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「後継いで 虚飾を排す 弥生式 お縄頂戴 縄文 野心」 おそまつな三十一文字を味噌としたのにはわけがあります。若き日の秀吉が信長の命を受け、今川義元の上洛に備えて情報収集の旅支度をする場面。そのカムフラージュとして腰に「味噌買い人足帳」をぶら下げることにします。しかし、漢字が読めない為に、音から「みそか いにん そくちょう」と判断した秀吉が、「晦日 委任」とは何でござろうか?と頭をひねる山岡荘八、渾身のギャグがあります。壮大な山岡歴史ロマンにあってこのような場面は珍しく、秀吉の個性が招いたアドリブかもしれません。また散々、大阪の味噌を自慢された伊達政宗が仙台に帰り、秀吉に自慢できる味噌を作らせたことが「手前味噌」の語源となったことも遠因であったかもしれませんね。元旦から、数字を並べた一月も今日でお終いですので、晦日に相応しい究極の経験バトンを引き継ぎたいと思います。2月はどんなテーマで変わっていこうかな?経験バトンルール経験した事ある物には○、 無い物には×を付ける、 で、5名にバトンを回す。 入院○ 入試の当日、盲腸になって。 事故○ 骨折○ 高2の音楽の授業中に献血× 高2の時に拒否られて以来・・・ 失神×しゃぶしゃぶ○ エスカルゴ× ツブ貝を生きたまま食べた事ならあります。補導× 就職○ 退職○転職○ 翻訳トラの穴っ!をよろしくお願い致します。アルバイト○ 家庭教師、作曲、コピーライター、店舗デザイン海外旅行×ギター△ 望むレベルでは弾けていません。 ピアノ▽ 落ちるばかりバイオリン× フレットレス・ベースは大好きです♪メガネ▽ 滅多にかけませんコンタクト× レンズがプリズムなのでコンタクトは作れない筈。 オペラ鑑賞×「オペラ座の夜」なら7、8枚持っています♪テレビ出演×塾を休んでナイターに行ってしっかり映った講師です☆ラジオ出演×雑誌や新聞ならあるんですが。パチンコ× 獲物獲りません。競馬× 馬主じゃありません。ラグビー× ラガーを元に戻してください。ライヴ出演○ なくてどうする!合コン○ アホくさい自分が嫌い。 北海道× 生徒は住んでいる沖縄× 宜野湾でYBがキャンプする。 四国× 四万十川でカヌーする筈だったのに...。大阪× 甲子園に生徒は出たのに...。 名古屋×通り過ぎてしまいました。 仙台× 行きそびれました。漫画喫茶×一度入りかけてあまりの胡散臭さにUターン。ネットカフェ× 油絵×テレピン油の匂いエスカレーター○エスカレーター式の経験はありません。フルマラソン×全部視た事すらありません。自動車の運転△好きじゃないです。バイク運転×楽器を始める迄は憧れてましたが…10kg以上減量○ 2ヶ月半で44キロにしました。 エステ×あかすりとか頭皮、足裏とか興味津々! 交通事故×××電車とホームの隙間に落ちる×これを言い訳に遅刻の同僚あり!お年玉をあげる○ 物納希望。ドストエフスキー○ おすぎとピーコ、ドスとエフスキー大江健三郎○ゲーテ○一万円以上拾う× 迷子ならあります一万円以上落とす× 徹夜で並ぶ×行列嫌いです金髪○ きんぱっつぁんと呼ばれて懲りました。ピアス× 痛いのは嫌いです500万円以上の買い物○ Queen♪ローン×両国国技館× 新日のイメージが強いです。日本武道館○ 全日とRockのイメージが強いです♪日清パワーステーション○横浜アリーナ× ラヴレターをもらう○ 代筆もしました。手術○選挙の投票○イヌネコを飼う○一目ぼれ○テレキャスター含む♪幽体離脱×前世の記憶○ 大阪方で冬夏闘いました。 ヨガ× OSの再インストール○ヴォイスチャット× 廊下に立たされる○徒競走で一位○ リレーの選手× メルヴィル×? 妊婦に席をゆずる○ 妊婦のような人にも譲って、しまった!他人の子どもをしかる○愛がありますから。 20過ぎてしらふで転ぶ○出口でもないのにガラスに激突。 コスプレ△人間は誰もが自分を演じているでしょ。ジャケ買い○しかも外した事が無い!同棲○猫と?ストリート誌に載る×音楽雑誌、オーディオ雑誌ならあります。2m以上の高さから落ちる×大抵の大学は2m以上ありますよね。ものもらい○子どもの頃、よく切開手術を受けました。学級委員長○ ちばあきお○丸井先輩が好き。ちばてつや△ 岡崎京子× 恋人が外国人△ダーリンがじゃなかったっけ?へそピアス×どこでも×刺青×ナンパ最期のナンパはされました。 蒙古斑×心の方はまだ消えてないのかも? 出産×コミケ×飛行機×最初に乗ったのは小田原城でした。 ディズニーランド△駐車場で三段階猛練習の一夜を体験。一人暮らし△のようなものです。スキー×あれさ寒い所に住む人の特権です スノボ×ウインドサーフィン×流された人を見ましたフジロック×富士山ではなくフジサンケイグループ?異性に告白○ 同性から告白される×留年×浪人○ 喫煙×××禁煙×人生禁煙中。 酔って記憶をなくす○家中を片付け始めるそうです出待ち× 飲酒運転○公文式△ テキストは良くできてます結婚式に出席○葬式に出席○喪主× 保証人× 幽霊を見る○でも、祖母と普通に会っただけですからUFOを見る○巨大で高速なツートンの発光体。でも認めない。犯罪者を捕まえる○生徒は某教団幹部を発見、通報して騒動に…ケーキを焼く×美味しくできてるものをまた焼くなんて?!歌舞伎△グレートなやつなら。尾崎豊× ビートルズ△ 間接的に影響受けている筈です。スピリタス×サイト運営○キセル×ヤニ不要 らお屋有要読経×食中毒×無言電話×多いですよピンポンダッシュ×踊り食い×シラウオの踊り食いの苦手なドラマーは知ってます 同人誌○高1の時、他校の文芸誌に1度だけ書きました。 ドラクエ× ガンダム×冨野さんには共感しますが、造形が... トラの穴っ!広場始まって以来の長い尺でした。チャレンジ意欲のある方はどうぞ!
2006.01.31
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親、夫、子と年齢に応じて従うべきを変えて女性が生きてきた時代があった。その時、女性は誰かの隷属物であったのだろう。婦人ではなく夫人、誰かを夫にもつ人であり、Mr.の後に所有のS を付ければMrs.になる。子供は残酷だ。自我の成長と共に、一瞬にして親を自己の物語の脇役へと押しやる。○○くんのお母さん、おばちゃんの呼び方は、振袖と留袖に、額の中央に赤ポチをつけなくても若き日の輝きを一瞬で拭い去ってしまう。それに相当する対価が無垢な笑顔だとしたら未来へのあやふやな希望とは何と高価なのだろう。昨年、国会は敗戦直後の39を4人上回る女性議員を迎えた。これをして現政権が男女平等な、女性に優しい社会を目指しているのかと言うとそうではないようだ。どちらかと言えば、女性にも一層の社会参画や発奮を促がし、少子化社会へ逆風のグランドデザインがなされている。劇場型選挙で必要だったのは濃紺のスーツではなく、派手な暖色が、絵になる光景が求められたのではないか?○○くんのおばちゃん達を丸め込むために。 日本の兄弟、姉妹にある長幼の序はbrother、sisterには見当たらない。長兄の家督相続もなければ、お姉ちゃんだから我慢しなさいもそこには見えない。年齢に関係なく、是々非々の判断を下し、才能や個性を割り切って評価する姿勢や決意を感じる。もっと言ってしまえば狩猟社会の実力主義を感じるのだ。そんな文化の中だからこそ、「女性に歳を訊くのは失礼」だ。出会ってすぐ、血液型を訊けば軽蔑されるだろうし郵便番号を訊くのもナンセンスだ。それらと同様に女性であろうがなかろうが相手に年齢を訊く意味があるとしたら酒販業ぐらいなものではないか。二桁の数字の組み合わせがどうであれ、目の前の現実や才能を評価すればそれでよいのだと思う。江戸しぐさに三脱教えというのがある。初対面の人に年齢、職業、地位を訊かないしきたりだ。江戸も後期に入ると豪商などは武家と立場が逆転した。そんな中で先入観を捨てる視線が誕生したのだ。しかし、武家、商人、いずれにせよ弱い立場の人間に威張る事が下品の中の下品とされた江戸に市中には美意識を持った粋な大人が沢山いたという事だろう。年齢を気にする暇を与えないくらい多くの引き出しを持ち、輝いていて欲しいと女性達に願い、返す刀で自らに言い含めよう。
2006.01.30
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女房を質に入れても食え、初鰹とは江戸っ子の専売特許だった筈なのに。輸入解禁となった米国産牛肉をいち早く空路輸入する業者、割高なそれを家族連れで食べさせてご満悦なのも、ともに天下の台所の好事家たちだった。寿司が広まる前と後ではLA.でのウニの扱いが一変した様に、自分が口にするつもりのものと、そうでないものとでは、人間、扱い方は全く違ってくる。数の子を食用にする習慣のないカナダの漁師達の扱い様は、とても食べ物に対するそれには見えなかった。中国の冷凍ホウレン草、農薬散布の過剰は日本以外の国へも、出来る仕業なのか甚だ疑問であり、ガス室さながら、ポスト・ハーベストの燻蒸はアメリカの神経のなせる業だ。自動車事故に遭う方が、牛肉を食べてBSEに感染するより確立が高いとは米農務次官。次いでジョハンズ農務長官は、日本とは腹を割った関係なので楽観的に考えていると会見で語った。腹を割っても一度、感染してしまったら、なす術がない。楽観的に考えてもらった挙句に被害者が出ても影腹切るような覚悟もないだろう。日米間の腹を割った関係とは、どこまで舐め切った関係か。腹を括った責任者はどこにも見当たらない。再度の輸入規制に不満の声を上げていたのは、恐らく安価な焼肉の為なら命も惜しくは無い者だろう。牛丼屋の前で不平の声を拾うメディアは、望まずして罹患した患者、家族の叫びを聞け。笑顔半分で、それに答えられるものなら、丼片手に運命の挿げ替えに応じれば良い。日本のプロ野球がビジネスとして成立していく過程で、数多の助っ人を輸出してくれた米国。文化や技術の伝道師もいた。未だ輝きを失わない輝石の影には名前倒れ、ぼったくりの奇石も混交していたことは事実だが、これほどの非人道的な不良品が来日した事は一度もなかった筈だ。昭和のど真ん中、川崎時代の大洋に「信条」という名の助っ人がいた。引退して後も、川崎・横浜と港町が港町である所以、優良な人材発掘の道筋をつけてくれた。米農務省は彼にキャッチボールの基本から教えを請うと良い。
2006.01.29
