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木曜日の朝8時にはたいてい、博多五町の純喫茶にいる。大手ゼネコンの従業員専用みたいな場所なので毎度まるでそこのスタッフのような顔で裏口から入り利用していた。今朝はどうにも様子がおかしい従業員入口をいつものように「おはようございます!」通過したらサイレンというかブザーが鳴った誰かが叫んだような気がしたがとりあえず早足で、喫茶店に滑り込む。な~んか様子が変なのだ。喫茶店のマダムがおそるおそる聞いてきた「あの~、従業員の方じゃなかったよね?」「ハイ、違います」と、ニット帽と髭の怪しい姿でにこやかに答えた「よくここに入れましたね・・・。」とマダム。「件の発砲事件から、このビルのセキュリティが厳しくなってね部外者は朝方入れなくなったのよ」「あ、そうだったんですね、残念です。とりあえず入ってきちゃいましたのでAセットお願いします。」もし僕がヒットマンだったら、警備員はクビだな・・・場違いな雰囲気で一人新聞読んでたら朝カフェ仲間のO氏から「うひゃぁ、中に入れない!警備員に止められたぁ・・・」とメール。A嬢から「きゃぁ、なんか入れなくなってますえ?中にいるの?どうやって!?」と電話があった。不審者を侵入させてしまった警備員はたいへん不機嫌だった様子です・・・。さて、1月も最終日。なにげに長いヒトツキだった。新しく経験することは今でも探せば結構たくさんあるわけだけど今月は探さなくてもたくさんやってきたから1ヶ月のなかに埋められる項目の質量が多い。ひとつの出来事が自分の経験値に引っ掛からないと頭を使うし身体も使うそういうのって面倒極まりないのだがあとから思うに普段は、いかに面倒を回避するか、楽してやるかみたいなことに腐心して楽に生きてる感じがするのでいやになっちゃうけどかなり胆力がついていることに気付いて良しとする。そんなひとつひとつの詳細は遠い過去に感じる。夜に、川上弘美「惜夜記」を読んだ。蛇を踏むアタラヨキと読むらしい。あまりに現実的な一月を終えたので「いくら注いでもコップが一杯にならないと思ったら、コーヒーだったはずの液体が、いつのまにか夜に変わっているのだった」こんな言葉がクールダウンにもってこいである。
2008.01.31
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目覚ましテレビに“ジミー・ペイジ”のインタビュー映像が流れていた。往年のリック・フレアーみたいな風体ではあったがリック・フレアー自伝さすがに、やっぱりあの佇まいはカッコいいなと思う。(リック・フレアーも違った意味で生き方がロックだし)年末年始と、忘年会も新年会などもほとんど参加していないのでいたって慎ましやかな生活が板に付いてきた。オレは仕事好きなのかもしれないぞ・・とかいまさらながら思い直しているところ。ボスM氏からお誘いがあったので久々にサシで飲んだ。カウンターだけの、演歌が流れている小料理屋美人の女将がやっており、男性客比率100パーセント(平均年齢高し)の小粋な感じの空間である。「お、舟木和夫やな」とか「八代亜紀が流れたからおかわり」とか、しあわせなそうに語る御大。さすがに食べ物が美味いほとんどのお客さんが女将を狙っているのだろうと一瞬思ったが例えば“女将が笑ってくれたらそれが嬉しい”とか“お店が繁盛して嬉しいけど、女将とゆっくり話せなくてジレンマ”とかなんかとっても慎ましやかでなんとなくその按配が分かる自分もそれはそれでいいんではないかと思う。もちろん仕事の話しが本題ではあったが気が付いたら“女性”の話しをしていた。語りたくなるらしいね小料理屋というヤツはさでも気が付けば、客が掃けて僕らと女将だけになったので若者は気を遣い(空気を察して)いいムードの二人を残して退散した。さて、ひとりで飲みに行くかな?酔いざましに中洲を歩く。冷たい風が気持ちいい鳴らしていた電話にやや遅れて反応してくれたTさんと合流ワイン飲んでたところにおじゃまして、ギネスビールで乾杯した。“アヤスキ”は“怪しい”“ミドゥン”は“女性”という意味の宮古島方言。 下地勇さんのアルバム曲にあったこの唄がなんだかこの日の女性感にフィットした女性というより“ミドゥン”楽しいというより“ヤパイ!”である。
2008.01.30
夕暮れの福岡タワーあたりの風景きれいな音楽が聞こえてきそう。ショパンのピアノ曲を奏でるクラシックコンサートの企画がありフライヤーの色の相談があったので透明な紫はどうですか?と思わず口走った。「・・・・」 と無言のリアクション。あら?ひとまず相手の話をじっくり聴いて言葉を並べてみる。それに自分の言葉を形にしてゆっくり投げ掛ける。自分なりのショパンのイメージは打ち合わせ場所から一望できる福岡タワーの夕暮れの持つアンニュイな肌触り。柔らかい天女の羽衣みたいな。クラシック界の元祖“王子様キャラ(だったらしいショパン)”にはやはりエロスも欲しいところで「透明な紫」を推奨したいがおそらく却下されそう。一方、昨年の12月に見たゲルハルト・オピッツが奏でるベートーヴェン4大ピアノ・ソナタ「悲愴」「月光」「テンペスト」「熱情」これは対照的だった。しっかりした綿の下着みたいな硬派なイメージそれでいてやっぱり不安定な魅力を持つから「透明な生成り」か?。伝わったかどうかは微妙なのですがそんな話しから今年もクラシック聴きにいけますようにと切に思う。そういえば今年のゴールデンウィークの“ラフォルジュルネ”は東京と金沢での開催が決まったらしい。金沢行きたいなぁ、いっちゃう?「ちょいデキ!」というサイボウズの社長・青野慶久氏の著作にこんな小技があった。「相手との間に見えないうすいガラスを置いてみる相手の言葉をそのガラスに並べてみるどの話がどこにつながっているのか考えてみる」あ、こういうの好きなんです、さっそく使ってみたのさ。火曜日だったので「「あしたの、喜多善男」を見た。小西真奈美は美し過ぎるよね。なんだか別の新しい種類の人間って感じがする。
