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早いもので、今年も今日でお終いである。なんだか全然暮れも押し迫った、という感じが無く、本当にこれで2003年終わりなのか? という気がしてしまう。なぜだろう。今年はそんな気がしてならない。昼過ぎから兄と父が二人で買い出しに出かけている。たまにはこう言うのもいいんじゃないかと思われる。柚木崎と片割れは、友人たちに宅急便を送り(いろいろと頂き物をしているので、実家の名物を送った)ちょっと買い物も行きたかったので100円ショップへ向かう。母は一人で留守番である。適当に行っても行けるだろう場所なので、道順はいい加減にしか聞いてない。あちらこちらとふらふら立ち寄り、目当てのものを買って帰ると、兄が一人でこたつに入っていた。母は台所で何かをしている。今日の夕飯だろうか。明日は出かけてしまうのでおせちは作らないと言っていたのだが、どうやら少し作っている気配がする。手伝おうとしたら断られたので、途方に暮れているとそろそろ父が今年の垢を落として帰ってくるはずだから夕飯の準備をしてくれ、と言われた。夕飯の準備に取りかかる。どうやら明日食べられないと言うことで、一日早いおせちを食べることになるらしい。これはこれで面白いから良いかとも思う。前菜代わりに叉焼と野菜を盛りつけて持って行った。まだ父は帰ってこない。次になにを持って行こうか、と台所で悩んでいたら兄がふらふらとやってきた。聞くと、ビールはないかと言っているようだ。ビールは親父様の冷蔵庫、コップはこっち、と説明するとなにも言わずに一人分だけ持ってまたふらふらと戻っていく。よく分からない。また暫くするとふらりと台所に来た。怒っている。何だよ、と訊くと、マヨネーズと箸がないじゃないかと怒っているのだ。親父様がまだ帰ってきていないのだから、先に箸を付けるのはおかしな話である。だからまだそこまで準備していないのだが、兄にしてみたらそれがおかしいらしいのだ。あちらこちらに八つ当たりしながらまたもや自分の分だけ持って行くと、勝手にビールを一人で注ぎ、テーブルに並んだ料理を一人で勝手に食べ始めてしまった。これには、柚木崎も母も片割れも呆然、である。なにを考えているのだろう、と腹が立ってきてしまった。そこへ親父様が帰ってきた。お気に入りのスーパー銭湯ですっきりしてきたようである。ご機嫌で帰ってきたのに、兄の姿を見て一瞬憮然としたのが分かった。だが、なにも言わない……。母もなにも言わないので、柚木崎も黙っていることにした。その後、夕食開始。片割れにサワーを勧め、柚木崎とは久保田の千寿を酌み交わしながら親父様は終始ご機嫌である。お酒が入ると機嫌が良くなるのだから、それはそれでいいのかもしれない。日付が変わる頃、地元の近くの寺に片割れと二人、初詣に行く。実家の誰もが行かない。「破魔矢(福矢?)だけは買ってきて」と言われたので、去年までのものを持って寺へ向かう。星が綺麗に見える夜である。来年は良いことがたくさんある年でありますように。
2003.12.31
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今日は柚木崎の実家へ行く日である。今日から1日までを柚木崎の実家で過ごし、1日~2日までを片割れの実家で過ごすことになっている。なぜ31日からじゃないのかな、と思ったのだが、片割れがそうしようというのだからそれで良いのかもしれない。昼過ぎに起き出して最後の締めの掃除をして、片割れの実家からリクエストされていたお年始を買いに行く。柚木崎の実家と妹の家の分も購入した。一度家に帰ってから合計4日間の着替えを準備し、持って行かねばならないものをそれぞれ小分けし、気づいたら午後の4時近くである。忘れ物はないね? と二人で確認をし、ガスを切って家を出た。今年最後の外出である。今回はいつも乗っているI.Cからではなく、別のところからいってみよう! と片割れが思いつき、別のI.Cを目指して車を走らせる。なんだか遠回りをしている気分なのだが、気のせいと言うことにしよう。何度か迷いつつも無事目的のI.Cに着き、そこから高速に乗ること1時間ほど。途中、なんどか怪しい車に追跡されたが、問題なく実家近くのI.Cにたどり着いた。ここから実家へまず向かう。到着すると、目の前の駐車場に止めて良いと言われる。実家の駐車場ではないのだが、管理者に利用許可を取ってあるから大丈夫、とのこと。柚木崎たちが眠る部屋からすぐ見える場所なのでそれはそれでとても安心できて嬉しい。ありがたくとめさせてもらうことにした。家の中にはいると、既に実兄が帰ってきていた。左手にゴローを載せて遊んでいる。ただいま、と声をかけると振り向きもしないで「おう」と返事が。相変わらず横着である。仲が良いわけでも特別悪いわけでもない間柄の兄と柚木崎。やっぱり嫁さんと子どもはこなかったか、と声をかけるとうん、とだけ返事が来た。愛想もない。親父様は今年最後の忘年会だとのことで居なかった。夕飯を食べてから妹の家へ。「お歳暮~」と買ってきたものを渡すと、嬉しげに奥に持って行った。片割れと二人、髪を切ってもらって話をしていると時計はすでに11時を回っていた。そろそろ帰るか、とお暇することに。「良いお年を~!」と妹と別れ、実家に帰る。「親父さん、帰ってきてるかな?」と片割れが呟く。「多分ね」と柚木崎。案の定、ちょうど今さっき帰ってきたところだそうだ。実兄は既に寝ていた。明日も一日いるんだよな。そう思うと、自分の家だが疲れる気がする。柚木崎、実は自分の実家が好きではないのかもしれない。
2003.12.30
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タイトル通り、今日一日で終わらせる予定である。とはいえ、大物しか残ってないのでそれほど大変ではない。風呂掃除とベランダ掃除くらいである。片割れがやってくれることが決まっているので、柚木崎はその間なにをしていようか少し悩む。「他のやってくれてたんだから遊んでていいよ~」そう片割れは言ってくれるが、なんだか座り心地が悪い。気づくと、クイッ○ルワイパーで床を磨いていた。そういうものなのかもしれない。片割れが窓掃除をするに至っては内側から真似して遊ぶ(?)状態に。互いに「ここが汚れてる!」「ここもだよ!」と重箱の隅をつつくようにあら探し。終わってから二人で「嫁姑の争いのようだったね」と笑いあった。掃除日和というか、暖かい日で良かった。寒かったら二人ともやる気が起きなかっただろう。明日から柚木崎の実家へ行くことが決まっているので今日終わらせなければ年越しが……という状態だったのだ。無事に終わって良かった良かった。
2003.12.29
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今日は妹と弟分がやってくる日である。昨日の今日なので、少し疲れているところがあるが彼らが来るとなるとちょっと気合いの入れ方が違うのが片割れと柚木崎の面白いところである。(来客があるとなると気合いが入るのはなぜだろう)来るのは午後から、と言うのが分かっていたので、午前中は申し訳ないが、のんびり眠らせてもらった。起き出したのは12時過ぎ。片づけしながら昼食を食べ、まったりすごす。まず先に来るのは弟分と分かっているので、どちらが迎えに行くかじゃんけんで決めた。結果、片割れに決定。そんなこんなで過ごしていたら、弟分からメールが来た。どうやら着いた模様である。片割れがいそいそとコートを羽織って出かけていった。帰りにケーキを買ってくるらしい。やっぱりモンブランがなかったのが不満だったようだ。あの二人だけ、ということはまたパチンコ勝負でも行くのかな? と思っていたら予定より早くウチに到着。弟分まで「ただいま~」と来たのが嬉しいような少し笑えたような。片割れが買ってきたケーキはプチフール。なぜか一緒に焼き鳥もあって笑ってしまった。行きつけの焼鳥屋さんが今日で仕事納めなのだとのことで挨拶がてら買ってきたのだという。それを3人でもぐもぐやりながらプレゼントを渡した。弟分、早速あける。一つはとても気に入ってくれたようだ。あとの一つは……どうなんだろう?使い慣れてくれると嬉しいのだが。3人でガンダム話で盛り上がっているところへ妹からメールが入った。これから来る、という。既に夕方、これからとなると1時間半は見なければならない。それだけ遠い(?)のだ。そのころにちょうど来るように寿司を注文し、遊んだりなんだりしていたら妹が到着。迎えに出た柚木崎は、目が丸くなってしまった。……ケーキの箱を2箱も抱えている。柚木崎は正直に言って、生クリームが苦手である。多少ならなんとか大丈夫なのだが、量が多いと顔の下半分が鳥肌立ってしまうのである。もちろん、口が動かなくなる。それを知っている妹が? と思っていたら読んだように笑われた。「これは他の二人の分。うちらはこれだけ」明らかに大きさの違う箱を指し示す。大きな方が他の二人分らしい。……どんな中身だ?家に戻ると、二人が遊んでいる。ケーキの箱を二つ見せると、片割れは明らかに固まった。甘いものは大量に食べられない、という片割れ。反して弟分の目が輝いた。生クリーム風呂に入りたいとまで言った弟分。面白いまでに反応が分かれる。ちょうど寿司も到着したので、4人で食べ始めた。食べながらふと気づく。今日はケーキが多すぎる。さて、全部食べきれるのだろうか?見越したように妹が笑う。「大丈夫、無類の生クリーム好きがここにいるし」弟分は指さされ、胸を張る(そういう場合か?)。寿司を食べたあとである。大丈夫だろうか。しかし、結局不安は杞憂に終わった。妹が持ってきたケーキは全部なくなり(片割れたち用のケーキはモンブラン1本だった)プチフールも半分以上がなくなった。残りは……明日にでも食べればよい。楽しい時間はあっという間に過ぎ、気づくと夜中の1時を回っていた。妹は明日も仕事である。足のない弟分を送っていくため、妹と一緒に家を出る。「また明日ね(笑)」と妹と別れ、弟分を送っていった。帰宅したのは明け方4時頃。妹も3時半ごろ着いた模様。楽しい時間は本当に過ぎるのが早い。
2003.12.28