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日本人の実質識字率は5%だから新聞は影響力を持たない。結局ワイドショーと週刊誌の論調で事件が出来ていくと言葉を重ねるのは元外務省分析官、佐藤優氏。ムネオ・スズキの相方としても茶の間で知られた存在だ。成る程、ワイドショーと中吊り広告は、家庭と会社帰りの双方に影響を及ぼしているということか。その辺りの専任指揮官を配しての小泉劇場の圧勝劇が成立したわけだが、ムネオスキャンダルにまみれた氏が、検事や捜査機関との遣り取りを通じて得た実感がワイドショー国家とは何たる皮肉だろう。「カラオケ」や「三振」のように逆輸入でもされて、国際的な市民権を得ない限り、ワイドショーという語は英単語にはなりえない。そのまま考えたら、やけに左右の広い舞台で繰り広げられる何かのショーでも意味するしかない苦しさだ。Livedoorの名を初めて知ったのは郵便局で流された文字情報。近鉄を身請けするという球界の救世主として認知した。その第一印象故か、マスコミの持ち上げ方か、仙台で人気を博したのはLDであり、楽天は反対に不人気を託った。商魂逞しいTV局は時の人に軒を貸して母屋を取られそうになる始末。慌てて事態の収拾を図ろうとするその中で、公器としてのTVの何たるかのご高説も飛び出したが、正直言ってそれほどの番組をその局が制作している様には今でも思えない。海外の人間から見れば奇異この上ない惨状を呈すのは芸能や寿司を回してワイドショー化した夕方のニュース。数字を求めて我もと同じ情報を繰り返し垂れ流す。ヒルズ族であった男の衣食住、塀の中と外での落差などどうでも良い事だ。事件の本質として伝えるべきは他にある。ましてや、証人喚問の当日に一転、露見したこの事件で。耐震偽装が霞ませて良い問題であるわけがない。それすらも政争の具に見得を切る演者気取りが鼻に付く。鶏が先か、卵が先か知らないが、いずれにしても先を譲りたくなる低空飛行。地面すれすれに釣り合った需要・供給のバランスは不要だ。ワイドショー、英語で言えば、Long TV Program。ダラダラと長いだけの番組なのだ。「それが今の日本の現実なんだよ」と、検事も開き直るこの国を母国として生きる未来の無常。せめてレイトショー国家でもあれば、物価や租税が安かろうに。もっとも、諸々安すぎてヘリと一緒に売り飛ばされるのは御免だが、「山は」動くのだろうか。
2006.01.28
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仁和寺の和尚と言えば、徒然草の名優だ。年をとるまで石清水八幡宮に参拝したことがなく、それを残念に思い、ある時思い立ち、ただ一人、徒歩で参詣した和尚は小山の麓の極楽寺や高良社に参って、これで満願成就と思って帰ってしまった。最近の携帯電話の多機能ぶりは素晴しい。音楽プレーヤーであることや動画も撮影できる高画質のカメラであること、クレジット・カードの代用を果たすことなどが喧伝されている。防犯ブザーの機能、GPS機能なども売り文句に小学生であっても携帯するのは目新しくない。やがて一人に一台の時代が到来するのだろう。昨年10月1日、日本の総人口は1億2775万6815人。前年より約1万9000人の減少を国勢調査が明らかにした。既に「自然減」は発表済みだが、出入国による「社会増減」を含む総人口でも1920年以降、初めて減少したという。Eternalな出会いの貴重さ、希少さは増す一方のそんな日本社会で、誰と繋がるのか?どのような言葉や想いを交わすのか?その「本質」を保証する機能はどこのメーカーの最新機種にもついてはいない。心ゆたかになれる相手との学びや気付き、やわらかなひと時は付属してこない。昨日の機能は色褪せても、使う人格が重ねる時間には意味がある。人と人との対話や通話に触れずして、ひたすらに物欲を刺激する企業のCMやサービスは帰山後、仲間に向かい得意満面に語る和尚のようだ。「皆さん、私は長年の想いを果たしました。石清水八幡宮は聞きしに勝る尊いものでした。しかし参拝者が皆揃いも揃って、山の頂を目指して行くのは、一体、どうしたというのでしょう?それが気にはかかったものの、神様への参詣という本来の目的を見失うことのないように、私は山頂までは参りませんでした。」永遠に続くと思われる情報の氾濫よりも大切な相手との、滑らかな時間を選択した僕はどこの山寺の小僧なのだろうか?習わぬ経を読んではいないつもりだが...。
2006.01.27
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「禄」という言葉をきっと一生忘れない。生まれて初めて出席した親友の披露宴での席の名だ。その後、披露宴と言えば司会が定席となってしまい、きちんと着座できたのはこの時きりだから殊更。「禄」…天から与えられた幸い、かずけもの、褒美。翻訳や文筆に携わって、間もない身だが、完成、脱稿した暁にいつも感じるのは、単純に仕事を果たしたことから得られる報酬と、新しい知識という報奨と、二重に禄を戴く幸福。また、日々、自覚を新たにしているのは「知りたい時に知識が寄って来てくれる行幸」。深夜に行き詰まり、横臥して新聞を広げると5分後に、知識不足を補うに足る映画の放送がある。トイレに持ち込んだ数年前の音楽雑誌を用が済んで放り出すと、開いたページに経済問題の解答がある。家庭教師を始めてから、生徒の興味に合った話題を求めて新聞やTVから情報をストックするのは習性になっている。それなりにアンテナは張っているつもりだが、余りに度重なる好都合に甘えてしまいそうになるのも恐い。それは、きっと世間でも珍しくは無いことであり、非凡でスーパーナチュラルな現象などではないだろうと思う。ただ、一心に没頭している時に天からくだされるギフトのようなものではないかと思っている。少なくともテロ防止のために裁判所の令状無しに国民の電話やメールを盗聴していた米国の国歌安全保障局には付与されていない恩恵を感じる。前の仕事が終わり、その経験が次に繋がって来る時に、成長の喜びをひしひしと実感する。そして、その喜びを独り占めにしないためにもネットという利器を通じて配信していけたら、と思う。二重の禄と書いたけれど、依頼主から賜る笑顔、それにインスパイヤされて湧き上がる感情など、有形無形のかずけものを頂いている日常に気が付く。だからこそ、先に書いた喜びに加えて、感動と感謝を伝えようと誓う。今春から神戸でプレーすることになる清原、中村両選手も地の利、人の利を現役続行の喜びに加えた二重、三重の禄を食むことになるのだろう。彼らにかかった仰木さんの最期の魔法が解ける日が、遙か彼方であればと願う。
2006.01.26
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とうとう、カブス、カージナルス、ブレーブスを渡り歩いたブルース・スーターがメジャーリーグの殿堂入り。彼の成績は68勝71敗300セーブで防御率は2.83。しかし、何と言っても特筆すべきは先発がゼロ!やはりスーターはスーパー・スターでした。綺麗なマウンドを1度も踏むことなく、他人の残した修羅場の締めくくりだけで野球人生を全うする、精神力の凄さには余人の計り知れないものがある。こういうと、さぞや強面な男を想像されるかも知れませんが、実際そうではありません。飄々とした笑顔の向こう側にあるものを逆に知りたくなる程で。あの大魔神・佐々木でさえプロ入り当初は先発投手。そこから当時の須藤監督に適性を見いだされて大魔神誕生の序。先日、逝去された近藤監督は中日時代に投手の分業制を開始。後の横浜で日本一になる「権藤さん」の投手寿命を縮めてしまった投手コーチ時代の反省が生んだ、価値ある発想。そんな近藤さんに抑えとして大抜擢されたのが牛島氏。現・横浜監督なのだから中日と横浜はとても不思議な絆で結ばれている双子星のような気がします。中日の司令塔は横浜から巣立った谷繁捕手でもあり…。常に「男」を振りかざす、大看板背負った人生もあるでしょう。攻め、攻め、攻めのパットン将軍のような生き方、然り。先発・完投してこそ投手という思考もあるでしょうが、人材の特性は多種多様です。スカウトする投手がどれも同一タイプではつぶしが利かず、バレンタインに見い出され、メッツで投げた柏田も結局は活かしきれない悪循環から何を学ぶか、です。超2流であれと選手に号令した三原脩。三原直系の仰木マジック。投手分業制にスーパーカー・トリオの近藤貞夫。中継ぎ投手にさえローテーションを導入して魔神へ繋ぐ打線ならぬ投線を作り上げた権藤さん。そして昨年の「闘笑」ボビー・バレンタイン。彼らの人材活用の妙には、ダンディーという隠し味で信頼を生むという裏技があります。エルアラメインによく似た地形で新人を育てながら強敵ロンメルとの一戦に勝利したモンゴメリー将軍。彼は撃破した敵将を捕らえ、チェスに誘ったそうです。憎しみにいきり立つ部下の面前で再度打ち負かすと、これ以上の恥辱を彼に与えられようかと満座に放つ粋さ。貧すれば窮すでも鈍すでもないのです。近年、再評価されている武士道ではないですが武士は食わねど高楊枝のやせ我慢を我慢のままで終わらせない知恵と言う名のダンディズムを竜が横浜へ三度もたらせてくれた偶然を、必然に変えるには佐々木やスーターの再来が必須。日本最速の奔馬を捌く牛島の手綱が見物。粋でビターな男達のプロ野球が見たい2006年、球春です。
2006.01.25
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我が家の前は道路1本挟んで、すぐ小学校。でも、その道路が学区の境目なので、うちの子は目前の小学校には通えません。まぁ、その前に嫁を貰えということなのですが、教育に携わる仕事を一筋にしてきた身としては下校時の子供達の様子なども気にかかります。大きな声でお笑い芸人の真似をしたり、歌を歌ったりしているのを見ると、他人のネタを真似すると「流行語なんて自分で作りな!」と笑いには厳しかった祖母を思い出します。去年の大ヒットは「アンアンアン、お金が大好きホリエモン♪」でしたが、今年のヒットはこれまでのところ、「親父ギャクが言いてーよー!お前の親父に弟子入りしていい?!」というある小学生の入魂の叫びです。そんな子供達に大人気のあるある探検隊ですが、ある番組でレギュラーの西川君が、ブレイン・ストーミング、文字通り嵐の様に連発する相方のネタを切り捨てていました。その基準を聞いてびっくり、全て小学生の子供達が真似をして先生や親に怒られないかどうかというものでした。自分達のファンの中心が幼い彼らであることを意識して、子供心が傷つく事がない様にと細心の配慮を施す姿勢に感心・歓心です。ファン離れが著しいとされる日本プロ野球界にも、あの人にもこうした慮りがあるあるであって欲しいと心から思います。そこで今日は先日、僕の相方、キトカンズさんから頂いた野球バトンです☆【1】野球ファン歴 【2】初めて好きになった選手&チーム 生まれた。だから大洋ファン。 緑色のユニフォームが気に入ったのだと思うけどそれ以来、浮気せず。大洋、横浜を通り過ぎた選手全員が気になっています。パ・リーグは同じ緑の南海で藤原、野村、江夏を振り出しに球界の盟主を目指した広岡西武。そして氏のGM就任以来、ロッテへ転向、現在に至る。