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2009.03.06
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「収集した情報を処理し、パターンを見つけ出し、容疑者の動きを予測。動機や性格まで見抜く。」

90年代前半、ジェームズ・キャメロン監督が手掛けた「ターミネーター2」を観た時、度肝を抜いた。
液体金属によって格子の間をくぐり抜け、誰にでもなりすますことが可能という驚くべき悪役が登場したからだ。
それまで、サスペンスやホラーにおける悪役と言えば、何か得体の知れない未知の生き物であるとか、とにかく気持ちのワルイものであった。
最近では、もの凄い感染力の強いウィルスが蔓延して社会が崩壊していくとか、とにかく悪役も時代とともに変化している。
今回観た「イーグル・アイ」も、なかなかどうして強烈なインパクトのある作品だった。

とうとう悪役もここまで進化したのかとさえ思った。
本作では、人間の作り上げた英知の象徴でもあるコンピューターそのものが意思と感情を持ち、逆に人間を支配しようとするものであった。


シカゴのコピー会社に勤める、うだつのあがらない平社員のジェリーのもとに、実家から連絡が入る。
それは、双子の兄の訃報であった。
兄のイーサンは空軍に従事するエリートで、一家の誇りでもあった。
だが、交通事故で死亡。
一方、シングルマザーのレイチェルは、8歳の息子サムをケネディ・センターで開催される音楽演奏会に向け、送り出していた。
その晩、久々に友人らとバーで羽根を伸ばしている中、レイチェルのもとに不審な電話がかかって来る。
電話の相手は、指示に従わなければサムの命はないと、レイチェルを脅迫するのであった。

「イーグル・アイ」に恐怖を覚えるのは、やはりそれがまんざらあり得ないことではないからだ。
例えば、「T2」における液体金属のターミネーターは確かに怖いけれど、でもまずあり得ないだろう。
だが、コンピューターが我々を監視し統制するというのは、あり得そうな話ではないだろうか。
ありとあらゆる場所に設置された監視カメラや、官公庁の内部資料等、膨大な情報収集能力と行動分析能力を持ち得たコンピューターが、いずれ自分の意思や感情を持つ日が来るのも遅くはないかもしれない。


2008年公開
【監督】D・J・カルーソー
【出演】シャイア・ラブーフ、ミシェル・モナハン

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2009.03.06 05:57:14 コメントを書く
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