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私のところに来てくれた人は、早い人で半年、ゆっくりな人で一年くらいで基礎的なボーイングと指の押さえ方をマスターして曲が弾けるようになります。これは、バイオリンは習得の簡単な楽器かいえるでしょうか?どうでしょう?上達の過程は緩やかです。ちょうど、運河で船を進めるときのように、もとのところで充分練習がつみあがっていると、つぎへ進むのもラクラクです。本人にとってすらすらと上達している感じがベストです。四苦八苦のようでは、進め方がちょっと急ぎすぎなのかもしれません。アイリッシュフィドルは特に装飾音が際立っているので、すぐに取り入れたくなりますが、装飾音を入れるのはずっとあと、曲が充分弾けるようになってからがいいでしょう。自分で弾いている人も先生に習っている人も、バイオリンを長ーく続けるつもりで焦らずがんばってください。バイオリンは習う過程がたのしい楽器なのですから。さて、明日のための曲選びをしようっと。
2006年01月31日
伝統音楽とフォークの違いは歌があるかないかで、フォークとポップの違いはフォークでは社会的メッセージが込められていることです。テーマは愛、貧困、反戦、ドラッグなど色々だけれど、古い歌にはマーダーソングといってずばり殺人をテーマにしたものがあります。美しいメロディーだなあと思って聞いていると、どのような動機でどのように(ときに猟奇的な方法で)と詳しく語られていたりして、思わずゾ~とすることがあります。悲しい人間のマイナス面も現実にあったこととして歌で歌い継ぐ、これも民衆の知恵なのでしょうか。日本の最高のフォークシンガーさだまさしさんの「償い」はマーダーソングといえるかもしれません。でもずっと思っていたのですけど、さださんのバイオリンはクラシック音楽のバイオリンですよね。あれがフィドルだったら、もっと歌にマッチしていてかっこいいのになーと思います。せめてビブラートなしで弾くだけでぐっとフォークっぽくなるのに。
2006年01月30日
五嶋みどりさんは大好きです。私と年も近く、背格好も似ていて?ひそかに近親間さえいだいています。彼女の演奏会では、いつも人間として素直に感動できて大好きなのです。つまり、彼女にとって栄光とか見栄とかお世辞とか虚飾とか、そんなことはぜんぜん無関心であるようなところがいいのです。私にとってみどりさん以外のソリストは、全員どんぐりの背比べです。バイオリニストに対してこんなに厳しい?私が、フィドルのコンサートに行くと、わーみどりさん級の人がいっぱい!!となるのです。クラシック音楽のバイオリニストには、みどりさんはひとりしかいない。しかし、伝統音楽のフィドル奏者には、みどりさんがいっぱいいる。これは、私個人の勝手な感想であって、けっして尊敬してやまないみどりさんをおとしめようとしているのではありませんので誤解なきよう。この私の勝手な言い分を自分で分析するには、フィドル奏者も子供の頃から音楽的に恵まれた環境で育った。経済的な後押しを受けて音楽を志したのではなく、本当に音楽性に優れていてここまできた。音楽以外の世界もよく知っている(他に仕事を持っていたりする)。他人を貶めたりけなしたりする必要のない、人間的にあたたかみのある伝統音楽の世界で育った。要するに音楽は(音楽に限らず)、本当はうまいへたなのではなく、人間性が物を言うのではないかと思います。音楽を上達させるのより、人間性を磨く方がずっと難しいことですよね。みどりさんも、一時期そこら辺で悩んだのじゃないかなと勝手に思う私でした。
2006年01月28日
出生率低下だと~当たりまえだ!行政のおじさまたちの対応策はどれも的外れ。一番の問題は主婦の立場が低く社会で尊敬されていないことだと思う。加えて、母親として求められることがあまりにも多すぎるとはおもいませんか?世の中、尊敬されてすてきなお母さんばかりだったら、若い人もあこがれてくれるはず。まずは、家の中から尊敬される自分になろう。家事をみんなが見ているときにがんばろう。死なないところは手抜きしよう。美味しいご飯を作ろう。無私の愛をばらまこう。合コンに行けるくらいおしゃれして外出しよう。趣味を持とう。私の水曜日の午前中のクラスに、子育て中のお母さんにもっと来て欲しいです。赤ちゃんや小さい子を連れてきても全然大丈夫なんだけどな。
2006年01月27日
