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★★★★鑑賞No:01800製作:2008年監督:佐々部清出演:三宅裕司/真野響子/藤澤恵麻/AYAKO香取卓は不動産会社に勤める平凡なサラリーマン。学生の頃はフォークバンドで活躍する夢も見ていたが、今は家族揃って夕食を食べることが唯一の楽しみで、それを香取家のルールとして毎日過ごしていた。そんなある日、帰り道で知り合った青年・充を家に招待して一緒に夕食を食べることに・・・・。全編吉田拓郎の曲が流れるヒューマンドラマ。毎晩家族揃って食事をするというルールの香取家。そんな日課が唯一の楽しみという、香取家の主人・卓だったが、やがて二人の娘に色々と事情ができてきて、そのルールが守られなくなり、家族がバラバラになっていくような不安と寂しさを感じ始めるお父さんがよく描かれている。やはりこの映画も最近流行の邦画の傾向が強く、出てくる人はいい人ばかりで、扱っているテーマも特別なものではなく、ごく日常的なもの。それ故、妙に親近感を持って観ることができる映画となっている。個人的には私も2人の子供の父親だが(映画と違い、私の方は男2人だが)、やはり子供が成長するにつれ、それぞれ子供にも予定や事情が出てきて、なかなか揃って休みを過ごせたり、同じ時間を共有できなくなってきており、寂しさを感じることがある。この映画の父親も同じなんだと思うと、変に共感できて、寂しさもひとしおとなる一作だった。
2009年07月31日
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★★★鑑賞No:01799製作:1989年監督:テリー・ギリアム出演:ジョン・ネヴィル/エリック・アイドル18世紀、トルコ軍の占領下にあったドイツのとある港町の劇場の舞台に、バロン・ミュンハウゼンが突然姿を現す。彼は、自分がトルコ軍に追われるはめになった理由を語るが、あまりにも荒唐無稽な話だったので誰も信用しなかった。しかし、10歳の少女サリーに励まされ、トルコ軍を撃退する約束をしてしまう。そこで彼は、かつて一緒に戦った4人の仲間を集めるために絹の下着で作った巨大気球でサリーとともに旅に出るが・・・・。作り手の遊び心が感じられる映画。しかし、内輪ウケしてるのかもしれないが、観ている側にはその面白さはあまり伝わってこない。そこにも興行的失敗の大きな要因があったのかもしれない。テリー・ギリアムといえば、家族で楽しめる映画が多いが、大人にはちょっと幼稚でバカバカしく、子供にはシュールなギャグが伝わるか疑問が残るといった中途半端さは否めなかった。ただ最近のCGを使った映画を見慣れているせいか、映像的には稚拙ながら、手作り感が伝わってくるような新鮮さは逆にあった。原作はドイツの民謡「ホラ吹き男爵の冒険」。この話の主人公がミュンヒハウゼン男爵だが、彼は架空の人物ではなく、実在の人物である。
2009年07月30日
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★★★★鑑賞No:01810製作:2007年監督:ビレ・アウグスト出演:ジョセフ・ファインズ/デニス・ヘイスバード南アフリカで刑務所の看守として働くジェームズ・グレゴリーがロベン島の刑務所に赴任してくる。そこでグレゴリーはコーサ語が分かるということで、スパイ目的で、最悪のテロリストとされるネルソン・マンデラの担当に抜擢される。異例の出世を喜ぶグレゴリー夫妻だったが、やがてグレゴリーはマンデラという人物に心を通わせていくことに・・・・。南アフリカ初の黒人大統領ネルソン・マンデラの“囚われの27年間”にスポットを当てた作品。南アフリカといえば最近では次回のサッカー・ワールドカップ開催国、そして昔授業で習ったアパルトヘイト、そしてこの映画にも出てくるネルソン・マンデラ、この程度の知識しかない国である。映画でも、獄中のマンデラとその担当看守の交流が中心のため、南アフリカの社会情勢などはあまり語られていない。よってすべてが分かる映画ではないが、偉大なる人物マンデラと、その影響で考え方や生き方が変わっていく看守の姿は興味深い。ただ看守はよく描かれていたが、マンデラとの会話はもう少しあってもよかったと思う。あと、27年という長さの時間が映画の中では伝わりにくかったと思う。もう少し長尺でもよかったような気がするし、時間の推移が明らかに分かるようなメイク等の工夫があればよかった。しかしながら作品としてはよくできており、落ち着いてじっくり観てもらいたい作品。
2009年07月29日
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★★★★鑑賞No:01807製作:2009年監督:マキノ雅彦出演:西田敏行/中村靖日/前田愛北海道旭川市の旭山動物園。そこに昆虫好きの青年・吉田が飼育係としてやってきて、滝沢園長ほかベテラン飼育係らに迎え入れられる。しかし、動物園は閑古鳥が鳴く状態で、滝沢園長は動物園を再建すべく奔走していた。そして動物の魅力を解説する“ワンポイントガイド”や夜行性動物を見てもらうために“夜の動物園”を始めるなど、新しい試みで活気を取り戻していくが・・・・。TVドラマなどでも話題となった「旭山動物園」を題材とした映画だが、ドラマは観たことがなかったので、旭山動物園に関するドラマとしてはこの映画が初めて観るものとなった。それでもマスコミ報道等で大筋は知っていたので新鮮味はないものの、改めて「そういうことか」と納得させられる部分は多々あった。それにしても日本最北という地理的にも不利な状況下にあって、廃園寸前まで追い込まれた動物園が、あの上野動物園を抜いて入場者数日本一の動物園になるまで復興するという、その関係者の努力とアイデアには頭が下がる。飼育係などの動物園関係者に一癖も二癖もある名脇役を配し、動物だけでなく魅力ある動物園を演出しているが、やはり園長役を演じた西田敏行はまさにはまり役のような役どころで、“旭山動物園”というよりは“旭山動物園長”物語ともいうべき内容になっている。