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片割れの実家に行くことになった。昨晩決定したことである。なにしろ年賀状印刷がうまくできない、というのである。片割れの実家は、あて名だけを印刷している。その枚数、500枚以上という大量の年賀状。本当に大量である。そのデータが全部PCに詰め込まれていて、見れば勿論手書きで書けないこともないのだが、義母も義父もプリントアウトする楽を知ってしまったので今更出来ないとのこと。結局なにがおかしいのか分からなかったので片割れ共々行くことになったのだ。行ってみると義父はすでにいなかった。今年最後の麻雀だそうである。さすが親子、と内心思ったことは置いておいて。早速プリンターを見てみる。もしかしたらドライバが変更されてしまった可能性もある。そう思って調べてみたのだが、おかしいところはどこにもみあたらない。片割れも首をかしげている。義母が横からコーヒーを差し出してくれながら「このプリンタ、おかしいのよ。 あんたたち、不良品を渡してきたんじゃないでしょうね?」……自分の子どもに対してどれだけ失礼なことを言ってるかこの人は分かっているのだろうか?片割れは冷静に「そんなことない。選んで買ったんだから」と答えていたが、柚木崎的には少し驚いた。何枚か試し刷りをしているうちに、ようやっと原因が判明した。単に義父がソフトの使い方を間違えていたのである。理由が分かったのでそのまま残りを印刷し、二人でため息をついてしまった。去年もおなじ原因で呼び出されたような気がする……。そして、義父も義母も同じことを去年言ったような……。夕飯をごちそうになって、半分脱力しながら帰ってきた。明日は弟分と妹が遊びに来る。さて、気合いを入れ直さねば……。
2003.12.27
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今日が片割れの仕事納めである。一般企業の人は大半がそうだろうと思うのだが、片割れの帰りは今日は遅い。毎年恒例のマージャン大会のためである。職場の人たちと、月に一度のマージャンをやっている片割れ。今年は機会が少なかったような気がする。だからかもしれない、今日はみんな張り切っているそうである。片割れが遅い、というのがわかっているので、柚木崎はのんびりと好きなものを食べることにした。適当にだが、それでも好きなものを作る。もぐもぐと食べている最中に電話が鳴った。相手は片割れの母である。「まだ帰ってない?」今日は遅いです、そう答えると、義母は困った声を出す。「あのね、プリンターがおかしいのよ」どうおかしいのか説明してもらえれば、少しはお手伝いができるかもしれないと告げると、不満げだ。仕方がないので、片割れに連絡すると答えたら義母は慌てて「そんなことしなくていいから!」と電話を切ってしまった。しかし、仕事ならともかく、遊んでいる最中の片割れ。メールを投げておけば、気づいたら見てくれるはずである。そう思ってメールを投げておいたら即効返事が来た。どうやらもう、帰ってくるところだったようだ。返事を投げたところでまた電話が鳴った。今度は義父からである。「あのな、プリンタもう駄目なんだろ?」そんなことは言ってないです。状況がわからないので説明してください、と言うと、「よくわからない」と返事が来た。これではどうにもならない。片割れに連絡したことを告げると、先ほどの義母と同じように、「そんなことしなくても良かったのに」という。もうすぐ帰ってくるから折り返し電話します、と伝えると、「もうすぐ寝ちゃうからいいよ。お休み」と電話が切られてしまった。よくわからない。電話を片手に首をかしげていると、片割れが帰ってきた。「麻雀、一人勝ち!」と嬉しげである。先ほどの義母と義父の話をすると、半分困ったような顔で電話をかけた。もちろん、まだおきていた。結局、なんだかよくわかっていない様子である。仕方がないので週末に行くことになった。やっぱりどたばたしてしまうか…。
2003.12.26
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柚木崎の家は、年賀状の宛名は手書きと決めている。多分、以前柚木崎が先輩に言われた言葉があるからだろう。200件近くの宛名を柚木崎が書く。実家にいたときも親父様が出す年賀状の宛名を書いていたからなんとなくそれもあるのかもしれない。文面だけ印刷、という手法になったのはいつのころからだろう。多分、柚木崎が中学生のころのことのはずである。全部そろえると100万単位だったころのPCである。親父様が兄と一緒にいきなり買ってきて母と二人で驚いた覚えがある。しかし、誰も使えず、柚木崎がちまちまいじっているうちにつかえるようになり、気づいたら柚木崎専用機のような状態になっていた。年賀状印刷ももちろん柚木崎の仕事である。印刷しろ、と言いながらうるさいと文句を言われたこともあり、困惑したのも思い出した。今のプリンターはずいぶんと静かになった。実家もPCを買い換え、プリンターも変えた。新しいプリンターは本当に静かである。それでも母などは「うるさいからさっさと終わらせろ」と文句を言う。できるわけないでしょう、と笑いながら印刷をすることになる。今年は柚木崎の実家からはSOSがこなかった。代わりに片割れの実家から去年同様来そうな気配がしている。そうしたらやっぱりいくんだろうなぁ。そう思いながら宛名を少しずつ書いている。さて、根を詰めすぎないようにしなければ。
2003.12.25
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なんだか今年は年末のような気がしない。しかし、時間だけはしっかり「年末だ」と告げている。いろんな準備があるし、いろいろなものが届く。今年のクリスマスの料理は、お気に入りの製麺所から取り寄せた。昨日の晩、届いたので一晩かけて解凍しているところである。小さな鶏一羽、パスタ2種、生ハム、チーズ。もちろんケーキも小さいながらついている。残念ながら片割れの好きなモンブランではないが、濃厚なチョコレートケーキがついてきた。片割れが仕事から帰ってきて、ようやく夕飯に。なんでイブにこんな盛り上がるんだか、と片割れと共に笑いながらプレゼントを交換。今回はサラダとパスタを作っておけばよかったのでずいぶん手抜きのクリスマスと思われてしまいそうだが美味しかったのでよしとして欲しい(笑)しかし、それにしても鶏が多かった…。これ一羽を二人で食べて、完了と言う感じである。残りのパスタやらは明日柚木崎が食べよう…。
2003.12.24
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昨日で仕事が終わったので、少しずつやっていこうと思っていることがある。一つは大掃除だ。リビングや廊下などの掃除およびワックスがけは徐々にやっていかないと疲れてしまいそうでゆっくりでいいからやっていこうと思っていることだ。もう一つは年賀状である。まだ、全然手付かずで年賀状が転がっている。しかも、やるべき場所に鎮座ましましている。それはもちろん、PCの前。だからかもしれない。片割れも柚木崎も、PCの前に座ろうとしない(笑)見ないふりをしているわけではないのだが、「やろうね」「うん、やらなきゃね」とお互い言いながらなんだかやらずに今までずるずるしている。賀状ソフトも購入してきたのに、絵柄もまだ決めてないのが笑えてしまう。買ったのはもう一月ほど前だと言うのに。さて、徐々にでいいから両方始めよう。それより前に、クリスマス準備だ。あぁ、なんもしてない…。
2003.12.23
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ウチの職場は仕事納めの日が早い。タイトルどおり、今日が仕事納めの日なのだ。面白いことに忘年会なるものがないのがウチの職場の特徴かもしれない。もちろん、新年会もない。代わりに、歓送迎会が結構大規模にやる。おかげさまで今年の4月は大変な思いをさせてもらったのだが。次の4月は退職者2名に新任者が2名と多いので、その分また大変かもしれない。柚木崎がまたいきなり呼ばれないことを祈りたいものだ。それはさておき、最後の日に会議である。昨日、訃報が入ったこともあり、そんなに長くならないだろうと思っていたのだが相変わらず妙な野次は飛ぶわ、道筋がはっきり見えないわという状態である。こればっかりは仕方がないのかもしれない。ため息をこっそりついたところ、目の前に背中を向けて座っていた仲の良い上司がちょうど振り返ったところでお互いくすりとひそかに笑ってしまった。こういう会議はやはり慣れない。会議を終えて戻ってみると、週一で来る上司たちはすでに帰宅した後だった。来年もよろしく、というご挨拶をしそびれた人も多い。どうぞ良いお年をお迎えくださいもいえなかった。それがとても心残りだ。しかし、明日からしばらく休み。リフレッシュできると良いのだが。
2003.12.22
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一日寝倒して、二人してようやく動き出したのは外が暗くなってからのことだった。「夜行性動物になりつつあるかも」と二人で笑ったが昼夜逆転生活は体に負担がかかるのでやりたくない。今日はちょっと睡眠不足が重なったから、ということで。起き出してから数分後、電話が鳴った。昨日留守電を解除していたのをすっかり忘れていたので、鳴ったというより、かかってきたのに気づいた、というべきか。ウチの電話機は、なぜか留守電モードをいれておかないと呼び出し音が鳴らないというオプションがついている。それがオプションかどうかは分からないが。とにかく出てみると、聞き覚えのある声。「あれ~? もしも~し??」父方の叔母の声である。電話がかかってきたのは、こちらに越してきてから初めてのこと。びっくりして「どうしました?」と聞いてみたら「父の携帯にかけたんだけど、父はそっちにいるの?」ますますびっくりである。携帯にかかってきたならともかく、自宅の電話にかかってきているのだ。携帯にかけたって……ことは……あるまい?「これは柚木崎自宅の電話番号です~」と答えると、「あんれまぁ」と半分笑った声が聞こえた。で、父はそちらにいるのか、というので、居ないと答える。実家にかけても居なかったそうなのだ。だから携帯に、と思ったのに、どうやら登録を間違えた模様。連絡つかなくて困るわぁ、と本当に困った様子だったので、番号を教えることにした。聞いてみると、祖母が遊びに行っているのだという。あちこち出かけられるようになった祖母。それだけで嬉しく思う。声を聞かせてあげるね、と電話を替わってくれた。「もしもし?」と聞こえてきた声は聞き間違うこともない祖母の声で。ホントに元気になってくれたのだと実感できて嬉しかった。いろいろ話してそろそろ切るか、というときに。祖母が聞いてきた。「今度のお正月は会いに来てくれるのかい?」と。正月計画、そこまでは考えていなかったので、答えるのに少々詰まった。行けるかどうか分からないが、兄は確実に行くと思う、と答えると、片割れにも柚木崎にも会えたら嬉しいなぁ、としみじみと言われてしまった。なかなか難しい。両方の実家に行く、というのをこなすことを考えると日にちの配分が難しかったりするのだ。出来るなら会いに行ってあげたい。けれど、日程的に難しい。じゃあね、と電話を切ってから悩む柚木崎に片割れが声をかけてきたので、正直に話した。やはり片割れも固まってしまった。一つの登録ミスからちょっと悩む問題へ。さて、どうしたものか……。
2003.12.21