「プライドと偏見」は、以前イギリスでテレビドラマでシリーズで大人気をとっていて、今回の映画化になったらしいです。私は、テレビドラマのをDVDで借りて途切れ途切れに見ていたので、今回やっと話がつながってすっきりしました。こういう17~19世紀を描いたイギリス映画を見るとき、またフィドルが出てくるかと楽しみになります。当時、一番の娯楽はダンスで、それはアイルランドに限らずイギリスでも同じで、フィドルはダンスのなくてはならない伴奏楽器でしたから映画に登場してくる確率が高いのです。それに、当時の作家の作品を元にしたものが多いですから、実際に、どんな人たちよって、またどのような場面で、フィドルを用いたか知るよい手がかりとなるのです。この映画でも、恋人たちを巡りあわせる出会いの場として、ダンスシーンは重要です。そして、ダービシャーの伯爵のダンスとは?の禅問答にエリザベスが見事に答えていますのでお見逃しなく。「タイタニック」では、フィドルとバイオリンの音楽はそれぞれの階級の象徴として描かれていました。「ラベンダーの咲く花で」では、村人のフィドルをポーランドのバイオリニストが取り上げて弾くシーンがありました。バイオリニストが弾けば、フィドルはバイオリンと名称が変わります。「テス(TVドラマの方)」では、上流階級に子女たちが野外で輪になって踊るために、近くの農夫たちによるバンドが呼ばれていました。このときは、あきらかにフィドルです。今回の映画のダンスシーンで呼ばれていたバンドの人たちは、チェロが混ざっていてクラシックの音楽家たちと思われます。チェロは高価な楽器なので、スコットランドを除くとアイルランドでもイギリスでも民衆の楽器にはほとんど登場してきません。私が面白いとな思ったのは、クラシックの音楽家が、フランスなどの大陸の音楽ばかりでなく、イギリスの伝統音楽もレパートリーに入れていたことでした。考えてみれば当然ですよね。地主階級も伝統の音楽でダンスを楽しむというニーズがあったのですから。みんなが楽しめる気軽な音楽を日本の演奏家もどんどんやったらいいと思います。伝統音楽を何か特別なジャンルのように考えるのはまちがいです。ただ、町のストリートで弾いていたのは、間違いなくバスキングのフィドラーです(もしかしたら、役をしていた奏者はバイオリニストかもしれない。うまかったから)。う~んややこしい。
2006年01月26日
フィドルチューンにのせて車の運転をするとちょっと飛ばしすぎちゃう。今日は葉加瀬太郎さんのフィドルではないフィドルを聞いていて助かった。工事のおじさんのサインミスで危うく右折車とぶつかるところだったー、、、。フィドル上達法の本文は、これからフリーページを御覧下さい。
2006年01月25日
親族のお祝い事や、友達同士のパーティーまで、人が集えば歌と踊りが始まるのは日本人から見るとなんともうらやましい文化ですが、それは、なにもアイルランドに限らず、西側のほとんどの国に、そういった文化があるようです(実際、ポルトガル人、イギリス人、ギリシャ人、ポーランド人の集まりでこういうものに出会いました)。何回か見ただけで誰でも輪の中に入れる簡単なステップと、心弾むようなそれぞれの伝統音楽で(ときにテープで)それらは踊られます。お米を主食としている日本人から見ると、彼らはとてもエネルギッシュで、明け方までお酒と踊りを楽しんでるのを見るとすごい発散の仕方だなと感心してしまうばかりです。アイルランドは、そういう国々の中でもとりわけ踊りの種類が多く、音楽もそれだけ取り出しても楽しめるくらい高度に発達しています。こういう、特別なビッグナイトやノンストップパーティーと呼ばれる音楽の形態を、そのまま私たちが今すぐ取り入れるのはちょっと難しいですよね。もちろん、アイリッシュダンスの講習会などへ行けば、この楽しさを味わえますし、私もこういう楽しみ方がもっと日本に広がればいいなと思っているのですが。それでは、もっと気軽に音楽を楽しめるこういう方法はいかがでしょうか?まずは、家族や友達の誕生日やちょっとした集まりで、仕込んだ曲を弾いてみる。きっと、みんな間近でバイオリンの音を聞いたことがないでしょうから、それだけでも喜んでくれますよ?!それにかしこまった曲の種類ではありませんから、手拍子や足踏み、できる人がいればスプーンズ(2本のスプーンを楽器代わりにする)で、参加してもらいましょう。次のときもきっとフィドルを持ってきてねといわれたら、まずは大成功。音楽が生活にある楽しさを親しい人で分かちあえたら、だんだん、ギターを持ってきてくれる人や笛や踊りを習う人がでてきてくれるかもしれません。そしたら、もうあなたの周りに伝統が生まれたわけです。