2009年07月28日
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★+鑑賞No:01794製作:2008年監督:宮野雅之出演:成宮寛貴/村上知子/中村ゆり/濱田マリ風俗スカウトマンの栗野は、街行く女に声をかけては部屋に連れ込み、一晩中セックスの相手をする毎日。そんな栗野に口説かれ、OLからAV嬢へと堕ちていくトモコ。栗野の階下に住む杉山は対人恐怖症のフリーター。そんな杉山をたらしこみ、デブ専AVを隠し撮りしている声優志望の小百合。SFヒーローに憧れるオタク青年と、ゴミ屋敷に住む欲求不満な中年女。東京という大都会の底でうごめくダメ人間6人の生活ぶりを描く・・・。個人的には全くといっていいほど面白くなかった作品。下ネタ連発でうんざりするほどだが(下ネタは嫌いではないが)、別にいやらしさは感ぜず、ただ下品というか、あまりにも品がなさ過ぎで、観ていて不快感すら感じられた。ただ共感はできないものの、大都会・東京で生きる人々の、特殊ではあると思いますがこんな世界もあるのかと、一種驚きと興味を持って観ることができた。人はみんな生きている。生きるために必死になっている。そして生きるためにいろんな手段がある。そんなことが伝わってくる映画ではあった。「ララピポ」なる変なタイトルも、作品中にその名の由来が分かる。
2009年07月27日
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★★★+鑑賞No:01809製作:2008年監督:ナ・ホンジン出演:キム・ユンソク/ハ・ジョンウ元刑事で今はデリヘル嬢の斡旋を行っているジュンホは、失踪した2人のデリヘル嬢が同じ客に斡旋された後に行方をくらましたことに気づく。さらに探りを入れさせたデリヘル嬢ミジンも失踪してしまう。しかし偶然ジュンホは深夜の住宅街でその客ヨンミンを捕えることができた。ところが警察でヨンミンはあっさりと殺人を自供し始める・・・・。10ヶ月の間に21人が犠牲になった、韓国で実際に起こった連続猟奇殺人事件をモデルにした映画。レオナルド・ディカプリオがリメイク権を獲得したことでも注目されている。犯行動機や登場人物に関する説明を排除し、スピーディで緊迫感溢れるストーリー展開になっている一方、説明不足や国情の違いなどからくる理解できない展開もあり、完成度についてはやや評価が低くなる気がした。また、排除された説明は最後まで解き明かされないため、鑑賞後のモヤモヤ感や結末に対する消化不良感も否めない。映像的にもストーリー的にも暗く重苦しく澱んでおり、殺人シーンは目を背けたくなる箇所もあるので、ある程度覚悟して観る必要もあります。韓国で2008年上半期最大のヒット作らしいが、映画的によかったというよりも韓国ではあまりにも衝撃的だった実際の事件だからではないでしょうか?
2009年07月26日
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★★★★鑑賞No:01808製作:2008年監督:ダニエル・リー出演:アンディ・ラウ/マギーQ/サモ・ハン中国・三国時代。中国統一を夢みる趙雲は劉備の率いる軍に参加し、そこで同じ常山出身の平安と出会って親交を深める。やがて、孔明の助言を元に、曹操の軍勢に奇襲をかけた趙雲は、平安を窮地から救うと共に敵の前衛隊長を討ち取る。しかしその功績を平安の手柄とするのだった・・・・。関羽、張飛とともに蜀の有名な武将の一人である趙雲子龍の半生を描いた映画。大ヒット映画となった「レッドクリフ」でも趙雲の活躍は描かれているが、「レッドクリフ」が赤壁の戦いに絞って描かれているのに対し、この映画では趙雲が劉備軍に加わるところから、その最期までが描かれている。その中でも趙雲の有名な功績で、かつ彼の忠義心の篤さを物語る劉備の子息・阿斗の救出の逸話はかなり誇張されていたが、趙雲主役の映画では致し方ないか・・・。2時間弱という限られた長さの中では、この救出シーンと、あとは趙雲の最期の戦いがメインとなっており、少々物足らなさは感じたが、蜀の命運を背負って名誉ある引退をせず、最後までその命を蜀に捧げる姿に心を打たれる。
2009年07月25日
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★★★+鑑賞No:01793製作:2008年監督:三原光尋出演:中谷美紀/藤竜也/田中圭/八千草薫デパートの営業員・山下貴子は、デパートへの出店を交渉するため、町外れにある人気店「小上海飯店」に出向くが、店主の王さんににべもなく断られる。それでも諦めきれない貴子は、次の日からも毎日、店の常連として昼の定食を食べに通い続ける。やがて二人の心には何か通い合うものが生まれてくるが、そんなある日、厨房で突然王さんが倒れてしまう・・・・。チョットこの手の映画で2時間強というのは長すぎな感じがしたし、全体的にゆったりしたユルイ映画なので、途中(特に中盤の中国・上海を訪問するあたりは)中だるみしてしまった感が拭えなかった。お話自体は、王さんの料理に惚れた女性が、自分の生きる道を見出すためと、病気のため店の閉店を余儀なくされている王さんの店を救うべく、料理の世界に飛び込んでいく姿を描いた作品。ストーリー自体はありふれた感じのものだが、師弟の心のふれあいは割と丁寧に描いている。あと、後半次々と作られる中華料理の数々に思わず唾を飲み込んでしまった!