2008.01.29
白鵬の上手投げは美しかった。もっと強烈に美しかったのは、福士さんというランナーが30キロ地点で失速し、身体は完全に萎えていたのに倒れながらトラックを駆け抜けた場面。あれって意識ほとんどないでしょう。人間って凄いですねと思った。茂木健一郎氏がどこかに書いていた(もちろん違う文脈で)「感性の早足を、身体の遅足で追いかける」という表現がキャプションとしてあの絵にペタリと貼りついた。北天神の大通りに面して、チェーン店系のカフェ(またはご飯屋)が立ち並ぶ。先日よりついにモスバーガーが朝7時営業を始めたので朝カフェ推進派としては選択肢の多さがかなり嬉しい。松屋、ウエスト、モスバーガー、ドトール、マック、ベローチェが全て朝7時には開いており、事務所から2分圏内にある7分圏内だと倍くらいのカフェがあるつまり限りなく飽きずに使える外部のデスクを徒歩圏内に複数所有していることになる(と勝手な解釈をする)月曜日は徹底的に会議とか、ルーチンで過ぎてゆく。集中力ない人間には妄想が必要だ。隙間にどうやってメリハリつけるかが勝負である。事務所の中を軽やかに舞踏ふうにしかも無駄のない動きで1アクションで4つくらい同時にやる感じで歩く。(例えば、コピーとりながらファックス送りつつ、携帯で打ち合わせながら屈伸する?とかさ)あくまでイメージですが。物凄いさばけるイメージで動いてたらだんだんさばけるようになる月曜日は同時多発の精度を上げることに腐心するたぶん福士さんは次のマラソンで一気に記録叩きだすと思われる。それぐらいイメージはロケット級に早足が必要なのですきっと。
2008.01.28
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日曜日午前中事務所で仕事。よしよしやや上向きな感じで終える。すっきりした気分でソラリアシネマの再映館にて「天然コケッコー」を見た。チケット売り場にて「天然コケコッコー」と言う人多数。いやぁ、好きな匂いに溢れた映画でした。劇的なことは何もないのに引き込まれる。まず、三井のリハウスに出ていた美少女の演技が自然体でよい。生きていることはとても静かなことなのだと思わせてくれた物語も素敵だ。ものごとを複雑にしているのはいつだって人間のほうでものごと自体は淡々としている。淡々としていることを淡々と受け入れて生きている人たちがいとおしくて!そんな生活を忘れないようにしようと自分に誓う。夕方より、百道に移動しご案内いただいていた「木喰展」に行く。「木を喰らう」というネーミングにやたら魅力を感じていた。木喰さんが晩年彫りに彫りまくった仏像に魅入られる顔施って言葉がありますね仏教用語かな?数多くの微笑みを浮かべる仏像を見ていたらその顔に、自分の中にある“何か”が施しを受けているようで顔施というキーワードを思い出した。福岡市博物館で3月までやっているのでぜひとも見てほしいのです。個人的にはものすごいインパクトの仏像を見つけてこれぞ究極ノ“エロス!”と思いその仏像の前で約7分思考停止状態に陥るのでした。そんな充実感ふわふわな日曜日。
2008.01.27
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茂木健一郎氏は起き抜けにブログを書くらしい。そうかそうかと、起き抜けに出し抜けに飛び乗りしたバスでこれを書くことにする。朝は頭が冴えているから確かにさくさく書けるけどあまりにバスの速度が速くてたぶん情緒がでない脅威の乗り継ぎをした後にまた続きを書いたらすぐに天神に着いてしまいそう。さて土曜日ですが朝ちょこっと寝まして、午前中仕事をしようと事務所に行きましたらちょっとしたハプニングの対応に追われました。すぐに午後になりお昼ご飯を食べて、逃避気味にリバレインの吹き抜け部分に出掛ける。そこで行われていた結婚披露宴を横目で見ながらうとうと。ワンフロア上のアジ美(アジア美術館)カフェのソファー席に移りコーヒー飲みながら本読んでいたら完全に昼寝状態に陥る。約3時間も・・・。そんなたいへん迷惑な客をも許容してくれる懐の大きなこの場所が好きです。アジア美術館だけに、民族楽器の響きが夢にも入り込む。ジュンク堂で伊丹十三関連本を物色してから事務所に戻って一仕事終え“うどんのウエスト”に入った。瓶ビールを手酌で、芋天ソバの、芋だけをつまみに後ろにいる女子高生二人組の会話を聞き耳立てたりしたら誰かに聞いたシチュエーションそっくりだなと思う。女子高生と入れ替わりに、競艇帰りのオジサン2人組がほくほくしながら小宴会を始めた。大崎善生の「アジアンタムブルー」という小説を読んでいるエロ本の編集者という主人公の言葉とか発想とか取り巻く音楽がいつも楽しみに読んでいるTM氏のブログの淡々としたイメージとかぶって、とても好きな感じです。この主人公の生活の延長がTM氏だったらなかなか痛快だなと思いながら読んでいます。
