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2022.06.26
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テーマ: 読書(9628)
カテゴリ: 本日読了
2022/06/26/日曜日/朝から真夏


〈DATA〉
新潮社/山之口洋
1998年12月20日 発行

〈私的読書メーター〉〈

著者は産経新聞記者としてキャリアをスタートさせた地方局で、型からコピーされた石膏の仏像らを笠間市民族資料室で認める。

この時に、3度盗まれ遂に行方不明のままとなっている新薬師寺の香薬師蔵と出会い、これが奇縁となって香薬師像の右手発見へと至ったという。

その経過は記者としての職能が活かされつつも各界の助言支援など巻き込む著者の人間性も大きいと感じる。

さて、深大寺が命名するところの釈迦如来イ像。奈良時代白鳳期の名作が、当時ヒナの武蔵野にどのようにもたらされたか。これだけの像を造らせるときの権力者と昵懇になれた有力者は誰なのか。

深大寺縁起の恋物語、福満という若者の昔語りがふくまんではなくふくみつ、とも読める事に気づく辺りから、なるほどこのように結びつけば矛盾なくスッキリ収まると思わされる。

福満は娘恋しさに娘が監禁されてしまった島に通いたいと願っている内に亀が何処からか現れ想いを果たし、これを奇瑞とみた周囲が二人の結婚を認める。

深大寺を訪れれば分かるのだが、深大寺は水の上に浮かんだような寺である。昔から蕎麦が有名で、あたしぁあなたのそばがいい〜の都々逸も捻りたくなる恋物語。

さて二人には息子が生まれ、立派なお坊さんになって深大寺を創建、と続く。これが聖武天皇時代の留学僧の史実と結びつくのだが、それが高倉福信の異母兄、満巧上人であり彼らの父親である福満=福光である、と。

福光の父福徳は唐と新羅の連合軍に滅ばされた高句麗から亡命した一族で、広開土王に連なる王家という。その前後日本は大陸の覇権が変わるたび敗者を受け入れ進んだ文化をもたらしてくれるものとして大切に受け入れたのだろう。

寒川神社の由緒などもそのように見受けられ、当時の武蔵相模はそのような土地柄だったと思われる。大陸の亡命者受け入れ機関が任那日本府であってもおかしくない。

本書ではその事を調べて何れ発表予定らしい、元航空宇宙工学教授の津田慎一という方も出てくるので何れは読んでみたい。





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最終更新日  2022.06.26 11:05:46
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