全517件 (517件中 351-400件目)
ディカプリオの力演を見る作品である。今まで幾度となく大作に出演し、賞をも勝ち得る演技を披露してきたが、どうかすると名演というよりは力みすぎが目につき力演と映ってしまう。今回もそんな印象だ。久々に字幕を見て、しかも込み入ったセリフ(字数が多い)だったので頭に入ってこず拒絶反応を起こしてしまった(笑)また、往年の若かりし時と晩年と交錯してしまうので、話についていくのは少し大変かも。また、往年の話にはエドガーの思い込みもあって事実じゃないことも描かれたりと把握するのはなかなか大変だ。ひとつ不思議に思ったのが、ケネディ大統領狙撃事件は海を越え日本でもテレビにて衛星放送されていたのに、誰も知らず電話にての知らせだったとは、どういうことなんだろう。エンタテイメント性は少ないかな。2011年/アメリカ/138分/G 監督:クリント・イーストウッド 出演:レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、アーミー・ハマー、ジョシュ・ルーカス、ジュディ・デンチ、ジェフリー・ピアソン、ジェフリー・ドノバン お薦め度 「J・エドガー」★★★☆(70%)字幕:松浦美奈
2012.02.04
コメント(0)
期待して見た。テレビドラマの「ガリレオ」が良くて、映画「容疑者Xの献身」も良かった。そして、テレビドラマ「新参者」もまずまずの出来だったので、いい作品じゃないかと思った。犯人らしき者が最初に提示されていて、しかし、それは犯人じゃなく真犯人は別にいると思い推理しながら見るのは、真犯人につながるヒントが隠されているだけに隔靴掻痒の感がある。途中、ある男性が真犯人かと思いきや違ったもんね。犯人はやはり意外な人物でした。その犯人、動機は十分なんだけど、はたして本当に犯行に及ぶかというとその犯行における強さがない気がした。大感激、満足とまではいかなくても、見ていてはらはらと涙してしまった。いい作品には間違いない。この作品で一番いい芝居、はまり役だったのは看護師役の田中麗奈。阿部寛でも新垣結衣でも黒木メイサでも溝端淳平でも松坂桃李でも三浦貴大でも劇団ひとりでも中井貴一でもなかったね。2012年/日本/129分/G 監督:土井裕泰 出演:阿部寛、溝端淳平、新垣結衣、黒木メイサ、松坂桃李、三浦貴大、劇団ひとり、中井貴一 お薦め度 「麒麟の翼」★★★★(80%)
2012.02.04
コメント(0)
今年1本目。ようやく見に行ったMIだ。ん~、良くできているが、途中引っかかりがあって、いまひとつに思えた。久々に映画を見たせいか、こちらの理解力不足によるものだ。さりとて、作品は楽しめたものの、ラストが甘くなっていることに落胆した。社会の厳しさ、エージェントとしての悲哀を薄めてしまうエンディングの暴露話はないほうが良かったんじゃないかな。そのほうが孤高のエージェントとしてのハントが活きると思うけど。なにはともあれ、このところシリーズ作の4作目を見逃し続けているのでこの作品を鑑賞できたことを喜ぼう。2011年/アメリカ/135分/G 監督:ブラッド・バード出演:トム・クルーズ、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、ポーラ・パットン お薦め度 「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」★★★★(80%)字幕:戸田奈津子
2012.01.21
コメント(0)
娘が親の死期を撮ったドキュメンタリーである。リタイアした親を撮影していたのかもしれないし、折に触れ家族を撮影していたのかもしれない。父親の末期がん宣告によって、父親を撮り収めようとしたのだろう。見終わった時のクレジットで一流の人たちの名を見て、この作品を世に出すために素晴らしいスタッフが揃ったんだなと思った。ただ、撮影・編集・監督は主人公の娘・砂田麻美。彼女が亡き父親に代わって語り部となり時系列に進んでいくドキュメンタリーだ。家族というふれあいがそこかしこに映し出され、死期をむかえる姿に感無量となった。人に薦めるのがいいのかどうかわからないが、見てよかったと思う。2011年/日本/89分/G 監督:砂田麻美 出演:砂田知昭 お薦め度 「エンディングノート」★★★★☆(90%)
2011.12.17
コメント(0)
ブラピの作品だから見たいなと思っていたら、えっ!!!昨日でロードショー終わりなの!?ロードショーという言葉が今も通用しているのかどうかわからないが、通常公開は昨日までのようだ。昔でいう2番館やシネコンの小さな映画館で上映は続いている。ということで、新宿のシネマミラノに出かけた。200席ほどの映画館だ。土曜日の午後という時間帯、ロードショーが終わって上映している映画館が限られているという状況からか、来るわ来るわ、上映開始時にはほぼ満席となった。さて、作品である。実際に合った話で原作はベストセラー。野球界の内実に迫る新しい野球スカウトの話である。ブラピの勇姿をみるというよりはMLBのスカウトの内実を見るという点でおもしろいのかもしれない。入場前に後ろに並んだ女性二人組はやけにMLBに詳しかった。その意味では映画ファンというよりは野球ファンが見に来ているのか。ある種のサクセスストーリーであるのだが、サクセス度がいまいちなので現実的だ。映画終幕で出てくるボストン・レッドソックスが方法論を取り入れて実際その後バンビーノの呪いをといたのがおもしろい。2011年/アメリカ/133分/G監督:ベネット・ミラー 出演:ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、ロビン・ライト、フィリップ・シーモア・ホフマン、クリス・プラット、ケリス・ドーシー お薦め度 「マネーボール」★★★★(80%)
2011.12.10
コメント(0)
今日、試写会があった。完成したので出演者に披露とのこと。先週にもあったけれど、本日鑑賞を指定されたので出かけた。開場はIMAGICAの試写室。鑑賞したのは関係者とエキストラ出演者のみだったような気がする。自分の出演シーンや事務所の人間が映っていないかということが気にかかり、映画に没頭できなかったかも。冒頭のシーンは意外だが、印象的で、その後の山本五十六の人生を死生観を決定づけた気がした。主演の役所広司の出ずっぱりにも見える作品だが、山本五十六を描いているのだからしょうがない。この作品を見る限り、最期となる最前線へなにゆえ無理して出かけたのか。その途上での戦死。その点だけ理解に苦しむ。自身が関与した作品だけに出来不出来がよくわからない。まずまずの出来としておこうか。ひとつ残念なのは、五十六の最期、死んでしまった姿へのパンショットが長く、まばたき一つしなかったのは見事だが、わずかに瞳孔が動いたことだ。あそこまでの長回しでまばたきなしというのは過酷だと思った。個人的に残念なこと。現場にはいたけれど、フレームから切れていて映っていない。結果映っていたのは1カットだけ。また、現場で氏名の漢字の間違いを助監督に訂正したのだけれど、ラストのクレジットでは間違ったままの氏名だった。2011年/日本/140分/G 監督:成島出出演:役所広司、玉木宏、柄本明、柳葉敏郎、阿部寛、吉田栄作、椎名桔平、益岡徹、袴田吉彦、五十嵐隼士、坂東三津五郎、原田美枝子、瀬戸朝香、田中麗奈、伊武雅刀、宮本信子、香川照之 お薦め度 「聯合艦隊司令長官 山本五十六-太平洋戦争70年目の真実」★★★☆(70%)
2011.12.09
コメント(0)
「スイートプリキュア」は毎日曜日かかさず見てます、ということはなくて、馴染みも薄く、ようやく最近、響が主役ということを把握した。奏が主役という気がしていたから…。今回の作品は泣きそうになったけれど、泣きはしなかった。ということで、まあまあの作品といえよう。愛と感動の作品群の中では普通…かな。話も複雑なようで簡単にしていたりもしてちょっと一貫性に欠けるかも、映画用の新キャラクターたちが結局は悪(ノイズ)の手先だったなんて…ちょっと醍醐味にも欠けるかな。来年春にプリキュアオールスターの映画があるので、それに期待したい!2011年/日本/72分お薦め度 「映画 スイートプリキュア♪ とりもどせ! 心がつなぐ奇跡のメロディ♪」★★★☆(70%)
2011.11.05
コメント(0)
今日初日だったんですね。吉祥寺プラザに行ってきました。映画館前はチケット購入のために列ができていたけれど、当日券を買う人が、多いとは…。シニアやなにか特別な割引で当日券を購入するならわかるけれど、プレイガイド行けば前売り券を買えるんだし、どうしてならぶかな…と思ってしまった。さて、初日で人気の映画をピークの時間帯に言ったけれど、満席にはならず、人気もそこそこといったところか。いや地方ではこんな感じでも都心だと満員売り切れになっていたのかもしれない。さてさて、映画は、笑い泣き笑って、とても楽しめた。ちょっと長いけれど、見ていい作品だと思う。しかし、コメディとはいいながらラストのエンドマークなど若干楽屋落ちっぽくなっていたところが嫌な感じがした。でもそのあとのクレジットタイトルのところで、その後のエピソードをスチル写真で映し出したのは、本編が終わったからと足早に帰ろうとして席を立つ観客を引き留める策として良かったと思う。おかげで(?)席を立つ人がいなかった。これだけの著名な俳優たちをカメオ出演ともいえるチョイ役で惜しげもなく使っていることにビックリした。篠原涼子の変化ぶりに驚いたなぁ…。この作品、深津絵里の素晴らしさはもちろんだが、中井貴一のコメディを笑いじゃなく真摯に演じる演技っぷりが見事で感服した。2011年/日本/142分/G 監督:三谷幸喜 出演:深津絵里、西田敏行、阿部寛、中井貴一、竹内結子、木下隆行お薦め度 「ステキな金縛り」★★★★(80%)