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今日はガスの点検がある日である。前もって時間指定をしておいたのもあるのだが、朝の9時から12時の間、という結構広い範囲の指定。遅めに来るのかな、と思っていたら9時ジャストにチャイムを鳴らしてきた。片割れと共に「9時に起きれば問題ないよね」と話していたのだがやられた、という感じである。点検の結果は問題なく。二人ともパジャマのままで対応したため点検に来てくれた方に「早すぎて済みません」と謝られてしまう始末になってしまった。こちらこそごめんなさい、とお互い頭を下げて10時頃には点検が終了。眠気のようなだるさのような半端なものをもてあましながらブランチを食べ、のろのろと着替えて片割れの実家へ向かった。先日持って行き忘れたものを持って。向かっている途中で片割れ父から電話が入る。「オレ、これから出かけちゃうから印刷よろしく」そういえば昨日、出かけると言っていたような。その後片割れ母と代わると「東京に出かけるって聞いてたけど、大丈夫なの?」……東京ガスが来るとは言ったが、東京に出かける予定とは言っていない……。誰の聞き間違いか分からないが、思わず笑ってしまったのは片割れだけではない。ハンズフリーシステムなので、周りの音も勿論入る。柚木崎は笑いをこらえるのに一苦労した。道がとても混雑していて、いつもなら2時間ちょっとで到着するところが、今日は3時間を回った。片割れの実家には片割れははしかいない。義妹は朝早くから遊びに出かけているのだという。夕飯いらない、といっていたから、帰りも遅いだろうと義母は言う。前回持って行くのを忘れてしまったものを広げると義母は嬉しそうに一つ一つを手に取った。昨日届いた干し柿も、いくつか入っていたのだが、それを見た瞬間の義母の顔の変化といったら驚くほど嬉しそうで、こんな顔は初めて見た、と思った。結局まだ食べられていない柚木崎の目の前で「初物だぁ」と嬉しそうに呟きながらパクリ。思わず片割れ共々見守ってしまった。みるみる顔がほころんでいく。「おいし~い……柔らかくっておいし~い……」本当に美味しそうに食べるので、みているこちらまで嬉しくなってしまう食べっぷりだった。結局、プリンタのほうは異常なし。問題なく動くことが判明し、頼まれた分だけの印刷を終え夕飯をごちそうになって帰ってきた。そこで新たに判明したことが一つある。片割れも、ニンニクが苦手ということだ。困ったものだ……。
2003.12.20
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先日、友人から電話が入った。「干し柿、いる?」唐突でごめんね~、といいながらの電話で、いきなり干し柿。びっくりしなかったといえば嘘になる。柚木崎も、柚木崎母も、片割れも、片割れ母も実は干し柿、大好きだったりする。干さないで食べられる柿ももちろん好きなのだが、干してあっても好きである。基本的に果物は何でも大好き、という柚木崎とこれが特に好き! と拘りを持つ3人。争奪戦が繰り広げられそうで怖いよ、と話すと友人はとても楽しげに笑っていた。その宅配便が届いた。あけてみると立派な干し柿がいくつも入っている。さっそく一つ頂こうかな、と摘んだ瞬間に電話が鳴った。なんと、片割れ母からの電話である。年賀状の印刷をしているのだが、プリンタの調子がおかしくどうにもならなくなってしまったのだ、とのこと。途中で片割れ父と電話が交代。なにがどうなったのかの説明がうまくいかないらしく、なんだかもどかしそうな気配が伝わってくる。柚木崎との会話を聞いていてなのだろう。片割れ母の楽しそうな笑い声が聞こえる。どうやら傍から聞くと面白い会話になっていたらしい。残念ながら片割れがまだ帰ってきてなかったので、帰ってきたら折り返し電話しますよ、と言って電話を切った。なんだか「食べるな!」と止められたような感じである。送ってくれた友人に「無事到着!」のメールをしてさて気を取り直して一つ……と思ったらまたもや電話が鳴った。またもや片割れ母である。「帰りが遅いようだったら電話してくれなくていいよ~。 11時くらいには寝ちゃうし」多分そんなに遅くならないから、ともし遅いようなら明日また、と話して電話を切った。また止められた感じである。一息入れて、一服して。もう一度、気を取り直して……と手を伸ばしたら今度はメールである。片割れから「これから帰るよ~」と……。どうやらみんな、柚木崎に嬉しい一口をさせてくれないらしい。半分拗ねながら片割れが帰ってくるのを待つ。このメールが来ると10分以内に帰ってくるからである。慌てて口の中に押し込むのもせっかく頂いたふっくら美味しそうな干し柿がとてもとてももったいない気がしてならなかったので止めたのだ。帰ってきた片割れは、もちろん宅配便で届くことを知っている。ただいまの一言もそこそこに、「送ってもらった干し柿は?」である。机の上に箱が開かれてあり、クッション材もどかされてるのを見てぐぐぐ、っと眉間にしわが寄った。「たべた?」まだ、と答えて義母の話をすると、柚木崎を目で牽制しながら電話をかけた。やっぱり食べられてしまう、と思ったようだ。話し合いの結果、明日、片割れの実家に行くことになった。もちろん、干し柿が届いたことを片割れは話してしまったので、いくつか持って行くことになるだろう。なんだかタイミングを見計らったような……と片割れ共々笑ってしまった。さては匂いでも届いたか?嬉しい嬉しい宅配便。こっそり堪能できる日はいつか……(;_;)
2003.12.19
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現在、柚木崎が使っているメールアドレスは5つある。自宅・職場・携帯・フリーメール2つ。そのうちの一つ、フリーメールのものが来年3月31日をもってサービス停止の連絡が来た。それでとても困っている。柚木崎が使っているフリーメール。一つはMSNのもので、メッセンジャーサービスを利用するために取ったIDである。もう一つは純粋に、職場でも自宅でも見られるメールが欲しかったために取ったIDなのである。こちらがサービス停止となってしまうことが分かり、実は相当焦っている。IDを決める際に、結構柚木崎は拘りを持つタイプらしい。MSNのものも、イメージの色を使ったIDとなっているし、もう一つのものもドメイン含めて拘りを持ってつけた。だから、これがなくなってしまうのはかなり痛い。覚えやすいし響きも綺麗。そういうIDを取ることを目指していたため、実はドメインを選べるというのはとても嬉しいサービスの一つだったのだ。柚木崎の使っていたところは、ドメインだけで相当数あった。えらぶ楽しみを知ってしまったので、別のところを現在探しているが、なかなか良いところがない。困った。どこにしよう。現在も悩んでいる最中である。どこにするかは……まだわからない。そうだ、連絡もしなければいけないんだなぁ……
2003.12.18
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今日もお茶をくださる上司から見たことがないお茶を頂いた。タイのおみやげとのことで、紙袋も外国風である。その方が行かれたわけではなく、お知り合いの方が行ってこられ、最近忙しく、慌ただしい日々を送っている上司を心配して現地で買ってきてくれたお茶なのだという。そういう心のこもったものを頂くのは恐縮なのだが、自宅でお茶をのむゆとりがないのだ、といわれるとこちらにいらしたときに淹れるか……と考えてしまう。今回もそう思いながらありがたく頂いた。今回のお茶は、パッケージもなにもかも初めて見るお茶である。少し箱も粉っぽい気がする。現地で買い付けてきたというのが明白な感じがした。パッケージを開けた瞬間、その粉っぽさに噎せこんで咳が出る。そういえば以前、別の方から頂いた紅茶もあれはインドのアッサム(最上級)だったが同じように噎せたなぁ、と懐かしいことも思い出した。今回はリーフでなく、ティーバッグである。一つ一つのパックも粉っぽい。どこかで嗅いだことがあるような、懐かしい匂いがする。「これはなんですか?」そういえば、頂いてから初めて聞いたように思う。持ってきてくれた上司は困ったような笑いを浮かべた。「ごめんなさい、私も知らないんです……」ある意味デンジャラスなお茶である。中華街とかに行くと、アニスやナツメグ、ジンジャールートやフェンネルなどの香りが混ざった匂いがする。その香りのような……どこかで嗅いだことのある香りなのだ。懐かしいような、そんな感じである。これは早速飲んでみよう、と淹れてみることにした。「みんなで飲めば怖くない」かも、しれない……。ティーバッグを一つ引っ張り出してみる。茶色いパッケージ。何かの粉で白っぽくなっている。あけてみてまた咳き込んでしまった。急須に入れて、お湯を注いで4~5分待つ。ふたを開けてみてびっくりした。グレーなのだ。上司にも見せると、「なんかとてもやばそうな気配……」と青ざめる。しかし、他の上司たちは乗り気である。怖いもの見たさもあったのかもしれない。最初の一杯目を飲みたいと手を挙げたのは30代半ばの男性上司だった。みんなが注目する中で、一口。その間にも柚木崎は、全員分、おなじお茶を入れている。固唾をのんでみんなが見守る中で、彼の最初の一言。「うまいっすよ?」一気に空気が和らいだ。全員分を配り終えて、みんなで「頂きます」と手を合わせ(いつもはこんなことはないのだが)、一口。柚木崎はまた、噎せこんでしまった。先ほどの上司を覗いたみんなが、複雑な顔をしている。なんとか飲み込んだ持ってきてくれた上司はしきりに謝ってきた。自分で飲んでこんなに美味しくないお茶は初めてだと。ごめんなさい、ごめんなさい、美味しくないのでごめんなさい。謝り続けるその上司に、今度は別の上司が口を挟んだ。「いや、慣れると他のお茶が飲めなくなりそうですが、 これはこれで美味しいと思いますよ。 独特の味があっていいんじゃないっすか」そういいながらさらに飲む、飲む……。柚木崎も飲みながらふと思った。どこかでこれを飲んだような黄がする。似たようなもの、というべきか。少し泥臭いようなこのお茶。お茶という形でなく、何かで飲んだ……。そこまで考えてやっと思いだした。フィジーで飲んだカヴァである。あれが似ている。ような気がする。これをくれた上司は半分泣いてるような笑っているような複雑な顔でカップを置いた。「次は美味しいのを持ってきます」気にしてくれているらしい。本当に気持ちだけでありがたいからいいのだが。それに、これはこれで話のネタになったのでいいものである。今日のお茶の時間はとても和んだ。だから気にする必要は全くないのだが。それにしてもこのお茶、いったい何なのだろう。かろうじて、ある上司が感覚で掴んだのは「薬草茶」しかもある一つの薬草100%ということ。全てがタイ語で誰も読めない。デンジャラス、とみなで笑っているが、これの成分は何なのだろう。そして、薬効はなんなのだろう。気になるのだが、分からない。一種のハーブティーなんだろうけど、なぁ……?
