコンタクトシーンだろう。スピルバーグの作り出した幻想的なUFOシーンにより、今までの宇宙船や宇宙人のイメージが一新されたのではないだろうか。そして宇宙人そのものも、人類に敵対する存在としてではなく、友好的で、今までに比べ親近感の持てる存在として描かれているのも画期的。この映画があったからこそ、後の「E.T.」がとてもスムーズに受け入れられ、大ヒットしたようにも思う。いずれにせよ、SF映画の重要な位置づけを担う一作。
2009年04月18日
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★★★鑑賞No:01728製作:2007年監督:北村拓司出演:市原隼人/関めぐみ/浅利陽介/三浦春馬親と離れ、寮生活を送る高校生・山本陽介はある日の夕方、公園で何かを待っている制服姿の美少女を見かける。不思議に思った陽介が声をかけると、そこにチェーンソーを持った黒ずくめの大男が現れる。呆然とする陽介を尻目に、その美少女とチェーンソー男は闘いを始めたのたっだ・・・・。予備知識のないまま観始めた映画で、最初は青春映画かと思いきや、チェーンソー男が天から降りてきて、美少女と闘い始めたところから、「何だ!これは?」との思いが走った。ハチャメチャB級映画?という様相を呈した展開の映画に急変するが、結局は青春ラブストーリー映画!?だった。チェーンソー男は、自分に降りかかってくる不幸、不安、絶望、恐怖などを表しているようで、それと闘う姿を描いているようだということが次第にわかってくる。その割には、ラブストーリーとしてもB級映画としても中途半端感は否めなかったので、どちらかに徹した方が良かったかもしれない。
2009年04月17日
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★★★+鑑賞No:01031製作:2000年監督:ポール・ヴァーホーヴェン出演:エリザベス・シュー/ケヴィン・ベーコン国家最高機密の研究プロジェクトのリーダーである天才的な科学者セバスチャンは、人間を透明にする研究をしており、すでに動物実験は成功していた。そしてプレッシャーをかけてくる政府を見返すため、メンバーの反対を押し切り、自ら人体実験を行い、透明人間になってしまう。しかし元に戻れなくなった彼は次第に狂気と化し、次々と殺人を重ねていく・・・・。透明人間という、誰もが一度は興味を持つテーマにストレートに取り組んだ作品といえる。女性はいざ知らず、男性なら透明人間になったらどうしてもいやらしい行為をしてみたい欲望に駆られると思うが、期待を裏切らず映画でもそのようなシーンがあります。姿が見えないと何をするかという人間の本質をさらけ出すような映画で興味深いですが、あまり感動的なことはなく、内容は薄い映画です。しかし、当時としてCG技術はすごく、過去の透明人間ものとは比べ物にならないほど透明人間への変身シーンはリアルでした。
2009年04月16日
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★★★鑑賞No:01733製作:2008年監督:窪田崇出演:塚本高史/國村隼/和田聰宏/原田夏希フリーターの聡史は末期がんで余命わずかな父の病床に呼ばれ、32年前に付き合っていた恋人、澪を探してほしいと頼まれる。当時、父が描いたスケッチを頼りに、2人が住んでいたアパートの部屋を訪ねた聡史は突然、32年前にタイムスリップし、若き日の父と澪に出会うことになる・・・・。メジャーな映画ではなかったためか、よく知らなかった作品ですが、それなりに良くできていた作品だと思います。タイムスリップものなのでどうしてもタイムパラドックスという問題は避けて通れないが、それはあまり気にせず観るべき。特に不和な関係の父と息子が、過去の父と出会うことによって時を越えた友情を育み、昔の父を理解していくあたりはいい構成になっていると思う。個人的にもタイムスリップして同じ世代の父と会って話をするというのはちょっと経験してみたい。ラストでの父と息子の会話はちょっとジーンときます。
2009年04月15日