2008.01.26
3時間くらい根詰めてやった仕事が完成した。およそ作品と呼べるものの類ではなく、どちらかといえばただの印刷物とか書類とか手形みたいな事務的な要素を含んだ紙類なのだけど、たいへん達成感がありむしろ自分にとっては絵とか音楽に近い感じの気持ち良さだその2つの紙袋に入ったブツの届け先は歩いて10分ほどのところだったので曇り空の中勇んで出かける。雨が降りそうで降らず、手提げ袋が重さに耐え切れず今にも切れそう濡れそうで切れそうな大事なブツは無事だったが冷や汗で自分の体がぐっしょり濡れてしまった。遅いお昼に行った食堂にテレビがあった。ローカル局の自社制作番組が流れていて隣に座ってた客の家族がそれに出演してるのを偶然発見したらしくそこら辺にいる従業員やら客を巻き込んで解説を始めた。あんまり興味のある話題でもなかったけどその風景が、街頭テレビで力道山見てる昭和初期の雰囲気でちょっと良かった。事務所の横の寺に住む猫がさかりをついている。人間もさかりをついている。僕もそうだし、きっとアナタだってそうに違いない。数日前からモツ鍋が食べたかったこの日実現。屈託のないきれいな笑顔が印象的な中国からの留学生の青年が働いてる水炊きとモツ鍋のお店ぷりぷりのモツがエロチックだった。シメは五島の細いうどん麺グツグツに煮えて、スープが蒸発してしまうといったい何のジャンルの食べ物か分からなくなってごった煮の様相が素敵だなと思う頃にはいい感じに酔っている。カバンの中に入っていた新聞紙を適当に破ってそこに書かれた数字の大小で賭事をした確か安部譲二のエッセイで読んで知ったやり方です。どんな場面だって自分の運気は計れるし自分の感度は高くすることができる適当に破った新聞紙には気にもしてなかった言葉が生きている。そういえば昨日、スープストックの遠山氏の著作を読んだ。「スープでいきます(遠山正道/新潮社)」スマイルズという会社の理念にこういうのがある“低投資・高感度”そこに「100人のレビューと1人芝居、どちらが好きですか?」とある。即座に、イッセー尾形の感度の高い1人芝居を思い出した。長くて甘い夜です。この写真、いつ撮ったのか思い出せない曇り空も最近いい味を出す。
2008.01.25
一気に冷え込んだ・・とは言っても福岡は東京みたいに雪も降っていないし青森みたいに吹雪でもないし快適なもんです冬が小さくしゃがみこんで次の季節の準備をしていると思えば清々しい。博多駅前のA新聞社で打ち合わせを終えせっかくなのでその辺りで昼食でもと思う。交通センター地下を歩きながらぼんやりと考え事していたラーメン屋Mの前であ、いつものマダムがいるなと通りすぎようとしたが、あまりに絶妙な間で声をかけられ捕まえられた紋白蝶ふうに空席に納まるこの日はしばらく観察してたのだけどいつも以上にお客さんが吸い込まれていて感動した。うぉ、Power増しとる・・・。そう、この店に、すさまじい集客をするマダム(推定60歳台のお姉さん)がいる。立地が大して良くないのは隣のうどん屋が閑散としているのを見るとよく分かる。老舗の博多ラーメン屋ではあるが大して美味いわけでもない(もっと美味いラーメン屋が山ほどあるという意味で)レジから外に投げ掛ける言葉を含むなんやかんやが蜘蛛の糸なのだ。たぶん彼女は妖怪だと思われる。店の前を通りかかった人の7割くらいが糸に絡まる(おおげさではなく)テトリスみたいに席が埋まっていく。よく動くマダム、次々に吸い込まれるお客さん。元々満席で、その状態を復元するかのように絶妙な誘導。逆回しのフィルムみたいだ。キャパ60くらいか?滞在時間平均15分くらいだから1時間に4回転で240杯はラーメン出てますね。この日、ワンコインデーだったらしく500円でラーメン、ヤキメシ、甘いミカンが付いてきた24日は毎月違う組み合わせやります、また来て下さいねと、中洲のクラブのお見送りみたいな口調でレジから押し出される。なんかすごいラーメン屋だなこういうすごい人見ると元気が出る博多駅は長い長い工事が続く福岡の空は雲が多い1日でした。
2008.01.24
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食生活が荒れてきた。お手軽にほか弁とコンビニに頼るから、胃が重い重いのに、惰性で食べるからよくない。「週2回くらいはご飯抜いたほうが免疫力ついて病気になりにくいよ」とか言われて少しその気になっている。今度、Doctor新谷「病気にならない生き方」の講演会が電気ホールであるらしいので出席してもう一回気持ちを入れ替えようと決意する。たぶん好きだよと言われて見たドラマがとても好みだった。「あしたの、喜多善男」です。舞台役者系の出演者も、場面転換の早さもテンポもカラーもしっくりくる。テレビ番組は当り外れがありますからもはや口コミなしでは見ることができぬ。雨雲で月が見えなかった。いや、すっかり月のことなど忘れていた。下地勇さんが新譜を出したらしい。そういうの気になる歌手ってあんまりいないからこの気持ちの煌めきは貴重です。NHKでイチローの特番やっていた。昨日S氏からいただいた「未来をかえる イチロー262のnextメッセージ」を捲りながら見た。ステージがあまりに高いから、ちょっと大変そうだなと思う名言集になっちゃってるけど使ってる言葉がこの人を形づくってるのが分かるからやっぱり感心しながら見てしまう。
