偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2020.01.03
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カテゴリ: 偐万葉
​​ 偐万葉・英坊篇(その37)
 今年最初の偐万葉は、英坊篇であります。
 英坊篇(その37)は偐万葉シリーズ第309弾となります。
 また、英坊篇は一昨年の4月14日以来ということになります。
 <参考>過去の英坊篇は コチラ からどうぞ。
     英坊3氏のブログは コチラ からどうぞ。

​  偐家持が英麻呂に贈りて詠める歌21首
   並びに 英麻呂が詠める歌10首

ネタやネタ 夢にミタネタ 見ネタネタ 醒めてそのネタ ガセネタのネタ

寝てもネタ 起きてもネタの ネタ探し 寝たら特ダネ 起きてガセネタ

タネ無しの 葡萄西瓜は よかれども ブログのネタ無し 如何にとやせむ

あらたしき 道の駅なる  雨晴 ( あまはらし )  行きてぞわが見む  立山 ( たちやま ) ​の峰 (曇家持)​

(20180514道の駅・ 雨晴)

今日 ( けふ ) ​​ 見れば  ( ) ( ) 求食 ( あさり ) す 合鴨の
   鳴きつつ行くか  明日 ( あす ) の身知らず​
​​
​​も (鴨救命)​​

 (注)初案「明日の身知らず」を「明日の身知らずも」に修正した。

(20180708田居の合鴨)

百種 ( ももくさ ) の  ( こと ) ​持ち過ぎて あぢさゐの 花は遅れて 今しも咲くや (偐娘子)​

 (本歌)この花の  一枝 ( ひとよ ) のうちは  百種 ( ももくさ ) の  ( こと ) 持ちかねて 折らえけらずや
                              (娘子 万葉集巻 8-1457

(20180819紫陽花)

高岡の 君が貼り絵も 笠立てて 三つ並びたる 秋の香ぞよし

 (本歌)高松の この峰も ( ) に 笠立てて  ( ) ち盛りたる 秋の香のよさ
                                 (万葉集巻 10-2233

(20181015松茸の貼り絵)

君が代の うたへるごとや  細石 ( さざれし ) ​も 踏みて君あれ 岩となるまで (踏家持)​

 (本歌)信濃なる 千曲の川の  細石 ( さざれし ) も 君し踏みてば 玉と拾はむ
                                (万葉集巻 10-3400

まだ秋やと 言ふ人あれど 空き家とは
           空しく柿の 鈴なりの空 (柿右衛門)

あるじ無き 家にしあれば いたづらに
          なりて空しく 熟柿となるか (柿右衛門)

いかがせむ 柿のはなしも 葉が少し
          残りてあれば はなしにならぬ (柿坊 3 )​

(20181127熟柿)

意のあらば 汲まぬ身はなし 春は花 秋は実となり 君や待つらむ
                                      (種家持)

​英麻呂の句​ に偐家持が付けたる脇句

鹿煎餅 試食自分で 鹿怒り   (英麻呂)

    しかにしかられ いたしかたなし (偐家持)

 (注)いたしかたなし=「致し方なし」と「痛し、形無し」とを掛けている。

三十万 ( みそよろづ ) ​ 数へて鰤と 来たる背子 見るは嬉しも つつがなくあれ (鰤家持)​

​英麻呂が贈り来れる歌 1 首​ に偐家持が返せる歌 1

なにげなく 見過ごしさうな 鳥どりの 様をつばらに 観るは楽しも (偽僧正)

わが背子に 鳩と雀は 今日見せつ 鷹と燕も いつか示さむ (河内黒人)

 (本歌) 吾妹子 ( わぎもこ ) に  猪名野 ( ゐなの ) は見せつ  名次山 ( なすきやま ) ( つの ) の松原 いつか示さむ
                             (高市黒人 万葉集巻3-279

​英麻呂が贈り来れる歌 3 首​

​道中の 訪ね処の 楽しさと 懐かし時に こころ癒さる​

健友と 語り和みて 勇を得し 偽の家持 脚と輪軽し

学び舎の 名は晴嵐の 名の付けの 由縁知りたし 凡人ゆえに

  偐家持が返せる歌 1

名の由来 思ふにきっと これなるか 近江八景 粟津の晴嵐

​英麻呂が贈り来れる歌 1 首​ 並びに偐家持が和せる歌 1

体調の 落ちのカバーを 酒に依り 復を願うが そのカネも無し (英麻呂)

シロガネも クガネも玉も 何せむに まされる宝 カラダに ( ) ​かず
                                   (酒上憶良)

(本歌) ( しろかね ) も  ( くがね ) も玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも
                         (山上憶良 万葉集巻5-803

英麻呂が贈り来れる句 に偐家持がつけたる脇句
あわてもの 書いて失敗 頭かく (英麻呂)​

   こともなきなり われにもありき (偐家持)

​英麻呂が贈り来れる歌 1 首​ 並びに偐家持が和せる歌 1

出不精を 楯に居座る ひま爺 足腰痛に 責を負せる (英麻呂)

出不精に 筆蕪蕉なる ヤカモチも 今日ばかりはと 出掛けつるかな
                                       (偐家持)

​  英麻呂が贈り来れる歌 1 首​ 並びに偐家持が追和せる歌 1

煤はらう ハタキ雑巾 すがた消し あるはモップに 空気清浄機 (英麻呂)​

煤払ひ  ( こと ) にのみあり 払ふべき 煤もなけれど 煤逃げわれは (煤逃家持)

英麻呂が贈り来れる句 に偐家持が付けたる脇句

囲炉裏なし 炎煙も絶えて 風情消え

   炉端にあらぬ 炉端焼きあり

​英麻呂が贈り来れる歌 2 首​ 並びに偐家持が追和せる歌 2

あこがれて こころに震るう 絵ごころも 基は未熟で もろに筆折り (英麻呂)

老兵は 事の無き内 身を保身 半世紀余で 免許返上 (英麻呂)

筆折るも 心のうちに 絵は ( ) ​かな 筆とる時の またもあるらん (偐家持)​

銀輪の 老兵なるわれ 返すべき 免許もなかり 懲りずまに乗る
                                   (銀輪家持)

 (注)初案「懲りずや乗れる」を「懲りずまに乗る」に修正した。

​英麻呂が贈り来れる歌 1 首​ 並びに偐家持が追和せる歌 1

源にある 元気やる気が 身に力を 苦も楽に換え 笑みの我が顔 (英麻呂)

身のほどは かねて知るなり わが輪行​  国内 ( くぬち ) ​に​とどむ カナダは ( かた )
                                     (老輪家持)

(注)掲載の写真は英坊3氏のブログからの転載です。
   偐万葉シリーズ記事一覧は​ コチラ ​と​ コチラ ​から。
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最終更新日  2020.01.03 20:19:25
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