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★★★+鑑賞No:01732製作:2008年監督:前田哲出演:妻夫木聡/原田美枝子/大杉漣/田畑智子6年2組担当の新任教師・星先生はいきなり教室に子ブタを連れてきて、「卒業までの1年間このブタを飼い、最後にはみんなで食べます」と提案する。最初はとまどう子供たちも校庭の片隅に飼育小屋を作り、慣れない餌やりや掃除に奮闘するように。さらに子ブタに“Pちゃん”と名付け、家畜ではなくペットとして可愛がるようになる。しかし、卒業の時が近づいてきて、Pちゃんを食べる・食べないで教室を二分する論争が始まることに・・・・。1990年に大阪の新任小学校教師が行った“命の授業”がドキュメンタリーとしてTV放映され、賛否両論を巻き起こした実話の映画化。映画自体は実話に基づいて構成されているみたいだが、食べる・食べないの議論のシーンには台本がなくアドリブだったらしい。でもそもそも映画は別にして、どうしてもこの授業が教育として妥当だったかどうかを考えさせられてしまう。命の大切さを教えたいという教師の純粋な気持ちは分からないでもないが、やはり取っ掛かりは軽率なような気がする。実際に目の当たりにしていないだけで、子供たちだって飼っている牛や豚を殺して食べていることは頭で理解している。よって自分たちで飼わしてそれを殺すという行為をさせないと本当に理解しないという考えはチョット違うように思う。結局、命の大切さよりも、自分たちの罪悪感がトラウマとして残っただけではないのか?変に子供たちを苦しめただけではないのか?目的はよいが手法に疑問を感じるテーマを題材にした、考えさせられる映画。
2009年04月14日
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★+鑑賞No:01730製作:2008年監督:ミシェル・ゴンドリー/レオス・カラックス/ボン・ジュノ出演:藤谷文子/加瀬亮/ドゥニ・ラバン/香川照之東京を舞台に、3人の監督が短編を手掛けたオムニバス映画。「インテリア・デザイン」映画監督を目指す恋人アキラとともに上京したヒロコ。友人の部屋に同居させてもらいながら部屋探しをする2人だったが、やがてヒロコにある異変が起こる・・・。「メルド」マンホールの下に住む怪人メルドは、町に突如現れては通行人に危害を加えていた。ある日ついに逮捕され、裁判にかけられることに・・・・。「シェイキング東京」10年間引きこもり生活をしている男。その彼がいつも注文している宅配ピザの配達員とある日、目が合い、一目惚れしてしまう。そして彼女に会うために、外に出る決意をするが・・・。正直、3作品とも結局、訳の分からない映画。取っ掛かりは多少興味の持てる部分はあるが、途中から訳が分からなくなる。外人監督の、日本・東京に対するイメージを映像化しているようで、巨大都市の中で埋没する個性、狂気を帯びた通り魔、引きこもりなど、大都市東京の持つある一面は捉えているかのようだが、そこから導き出されるメッセージはまったく不明。ただ、短編オムニバスながら、妻夫木聡、蒼井優、竹中直人、石橋蓮司らも出演しており意外と豪華。
2009年04月13日
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★★★+鑑賞No:01731製作:2008年監督:窪田崇出演:松田翔平/塚本高史/山田孝之/金井勇太間瀬元朗の人気コミックの映画化。国民に生命の価値を再認識させることを目的とする国家繁栄維持法により、18歳から24歳の中から0.1パーセントの人が否応なく死を迎える世界。公務員の藤本は、この法律によって死を迎える人にイキガミと呼ばれる死亡予告書を配達していた。しかし、死を迎える彼らの最後を目の当たりにした藤本は、この制度への疑問が芽生えてきていた・・・。映画は大きく3つのエピソードから構成されている。1つめは、路上で歌っていたコンビのうち、一人がスカウトされデビューすることに。しかし初のテレビ出演の日が死亡予定日だったという話。2つめは、政治家の母に嫌悪し、引きこもりになった息子にイキガミがくる話。3つめは、事故で両親を失った兄と全盲の妹のもとに、兄宛にイキガミがくる話。3つのエピソードはそれぞれ独立していて、特に関連性はない。ただし、3つのエピソードには共通してイキガミの配達人として松田翔太演じる藤本が登場する。最近はこの手の映画のように、非現実的で奇想天外、不条理な世の中の設定が多いが、それも先行きの読めない社会情勢への不安から来るものなのか?映画的には設定として面白いが、あくまで映画の世界として観ないと楽しめない。ラストは何の解決もなく、スッキリ感にはほど遠いが、国家繁栄維持法に疑問を感じる藤本に対して、笹野高史演じる藤本の上司が囁く「時が来たら・・・」というセリフに、続編の匂いがプンプンしたように思う。