2009年07月24日
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★★★+鑑賞No:01803製作:2007年監督:レニー・ハーリン出演:サミュエル・L・ジャクソン/エド・ハリス犯罪や事故現場専門の清掃人トムの元に、ある大邸宅の射殺現場を清掃して欲しいという依頼がくる。清掃を終えた翌日、鍵を返し忘れたトムはその邸宅を再訪すると、出迎えた女主人アンは清掃依頼どころか殺人のことも知らなかった。やがてアンの夫ジョンが失踪したとのニュースが流れ、殺人が失踪にすり替わったことに気づくが・・・。90分という短尺のせいもあってか、コンパクトにまとまっており、登場人物も少ないためか分かりやすい内容となっている。反面、全体的に盛り上がりに欠け、犯人も途中で予想がついてしまうほど、ありきたりの結末で、ドンデン返しもない普通の作品となっていたきらいがある。前半はだんだん盛り上がっていくだけに、後半の尻すぼみ感はちょっと残念。新鮮だったのは主人公の職業。犯行現場などの血塗られた場所の清掃を請け負う特殊清掃業という職業はとても興味深かった。この職業、映画のために設定したわけではなく本当にある職業らしいです。映画の中に登場するステリクリーン社というのは実在する特殊清掃業の会社とか。
2009年07月23日
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★★★+鑑賞No:01791製作:2007年監督:リチャード・シェパード出演:リチャード・ギア/テレンス・ハワードかつて紛争地域から伝説的なレポートを送っていたサイモンだったが、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の現場から生中継中に横言を吐き、クビになってしまう。一方、サイモンとコンビを組んでいたカメラマンのダックは本国に戻され出世していた。その二人が数年後、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで再会し、サイモンはダックに大きなネタがあることを告げ、協力を求めるが・・・・。実録記事を基にしているが、すべて事実というわけではなく、虚実入り混じった作品。ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争は時々ニュース等で知ることはできるが、やはり日本とは別世界での出来事のようにとらわれており、改めてこのような映画を観ることで戦争の悲惨さ、戦時下における非道な殺戮などを見せつけられ、恐怖と怒りを感じる映画となった。いい感じで老境の域に達しかけているリチャード・ギアが落ち着くどころか、熱いジャーナリストを好演しています。すぐに暴走してしまうサイモンを相棒のダックがうまく抑えながらストーリーは展開しますが、観ていてうらやましい感じのコンビで、緊張感あふれる状況の中でカンフル剤のようなコミカルな会話が交わされるため、適当にホッとします。エンディングで事実に関するテロップが流れますが、改めて政治の世界で大きな力が働いていることが分かり、嫌な気分にさせられます。そのため、ラストシーンは出来すぎのようなフィクションですが、ちょっと胸がすくのでは?