2006年01月21日
わたしが、アイリッシュフィドルを日本のバイオリンの愛好者向けだと思う理由を述べてみました。1)すべての曲がファーストポジションで弾ける。2)曲をひとりで完全に弾ける満足感がある。3)すべてが自然体。うまいもへたもない。4)曲想が日本人の心からかけ離れすぎていない。5)年取れば人生の味というものがでてくる。生涯の趣味にできる。6)最高のアマチュアイズム!1)すべての曲がファーストポジションで弾ける。こんなすばらしいことはありません。すぐに弾けるのも、難易度の高いのもあって、向上心は常にかきたてられます。また、簡単な曲ほど簡単にいくわけでもありませんしね。また、レパートリーを少しずつ増やしていく喜びもあります。曲は6000曲も存在するといわれているので・・・。2)曲をひとりで完全に弾ける満足感がある。私がオーケストラにいた頃、大曲をこなす仲間のだれもが一人で弾ける曲を持っていない事実に驚きました。伝統音楽では、誰かと合わせることもありますが、最初から、アンサンブルなどを目指しているのではありません。あくまでも個人的な表現であるのです。この喜びは大きいです!!3)すべてが自然体。うまいもへたもない。文学に例えれば自然主義。料理に例えれば家庭料理。家庭料理をけなすひとはだれもいないでしょう(クラシック音楽はそうはいかない。理想があるから、プロはつねに批判と賞賛にさらされ、素人の演奏ではアラばかりが目に付くのです)。4)曲想が日本人の心からかけ離れすぎていない。私は、東欧の方の曲も何曲か習いましたが、最初新鮮に思われたキーも、最後はあまりに自分の心からかけ離れすぎていて、苦痛になってきてしまいました。もちろん、音楽の好みはひとそれぞれあるですが、アイリッシュミュージックをへんてこな変わった音楽と敬遠している人に、ぜひそうではないことを知ってもらいたいです。私の周りの人も、懐かしさを感じさせる。といってくれます。さらに、知れば知るほど、東の果ての島国と西の果ての島国との共通点が見えてきて・・・。5)年取れば人生の味というものがでてくる。生涯の趣味にできる。年をとれば熟練の域に達するのは、もちろん他の世界でもいえることでしょうが、人生の生き方とキャラクターと混じりあい、なんとも魅力的な味わいが加味される世界はそうないかもしれません。私の義母は前までは毎年孫たちのためセーターを送ってくれましたが、最近は目が悪くなり細かい作業も面倒になってしなくなってしまいました。私の祖母も歌が好きでいつもお決まりの歌を歌ってくれましたが、おととしから声が出なくなってしまいました。私は・・・おばあちゃんになっても死ぬまで弾いているでしょう。6)最高のアマチュアイズム!これだけで食べていこうとする人は、王道からそれています?!死ぬほど働いたあとに、フィドルを手にして思うこといっぱいあり。ロンドンのフィドルパーティーにペンキのいっぱいついたズボンをはいた、(たぶん)ペンキ屋のトムが、はだしでみんなの前ですてきな持ち曲を披露したときはなんだか胸がいっぱいになった。トムは今でもときどきサウスケンジントンの地下道で弾いているのかな。次回は、フィドルの居場所について
2006年01月20日
これまでアイルランドの伝統音楽をちょっと難しく言い過ぎたかもしれません。それに、なにか特別なものをやっているようにフィドルを紹介したくはありません。バイオリンを背伸びをせず、アマチュアのためのこんなに楽しめる音楽が、世の中にはあったのだ~!といいたいのが私の本意です。けれども、クラシック音楽の演奏家が、変わったジャンルと中途半端に手を出して演奏会用に高めて?間違えてアイルランドの音楽を紹介したり、また、公の発露の場であるセッションは、いろんな楽器がいろんなレベルでごった煮状態で、どちらも日本の今の現状では無理があり、しかも伝統的な姿ではなく、それぞれに本来とはかけ離れた認識が広がっていくのではと危ぶまれます。しかし、外国の文化を取り入れるのですから、それもまたジャパニーズスタイルでいいかもしれませんけどね!次回、私からフィドルの楽しみ方を提案させてください。
2006年01月19日
