奈良の興福寺中金堂が約300年ぶりに再建されることを記念して「運慶展」が東京国立博物館で開催されています。
10月半ばに奈良旅行(興福寺も含めて)を計画していたのですが、体調を崩してしまってキャンセルすることとなってしまいました。
こうなったら、最後の手段はこの「運慶展だ」ということで、待ち時間が長いことはわかっていましたが気合を入れて?行くことにしました。
「運慶展」で買ってきたWファイルの片面
行く前には運慶展に関する二番組を録画して見ておきました。
それと、連日、混雑状況を把握して何曜日の何時ごろ行くのがベストなのか考えていました。
土日は避けよう、金、土は夜9時まで開館している、午前中はどの日も特に混む、台風の日でも待ち時間はあった、外で並ぶので雨や風の日はやめておきたい・・・などなどを考えて、金曜の午後遅く行くことにしました。
ところが、11月10日(金)は何時になっても待ち時間が短くなりませんでした。
穏やかな暖かめの日だったせいか(前々日は雨、前日は強風)、また、金曜日であるということから閉館が遅いのでゆっくり来る人が多かったのか。
午後はずっと50分待ちでした。(平日なら、40分待ち→30分待ち→20分待ち→10分待ち・・・などとなるのに)
博物館のチケット販売での待ち時間はないとのことでしたが、上野駅構内のチケット売り場の列を横目でみながら迷った末に駅内で購入。(どちらで買っても1600円です。)
平成館の前でならびます。
覚悟はしていたものの実際に人の列を目の当たりにすると「うへぇ、まいったな。」という感じ。
この写真は入館口付近ですが、写っているむこうにもまだ列があります。
銀杏の色づきや、その他の紅葉も少し始まっていました。
運慶の作品といわれているものは日本全国に31ほどあります。
そのうちの22作品が今回、この上野の東博に集合しているのです。
会いたくてじっと我慢の五十分
特に見たいものがありました。
まず運慶のデビュー作の「大日如来」(奈良・円城寺←結構、不便なのでお寺には行ったことがない)。
そして無著・世親(奈良・興福寺)と八大童子(和歌山・金剛峯寺)です。
中に入ってからはごったがえの人。かなり疲れました。
会場内は薄暗いので目録は読めない。
人の波におされ、二度くらい友達とはぐれそうになって冷や汗ものでした。( ;∀;)
運慶の作品の特徴は玉眼を使っていること(目を描いた裏から水晶を入れて杉材等で固定する)。
これが、作品をとてもリアルにいきいきと見せてくれます。
残念だったのは、観客があまりにも多くて作品が見えないこと。
かなり待って作品の近くに行ってはじめて「何があるのか」わかったりすることも。
お寺と違って仏像等のまわりを360度まわって眺めることができるのはすごいことでした。
特に運慶のリアルで動きのある、人間そのもののような仏像はぐるっとまわって見られるのはうれしいものです。
左奥が最後尾になります。
館内での展示の仕方は立体展示だったので、解説パネルが仏像のそばにはほとんどありませんでした。
かなり離れたところにパネルがあるので、最初はそれが探せず。また手元に目録は持っているものの暗くて文字も小さいのでまったく読めない。
あるサイトに「一点だけ行く前に注意しないといけない」というものが書かれてありました。
「解説を読んでから仏像を拝するという見方だと、運慶作品そのものに向き合う時間が取れません。
できれば、運慶仏を見たらどこのお寺の何像、とソラで言えるくらいに予習しておきたいもの。」
と。
実は、上記は帰宅してから読んだので予習が不十分でした。知っている仏像はよいのですが、知らないものだと「これは、だれのなに?」ということに。
運慶だけではなく、父康慶や、運慶の子どもたちその他の作品もあったのです。
(つづく)
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