2008.01.22
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3日分の薬が切れるころ、つきものが落ちたように体が楽になる。土曜日、午前中仕事突発性の新型感冒発生的出来事に振り回される。落ち着きを見て脱出ソラリアシネマで映画「シルク」を見た。ロシアの青年が、蚕の取引で、遠路はるばる幕末の日本を訪れるエキゾチックな日本女性に魅入られ仕事にかこつけて、渡航を繰り返す彼の二重生活を叙情的に描いているあまりにも極端な二国の風景と金髪と黒髪の女性の対比も美しいのですが何故か、さして心に響かず・・・。見た人の感想が聞きたいです。夜、予定していたクラブイベントに参加するのをあきらめいそいそと帰宅。久しぶりに風呂に入る。(汚くてスミマセン!)ぬるめのお湯に体がとろけてきた1時間くらいつかりながら本を1冊読んだ。「君の鳥は歌を歌える(桝野浩一)」178ページ、谷川俊太郎氏とのお話“私のホームページには、自分の銀行口座番号を公開してある。この才能ある若者に自分の財産をあげたいという人はどうぞ遠慮なく振り込んでくださいと書き添えて。そんな話(文章は、だれが書いているかが分からないと、意味が半減する・・・といった話)をして数日後、通帳を見たら「タニカワ シユンタロウ ★9.957」という書き込みがあった。谷川俊太郎さんと座談会した日付が、金額になっていた。その瞬間、私の通帳は、詩集になった。”このエピソードに、とろけてしまう。ようやく酒が飲める読みかけの言葉を置き去りにしてとろとろしながら眠りに入る治りかけのけだるい感じに幸せを感じるのでした。
2008.01.19
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昨日行ったOK内科の受付嬢に、以前どこかで会った気がする。どうしても思い出せないんだけど絶対知ってる顔なんです。以前、旅行代理店の窓口で何度か行ったことのあるキャバクラ嬢と遭遇(!?)してドキドキしたことあったけどそういうのとも違う、懐かしい感じの知ってる顔。さておき、初めて行った病院の待合室にはジャズミュージック15時からの診察時間にはソファーが満席になった。こういうセミパブリックな空間は居心地が良いに越したことはない事務所近いし、今度からここに来よう。木曜日、商談3件今年は変則で、外になかなか出られなかったので前に向かってようやく外向けの仕事に取り掛かれてホッとしている薬院のお客さんのところに行く度に、ちぎれんばかりに尻尾をふりつつ体全身を無防備に委ねてくる愛くるしい室内犬がいる今日はなぜか元気がないあごのしたを撫でてあげてもいつもみたいにゴロゴロしない・・・?バスケットケースの中に生まれたての仔犬がいたおぉぉちょっとホッこりした。そんな日。アリーナ会場の座席図面と格闘中最近読んでる本「秘め事礼賛(坂崎重盛)」
2008.01.17
ひとまず一句「濡れマスク人に知られぬ風邪の音 (いちろう)」うすうすと感付いてはいたのだが一昨日からほんのり寒気がしていた昨日会議中に、下の方からゾワゾワした感触が一気に来たのです危険を感じたのでさっさと帰宅。帰宅してから思い出した翌日(16日の)は済生会病院で健診の日だ。書類に目を通す検便は診断の3日前から2日に分けて採取してください・・・そうか、仕方ないね、今夜と明日の朝採ればいいよねそれにしても寒気は治まらずそして極寒のトイレに通常とは逆向キに座る(採取の解説書に素直に従う)運のついてない日なのでしょう全くでる気配なし10分くらい頑張ったところで震えがとまらなくなった。ふと我に返る検便うんぬんよりもそもそも健康診断なんぞ受けられる体調じゃないのでは?それに気付いて一気に力が抜けた(それでも出なかったけど)最後に一句「検便の産みの苦しみいとおしく (いちろう)」意識が朦朧として、思わず詠んでしまいました、あしからず結局、健診に確保してた時間を睡眠に当てて午後から濡れマスクをしながらだましだまし仕事してます。思いのほか高熱だったので変な夢ばっかり見てひとりサイケデリックな感じ。おかげまさで、2日続けて酒抜きメシはきっちり3食いただき健全ですな。今夜も早寝しますおやすみなさい皆様もお大事に。
2008.01.16