2011.10.29
コメント(0)
深田恭子がキャスティングされ期待した。期待しただけに終わった。不倫を理解しえない彼女には監督の言うとおりにしか演技はできなかったのだろうけれど、それは映像として見せる演技、映画を見ている分にはかなりいい演技だったような気がする。しかし、ぜんぜん脱がない。脱ぐ必要もない撮り方といえば、そう思えなくもないが、片肌ひとつ見せないというのはどういうものか。鎖骨ひとつみせないベッドシーンを残念に思う。濃厚なキスシーンはそれなりにあったのにである。原作を読んで映画化に期待することはよした方がいいのかもしれない。このところ、というかずっとここ数年、原作以上の出来のいい映画作品にお目にかかったことがない。古い話で恐縮だが、「セーラー服と機関銃」は映画通り、「野生の証明」は本は本でものすごく良く、映画は映画でものすごく良かった。角川映画の宣伝文句に”見てから読むか、読んでから見るか”といったものがあったけれど、映画原作を読まない主義だった私はこの2本くらいしか本と映画を比べることができない。しかるに、このところ本を読むことが多く。またその本がいい出来で、映画化に期待するのだが、期待はみごとにことごとく裏切られ、本以上にいい作品がない。それは映像の限界なのか、映像作家=監督の限界なのか、力不足と言わねばならない。CGなど発達した割に昔に比べ何一つうまく映像表現できない。とここまで書いてきて、落胆するのはいつも本を先に読んでいる場合だと気付く。さて、「夜明けの街で」である。あの東野圭吾が恋愛サスペンスドラマを描いたのだ。滑り出しはみごとなラブロマンス。しかるに、途中からは、謎の殺人事件によるサスペンス。読む者の心をとらえて離さなかった。みごとな本であった。その映画化。結果は…陳腐なラブストーリー作品になってしまったと言わざるをえない。サスペンスの香り、要素がほとんどないのである。秋葉の神秘性が失われ、なにゆえに渡部と不倫をしたのか。その理由に真実味が足りない。これは深田恭子のせいというより、脚本、監督の責任だろう。甘い(?)ラブストーリーを作っていながら、ラストにおどろおどろしさを出しすぎ、ある種ホラーになっているところが、嘆かわしい。ある意味、意外な結末である。作品がまたサスペンスから違う方向へ向かってしまった。せっかくのいい素材を変な味付けで別の作品に仕上げてしまった。残念である。残念であるが、余興で、風変わりなラブロマンスと思えば楽しめないこともない。ああ、東野圭吾の原作が…もったいない。2011年/日本/129分/G 監督:若松節朗出演:岸谷五朗、深田恭子、木村多江お薦め度 「夜明けの街で」★★★☆(70%)
2011.10.11
コメント(0)
映画の予告を見る限り、見に行こうとは思わなかったのだが、原作のあまりの素晴らしさに身に出かけた。原作と違うところがあることは多少覚悟していたが、砂山次郎がまったくの別人で描かれている点にはびっくりした。なにも説明がないので、まったくの別人ではないのかもしれないが要潤をキャスティングする時点で別人と設定したとしか思えない。残念だったのは水無陽子の朝倉あきもそう。かわいい美人ということで想像すれば、彼女は美人さに欠けると思われる。期待した東西は池脇千鶴、悪くない選択ではある。と思えたが、東西を描くことがすくなかった。同様に、榛名の宮崎あおいも出番少なく、男爵と学士はもっと少なく、人物を描き切れていない。どうしようもないのは大狸先生と古狐先生が一体となって古狸先生となったことだ。地方医療現場の医者を一人減らしても成り立つのだろうか?現実に則していないように思えるのだが…。一止に焦点をあてすぎて、また医局の場面を増やしすぎて、一止だけのドラマになってしまっている。出来うれば、原作「神様のカルテ」の世界を映像化してほしかった。居酒屋の場面もそう。ありきたりの居酒屋をだしてきて、原作からすると、一見お断りくらいの気概をもった飲み屋でカウンターしかないくらいに思い描いていたのだが…。安曇役の加賀まりこは悪くないのだが、岸恵子あたりを出演させて、グレーの紳士も出してほしかった。(カットしないで!)原作のすべてのエピソードに心があると思うから。苦言を呈したが、作品としては上出来で見る者の心を揺さぶり、感涙を流させ、あちこちで鼻をすする音が聞こえた。いい作品だ。2011年/日本/128分/G 監督:黒崎博 出演:櫻井翔、宮崎あおい、要潤、柄本明お薦め度「神様のカルテ」★★★★☆(88%)
2011.10.10
コメント(0)
NHKでヒットしたドラマの映画化。テレビとは違う結末ということを小耳にはさんで、また主演の二人が恋仲という情報もあって、期待して見に行った。大石静はとても難しいシナリオを書くなと思った。現代(ほぼ結末)から始まって、何度か過去に行きつ戻りつする。こういう描き方は理解されるのが非常に困難で、不作になりやすい。テレビと違って別のドラマを書くのかなと思ったけれど、そうではなくてテレビの続編というか、後日談。結末だけが、テレビと違う(たぶん)。起承転結があるとしたら、その結とその後を描いているので、この映画作品だけ見た者には、ほぼチンプンカンプン。NHKドラマファンのための作品と思えた。図らずも寝てしまったとつぶやく観客もいたから、その退屈さは推して知るべし。人気ドラマだったのに、どうしてこのような退屈な作品を作り上げたのだろう。大石静の頭の中をうまく映像化できなかったのか…。映画ならではのヌードシーンの期待もあったのだろうけど、これほど裸体を見せない作品も珍しい。「別れぬ理由」の三田佳子や、「鬼龍院花子の生涯」の夏目雅子のような脱ぎっぷりの良さを出せなかった鈴木京香の惨敗のような作品と思える。監督サイドも乳房を見せられないのならば、せめて鎖骨から上だけでも脱いでるように見える正面の映像がほしかった気がしますが…(ヌードに関して言えばアメリカ映画「プリティウーマン」でジュリア・ロバーツの代役が脱いでるけれど、代役でもヌードシーンがあったほうが良かったのでは)深田恭子の役どころはわからないが、仕事をしたこともない令嬢が会社を立ち上げて、夫のために海外まできて、金を渡すというのは、どうなんでしょ??? このテレビドラマで人気を博した長谷川博己も顔面包帯でベッドで寝てるだけでは、芝居のしどころもなく、実力発揮とまではいかなかったような。彼の魅力は映画では一切わかりません。とにもかくにも、おすすめはできない作品のようです。2011年/日本/105分/G 監督:黒崎博 出演:鈴木京香、長谷川博己、深田恭子 お薦め度 「セカンドバージン」★★☆(55%)
2011.10.08
コメント(0)
第64回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したとはいえ見なければよかった。これが、テレビだと冒頭5分で消したかチャンネルをかえた。本当に5分で映画館から出ようと思った。しかし、入場料がもったいないと思ったし、この作品をけなすにしても、全部見なきゃ何も言えないなと思った。人生の大切な2時間強を無駄にしても見るしかないかなと思って最後まで見た。最後まで見ても私の中では過去最低の作品と同じくらい、いやそれ以下の作品だ。そう思える。難解なというより不可解な映像で意味不明。何の説明もない。後半に入りドラマの部分が増えるにつけ、何かしら言いたいことが出てくるのだが、それをつたえるのに、この多くの無駄な映像が必要だったのだろうか。テレンス・マリックの映像はいただけない。2011年/アメリカ/138分/G監督:テレンス・マリック出演:ブラット・ピット、ショーン・ペン、ジェシカ・チャステインお薦め度「ツリー・オブ・ライフ」★☆(30%)
2011.09.19
コメント(0)
戦争映画だと思ってみた。ところが、大人の愛の映画だった。女のために何でもする。その男たちが軍幹部であったり、地元の顔役であったり、諜報部員だったりしただけ。それだけに、心の奥底、裏を読み、銃で相手を服従させようとする。心を通わせる、愛の言葉は言葉にならず目で、顔で訴える。コン・リーの色香も渡辺謙の涙も菊地凛子の薬に蝕まれ安らかなる表情も。184センチの渡辺謙が低く見えた。191センチのジョン・キューザック。193センチのデビッド・モース。大柄のアメリカ人を強調したくて謙さんより大柄な俳優をキャスティングしたんでしょうか?この作品、青春恋愛映画「パール・ハーバー」とちがい大人の既婚者の物語だけにヒットしにくいんじゃないかな。2010年/アメリカ・中国/105分/G監督:ミカエル・ハフストローム出演者:ジョン・キューザック、コン・リー、チョウ・ユンファ、デビッド・モース、渡辺謙、菊地凜子お薦め度「シャンハイ」★★★★(80%)字幕:栗原とみ子
2011.08.23
コメント(0)