【3】現在応援しているチーム 基本的にはどのチームであっても選手は選ばれた才能であり、僕の憧れであります。【4】黒の帽子といえばっ! 「東京」すらも名乗れなくなったデラシネ球団だとすれば、ガキの頃からオーナー以下が嫌い!あの帽子だけは死んでも被らない!わが子がファンになったら嫌だなー!でも、その前に嫁っ!! 【5】試合が行われる球場で好きな球場 (アマもMLBも含む) 初夏の予感に満ち満ちた陽光眩しい札幌円山球場のデーゲームを白いシャツに着替えて見ながら飲む、GWのビールは最高!巨人x大洋なら2重のGWで尚、最高でした。 夜空に消えるホームラン、爽やか空気、野球と礼節を知る応援団、そして真摯なプレーが見られるスタジアムが理想です☆【6】一番好きな好珍プレー ・好プレー R.レイノルズのライトからの矢のような返球!彼がライトを守っていると打球がくる度にワクワク。ライトで8番の呪縛を解き放ってくれました。日本シリーズ、西武西口に決めた石井のバントも忘れ難い☆投げた後、体の流れる彼に、何故パの他球団があれをしないのかが今でも不思議でなりません。・珍プレー こめかみを突いて頭を使えとクロマティを挑発した若菜。アキレス腱を断裂しながら3塁に駆け込んだ遠藤。アヤコ・コールを起させた可愛いビールの売り子さん。【7】今まででいちばん印象に残った試合 燕ファンの中山さんに連れて行って貰った神宮の横浜戦。 声をかけると、荷物を置いて立ち止まり、帽子をとって一礼された小早川選手。戸叶のシンカーについて僕に逆インタビューしてきたホージー。そして絶好調の佐々木に対して敢えて打席の先頭に立ち、アッパースゥイングでフォーク狙いに徹した古田とそれをファオークで一蹴した佐々木の勇士は忘れられません。その頃、中山さんは泥酔、身内の燕ファンからも怒られてましたが。横浜・広島の応援団が一体となって引退する衣笠に大声援を送った試合。そのきっかけを自分が作れたこと。マウンドの星野仙一に怒鳴られて泣きそうになった事も忘れられません。【8】年に何試合くらい試合を観戦しますか 今はテレビ観戦もままならないのが現実ですが、今年はハマスタ行きたいな☆ 【9】いちばん好きな大会 (社会人etcの大会も含む) 今年の日本プロ野球界のペナントレースであると毎年言いたい! 【10】あまり名は知られてないけど、もっと自分的に売り出したいと思う選手がいれば 選ばれ、請われて球界入りした全ての才能が開花しますように。使う方、育てる方の真摯な研鑽を常に望みます。 【11】あなたの「ミスター野球人」は? 牛込雅浩氏 【13】好きな応援 他球団のファンも巻き込む 種ダンス☆CLMの礼節と躍動と音色【14】思い入れのあるグッズ田代にダメ出しをして1枚の色紙に無理矢理貰った山下大輔とのWサイン。少年サンデーの通販で買った平松発政次行きの定期券。【12】バトンを回す人 ちゃきさん、くつ子さん、ミサトさん、こはさん、Stormcat君、よろしくお願いします。
2006.01.24
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野球中継の視聴率低迷も甚だしく、シーズン末期には深夜のダイジェスト放送と大低迷の昨シーズン。読売グループはおしおき済んで、再度の原起用。かつての自民が揶揄されたのと同様に表紙を変えてもやることは同じ。地域密着専門店の隆盛を横目に相も変わらずデパートのなんでもあります食堂を内装豪華に目指すのみ。読売ファンが最も望む構造改革は夢のまた夢。大リーグはパワーだけ、緻密さや技は日本が上!いつの時代の迷信を繰り返し唱えるか、張元は?巨人が強ければ野球人気は復活する。これも同じに世迷言。1球団の隆盛などはもはや瑣末な問題で、リーグ全体の底上げがなければ相撲の後追いは必至。それでなくても2006年、オリンピックにワールドカップ。茶の間から野球が消える日も近い。戌年、ドッグイヤー、迅速な対応と変化が求められる。変化とは何を指すのかと言えば、「産経抄」の筆者が言うところの天動説ならぬ「巨動説」からのコペルニクス的パラダイム・シフトに他ならない。オリンピックには非協力を一貫してきたアメリカの窮余の策がWBC。しかし、アメリカ主導のいいとこ取りに選手会も疑心暗鬼。キューバ問題も相まって足並み揃ってとは行かない。チケット販売の不安からか、かつて日本でCMに出演していたラソーダ氏を営業部長に担ぎだす。彼のキーワードは「愛国心」。地対空ミサイルにPatriot(愛国者)と名付ける国の使者だ。あるスポーツ評論家はこう漏らす。20年前なら世界の王にNoは言えない筈である。もしも松井、井口や怪我で辞退の選手らは国民から轟々たる批難に晒されたであろうとも。しかし、時は移ろい、個人の事情が優先し、己の出身母体、野球界の危機を無視したミーイズムを自由の証と讃える彼は元来、サッカー出身だ。松井秀樹は古巣への愛情と経営グループへの不信の相克に苛まされたという。NY、ヤンキースタジアム、ライトフェンス、彼の背後に背負わされた読売新聞の看板をそぐわぬ景観と斬捨てもした。日本代表壮行試合、12球団選抜チームと日本1、アジア1の千葉ロッテ、これに次ぐのがセの覇者阪神やパの1位、ソフトバンクなら理解は出来る。なぜかそこに顔を出す、Bクラスチームは巨人軍。よしんば中台韓の代表が対戦希望と言うならば、おのぼりさんかい?と笑止千万。Gの有料練習試合を幾つも含む日程が発表直後の出場辞退。ゴジラも襲わぬ日本の環境破壊の顛末や如何に?ライバルはワールドカップと語る古田新監督を孤立無援の道化にしてはならない。
2006.01.23
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2月22日2時22分に生まれたという大魔神。魔神は魔人となり人間・佐々木主浩となった。幸福なことに忙殺されていたこの正月、唯一見た正月番組では彼が手弁当で二人の愛児を送り出しながらマウンドを守っていたことを伝えていた。それにしても長男も同じ日付の誕生と言うから縁は深い。現役引退の前後、靄の晴れない晩節であったが、漸く少しはすっきりした心持になれた。同学年でありながら甲子園のヒーローであった清原に死に水を取ってもらった佐々木は、晩成型だった。大学野球で腰を痛め、ドラフト前は不安で雲隠れもした。そして先発で結果が出なかった末のリリーフ転向である。しかし背水の陣にフォークをものにした暁には清原をも凌駕して、共に剣豪タイプとして大成した。一芸名人の豪快な勝負論でも清原とは会い通じている。そんな彼らの長男が示し合わせたように同じ名前なのは一体、何の偶然なのだろうか。佐々木が横浜を去るときに一部では背番号22は永久欠番になるとも囁かれた。しかし、彼がシアトルへ旅立ってすぐに、外国人投手がその番号を背負った時に彼は失望したと言う。しかし、永久欠番の是非を問いたい。例えば読売ファンだ。彼らは永遠にグランド狭しと躍動する背番号1や3の夢の続きが見られないのだ。不世出の英雄を讃える気持は理解できるが、その一方で、勇姿への幻想は膨らむばかりではないだろうか。その喪失感が埋められないために高額な宝籤を球団は買い続ける。しかし、それでも飽き足りることはなく、結局は現物を引き摺り倒している有様だ。天界に祭り上げられた3番はマスターズリーグにも降りてこられない。古くは三原・水原の相克と同様に1番は下野し、新天地を福岡に求めた。西武黄金時代のA・K(秋山・清原)も相似形なのが面白く、源平の時代から九州には捲土重来の力を蓄えさせる、そうした磁場のようなものがあるのだろうか。読売が3の幻影に後、何回縋れるのかは分らない。それは死してなお、続く祭りとなるのかも知れない。しかし、永久欠番の再降臨はない。佐々木の22番にあやかる押さえ投手、工藤の47にあやかる左腕投手など、期待を込めて送り出す分には良いだろうが、同一球団であれば、滅多やたらな選手にはそうした番号を背負わせて欲しくは無い。22番に相応しい才能が出現しない限りは、その不在も致し方ないだろう。しかし、その後進の才能や躍動を衆目が認めた時に初めて凱旋する番号であって欲しい。夢の続きを個人が見ているようでは、真のスペクテーターズ・スポーツは成り立たない。
2006.01.22
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Oh boy.という表現があります。「おやおや」とか「あらまあ」等の感嘆詞的なものです。毎年、お猿のOh boyが人里ではなく成人式の会場に出没して、荒らしまわります。そうした手合いは、妙に和装に力を入れたりして、権威や伝統は決して否定していないようです。しかし日頃の鬱屈や、このまま大人しくしていては敗北感が残るとでも思うのでしょうか、式典が始まると周囲の目を大いに意識して、愚行を始めます。ボスに先導された有象無象ほど質の悪いものはありません。日頃自分の輝けるステージを持たないものは道交法を違反したり、このような無法を徒党を組んで犯すしか自己顕示の方法を知らないようです。岩手県では覆面議員のG.サスケ氏が愚挙を制しました。その時の及び腰を非難する声もちらほら聞きますが、情けないのは騒動の中でも淡々と用意された原稿を読み上げ続けた首長でした。「風光明媚な故郷の...」と、文言が一層、空虚に響きます。ボス猿以下は実は精神的には卑怯な弱者です。相手が弱いと見れば嵩にかかります。その反面、本気の一喝には弱くも素直でもあるのです。毎年繰り返される式典での「お客さん扱い」よりも本気の「大人扱い」が必要なのではないでしょうか。卑怯な弱者は常に周囲を疑って生きます。他人を信じないことが人生唯一にして最大の処世訓、そんな人間と出会った事はありませんか。自分達の無法を叱れない裏側には世間体や選挙など大人の欲望をすぐに看破します。こうした場合、若い時は多少やんちゃをした方がどうのと、この手合いに肩入れしたがる昔猿も時々顔を出します。彼らは昔の悪が更生、成功した話が大好きです。世間でも昔は暴走族だった教育者などが評判をとります。しかし、目立つもの、異形注視は受け手の不勉強の証です。なんだか型破りだからあの1年生議員は面白いなどと無責任な発想をもつ前に、そこにどれだけの経費が投入されて、代わりにどれだけ適性ある人材が失席したか考えるべきです。目立たずとも真摯に研鑽を重ねた平凡を、悪貨であった過去を逆手に否定する資格はありません。他人を叱るということ、それはそれで難しいことです。口当たり良く誉める方が楽でしょう。異論があるかもしれませんが、考えてみて下さい。あなたが監督で、1度しかグランドに出られないとしたらホームランした打者を讃えに行きますか?それともピンチを迎え、孤塁を守る投手を叱咤しますか?この世俗に成人はいても聖人君子はいません。だからと言って尻込みしていては学びも気付きもありません。「与える言葉」を本気で贈るのに資格はきっと不要です。21世紀少年達が来年の今頃、どの様な21歳記念日を迎えるか、その責任を大人たちは半分握っていると思うのです。