成人の日でしたが、振り袖女子見かけませんでした。だいぶ人口減ってる模様です。昼過ぎからイムズに行き島村楽器で、本年度からチャレンジ予定の楽器3種類物色(後日発表します)それから、気になっていた“新風舎”の直営店を覗く。変わらず健在で安心した(さすがに自費出版相談窓口は閉じられていた)新風舎のニュース=自費出版商法の問題点とか裁判沙汰という文脈でしか語られないのがとても疑問功罪の“功”の方ってたくさんあると思うのだけどそういうのって、こういう場面で語られないのが世の中なんですよね。あれだけもてはやしてたくせにさっ!この出版社から出た本(自費出版だろうが商業出版だろうが、読者にとってはあまり問題ではない)にたくさん与えてもらったことのあるイチ読者としては悲しい、ぶつぶつ・・・。昨日も仕事したのにまだ終わってないコトがあって仕方ないから持ち帰り、部屋に籠もる。無事終わりましたが、部屋が寒くて体のシンから冷やしてしまう、ぶるぶる。20時ごろから、遅い初詣に櫛田神社へ行った。今年のおみくじは“小吉”「虎の尾を踏むがごとし」とあるなんかいやぁなシチュエーションの先にささやかな吉があるわけですね。ちなみに昨年も“小吉”で「鷹の雀を追うがごとし」とあった。動物シリーズです。後れ馳せながら、じわじわと新年を噛み締めています。
2008.01.14
土曜日。柔らかい疲れが残ったまま、午前中は事務所で仕事。ふと仮想の青森が動きだした。いや、青森は現実ですが、行ったことのない場所のことをやりとりするのに現実感が湧かない。たぶん、重量感のある雪が降っているその中で、音楽を待っている人たちがいるのだ。眠気がピークにきたので仕事を切り上げ近所のネットカフェに入る。“のだめ”の15巻から読んでなかったので持ち込んだものの全く頭に入らず気がついたら夢うつつな状態だった。なぜか子どもの頃の自分がいて周りに大人たちはいるのだけど猛烈に“退屈”している。退屈を打破する術を持っていないし退屈を食べる感性も獲得していないその状態の苦しさだけが募って目が覚めた。なんでこんな夢を見たのか自分では心当たりがあるなにか心を揺さぶられると思い出す?モノトーンの狭い仕切りが息苦しいまま3時間そこにいたジュンク堂で新書3冊読む。嵐山光三郎の「不良定年」がちくま文庫版で出ているのを発見、嬉しくて購入。「早く歳をとって、性格のイコジな老人になりたいと思う」と吠え「梅雨どきの散歩は、異次元の紙芝居のなかに連れ去られる妖気があるのだった。根津の裏通りには湯屋が多い。日が暮れる寸前は、商店街の店に灯りがつき魚屋から威勢のいい掛け声がかかる。下町の吐息が濃くなって、買い物へ来た奥さんのスカートをつかんだままその家へ上がり込みたくなっちゃう」と奏でる典雅な情感で日本を見るこの人の目線が好きです。19時、西鉄ホールで「泥花/劇団桟敷童子」を見た。夢の中にいるみたいな舞台空間を作る劇団だなぁと思う。“泥花”って魅力的なタイトルですね。筑豊の炭鉱町を舞台にしつつも青春の門ほどドラマティックではないものの美しくて、おどろおどろしくて、懐かしい。真っ暗闇と光、純粋と欺瞞大人とこども東憲司氏の描く世界は血がざわつく感じがする。去年(プロデュース公演)の「骨唄」では西鉄ホールが“風車”で埋め尽くされ今年は“向日葵”で埋め尽くされた。向日葵は光の加減で暴力的にも見える。闇が光を追いかけている、向日葵の表情がそんなふうに映る。「骨唄」があまりに美しくて、ずっとこの劇団が気になっていたので去年の11月に東京、吉祥寺シアターで「しゃんしゃん影法師」を見てきたのです。言葉が九州弁で簗瀬誠司と中村一郎という登場人物がいて勝手に縁を感じながら出待ちをして東憲司氏に握手を求めた。今日もやっぱり呪術的で祝祭的で土着的で古くさい感じに魅かれる実は疲れてたこともあって少し夢の中にいるみたいなトランスな感じがずっと続いていて所々見逃してしまっていても光と影の印象が強烈に残っている。メッセージを手書きでいただいていた制作の外山博美さんはどの人だろうと思ったら主人公の男の子を演じている役者さんだった。しっかり見せていただきましたついに福岡に呼んでくれた西鉄ホールの中村プロデューサーはじめ皆さんの熱意に頭が下がる思いです。外に出たら、昨日より体感で5度は下がっていた。
2008.01.12
1並びの日でした(後から思い出した)ゾロ目の日のカレンダーにはいつも印しを付けている。なんとなくゲン担ぎ ちなみに満月の日にも“満月の宴”マークを付けている。きっと何か楽しいことが起こる。雨が降っていた中洲辺りで夜を過ごした。沖縄料理屋で飲んだ“ナビィ”と言う古酒は飲みやすくて危険。自分のことをぺらぺらしゃべったみたいで後から思い出して恥ずかしい深夜営業のカフェって不思議なセミパブリックな空間で演劇のワンシーンみたいだった。中洲界隈を歩く人たちは傘をささず、気持ちよさげに雨に濡れながらニコニコしてる比率が高い。ねずみ色って100種類くらいの種類があるのを知ってました?“利休鼠の雨”という雨の色があるらしいそれから“小町鼠”というねずみ色のニュアンスを想像した想像力を喚起する雨の夜っていうのがあるのです。色とりどりの雨が降ったせいなのか酔いのせいなのか、あんまり寒くなかった。抽象的に時間が過ぎる経験をここしばらくしてなかった。そんなわけで日記も抽象的な感じに。
2008.01.11