2009年04月12日
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★★★★★鑑賞No:01729製作:2008年監督:ジョン・ウー出演:トニー・レオン/金城武/チャン・フォンイー連合軍討伐のため遠征していた曹操軍の中で疫病が蔓延していた。そこで曹操は、疫病で亡くなった兵士の死体を連合軍のいる対岸に流し、疫病を感染させようとする。この卑劣な行為に周瑜らは怒りを覚えるが、自軍の兵と民のために劉備は撤退を決意、孔明ひとり戦地に残し去っていった。そんな窮地の中、孔明は3日で10万本の矢を調達すると約束し、周瑜も水上戦に長けた曹操軍の武将二人を排除するといって、互いにその約束を果たす。そしていよいよ三国志最大の合戦“赤壁の戦い”が始まろうとしていた・・・・。Part I がまさに赤壁の戦い直前で終ったような感じだったので、Part II はその勢いで即決戦かと思いきや、ちょっと後戻りしたような流れになったのでちょっと気を削がれた。でもそんなこともつかの間、曹操軍と連合軍の対峙は徐々に緊張感が高まり、孔明の10万本の矢を調達するエピソードを始め、運命をかけた風向きの変更など、いやが上にも本戦に向けて興奮度が最高潮に達し、身震えするほどだった。さらにこの戦は男たちだけが主役ではなかった。周瑜の妻・小喬や孫権の妹・尚香といった女性たちの愛と勇気がなければ語れない。そして開戦!三国志最大の決戦は、ジョン・ウー監督お得意の迫力ある映像で、本物の戦いを再現したかのようなリアル感で迫ってきた。Part I を観てすぐPart II が観たくなったほど待ち焦がれた映画だったが、その期待を裏切らない傑作となっている。
2009年04月11日
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★★★鑑賞No:00073製作:1985年監督:リチャード・アッテンボロー出演:マイケル・ブレヴィンス/ヤミール・ボージェスブロードウェイの大ヒット・ミュージカルの映画化。ブロードウェイの売れっ子ディレクター、ザックは近くオープンする新しいショーのために男女4人ずつのコーラスを選ぶためオーディションを敢行する。これに百数十人の若者が応募し、ザックはその中からまず16人を選出する。そこにザックの元恋人が現れ、自分もコーラスのオーディションを受けさせて欲しいと懇願する・・・・。映画のタイトルの「コーラスライン」とは、ミュージカルの舞台で主要キャストとバックダンサーとの立ち位置を分けるために引かれた白線のことだそうです。この映画はそのバックダンサーのオーディションがストーリーの中心となります。映画ではそのオーディションの最終選考に残った17人のダンサーを一人ひとり浮き彫りにしながら最終選考が進んでいきます。オーディションではスポットライトが当たる演出ですが、たとえ合格しても実は彼らはバックダンサーという脇役です。それでも懸命に踊り、求められる協調性の中で自己主張していきます。ラストのダンサーによるコーラスシーンは壮観です。
2009年04月10日
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★★★+鑑賞No:00229製作:1956年監督:アルフレッド・ヒッチコック出演:ヘンリー・フォンダ/ヴェラ・マイルズ貧乏バス演奏者のマニイは妻の歯の治療費を工面するため、保険会社に借金に行く。しかしそこの窓口係に強盗犯人と間違われ、マニイは警察に連行されてしまう。強盗犯人の顔とマニイの顔はそっくりで、筆跡まで酷似していたため犯人と断定され独房行きとなる。なんとか姉の奔走で保釈金によりマニイは釈放されるが、無実の罪を証明するため、弁護士を雇うことに・・・・。これはいつものヒッチコック作品と思ってみるとガッカリする。いつものスリラーやホラーとは若干違い、誤認逮捕された男の不安や恐怖は描かれているが、あまり謎解きの要素はない。無実の罪なのに逮捕され、その容疑を覆す術のないとき、善良な市民の見方であるべき警察が、いいようのない国家権力の巣窟で無力な個人ではとても太刀打ちできないという空しさを感じてしまう、そんな映画。最近の邦画であった「それでもボクはやってない」が印象として近い。
