うーやん★テレビドラマ

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夏目家の食卓★★★★

明治29年熊本、20歳の鏡子さん(宮沢りえ)、いきなり啖呵を切って、押しかけ女房だ 。見合で、最後に素直な目をした、好きだとささやいているようだ。貧乏学者の性格暗く偏屈な30歳の漱石(本木雅弘)に一目惚れした鏡子が押しかけて始まった夫婦生活だ。そこに地震だ。実家からぬか漬けを持参した鏡子は生来の料理下手に加えて、朝寝坊だ。漱石が早起きだったのか?  献立表も作ったのですが、肉好きの大食いの漱石の食欲は満たされることがない。早速鏡子は妊娠する。明治33年には長女トンコ誕生だ。丁々発止ながらも熊本での幸せな夫婦生活はしばらくの間つづいたものの、文部省のお達しで漱石のロンドン留学することとなった。「秋風の 一人を吹くや 海の上」。単身で出発の朝に、「坊ちゃん」に登場する婆やキヨが駆けつける。色々なものを持たせる。抱き合って別れを告げた。 ロンドンでの単身生活は厳しいもので一変する。方向オンチだった。住宅も食事も合わなかった。下宿で閉じこもり、神経衰弱になった。 外遊中の月給25円でまかなわなければいけなかった。実家の父が相場で失敗して、金がなくなった。帰りたいと手紙が来て、鏡子はトンコの生活を絵日記にして送って、漱石は慰められた。明治35年、次女のソンコが生まれた。俳句の先生で同年で友だちの正岡子規が35歳で亡くなった。ロンドンで夏目はさらに落ち込んでいた。CM。
明治36年、漱石が帰ってきた。飯と生卵とぬか漬けを早速食べる。 木本さん、食べるシーンが多くて大変ですね 。一層かんしゃくもちが爆発です。 東京に引っ越して、駒込に借家で生活するようになった。後で鴎外も住んだことがある家だ。生活のため東京帝国大学第一高で教鞭をとった 。いきなり「文学は分からなかった、英国人は馬鹿にしている」と小さな声で、そのうち一人で叫んでしまう授業だった。大杙書生とお手伝いのおさんが同居した。一匹の黒猫が迷い込んできた。鏡子は苦手だったが、漱石は「置いてやればいい」でおかれたが、名前がない。マッサジーさんから福猫と言われる。鏡子は食費などで、漱石に苦情をいうと、髪をいじり、顔が赤くなり、手が震えて、頭の発作(かんしゃく、妄想?幻聴?)がでる。物を投げ、鏡子を責める。しかし、 鏡子も負けない。「おひけぇなすって~、出て行く」と啖呵を切って返す。牛込の鏡子の実家に帰る 。父「よく戻ってきた、帰らんでいい」。母「でも仕送り頂いているから」。CM。
小生の三平がきて、漱石が食欲がない。不眠で7回厠へ行く。父「別れろ」。母「でも、仕送りが」。漱石は部屋で発作が出て、面会謝絶だ。父「神経衰弱の病気だ、一生治らん」。それを聞いて鏡子は「あの人が暴れるのは病気のせいだ」。母「亭主はどこでも、女房は持ち物くらいにしか考えていない」。 鏡子「覚悟が決まりました、一生夏目の傍を離れない、しがみついていく」。鏡子が帰ると、渡り廊下が上げられて面会謝絶だが、部屋に忍び込み「末永く置いてやって下さい」と頭を下げる。漱石は怒らず、笑った。優しい目が、見合で惚れた目だ。鏡子「時々、その目で見て下さい、辛抱する」。漱石「お前はオタンチンのバレオドカスだ」。 鏡子は泣いて抱き合う。これまた結構激しい、子供が見ているのに・・。漱石は小説と随筆の間の「我が輩は猫である」を書き始めた。頭の調子が良かった、評判が良く連載が続いた。夫婦で大福を食べている。しかも家は「漱石山房」と呼ばれ、漱石は頑固者へそ曲がりを表す。毎日不思議な人が集まるようになった。迷亭、寒月、芥川、青楓さんだ。時々、誰も知らない穴太婦人が梅干しを持ってくる。とにかく、変人ばかりで高等遊民というのだそうだ。迷亭が蕎麦の食べ方を見せる。わさびが辛くて泣いている。CM。
そこに市会議員金田の妻がやってくる。猫が師匠の猫と喧嘩して、魚を捕っていった。文句を付けに来た。 これまた長いセリフです。 猫を巡って、家は大騒ぎだ、そこに娘の淑子さんがやって来る。寒月は一目惚れで恋に落ちる。夏になっても、漱石山房にメンバーが揃っている。日本はロシアと戦争になった。鏡子がドーナッツを作る。寒月は首くくりの松の話しをしている。ポーツマスで講和条約が起きたのに。 世の中の流れに外れて、馬鹿をやり尽くす、男の生き方は昔は、一種の美学だったのでしょうか。憧れる気持ちもあるが、今の世の中では評価されませんな。淋しいかな。 。 その夜は酒で大騒ぎだ。 寒月さんは、裸踊りしている。そこに、総理大臣の文化懇談会への招待状が届く。漱石「ホトトギス 厠半ばに でかねたり」と一句いて、断る。ある日、淑子に恋する寒月が部屋にいると、迷亭が次々現れる。明治40年、「坊ちゃん」、「草枕」を書き、人気作家となった。冬の盥での冷水浴で鏡子に相談する。朝日新聞で小説家にならないか誘われている、しかし、このままなら帝大教授になれて、高給が取れる。迷っていると相談する。鏡子「考えてみます」。家計簿を付けて、やりくりしている。突然、帳面に筆を立ってて、倒れた○を見て、漱石に話す。 鏡子「箸が1本になっても、二つに折れば間に合う、心配なさらず好きなだけ書きなさい、任せなさい」 。CM。
明治41年「虞美人草」で作家になり、大忙しだった。迷亭がやって来て、漱石が忙しく、鏡子が相手する。一番長い単語は何か? そこでいきなり、スクリーンは降りてくる。arkhaiomelisidonophunikheratos「古いお気に入りのみつのように甘い」と言う意味のギリシャ語です。トリビアですかね。しかし、smilesの方が長い、sとsのあいだに1mileマイル離れている。 オチもよろしいようで 。寒月と淑子「高利貸しの娘です、愛を知りません」で、抱きつくと神社の床が抜けて二人は落ちる。キヨがやって来て、漱石に手をとられて死んでいく。 ここではずっと、シリアスだけどコント風のエピソードが続く 。CM。
漱石の発作は増えていく。皆で取り押さえ、水を掛ける。 漱石は病院に運ばれる。胃潰瘍で入院した 。治療は暖めた蒟蒻で胃部を温熱療法する。漱石は空腹だから、コンニャクを食べてしまう。食事制限している所に、二人の娘が来て、すき焼きを食べたことを話す。漱石は悔しがり、痩せていった。迷亭と寒月が二人で、 「月に散る散る 虞美人草も 道草食って 振り返りゃ 一つか二つか 三四郎 消えてゆくゆく 夢十夜 門を明ければ 明暗も 定かならざる そして それから」。 淑子がやってくるが、寒月は「女より冗談の方がしょうにあっている」と去っていく。漱石は入退院を繰り返し、小説を書いていた。そこに迷亭と寒月がやってきて、雨の中の散歩を勧める。雨が上がったが、そこに芥川が来て「原稿を見てくれましたか」。漱石「顎か?」。芥川「鼻です」。漱石「昔の説話に基づいたものを3つ4つ書いてみたら」。芥川「漠然とした不安が追いかけるのです」。 苦しむ危ない芥川です 。CM。