2006.01.21
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贅沢、虚栄、貪欲、妬み等が全て経済要素に繋がると「蜂の寓話」で主張したのは英国の政治風刺家マンデビル。高度経済成長時代の日本なら「大きい事は良い事だ」は現在の中国の「奢侈有理」、贅沢あるある!となる。世界中の贅沢品の12%を中国人が買占める今から15年後、アメリカさえも追い抜いて贅沢品消費国第一位となるそうだ。そんな中国が一足早く世界第二位に付けたのが、昨年の自動車の国内販売台数だ。前年比13.5%増の576万台に輸入車を加えた592万の数字は8000以上の差を日本につけたことになる。元から消費者の数だけなら勝負にならない大差があるのだが、激しい値下げ競争もあって消費は右肩上がりのようだ。しかし、世界全体からみたら自動車販売の中国のシェアは8.7%。国内生産台数580万弱も11月迄で990万超の日本に及ばない。この数字のトリックは、至って単純。日本では含まない販売店在庫も計上されているのだ。トヨタの看板方式の様に在庫を極力減らす管理法が主流の日本とは未だ同じ土俵の上に上がっていないと見ても良いだろう。雲霞の如く大群などと、とかく誇大妄想の気のある彼の国の数字。ドームのG戦はどれだけ空席が目立っても6万人だったし、最近の新日プロのドーム興行では1万円の席を大量に無料配布、それでも目立つ空席に4万超の発表をしているのだから、他国の事ばかりあげつらうわけにはいかない。見栄を張るなら試合の中身にしてもらいたいものだが、株式を手放しても創設者の虚栄心に満ちた人格は団体に影を落としている。下層階級の若者、チャブがバーバリー柄の帽子を好むと販売を停止した英国流と、実分不相応な金額のブランドものを女子高生にも売りさばくフランス発の日本支社流。企業イメージを守る為に販売制限をお高いと見るか、摂理をわきまえた商売と見るかは人それぞれだろう。しかし、経済要素の本質をマンデビルが看破したのは遠く18世紀の事だ。マテリアル・ガールが大挙する現代日本の消費傾向をマンデビルが見たなら「人の心中に巣食う悪魔」の正体をどう表現したのだろうか。そうこうしているうちに韓国ではヒトクローン胚由来のES細胞が捏造であるという人を食った事実が露見した。黄ソウル大教授は教科書にも登場する国民的な人気者。現在でも支持者や同情者が後を絶たないという点にも細胞技術の基本特許を盾に最先進国の座に着きたい。そんな国家の、満たされぬ自尊心への渇望が見て取れる。怒涛の非難にも耐えたMBCテレビの報道を許すだけ、この国は救われていると思うけど...。本当の金持ちに残された最後の贅沢は「寄付」になるという笑い泣きの皮相と、隣国がこれから先に歩むであろう「日本のいつか来た道」に嘆息。
2006.01.20
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以前、ラジオでSMAPの中居君が語っていた希望。都内に30畳の土地を買いリビング30畳の豪邸を建設。「俺、豪邸建てたんだよ。居間が30畳って言ったら遊びに来た友達、みんな引くべ!」周囲の冷たい反応に、「みんな俺の事、バカだと思ってんべ。風呂やトイレは全部2階に作るから大丈夫!」建蔽率など端から念頭にないのが微笑ましかった。経済的かどうかは分らないが四肢を思い切り広げても何も触れず、そのまま寝返りがうてる空間に憧れはする。何もないという美にも惹かれる。しかし、もっとも充実させたいのは書架。脳の中身をお見せする事は出来ないが、その人の書架を見ればその人の生き越し方を察する手がかりにはなるだろう。ここ数年、読んだ本が手元に残らない淋しさがある。過去を振り返るいとまがないのは仕事の淋しさ。そんな中で昨年は本を書くことの手助けが出来たという望外の喜びに出会えた。今年もやはり充実させたいのは脳空間、人間空間が優先です。そんな黙考のきっかけをくれたちゃっぴーさんに感謝。部屋バトンQ1 あなたは実家?独り暮らし? 祖母との約束で実家暮らし。 Q2 あなたの部屋に写真はありますか? 1914年のオアフ島の写真他2枚 Q3 あなたの部屋の壁に何かかかってる? 親友から貰ったFreddie Mercuryイメージのオリジナルに レッド・スペシャルのE.ギター2本と ナチュラルのプレベに改造を加えたもの。 時々白いテレキャスターに交換します♪ Q4 あなたの部屋にぬいぐるみはいますか? デスクトップPCのCTRにへばりついてます。 Q5 あなたの部屋にまんがはありますか? ●星野之宣 ●いしかわじゅん ●岩館真理子 ●クッキングパパQ6 あなたの部屋にある機械は? AV ディレイ、リバーブ、エキサイター、コーラス、 コンプレッサー、イコライザー数種、G&Bアンプ T-Falの電熱ポット☆Q7 あなたの部屋で、これだけは人に負けない!てゆうのは? Queenのブートならショップが開けそうです。Q8 あなたが寝るとき、周りに必ず置くものは? 猫Q9 あなたの部屋は何畳ですか?またどんな形ですか? 最初から変則的な造りです。Q10 あなたの部屋は全体的に何色ですか? 青 Q11 あなたの部屋にはどんな家具がありますか? 本棚。 5つあったのを3つに整理しました。大きな卓の付いた折りたたみ椅子卓(ミキサーの卓もあり)、籐の椅子Q12 あなたの部屋で一番多いものは何ですか? LP,CD等の音源、書籍、猫の抜け毛。Q13 あなたの部屋にはポスターなどは貼ってありますか? Freddie Mercuryの銀色のポスターとQueen 10周年記念のもの。Q14 あなたの部屋で一番目立ってるものは? 雑然とした整頓ぶり。 Q15 自分だけの、部屋に対するこだわりはありますか? 青か緑☆ Q16 バトンを回す5人は?お部屋自慢のあなた、愛猫のために大胆な改造したあなた、 夏場の百足にお悩みのあなた、レスポール命のあなた、 札幌のクルーザー自慢の君、よろしくお願いしますね♪
2006.01.19
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オリンピックを真剣に見たのはいつまでだったか。バルセロナ大会の開会式だったかもしれない。殊更のショーアップを施したセレモニーは、ハリウッド方式や仮装大会を思わせる。アテネ大会では女性の参加者が男性を圧倒し、男中心の歪な文化からの脱却を見たのは喜ばしい。しかし、アメリカでのテレビ放送におもねった進行スケジュールや、商業臭、そして招致活動でのIOC委員への根回しや接待攻勢が露になるにつれ、関心は薄れていく。国が金を出さないから勝てない、某国の様にメダル獲得者にその後の生活が一変するような報奨を。こうした選手サイドの声も興醒めだ。例えば複数の種目で何度もの大会に出場した選手がいる。類稀な身体能力と努力の所産であることは想像に易い。しかし、その陰には芽を摘まれた選手もいたであろう。また、国会議員でもあるその選手は会期中に議員報酬を受給しながらの大会出場になっていた。芸人、ミュージシャン、いずれ世界でも、己の選んだ道に人生を賭けているのは同じ。彼らは国の援助や保証など口にすることはない。誰の為でもない、自分自身のために、好きで選んだ競技で喝采という誉れを浴びて輝いてくれればいい。国民が選手の幇間や旦那になる必要はないし、選手も国民の体育芸者である必要はどこにもない。しかし、選ばれし者の恍惚と不安を一身に、研鑽を重ねる選手に対して酷い仕打ちもある。水泳、バサロの規制や野球は投手の二段フォームの禁止、そして選手の身長に合わせたスキージャンプの板の規定など、度重なるルールの変更である。それを諾々として飲む各協会にも疑問が残る。身の丈に余るスキー板を使いこなす技術、ビデオやマシーンの導入で圧倒的に有利になった打者に対して、体一つで工夫を凝らした投手の努力の否定など、白豪主義者への太鼓持ちになってはいないだろうか。基地の町で生まれた少年は自然と軍艦に憧れたかもしれない。飛行機の絵を描けばゼロ戦を選ぶ世代である。彼の少年時代にはジャンボジェットもウルトラホークも存在はしていなかったのだから。翼に赤々と日の丸を描いた少年が国を背負い、鼻息荒く采配を振る。いつしか世界の警察を気取る大旦那の下で岡っ引きと化す。四方八方、一体誰の顔色を伺っているのだろう。ご機嫌をとっているのだろう。本物の幇間芸ならいざ知らず、利益主導の芸無き様では4年に1度の祭典も、大河ドラマの地元誘致も大して変わらぬ気がしてくるが、採算度外視で参加する役者のぶんだけ大河がましか?そういえば、割に合わないとケツをまくった役者もいたっけ。長野スペシャルオリンピック、参加選手もホストファミリーも清廉な笑顔は輝いていた。スケート選手が母親手製のインゲンの天麩羅で励まされ、崩した相好は清らで眩しかったのを忘れない。
2006.01.18
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このバトンなるものについて賛否両論あるようですね。単純にコミュニケーションの手段として楽しむ人もいれば、あるサイトではこんなものが幾つも回っているから重たくて仕方がないという批難もあるそうです。確かに不幸の手紙の様な物は貰っても不快ですね。僕が今まで出最高に腹が立った不幸の手紙は封書でした。それも消印は阪神淡路大震災の翌日、大阪から来ました。こんな暇な事してるなら80円×25通分を寄付しろ、と差し出した推定関西人を腹の底から蔑みました。以前から不幸の手紙は止めるの大好きなんですけど、お陰で球団もテレビ局も持っていません。僕にとって、バトンは、あなたに興味がありますという一歩進んだグリーティングの様に思えます。日記に、写真もアバターもない僕という人間が像を結ぶ一助になるのなら、それも楽しいのではないかと思うのです。今日頂いたのは「性格バトン」だそうです。「僕」が見えてきますでしょうか?Q1:あなたは賑やかな人と大人しい人どっちですか? 糾える縄の如し Q2:あなたの性格に相応しい単語を5つ挙げてください 智・優・水・雷・猫 智は知識を語るという意味だそうです。 優しいらしいです。 水星人:Mercury大好きです。 その水星が墜ちた時Thunderに救われました。 根本が猫だと思います。Q3:好きな友達のタイプは? 巧まざる人Q4:嫌いな友達のタイプは? 相手の長所を見るのに自信はありますし、 欠点があっても是々非々で考えるので全否定は しませんが、強いてあげれば「自覚のない人 」です。Q5:立ち直りは早い方ですか? Moving Swift Along希望。Q6:恋人にしたいタイプは? A Better Man, not A Bald ManQ7:恋人と一番の親友、選ぶならどっち? 潤いない永遠の人生より、滑らかなひと時を選ぶように 無実の恋人と銀行襲撃犯の親友ならば恋人を選ぶし、 満腹の恋人と空腹の親友なら親友を選ぶよ。Q8:バトンを廻す人3人を選んでください やはり、見てくれて興味を持った方や、これを 機会に自分と向き合ってみたい方がやるのが一番。 バトンを受け取って下さった方はご一報下さい。 是非、拝見させて頂きます♪追伸それを境に日本中が少しだけ大人になったような気がする11年前の朝を僕も忘れません。