2009年07月22日
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★★★+鑑賞No:01790製作:1985年監督:ピーター・ウェアー出演:ハリソン・フォード/ケリー・マクギリスペンシルヴァニアの片田舎で文明社会から離れて暮らす信徒一派アーミッシュのレイチェルと息子のサミュエルは、妹のいるボルチモアに向っていた。途中、トイレに入ったサミュエルは恐ろしい殺人事件を目撃する。フィラデルフィア警察のジョン・ブック警部は、サミュエルから事情を聞き出すため彼ら母子を署に案内する。そこでサミュエルから衝撃の事実を告げられる・・・・。有名な映画にもかかわらず、なかなか観れずにいた映画。タイトルから本格的な刑事ものの映画かと思いきや、単なる刑事ものではなく、「アーミッシュ」という異文化団体とその女性とのいじらしい恋愛を描いた人間ドラマの一面のある作品となっている。肝心の刑事ものの方は、トイレで子供が殺人事件を目撃するという、非常に興味深い導入部であるが、事件自体は単純で、ある意味雑なところもあって、サスペンスとしてはやや物足らない。後半、悪徳刑事に襲われるシーンはさすがにドキドキハラハラでサスペンスらしくなるが、やはりこの映画を高めているのは、中盤のアーミッシュの人々との交流を入れたことだろうか? 凶悪な犯罪とは無縁の世界とのギャップがどこか印象深い作品です。
2009年07月21日
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★★+鑑賞No:01796製作:2008年監督:アレクサンドル・アジャ出演:キーファー・サザーランド/ポーラ・パットン1年前、同僚を誤射し、酒に溺れ、家族とも別居していた元刑事ベン。家族と再び暮らすため禁酒し、夜警の仕事にも就いて再出発を図ろうとしていた。そんなある日、夜警の仕事で、火災で廃墟となったデパートを巡回していたベンは、大きな鏡にはっきりと映る手の跡を発見。それ以来、焼け爛れた女性の姿や鏡に映った自分に襲われる幻影を見るようになる・・・・。韓国映画「Mirror 鏡の中」をベースにして再構築されたミステリアス・ホラー。この映画では鏡が大きなキーワードというか、小道具になっているが、そもそも鏡自体がミステリアスな道具で、映るはずのないものが映ったり、鏡を境にして鏡の奥は現実の世界とは違った異次元の世界が想像され、鏡という道具だけで恐怖を催される。ただ映画的には怖いというよりは痛いといったシーンが多く、特に主人公の妹が浴槽で口を引き裂かれるシーンは目を背けたくなった。ストーリー的にはクビをかしげるシーンが多く、恐怖シーンを体験させることが主で、ストーリーには重きを置いていない感じもした。ラストも謎めいた終り方だったが、だから何なの?という感じで、どうも消化不良の残る映画。
2009年07月20日
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★★★鑑賞No:00022製作:1985年監督:マイケル・チミノ出演:ミッキー・ローク/ジョン・ローンニューヨーク、チャイナタウンを牛耳る長老会の大ボスが暗殺される。チャイニーズマフィアの新勢力台頭を睨む新任の熱血刑事スタンレイは、組織のリーダーとなった若頭ジョーイ・タイを挑発するが、中国系マフィアの存在すら疑問視される中、警察や行政と癒着するチャイナタウンでの強引な捜査は、日増しに風当たりの強さを増していく・・・・。ミッキー・ロークとジョン・ローンの二大スターによるギャング映画。(ただし、ジョン・ローンはこの映画がきっかけでブレイクする)派手さはないが、その分、静かに迫ってくる雰囲気・冷血さは恐怖を倍増させている。ゴッドファーザーのチャイニーズ・マフィア版ともいえる映画だが、違うのはマフィア側と警察側の双方から描いている点と、家族愛ではなく男の信念のようなものをテーマに描いている点か?長尺でスローテンポのため、やや中だるみするところもあるが、緊張感は満点のストーリー展開ではある。最近まではあまりパッとしない2人だったが、ミッキー・ロークの方は昨年「レスラー」で見事に返り咲いた感がある。
2009年07月19日
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★★鑑賞No:00307製作:1989年監督:熊井啓出演:奥田瑛二/三船敏郎/萬屋錦之介/加藤剛千利休が太閤秀吉の命で自害して27年。愛弟子だった本覺坊は洛北の山中で、半ば世捨て人のように日々を送っていた。ある日、利休がなぜ秀吉の怒りを買ったのかという理由を解明しようとしていた織田有楽斎と会い、有楽斎に問われるまま、死に至るまでの利休の行動を語るのだが・・・・。千利休はなぜ死ななければならなかったのか?をテーマにした重厚な歴史ドラマ。原作が井上靖だけあって、どこかチョット小難しく、特に精神面の描写が中心なため、結構分かりにくい。出演者もオール男優キャストということで、色気も何もあったものではない、いわゆる映像的にも侘び寂びの世界が展開していく、少し暗い映画ではある。死の謎を追うというよりも、利休の茶人としてのあるべき姿や、本覺坊の師に対する思いなどが描かれている映画で、興味がないと観るには辛い映画。
2009年07月18日