2009年04月09日
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★★★+鑑賞No:01723製作:2003年監督:ピーター・ウィアー出演:ラッセル・クロウ/ポール・ベタニー1805年4月、ブラジル北岸沖を航海中の英国海軍サプライズ号の艦長ジャック・オーブリーに、フランスの私掠船アケロン号の太平洋進出阻止の命令が下される。しかし霧の中から現れたアケロン号に不意を突かれ、サプライズ号は大打撃をくらい、多くのけが人が出てしまう。だがオーブリーは任務と友情の板ばさみになりながらアケロン号を追う・・・・。英仏の海戦?が主体の映画かと思いきや、それだけではなく、ラッセル・クロウ演じるオーブリー艦長と彼を支えるマチュリン医師の男の友情や、ガラパゴスを舞台にした新種生物の登場、海軍の生活と若い士官たちの活躍など、結構盛りだくさん。海戦以外は割と平穏で多少冗長な感もあるが、特にダーウィンの進化論で有名なガラパゴス諸島を舞台にしたシーンは興味深い。なんでも映画としては初めてガラパゴスを映像化したらしく、その点でも貴重な映像といえる。続編製作に余韻を残す終り方だったが、イマイチ興行的に振るわなかったため、「2」は製作されるか否か?
2009年04月08日
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★★★+鑑賞No:00323製作:1967年監督:岡本喜八出演:三船敏郎/山村聡/宮口精二/笠智衆1945年7月、日本の無条件降伏を求めるポツダム宣言を傍受した日本は、それを受け入れるかどうか連日閣議を開くが、なかなか結論が出なかった。そのうち、広島、長崎に原爆が投下され、ついに8月14日、緊急の御前会議で天皇は終戦を決意される。そしてポツダム宣言受諾に向けた準備が始まるが、終戦に反対する青年将校たちによってクーデター計画が練られていた・・・・。今見ると凄すぎるほどのそうそうたるキャストにまず驚かされる。そして今では終戦記念日という名前でしかない1945年8月15日を迎えるまでの1日がこんなに深く、タイトルの通り長い日だったかを改めて感じざるを得ない映画である。終戦前夜の裏舞台で起こった事実を事実として残そうとした関係者の意気込みがヒシヒシと伝わって来る映画で、息を飲む緊迫感は尋常ではない。
2009年04月07日
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★★★+鑑賞No:00194製作:1987年監督:トニー・スコット出演:エディ・マーフィ/ジャッジ・ラインホルド高級宝石店が襲われ、ビバリーヒルズ警察のボミル刑事部長が撃たれて重傷を負う事件が起こる。捜査から外された部下のローズウッド刑事とタガート巡査部長はデトロイト市警のアクセル刑事に援助を求め、友情に燃えるアクセルは早速ビバリーヒルズに向うが・・・・。まさにエディ・マーフィ絶頂期の、彼の代表作シリーズ。この作品でも高く評価されているのが彼のマシンガン・トークだが、字幕ではそこまで表現できないため、このトークをフルに味わえないのは残念(英語力をつけて字幕なしで観れるようになるしかないか!)前作の面白さを引き継ぎながら、アクション性も高め、テンポよいストーリー展開も心地よい。彼の協力者であるビバリーヒルズ警察のローズウッド刑事とタガート巡査部長のコンビもアクセル刑事に振り回されながらもいい味を出していて、作品のいいアクセントになっている。
2009年04月06日