2003.12.17
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この職場に移動してから、たくさんの上司に囲まれる機会が増えた。必然的にいろいろな話を聞くことになるし、意見を求められることも増える。日本人だけではなく、外国人の方も多いので貴重な意見を聞くことが出来るので、とても嬉しい職場である。そうなのだ。嬉しいのだ。嬉しいのだ、けれど。少し困った事態が数ヶ月前から持ち上がっている。きっかけになった話がいったい何だったのか。実は柚木崎、それを知らない。いきなり話を振られて驚いたのを覚えている。それまではずっと中国語の会話で意識をしていなかったため、聞き流していたのだ。それなのにである。いきなりいわれた言葉は、結構困る内容だったのだ。「なぜ日本はいつまでも過ちを正さないのですか?」何の話だか、本当にわからず、しばらくの間呆然としてしまった。続けざまに別の方にいわれなければきっと日本人特有の曖昧な笑顔を浮かべながら「何の話ですか?」と聞いてしまったに違いない。そう聞いてしまったらきっと、余計に気分を害すことになってしまったことと思われる。別の方の問いかけで、何のことだかようやく分かった。「日本人がアジアの国々対して第二次世界大戦の時、 なにをやったかきちんと子どもたちに教えてないですね。 それはなぜですか?」いわゆる『教科書問題』である。柚木崎、言葉に窮してしまった。理由……その世代の人でない上に、教育の現場に立っているわけでもない。自分で勉強している部分はあっても、教えてもらった覚えは確かにないから、言葉に窮した。そんな柚木崎に、さらに追い打ちがかけられる。「私たちの子どもは、日本で勉強してます。 その子どもたちが、私たちに嘘を言っているというんです。 学校で教えてくれないから、それは嘘だって。 なんで自分たちの間違いを認めないのですか?」認めてないわけではない。残念ながら柚木崎には既に、戦争を直に体験した祖父や曾祖父がいない。母方は最初から居なかったし、父方は幼い頃に亡くなった。だから、話を聞きたいと思う年頃には既にそういう「聞きやすい立場の人たち」が居なかったのだ。それを言い訳にしようとは思わないが、どう答えて良いのか本当に悩んでしまった。教えてもらってこなかった世代の柚木崎にしてみれば、なぜ教えてくれなかったのかという理由は分からない。正直に分からないと答えると、3人が3人とも激高した。そんなだから日本人は信じられない。自分たちの過ちを認めもしなければ見つめることもしない。そんな日本人を、誰も信用するはずがない。愚かな日本人、可哀想な日本人。謝罪も出来ない哀れな情けない日本人。個人的に柚木崎が謝ることで許して貰えるならば柚木崎はいくらでも謝ろう。戦争だから、人を殺すのが当たり前。だからといって、虐殺して良いものではないし、人の尊厳を踏みにじり、足蹴にしていいものではないだろう。しかし、それらは。柚木崎が土下座して謝れば済む問題ではないのだ。訴えられても疑問を投げかけられても。問われても恨み言を並べ立てられても。叫ばれようと胸ぐら掴まれて怒鳴られようと柚木崎の中には彼らの欲する答えはないのだ。柚木崎はそれが分かっている。自分なりの解釈、自分なりの考えでしか答えを引き出せない。日本人全ての考えではないから、と前置きをして丁寧に、丁寧に答えてきた。しかし、やはり彼らには納得できなかったようで……。捨てぜりふのように、こう言われてしまった。「だから日本人は馬鹿だというのだ」柚木崎はどうしたら良かったのだろう。また今日も火曜日だ。そして、また同じように話がくる。この人たちは柚木崎に、どうしてほしいのだろう。どうしろと、いうのだろう……。この人たちを嫌いなわけではない。むしろ、聞きにくいことを聞けるだけ、柚木崎にうち解けてくれたのだろうと思うと嬉しい。しかし、この状態がいつまでも続くと柚木崎はどうなってしまうのだろうか……。
2003.12.16
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何の話かというと、風邪の話である。柚木崎は基本的に、喉から風邪を引く人のようだ。去年の今頃も、喉が痛いと思っていたら咳が止まらなくなり、医者に行ったところ、気管支炎と判明した。咳が止まるまで一月以上を要したことを考えると、やはり喉から風邪を引くというのが当たっているのだろう。喉からの風邪は、いろんなエピソードがある。喉から風邪を引く=声が低くなるという図式が成り立つのだが、柚木崎ももちろん、例外ではない。とっても男前な声になるのは間違いないのだが、電話に出るとまたこれがとても笑える事態になる。セールスの電話だと間違いなく、「お父様でいらっしゃいますか」と第一声でいわれる。息子さんですか? というのもそういえばあった。旦那様、といわない当たりがミソである。片割れの年齢を考えても、柚木崎の年齢を考えても声変わりをするくらいの年頃の子どもが居るというのはとてもとても考えられないのだけれど。失礼だということが分からないという時点でセールスだから仕方がない、と諦める。時間帯的に居るわけがない人だと思われているからだろう。違う、違うと答えていくと、相手が唖然とする。他にも、声が出なくなる、という図式になることもある。その場合は、本当になにも出来ない。電話に出ることは勿論、普段の会話もできない。当然そういうときは仕事を休むのだが、来客があったとき、とても困るのだ。たとえば宅急便。集中ドアロックをあけなければ、うちまでたどり着けない。まず集中ドアロックをあけるため、ピンポーン、と呼ばれるわけである。インターフォンを取るまでは良いのだが、その後が続かない。「あれ? あの~?? 宅急便ですが~???」ごめんなさい、声が出ないんです。そういう状態でロックを解除し、入ってもらう。家の前まで首をかしげながら来た配達員の方は玄関口でぽかんと口を開けることになる。電話も困る。セールスと分かっているときは出ないのだが、実家からだと分かってしまうとつい出てしまう。出てからはた、と思い当たるのだ。声が出ないことに。仕方がないのでいったん出たにもかかわらず切り、せっせとFAXを送るために文章を書く。送信するとまもなく、大抵笑い混じりのFAXが届く。そういうものなのだ。今回も喉がやられて休みをもらった。酷く男前な声。プラス、関節が痛いのだ。この状態を考えたら熱が出るのも時間の問題。早めに手を打っておいた方が後々休みを大量に取らなくて済む。そう思って休みをもらった。さて、とにかく寝るか。
2003.12.15
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この間、ウチの子に随分手を入れた。というか、ずっと手を入れてなかった足回り。へたってきたように思っていたので専属メンテナンスと呼んでいるYさんにお願いして他になにをやった方が良いかをリストアップしてもらった。サスペンションの交換からはじまり、メンバーブレースの取り付け、マフラー交換、……などなど。やってもらって戻ってきて、一つ気になったことがある。それは、マフラー音だった。以前までは純正のマフラーを使っていた。もともとついていたものである。2年ほど前になんか異音がするのに気づき、Yさんに見てもらったところ、錆が内部で音を立てていることが分かった。それを取り除いてもらってからは問題はなかったのだが、やっぱり10年は長いでしょう、ということと、腐食が激しくなるのも時間の問題とのことで交換をすることにしたのだ。交換したのは社外マフラー。Yさんオススメの音の良いマフラーである。実際、交換してもらって音を聞いて、これはいい音をしているな、と思った。しかし、乗っているウチにあることに気がついた。2000回転~2500回転くらいになると車内に音がこもるのだ。その籠もり音、脳を振動させるような籠もり音で柚木崎も片割れも、帰宅後気分が悪くなった。その話をYさんにすると、すぐに調べてくれるという話になり、暫くして「サイレンサーつけますか?」という話になった。サイレンサーとはその名の通り、音を下げるためのものである。音はよいのだ。なのに、下げるのか、と思ったら、Yさんが説明をしてくれた。今までより抜けが良くなった分、音が内部に響くようになった可能性がある。その抜けを少し下げることによって、もしかしたら籠もり音が減るのではないか、と。ウチの子のタイプの車に、一度もつけたことがないサイレンサー。ある意味、賭である。それでも試してみるか、と預けたのが昨日。今日取りに行くと、Yさんはにこにこしていた。「だいぶ籠もり音が減りましたよ」外で聞く音は前のままである。エンジンを吹かしても、外で聞く分では音が変わらない。しかし、実際乗ってみて、音が変わったことを実感した。おなじ回転数まで上げても、音が籠もらないのである。走行してみてだとまた変わるので、問題があるようならまた、とYさんに言われ、見送られて帰宅した。実際に走ってみても、問題はなかった。どうやら当たりだったようである。良かったね、と片割れと喜んでいる。しかし、サイレンサーの話を柚木崎母にしたところ、「……あんたたち、危険なことをしてるのね」といわれた。意味が分からなかったので聞いてみたところ、母はどうやら銃につけるサイレンサーを思い出したらしい。TVドラマの見過ぎです、母……(^^;
2003.12.14