2006.01.17
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雪の中での賀状配達。高校生の初バイトには重荷だったろうが、隠蔽や放棄の先にある「教育」や「指導」が気にかかる。雪中に落命した少年の母親の蹉跌はいかばかりか。他局の女性アナウンサーの結婚以外にも伝えるべきは山ほどあったろうに。シベリアでは100年に1度の寒波で氷点下は58度。正月番組の怠惰な放送は勝るとも劣らない。時間の都合も利くし、腕も立つと評判の歯科医は無資格。資格を有して偽装を見抜かない検査機関や走狗の設計士。いったい真の無能者はどちらだろう?トリノ五輪のメダル候補がドーピングで出場停止処分。青天の霹靂の禁止薬物は育毛剤の中に潜んでいたそう。種目はスケルトンなのだから全て明け透けで良かったのに!1試合1億の放送権料を見込んできた巨人戦。鷹や虎からコーチを集め、経営はロッテに学び、再建へ向けた本気が伺える。ここへ来てFA以外にも千葉の選手を獲得したが、本当の狙いは洗練された日本一の応援風景とみた!愛知大学野球連盟に中京女子大硬式野球部が加盟を申請した。レスリングやフィギュアから手練を借りなくてもスポーツ強豪大だけに人材には苦労しないだろう。創立100周年の決起だそうだが、これを機に甲子園も開かれた存在になって欲しい。教育の一環を謳う以上、性別や国籍で日本に住む高校生を差別するのはおかしい霊山や歌舞伎、宝塚とは違う。一目ぼれした女性の勤務する美容室前。日に20数回、自転車で行き来した61歳が逮捕された。46回の熱視線が罪状だというが、何回までならセーフ?既判力の実質的抵触が今後の訴訟に生じない様にするには具体的な数値の設定が必要なのか。電車男のヒロインは放送終了直後にITファンタジーをイケメンとの2ショットで全てデリートしてしまった。自転車男にも現実を教えるメールを誰か送ってやって欲しい。カナダはケベック州で15歳の少女が命を落とした。悲劇の原因は彼が9時間前に食べたピーナッツバター。キスがアレルギーを引き起こしてしまったのだそう。16歳の少年の未来も落下してしまうのか。パラシュートが欲しい!犬用おせち、犬保険、岡山玉野の犬専用有料ビーチ。戌年の元日に無料開放というが、強制寒中水泳はいかが?子供の数を犬猫が上回る日本社会には生類憐れみの令よりも将来への哀れみが先立つ。沖縄戦で米軍が撮影した空ろな目をした少女は危機に備えて髪を伸ばしていた少年だった。それから60年が経った今でも少年は戦争を語り続ける。喉頭がんで失くした声を科学の力で補って。語り部という生き方の重さとまっ直ぐさ…。
2006.01.16
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生徒達と映画の話題になると、相手により機を窺っては、鑑賞を薦めたのが「ゴジラ」。映画というものに疎い僕だが、成人してから見たモノクロの「ゴジラ」第一作は大変に印象深いものであった。原子爆弾よりも多くの非戦闘員の生命を奪ったのが東京大空襲であることを知らない高校生は多かったが、東京を蹂躙する様、幼い子供が母親と死別する場面など、くどい程の描写の主役は空襲に焼き尽くされた東京だ。口から吐き出される放射能の禍々しさは原爆に他ならない。白黒の画面では焔の色もただただ白く、カラー画面のように低温の作り物であるという安心感をくれない。行過ぎた科学技術は身を滅ぼすという文明批判とともに子供騙しではない「反戦映画」として、見て欲しいのだ。日本兵30万人の66%が死亡したビルマ戦線。戦火をくぐって生き延びた人たちがいる。熾烈な銃火を交えたのはイギリス陸軍。旧日本軍の捕虜となった元英軍人に悪魔だ、とののしらせたのはいかなる処遇であったのか。その恩讐を超えて和解の運動に努める人たちがいる。昨年はロンドンで日英の元軍人や研究者でシンポジウムも開催したそうだ。彼らにとって日英の和解は最終目標ではないという。中でも平久保正男さんは英国に移住し、双方の元軍人からなるビルマ作戦協会長として合同慰霊祭を行い、若い世代への語り部ともなっている。伝統ある島国として相通じるものも少なくない両国。日本人はイギリス好きだとも言われている。そうした表層を敢えてえぐって底流にあるものを掘り起こすのはなぜだろう。平久保さんは「和解のための和解ではない」という。上辺を取り繕った手打ちだけでは到底なしえない次のステップがある。戦争で旧日本軍はビルマ人の食料を食い尽くし、旧英軍は家屋を焼き払ったという。小異を超えて大同に至った彼らを突き動かしているものは共にビルマの復興に尽くさんという気概だ。そうした汗の前には、日英和解の尽力で1991年に授かった大英帝国勲章(OBE)も霞んで見えそうだ。85歳がかき鳴らす竪琴の音は透き通っていて重い。ゴジラ上陸に逃げ惑う昭和の真ん中あたりの島民は、まるでどこの国の人だという風情で、先達の積み重ねてくれた努力に、ただ頭が下がるのみ。
2006.01.15
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昨年一杯で長年親しんだ携帯電話に別れを告げた。これ以上、色形の気に入ったものはないものだった。音楽のデータ、寄せられたメールや画像にも思い出深く大切なものはある。しかし、通話が出来なくなっては万事休すだ。修理せずに大枚1万円をはたいて解約をしたのには理由がある。企業の先細りという不安と、各サービスから除外された旧機種となってしまっていたからだ。猛々しい速度で新奇な製品が市場を賑わすが、古くなったものへの素振りはつれない。業績不振に喘ぐGMが夢よもう一度とばかりにマッチョ・カーと言われるかつての人気大型車を復刻したそうだが、環境に優しいという現在のコンセプトとはかけ離れている。古くにばかり目を奪われていては、どこかのテレビ局の様に過去のドラマ遺産にしがみ付く様になってしまうのかも知れない。しかし、旧機種のユーザーへのサービスを空疎にすることで買い替えを促がすような状況には疑問を感じる。技術革新も結構だが、物欲を刺激し続けられる子供たちとその親はたまったものではないだろう。携帯電話のCMで気になったものがある。デートの最中とおぼしき男性が、ふいに日時を確認し、女性の前で携帯電話を取り出してお気に入りのドラマを見る、こんな場面を「素敵な価値観」として消費者に訴えるものだ。眼前の相手にテレビ番組を優先させるという我欲。ドラマの作り手にしても定期券よりも小さな画面でどれ程の拘りが発揮できようか。親友の連載マンガの生原稿を見て、息を飲んだことがある。透明感、輝き、躍動感、どれも印刷された紙面から感じられる数倍のもので満ち溢れていた。ざら紙に印刷されることでつぶれてしまう表現がある。単行本のサイズ・ダウンで威力を失う描写がある。ものが鮮度を保つにはそれなりの環境が必要だ。ちっぽけな世界でおざなりに鑑賞されるとあって小道具、美術、裏方スタッフの情熱は心に届くのだろうか。何より目の前の大切な人間関係にリセットボタンはあるのか?解約した直後、鼓動の止った携帯電話を見ていたら、このちっぽけな機械が取り持ってくれた沢山の出会いが去来して、年末の雑踏がセンチメンタルな景色になった。新しく選んだのは、パソコンサイトも閲覧できるが、最も料金を気にせずに声を運んでもらえる機種だ。製品にも旬があることは承知している。しかし人間関係の旬は望んで手に入るものではない。物質や情報への欲望で一杯になって空疎になってしまった人間への感性は、いつか再び潤いを取りもどせるのだろうか。
2006.01.14
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各地で豪雪が記録されて被害者も70数人に達しました。口当たりがいいだけじゃ歌詞でも菓子でもダメなのでしょう。Kinki Kidsに「無力な雪よ」って歌詞を書いた人は雪国出身ではないと思っていましたが、僕が事務所の社長ならば、無知や不遜を指摘される以前に、被害者、犠牲者を悼んで歌うのをやめさせると思います。勿論、歌詞には別の思いが込められているのでしょうが、このような状況では皮肉というか、製作側が雪への認識を改めざるを得ないのではないでしょうか。雪下ろしなどで亡くなる人も相次いだ今、独居老人目当ての雪かき詐欺も出没したようです。こうした卑劣感の機を見て敏には二の句が告げません。そして長野の少年はどこへ消えてしまったのでしょう?雪には犯罪捜査の痕跡を消す心配もあります。以前書いた様に、文章で表現されるひととなりには好意を持っても、さだまさしの音楽作品は僕の嗜好に合いません。同様にその作品には、何ら思い入れをもつものではありませんが、矢沢永吉は優れたロック・シンガー、表現者だと思います。その彼の歌唱で、「ポワゾンの・・・」というフレーズがありました。英語にすればPoison,「毒」の意味をもつこのフランス語が、文字通りの「毒」ではなくて有名な香水のブランドを指すものであることは承知しています。しかし、香水なら香水に相応しい発声でないと、毒に聴こえてしまうのです。音には音量、音程、音色という3つの要素があります。言霊というものがあるのなら音魂という言葉があっても良いのではないかと思います。「地元じゃ負け知らず」という歌詞を歌う二人組みにしても何故、ここで声を裏返してしまうのでしょうか?裏声の弱さが、歌詞の意味を抹殺してしまいます。本当はへなちょこだとかの裏意味でもあるのかな?こんな、些細な事にもジャニーズファンの女の子たちが気付いたり、拘ったりして欲しいのです。痘痕も笑窪の全肯定ではなく、是々非々で意見を発したりするようであってほしいのです。そうした彼女らの声が作り手の意識に変革をもたらすでしょう。今回の豪雪と動揺の力を発揮するでしょう。そして、そうした作品が彼女達に還元するものもあるでしょう。明治神宮が、大挙して嬌声を発するには、そぐわない場であることぐらいは気付くようにしてくれるでしょう。同じように、心静かに祖霊を慰めたい方々には、靖国をめぐる喧騒もはた迷惑なのでしょうね。以前、事務所の先輩のお母さんの葬儀にまで押し寄せて騒ぐ自分達のファンに罵声を浴びせたジャニーズのタレントがいました。叩かれるべきは本当に彼らだったのでしょうか?心からの叫びには言霊も音魂も宿ると思うのです。送り手と受けてが育てあう「共育」を切望します。
2006.01.13