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★★★★鑑賞No:00967製作:1999年監督:アンソニー・ミンゲラ出演:マット・デイモン/ジュード・ロウ貧乏青年トム・リプリーは偶然知り合ったアメリカ人の富豪から、ヨーロッパで放蕩三昧の息子ディッキーを連れ戻して欲しいと頼まれる。彼は大学時代の同級生と偽ってディッキーに近づくが、次第に彼の魅力に惹かれていき、一緒に遊び回るようになる。しかし次第にトムが疎ましくなってきたディッキーはついに決別を宣言、別れの小旅行に出ることに。そこでトムははずみでディッキーを殺してしまい、彼になりすますことに・・・・・。アラン・ドロン主演の名作「太陽がいっぱい」のリメイク。リメイクながら、設定を一部変えたり、時代の変化からだろうか、「太陽がいっぱい」とは違った印象を受ける作品となっており、単なるリメイクというよりは別作品と捉えてもいいような作品。主演のマット・デイモンは通常の役のイメージとはちょっと違った役どころだったが、見事にこの難役を演じていた。嘘の連鎖で結局自分を追い詰めていく男の苦悩が良く描かれていた。
2009年07月17日
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★★★鑑賞No:01785製作:1995年監督:篠田正浩出演:真田広之/フランキー堺/岩下志麻/葉月里緒菜江戸時代中期・寛政期。市川団十郎の舞台で怪我をして役者として使い物にならなくなった十郎兵衛を、大道芸人のおかんが引き取ることに。やがてとんぼとよばれるようになった十郎兵衛は吉原界隈でケチあん商売をしながら、歌舞伎小屋で書割りを書く手伝いをしていた。一方、洒落本がご禁令に触れ、手鎖の刑に処せられていた蔦屋十三郎は起死回生のため、役者絵に挑戦しようとしていた・・・・。謎の浮世絵師・東洲斎写楽を描いた歴史ドラマ。東洲斎写楽といえばまず思い浮かぶのが顔がどアップの役者絵だろうか。謎が多いというか、詳しいことは何も分かっていない、正真正銘の謎の浮世絵師である。歴史の表舞台に登場するのはわずか1年足らずで、その間に奇跡的ともいえる140種もの役者絵と相撲絵を残して忽然と消えているのである。その上、色んな憶測や想像ができるのであるが、この映画ではその写楽の神秘性を強調するよりもむしろ、写楽の正体として描かれている十郎兵衛(とんぼ)の人間臭さが目に付く映画である。謎といっても蓋を開けてみると真実はこんなものという感じがしないでもないが、もうちょっとミステリアスなドラマを期待していただけにやや残念な内容。
2009年07月16日
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★★+鑑賞No:01784製作:2007年監督:ダニー・レヴィ出演:ウルリッヒ・ミューエ/ヘルゲ・シュナイダー1944年12月、連合軍の進攻によりナチス・ドイツは劣勢に陥っていた。そんな中、宣伝大臣ゲッペルスは、新年に行われるヒトラーの演説を成功させ、国民の戦意を高揚させようと試みる。しかしヒトラーは心身共に衰弱し、自信喪失状態になっていた。そこでゲッペルスは、かつてヒトラーにスピーチ指導をしていたユダヤ人俳優グリュンバウムを収容所から呼び寄せるが・・・。ヒトラーものの映画はさほど観ていないが、どれもシリアスで事実描写が多く、ヒトラー本人も独裁者・虐殺者といったイメージを強調するものばかりだったように思う。そんな中でこの映画は、ヒトラーの今までのイメージを覆すような人物像の描写だった。そこには独裁者の顔の陰に隠れた孤独で小市民のような小心な男が描かれている。そしてシリアスな内容のように思えて至る所でコメディタッチの描写があるなど、正直捉えどころのない映画という感が強かった。イマイチ理解に苦しむ作品。
2009年07月15日
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★★★+鑑賞No:01788製作:2008年監督:本田隆一出演:栗山千明/石田卓也/水嶋ヒロ/浅利陽介1968年のGSブームの頃。ブームに乗ろうと新人バンドを発掘するため必死のレコード会社・ファインズレコードは、プロダクションの社長・浅井にその役目を命じていた。そんな中、浅井は「ザ・ダイアモンズ」という3人組のバンドを見つける。しかしファインズレコードが用意した楽曲はオルガンがメインの曲。そこで急遽、ピアノが弾ける女の子を男装させてメンバーに加え、「ザ・タイツメン」としてデビューさせるが・・・・。あまり期待せずに観たが、意外と面白かった。1960年代後半のGSブームが背景ということで、イマイチ当時の記憶がないのでリアルな懐かしさはないものの、これも最近流行の昭和イズムというか、古きよき時代・昭和を懐かしめる映画となっている。ただ当時ブームとなったのが不思議なくらいの髪型やファッションのセンスは懐かしさを越えてもはやコメディのよう。そのためか、音楽&青春映画でありながら、コメディの要素がふんだんにある映画に仕上がっている。楽曲もGSをイメージさせる曲が多く採用されていて、往年のGSファンの方には懐かしく、GSを知らない世代にはどこかチョット変ながらも新鮮さを感じられると思う。
2009年07月14日
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★★★★鑑賞No:01786製作:2009年監督:瀬々敬久出演:妻夫木聡/檀れい/国仲涼子/藤竜也東京郊外の私立病院に診察に来た男性を、救急ドクターの松岡は風邪と診断する。しかし翌日、その男性の容態は急変し死亡する。やがて院内感染も発生し、新型インフルエンザが原因と見られ、病院内はパニックとなる。そしてWHO所属の医師で松岡の元恋人である栄子が事態の収拾と調査のため、市民病院に派遣されてくるが・・・・・。パンデミックの原因は新型インフルエンザではなく未知のウィルスによる感染症という設定だが、今春日本中で大騒ぎになった新型インフルエンザの感染が実際に起こっているだけに、決して映画の中だけの話ではないリアル感が伝わって来る映画だった。現実は発生時期の関係と、過敏とも言える感染予防対策が功を奏してか多くの感染者はでたものの大きな被害とまではならなかったが、本格的なインフルエンザの流行が予想される今秋以降、再度感染の恐怖は心配される。そんな中でのこの映画の鑑賞だけに、真に迫ってくる。新型インフルエンザ・ウィルスの突然変異も怖いが、感染拡大による風評被害や食料品の買占めなどの二次パニックも人間の本性が見えて恐ろしい。映画自体は最終的に処置法が見つかり、やがて沈静化には向うが、そこに至るまでの犠牲は甚大で、重く暗くなる映画ではある。