音楽と言語は深く関係していると言われています。以下は私の考察。私たちが何気なく使っている日本語は、3種類のレター(ひらがな、カタカナ、漢字)を組み合わせ、書き言葉として優れ、読まなくても一瞥しただけで意味が取れる便利な言葉です。また、多くの言葉が存在し、おそらく世界で一番複雑な体系を持つ言語でしょう。現代の日本人は、意識していなくとも、文字によって多くの情報を得ようとします。電車でも実に多くの人が本を読んでいますよね。文字に比べ、話し言葉は割りに貧相で、使われる言葉はぐっと限られ、少ない言葉数で平坦なイントネーションと小さな声で話すのをよしとされ、あとは、その場の空気と相手との関係で察してもらおうとします。一方、アイルランドでは(今でも)、人々は詩や物語を暗礁し、話し好きで、歌や音楽をよく覚え、文学や歴史書にも巨人や妖精や魔術が飛び出し、空想がうずまきます。昔話などを読んでも、アイルランド人の並外れた想像力に頭がクラクラしてめまいがしてくるほどです。しかし・・・、日本も太古には稗田阿礼がいて、語り部がおり、音楽は耳で伝承され、僧侶は経文を長々とそらんじ、支配階層の子供は、7歳までには論語を暗礁しなければならず、山川には神々と妖怪が住んでいたはずです。日本人は、いつから左脳でっかちになったのでしょうか?だから、楽譜にもすべてのことが書いてあるだろうという思い込みは、クラシックの音楽ではかなえられ、アイルランドの音楽ではくじかれるのです。楽譜はできたらCD付きのものを買うべきで、耳から習うようにします。伝統の音楽を習いに行くときは、レコーダーを持っていくと安心です。先生も、役に立たない楽譜を渡すのだったら、渡さない方が親切です。私のクラスでは、(もちろん耳で習うのですが)もう一度楽譜に直してフィドル用にボーイングをつけたものを渡しています。アイルランドの音楽を耳で習うと、日本人としての古い記憶がよみがえり、右脳が熱くなってきますよ。
2006年01月17日
東京フィドルクラブ4月開講あなたは、アイルランドの曲を弾いてみようと思いたち、まずは、楽譜を2,3買ってみる。しかし・・・、音楽とはいえない・・・音の羅列が引き出されるばかりで・・・なんとも不可解??楽譜を見てこんな思いした人、多いと思います。アイルランドの音楽を弾いてみたいと思う人を待ち受ける第一の大きな壁と偏見が、まず楽譜から始まるでしょう。クラシック音楽を習っていた人だと、この段階で、アイルランドの音楽をつまらない、取るに足らない、音楽として認めなれない、と決め付けてしまいかねません。そもそも、楽譜はクラシック音楽のように、そこから曲が再現できるようにすべての情報が記されたものでもなく、絶対不可侵のものでもありません。楽譜は、例えばあなたを描いた(ときには、へたくそな画家の手による)似顔絵のようなもので似ているとも、似てないとも・・・。楽譜がこのように信用できないものであるのは、次のような歴史的背景と、アイルランドの音楽の持つ特徴にあります。長い間、耳で伝承されてきたアイルランドの音楽は、19世紀には、社会の情勢と人々の無関心の中、いったんは消滅しかけ、多くの曲が失われていきました。こうした危機に際して19世紀の終わりになって、アメリカに渡ったアイルランド人によって、残された曲の本格的な採集が始まりました。本国でも、個人的に、時には大掛かりに、曲の採集と学術的な分類と編集がなされました。一定の成果を挙げたものもありましたが、あるものは編集者によって手を加えられすぎたことなどにより失敗し、あるものは途中で頓挫しました。耳伝えの音楽は、初めて楽譜に記録されていったわけですが、作譜を行った人が、作譜に充分必要な知識を持っていなかったり、あるいは、それは音楽の枠組みだけであったり、あるいは、間違っていたために、クラシック音楽のように、そこから曲を引き出すことができないのです。曲は装飾音とメロディーとリズムを自在に変えてバリエーションをつけて演奏されるので、すべてを書き記すことはできません。たとえできたとしても、それでは伝統音楽の本当の楽しさを失わせてしまうようなものです。曲は楽譜に縛られておらず、完全に自由です。音楽は、生命を持って存在して、変化し、成長するのです。民俗音楽は、クラシック音楽の杓子定規では測れない面白さがありますよね!!次回は、正しい曲の取り込み方について。
2006年01月14日