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雑煮とは読んで字の如しというならばまるで闇鍋の風情があるのですが、地域色がとても豊かにでる正月の風物詩です。秋田では焼いた角餅、大根、牛蒡、長ネギ、筍、鶏肉を醤油味でまとめるのが一般的だそうです。そこから牛蒡や長ネギ、筍を除いて蒲鉾や三つ葉を加えれば関東風雑煮の出来上がりになります。新潟には大根、人参、蒲鉾に鮭、イクラ、蒟蒻などの豪華版があるそうですが、西へ行くと煮た丸餅が基本になります。物事を円満に、と具は丸く、煮るか焼くかした丸餅に出世する様にと頭芋、金時人参、大根を白味噌でまとめれば京風。白味噌と塩で大根、人参、鶏肉に餡入りの丸餅を煮れば香川の逸品。アゴ(トビウオ)出汁、醤油味で大根、人参、里芋、蓮根、鶏肉、鰤、鰹節要らずのかつお菜や柚子で煮た丸餅をあしらえば福岡の濃厚な一品が出来上がります。各地域の代表的なものを列挙しただけで千差万別なのですから、各家庭の味を加えていったらそのバリエーションは無数でしょう。福井の親友の実家では大根、餅、芋など具材を椀の中で積み重ねていくそうですし、我が家では2種類をつくります。ひとつは大根や人参などけんちん汁風のもので、これは農家で育った親父の味でしょう。もうひとつは鶏と三つ葉、なるとであっさりした澄まし汁風で、横浜生まれのお袋の味なのだと思います。こうして考えると人の出会いが、味の出会いであり、双方が融合し、両立し新しい文化を生んでいくかのようです。三男の親父が一人娘のお袋の所へ婿に入った我が家では、吸収より並立が選ばれたのでしょうね。スペインでハポン(Japan)姓を名乗り、日本人の末裔だと主張する人たちは、ねぶたのような山車を祭りで作り、日本の巻き寿司の様なもので食卓を飾るそうです。南米ではクロダさんが草で編んだソーリという履物を用意し、やはり木の葉などで海苔の代用をさせたお握りや寿司のようなもの食すそうです。現在よりも遙かに命がけだった旅路での出会いは、旅人をその地に縛り付ける大いなる誘惑であったでしょう。望郷の念に駆られる良人のために何とか日本風を再現したのでしょう。そんな新しい文化の名残はきっともっと沢山あるのでしょう。アマゾンの奥地にヨコハマ、カワサキという廃村があるそうです。これもきっと兵共の夢の跡なのでしょう。あるIT関連企業の忘年会などは、ごく短時間に、各スタッフが担当する日本各地の商材を取り揃えて行われるそうです。情報化して世界各地の美味や珍味がどれほど迅速に取り寄せられる様になっても「文化」の取り寄せには時間がかかります。思いの遣り取りという時間がかかります。カタログと情緒を引き換えにする便利は欲しくありません。夏には夏の暑さの中に涼を求め、冬の寒さ厳しい折には、その中に見つける暖にくつろぎ、山では山の、海では海の、便・不便の中に味も情緒も粋もあるように思うのです。その方がよほど濃厚に、自分以外の「人間」の存在を感じられると思うのです。僕は、今年も未だに雑煮にお目にかかっていない僕が言うのも僭越ですが...。
2006.01.12
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先日、遅ればせながら初詣に行きました。あるテレビ番組で、地元の神社をさて置いて、大きな所へだけ参詣するのは筋が違うと言っているのを聞いて、なるほどと思ったため、今年は平塚八幡様の他に地元の神社にも参ることにしました。どんど焼きや節分、夏祭りで旅芸人の芝居を祖母が楽しんだ境内は子どもの頃の記憶の中でも、そう大きいものではありませんでしたがしばらくぶりに訪れたその場所はとてもひっそりとしていて小さく、地元の神社が大事にされている町は栄えているという江原某氏の言葉が思い出されました。そこに先駆けて八幡様へ参った時のことです。賽銭箱の前で礼をして、背筋を伸ばし、これから昨年中の謝辞と新年の願をかけようかという段になって静寂が破られました。ここ登っていいの?あれ買って!子供の大声が響きます。既に賽銭を投げて目を閉じていたので、その場を立ち去るわけにも行かず、腰砕けの初詣になってしまいました。母親が幼い男の子二人の手綱を操るのは大変な事なのでしょうが、初詣をするという気があるのならば、せめて事前にここはこういう場なのだからこういうことをしてはいけない等と言い含めておく気遣いが欲しいものです。そうした他者への配慮なしに、何を願おうが、どれだけ賽銭を投げようが、人間社会で心よく受け入れられるとは思えません。彼らをたしなめることもなく野放図にした母親は我が子の折角の教育の機会をみすみす放棄しているようなものです。自由放任主義も結構ですが自由な意思決定には責任も付き纏います。その責を負えない子供にあっては親がそれを代行しなくてはなりません。子供の双眸に最初に映る全知全能、慈愛に満ちた神が親なのですから。今日、11日は鏡開きですが、子供は親の姿を映す鏡です。親の日常が子供の「普通」という基準になるのです。そんな事を考えながらのお御籤は末吉。そこには早くも見透かされたのか、怒りを抑えるように、とのご宣託がありました。昨年中に政府の予測を上回るペースで人口の減少が始まった日本では、14歳までの子供の数より犬・猫を併せたペットの数は3割以上多い2400万超だと、04年、ペットフード工業会は発表しました。歴史書「大鏡」には犬の法要を依頼された僧の話がありますし、ペット対象の健康保険まで登場する昨今です。少子化が進む一方でペットを子供代わりにする人間はますます増加していくのでしょうが、あなたにとっての家族が他人にとっての獣にしかずというケースもあるでしょう。しかし、それよりも尚、困りものなのは子供のペット扱いです。可愛がるだけで得た交情は成長と共に見くびりへと発展します。責任ある躾が、未来ある未熟者のためには必要なのです。ひっそりした地元神社の社殿の中の鏡には、新年早々の大切な場で怒りを抱いた未熟者が映っていました。
2006.01.11
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代わり映えのしない正月番組を見てまったりした正月をすごす余裕も無く、今年は仕事漬けの幸福なスタートになりました。そんな中で忙中閑ありと、点けたテレビの画面にはカッパドキアの遺跡が映し出されていました。音声は絞ってあったためにナレーションなどは解りませんでしたが、その奇怪な景観には、しばし目を奪われました。営々と築かれた地下都市は、宗教の締め付けの厳しさや、異教徒扱いされた人びとの信仰を追及する必死さを無言のうちにこちらに伝播してくれたのでした。無数の奥深い横穴の中には危険なものもあるのでしょう。鉄格子で厳重に封鎖してあるものもありました。もしもそこに鉄格子が無く、立ち入り禁止の貼り紙がしてあるだけであったら、やはり多くの観光客などが立ち入って生命を危険に晒すのでしょうか?警告の言葉を遵守すれば生命は守られ、そうでなければ、最悪の場合、死が訪れるのです。 この「言葉を聴く」「言葉を守る」というセンスは危機管理に大変、重要なものなのではないでしょうか?人の発した「言葉」というものを大切に聴く感覚を軽視していた自分に気がついたのです。相手の目を見て、頷いて等のポーズはどうでもいいのです。その言葉との「会の場」で細大漏らさず理解を心がける、真剣勝負の自覚をいつか失くしていたということなのです。日常に鉄格子は不要です。「危険」の貼り紙だけでいいのです。その言葉をどれだけ遵守できるかが、相手の尊びようです。教師の言葉を、背を正して聴く感覚があれば小学校から学級崩壊など起こりようがないと思うのです。生徒に舐められるような教師が悪いと責任を転嫁する事は簡単ですが、責任の所在が自分に無ければそれで良しですか?生まれて間もないガキに何が分かるというのでしょう?あたりの鉄格子にカギをかけて安全を保っているつもりが、気がついたら四方を檻に囲まれていたりして。檻の中から解き放たれた小さな猛獣は学校や社会で好き勝手に吼えるのです。老婆心で子供を檻に閉じ込めてしまったのでは何もなりません。良き人からの言葉も悪しき人間からの言葉も真摯に耳を傾ける姿勢が、子供の自己成長にも危機管理にも直結するのだと思わせてくれたカッパドキアの無音の映像でした。
2006.01.10
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G8では日本以外が18歳以上。179カ国の内、149カ国が18歳以上。選挙は20歳からに拘泥する理由は何故か?憲法改正に必要な手続きである国民投票法案の制定論議の焦点は18歳投票権に集まったし、民主、公明、共産、社民のマニュフェストにも18歳選挙権は盛り込まれている。毎年、報道される成人式の猿蟹合戦。成人とは、無礼講で人前で飲酒できる資格だと思っている猿、は大抵、金髪で群れをなしている。無知蒙昧になのに和装に金をかけているのも可笑しい。それを見て自治体の蟹が赤くなったり口角泡を飛ばしたり。30歳成人説も囁かれる昨今である。価格破壊という言葉はあったが年齢破壊は耳にしない。僕にとってのソレは明石家さんま氏。アメリカのサタデイ・ナイト・ライブをパッケージでパクってしまった「俺達ひょうきん族」で「今年で30歳、知っとるけのけ♪」と唄い踊る姿は衝撃的。30歳というものは、我欲など捨て去ってマイホームパパになっていなければいけないという大人像は木っ端微塵だった。当初は奇異に見られた女子高生のキティちゃんは幼児化宣言と責任回避の象徴だった。大人が食玩やTDLに嵌るのも当たり前に世の中はが幼児化していく今、あるいはそれも自然な流れ?物心ついたときからスパゲッティやピザ、ハンバーガーやカルピスに親しんだ世代は老いてもそれらを思い出と共に求めるのだろうから。事実、時代に即応した病院食を研究している教え子も。猿の意識を改革し、低年齢化に歯止めをかけるなら18歳に選挙権を与えても良いのではないかと言う人も。今の子供たちは周囲の顔色を窺うのは上手い。早くから教室の中で与えられた役割分担をこなし、当たり障りない自分を演じているからだ。彼らのアクトや見せかけに騙されてはいけない。土壇場になればしっかりと真価を発揮できる子も多いのだ。そのきっかけを与え、自覚を促がすには他国を先んじ16歳選挙権だって良いと思う。こう言うと、識者ほど繰言をたれてきそうだが、心配は無用。だって、今でもいい年をした大人が地縁だ、血縁だ、信教と無思考のままに投票しては大した候補を選んでないじゃない?!そのうち太蔵が大蔵なんてね。遺族に情報開示すらしない少年法の数字の壁、弱冠15歳の才能を世界的銀盤の上で舞わせない、たかだが90日の時間に何の意味があるというの?!新成人のみなさん、おめでとうございます。数字に意味は無くてもみなさんの決心に意義はあります。大人と子供の境界線を行きつ戻りつは誰だってします。だから安心して時にはバカになってください。そして自分のなりたい大人になる為にもう一度、今までに「手に入れたものと失くしたもの」とを見つめて下さい。ちっぽけな正義と大きな希望を大切に握り締めていて下さい。
