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2014.06.23
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カテゴリ: 映画/アクション
【007スカイフォール】
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「なぜ死ななかったか、やがてそのわけが分かったんだ。それは、あんたにもう一度会うためだったのさ」
「今、こうして会えたわ、、、ミスター・シルヴァ、身柄を王立刑務所に移します」


この『007』シリーズが始まって、2012年にはなんと50周年を迎えたとな?!
そしてこの50周年記念に公開された『スカイフォール』は、23作目となる。
そういう節目の作品ということもあってか、何やら初期作品への回帰を計ったように見受けられた。
これが見事に成功!
「ジェームズ・ボンドのテーマ」が流れた時には体中がゾクゾクするような高揚感に見舞われたし、アシュトン・マーティンでブイブイ走らせていくところは、やっぱりコレだよと思った。
前回の『 慰めの報酬 』が決して悪かったとは言わないけれど、完成度の点から言ったら、がぜん『スカイフォール』の方が優れている。

今回、ボンドの敵となったのは、元MI6の優秀なエージェントだったが、Mから見捨てられたことにより復讐の鬼と化したシルヴァである。
このシルヴァに扮したのが、な、なんとスペイン人俳優のハビエル・バルデムである。

この役者さんの代表作に、『 ノー・カントリー 』があるが、この作品でも悪役だった。
それもチョー悪役で、極悪非道という設定だった。

シルヴァのキャラは、とにかく濃い。
元MI6ならもっとスタイリッシュでクールなイメージを描いてしまうところだが、このシルヴァという人物は、オカマなのだ。
だから字幕スーパーは、オネエ言葉に直した方が良いのでは?(笑)

「伝説の007は消えちまったのか?!」→「伝説の007は消えちゃったの?!」

「あのバア様、まだくたばらねぇのか?」→「あのおばあさん、まだ健在なのね?」

という具合に。
このキャスティングを、おそらくきっと二つ返事で引き受けたであろうハビエル・バルデムの、楽しそうな表情と言ったらない!
「こんな役をやってみたかったのだ」と言わんばかりに生き生きと、しかも伸び伸び演じているではないか。


ストーリーはこうだ。
MI6エージェントのジェームズ・ボンドは、Mの指令に従い、トルコでテロの実行犯の一人を追跡していた。
その途中、走る列車の上でボンドと犯人がもみ合いとなってしまった。
車で追跡していた同僚エージェントのイヴは、道が行き止まりとなってしまったことで、これ以上ボンドが格闘する列車を追尾することができず、断念せざるを得ないでいた。
ところがMは、イヴにその場から射撃をして逃すなと命令。

イヴは思い切って引き金をひいたところ、やはりボンドに的中。
ボンドは走る列車から真っ逆さまに大河へ落下してしまう。
その後、ボンドは死亡という処置がなされた。
一方、Mは情報国防委員会のマロリーから引退をすすめられるものの、拒絶。
仕事を中途半端なところで放棄するわけにはいかないという理由からだった。
そんな中、Mのコンピュータが何者かにハッキングされてしまい、さらにはMI6のビルが爆破され、多くの職員が犠牲となった。
そのニュースを、一命をとりとめたボンドが目にし、ロンドンに戻ることを決意する。
こうして職務復帰を果たしたボンドは、犯人を再び追跡するため上海へ赴く。
だがその間にも、盗まれた機密情報がネット上に公開され、事態は悪化していくのだった。
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今回のキーワードはズバリ、「新旧のせめぎ合い」だろう。
これまで司令塔であったMに代わり、マロリーが指揮を執り、ボンドとはへたをすれば親子ほど違いそうな、若い兵器開発のQが見事な新世代型の銃を開発し、コンピュータを操作する。
その一方で、アシュトン・マーティンが登場したり、古めかしい猟銃やナイフを武器にして戦うシーンは、アナログの魅力を大いに引き出している。
何事にもバランスの問題だと思うが、『スカイフォール』ではその新旧の使い分けを上手に解決できた作品だと思う。

ボンド役のダニエル・クレイグも、このシリーズでは3作目となり、いよいよ板について来た。
深い味わいのあるジェームズ・ボンドに成長した。
この『スカイフォール』がスパイ映画として優れたエンターテインメント作品に仕上げられていて、傑作であることは間違いない、おすすめの逸作だ。

2012年公開 
【監督】サム・メンデス
【出演】ダニエル・クレイグ、ハビエル・バルデム、ベン・ウィショー


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最終更新日  2014.06.24 06:04:04
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