2009年07月13日
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★★★+鑑賞No:01787製作:2009年監督:アレックス・プロヤス出演:ニコラス・ケイジ/チャンドラー・カンタベリーマサチューセッツ州の小学校で、50年前に生徒たちが埋めたタイムカプセルが開けられた。中身が児童たちに配られ、少年ケイレブも1枚の紙を受け取る。それはルシンダという少女が書いたものだったが、紙には数字がびっしりと書き込まれていた。大学教授のジョンは息子のケイレブが持ち帰ったその紙を見て興味本位に解析を始めると、その数列の中に9・11同時多発テロなどの世界的な事件・事故を暗示する数字があることを知る。さらにこれから起こると予想される数字もあり・・・・。「ダ・ヴィンチ・コード」のようなミステリー・サスペンスものかと思って観ていたため、ラストは期待を裏切る終り方で個人的にはモヤモヤ感の残るものとなった。ただ後で世紀末ものと知ると、まぁこんなものかと無理やり納得させられる。結局はミステリアスな部分はすべて誤魔化された感があり(理由を書くとネタバレになるので書きませんが・・・)、どちらかというと地球滅亡に際し人は最後にどんな行動を取るかが描かれていただけのような気もした。(それもざまざまな人ではなく、主人公が・・・という限定的なもの)ただ、映像的にはさすがに迫力があり、飛行機の墜落シーンや地下鉄の脱線シーンなどはCGとはいえ真に迫ってくる。2時間の映画だが、テンポはよいのでアッという間に観終わった感じ。
2009年07月12日
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★★★★鑑賞No:01778製作:2005年監督:ウディ・アレン出演:ジョナサン・リース・マイヤーズ/スカーレット・ヨハンソンアイルランド人のクリスは英国の上流階級に憧れ、高級テニスクラブのコーチとなり、金持ちの息子トムと親しくなる。さらにトムの妹クロエに気に入られ、やがてクリスはクロエの父親の会社に就職し、クロエとも結婚する。しかしクリスはトムの恋人ノラとも浮気をしており、やがてこの状態を維持することが難しくなってきて・・・・。従来のウディ・アレン監督映画とは違った雰囲気の映画。ただし、会話の部分はそれらしさが残っている。ストーリー的には、冒頭のテニスボールのシーン(ネットにひっかかったボールがどちらのコートに落ちるか)に集約されているように、人の人生は運によって大きく変わることを描いた物語といえる。上流階級の娘と結婚することで地位と財産を得た男が今の生活を失いたくないと思う一方、超美人の女性との浮気も捨てがたいというのは分からないでもないが、結局は男のエゴである。同じ男として許しがたい行為ではあるが、物語の結末は???と、必ずしも期待したとおりにならないというのが、実はウディ・アレンらしさなのか?引っ張るだけ引っ張って、あっさり手を離され、唖然とした感のある映画。
2009年07月11日
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★+鑑賞No:01782製作:2008年監督:ジェイソン・フリードバーグ/アーロン・セルツァー出演:マット・ランター/ヴァネッサ・ミニーロDVDタイトルは「ディザスター・ムービー! 最‘難’絶叫計画」。「最終絶叫計画」のスタッフによる、おバカなギャグ満載の映画パロディ・ムービー。伝説の秘宝“クリスタル・スカル”が何者かによって奪われたことによって世界が滅亡するという予知夢を見たウィル。夢から覚めた彼は夢が現実に向っていることを知り、クリスタル・スカル探しの旅に出るが・・・・。あってないようなストーリーに、つぎはぎだらけの映画パロディ・シーン。特に日本人ウケしないようなアメリカン・ジョーク。そして下ネタの連発。はまる人にははまるかもしれないが、下品で脈絡のないパロディ映画としかいいようがなかった。元ネタは最近のものばかりで直接的な表現なので非常に分かりやすいが、反面アイデアのなさが露呈している。はっきり言ってあまり観る価値のない映画。
2009年07月10日
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★★★+鑑賞No:01781製作:1971年監督:ピーター・イェーツ出演:ロバート・レッドフォード/ジョージ・シーガルブルックリン博物館に展示中の“サハリ・ストーン”と呼ばれるダイヤを盗む仕事を請けた、ドートマンダーら泥棒4人組。練習を重ね、完璧な作戦を練り上げて実行に移し、計画は成功するかにみえたが、仲間の一人アランが捕まり、その際に持っていたダイヤを飲み込んでしまう。ドートマンダーら3人は、刑務所に収容されたアランの救出に成功するが、ダイヤは逮捕された時に拘置された警察の留置所に隠したとのことだった・・・。最高の泥棒エキスパートのチームと完全綿密な計画でスマートな宝石泥棒が展開されると思いきや、成功と失敗の繰り返しで、博物館、刑務所、警察署、銀行と狙ったダイヤを奪うため何度も侵入しないといけないドタバタ泥棒劇。緻密でスマートな計画のようで、いたるところで大雑把で乱暴なシーンもあり、必要以上にドキドキハラハラさせられる。「スティング」のロバート・レッドフォードが主演だが、「スティング」とは違った雰囲気の映画に仕上がっている。しかしさすが70年代の映画、最後はそれなりにスッキリさせてくれます。