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「三谷幸喜の日」と称してWOWOWで放映されていたので再鑑賞した。本作はマイホーム建築を巡るドタバタを描いたコメディ映画。マイホームを新築することになった直介と民子の夫婦は、建築デザインを民子の後輩・柳沢に、施工を民子の父・長一郎に頼むことにする。しかし、先進的なデザイナーである柳沢と昔気質の長一郎はデザイン・設計に関しことごとく対立することになる。さらに直介の母も方角や間取りに口出しし、なかなか思うように進んでいかない様を面白おかしく描いている。特にこの映画で一番のコメディ担当ともいえる、田中直樹演じる優柔不断な直介が、舅と柳沢の狭間であたふたする様に笑いを誘う。映画の中で、「満足する家が建てられるのは3軒め」なるコメントが出るが、私もマイホームを新築しているので十分思い当たるコメントだった。ストーリーとは直接関係しないが、「ラヂオの時間」に出ていたキャラらしき人たちが出てくるのも、三谷幸喜らしいサービスで楽しめる。前回レビュー記事はこちら
2009年04月05日
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「三谷幸喜の日」と称してWOWOWで放映されていたので再鑑賞した。最近は豪華キャストで有名な三谷作品だが、この映画は設定上の性格もあって、大半は役所広司演じる検閲官と、稲垣吾郎演じる座付き作家のやり取りのため、ほとんどこの2人以外出てこない。映画の舞台も大半は取調室ということで、変化のない場所と登場人物の中で、これだけ笑わせる映画も凄い。場所や登場人物に変化がない分、また元は舞台劇ということもあって、多少セリフやアクションがオーバーな部分はあるが、終始観るものを飽きさせないストーリー展開には脱帽させられる。検閲官によって台本が大幅に修正させられていくが、逆にそれによってだんだん台本が面白くなっていくというのがストーリーの基本となっているが、笑いに何の興味もない検閲官の笑いに対する考え方が変わっていく様も見もの。三谷幸喜の初監督作品「ラヂオの時間」も生放送中に台本の内容が変わっていく話だが、合い通じる作品となっている。前回レビュー記事はこちら
2009年04月05日
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★★★鑑賞No:01727製作:2008年監督:曽利文彦出演:綾瀬はるか/大沢たかお/中村獅童/窪塚洋介一人旅を続ける盲目の市がチンピラとのいざこざに巻き込まれているところに、藤平十馬と名乗る素浪人が助けに入ってくる。しかし、手が震え、刀を抜くことができない十馬は返り討ちにされそうになる。そのとき、男たちを斬り殺したのは市だった。そんな市の後を十馬はついてきて、ある宿場町にたどり着く。だがそこは万鬼党というチンピラたちが支配する町だった・・・・。盲目や居合抜きといった座頭市の基本はもちろん踏襲しているものの、勝新・座頭市とは作品の質や雰囲気などにおいて大きく異なる作品となっている。悪くいえば、「座頭市」の名を借りて話題性を高めただけの全くの別作品といえる。同じ座頭市ものでも北野武版座頭市のような斬新さもなく、ストーリーも単純。(斬新といえば座頭市が女性であることぐらい?)主演の綾瀬はるか自身は盲目殺陣の演技で熱演していると思うが、そもそも主役的に立ち回っていたのは市というよりも大沢たかお演じる十馬の方が目立っていた。もう少し市のキャラを明確に目立たせて欲しかった。
2009年04月05日
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★★★鑑賞No:01726製作:2008年監督:フェルナンド・メイレレス出演:ジュリアン・ムーア/マーク・ラファロある日、車を運転していた日本人男性が視力を失い、交差点で立ち往生することに。彼は親切を装った泥棒に無事家まで送り届けられるが、車は持ち去られてしまう。彼は妻に連れられ病院で診察を受けるが原因は分からなかった。やがて各地で彼と同様の失明者が続発し、感染者として強制収容が始まる。その中にたった一人、感染を逃れて“見ること”ができる女がいた・・・・・。設定は面白い。ただ、この映画は視力を失う原因や対処についてはあまり言及していない。みんなが視力を失った状態になった時に、人はどういう行動をとるかというところに視点が置かれている。そこでは本来その人が持っている人間性が剥き出しになり、理性は影をひそめ本能が中心となってくる。収容所内での武器による支配者に観ていて憤りを感じ、主人公グループを中心とした弱者に同情するも、結局目が見えるという優位性を持つ主人公もしょせんは自己利益に走る本性を後半見せる。これが人間かと悲しくなるが、このような現実に直面すると自分もそうなるだろうと思われ、ますます自己嫌悪に陥ってしまう映画である。ラストの終り方には不満が残る一作。