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今日は気心の知れた人たちと夕食を一緒にする予定である。場所は表参道である。原宿なんて何年ぶりだろう、という状態である。そもそも昔から遊び場所というと新宿・池袋ばかりで原宿・渋谷方面まで出ることは無かった。だから、実は余り土地勘とかがない。今回のお店は某飲食店検索のところで絶賛されていたのでちょっといってみようか? と思ったところなのだ。しかも、コース料理の値段が2000円も引かれるのである。これは興味津々である。お店を決めるに当たって、声をかけた人たちにも意見を聞いてみた。本当は「みんなで焼き肉を食べにいこう!」ということで『年末恒例肉喰い大会』とまで銘打っていたのだ。しかし、このお店の案内を見た瞬間に自分で食べられないものが多いにもかかわらず惹かれてしまったのは事実である。そこで、本来の目的である「焼き肉」も含めてどこがいいか聞いてみた。速攻でレスが来たのは片割れである。「5番」ときた。その前後を争うように、もう一人から「ファイナルアンサーで、5番」ときた。次の日、さらに一人から「うに~、えび~、5ば~ん♪」この時点でやっぱり惹かれたところか、と思ったのでその店に仮予約を入れておいた。仮予約を入れた次の日に、さらに一人から「5番で」これが決定打になった。その「5番」のお店がこちらである。少しどころかかなり早めに出かけたのは新宿で片割れのほしがっている鞄を探したかったというのがある。あちらこちらを探してみたが、好みに合うものが見つからない。時間が迫ってきたのもあり、原宿へ移動することにした。新宿の駅構内で、今日の参加人一人と合流。かなり早い。「早く来過ぎちゃった」と少し照れた様子である。柚木崎たちが早めに行くのはいつものことである。知っている店でも知らない店でも、一応の確認をするために早めに行くのだ。しかし、今回は目的がもう一つあるので、さらに早い。それと同じ時間で、ということは、彼もかなり早く来すぎてしまったということになる。それもそのはず。待ち合わせ時間より1時間早い。ぶらぶらと3人で歩きながら道の両脇にひしめく店を冷やかしながらゆっくり歩く。実際はもっとぴしぴし歩きたいのだが混雑している道のうえに、みんな歩みが遅い。それに釣られるようにのんびり歩く。普通に歩いたら5分もかからずたどり着くはずの待ち合わせ場所に15分ほどもかかってしまった。まずは待ち合わせ場所、クリアである。目標になっている建物はどうやらつぶれてしまったようなのだが看板は見えるところにまだある。問題はなさそうだ。次に店のチェックである。地図を頼りに歩き回る。人材があるのを良いことに、二手に分かれて店を探す。が、地図上の場所に、ない。なんでだ~? と慌てて片割れと合流。地図を確認し、建物を確認してさらに歩く。わかりにくい場所にやっと発見したのは20分後のことであった。その後は片割れの鞄を探してまた歩く。渋谷方面へ向かって結構歩いたのだが、鞄を専門に扱っているお店は見つからず、あえなく断念。少し疲れた、とお茶しているところに一人から連絡が入った。もうすぐ着く、とのこと。3人で集合場所に着いたのは予約を入れた時間の15分前。電話をかけてきた友人を捕まえて待ち合わせ場所で話していると、他の二人も合流。今回は7人で、ということだったのだが、一人が来ない。まだ時間があるので待とう、と思ったところにメールが来た。少し遅れる~! とのことである。先に行ってよう、ということになり、みんなでぞろぞろ移動したのは10分前のことである。店について席に案内してもらい。料理をどうしますか、と聞かれたので、全員が揃ってからとお願いした。カウンター内の兄さんと、オーダーを取りに来た兄さんが妙な目配せをしあう。余りいい気がしない。2時間制、ということは前から分かっているので店に迷惑がかからない程度に待とうと思っていたのだ。待ち人が少しどころかそれよりちょっと遅くなることが分かり、仕方がないので先に食べていることにした。料理と飲み物を頼むとあっという間に料理が出てくる。が、見た感じ、量が少ない気がする……。出てくるもの出てくるもの、どう考えても7人分はない。個数が限られているものはきちんと7人分出てくるのだが、それ以外の大皿料理の量がどう考えても少ないのだ。これでは2~3人分しかないのではないか……?そんな気がしてしまっていたのは柚木崎だけではなかったようだ。実際、料理が運ばれてきて全てを食べ終わるまで、1時間ほどしかかからなかった。合流した遅刻者も、それほど食べる人ではないし、特にみんなが一気に食べたわけではない。店員が出してくるタイミングと合わせてはいたが、うちら全員が大食らいというわけではないだろう。明らかにおかしい。料理が全て出そろってから頼んだ飲み物などは出てくるのに異様な時間がかかったりしている。なんかおかしい。少しどころかかなり物足りない気分だったので、デザートを注文した。すると既にデザートはない、という。そば粉を使ったクレープ、とのことだったのだが、もうそば粉がないのでできないというのだ。まだ夜の7時半である。この時点でデザートがないというのはどういうことだろう。少しどころかかなりおかしい。おかしい、おかしいと思いながら、時間より早く店を出た。時間が余ってしまった。どうしよう。いつもなら2次会、とは行かないのだが、今回は2次会に行くことに。体調不良の一人がここで帰宅したが、残り6人でビリヤードに出かけた。帰宅したのは日付も変わった頃。みんなに「お疲れ様メール」を出したところ、速攻で一人からメールの返信があった。やっぱりお腹が空いてしまったので、夜食を食べてるとのこと。途中で肉まんと餃子まんを買って帰ったらしい。うちでも片割れが空腹を訴え夜の夜中だというのにカップラーメンを食べ始めた。少しどころかかなり物足りない状態になっていたのは確かである。ちょっとどころかかなりの失敗。やっぱり自分の足で確かめたところを選ぶべきだと痛感させられた店選びだった。
2003.12.13
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この職場に移動になってから、「自分の子どもの話」をしたがる人にたくさん会うようになった。なにがどう、というわけではないのだろうが、ある程度親しくなると、自分の息子や娘の話をしてくれる人が多くなってくる。そういう上司は女性が多い。年配の方が多いのだが、中には若い方もいる。若くても柚木崎より年上で、子どももいる人がやはり多い。しかし、基本的にはちょうど柚木崎の母と同じくらいか少し上くらいか。そのくらいの年代の人が多い。そういう年代の人は勿論、子どもも柚木崎と同じくらいの年か、少し上かくらいで。どうにも比べてしまうようなのである。自分の子どもと、柚木崎とを。柚木崎だけでなく、他の同僚たちも対象なのだが、身近にいるのが柚木崎だから、つい柚木崎と比べてしまうというのがあるのかもしれない。中に、少し攻撃的な発言をしてくる上司が居る。息子さんがいるようなのだが、給料やらボーナスやら休暇のことやらでやたらと柚木崎と比べては「なんであなたの方が待遇が良いのよ!」とものを投げつけて怒ってくる。今日はうちの職場のボーナス日。当日まで出るかでないかも分からない上に日にちだって伏せられている。しかし、巷でも今週内にボーナスというところが多いためか顔を見るなりいきなり聞いてきた。「あなた、ボーナス出たんでしょう? いくらでたの?」非常勤出来ている人にはボーナスは出ない。この上司はその非常勤である。だから、柚木崎の給料の金額も、ボーナスの金額も知らない。なんと答えて良いのか分からなかったので、「公務員に準じてます」と答えた。するとである。「ウチの息子、公務員なのに出ないわよ!」と言ったのである。目が白黒してしまった。公務員でボーナス無し? それはないだろう。そんな話は聞いたことがない。以前より減ったかもしれないが、出ているはずである。そう言ってみると、地団駄踏んで怒り出した。「じゃあなに? 息子が嘘をついているとでも? 今まで一度も出たことなんて無いわよ! なんて図々しいのかしら! ウチの子の方が優秀なのに!」……言葉に詰まってしまった。確かに以前から話を聞いていると、自慢の息子らしいのだ。成績優秀、性格優良、容姿端麗。公務員試験に一発合格して、教員免許も持っていて。教員採用試験も一発合格ですぐに採用されたと言っていた。年齢は聞いていないのだが、察するに、柚木崎より少し上、といったところか。手元に置いてある飴を投げつけられて我に返った。さすがにものを投げつけたことで上司も我に返ったらしい。あなたが悪いのよ、みたいなことを口の中でもごもご言いながら帰っていった。基本的に、子どもの話をされることは嫌いではない。どれだけその人たちが自分の子どもを愛しているかというのが現れているように思っているからである。しかし、比べられると困ってしまうのだ。その方々の子どもはその方々の子ども、柚木崎は柚木崎でしかあり得ないからだ。育ってきた環境も、なにもかも違うのだから比べられたら困ってしまう。これも受け取り方次第なのだろうか。どう受け取ればいいのか、分からずに困惑している。
2003.12.12
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とても悩んでいる一言がある。昨日の話なのだが、週に一度しか来ない上司の一人が常勤の上司との勉強会のために足を運んでくれた。その勉強会は夕方の5時以降からなのだが、その方は毎回、お昼頃に来て新聞を読みながら柚木崎になにくれと話しかけてくる。それを厭だと思ったことは一度もないのだが、必ず目を見ながら話す人なので、仕事をしながら、ということが出来ないのが少し困る。その人がいつもと同じように早く到着し、職場にある新聞を読みながら声をかけてきた。気になったニュースや記事を見ると、「これどう思う?」とか「どうしてこんなことになったんだろう?」とか柚木崎の意見をとても訊きたがる人なのである。この人と話していると、とても頭を使うことになるのでいつも気を遣って頭を使っているのだが。児童虐待が多い、という記事を見て、その人が声をかけてきた。「なんで子どもって可愛いのに、 虐待する人がいるのかしら? どうしたら虐待って無くなると思う? 可愛くて愛らしくて食べちゃいたい位なのに なんで殺したり殴ったり蹴ったりできるのかしら?」答えを望んでいないのかな、と思っていたのだが、どう思う? と付け加えられたので、やはり意見を求められているのだろう。柚木崎には子どもが居ないので、なんとも答えられない。しかし、子どもは好きなので、やはり虐待の記事を見ると胸が痛む。難しいですねぇ、と頭を悩ませているとその方は自分の子どもの頃の話をし始めた。どういう人に今まで会ってきてどういう人と人生、関わりを持ってきたのか。そんな話をしているうちに、ふとその方は真顔で聞いてきた。「あなた実は、 ものすごく嫌ってくる人と、ものすごく好いてくれる人と 両極端に分かれる人でしょう?」その通りなので、頷いた。なぜだか分からないが、柚木崎を嫌う人はとことん嫌う。