2009年07月09日
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★★★鑑賞No:01780製作:2006年監督:渡辺謙作出演:江口洋介/原田知世/瑛太/岩松了舞坂町に住んで1年になる北原修路は、ある日、町の広報誌で舞坂町が隣の森見町と戦争することを知る。しかし、開戦当日を迎えても町の様子は変わらない。ただ広報誌には戦死者の数だけ掲載され、その数は日ごとに増えていくのだった。そんなある日、対森見町戦争推進室の香西と名乗る女性から電話があり、特別偵察業務を引き受けてもらうよう要請があり・・・・。原作もストーリーも知らずに観たため、何かが原因で隣町同士で対立する話かと思っていたら、本当に隣町同士で戦争するという、ある意味重い内容の作品。それでも初めは戦争とはいえ、「ごっこ」的なものかと楽観視していたが、本当に戦死者が出ているということで尋常ではない作品の様相を呈してくる。しかし、町の風景はのどかで平凡なもの。さらに実際の戦闘シーンは出てこないため、戦時中という実感はない。主人公の北原も、戦時下における特別任務を受けているが、戦争中という実感が持てないまま日々過ごすことになる。要は、世界のどこかで戦争が行われているにもかかわらず、同じ地球上にいながら日本はそれを実感しないまま日々過ごしているということを皮肉ったものなのか?地球という規模を町レベルに落として、戦争とは何かを日本人に問いかけたような映画だが、何か伝わりにくいような気がした。伝えたいメッセージはわからないでもないが、テーマが大きすぎたのが原因だろうか・・・?
2009年07月08日
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★★★鑑賞No:00122製作:1984年監督:ロン・ハワード出演:トム・ハンクス/ダリル・ハンナ泳げない少年アランはある日、海水浴にきて溺れかかったところを人魚の少女に助けられる。二人は一目で惹かれあうが、人魚は海に戻ってしまい、アランは幻想だったと思って、20年の時が過ぎる。成長したアランは兄とともに青果会社を営んでいたが、そんなアランの前に人魚の彼女が現れる・・・。最近は重厚な演技の多いトム・ハンクスだが、彼がまだ若くコメディ俳優として活躍(ハリウッドでの評価は今のように高くはなかったが・・・)していた頃の作品で、軽いノリの軽妙な演技が観れる作品。特筆すべきストーリーではないものの、ラブ・ファンタジーとして最後まで楽しめます。本作はストーリーよりも特筆されるのはダリル・ハンナです。人魚役として出演していますが、惜しげもなく披露するヌードシーンは眩しく、初めて観たときは私も若かったですがドキドキしました!
2009年07月07日
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★★★★鑑賞No:01783製作:1970年監督:村野鐵太郎出演:石原裕次郎/山崎努/渡哲也/芦田伸介3774メートルの富士山頂。ここにレーダーを設置すべく情熱に燃える気象庁の葛木課長は3年にわたり大蔵省に足を運び、ついにその夢が実行に移されるときがくる。一方、大成建設と共にこの工事を受注した三菱電機は技術部員の梅原を技術責任者として対応させることに。やがて工事は始まるが、予想以上の気象条件に難作業は続くことに・・・・。ビデオ・DVD化されておらず、幻の名作といわれている本作が、石原裕次郎二十三回忌特別企画としてTV放映されたため観ることに。昔、NHKで「プロジェクトX」という人気番組があったが、その映画版のごとく、ある目的に向って不屈の男たちが自分たちの夢と使命感で職務を果たそうとする姿はやはり感動と尊敬の念を呼ぶものである。この作品では、大自然の猛威にさらされながら危険を克服し、富士山頂に気象レーダーを設置するというものだが、高山病や天候の急変、資材運搬の困難さ、乱気流、大型台風の接近と、工事を疎外する状況が次々と襲ってきて、工事は困難を極める。しかし気象庁からは納期厳守を言い渡され、担当者たちは苦境に陥る。それでもあきらめず事を成そうとする不屈の精神には頭が下がる。36歳の石原裕次郎をはじめ、勝新太郎、渡哲也、芦田伸介、宇野重吉、山崎努など豪華キャストによる感動の一作。
2009年07月06日
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★★+鑑賞No:00326製作:1977年監督:大林宣彦出演:池上季実子/大場久美子/松原愛/神保美喜中学生のオシャレは、イタリアから帰国した父親に新しい母を紹介され、ショックを受ける。そのショックを吹き飛ばすため、夏休みにオバチャマの羽臼邸に仲間たち6人と行くことにする。オバチャマもみんなを歓迎してくれ、都会育ちの7人にとってはオバチャマの家がある田舎の雰囲気は新鮮で大喜びするが、実はオバチャマは数年前に死んでいた・・・・。「転校生」「時をかける少女」などの尾道3部作で有名な大林宣彦監督の初監督作品。ホラー映画だが、ファンタジックさのある映像が大林監督らしさがにじみでているともいえるが、人を食べる屋敷と化した妖怪が少女たちを次々と食べていくという、コミカルながら残酷な内容。ストーリーや映像はもう何でもアリの世界で、ハチャメチャといえなくもないが、サービス精神も多分に窺える。映画としての品位や品質は必ずしも高いとはいえないが、なぜか印象に残る映画でした。(そこがカルト映画たる所以でしょうか・・・?)