音の強弱(アクセント)でなく、音の上下(イントネーション)を主な特徴とする日本語を話している私たちにとって、音楽のアクセントもまた、そうとう意識してやらねばできません。事実、アイリッシュミュージックを演奏している日本人のほとんどは、もうめちゃくちゃでアクセントなしで弾いているではありませんか。私が尊敬している伝統音楽のフィドラーが、このことを縦ノリと横ノリで説明していましたが、別の言葉で言えば、リズムと旋律のことだと思います。ダンスミュージックでは、リズムが一番重要です。ときに旋律は二の次となります。クラシック音楽にしたって、旋律の美しさばかりに気をとられがちですが、実は、私たち日本人が思っているよりもう少し、リズムを大事にしなければいけないんじゃないかなーとも、思います。いずれにしても、バイオリンにおいてリズムを生み出すボーイングの解説は、今までされてこなかったと思います。さて、アクセントを生じさせる原理は簡単です。スピードと圧力です。実際の演奏ではこの2つは組み合わされて作用します。スピードは使う弓の分量で、圧力は腕の重みを弓に伝えることで生じます。これらを個々に分けて練習する方法は、私のクラスでやっています。圧力をかけるこつは、右手のひじから先を充分内側にひねって、人差し指の第二間接の下あたりを、弓のさおを当てるようにすることです。こうすると腕の重みを容易に伝えやすくなります。しかし、難しいのは、アクセントの強さと位置です。アイリッシュフィドルでは、リズムは拍子と一致する場合もありますが、いろいろな位置にアクセントを置いてリズムを変化させることもあります。これを学ぶのは、耳でしかできません。伝統の演奏家の演奏を多く聴くこと。そして、私がおすすめするのは曲を弾く前に歌ってみることです。
2006年01月11日
アイリッシュフィドルや、ジャズでもブルーグラスでもリズムを生み出すバイオリンの奏法は、クラシックのそれとは違います。クラシック音楽のバイオリニストは、バイオリンを肩の方に高く掲げ、バイオリンと自分の体とに間に大きく空間を作って、音がよく響くように構えます。弓もバイオリンが高い位置にあるので、ひじも高く上がり脇があきます。そして、ビブラートをふんだんに使い、ホールで大観衆を感動させるような音で演奏します。一方、伝統音楽が聴く音楽として人前で演奏されることになったのは、作曲・編曲家であるショーン・オリアダによってが最初で、せいぜい1960年代以降のことです。それまで、伝統音楽は過酷な生活のやむにやまれぬ発露として生まれ、家の中や辻角やパブなどで、人々にダンスの伴奏を提供していました。ダンス音楽では、リズムが一番大事ですから、ボーイングも水平方向とおなじくらい垂直方向に動き、すなわち、アクセントを生み出す短いストロークのボーイングが使われます。これは、上のようなクラシック音楽のバイオリンの弾き方ではできません。最近、クラシック音楽の演奏家が、ジャンルの枠を超えて、ポップスの歌番組やフォークミュージックやジャズに登場してきていますが、みんな一様にクラシック音楽のときのように長く伸びたボーイングを行っていて、少し残念です。リズムを生み出すボーイングについては次回。
2006年01月10日
大人からバイオリンを始めた人を応援するブログを書いてます。バイオリンで何が難しいかというと、右手のボーイングではないでしょうか?クラシック音楽のバイオリンでは、弓をわくのところで持ち、弓全体を使って均一で流れるよなボーイングを目指しますよね。わくのところは持ちにくいし、弓を返すところ、特に弓もとのところは、手を手前にローリングさせて、手首を使って、アクセントがつかないように・・・と気をつけなければいけないことがいっぱい!!それなら、いっそ、弓もとは使わなければどうでしょうか。アイリッシュフィドルには、そもそも正統な教授法というのがないので、たいていの人はセルフスタディーです。だから、おのずと持ちやすいように弾きやすいように弾いています。私も最初、だれもわくのところで弓を持っていないのでびっくりしました。弓の銀線が巻きつけてあるところか、弓もとから1/3あたりで持っているのです。ちょっと試してみてください。わくのところで持ったときより、弓が軽く感じられるでしょう(あたりまえ・・・か)。軽くなった弓は扱いやすいものです。当然持っているところから下は使えないわけですから、弓は上2/3~1/2使うだけです。もともと、リズムすなわちアクセントが重要なダンスの音楽なので、弓の返しは、気をつかわず普通に!?アクセントをつけてしまって大丈夫です。私が、フィドルは大人からバイオリンを始めた趣味の人向けだなと思うのは、こんなところからなのです。バイオリンってほんとにすてきな楽器で、ほんとにすてきな趣味ですよね。大人からバイオリンを始めた人、がんばれ!!