仕事で気分を害したことがあって、そのことを引きずりながら映画館に入った。頭の中は、嫌な思いでいっぱいで、とても映画を楽しむところではなかった、はずだ。少し昔、朝鮮戦争が終わって、東京オリンピック前なのだから1960年くらいだろうか。ほぼ終戦時に生まれた主人公などが高校生なのだから1962,63年くらいかもしれない。そんな時代の横浜の話。だと思う、港が近いから横須賀なのかもしれない。さて、バンカラなどと呼ばれていた時代の学生たちの館、カルチェ・ラタン存続問題と並行して主人公メルと俊の話が始まる。切ないなぁ、切ない話である。不覚にも泣いてしまった。一度涙を流すと、とめどなくさめざめと泣いていた。あぁ、弱ってる。映画を見ながら、自分が弱っていると初めて思った。そう思えるほど、愕然としながら涙していた。とてつもなくシンパシィを感じていた……。<ネタバレ>主人公メルはかわいらしく、健気で、強気で、男に「好きじゃなくなったんなら、そう言って」なんて詰め寄ることができる女の子だ。船乗りの父の帰りを待って、日々、旗を揚げる少女。父が死んだと分かってからも、父を呼び戻す旗を揚げ続ける。その姿が言動が胸を打つ。思いを寄せる相手が兄妹と知った、その過酷な状況でさえ、「好きだから」と言ってのける強気。それに答えて「僕も好き」という、嬉しくも悲しい情景。ボロッと泣いてしまったのはここだ。話が前後するが、メルが夢で父母と出会うのも切ない。兄妹が兄妹でないという新たな展開に不可解さを感じつつも、その雰囲気に感じ入ってしまう。あとになってそんなことがあるもんかと思いつつも、終戦の混乱は何だってありだったのかもしれないとも思う。どこでどう泣いたのか、涙を流し続けて、その感傷の衝撃に心が打ち震えていた気がする。今日のような状態では冷静にこの作品を評価することはできない。やはり映画は心が元気なときに見るものなのかもしれない。しかし、元気だとこの作品を感じることはできないのかもしれない。お薦め度「コクリコ坂から」★★★★☆(90%)
2011.08.11
コメント(0)
とうとうやっと見た「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」。最後の本だけ映画2本分になるなんて、しかも今回は3D。僕なんかは2DでぜんぜんOKなんだけど、近場では3Dしかなかったので、しかたなく3Dで見た。原作の内容なんて忘れちまってるのか、悲惨で悲愴な前作「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」を思い起こすこともなく、ズルズルと始まった。ハリーとヴォルデモードとの一騎打ちになることはわかっていたけれど、ところどころ原作はどうだったっけ(?)と思うシーンもあり、すっかり内容を忘れて見た。映像はとても素晴らしく2Dでも十分楽しめるだろうし、また3Dならではの工夫もふんだんにあり、感心した次第。映画の内容は、はてさて原作はこんなだったっけと思って、ラストの後日談なんかは原作にもあったっけと思う始末。忘却とは忘れ去ることなりです、本当。ダンブルドアがいい人なのか、悪い人なのか。セブルスがいい人なのか悪い人なのか。見ていて考えちゃいますね。とにもかくにもこれにて一件落着。シリーズ作をすべて映画館で見れて良かったです。さぁ、思いも新たにもう一回原作読もうかな。2011年/イギリス・アメリカ/130分/G監督:デヴィッド・イェーツ出演者:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソンお薦め度「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」★★★★(85%)字幕:岸田恵子
2011.08.09
コメント(0)
ロードショー、いまではこの言葉を聞くこともなくなってしまったかも。ロードショーでの公開は終わってしまって、遅ればせながら上映している映画館へ足を運んで見てきました。スピルバーグの映画だと思っていたら違ったのね、プロデューサーではあるけれど。内容的には思っていた物どおりで大したものでなくわざわざハリウッド映画にするほどの物でもないもの。ただし、特撮など映像は素晴らしかった。見ごたえがあった。しかし、その映像の見ごたえも、それを望むのなら「トランスフォーマー」などを見ていればいいわけで、この作品この内容でこれだけの映像を作り上げる、その意味は感じられなかったなぁ。わざわざ見に行ったけれど、わざわざ見るほどの物でもなかった。もちろん、十分楽しめましたよ!このところ見に行く映画はハズレ続き、いい作品に巡り合いたい。2011年/アメリカ/111分/G監督:J・J・エイブラムス 出演者:ジョエル・コートニー、エル・ファニング、カイル・チャンドラーお薦め度「スーパー8」★★★★(80%)字幕:岸田恵子
2011.08.07
コメント(0)
子供と一緒に見に行った。二作品同時公開とはいうものの、同一劇場で交互に上映。観客も多くなく、並んでいる数からそう増えなかった。さてさて、今回のこの作品なのだが不覚にも2度睡魔に襲われ、意識が飛んだことがあった。ゆえに論評はできない。映像は素晴らしかったとしておこう。お薦め度「ビクティニと白き英雄レシラム」???
2011.07.30
コメント(0)
ジョージ・クルーニーの映画だ。このところ映画を見る機会が減って…昔なら映画病が発病して、映画館に見に行かなければと焦燥にかかり、とにかくなんでもいいから映画を!!!ということがあった。今は落ち着いているというか、諦めているというか。しかし、このままうっかりしていたら映画館で映画を見なくなると危機感もあって、短い時間でも見れるこの作品を見に行った。親父の映画だね。ストイックにナルシズムに浸っている親父。冒頭からあまりいい作品に思えなかった。(ほぼ予感的中)どうしてこんなおもしろくない作品を作るのだろうか。(どうしてこんなおもしろくない作品を見てしまったのか。時間が短いという理由だけで選んだ罰か!?)娼婦の登場から、見方を変えればにっかつロマンポルノか!?というシーンをはさんで、オヤジが夢見る(?)老いらくの恋へと傾斜していきながらも、ハードボイルドの一面は残しつつ…。ストイックなヒロイズムに浸りたい、晩年にさしかかった親父が作ったとしか思えない作品だった。2010年/アメリカ/106分/PG-12原題: The American 監督: アントン・コービン 出演: ジョージ・クルーニー、ビオランテ・プラシド、テクラ・ルーテンお薦め度「ラスト・ターゲット」★★★(65%)字幕:松浦美奈
2011.07.25
コメント(0)
映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」 を見てきた。原作と若干違うところは致し方なしかも。しかし、本を読んだ時のあの衝撃、あの感動はどこへいったのだろう。それは、見ている人すべてが思ったことに違いない。キャスティングミスとは思えないが、ナイスキャスティングといえないところはあるだろう。まえあつありきのキャスティング。まえあつの子役が幼きみなみ(まえあつ)かと思わせるくらい似ているような女の子だったのに、それ以外の役はおざなりのようなキャスティングにも見えた。夕紀役の川口春奈がみなみ役だったらよかったんじゃないかなと思った、イメージ的に。その声が聞こえたところからしても同じように感じた人は多かったようだ。そしてまた、夕紀役が川口春奈だとしたら、母親役は西田尚美でなく、水野真紀や夏川結衣などが似つかわしいのではなかっただろうか。高校球児なのに前が見えなくなるほどの長髪なんてありえない。坊主頭こそ高校球児というイメージは、映画作りの真摯さにも思えるが。真摯さ、真摯さと訴える割には映像でのチャラ男加減で一向に伝わってこない。クライマックスも力不足の映像に思えた。峯岸みなみや池松壮亮が適役と思えただけに他のキャスティングにも慎重になってほしかった。映画独自の石塚英彦や青木さやかは面白く楽しめた。挿入歌のまえあつの「Flower」は良かった。お薦め度「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」★★★★(77%)
2011.07.15
コメント(2)
見たくて見に行った。「NANA」のような衝撃がほしくて、「NANA2」のようなイマイチの作品じゃなきゃいいなと思いながら。ストーリーがいい、断然いい。ラストは映画オリジナルのようだけれど、そこまでの話の良さは原作の素晴らしさじゃないかと思う。原作を知らないから、と思うって表現になっちゃうんだけどね。アニメで描いているだけあって、卒業制作のファッションショーで1位と2位の作品の差は歴然とわかる、納得できるものとなっている。音楽のセンスもいいし、絶賛したいところだけれど、イマイチのめりこめなかったのはキャストのせい?主人公の早坂紫が北川景子っていうのは、ちょっと無理ありの感が…だっていまさら高校生!?フジの「太陽と海の教室」で師弟として共演した山本裕典が同級生であこがれの人というのも抵抗あった。キャスティングに繊細であれば、そんな違和感の感じる組み合わせはしないと思うのだが。(気づかなかったけれど大政絢も「太陽と海の教室」の生徒役だった)天才デザイナーとしての小泉譲二こと向井理はそんな鬼才さをみじんも感じさせない中性的、草食的感じがする。「ゲゲゲの女房」からの活躍は認めるが、同級生として組み合わせるにはいささか年長すぎるのでは。20~22才くらいのキャストでまとめたほうがフレッシュ感は出たのでは。クライマックスを終え(卒業制作=ファッションショーがクライマックスだと思う)、3年たってからのシーンでは北川景子の遜色のないスターっぷり、モデルっぷり、大人加減が出てて良かったけれど、やはり実年齢に近い若い女性を演じると様になる←高校生はきびしい?題材良く、内容良く、キャスティングを吟味すれば空前絶後の大ヒットになったかもしれず、失敗を恐れたのか、手堅く既成のスターを起用したことは残念に思う。「ローマの休日」でヘップバーンを探し出したぐらいの貪欲さがこの映画のスタッフにもあれば、「NANA」での宮崎あおい以上のスターを発掘したかもしれない。とはいえ、20歳前後の女優となると…思いつかない。お薦め度「パラダイス・キス」★★★★(80%)