同じ空気を吸っていると思うだけで厭だ、と言う人もいる。顔を見るのも名前を聞くのも厭だ、といった人もいたような。もうそれは過去のことだし、今でもそういう人もいるが、気にしてたって仕方がない。その人のために命を捨てることは出来ないことを知っているからだ。そう思っていたらその方は笑顔になった。やっぱりね、と。そして、気になる言葉を言ったのだ。「ここに来ている人の全てが あなたのことを気に入っていると思わないでね?」とても意味深である。全員に好かれているとはもちろんかけらも思っていない。そんなことはあり得ないと今までの経験上、知っているからだ。しかし、仕事とこういった感情は別物である。少しでも仕事をしやすい環境を作ることも仕事の一つだ。それは、自分に対しても他人に対しても同じである。だからそれを心がけてきたつもりなのだが。なにか気に入らないことでもありますか?そう聞いてみたが、その方はにこにこしながら「本当のことを言っただけ」という。さて。この言葉、この方のことを言っているのだろうか。それとも他の人のことを言っているのだろうか。どちらにせよ、いい言葉に思えないのはなぜだろう。柚木崎のことを思っていってくれた言葉に思えないのはどうしてなのだろうか。頭の半分で悩みながら、半分で応対しているうちに時間が過ぎた。その方は勉強会へと出かけていき、部屋には柚木崎が一人残された。さてこの言葉の真意はどこに?また胃が痛くなりそうだからこういう言葉を残していって欲しくなかったと思いながらも悩んでいる柚木崎である。
2003.12.11
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ここのところ、柚木崎がPS2を独占しているので片割れは一人黙々とGP01を作成している。柚木崎が分からないところや、パズル的要素のところになると片割れを呼び、そうすると片割れが嬉しげにその部分をやってくれるというそういう図式ができあがっているのだ。いつものように柚木崎が一人掛けソファに座って(普段はここは片割れの優先席である)ゲームをしていたときのことである。後ろからいきなり笑い声が聞こえた。片割れである。何事かと思ったら、カッターナイフを持った手をぷるぷるとふるわせながら「年末年始ってな~に?」と聞いてきた。柚木崎の方は目が点である。そんな言葉は一言も言っていない。そもそも、何か自分は口にしただろうか?不思議に思っていたら、また片割れが口を開く。「ほら、年末年始って言ってる」何かと思ったら、柚木崎が遊んでいるゲームのキャラクターが戦闘に入り、攻撃を仕掛けるときに言っている台詞がそう聞こえるらしいのだ。しかし、柚木崎が聞くと、そうは聞こえない。違うんじゃない? と聞こえたように話すと、「そうかぁ……」と納得したようなしないような。その後、今度は柚木崎が。やっぱりキャラクターの台詞で、なんと言っているか分からないのが出てきたのだ。柚木崎の場合は聞き取れなかったので、片割れに聞いてみた。すると片割れは難なく、「今の? 『しゃらくせぇ』って言ってない?」……そうだったのか。その後も暫く、この言葉は何だとか、こう聞こえたがどうだとか、ゲーム本来の話でなく、妙な方向で話が盛り上がった。台詞に対するつっこみも多い。『走り始めたからには、簡単には止まれない!』という台詞には「いつからイノシシになったんだ?」とか、『みんなで手を取り合って駆け抜けましょう!』には「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」(by EVA)などなど……。妙な二人になりつつも柚木崎はゲームに、片割れはプラモにいそしむ。……やっぱりこう文章にすると、二人とも妙な行動を取っているのだな、と実感した。傍で見る人がいなくて良かった……。
2003.12.10
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いい話というか、おめでたい話が続いている。職場の上司の一人が、結婚が決まったのである。なんと、お相手はフランス人だとか。フランスに長くいた方なので、なんとなく納得。そういえば国際結婚をどう思うかとか、結納はどうしたらとか、そんな話をしたようにも思う。はたまた同じく上司の一人は、妊娠したという。7月末にこっそりと、子どもがもう一人欲しい(既に一人の子持ち)ので、産休を取る手続きを教えて欲しいと言っていた。柚木崎だって分からないことなので、調べてお知らせします、とその時には返事をして実際調べていろいろやった覚えがある。その時点では「欲しい」だったのが、今では「できた」というのだから、羨ましい限りである。そしてさらにもう一人の上司。先週の火曜日におばあちゃんになったとか。娘が娘を産んだのだと。さらに初孫。嬉しさのあまりに頬が緩みっぱなしで愛らしい。年配の方にこのいい方は失礼なのかもしれないが、本当に可愛らしいの一言に尽きた。上司の相談事にも耳を傾けるのも仕事のうち。だが、仕事と言うだけでなく個人としても上司たちはよくしてくれる人が多いので(この部署に限り、なのだが)出来る限り話をしたそうなときには話を聞くようにしているし、便宜が図れるようなら図りたいとも思っている。そんな姿勢を取っているからかもしれない。いろいろな話を伺うことが出来て面白いのだが、よく帰宅時間を過ぎてしまうのが難点だったりする。今日もタイムオーバーだったのだが、最初の30分は、恒例の中国人上司との対談である。火曜日はこの方、どうしても話したいらしい。日本の自衛隊派遣の話から満州国における日本軍の行為、TVで放映された『流転の王妃、最後の皇弟』の話、また戻って自衛隊の話……。気づいたら時計は定時を30分過ぎている。やがて別の上司が来たので、その方は「お先に」と帰っていった。あとから来た上司は、新聞を広げると紙面から目をそらさずに話しかけてきた。結婚を控えた上司である。職場の誰を呼んだらいいのか、結婚後の立場はどう変わるだろうとかいろいろ悩みは尽きないらしい。片づけをしようと思っていたのだがなんだか先を越されたような妙な感じである。年齢的に近く、最近結婚しているとなると柚木崎しかいないので、相談相手は柚木崎になる。人がよく、当たりも柔らかだが心配性なのが難点のこの上司。いろいろ抱えている心配事をひとつひとつ解決していっていたら、いい時間になってしまった。長く引き留めてごめん。そう謝られながら仕事を終了。ずいぶんと残業してしまった、と思いながら職場をあとにした。車で職場のゲートをくぐり抜けたときのことである。ゲートを抜けたすぐのT字路を、左に曲がる。ゲートを抜けたあとなので、勿論速度は落ちているし、カーブミラーもあるので、左右の確認はしっかりしている。さらに、徐行で少し前に出て歩行者や自転車がこないかを確認してから左折する。ゲートの時点でウィンカーを出すのが癖でいつもそうやってやってきた。ところが、である。今日はいつもと違った。左側から、無灯火の自転車がつっこんできたのである。しかも、叫びながら。(車が鼻っ面を出した当たりから叫びだした模様である)至極焦った。声だけの時点では、どこから声がしているか分からなかったからだ。こちらはすぐに止まれる速度。ブレーキをとっさに踏んで止まった。自転車の主は叫びながらそのままの勢いで突っ込んで来、車の前輪に自転車の前輪をぶつけるとその勢いでサドルから滑り落ちて立った。信号からその位置まで、上り坂である。立ちこぎ(懐かしいいい方だ)をしないと、上ってこられない。自転車の主も例外なく、立ちこぎをして上ってきたらしい。そちらに必死で、徐行で出てきた車に気づかなかったようなのである。勿論、気づかなかった柚木崎も悪い。慌てて窓を開けて「大丈夫ですか?」と声をかけたが、自転車の主はなにも言わず、また自転車に乗って車の後ろを回り込み、上り坂を上っていった。完全無灯火のまま、服装は……工事現場の方の着る背中にに反射板のある上着……。それは前からも横からも見えないものなのではないだろうか。疑問に思ったのだが、何事もないようなのでそのまま帰宅した。帰宅してから片割れに、その話をすると真剣な顔で「気をつけるように」と言われた。柚木崎もそれは思っている。すでに年末。いろいろなことを考える人がいる。だから余計に気をつけなければ。
2003.12.09
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一仕事終えて戻ってきた上司に柚木崎が必ず言う一言である。「お疲れ様です」そういいながら、お茶を淹れたり一服を勧めたりする。最近、それをアメリカ人のPさんが真似をする。Pさんは余り日本語が得意な方ではない。英語で殆ど話をする方なのだが、仕事を終えて戻ってくると、にこにこしながら柚木崎にこう言うのだ。「お疲れ様で~す」微妙に柚木崎の言うのと発音が違う。まるで歌うような言い回しのPさんの「お疲れ様」。これを聞くと、なんだか楽しくなる。こちらもつい笑顔になってしまうので、不思議である。意味はどうやら分かっていない様子。ただ、響きが気に入ったので使っている、と言っていた。それともう一つ。「ありがとございま~す」これもPさんお気に入りの言葉である。どうやら彼には、これらの言葉が美しい一つの旋律に聞こえたようなのだ。拙い英語で説明をすると、嬉しそうな顔で分かった! と言っていたが、本当に意味が分かって貰えたのだろうか。その当たりがあやしいのであるが、今日もまたPさん、「おっつかれさっまで~す」と嬉しげに言いながらドアを開けてくる。今日も弾んだPさんの声が聞こえた。「おっつかっれさっまで~す」
2003.12.08
