吟遊映人 【創作室 Y】

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2009.03.03
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「恐れながら・・・では天狐様は人間の横暴に黙って従えとおっしゃるのですか。」
「思い上がるな空狐! 折り合いをつけろと言っているのです。」

「ゲゲゲの鬼太郎」を観て単なるホラーマンガだと思ったら大間違いだ。
この作品は、特定の宗教観を持たない日本人向けの、森羅万象に魂を感じ、崇め敬う精神を養う物語なのだ。
そして、この作品のテーマはズバリ“エコ”。
原作者である水木しげるは、実に先見の明を持った人物である。
今ほど環境問題が取り沙汰されていなかった何十年も前から“エコ”を唱え続けて来たのだから!
吟遊映人が解釈するに、妖怪というのは仮の姿で、実は森羅万象に宿る神なのではなかろうか。


立ち退きを迫られている団地住民はこぞって反対運動をくり広げていたが、建設会社側から雇われているねずみ男が妖怪たちを使って団地住民らの生活を脅かすのだった。
団地に住む健太は、わらをもすがる思いでゲゲゲの森に住むと言われる鬼太郎に手紙を出して助けを求める。

主人公である鬼太郎を演じたのはウェンツである。
何を隠そう吟遊映人は、ウェンツがNHKの子ども向け番組“天才てれびくん”に出演していたころから知っている。
あのころ、まだ声変わりもしていない、あどけない小学生だったウェンツがここまで成長したとは・・・懐かしい限りだ。
それにしても鬼太郎のイメージって、もっと田舎っペなカンジであったが、ウェンツが演じたことでシティ派の妖怪みたいにグレード・アップ(?)した。
これで妖怪たちも、草葉の陰で喜んでくれているに違いない。(笑)
マンガの実写版はなかなか原作通りにはいかず、賛否両論あるところだが、本作においてはとても完成度の高い内容に仕上がっていたと思う。
最近こと涙もろくなった吟遊映人は号泣した。
それは、健太の父親が病気で亡くなり黄泉の国へ向かおうとしているところ、鬼太郎の助けを借りて健太があの世に会いに行くシーンだ。
このファンタジーこそ現代求められている死生観につながるものなのではなかろうか。



2006年公開
【監督】本木克英
出演】ウェンツ瑛士、田中麗奈

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2009.03.03 06:18:28 コメントを書く
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