(中略)


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さて、見ての感想ですが、微妙だ。リアルなシリアス・ドラマではない、コメディといえばコメディだ。夏目漱石の文学が、シリアスさとコメディの間を切り裂いて成立している。自分も他者も醒めた目で斬り捨てている。国家や博士などの権威も意固地に拒否している。しかし、ドラマの中では、夏目の神経衰弱や胃潰瘍などの病気も、芥川龍之介の不安障害も戯画化されている。木本さんの夏目は越中褌で盥で水を被る冷水浴、勝村さんの観月さんは裸踊りをいている。二人とも結構芝居で鍛えているのか、筋肉美でびっくりだ。日本の男優も凄いぞとみせるのか。岸部さんの一番長い単語smilesのオチなど、コント風です。他にも全編、裏番組のココリコミラクルよりもコントになっている。勿論、英文学者なのでインテリジェンスは高いけど。しかし、ここでも女性が妙に色気がある。宮沢さんは「一番大切な人は誰ですか?」に続いて注目しましたが、やはり色気がありますね。どうでもいいが、お茶のCMで宮沢さんと木本さん出ていました、笑い。淑子さんは、大河内さんですよね。妙な色気があった。まあ、結局漱石夫婦の昔風だが仲が良かった姿と、漱石が大食いだという話しだ。食欲と性欲は一致するということか。昔の日本人の姿が、なんだか懐かしく美しかった。

<出演者>
夏目鏡子:宮沢りえ、夏目漱石:本木雅弘、美学者の八木迷亭:岸部一徳、力学関係の理学士の水島寒月:勝村政信、
芥川龍之介:豊原功補、洋画家の津田青楓:長友啓典(本当の芸術家ですね)、鏡子の父:すまけい、鏡子の母:木内みどり、マッサジーさん:竹中直人、
市会議員金田の妻:真行寺君枝、熊本のお手伝いさんテル:松金よね子、婆やのキヨ:岸田今日子、穴太婦人:樹木希林
淑子:大河内奈々子、書生の多々良三平  お手伝いおさん:松本まりか?? 娘トンコやソンコ:太田有美??
他、四谷シモン


<スタッフ>
原作:夏目鏡子『漱石の思い出』(文春文庫刊)   半藤末利子『夏目家の糠みそ』(PHP 研究所刊)
プロデューサー:三浦寛二    脚本:筒井ともみ      演出:久世光彦
音楽:都倉俊一    製作:カノックス、TBS       編成担当:寺島麻由



相棒 は2時間ドラマでしたが、後半だけを見ました。温水さんが格好良かったです。途中までは書いているのですが、人様に後悔できるまでにはなっていない。






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Last updated  2005.01.06 02:35:40
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