2011.06.21
コメント(0)
ジョージョ・ノルフィ初監督作(?)脚本家として力を持った者が、自身の傑作を自身の手によって映像化しようとして失敗した。そんな作品。たぶん企画・脚本の段階では素晴らしい作品だったのだろう。作家の妄想の中で出来映えは最高。しかし、それを映像として具現化するには映像作家としての力量が足りなさすぎた。そう思える。運命の再会をしてはいけない二人がエージェントの居眠りによって偶然再会してしまうところからしてナンセンスだ。また、ファム・ファタールやファム・オム(運命の女と運命の男)を感じさせなければいけないのに、その感じがさらさらない。別世界のエージェントの仕業が何によるものでそれをつかさどるチェアーマンがセリフの中だけで登場してこない。ドアをバタバタ開けるだけで展開がない。展開に次ぐ展開で、大どんでん返しを見せるくらいの仕掛けのあるノンフィクション未来世界が描けていればいいのに、歴史を述べまくり厚みを持たせようとしてかえって中身のないものとなってしまっている。愛し愛される崇高な至上の愛を描けていれば見れる作品となったであろうが、そのかけらも感じられないんじゃ見るべきものはないね。2011年/アメリカ/106分/G監督:ジョージ・ノルフィ出演者:マット・デイモン、エミリー・ブラント、テレンス・スタンプ お薦め度「アジャストメント」★★★(60%)字幕:栗原とみ子
2011.06.03
コメント(0)
この映画を見ながら、西部劇の雄、ジョン・ウェインを思い出していた。ネットで見たら、なんとジョン・ウェインの「勇気ある追跡」のリメイクとのこと。な~んだ、知っていたら、見に行かなかったかも。(ジョン・ウェインの作品を見てればいいから)監督がジョエル&イーサン・コーエンだし、芸達者なジェフ・ブリッジスだからと出かけたのだが…マット・デイモンが出てたことにもびっくり!気づかなかったなぁ。さて、全編を通してみると、人生の無情さを感じるラストのような気がした。気丈な娘の奮闘ぶりは良かったんだけれどね…。なにゆえのリメイクなのか。考えざるをえない。久々の西部劇、よしとするか。2010年/アメリカ/110分/PG-12監督:ジョエル&イーサン・コーエン出演:ジェフ・ブリッジス、マット・デイモン、ヘイリー・スタインフェルドお薦め度「トゥルー・グリット」★★★★(80%)字幕:松崎広幸
2011.05.23
コメント(0)
いいドラマ、いえいい漫画なんだろうな、原作は。この作品、よく作ろうとして失敗している気がする。だって納得いかないんだもん、長澤まさみがあんなところで遭難する?行方不明になっているのに戻ってこない署員に気付かないかな?という素朴な疑問をもってしまった。そんなところがあちらこちらに…。原作が悪いのか、映画化にあたってこねくりまわして変にしちゃったのか…。小栗旬は役を演じているけれど、無理してる感じがしないでもない。長澤まさみはイメージ違うんじゃないかな。彼女の役はもっとボーイッシュな感じの女の子かスポーツ・ウーマンがやればよかったかも。適役なのは「江」の上野樹里くらいかな。榮倉奈々も高さはあるんだけれどなぁ。ところどころ涙したシーンはあるけれど、全体としては評判になるほどの作品ではないのかもしれない感じがした。お薦め度「岳 -ガク-」★★★☆(75%)
2011.05.14
コメント(2)
久しぶりに映画を見に行った。ナタリー・ポートマンがアカデミー主演女優賞を受賞した作品。ウィノナ・ライダーも出ている。バレリーナと見まごうばかりの彼女の肢体とそのダンスに恐れ入った。カメラアングルがよく彼女のバレエダンスを撮影していながら、プリマとしてのところはうまくカムフラージュしてある。とても見ごたえのある作品で、圧倒的な迫力に気おされながら、突然のショッキングなシーンには驚いた。難解というより奇妙な作品。その内容を知っていたら見に行っていたかどうか。「白鳥の湖」の主役を演じるプレッシャーとバレエ仲間との相克、母子家庭での母との愛憎。心神喪失にも至るかと思われる状況の中で、現実と妄想が交錯し、何が真実(現実)かわからなくなってしまう始末。結末はショッキングであり、唖然とした。当代一の女優として進化し、深化する彼女を見逃すことはできないのかも。お薦め度「ブラック・スワン」★★★★(88%)字幕:松浦美奈
2011.05.12
コメント(0)
極秘にされていた英国王ジョージ6世の吃音に関する作品。エリザベス皇太后が亡くなって初めて世に出ることとなったもよう。人前で話すとどもってしまう皇太子ジョージ。次男坊であったが兄の愛による王冠からの逃亡で王になってしまう。吃音にはずいぶんと苦労したようで、それを克服していく過程がユーモラスに描かれている。アカデミー作品賞受賞は英国王を崇めるゆえかもしれないと思いつつ、吃音矯正指導者が役者崩れだったのが親しみを覚え、楽しめた。お薦め度「英国王のスピーチ」★★★★(85%)字幕:松浦美奈
2011.04.20
コメント(0)
「映画 プリキュアオールスターズDX3 未来に届け!世界をつなぐ☆虹色の花」を見に行った。DX2が最高に良かっただけに、今回どうなんだろうと心配だった。なんせ人数が増えてプリキュアが21人にもなっちゃったからね。オープニングから何がなんだかわからないまま、過去に倒した敵が復活、それも新しい敵の力により(この辺はDX2なんかと同じね)。で、わけもわからないまま敵が現れたからみんなプリキュアに変身!!!この変身だけでどれくらいの時間がかかっただろう。敵の思惑通り、時空の異なる三つの世界に分離されて、不利な状況の中で戦わなきゃいけなくなる。それぞれのパートナー、仲間との連携が取れない。ここが、今回の見どころ。会えなくたって、同じ場所にいなくたって、繋がっている!!!!!地震の前に作られた作品だけど、連帯を感じる、訴えるその心は生きることにつながるね。プリズムスターミラクルライトの使い方は今回効果的とは言い難いけれど、使わざるを得ない、また、必要度としてはいいのかな。DX2ほどではないけれど、今回も感動し泣いてしまったなぁ。うちの子も泣いてました。お薦め度「映画 プリキュアオールスターズDX3 未来に届け!世界をつなぐ☆虹色の花」★★★★☆(90%)
2011.04.03
コメント(0)
キャスト、監督の降板、交代が続き難産した作品のよう。ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリー主演でティモシー・ダルトンやルーファス・シーウェルが出てるからすごいよね。 この作品、映画よりも小説で読んだほうが楽しめたのでは。逃走犯が顔を表さない分、どのような顔かということを想像するうえで他のキャストも含めて本のほうが楽しいはずだ。意外な展開というよりもシークレットの暴露にビックリ、ビックリ!その点は驚嘆するほどの意外性の素晴らしさはある。その反面、物語としては破綻している点が散見でき、いい素材なだけに残念な気もする。原作はなんとソフィー・マルソー主演のフランス映画だそうだ。日本未公開だがDVDはあるみたい。そちらを見たいなぁ。お薦め度「ツーリスト」★★★★(85%)字幕:戸田奈津子
2011.04.02
コメント(0)
今日、子供と三鷹の森ジブリ美術館へ行った!震災の後休館していたなんて知らなかった。でも、まぁ人はいるだろうと思っていったが、それほどいなかった。映画館土星座も客席8割程度、猫バスもちょっと待てばすぐに遊べた。館内は人が多くない。ひととおり見て、入口の展示物に戻ると、2,3人しか観客はいなかった。土星座では『パン種とタマゴ姫』を見た。無声映画だった。つまり曲は流れるが、セリフはない。この新作短編映画の展示物があって、以前行った時より展示物の模様替えが少しだけあった。前回、屋上へ続く螺旋階段を怖がり、のぼらなかった子供だが、今回、風が強いにもかかわらず、のぼった。子供って、成長してるんだな。
2011.03.26
コメント(0)