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昨日の今日で疲れているようである。昨日、夕飯を食べてから帰ってきた。帰宅したのは夜10時過ぎ。さすがに胃がいたい。一日胃の痛みを我慢して過ごし、ストレスから頭痛もきたが、それも我慢して昨日を過ごした。それらが全て、体に来ている。片割れもとても眠そうである。二人して相当のストレスを抱えて帰ってきた。だから、帰宅してから二人してストレス解消。片割れはガンプラ作成。柚木崎はゲームの続き。黙々となにも語らず、なにも話さず、熱中。少し気が晴れるまで続けてしまったため寝た時間は夜中の2時を回っていた。そんなだから、二人とも眠たい。昨日も睡眠時間は少ないから余計にである。柚木崎は2~3時間ほど、片割れは6時間ほど。二人とも眠るのが好きな方だから結構この睡眠時間はキツいものがある。だから今日はゆっくり寝よう。そう思っていたのだが、来客で眠りはあっさりと破られた。二件お隣のMさん親子である。チャイムが鳴ったので片割れが出ると、「Mですぅ」という奥さんの声が聞こえ。それに続いてSくんの「りんご、りんご、りんご、りんご」Aちゃんの「あう~~~~~~~ッ!」寝起きの片割れは思わず笑い、その声で柚木崎は覚醒した。玄関先で話している片割れとMさん。その話を寝室で聞いている柚木崎。声だけ聞いていると、とても面白い。Mさんが片割れに相談を持ちかけているのにSくんとAちゃんは足下で遊んでいるのだ。片割れにちょっかいを出してみたり、後ろからお母さんにタックルしてみたり。Mさん、一度ドアに額をごつんとぶつけている。痛そうだ……。片割れに抱き上げられたAちゃんが身を乗り出して部屋の中を覗き込みスヌーピーのぬいぐるみを見つけて大騒ぎをしたりSくんが片割れの足の間から顔を覗かせて奥にあるガンダムを見つけて大喜びしたり。さすがにMさんが怒った。「もうッ! そんなことばっかりしてると ウチの子じゃなくしちゃうからねッ!!」口の達者なSくんが「いいよ~」と反撃。片割れに「ウチにしていい?」と聞く当たりが笑えた。Aちゃんは無言でふるふる首を横に振っている気配。そんな話を終えて、片割れが林檎を二つもって戻ってきた。フジのような香り。今年は林檎をたくさんもらっている気がする。嬉しい。柚木崎も起き出してブランチにした。その後どうしようか悩んだが、結局また二人で熟睡。起き出したのは午後5時頃。そこから片割れ、買い物へ。柚木崎は不調が続いているため、自宅で待機。日曜くらいはのんびりもいいだろう。たまには?? 毎週のような……。
2003.12.07
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さすがに眠たい……。実は、金曜の夜中に片割れの実家に到着。義母からいろいろ話を聞いているウチに日付が変わり、日付が変わってからさらに数時間後に義妹が帰宅。義妹からさらにいろいろ話を聞いているウチに時計は明け方の4時過ぎをさしていた。さすがに仕事明けで疲れている人間が3人で考え事をしながらゴタゴタ話すには遅すぎる時間。脳だってろくに働いていない。それを考えて、寝ることに思い至るまでさらに数十分。布団に入ったのは5時頃だった……。なにをそんなに話していたのかというと。はじめは義母の病気の話だった。柚木崎の母も昔、同じ病気で入退院を繰り返している。その話を聞きたがったことと、自分の話、さらには義姉の母の話にまでなり、身の回りに子宮癌を患った人が多いことに驚いていた。その話から発展して義妹が実家を出るつもりでいる、という話になった。義母曰く、「自分で稼いだお金は自分だけで使いたいって言ってるから」だそうなのだが、真相はさすがに本人だけが知っている。一人暮らしも引っ越しも、彼女は初めてのことなので、すごく理想が高いみたいだと義母が愚痴っているところに義妹が帰ってきた。柚木崎は、話題を変えようと思ったのだ。しかし、義母も片割れもそれを許さなかった。義妹に一人暮らしについての話を切り出し、現在どんな物件を探しているのかを聞き出し、なにを優先に考えているのかなどを聞き出そうとする。柚木崎は居心地が悪い。どこまで首を突っ込んで良いのか分からない話だからだ。義妹も曖昧にしか答えない。だから、だんだんと片割れが苛々してきたのが分かった。このままでは義母も片割れも声を荒げ上で寝ている義父を起こしかねない状態になりそうだ。仕方がない。少し口を挟ませてもらうことにした。物件を探すに当たっていくつか条件があるはず。その条件で一番の優先事項は何か。優先順位を決めなければ、妥協点も見つからない。だからきちんと話をしてくれた方が話しやすいのだ、と。案の定、義妹は至極不機嫌な顔を一瞬見せ。次の瞬間にはむくれた顔で話し始めた。義母が風呂を勧めてくれたため、柚木崎は先に風呂を頂くことにして席を外した。風呂場にまで響く不機嫌な声、怒る声。これは早々に出てはいけない。そう思い、長風呂をすることにした。風呂から上がったあとも洗面所でのんびり。やっと話が終わり、足音が階段を上っていくのを確認してから洗面所から顔を出した。片割れが最後に風呂に入る。風呂をあがるまで待ってるよ。そう伝えて、片割れと交代した。半分くらい眠たかったが、先に一人で寝てしまうのは気が引けた。それに、片割れもなにか話したそうな気配だった。それを読んで、待つことにしたのだが。片割れが風呂から上がる前にまた足音が階段を下りてきて、義妹が居間に入ってきた。「これなんだけどね……」そういいながら数枚の紙を持っている。柚木崎の顔を見て、また不機嫌そうな顔になった。「いろいろ言われちゃいました?」困った笑顔で穏やかに聞いてみたら不機嫌な顔のままで頷く。当たり前だ、と内心思ってしまった。甘いのだ。考え方、一人で生活するための覚悟などが。お互い黙ってソファに向かい合わせに座っていると片割れが風呂から上がってきた。物件の見取り図、及び詳細地図を持ってきた義妹から受け取った片割れはしばしそれらを見つめて一言。「辞めた方がいい」一気に義妹の顔が赤く染まった。相当腹が立ったようだ。一言だけでは理由が分からないだろうが、片割れはそれを話すつもりがないようで、口を開かない。柚木崎も地図と図面を見比べて、すぐに理由が分かった。相場と比べて安い物件。近くの状況を見比べれば、その安さがなぜなのかすぐに分かる。しかし、義妹にはわからないのだ。片割れを促してその説明をさせると、義妹は柚木崎の顔を見る。自分に同意して欲しい、と顔に書いてあり、柚木崎の意見も聞きたい、と言い出した。辞めた方がいいと柚木崎も思うのだから、仕方がない。他を当たった方がいい、と一言だけ言わせてもらった。頬をふくらませ、顔を真っ赤にして「もういいよッ!!」そう怒鳴って手にした地図を叩きつけると義妹は足音荒く居間を出て行った。完全に怒ってしまったらしい。柚木崎は義理の繋がりでしかない。だから、余計に嘘は言えない。どういうことであれ。そう思っていたから、自分に出来ることをした。布団に入って数時間後。さすがに熟睡していたが、居間のドアを強烈に叩きつける音で目が覚めた。朝の7時頃のことである。義母と義父は既に起きていて、義父は庭いじりをしている。義母は朝ご飯の片づけをしていた。そこに義妹が降りてきたようなのである。「腹が立ってさぁ!!」甲高い声と共に、義妹の足音が聞こえた。義母が声を落とすように言う声が聞こえ。その後、ぼそぼそと話しているのが聞こえた。昨晩というか、先ほどの話である。義妹は柚木崎を罵りまくっている。義母も同意しているのが聞こえ、情けなくなってしまった。その声は3時間以上続き、起きるに起きれない柚木崎は、布団に丸くなってそれらを聞いているしかなく。片割れが目覚めるまで、いろんなことをこらえながら聞いていた。眠れなかった、さすがに。わざと物音を立てて布団を上げ、片割れと共に居間に入ると、義妹はなにも言わずに部屋から出て行った。義母も何事もなかったように話しかけてくる。今日も胃が痛い一日になりそうだ。
2003.12.06
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仕事を終えたあと、片割れの実家に行く予定である。一昨日から胃がいたいのに加えて今日は頭痛と吐き気(首の痛み)まで伴っている。しかし、行くと話を既にしてあるから、今更行けないとは言えない。行くんだろう、な……。今日・明日と行くに先立ち、片割れが電話を入れている。持って行く予定のものがたくさんになってきたから、と。実際、持って行くものが溜まってきている。頼まれていた洗剤やら柔軟剤やら。義父の気に入っている焼酎やら。義父お気に入りの煎餅もある。そして、義妹の誕生日プレゼントも……。しかし、「金曜の夜から行くから」と聞いた義母は片割れに向かってこう言ったそうである。「面倒くさい」一瞬、ぽかりと口を開けてしまった。実の子どもに対してなにをいう?片割れは無理に笑って「つれないなぁ、持っていくものが溜まったのに」と本当のことを話した。すると、義母はこんなことを言ったのである。「どうせゲームセンターで取ったものばかりでしょ? そんなのいらないわよ」柚木崎だけではなく、片割れの表情も凍り付いた。頼まれて買ったものが殆どである。そして、気持ちのこもったものが残りである。それなのにこの言葉。暫く凍り付いていた片割れは自分で頼んだものも忘れてるなんて酷いなぁ、と何とかいつも通りの声を出していた。多分、相当苦労したものと思われる。その代わり、土曜日には帰るからとはっきり告げてその後電話を切った片割れはかなり凹んでいた。片割れの実家に行くと、ゲーセンに連れて行けと騒ぐのは義母である。ぬいぐるみだろうとなんだろうと取れるとはしゃいで喜ぶのは義母である。片割れも柚木崎も、そういった義母の姿を見るのは嬉しい。だから、シルバーアクセや実用で使えるものが取れたときいるかいらないかを聞いたあとでだが持って行ったこともないことは、ない。見たあとで「いらない」といわれたものは置いて帰ることは。今まで一度もしたことがないのだ。片割れのショックは大きかったに違いない。悲しそうな顔をしたままで気を紛らわせるためか、ゲームを始めた片割れに柚木崎は一つ、提案をした。二度とゲーセンの戦利品、という話をするのはやめようと。なにもかもがそうだと思われてはたまらない。下手をすると、義妹に買ったピアスもゲーセンの戦利品と思われかねない事態だと思ったからだ。義母の入院に際して、なんだかんだ言っても一番苦労をかけたのは義妹だと思われる。だから、誕生日プレゼントを兼ねて心ばかりではあるが、労りを送りたかった。最近人気があるエミリア加工をされたピアスである。ブルートパーズの大きさもそれなり。蓄光効果は抜群で、これなら喜ばれるだろうと片割れとふたりで選んだ品である。それなのに、そんなことを言われてしまったらきっと片割れは……。今からでは遅いかもしれないが、もう二度とそういうことを口にしないようにしよう。そう二人で思った出来事である。