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木曜日の朝食会By博多五町にゲストで広告代理店M氏が太宰府から参加してくれた。彼の現職場を紹介したこともあって約1年ぶりに会う彼の発言に安心した。とんでもなく忙しい中に、やりたい事の種を密かに仕込んで形にしようと企んでいる、やせ我慢しながらクールに語る感じの男気がかっこいいではないか。夜、ゼップで“銀杏BOYZ”のLIVEを見る。そりゃあもう、大騒ぎだったですね。ボーカルの峯田さんってこんなに魅力的だったのかとハッとした。「街はねずみ色、恋はみず色、愛ははだ色」とジョニー・サンダースみたいなしゃがれ声で、峯田氏はささやくように言葉を中空にふわっと浮かべると色を付けて、粘土ザイクの要領で形を付けてライヴ空間に投げつける。美しい旋律を一度破壊して渾身の力でShoutする瞬間のギャップが下半身を疼かせる。急いで僕は、キャットウォークと呼ばれる二階席わきにある、細い通路に駆け上がる。上から見下ろすと、綺麗なダイヴの華が咲いている。衝動が渦巻いて、エネルギーの固まりがスポットライトに妖しく照らされていた。人間のうねりって素敵だ。生き物としての力に満ちている彼らに感動した。ステージも、客席ももがきまくってサバイブしてる姿が美しくって鳥肌が最初から立ちっぱなしだった。衝動を身体全体で放っているところとか武骨な顔の表情とか、くねくねした動きとかすぐ脱いでしまうところとかちょっとミックジャガーみたいだなと思った。ミックジャガーは、高校生だった自分のベストオブヒーローだったから峯田氏のカッコ良さは、自分のもろにど真ん中に響く。ティーンエイジで出会ったらたぶん追っかけてるだろうなぁ今日この場にいる人たちがいとおしかった。疲労と興奮、ゴワゴワの肌触り汗と涙のすえた匂い外の空気が新鮮だった。
2008.01.10
北海道から2年程前に福岡へ移ってきたという人と会うことがあり何気にライジングサン・ロックフェスには毎年独りで行くのですよ!みたいな話しをしたら(以前会場でジンギスカンを売ってたことがあるらしく)物凄く食い付いてくれていきなり打ち解けてしまう。“非日常”の力って凄いよね。ヤッパリそういう感覚を思い出したいのでこのブログはマメに記録しとこうと思った次第。風とロックの箭内道彦氏が「インプレッション(印象)」+「アンプリファイ(拡大)」で“アンインプレッション”という言葉を提唱している。「赤いリンゴを見たらその赤さを1.5倍にして伝える」同じモノヲ見ても伝え方は皆違うコミュニケーションのオモシロさってその辺りにあってこういうちょっとしたExerciseが自分の毎日をちょっと楽しくしてる気がしている。だからやっぱり今年はもっと膨らまして記録しときますか「劇場のY談」というタイトルのブログがありますがずっと放置状態・・・。そっちの方は、2008年オススメのエンターテイメントということでとりあえず個人的に注目の以下4つのテーマはちゃんと考察しようかと先程決めました。・北京オリンピック・東京にできるシルクドゥソレイユ専用劇場・アメリカ大統領選挙・各地で行われる夏の野外フェス以上思いつきですが。さて明日はゼップフクオカでライヴを見ることになっています。ダイヴの華が乱れ飛ぶと噂の“銀杏ボーイズ”それから直近で2つ、ちょっと楽しみなイベントがあります。まずは今週末西鉄ホールでの演劇公演「劇団桟敷童子/泥花」そして来週末はクラブイベント去年末に復活したClub O/Dにリュウキュウディスコが来るらしいのですよ。どんなアンインプレッションを獲得できるでしょうか。
2008.01.09
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年末は一気に冷え込みましたがまた少し暖かくなった。朝からバス停ひとつぶん歩く。昼過ぎはコートいらず。今日のひるめし、白飯、納豆に味噌汁、アジフライしめて410円なりご飯食べつつ「シブヤ大学の教科書」をザクッと読む。昨夜寝る直前に読んだ「ひらがな思考術/関沢英彦」と偶然、どちらの本も寄藤文平氏のイラストが効いている。言葉を際立たせるイラストのコミュニケーション力って凄い。夜、久々にSノ上氏と会って赤坂の十徳屋で食事する。酒の肴は“スピリチュアル”だったかな。(おもしろかった、ここに書けないけど、ふむふむとメモした)最終的には、歌舞伎役者の(若手、シドウとかエビノスケ)あれこれの話しで盛り上がって“松たかこ”がもし男だったらさ、(凄い歌舞伎役者になったのでは・・・)とかそんな話聞いてくれる男性って少ないのでとっても楽しかったのである。ついでに2/3のイベントの宣伝も聞いてくれてThank You。せっかくなんで書いておきます↓第6回目になるカブキナイトですが、今回はスペシャルです。2/3の夜18時半KABUKI NIGHT Vol.6 ~“「二月花形歌舞伎」出演 花形役者勢揃い”~博多座で贈るスペシャルトークナイト [ゲスト]市川亀治郎 / 片岡愛之助 / 中村獅童 / 中村勘太郎 / 中村七之助 / 中村亀鶴 / 市川男女蔵 [司会]中島浩二 追記この日、小銭入れを紛失した。もらいもので、永いこと使っていて穴が空いたのに、何故か捨てることのできなかったモノ。お金が逃げて行くよって、いろんな人から言われていたけど今だに使っていたそろそろ替え時ということか死期を悟った猫みたいに、姿を消したのでした。
2008.01.07