2006.01.09
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明日は成人式なのですが、日にちが流動的になったせいかいまひとつピンと来ないのは僕だけでしょうか。雪が降ると積もらない様に、と願う僕はネバーランドへの入国と車を引き換えにしましたが、子どもの頃は世界平和のために毎日、熱く戦った少年達や自分の食欲に任せてケーキを量産することを夢見た少女達も大人になるにつれて、関心事が恋愛に移行してくるのが自然の摂理のようですね。そこで今日は姐御肌のMisatoさんと溌剌Stormcat君から戴いた恋愛系バトン2連発です。渡してくれた人の個性も出ているようで興味深いです。さて、どちらがどちらでしょう?脳内恋愛バトン■あなたが恋人に最初に求めることは? 尊敬させてください。 ■恋人と友達の境界線は? 暗証番号を教えられるかどうか。 ■友達に対して最初に求めることは? 笑顔で学ばせてください。■少女漫画のようにキスから始まる恋もあり? 喫煙者のお姉さん達に連発でされたことがありますが一刻も早く嗽をしたくてたまりませんでした。多分、僕には無理でしょう。■異性に対して恋愛と仕事どっちを重視してもらいたい? 他人に迷惑がかかるので自分の仕事を重視してもらいたいです。その上で僕の恋愛も重視してくれと言うのは虫が良すぎ。■あなたは甘えるタイプ?甘えてもらいたいタイプ? 甘えたでごめんね。 ここから後半です!■Q1:理想の恋人を教えてください。 「思い描けないのが理想なのでは? 」■Q2:恋人選び、見た目と性格を重視する割合は? 「思考って言動や容姿にも表出してしまうと思います。そこで切り離しは不可では? 」■Q3:今日一日好きな人と一緒。あなたの考えるデートプランは? 「きっと最初の内は電話で何を話すかとかアウトラインを決めたりすると思います。でも緊張は持続の妨げになるので何も考えない様に努力します。自然に思いつくのがベストでは? 」■Q4:好きな人とはじめてカラオケに行くことになりました。どんな曲をうたいますか? また相手には何を歌ってもらいたい? 「自分の曲をLiveで演るほどは楽しめないのでカラオケは余り好きじゃないです。」■Q5:夜の遊園地、初めて二人で観覧車に乗りました。 「もしも車輪が外れて転がりだしたらどうやって相手を庇うかをずっと考えているでしょう。」■Q6:楽しいデートの時間はあっという間。いつの間にか終電がなくなっていました! そんな時どうする? 相手に何て言う? 「ゴメンね。猫に餌をあげなきゃならないから家来て!」■Q7:相手をかなり気に入ったあなた。告白は自分からする? Though my lips say No, my eyes say Yes. ■Q8:ずばり、いま好きな人、気になる人がいる? 同上■Q9:mixi内にそのひとは存在しますか? 同上■Q10:Love Batonをまわす5人の人 あいかさん、えつこさん、あおいさん、具戸 楽区さん、yukoさん、新成人のみなさん、以外でも、もし見ていたらお願いします♪
2006.01.08
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今までで最高に腹が立った不幸の手紙は封書でした。それも消印は阪神淡路大震災の翌日、大阪港の近くの郵便局から来ました。3日以内に30通を誰かに撒かないと不幸になるそうで、最悪、死が訪れるということでした。こんな暇な事している暇があるならボランティアに行くか80円×30通分を募金でもしろ、と差し出した推定関西人を腹の底から蔑みました。以前から不幸の手紙を止めるのは平気だったのですが、この時ほど勇んで止めたことはありません。そのせいか財を残さず、未だに球団もテレビ局も買えません。当時の僕は塾を開いていて身動きの取れない受験シーズン真っ只中でした。同じ発想でコミックスをバイクで田中長野県知事が直接、届けて回ったと聴いて嬉しく思いました。でも、本を送ってから何かが足りないと思うようになりました。そうです、マンガの次は勉強です。被災地でも入試は待ってくれません。どんなに勉強を進めたくても国語や英語では辞書がないとピタッと先に進めなくなることがあります。あの震災の最中、辞書を持って逃げた受験生がいたら、それはむしろサザエさんの様な人でしょう。そして、もし、あの時に被災地で自由に使える5千円があったら暖かい丈夫な服や、避難所では手に入らないような何日も煮込んだシチューのようなものを僕なら欲しくなるのです。そこで阪神の受験生に向けて送るべく、各家庭に死蔵されている辞書を集める呼びかけを行いました。各地のチャリティーライブに出ることで、更に呼びかけの場が増えて、この時ほど音楽をやっていって良かったと思ったことはありません。皆さんの協力を得て神戸の教育委員会に送らせて貰いましたが、そこで知った事は厳しい現実でした。もしもある企業が発起人となってこのような行動をとった場合、その社員優先となってしまい、自営業などの一般家庭には中々、援助が届き難いのだそうです。道理で最初に所属企業を尋ねられたわけだと合点がいきました。更にはポスターを張り出したせいか、同業者などからの中傷の電話などもありましたがこれも現実です。僕の送った辞書が実際、どれだけの受験生に使って貰えたかはわかりません。運送にしても強行軍で、幾つかの電子辞書は液晶がやられてしまっていたそうです。でも教育委員会に行けば幾つかのダンボールに色々な辞書が入っていて、好きに持って帰れるようにしてもらいました。塾講師が思いついた「あったらいいだろうな」がたまたまコミックスと辞書であっただけで正解は無いし、僕も鰯のトマト煮を送ってしまったのかもしれません。ただ、それぞれの立場や発想で、当事者が最も求めるものを考えるって事が最大の思い遣り、思いを遣るって事になるかと思うのですが…。
2006.01.07
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津波被害の傷跡も深いアチェの町では支援物資の転売が目立つそうです。中でも世界食料計画のWFPマーク入りの鰯のトマト煮の缶詰が店頭を賑わせているともいいます。理由は簡単、この味がアチェの人達に口に合わないから。それが毎月、1人に2~30個、送られてくるのです。遠隔地の人びとが救援物資を受け取れないとか不正受給とかは問題ですが、欲しいものが別にあって、それが手に入らないのなら転売も仕方なしというか逞しさを感じさせてくれます。明治維新後の武士の商法などとは違って庶民の生きる力の躍動すら感じます。かつてG.馬場さんは阪神に住む、全日本プロレスのファンクラブ会員宅に戸別に電話で確認した上で希望されたものを手ずから届けたそうです。しかも、それはマスコミにはひた隠しにされていました。阪神・淡路の震災の朝、寝起きでテレビを見た僕は最初、外国の出来事かと思い、次に特撮映画だと思い込みました。自体が飲み込めてからも早く画面の右側からゴジラが出てこないかと願っていました。そうすれば、その瞬間、現実ではなくなるからです。やがて我に帰って次々と悲報が届けられ、哀切なる現実を目の当たりにして僕は妙な事を考え始めました。その震災の前には北海道、奥尻島の津波被害、九州は雲仙普賢岳の火砕流被害などの天変地異が相次ぎました。震災当時の村山富一首相は初動の拙さを非難されはしましたが、北海道よりは長崎、長崎よりは阪神の時の方が明らかに対応が早かったのです。地方に冷たく中央に篤い不平等感は、首都圏が被災地となったら、より明白になることでしょう。その時、地方は僕たちに手を差し伸べてくれるでしょうか。「関東者は冷たかった」とは思われたくない、僕を動かしたのはそんな打算だったのだと告白します。最も印象に深いのは寒さと不安に包まれた避難所の子供たちの泣き叫ぶ映像でした。彼らを泣き止ませたくて当時から人気のあったコミックスを、数種類、買いました。本棚のここからここまで下さいと言ったのは初めてです。これも白状すれば、子供たちよりも、寒さと泣き声で眠れない老人達の方がずっと気がかりだったんです。高校の頃から祖母の身の回りの世話をするのが日常であった僕には、やはり体力のない老人が冬の体育館に身を寄せているのが気になって仕方がなかったのです。そんな折にある小さな事件が起きました。(そこでタイトルへ戻る:to be continued)
2006.01.06
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5と言えばオリックス入りした清原和内野手(38)だ。26日、大阪市内のホテルで入団会見を行ったが、背番号は巨人時代と同じ5。4番の座を争うであろう同じく新入団の中村ノリから譲られた形となった。清原は「自分を歓迎してくれた地元の球団。最後の野球人生でもう一度、優勝を味わいたい」と語っていた。仰木前監督は大阪の箱物行政の失敗の象徴でもある大阪ドームを満員にすべく引退を決めた元木氏にもいち早く声をかけていた。先ほど「しんにゅうだん」と入力したら「侵入団」と変換されたのだが、2004年、仰木マジックを体験した若手にとって二人のベテラン野手は正に「侵入団」。外部から侵入した菌を排除すべく抗体が頑張ると熱や咳を出す。それでは球団、いや肉体がもたないと、後退の頑張りを緩和するのが風邪薬なのだが、今年の風邪に特効薬はあるのか?菌も全てが乳酸菌のような善玉菌であれば問題はないけれど。大阪と言えば2000年12月から活動休止していたロックバンド「シャ乱Q」が今秋に再始動と、つんく♂が自身のHPで発表。元々、好きなバンドの名前を2つか3つ組み合わせて付けた名前だと言うがネタ元のバンドは何なのだろう。小室系サウンドが世を席巻した時は、あれはパクリだと酷評もされたが、正確に言えばあれはパクリというよりワンパターンの粗製乱造だった。勿論ネタ元の露骨なものも無いではなかったが、娘。の仕業ほどではなかったと思う。尤も、年端も行かない小娘の楽曲がどうであれ、向こう側の黒幕は叩かれる事も無く、作戦通りと言う事か、それともバカ負けして叩く気にもならなかったか。実際に稼動している少女達が一生懸命だとか健気だとかと評価する気も必要も億単位の納税をしている現状では無いが、込み合った電車の中でむずかる幼児に母親が口ずさむと泣き止むポピュラリティの効力は物凄い!やはり昨年末、中島みゆき「ファイト!」に類似、迷惑かけたとHIGHWAY 61というバンドが「サヨナラの名場面」のCD販売中止を決定したというが、これだけパクリの黙認されたご時勢で、どれ程の力が事務所やレコード会社に働いたのだろう。また、どれほど似ていたのか逆に聴きたくもなる。これも戦略なら、僕はもう風邪を引きかけていることになるが、これは誰のマジックなのだろう?