今日見たドラえもん映画がとっても良かった。とても含蓄のある内容で、その出来映えはジブリ作品の「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」に優とも劣らないものとなっている。しかし、子供向けファミリー向けの作品として、またドラえもんシリーズのひとつというために先入観からか正当な評価を得ていない、気がする。その内容が評判に結びつかないのかもしれません。文部科学省特選にしてもいいと思うくらいなのだが…。クライマックスで隣の男の子は涙を拭いていた。(顔をゴシゴシ)娘は声を押し殺して(それでも声が出て)泣いた。そして、わたしも泣いた。*ネタバレ*メカトピアからの侵略者・鉄人兵団の先遣隊ピッポとリルル。のび太たちと出会い、地球人=人類のことを知ることによって、侵略者として任務を遂行できなくなる。自分たちの地球人狩りが正しくないことだとわかった時のリルルの言葉が重い。「それでも私は祖国に刃向うことはできない」(←確かこんなふうなセリフ)お薦め度「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」★★★★★(100%)
2011.03.19
コメント(2)
今年一本目の映画。”MORNING GLORY”が原題。朝日のことなのかなと思ったら、なんとアサガオでした。それじゃぁ、ピンとこないね内容が。たぶんダブルミーニングにしたんだと思うんだけど、朝のニュース番組が題材だから、ね。でも、「恋とニュースのつくり方」じゃぁ、内容説明になってしまって、粋な題名というわけにはいかない。ハチャメチャに頑張る主人公が、失業という逆境にもめげず、果敢に挑み、何かを得るという。そこそこの作品で、そこそこ感動もできる。まぁ、レイチェル・マクアダムス好きで見に行ったから、満足満足。お薦め度「恋とニュースのつくり方」★★★☆(75%)字幕:戸田奈津子
2011.03.02
コメント(0)
「えっ!何これ。ヤマトってこんなだったの!?」という驚きがすべて。なんでこんな作品作ったの?あの長時間のテレビアニメを映画化して何作も作って、その映画化作品がどういうものだったかわからないけれど、この期に及んで実写化というので、見に行った。驚きのオープニングだ!瞳孔から始まる。ユキの瞳だ。(ユキは似合わないけれど、黒木メイサはいい芝居していた)<ネタバレ>満載なので、未見な人は読まないでください。短時間での話なので展開は早いけれど、一番の驚きはガミラスやデスラーの設定だ。あんな形状自在の有機化合物みたいなものになってていいの?テレビアニメではデスラーと古代進の間に友情のようなものも感じられるようになったけれど、この作品ではまったくそのようなものはない。ユキとの関係もパワハラでセクハラみたいな接し方をする古代進。これが古代進(木村拓哉)じゃなきゃ、絶対訴えられる。というか訴えられても当然の仕打ち。そんな描き方でいいの。ヤマトの搭乗員はほとんど死んじゃうし…。古代進自身、最後には自らを犠牲にして、ガミラスを壊滅させた。ストーリーにそんな必要があったのか?「アルマゲドン」の主人公が自らを犠牲にして、隕石に体当たりすることと同じように描きたかったのかもしれないが、似て異なる。デスラーの言動も変。ガミラスは仕返しで地球を滅亡させるというのだ。移住地としての地球を欲してるわけでもなく。空間に漂う放浪者となる身になったというのに、わけわからん。昔と全く同じヤマトを作っても、意味なく思われて斬新なものを作ろうとしたのだろうけれど。これじゃぁヤマトをダメにしたと思える。ヤマトは地球を救うために愛する人々を救うためにイスカンダルへと旅立ったのだ。対するガミラスも種族温存、自分たちが生き延びるために侵略しようとしたのだ。そこの部分がおなざりにされ、わけのわからない恋愛ドラマを持ち込まれ、ラストのクレジットでユキに子供がいたなんて、笑止千万、驚きの以外の何物でもない。改作したことで、いいと思えるところは少なく、疑問だけが頭をもたげてくる。最後のガミラス退治で波動砲を発射するためにヤマトから総員退去させるくだりで、ユキとの別れ、彼女自身、古代の言に従うようだったのに、ショック銃で気絶させるなんて!!!何事も武力で解決しようとする今の不穏なご時世のようでとっても嫌だった。こんな納得のいかないヤマトに誰がした!?ショックです。お薦め度「SPACE BATTLESHIP ヤマト」★★★☆(70%)
2010.12.23
コメント(0)
「バーレスク」という作品が昔あったような気がするが、気のせいか…。さて、この作品、嬉しくなるようなミュージカル(?)だ。以前見た「ショーガール」を想起させた。ただ、この主演のクリスティーナ・アギレラ、美しくて、歌はうまいしダンスもできるけれど、チャーミングじゃない。だから、映画もさほどヒットしなかったんじゃないかな。テレビCMはやっているけれど、どうだろう。作品自体、よく出来た話であるが、ほぼ全員が善人である。いい人たちだらけ。悪人、悪役の一人や二人出てこなければ、夢物語の世界になってしまう…。相手役の男がまたよくない。甘くもなく、二枚目でもない、せめて格好よくあればいいんだけれど、ピエロのような感じの男。これじゃぁ、男に熱をあげる女性ファンも出てこないしね…。歌も踊りもセットも話も素晴らしい、キャストもいい、けれどキャストに魅力が乏しい。クリスティーナ・アギレラも田舎娘からバーレスク嬢へと変身をとげているけれど、もっと驚くような変化がほしい。輝かんばかりの美しさが変身後には求められるだろう。それが無理なら、もっと田舎娘しなきゃ。当代きっての売れっ子歌手を据えただけに、彼女の魅力をそこなう演出はできなかったのだろう、か?以上のことを横に置いて、個人的には満足できた一本でした。最後にシェールとスタンリー・トゥッチは良かったですよ。お薦め度「バーレスク」★★★★☆(88%)字幕:
2010.12.20
コメント(0)
ハリー・ポッターを見に行った。今回の一番の見どころは元しもべ妖精トビーの活躍にある。勇敢なところを見せるのだが、そこしかないともいえる。原作における、おどろおどろしい恐怖感、ハリーの孤独感、孤立感。英雄というか選ばれた人のだけが感じる自分しかいないという飢餓感にも似た”ひとりぽっち”の救いがたい感情は映像では表現しにくいだろう。独白で語ればいくらでも説明できるだろうけれど、世界中の子供が見る作品を難解なものにしたくなかったのだろうし、冒頭を除けば読み進むことが恐ろしくなるほどの恐怖は描かれていないように思える。Part1ということでこれでもいいのかもしれないが、Part2へのあらすじを描いただけの作品にも感じられた。ハリーよりもロンやハーマイオニーの感情表現が大いにうまく表出されていたと思う。お薦め度「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1」★★★★(80%)字幕:岸田恵子
2010.12.04
コメント(0)
プリキュアを子供と見に行った。さすが東映動画と思わずにはいられない。義理と人情を秤にかけりゃあ義理が重たい男の世界。ル・ガルーことオリヴィエがサラマンダー男爵の世界滅亡を阻止したい気持ちと自らを孤独から救ってくれた恩義の板挟みで思い悩む。つぼみのオリヴィエを抱き包む優しさが、ル・ガルーからオリヴィエを取り戻すこととなる。いいなぁ、この作品。泣いてしまったわ。いつものように子供はあっけらかんとして楽しんでみてたけどね。格闘シーンがおもしろいんだろうね。冒頭、なぜパリに来ているのかとか、サラマンダーがいるのかとか描き切れていない突っ込みどころがいっぱいあるけれど、そこを気にしなければ、とても奥深い内容に感動してしまう。だけど、観客はそのことを理解しているだろうか。また、その深い内容も私一人の勘違いだったりして…(苦笑)しかし、勘違いでなければこれほど重大な問題の傑作を実写作品としてやれないのかなとも思ったねぇ。本当、そこまで考えてないだろうけれど、初代のプリキュア、アンジュに敗れ封印されたサラマンダーは砂漠の使徒ではなくなって、敵も味方もなくすべてを破壊、滅亡させることに執念をもやした。その根性を思うとそれは生い立ちがユダヤ人でありながらユダヤ人を虐殺したヒトラーに相通じるものがあると感じてしまった。それほど深淵な心情の問題を取り上げているのかどうかわからないけれど…。私にとってはとっても奥深い作品として感じられ、とても子供向け作品とは思えませんでした。お薦め度「映画 ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー・・・ですか!?」★★★★☆(90%)
2010.11.21
コメント(0)
映画を一日二本見るというのは久しぶりだなぁ。しかも、ロードショー。この「エクスペンダブルズ」は「エクスペンタブルズ」と間違ってしまうみたい。気をつけて。さて、超豪華な顔合わせと思いきやブルース・ウィリスとアーノルド・シュワルツェネッガーがカメオ出演。クレジットにさえ名前なかったと思う。その意味で日本の宣伝にこの二人の名前を載せるのはいかがなものかと思った。とはいえ、シルヴェスター・スタローンをはじめジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、ミッキー・ローク、エリック・ロバーツといったそうそうたる主役級が大挙して出演しているんだから、すごいといえるけれど…。内容としては大したことない。この手の映画で何度となく使われてきたストーリーでドンパチやり放題。作品的新鮮味は全くない。そして、メキシコ関連の小島を舞台にしているからマーケットは中北米しか意識していない作品だったのでは。ドンパチだけをとらえれば、そこそこ楽しめる作品。<ネタバレ>これだけの主役級タレントを取りそろえたのだから、内容をもっと充実すればよかったのに。とはいえアクション派スターだらけだからドンパチや殴り合いするだけでもよかったのかも。金で動く傭兵部隊に徹して、ちょっとだけ人情を加味すればいいものを、全編人情を加味するものだから何が何だかわかんなくなってしまった。ただ一人見知った女のために無報酬(?)で宮殿をつぶしに行くなんて…狂気の沙汰というか道理が通じない。それはラストの「好みじゃなかったくせに」のセリフにいきつく。ラングレンの裏切りもチンプンカンプン。これにより意志不明意味不明の人物になってしまった。エクスペンダブルズたちみんながお人好しの善人の傭兵部隊となってしまっていて厚みを感じない。お薦め度「エクスペンダブルズ」★★★☆(75%)字幕:林完治