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7時頃から天神のスタバで読書と書き物。ここの朝のがらんとした空気に最近馴染んでいる。「『面白半分』の作家達(佐藤嘉尚)」を読んだ。1970年代前半から80年代前半まで、約10年間存在した雑誌『面白半分』の発行人であり、編集者である佐藤氏の回顧録的酔談記録佐藤氏は、あの美輪明宏氏の「紫の履歴書」の企画者としも知られその辺りの裏話も語られる数々の大物作家との人間臭い交友の記録がおもしろ泣かせてくれる。この本全体を流れるムードが素敵な理由は歴代編集長を務めた吉行淳之介、野坂昭如、開高健、五木寛之筒井康隆、田村隆一等々の作家の醸し出す“粋”の数々そして、雑誌の精神的支柱だった晩年の金子光晴とのやりとりのそのありようが、なんとも魅力的でとてつもなくかっこいいのです。こういう“抜けがいい”歳のとり方をせんといかんなと思う。面白半分は、英語では“ハーフ・シリアス”と変換されるらしいマジメ半分だと、微妙にニュアンス変わってしまう辺りに言葉の不思議を感じる。午前中いっぱい事務所で仕事17時から中洲の映画館、大洋の二日間特別上映オペラ「METライブビューイング/ロメオとジュリエット」を見た。舞台作品の映画館上映は日本でも近年新感線の“ゲキシネ”と松竹の“シネマ歌舞伎”で賑わいを見せはじめている。もちろんライヴが一番なのだけど美術作品を近くの美術館で見ることが一つの当たり前の行為であるように、舞台上演を大スクリーン映像で見る行為は技術革新で、興行としても成立する時代に突入するのである。メトロポリタン歌劇場のオペラがそんな時代に世界に向けて発信された日本でのパートナーは“松竹”である2006年大晦日の歌舞伎座での上映から1年たって各地の映画館上映が2007年末~2008年初旬でスタートついに、福岡で、リアルタイムに限りなく近い(去年12/16上演分)オペラが劇場で見られるようになったのは感慨深い中州大洋の館内の真紅の椅子が、一瞬オペラ劇場の雰囲気に見えた。指揮者はなんとプラシド・ドミンゴという贅沢な「ロミオとジュリエット」映像の利点は、劇場では見られないオケピの内部、役者の表情、楽屋裏まで覗けるメイキング的なニュアンスも含む作品になっているところ字幕スーパーは映画で慣れているので日本の劇場で使用される、電光字幕を見るストレスから解放される。長く感じない、ゴキゲンな3時間半でした。その後、無性にカレーな気分で、ココイチのナスカレーを食べ缶ビールを飲んだ。明日は雨が降るそうだ。
2008.01.06
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時計を気にせずに眠る。時間を意識せずに起きる。そんな朝を迎えた。今日は少し、テンポを落してやる「アレグロの日々、超こま切れの時間処理の中にモデラート・カンタービレの読書を持ち込まなければならない(池澤夏樹)」「読書は著者と読者の相互編集であり著者と読者と版元とブックデザイナーたちとの相互編集なのです。だからこそ本には装幀や表題や目次やヘッドラインや、ときには図版や写真がついている。それどころか、さまざまな本を次々にまたいで著者と著者がつながっている。それも時代や分野をまたいでつながっている。そうした多様な出自や多元的な経路をいま自分がトレースをしながら辿っているのだそういう実感を得たのです。読書行為そのものは一人が体験していることが多いけれどそこでおこっていることはもっと相互的であり多層的なのではないか。(松岡正剛)」今日は完全に自分の内側に向かって過ごすと決めた。たまっている本を積み上げる普通の早さで流れる、何も起こらない1日、おめでとう。追記読んでいた「皿の上の人生(野地秩嘉)」の“オテル・ドゥ・ミクニ”三国清三のページの途中に栞代わりのメモが挟んであるのを見つけた。古本はこういうことで、読者と読者をつないだりもするメモは彼(彼女?)、が7年後に自分の店を持つための“人生計画”のようなものでお店、人づきあい、技術という三項目が書き込まれているこの本を読んでから書いたのか、書いてから読んだのか書きながら読んだのかは分かりませんがこういうのって、いい感触だなと思う。
2008.01.05
事務所缶詰めな日々からも少しずつ解放されている。明日は休めそうな予感。昼飯を食べに外に出た。昨日までの静けさが幻みたいですな。仕事初めの会社も多いので、スーツ姿の数人連れもいるが初売り目当ての学生がうじゃうじゃしている北天神地区は、まんだらけを核としたマンガ、アニメ、同人誌関連のメッカである。福岡競艇場もあったり、ジャニーズShopもあったりするさらに、ライヴハウスもあるので、ビジュアル系な人まで併せるとかなりいろんな種類の人たちが混在していて飽きない。UNIQLOをちょっと覗いてから事務所に戻る。外の世界は面白いに決まってるけど去年末からここまでは、変化に富んだ毎日が事務所にいながら味わえる。ジェットコースタームービーが目の前で進行していてその中に放り込まれた鼠の心境でチョロチョロしています。危機はCHANCEだと誰かがいったさっきまでの大きな問題が、もっと激しくデカイ問題の登場で小さなことに思える。問題は変化していない。変化するのはこちらの気持ちなのだ。そんなゆらゆらした前提をコントロールできると問題は解決に向かう。人間の持ってる能力って凄いねさて、明日は完全スイッチオフにして“のだめ”でも見ようかと思っています、はい。