2009年07月05日
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★★★★鑑賞No:00368製作:1982年監督:ヴェルナー・ヘルツォーク出演:クラウス・キンスキー/クラウディア・カルディナーレ19世紀末の南米ペルー。未開の土地に文明の光を当てようとして失敗を繰り返していた冒険家フィツカラルド。カルーソーのオペラを聴き感激した彼は、今度はオペラハウスを建てようと決意する。しかし目的地まで達するには、数トンもの巨船を山越えさせなければならなかった・・・。アマゾン川の上流にオペラハウスを作りたいという、空前絶後の発想もすごいが、それを現実にやろうとするところに本当の凄さを感じる映画。そしてこの映画を語る上で避けて通れないのが、オペラハウスを作るために巨船を山越えさせるシーン。これは圧巻です。このシーンのために観るだけでも価値があります。この観ているだけで疲れそうな山越えの後、激流下りという難所がありますが、ここになると爽快ですらあり、ラストはもう感動!長尺ですが、忍耐強く観てはまれば感動の一作です。
2009年07月04日
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★★★+鑑賞No:01099製作:1999年監督:リュック・ベッソン出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ/ジョン・マルコヴィッチフランス史上に残る聖女ジャンヌ・ダルクの生涯を描いた大河ドラマ。15世紀の百年戦争下のフランス。少女ジャンヌは17歳の時に神の声を聞き、シャルル皇太子に謁見した際に自分は神の使者であると語る。それにより、疑惑の目で見られながらも軍を率いることを許されたジャンヌは、英国軍を撃破し、見事勝利を得る。その後も快進撃を続けるジャンヌに対し、彼女の人気を危惧した重臣たちは罠をかけるが・・・・・。ジャンヌ・ダルクという名前はよく知っていても、その実像まではよく分からない人には参考になる作品です。もちろんフランスの英雄として名高い彼女ですが、伝説的な英雄というよりは一人の少女として描いており、より親近感が持て、ジャンヌ・ダルクという英雄を身近に理解できる作品となっています。一人の少女が戦いに身を投じていく過程(心情)を克明に描いていますが、そこでの心の葛藤や苦悩をミラが演じていたと思います。ただ宗教にあまり感心のない私にとって、信仰心に関わるところは理解しがたいところもあり、環境・時代・文化の違いも感じる映画でした。
2009年07月03日
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★★★鑑賞No:00738製作:1997年監督:ミック・ジャクソン出演:トミー・リー・ジョーンズ/アン・ヘッチロサンゼルスで中規模の地震が起こり、その後、作業員が謎の焼死を遂げる。不審に思った危機管理局長のロークは、近くの地下鉄の運行を休止するよう要請するが聞き入れてもらえない。やむなく地下に潜って調査を行い、地下での異変を確信する。そして地質学者の応援を求めるが、やってきたエミー・バーンズ博士はロークの制止を振りきって地下調査に行こうとするが・・・。大都会ロサンゼルスの地下に火山が・・・ というのがこの映画の基本です。普通だとありえない設定ですが、そこはパニック映画。こんな設定があっても面白いのでは?というノリで観るしかありません。ただ、大都会での火山爆発・溶岩流出ですから緊張感はもの凄く伝わってきます。「逃亡者」で脚光を浴びたトミー・リージョーンズが主役の危機管理局長として奮闘する熱演が光る映画。
2009年07月02日
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★★★鑑賞No:01779製作:2008年監督:熊切和嘉出演:坂井真紀/星野源/津田寛治/鶴見辰吾女優として活動してみたが売れず、現在は実家の神社で家事手伝いをしているノブ子こと通称ノン子。そんな彼女は同級生が経営するスナックで酒を飲むのが楽しみという日々を送っていた。ある日、神社の祭りでヒヨコを売ろうとする若者マサルと偶然出会い、彼のまっすぐな性格に惹かれていく・・・・。「うーん」といった感じの映画。36歳のバツイチ女性が主人公ノン子だが、彼女の考えや何がしたいのかがよく分からなかった。というか、ノン子自身がよく分からず悩みもがいているのだと思うが、どうも同情も感情移入もできない女性で、正直観ていて困った。ノン子を慕う若者-コイツもよく分からない奴で、腰の低い若者かと思えば急にキレたりする、これまた同情できない男。こんな二人が中心でストーリーが展開するわけで、あまり面白いとはいえない。そもそもこの映画が話題になったのは坂井真紀の全裸濡れ場シーンであり、それ以外の話題はあまり耳にしなかったのも頷ける。しかしながら、さすがに濡れ場シーンは凄かった。よくぞここまでと、彼女の女優魂に拍手喝采です。
2009年07月01日
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