2010.11.13
コメント(0)
今が旬の岡田将生と演技派の蒼井優の共演。ある新聞で必見のようなことを書いていたので見に行った。泣ける作品である。しかし、良い作品ではない。それは、情緒的で情感にあふれ感動し泣いてしまうのだが、作品としてのほころびが散見されるから。この作品を見て誰しもがそう感じるかどうかはわからない、しかし、私はあちこちで不十分だなと思えた。まず、言葉使い。江戸時代の武士がこのような言葉を使うだろうか。(例えば『このような』も『かような』というだろうし)ところどころ現代言葉のような気がした。次に身分制度の希薄さ。身分を変えるということが簡単ではないと思えた。さらに供の者の少なさ。そして編集の失敗。カンヌ映画祭グランプリを受賞した「パルプフィクション」も編集で誰が見てもミスをおかしているのだが、この作品は時代劇でもありミスは許されないのではと思えた。こまごまと引っかかる点があり、とてもよい作品とは思えない。しかし、感動できる作品である。私も大いに泣いた。この作品、題名を「雷桜」という名詞だけでなく「雷桜~もういちどあなたに会いたい~」なんてふうに情感あふれる副題をつけ足していたら、ラブストーリー好きな女性客を1割増員できたんじゃないだろうか。<ネタバレ>気軽に見に行くには2時間以上の作品は避けてしまう。そういう意味では長すぎた。中元奉公していた者が侍に取り立てられるところが廊下での立ち話というのはいかがなものか、もっと手続きが大変で、殿もしくは上司からしかるべき部屋で下知されるものではないだろうか。編集ミスと思われたのはお遊(蒼井優)が斉道(岡田将生)を山へと案内するところ。いきなり二人で白馬にまたがっていた。それぞれの馬二頭で山へ入り、興が高じて二人乗りになるならわかるけど…。で、そのあと馬二頭になっていた。あれって、感じ。この時も含めて若殿にお供が誰一人いないというのは不思議!ありえな~い。供の者がいないため二人の逃避行で敵に取り囲まれてしまうんだけど、この時助けに来た供の者たちが刺客たちに打ち勝ってしまうのが解せない。刺客の首領が殺されたところで引くか、首領が手負いになった時点で引くか、首領が不利になったり暗殺無理と判断した時点で引き下がるもんだと思うけど…。良かったのは祭りの夜かな。踊りの中で面をつけて再会するところは、「ロミオとジュリエット」の仮面舞踏会を彷彿させた。いいシーンだったなぁ。体をはって殿・斉道を押しとどめた榎戸角之進(柄本明)の切腹は圧巻だったなぁ。斉道をかどわかしにいった遊が「顔を見せろ斉道!」と散々叫んだあと、斉道の「ゆうー!!」という雄叫びですべてを悟った遊。このシーンもよかった。18年後のシーン、なぜこのようなものが必要なの?と愚問が頭をよぎったけれど、その理由がわかった時にはちょっと感動した。最後クレジットになってから二人していってみたかった海のシーンがあって、これもとてもよかったと思った。お薦め度「雷桜」★★★★☆(90%)
2010.11.13
コメント(0)
子供と一緒に今日は新宿武蔵野館に映画「おまえうまそうだな」を見に行きました。80席ほどしかない館内は朝一番ということもあってか50席ほどしか埋まっていなくて、それほどヒットしてないんだな…という感じでした。とても素敵な作品(絵本)が原作なだけに、もっと注目されてもいいのかなとも思うのですが。おでかけしたときの子供は”りんごジュース”が定番です。今日も”りんごジュース”を飲もうとしたところ、館内ではオレンジジュースとグレープフルーツジュースしかなく、飲むのをあきらめました。でも、チケット持ってれば出入りできる利点を思い出し、ダッシュで外に買い出しに…ところが武蔵野館の外すぐの自動販売機にはジュースというものがありません。しかたなく周辺を走り回ったけれど、見つかったのは100%グレープジュース。しかたなく、子供が飲んだこともあるミルクティーを買って戻りました。子供にきくと、いらないとの返事。お茶ならいいとのことで、再度外へ。お茶といっても子供は麦茶。ところがこれまた冬モードの自動販売機には緑茶はあっても麦茶はなし。しかたなく爽健美茶を買って戻ると子供は一口だけ飲みました。さて、映画です。初回なのでCMはあっても予告編なし、いきなりの本編上映でした。<ネタバレあり>です。冒頭の話を見ていて、ちょっとこれは大人目線だなと思いました。”みにくいアヒルの子”のように種の違う捨て子を育て、育ての母がクサクイ(草食)で拾い子がニククイ(肉食)という設定。ニククイの子が本性に目覚め出奔してしまう。ニククイの縄張りからもはじき出され悲しく孤独な生活。とある日、卵からの誕生に立ち会った草食の恐竜に「あまえうまそうだな」といったことから不思議な親子関係が始まる。ニククイ(肉食)の親にクサクイ(草食)の子。”ハート”(親)と”ウマソウ”(子)。”ハート”にしっぽを食いちぎられた”ゴンザ”との因縁の一騎打ちは見どころで、”ゴンザ”が”ウマソウ”に「本当の親子じゃないだぜ」といったとき”ウマソウ”が「僕もそんなことくらいわかってる」と答え、それをきいた”ゴンザ”の「つまんねぇ」の一言がとても素敵に響いてしまいました。”お母さん”を思う”ハート”の気持ち、”ライト”の気持ち。また、”ハート”を思う”バクー”の気持ち、行動に感じるものがたくさんありました。声の原田知世、加藤清史郎、山口勝平、別所哲也のみなさんが適役と思えるほど素晴らしかったです。いい作品だと思います。たくさんの人に見てほしいなぁ。お薦め度「おまえうまそうだな」★★★★(85%)
2010.11.06
コメント(1)
「ナイト・アンド・デイ」ときくとコール・ポーターを思い出す。そんな往年の映画ファンしか知らないことを若い人たちは知らないだろうなぁ。”KNIGHT AND DAY”である。「夜も昼も」ではなく、トム・クルーズ演ずる主人公の本名が”KNIGHT”である。”DAY”はどういう意味なのか。軽快なテンポで展開する昔でいう活劇と呼んだほうがいいくらいのハチャメチャぶり。ただトム・クルーズもキャメロン・ディアスも話の内容からすると彼らではなくて15歳くらい若いカップルのほうがお似合いだったかもしれない。<ネタバレ>銃撃戦のドンパチもカーチェイスも、世界を駆け巡る壮大さも見ごたえ十分、エンタテイメント性十分の作品である。ただ、年齢設定だけを考えるならば30歳前後の主人公たちが似つかわしかったと思う。拉致されたり世界を移動する展開を薬に眠らされて気づいたら別の国という手法は乱暴だか斬新な気がした。見ていて面白かったし。ただ、「ソルト」を蹴ってまでトム・クルーズが出演する意味が見いだせない。内容的には「ソルト」のほうが良かったと思う。エンタテイメント性では断然こちらだけどね。トムはこの役と似通っていたから「ソルト」を蹴ったのかもしれないね。でも、見ている分に本当に楽しめる内容で若いカップルがお似合いのような気がするけれど、彼女の役はキャメロンでなければ出せなかったのかもしれない。お薦め度「ナイト&デイ」★★★★(85%)字幕:松浦美奈
2010.11.04
コメント(0)
「サラの鍵」Sarah's Key [ ELLE S'APPELAIT SARAH ]を今日は見てきました。ティーチ・インは監督のジル・パケ=ブレネール。秀逸な作品だ。ベストセラーになった原作があるとは知らず、扇情的なラストシーンに感極まった。素晴らしい作品だと思う。ティーチ・インでは原作との相違点を述べて、サラの罪悪感が増すように変えている点など良かったと思う。クリスティン・スコット・トーマスやメリュシーヌ・マイヤンスがまた素晴らしい。<ネタバレあり>原作では弟が自ら納戸に隠れた設定だったのを、姉が示唆したことにして姉の罪悪感を増したのはすごいと思った。ホロコーストというものはナチス・ドイツが行ったものだとばかり理解していたが、この作品でフランス警官たちが大きく関与していたという事実を知った。ショックだった。フランス人と結婚したアメリカ人ジャーナリストがリフォームすべく夫の生家にまつわる過去のことにとらわれる。事実を知りたかった。その気持ちが夫との関係に亀裂を生む。また、不妊治療をしたことがあり、予想外予定外の妊娠に生む生まないことの気持ちのずれ。女が”絶対生みたい”男が”絶対生まない”だったら、この作品のように離婚するしかないのだろうか。女が”絶対生みたくない”男が”絶対子供がほしい”でも離婚するしかないのだろうか。ちょっと考えさせられてしまった。サラが交通事故でなく自殺だったんだとサラの夫がいうことが理解できてしまった。悲しい出来事ではあるが、弟をああいう形で喪失したら致し方ないんじゃないだろうか。そして、ラストの名前のくだり…”I'm sorry.””I'm sorry.”とお互いに言って、涙していたが、私もグッときて涙してしまった。そこで終わり。素晴らしい終わり方だと思った。お薦め度「サラの鍵」★★★★☆(90%)