2008.01.04
今年はついに年男なのです。いやぁ、あまりの精神年齢の未発達っぷりに自分でも驚きを隠せませんが年齢を積み上げるのは悪くない。知らないことを一つ発見すると連鎖して新しいことが現れる。くだらないことが好きな志向の自分はちっとも変わっていませんがなぜこれを知らなかったのかという恥ずかしさに素直に目を向けることができる何を知るべきかというアンテナの感度が磨かれる何をやりたいか、それはどうやったらやれるのかそんなことも分かるようになる矛盾を包括したアイデアが出せる歳をとるのはそういう素敵な効用があるのだ。内田樹氏の新春コメントに、こういうのがあった。うむ雑然とした自分も、そんなに悪くないのかもしれない「年をとる効用って、生きてきた年数だけの自分が多重人格のように存在することだと思うんです。そのまとまりのなさが大人の“手柄”じゃないかな。善良なところも邪悪な部分も緩やかな形で統合されている。そういうでたらめさの味(内田樹)」追記ややお疲れ気味ですが、それより10倍疲れてる人たちが周りにゴロゴロしてるので 全然平気です。(すでに、平衡感覚を失っていますが)事務所を出て、中洲のバー樋口に新年の挨拶ついでに寄った。お客さんが多くて、騒々して落ち着かずモスコミュールとシガリロ吸いながら一息ついて少し歩いてバスに乗った。気が付いたらバスが都市高速を走っていてはっと我に還るな~んか遠くに向かっているよ・・・。自称、西鉄バス乗り継ぎ名人なのだが3ヶ月に1度くらい乗り間違えをおかす(それは名人じゃないっすね)戒めに、5000円のバスカードを購入し家からとんでもなく逆方向のバス停留所で降り真っ暗な路地を歩いた。酔いは醒め、歩くたびにトボトボという音がしたひんやりとした風が気持ちいい夜。うん、がんばるのだ年男。
2008.01.03
“なんじゃそりゃ?”って誰に向かってでもなく、年始からつぶやく久々にダークな感情がムラムラと沸いてきたのは去年の末に、手帳と向き合う時間をあんまり捻出できなかったからだ新しいほぼ日手帳への転記とか書き込みはまだ少ない。今年の我が相棒は“紫の手帳”である(「紫の履歴書」っていう名著が昔ありました「黒革の手帳」という作品もありましたね。)正月の朝方7時台のスタバはガラんとしている。誰にも邪魔されない時間と空間が必要だ。ぜいたくな余白が心身のポテンシャルを最大化する。目の前にあるわりと煩雑な出来事を一瞬頭の中の別のところに持ってきて新しい手帳の余白に名文を転記する。できるだけイメージが広がって、ロマンチックな言葉がいい例えばこういうやつがいい 「好きなもの イチゴ 珈琲 花美人 懐手して宇宙見物(寺田寅彦)」指先から快楽が染み込んで、カタャリと音を立ててギアが変わる気がする。追記今年の漢字は“泰然”に決めた。いや、あの、いきなり前途不安な出来事が多くてこういう言葉をテーマにしておかないと暴れそうなんです。
2008.01.02
謹賀新年。昨夜の仕事納めは21時過ぎ親富孝通りの“庄屋”にてお疲れ様の乾杯。23時半に、安国寺へ思いのほか人が少なくて感激。僧侶が「鐘」をひと突き。一年間、フル稼動できた幸せに感謝しつつ自分でもひと突き。一撃で一年間の濁りをぶっ飛ばしてやった。ものすごい重低音のサラウンド効果これぞ除夜LIVE!(昨日の日記とかぶってます)こんな場に立ち合えるなんてハッピーな終幕でした。終幕と開幕が地続きな瞬間年が明け、初雪が舞う景色を眼にして身を引き締める派手さのない、厳かなムードが好ましいピンと冷たい空気の手触り25時の地下鉄で家路に気分よく布団に入った。そうそう、初夢を記録しておくと1年後に読み返す楽しみがあるのです。2007年は、中日ドラゴンズの落合監督が何故かロバの背中に乗っていた。(そういえば中日優勝しましたね)今年2008年はV6のメンバーが何故か海水浴している場面が・・・お、ビッグヒットでるか?ついでに、小学校低学年くらいの人工知能を備えた“学習する携帯”が正月の朝は気の効いた台詞で起こしてくれる(夢を見ることになっている)1年経つとさすがに進化し松たか子と麻生久美子の声色で立て続けに結婚報告を聴かされた・・・。(あ、リアルにそうでした・・・)そんな今年は年男ネズミのフットワークで隙間を狙います。この日朝、iPodからシャッフルされた歌の記録「Street Life Serender/ビリージョエル」「真夜中のころ・ふたりの恋/サニーデイ・サービス」「Deacon Blues/Steely Dan」「Sweet Soul Music/RCサクセション」午前中は今年のスケジュールを決めつつのんびり年賀状など書いてたら仕事の呼び出しがかかり、予定より数時間早い仕事初めおかげさまで全く正月ムードのないまま12/22ごろから続く試練が年を越してやってきた。チクショウと現実が恨めしかったけどほっとくとどこまでもだらだらしてしまう正月にはこれくらいの強制力が必要かと無理矢理、“今年初”の作り方笑顔でやり過ごした外は吹雪今年も楽しめますように。
2008.01.01
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