2006年01月06日

あけましておめでとうございまーす。と、久しぶりにフィドルを取り出すと弦がゆるゆる・・・だったりして。今日は、何気に!?張ってある弦の種類についてお話しましょう。楽器を買ったとき、最初から弦が張ってありますよね。楽器もいいもので、調整を行った職人さんもいい職人さんなら、その弦はバイオリンに適した弦でしょう。いい職人さんは、バイオリンも弾け音のこともよくわかるからです。しかし、安い楽器を買ったときや、音色が目的のものに合わない場合、思い切って弦を変えてみるのも手です。弦の種類によってレスポンスが違うので、テクニックを補ってくれることも期待できます。まずは、使われている芯の素材が、ナイロン(またはシンセシックと表示のある合成繊維)、スチール、ガット(羊の腸)と3種類あることを知っておきましょう。フィドル演奏にはアタックの利くスチールコアのものいいとされていますが、楽器の性質とその人のテクニックによっては、ナイロンコアがいい場合もあります。ガットはフィドル演奏には適さないのでここでははずします。それでは、具体的に紹介していきましょう。なお、この画面からでも商品を注文できます。なぜか、とても一般的な感があるオーストリア発のドミナント。ナイロンコアで、とても柔らかい音が出るけど、ボア~ンという鈍いレスポンスが返ってくる。安い楽器を買ったときにこの弦が張られていることが多い(これはまだまし、もっと安い楽器では、VISIONという安物弦が張られていることもある)。アタックをかけ、疾走する曲を演奏するにはちょっと不向きに思えるけど、堅~い楽器やボーイングがぎこちない人に意外とGOODのときもある。しかし、切れやすいんだなこれが。Thomastik-Infeld ドミナントバイオリン弦 3d 4/4クラシックの人もなじみのあるピラストロのクロムコア。初心者向けのスチール弦です。反応がよいので、ダンスミュージックの演奏にもとてもよい。アタックが利き、シャープな音色がします。指押さえの甘い人やアクセントがかかりにくい人にいいかも。しかし、相性によっては耳障りな音を出します。クロムコアこちらは高級スチール弦のスピロコア。やや細めで、触れてみるとしなやかで柔らかいのに驚かされます。だから、指当たりもやさしい。前述のクロムコアで、キンキンした金属的な音が出てしまう人は、こちらを試してみる価値アリ。柔らかいけど、スチールコアの反応のよさもあり、アタックも利く。スピロコア Vn弦結局、私が落ち着いた弦がこれ。フィドルには不向きとされるナイロン弦だけど、レスポンスはぎりぎりいい。私が選んだ一番の理由は、音のやさしさと楽器とのマッチング。エアを弾きときにそれが発揮される。ダンスチューンではガンガンこないところが気に入っています。シノクサここでは、紹介できなかったけど、JYAGAR(ヤーガー)というスチールコアもあります。フォークやジャズの人に愛用されることで有名で、弦が太く、どんなに強く弾いても陽気な音が返ってきます。しかし、腕の力が強い人でなければ、この持ち味は出しにくいように思います。男性向けかな!弦は人間に例えたら声帯に当たるんじゃないでしょうか。同じバイオリンでも弦を変えれば声が変わるのでーす。消耗品ということもあるので、いろいろ試してチャレンジしてみてくださいね。あと、根元がボールタイプとループタイプの2種類あるので、アジャスターの有無やタイプにあわせて間違いのないように選んで。気に入った弦が見つかったら、不測の事態に備えてケースにいつも4弦プラスE線を入れて置いてください。
2006年01月03日
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