2010.10.29
コメント(0)
「隠れた瞳」The Invisible Eye [ LA MIRADA INVISIBLE ]を六本木に見に行った。「一粒の麦」を見たときと同じ映画館である。似て異なる結末に、少々驚く…。このような職業が学校内であるのか…不思議がっていると、予備校の担任のようなもので、点呼だけ取って教科はそれぞれの先生が教える、ときいて、そうなんだと思った。1982年アルゼンチンにてエリート校の担任(?)として働く23歳の女性が主人公。生徒たちを品行方正に努めるべく監視の努力を続ける。その彼女はひとりの学生に想いを寄せて…<ネタバレあり>たんたんとした学校ドラマかと思いきや理不尽な出来事が起こる。主任(?)に気に入られ外食することから恋慕され、彼女が学生に想いを寄せて不謹慎なことをしていたことを見破られる。そして、あろうことか咎められたうえでレイプされてしまうのだ。レイプが作品の題材として重要なことはわかる。しかし、他作品(「一粒の麦」)でもレイプを見てしまうと観客としては食傷してしまう。衝撃的な結末に驚くけれど、ラストは軍事政権の崩壊について伝えているところをみると、社会情勢がレイプを引き起こす一因といいたいのだろう。ピントをぼかし、明瞭に被写体を映さないことで印象を変えたり、より想像を掻き立てたりする効果があったように思う。お薦め度「隠れた瞳」★★★☆(70%)
2010.10.27
コメント(0)
「一粒の麦」If the Seed Doesn't Die [ DACA BOBUL NU MOARE / AKO ZRNO NE UMRE ]を六本木に見に行った。スクリーンがでかい。座席は前後の間隔が広くとられていて他人が座っている人の膝前を通過するにはいいけれど、横幅は狭いかも…座ってのゆったり感はないね。さて、作品です。どうしてこの作品がコンペティション参加作品として選ばれたのか。疑問に思ってしまう。考えれば古来の教会伝説と現代のルーマニア、セルビア、コソボを融合した作品だからなのかもしれない。見てよかったかときかれれば…見ても見なくてもといった感じかな。作品について、ネタバレあり。教会伝説を映像化したかった監督の意図は上映後のティーチ・イン、Q&Aでわかった。さりとて、構想からこのような作品、このような題名にしてよかったのかどうか。キリスト教(ギリシア正教?)からすると忌み嫌われる、姦淫や自殺を具現化している点。とても受け入れられるものではない。実際演じた女優もレイプは共感できるものではないと言っていた。この受け入れられないものを映像化して表現してみたかったものは何だろう。表現してみたかったものではなくてコソボの現実がこの通りなのだろうか。あまりにも悲惨、あまりにも壮絶。あまりにも愚劣。売春婦に売られた娘を助けたい一心で国境を越え探しに行くのはいいけれど、強要されたとはいえ娘と関係を結ぶとは…売春宿からの脱却はできたにしても、そこに救いはないではないか。映画もそのことを娘の投身自殺として描く。教会伝説の教会とのオーバーラップは教会=あの世で死んだ息子と死んだ娘が結ばれるという。(これは監督が当世では面識、つながりはないけれどあの世で一緒になると言った)そう描きたかった。だが、そこになにがあるのだろう。当世でのつながりのないものが、無残な無念な死に方をしたものがあの世で幸せに結ばれたとしたかったのはどういう考えなのだろう。音のない作品だった。音の少ない作品だった。映画が終わってのクレジット、まったく無音だったのには驚いた。お薦め度「一粒の麦」★★★☆(70%)
2010.10.25
コメント(0)
「海猿」の映画第三作。これで終了のようだ。途中テレビシリーズがあったけれど、テレビドラマはすべて見たかどうか記憶にない。最後の作品だとどうしてこうもお涙ちょうだいというか、センチになっちゃうんだろうね。内容が”風が吹けば桶屋が儲かる”的なので、強引な展開に疑問が浮かぶことが多々あり、どっぷりと感情移入ができなかった。でもまぁ、こういう結末なら、それはそれでいいのかなとも思える。2Dで鑑賞。真ん中で見たところ、下手は文字も綺麗に見えるのに、上手は乱視で見るように文字がダブって見えた。これって、3Dフィルムを2Dで映写してるってこと?<ネタバレあり>一作目公開時から人を亡くしたシーンがいくつかあり、その残酷さがドラマティックで話を盛り上げていた。今回はラストということで仙崎(伊藤英明)が死ぬんじゃないかという予断を与えながら、生還するというハッピーエンドは同意できる。加藤あいが成長したなと感じた。一作目での初々しさは演技よりも素が出ていたと思える。その初々しさは男を寄せ付けないかたくなさにもつながるのだが、「KIDS」の早見優ほどの強烈なかたくなさではなかっただけに好感は持てた。この時の第一作目のバスのキスシーンはシルエットで実際唇は重ねてなったように見えたが。どうだっだんだろう。その加藤あいが結婚し子供を授かり、今なお夫を愛しているという家族になった女としてラストの救急車でのキスは経験を感じさせるいい芝居だと思えた。納得がいかなかったのはエンドロール。香港のコメディ・カンフーじゃないんだから、カチンコだして巣の役者たちを映すのは楽屋落ちとして良くなかったんじゃないかと思う。”風が吹けば桶屋が儲かる”的展開はよくなかったと思う。ただ、ここを否定すれば全く話がなくなってしまうのでどうしようもないのだが…。よく知らなくていい加減なことを書くようだけれど、レガリアのガスタンクに引火しないように安全策があると思うし、また台風の強風でヘリは飛べないしてもジェット機で消火剤を撒くことができると思えるし、また掘削船のドリルがつながったままなんて、ありえない!!!掘削船の事故があった時点で船長自らが切り離すだろうと思うから。もっといえば、町の工事現場でクレーンが倒れた事故みたいに、掘削船が波にあおられプラントに突っ込むなんて、ありえない!!!実際のことを考えるとありえなさすぎる設定いまいち乗り切れなかったかな。でもまあ、そこそこいい作品だったかも。お薦め度「THE LAST MESSAGE 海猿」★★★★(80%)
2010.10.09
コメント(0)
つまらない映画だ。大ヒット(?)していることが信じられない。ヒットはしても評判はよくないだろう。脚本がひどすぎるのか、演出がヘタすぎるのか。しらべてみると監督の土井裕泰も脚本の吉田紀子も実績のある人のようだ。監督の土井裕泰にいたっては「いま、会いにゆきます」という大大ヒット作品と泣かしに泣かせた「涙そうそう」をとっている。とすれば、演出がひどいのではなく、カメラか編集か…とはいえ映画は監督のものといわれるように全責任は監督土井にあり。まったくひどい作品だ。一青窈の唄『ハナミズキ』にインスパイアされて映画を作ろうと思ったのはむべなるかな、素晴らしいことだと思う。私に力があれば、この歌『ハナミズキ』のような作品を作っていただろう。しかし、出来上がりがこのような駄作になるとは。脚本=筋がよくないといえばよくない。ダブル主演といえる内容で主人公が紗枝(新垣結衣)なのか康平(生田斗真)なのかはっきりしない。比重的にいくと紗枝なんだろうけれど、他の人物たちの恋もオムニバスまではいかないが描かれる。物語が長尺だけに焦点が絞り切れていない感じがし、ボケる。演出(演技)でいえば、わざとらしい気づき方が多かった。どうして遠くからやってくる判別できない相手に気付くことができるのだろう。気づくにしてももっと自然な気づき方があったろうに。不自然な気づき箇所が3っつはあった。事柄を並べて年表風になぞっただけで、その真意、気持ちまで描き切れていない。これが映画でなくテレビドラマだったら最初の15分CMが入ったところでチャンネルをかえてたかもしれないと思った。<ネタバレアリ>不自然な気づき方に興ざめし、なかなかドラマに入っていけなかった。あまりの不自然さに演出がよほどヘタだと思った。康平が深窓の令嬢、もしくは頭のいい学校の女生徒にあこがれる、好きになるのはわかる。しかし、その女子が水産高校の生徒に惚れるきっかけが何もない。冒頭の鹿とぶつかって電車が止まる事故はしかたないにしても、乗車中の電車から降りられることがありえないし、どこかの民家まで行って車を拝借する点がありえない。それほどの時間を要するなら電車会社が代行バスなどを手配するはず。そう思っただけでドラマに入っていけない。康平の親父さんが船の改装費を返済できないというのも納得いかない。不漁が続いたり、事故で船がおしゃかになったのならともかく、そこそこ漁獲高があって船を手放さなければなれなくなるなんて、ありえないと思える。また、心臓まひで操業中に死んだのなら、労災や船員保険、または生命保険などで返済できるくらいのお金が入りそうだと思えるのに…。片思いの人が皆好きな人と一緒になれるなんて、嘘っぽい。