宮古島 今日か渡りぬ 池田なる 古き石橋 見らくしよしも (偐歩麻呂)
(本歌)明日香川 明日も渡らむ 石橋
の 遠き心は 思ほえむかも(万葉集巻11
- 2701
)
(2018年2月26日池田橋)
雪月花 すがしき額の 文字見てや 心開けて われもと 思 ふ君(額郎女)
(本歌)ひさかたの 月夜
を清み 梅の花 心開けて わが 思
へる君
(笠郎女 万葉集巻8-1661
)
(2018年3月7日雪月花)
三輪山にしかも登るか裸足にて 若きをみなの一人し行ける (下山家持)
(本歌)三輪山を しかも隠すか 雲だにも 情
あらなむ 隠さふべしや
(額田王 万葉集巻1-18
)
わが里も 稲荷の 社
の 道の辺に この激安の 自販機はあり (安売り家持)
(2018年4月3日激安自販機)
反射板 図根のことは 酒解
の 神も解けずや 検索の君 (検家持)
(2018年4月9日図根三角) (同 反射板)
なになにと 大山蓮華 の 記事見るや 君見に行くか 庭の朴の木 (朴家持)
ほほがしは いまだ 含
むか 君が 家
に 花咲く 五月
共にし待たむ (朴家持)
(2018年4月22日朴の木の花の蕾)
わが背子が 咲くを待つとふ ほほがしは 今年は 三輪 の 山とも咲くもか
(本歌)わが背子が ささげて持てる ほほがしは
あたかも似るか 青き 蓋
(僧恵行 万葉集巻 19-4204
)
(注)ほほがしは=ホオノキ(朴の木)
風さやに 青葉に遊び 白雲の 空行くごとに 越後路われも
汗たらり 眼にもしむなり 日焼けたる 塩吹昆布 越後路われは (汗家持)
下書きの行方不明と二度書きを すればブログに既に記事あり (若山歩水)
牧水の詩碑にし逢へばみなかみの 紀行など読む旅のつづきに (若山歩水)
(本歌)秩父町 出はづれ来れば 機をりの うたごゑつづく 古りし家竝に (若山牧水)
(2018年6月6日若山牧水詩碑)
牧水に 心酔するの よかれども 酒はほどほどに 飲むべかりける
(本歌)白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒はしづかに 飲むべかりけり (若山牧水)
君がごと 交野 が原の すべりひゆ 引きて食はむと 思はずわれも
(本歌) 上野
可保夜
が沼の いはゐつら
引かばぬるぬる 吾をば絶えそね (万葉集巻 14-3416
)
(注)いはゐつら=伊波為都良。スベリヒユ、ジュンサイ、ミズハコベなどの説がある。
(2018年8月12日スベリヒユ)
野辺見れば 釣鐘人参 田村草 わが待つ秋に なりにけるかも
(本歌)野辺見れば 撫子の花 咲きにけり
わが待つ秋は 近づくらしも(万葉集巻 10-1972
)
(2018年9月12日アキノタムラソウ、ツリガネニンジン)
わが岡の おかみになけど いささかの
えにしのあれば 行きても見むか
枚方の おかみの 坐
す その岡に
見らくしよしと きみや行きけむ (河内夫人)
(本歌)わが岡の おかみに言ひて 降らしめし
雪の砕けし そこに散りけむ (藤原夫人 万葉集巻 2-104
)
(2018年10月2日万年寺山からの眺望)
つぎねふや 山背 の 道 銀輪に 乗らぬ背子らは 徒歩 より行くか (銀輪家持)
(本歌)つぎねふ 山背道
を 他夫
の 馬より行くに
己夫
し 徒歩
より行けば 見るごとに 音
のみし泣かゆ
そこ思ふに 心し痛し たらちねの 母が形見と
我が持てる まそみ鏡に 蜻蛉領巾
負ひ 並
め持ちて
馬買へわが背 (万葉集巻 13-3314
)
(2018年10月4日JR山城多賀駅)
われはもや かまきり見たり 思ひ入れ
君が深きの かまきり見たり (藤原鎌切)
(本歌)われはもや 安見児得たり 皆人の
得かてにすとふ 安見児得たり (藤原鎌足 万葉集巻 2-95
)
藤袴 詠みし憶良も 見たるかな あさぎまだらの 広げたる翅 ( 斑 家持)
倒木の あまた塞げる 山道を 返すと言はで なほ登りけれ (大納得健闘)
(本歌)滝のおとは たえてひさしく なりぬれど
名こそながれて なほきこえけれ (大納言公任 拾遺集 1032
小倉百人一首 55
)
(2018年10月25日登山道を塞ぐ倒木)
蓮と言ふも 蓮にあらざり 芋と言ふも 芋に非ざる 蓮芋の怪 (斑入り家持)
(2018年10月26日蓮芋の葉)
花の名は 天の河原の 彦星も
舌噛むらむか ホヤ・ムルティフロラ (多面体家持)
さほどには 遠くもなけど 我が銀輪
まだふみも見ず 山田池の園 (小偐部内侍)
(本歌)大江山 いく野の道の とほければ
まだふみもみず 天の橋立
(小式部内侍 金葉集 586
小倉百人一首 60
)
(2018年10月28日山田池公園BBQサイト)
<追記>
ビッグジョン氏のブログの当該ページを覗くと追和の歌が詠まれていましたのでここに追記して置きます。
これにより、上記の「ブロ友氏の追和などの歌」は594首、「全6191首」は「全6192首」となり、「ビッグジョン歌」は40首となります。
歩麻呂が追和せる歌1首
山田池 向かいの主の 言うことにゃ
まだふみもみず 古希を過ぎても (氷室百人一首)
<注>掲載の写真はビッグジョン7777氏のブログからの転載です。
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