2009年04月04日
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★★★鑑賞No:00504製作:1995年監督:トニー・オウ出演:レオン・カーフェイ/富田靖子芥川龍之介の同名短編小説の映画化。1920年代の南京。小説家の岡川は友人に誘われて遊郭に行った時に、年老いた父の借金返済のために遊郭で働こうとする金花と出会い、金花は岡川に身を任せる。そして二人は同棲を始めるが、岡川に妻子がいることを知った金花は姿を消し、岡川も日本に帰国する。しかしほどなくして遊郭に舞い戻った金花は客から梅毒をうつされてしまう・・・・。清純派女優のイメージが強かった富田靖子が大胆なヌードシーン、濡れ場を演じて有名になった作品です。この演技で彼女は第8回東京国際映画祭で最優秀女優賞を獲得するぐらい熱演しています。ただヌードシーンばかり話題になりますが、当時の中国における貧困層の悲惨な現実を見せつける映画でもあり、その中で不治の病に冒されながら健気にも愛する小説家を待ち続ける金花役を見事に演じていたように思います。ただ結末はあまりにも悲しくせつないので、観ていてつらかったです。これだけ体当たりで好演した富田靖子ですが、その後目立った活躍がないのは残念です。
2009年04月03日
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★★★★鑑賞No:01725製作:2008年監督:ロジャー・ロナルドソン出演:ジェイソン・ステイサム/サフロン・バロウズイギリスで実際に起こり、報道規制によって真実が封印された銀行強盗事件に基づいた作品。1971年、中古車販売をしているテリーは旧知の女性マルティーヌが持ちかけてきた銀行強盗計画に乗り、仲間を集めて実行に移す。銀行強盗はまんまと成功し、テリーらは巨額の金品を奪い取る。しかし、この計画は王室のスキャンダルの証拠写真を回収するためのものだった。その事実を知った彼らは・・・・。前半は銀行強盗の成否にドキドキ、後半は彼らが奪った写真や帳簿の回収を図る組織に狙われる展開にハラハラと、終始テンポよいサスペンスに楽しめる。普通は銀行強盗だけでも十分楽しめる題材だが、この映画は銀行強盗後がさらに盛り上がるという、1つで2度美味しい作品となっている。さらにこれが実話ということだし、できるだけ事実を忠実に再現しているらしいので、さらに興奮度アップです。ラストも痛快で後味の良いクライム・サスペンス映画です。
2009年04月02日
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★★鑑賞No:01720製作:2008年監督:鶴田法男出演:木村佳乃/中越典子/谷村美月/山本太郎楳図かずおの同名漫画の映画化。100年に一度、永い眠りにつき、不老不死の身体で人間世界をさまよう謎の美少女・おろち。彼女は、29歳を過ぎると醜い姿になてしまうという悲劇にとりつかれた門前家に家政婦として潜り込む。そこには2人の美しい姉妹・一草と理沙がいたが、ある日理沙は死の寸前にある母親からある秘密を打ち明けられる・・・・。楳図かずお作品といえば子供の頃見た印象では、怪奇的でオドロオドロしたイメージが強いが、映画ではそんなオドロオドロした感じはなく、恐怖感はあまり伝わってこなかった。独特の恐怖感を催すような映像的演出も少なかったが、出ている女優陣の美しさもその原因のよう。そういう中で、木村佳乃と中越典子の熱演は今までのイメージを払拭するほどなかなか見もの。そして不思議な存在感のある谷村美月こそ楳図ホラーが醸し出す雰囲気に近い女優のような気がした(なので、もう少し彼女の存在を強調して欲しかった)。作品自体はイマイチ感が拭えないが、ラストのドンデン返しは良かった。
2009年04月01日
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