2006.01.05
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中道風迅洞(なかみちふうじんどう)氏の『新編どどいつ入門』という本が昨年末に出版されました。出版社は三五館というところで、社長の星山佳須也氏こそ、椎名誠を世に出した名編集者と言いますから、怪しい探検隊に入隊したい僕も大分、恩恵を被っています。七/七/七/五の26文字の口語体で、人の本音をつむぎだすどどいつの世界の広さを語り、その作り方・作法を教えてくれる本で、一読すると、どどいつだけでなく、日本の言葉の質というものがわかってくる。七/七/七/五を分解すれば三・四/四・三/三・四/五となる。さらにそのもとには日本人の好きな二音節が…。以上が落語好きとしても名高い木村弁護士の弁でもありますが、僕が注目したいのは七/七/七/五を分解して、三・四/四・三/三・四/五とした部分なのです。まず、三・四で一歩前進したかと思うと、四・三で一歩後退。しかし次に三・四と盛り返して、そのままリズム良く、最後には五で完成を見ます。ですから最後の節はうなぎのぼりに調子よく三・四・五と考えても良いのかもしれません。「嗚呼、人生に涙あり」という曲をご存知でしょうか。曲目は知らなくても「人生楽ありゃ苦もあるさ...」で始まる水戸黄門の主題歌です。僕が小学生の時、ご老公御一行が地元、平塚は馬入宿を訪れた「お化け旅籠」の回がありました。このサブタイトルからも容易に想像できるように放送は真夏で、ちょうど学校のキャンプと重なりました。僕ら数人の黄門ファンはキャンプファイヤーもそっちのけで是非、見せて欲しいと先生に懇願しましたが到底、受け入れられませんでした。後日、ロケにも平塚を訪れてはいないと知ったのですが、見たかったという思いは冷めず、原作を読んでも、やはり相応の感激はありませんでした。こんな事もあって、少年の日の黄門熱は冷めていき、天下の副将軍に「人生楽ありゃ苦もあるさ」なんて安易に言われたくないよ、と生意気な反発さえするようになりました。万年副将軍であることを運命付けられた水戸家のストレスは大変なものであったろうと今は思いますが。大分横道に話が逸れましたが、言いたかったのは都都逸の三・四/四・三の部分は「禍福は糾える縄の如し」、行きつ戻りつ「人生楽ありゃ苦もあるさ」ではないかと思うのです。そこで挫けずに前進を続けたものが三・四/五の完成を見る。こう考えると「口語体で、人の本音をつむぎだすどどいつの世界」が何やら興味深く感じられます。昨年の本田美奈子さんの逝去の折に思ったことですが、アイドルという偶像が、鬼気迫る歌唱を会得していた現実をなぜ、メディアはもっと早く知らせてくれなかったのでしょう。この国に「芸能私生活情報」はあっても真の「芸能ニュース」は無いのです。ちょっとした落語ブームも痛し痒しではありますが、優れたものを「芸能」に限らず真摯に発信してくれる報道メディアの存在を望みます。ネットでもTVでも新聞でもハードは何でも構いません。扱う人間のハート次第です。
2006.01.04
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「この質問は最後にして欲しい。目の前の敵と全力で戦うだけだ。」W杯日本代表を率いて母国ブラジルと戦うジーコ監督の言葉だ。母国は神とも呼ばれる存在なだけにブラジルのファンも胸中複雑だろう。これを見てつくづく思うのは王、長嶋のON砲だ。下野という言い方が正鵠を射ているかどうかは別として、王は三原脩のように九州に新天地を求めた。そして、その選択が正しかった事は常勝ホークスやWBC初代監督の座に就いたことが証明している。一方の長嶋は読売の囲いの中で生涯を全うするのだろう。入団初年度の長嶋の守備を遊撃の広岡は、「股間を抜けたと思った当りも捕っていた」と証言した。翌年からは「今日は動きませんから」と言うと、本当に守備では微動だにしなかったというから、その反射以外の神経も卓越したものがあったのだろう。落合が年俸闘争で初の1億円に到達した時にONの名前を引き合いに出した。彼らが活躍した時代、アイドル歌手は排便すらしない清廉潔白さを求められた。彼らも世知辛い金銭闘争などには淡白であった。結果、あのONがこの額で不満が無いのだから、と他の選手達の年俸は押さえ続けられたわけだ。もしも、この時代に彼らがもっと自己主張をし、メジャーへの未知を切り拓いていたらどうだろう。長嶋がメジャー球団の代表監督として、日本代表と戦うようなことがサッカーの世界では起きている。長嶋信者には辟易する僕だが、彼が物故した日にはきっと日本中の電気が消えたようなことになるのだろうとは推測できる。うちの親父の生命も危ない。きっと1週間は日本社会を停滞させるだろう。そんな影響力絶大の彼だから1企業の枠に収まるのでなく、世界に雄飛した姿が見たかった。彼がメジャーに挑戦していたらどうだろう。少なくとも多くの日本人がチャングリッシュ以上のブロークンでも英語を話す勇気を貰えただろう。これはドリカムがDreams Come TrueじゃなくてDream Comes Trueなら三単現のSを覚えるのに子供たちの苦労が減っただろうどころの話ではない。ともかく、サッカーの世界で当たり前に可能なことが野球界ではまだまだ不可能なのだ。サッカー界が野球に較べてずっとリベラルなのはあの企業がサッカーでは大人しいからだ。「大人しい」とは大した表現だ。追伸近藤貞夫 元横浜・中日監督のご冥福を謹んでお祈り致します。スピード感豊かな熱戦をありがとうございました。
2006.01.03
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少し旧聞に属しますが、経済産業省が先月28日に発表した11月の鉱工業生産指数は、前月比1.4%増の103.5で、98年1月以降で最高となったそうです。単月ではバブル末期の103.4を上回り、過去最高。前月比プラスは4ヶ月連続で、約3年ぶりだということですが、こんな話を聞いても景気回復はピンときません。不況になればよけいに女性の社会進出が目立ちます。雲散霧消してしまった某老舗企業の様に、蓋を開けてみれば熟練の主婦パートが労働力の中核を担っていた例もありました。そんな中で昨年末、2人の女性を主役にした事件がありました。UFJ銀行大阪本部に勤務する重い聴覚障害者の女性行員(37)が「障害を理由に上司や同僚からいじめや賃金差別を受けた」として、慰謝料や同期との差額賃金、約700万円の損害賠償を求める訴訟を28日、大阪地裁に起こしました。一方、横浜市消防局港南消防署の女性消防士長(41)が27日夜、横浜市営地下鉄上永谷駅の待合室で、男性会社員の1万円相当の名刺入れを盗み、走って逃げる際、取り押さえられ、窃盗の現行犯で逮捕されました。同容疑者は容疑を否認しているそうですが、公務員としての保証も、人に勝る頑健な肉体も有しながら、彼女は何を求めたのでしょうか。女性行員の場合は健常者と全く同じ仕事ぶりを期待するのは無理でしょうが、健常者全員が同じ働きをしているわけではありません。気遣いや思い遣りを彼女がネガティブに受けとめることがあったとしても、それを感じさせないのが接客やサービスのプロ。血税で破綻を免れた現状を鑑みず、高級を取り、耐震偽装の違法建築にザル監査で融資してしまう体たらくは、何か大事なものが麻痺してしまっているとしか思えません。NHKにせよ多くの銀行にせよ国営ではないのです。背中に日の丸を背負っているのは五輪代表選手ぐらいです。でも、彼らですら国を背負う必要はないと思います。自分が好きで選んだ道です。誰にやらされたわけでもないのだから桧舞台に立つ栄誉を噛み締めて楽しんで躍動すれば良いのだと思います。だから僕は「日本」連呼の声援が好きになれません。本当に国を背負っていくのは子供たちです。前述の当たり前に働きたい女性と、恵まれた自覚のない女性。どちらにあなたと言う存在が属するのでしょうか。いずれにせよあなた達なくして子供という「未来」は誕生しません。その未来に教育という輝きを与えなくして国の将来もありません。女性達の素敵な人格や教養はブランドものや宝石と違って裸になってもついてまわります。子供のみならず周囲の人へプラスの作用を与えてくれます。だから、そうした女性たちに相応しい自分であるべく、今年も学びを積み重ねていきますので、皆さんご指導ください。分かち合う喜びを本年もよろしくお願い致します。
2006.01.02
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赤は闘志や食欲を掻き立てる活動的な色。古来、赤は太陽を表わすから日の丸や神社の鳥居が赤いのも同じ理由だとは専門家。古墳の玄室や棺、鳥居などが赤いのは肉体、血液を赤で象徴したものだと思うのだけど。その昔、熱血ルーツ監督がお荷物球団広島カープに持ち込んだ赤いヘルメット。赤ヘルは旋風を巻き起こし、やがて日本一へ。反対に青は静の色だから、赤が混じると半端になる。私見ながらサッカー日本代表の青いユニフォームに感じるのものがないのはそこからか。赤の語源は「明かし」だそうで「真っ赤な嘘」や「赤の他人」は明らかな、という意味だそう。「緑の黒髪」「緑児」はみずみずしい意を汲んでいるというが、これらの言葉自体が今や枯れ果てそうだ。幼い頃の僕は緑が大好きで、色鉛筆も緑は常にチビていた。大洋、南海、緑色の野球チームに声援を送った。中学生で赤に目覚め、Rockに目覚めバンドを組んだ。赤のきっかけは日米決戦で来日したシンシナティ・レッズ!時が経ち、バンド内の立場が末っ子ではなくなるにつれて青い色に惹かれて行った。その頃作った楽器も服も圧倒的に青が多い。そして、今、再び緑色が好きな僕は色相環を一回りしてしまったのだろうか。ある人に見てもらったら、僕の身を守る色は黒だそう。だから前職の頃は黒のスーツが好きだった。万年黒でも山岡史郎を気取れば済んだ。だって同僚には海原雄山みたいなオヤジがいたから。再度、緑に戻った僕は、専門家の言によれば、みずみずしさを取り戻した事になるのだろうか。きっかけは薄さが取り柄の携帯電話。同機種の寝ぼけた青はまるで気に入らなかった。そして敬愛する人物のコスチューム。その緑色が後押しをしてくれた。新天地を求めてノアの箱舟が船出したように、僕も長く世話になった職場を巣立った。緑色のオリーブを咥えて戻ったハトは紫煙が嫌いだったのかも知れない。それとも僕の心の奥底に深く、みずみずしくあることや原点回帰を求める欲求がいつか息吹いていたのだろうか?新年明けましておめでとうございます。今年もGreen Boy、青二才の自覚と気概を持って前進して参ります。皆様のご助力、ご助言が導く星であり追い風である航海です。本年もどうぞよろしくお願い致します。平成18年 元旦 翻訳トラの穴っ! http://tora-noana.main.jp 石井 智
2006.01.01
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