2003.12.05
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昨晩から、胃痛が時々襲ってくる。収まったと思っていたのだが、今日も出勤してからきりきりと痛みがきて困っている。昔に胃潰瘍をやったことがあるのだが、どうやら同じ部分が痛いように、思う。完治しないうちに医者通いをやめてしまったので治ったのか治ってないのか、実は自分でも分からなかったりしている。潰瘍なんてそのうち治るさ。そういう親父様の言葉を真に受けたわけではないのだが元々医者嫌いがあるからかもしれない。出された薬も効かなかったこともあるからかもしれない。そもそも、医者というものに滅多に行かない。良いことなのか悪いことなのか分からないけれど。今回も痛いが、行くつもりがない。普段、なるべく常備薬を持ち歩くようにはしているがさすがに胃薬までは持ち歩いていなかった。鞄の中の薬袋に胃薬の姿は影も形もなく。痛さのあまりに胃を強く押さえ込んで蹲ること暫し。やっと椅子に座れる状態になって職場にいる保健室へ向かう。胃がいたい、と伝えると、T医師がニヤリと笑った。柚木崎の医者嫌いを知っているからこその笑い。せっぱ詰まって来たな、と思ったようだ。出された薬は即効性はあるものの、効き目が短いものだという。薬に耐性がそれなりにあるらしく、残念ながら完全に効いたという感じはないのだが徐々に楽になりつつある。でも、きっと切れたらまた痛くなるのだろう。嬉しくない。痛んでない間に仕事をするか。
2003.12.04
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ここ数日、週に1・2度しか来ない上司たちからあまり嬉しくない話を聞かされる。それは柚木崎に対する、後輩たちの態度やその他のことである。なるべく、気づかないふりをしている。それが現在の柚木崎の状況である。見てしまったら、絶対に気にしないではいられない。だから、敢えて見ないようにしている。弱いのかもしれない。単なる逃げといわれても仕方がない。その通りとしか言いようがないし、それ以外にどうして良いのか分からないのだから仕方がない。なんだか実兄のようだ。「仕方がない」ばかり言っている。そう自分で自分に苦笑しているのは置いておいて。柚木崎と同僚(後輩3人と先輩1人)はそれぞれ違う仕事をしているが、共通の仕事もいくつかある。それは、誰がやらなければいけないとかそういう類の仕事ではない。頼まれた人がやる。気づいた人がやる。そういう類の仕事だ。頼む人も人を指定してこないし、頼まれた方も当たり前としてやる。それが大前提になっている仕事だ。その仕事の件で、週1・2回来る上司たちに最近ちょくちょく言われるのだ。曰く、柚木崎が居ないとき隣の同僚たちに頼みに行くと、厭な顔をされる。〆切の時間までにやってくれることはほとんど無く、遅れても一言の謝罪もなし。明らかに面倒くさがっていることが分かる。居ないことを分かっていながら「柚木崎に頼め」と言うこともあるという。ちょ~っと困っちゃうんだよね~。そういう声を幾つも聞いている。全員が全員、というわけではないのだが、半数以上の上司たちがここ一月ほどでこれを言う。参った、というのが正直な気持ちである。この話をしてきてくれる上司たちは、一様に「柚木崎が休めない状態にするのは厭だ」と言ってくれる。正当な休みを休みとして取れないのは良くないことだと。そういわれても、なんだか申し訳ない気分になるのは柚木崎だけなのだろうか。後輩を含む同僚たちの態度は結構前から目に余るものだったらしい。誰に言っていいのか分からないまま、上司は不満を募らせていたという。最近はそれがあまりに酷いので、余計に気になるようになってきてしまったようなのだ。基本的に、柚木崎は同僚たちと余り関わりを持っていない、というのが正しいのかもしれない。あることないこと吹聴する人と繋がりのある人がいて、後輩たちは殆ど口を利いたことが無くて。話しかけても無視されるなら、最初から期待しない方が良い。そう思って、今までやってきた。だから、今現在の状況はあまり嬉しいものではない。仕事上では何の問題もないように付き合うことも出来るし、それは当たり前だと思っている。相手にそれができなくて、こちらが迷惑を被ることは多々あってもそれに目くじらたてても仕方がない、と諦めているところがあったり。それが、目の前に突きつけられたような気がしている。見ないふりをしていたもの気がつかないフリをしていたものそれらを、見ろ、と。同僚たちは、気づかれてるとは思っていないだろう。自分たちのしていること、取っている態度。全てがよく思われてないことなど、考えても居ないだろう。それはきっと、裏を返せば柚木崎も同じ。どこかで言われている。どこかでそう、見られている。知らないままで居たかった。知らないフリをさせていて欲しかった。それが本音だが、そうはいかない。さて、どうしたものか……
2003.12.03
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柚木崎の実家では、セキセイインコを飼っている。先日買ってあげた子が、一番新しい子ではあるが、今までもずっと飼っていた。この間、この子で何代目だ? と母と数えて8代目くらいになることが判明。短命だったのも多いが、そんなに長く飼っていたのだな、と感慨深くもあった。さて、現在のセキセイインコ。名前をなぜか「ゴロー」という。親父様命名のこの名前、理由がイマイチよく分からない。兄貴のところに娘が生まれてその名前と柚木崎の名前を組み合わせると、どうもつくばいに書いてある文字になるというのである。残念なことに、柚木崎も母も、もちろん片割れも誰一人として親父様のこの言葉、分からなかった。だから、「はいはいそうですか」と聞いていたのだが、そこからどうやら「吾郎」とつけたようなのだ。(あとで調べたら、龍安寺のつくばいがこれらしい)親父様が名前を付けたインコはこれが初めてでそれ以外は全て母がつけている。一番最初に飼った白文鳥は、譲ってもらった子なのでもとから名前が付いていたが、それ以外は、というべきか。母がつける名前は、「ぴー」がつくのが少ない。季節にあわせた名前もあったりしてバリエーション豊かだ。杏がいて、若葉がいて、モグ(ご飯をモグモグよく食べたから、だそうだ)がいて、あいこ(みんなに大事にしてもらいたい、という思いから)がいてちび(見た目からして小さかった)がいた。そういえば「ぴー」がついたのは「ぴーすけ」(この間までいた子)と「ぴぴ」(ちびの前)だけのような……。どちらのネーミングセンスが良いか、というのは……あえて明言しない方が良さそうである。どの子もみんな、親父様のことも母のことも、もちろん柚木崎や兄貴のことも癒してくれた。みんな個性があって、面白かった。忘れることなど出来るわけがない、大事な家族である。歴代のインコたちが雛の時母が育てるために使っているエプロンは未だに健在で、友人知人の間から「子育てエプロン」と呼ばれている。胸元にチャックのついた大きなポケットがあり、その中に入れてどこにでも連れ歩くのだ。現在、そのポケットにはゴローが入っている。覗き込むと「ひよひよひよひよ!」と抗議する。多分寒いのだろう。この間の釣りの時にはペットボトルに少し手を加えて簡易巣箱を作って連れてきていたり、巾着袋の中に入れて連れ歩いたりとまたバリエーション豊か。それで大丈夫なように慣らされてしまうからだろう。どの子もそういうお出かけ方法で平気だったりする。今度のゴローにも、先代のちびた(呼ぶときはこう呼んでいた)並に長生きをして欲しいと思っている。
2003.12.02
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早いもので、今日から12月である。一年経つのが早い、とぼやくとほとんどの上司から「年を取った証拠」と笑われるのだが実際この仕事に就いてから一年過ぎるのが早くなったように思う。年齢といえば、柚木崎は年齢を上に見られがちである。昔からそうなのだが二十歳を過ぎてからも相変わらず、と言っていい。10才以上、上に見られることもある。実際の年齢を言うととても驚かれる。男性の上司は驚きのあまり、椅子から転げ落ちた人もいる。面白いことに女性の上司は話している雰囲気が第一印象で、その後、肌の感じや髪の感じから年齢を推測する人が多いようだ。実年齢を言うと、「あぁ、そういえば」と言う人が多い。男性には見られない兆候だな、と面白く思っている。こういうのも差別になってしまうのだろうか。分からないな、と思いながら見ているのだが女性の視点、男性の視点、と比べるととても面白いものが見えてくるように思う。人が一人一人違うのがよく分かるというか、性別でもまた、はっきり違いが見えてくるものなのだな、と。柚木崎の職場の上司の場合、男性上司は、話の内容から年齢を推測するようだ。たとえば、この年代に流行った歌を知っている。この年代にやっていたTVドラマを知っている。この年代のアニメを知っている。内容まで詳しくとか、歌詞もきちんと、というのが条件で年齢を推測しているように思う。女性の上司の場合、何気ない会話の中から年齢を推測しているようなのだ。考え方や話すときの口調、そういったものから。落ち着いた物腰で柔らかな口調で。それを心がけると、年齢を上に見られるようになるようだ。そういう上司たちも実は年齢不詳。柚木崎から見ると、全く年齢が分からない。若く見える人が多すぎるのだ。柚木崎はいったいどういう視点で年齢を推測しているのだろう。自分でも分からないのだから笑えてしまう。自分のことはもしかしたら、自分が一番知らないのかもしれない。実年齢は上司たちの年齢の半分にも満たないけれど「年齢詐称!」と笑われる程度には話の内容も物腰も、どうやら合格点を貰えているらしい。なるべく年齢の話になると笑って誤魔化しているがそろそろそれも通用しなくなりそうな気配である。実年齢。話したら、どうなるだろうか。少し面白そうである。
2003.12.01
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