主人公二人の話だけに的を絞ればいいのにキム兄が薬師丸ひろ子と結婚できるなんて…女手ひとつで紗枝を育てている母親に再婚すべき理由は見当たらない。父親が死んですぐでどうやって生きていけばいいか途方に暮れていたならわからないでもないけれど。康平の友人が康平の元妻にバナナで求婚してデートの約束を取り付けられるんだって、ありえねぇ。一度、昔に振っているんだよ…その昔に想いを伝えてなかったなら、まだ話は分かるけれど。紗枝と北見純一(向井理)の関係も変。(就職活動で新宿で純一が紗枝で出会うのも不自然!)純一の求婚をすぐに断らなかった紗枝なら、純一の置手紙を見て、仕事仲間に私結婚するかもしれない、なんて自分から言うかな?変だと思いませんか。純一の遺作展に紗枝の母は来ていたのに純一の家族はなし。彼は天涯孤独だったんでしょうか。あえて家族をカットしたなら、この作品全体に言えることだけれど、あまりにご都合主義の勝手な作品だ。だからつまらない。次の展開をこうしたいからこの場面はこう、みたいな。こうならざるをえないという必然の物語を紡いでいけば感動できるいい作品になったのかもしれないのに、観客の期待を裏切りながらどんでん返しの作品を作ろうと、こうしたいからこうみたいな、その結果が裏目にでて、まったくつまらない作品となってしまった。康平が離婚に至る紗枝との再会デートも変。紗枝の家まで来て、別れを告げてから、抱き合うなんて変。そして、何事もなかったかのように別れるなんて、変。そして、帰宅し、康平が妻になじられる、なじられ方も変。康平が、友達と飲みに行っていたというバレバレの嘘をつくだろうか?その妻が、離婚届と指輪を置いて出ていくのも変。そこまでの経緯、葛藤を十分に見せていないので、ついていけない。そういえば、友人の結婚式であからさまにジェラシーを見せる妻も変。あんなにわかりやすい芝居はないよね。観客をバカにしているのか、演出家がバカなのか、はたまたプロデューサーがバカなのか。泣くときは泣く、怒るときは怒ると単純に表現してしまうことによって、顔で笑って心で泣いてみたいな芝居ができなくなっている。だから、つまらない。妻に出て行かれた男がひとり晩飯を食べて見もしないテレビを点けてるだろうか。しかも番組はTBSのさんまのからくりテレビ…そんな番組見る?純一が死亡のニュースをアップに映し出すんだけれど、そのためだけのテレビだったのだろうか。ならば、ニュース23などを映していたほうが良かろうに…。これも観客の想像力を信ずれば、紗枝の日本人死亡のニュースを聞いた様子を見ただけで理解するだろうに。紗枝が就職活動で内定をもらえないという姿も、当時のニュースとしてあったことを表層的にとらえて、すべてがステレオタイプというか、中身がないように思えた。地元に残った青年が地元の娘と結婚して堅実にやっている、一方、世界に飛び出した女性はバリバリとキャリア・ウーマンとして活躍していて、それぞれ幸せというのが、夢のある内容だったのではないだろうか。また、違っても、一度は破産した青年が再び船長となった、一方、北海道へ戻ってきた女性はベンチャー・ビジネスで英語を駆使して世界をまたにかける仕事をしていて、再会して結婚するというようなものが夢ある作品ではないだろうか。地元に戻って子供に英語を教えているというのは…夢破れた気がするなぁ。康平もマグロ漁船に乗っているというのは、どうなんでしょうね。あ、そうそう、康平が酔っ払い女の子の部屋に一人残った時に彼女を襲ったところ、あれじゃぁ、酒の勢いか、失恋のやけっぱちみたいで、ちょっと、いやだな。もし、ああなっても、女性が「やめて」と拒んで、一度手を止めるけれど、「彼女を忘れられなくっても、思い出にして私を好きになってくれるんならいいよ」ぐらいのこといわれて、唇を重ねる。みたいなことだったら納得できるんだけれどなぁ。お薦め度「ハナミズキ」★★☆(50%)
2010.09.11
コメント(0)
なぜこのような作品を作ったのだろう。小さな作品という気がする。もちろん、このての作品でもいいんだが、なにゆえと思ってしまう。「崖の上のポニョ」で信じられないくらいの大ヒットをして大注目を浴びる中、なぜこの作品なのか。ジブリでなければここまで注目されなかったんじゃないかと思える作品でした。作品の長さも短く、こどもにはいいかもしれないけれど、時間的満足感からすると少し足りない気がします。アニメなので声が重要。ハルは樹木希林をあて書きしたんじゃないかと思わせるくらい動作も言葉もピッタリ!素晴らしい配役でしょう。対照的に、母ホミリーは14歳の母親にしたら老けすぎか。父ポッドに老けがあまり感じられなかったのでホミリーの老い加減が目立った。(しわがあり、弱弱しい)。その声が大竹しのぶ。声としてははずれた組み合わせだと思う。歳の割にはしゃぎすぎ、さりとて声音は若くない。大竹の高くても低くても話す声はホミリーに全くマッチしてなかったと思う。感想人間に見つかってはいけない借り暮らしの人々。その昔、三家族が住んでいたのに、一家族は行方不明。一家族は見つかって引越。という話。一人でも見つかってしまえば、民族移動すべきなんじゃないかなと思ってしまった。人間に見つかってはいけないんだから…。ただ、借り暮らししている小人が人に見つかって引っ越すというだけの話。ファンタジー感も少なかったかな。鑑賞後、透明感がありながら不明瞭な歌声の主題歌だけが、頭の中をリフレインしている。お薦め度「借りぐらしのアリエッティ」★★★(60%)
2010.09.04
コメント(0)
渡辺謙のハリウッド映画、見逃すわけにはいかないとようやく見に行った。「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督だけに期待大である。ディカプリオが出ていると、難解な作品じゃないかと不安になったけれど…。作品の出来はいいけれど秀逸ではない。もっとうまくつじつまがあっていれば「シックスセンス」を凌ぐSF傑作になったんだろうけれど、ストーリーに一部破綻が見られるのが残念だ。そのところが観客にはわからないがゆえに咀嚼できず、ラストに関しても不完全さを感じさせるだけである。ラスト、小さな駒が回り続ける、これは現実か夢かを観客にゆだねたと思ったけれど、回り続けるところで終わっているのだから、現実でなく夢だと解釈するのが素直なところだろう。話で破綻しているのは夢の中で死ねば目覚めるのに、薬で深い睡眠に陥ると覚醒せずに虚無に陥るという。また、夢の中でさらに下層の夢に行くためには夢の中で眠らなければならない。ところが夢の夢の夢、三層目の雪山の中で眠ったのはコブ(ディカプリオ)とアリアドネ(エレン・ペイジ)だけである。心肺停止になったロバート(キリアン・マーフィ)が夢の夢の夢の夢、四層目にいたことは説明つかないし、また、サイトー(渡辺謙)もその四層目(?)に存在し、信じられないくらい歳をとっていた。これはどういうことだろう。こういった一連の破綻を破綻でなくつじつまを合わせようとした結果、じつはすべてが夢であるというラストのコマ回しになったのではないだろうか。エディット・ピアフの「水に流して」”Non, je ne regrette rien”が夢から覚める曲として使われる。『後悔しないわ』なんて曲。ピアフを演じたマリオン・コティヤールが出演しているせいでもあるまいに、どういうつもりだったんだろう。キャストはものすごい面々である。レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レビット、マリオン・コティヤール、エレン・ペイジ、トム・ハーディ、ディリープ・ラオ、キリアン・マーフィ、トム・ベレンジャー、マイケル・ケイン、ピート・ポスルスウェイト、ルーカス・ハースら。お薦め度「インセプション」★★★★(83%)字幕:アンゼたかし
2010.08.29
コメント(0)
「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」という三作目、作る必要があったのか…。見てみると、そんな感想にとらわれる。一作目がハリウッド映画凌ぐと思われるほど、秀逸な出来だったのに比べ、二作目は金と力を注ぎすぎた感を否めない次第点の作品だった。今作三作目はわざわざ作ったのに、一作目には遠く及ばず、二作目ほどでもなく、素晴らしい出来を期待した者には残念な結果だったかもしれない。なぜなら、感動がないから。<ネタバレあり>7年たってるのかな…青島が係長になった、オンラインゲームなど新味を感じさせるところがあるにせよ、物語、事件に新味がなく、なぜこのような終わり方になってしまったのかと思わざるを得ない疑問が未解消のまま終わってしまう。日向真奈美(小泉今日子)を引っ張り出したのは、面白いけれど、彼女の出獄の意図が旧湾岸所での消滅(自殺)というのは、面白くなかった。小泉今日子の演技が素晴らしいにもかかわらず生かすことができなかったストーリー。共犯者である若者たちもなぜ仲間を殺害し、日向真奈美を出所させるのかという動機が不可解・不十分だった。日向真奈美を中東に出国させた後はどうするつもりだったのか。無差別殺人をしたかったのに、湾岸所に仕掛けた毒ガスはただの煙だったとは。映画作品として成功させるものとして作り上げればこのような作品にはならなかったと思えるだけに残念である。追記 知人の萩原利映さんが冒頭の引越会議に府警役(セリフあり)で出演してました。ラストの新湾岸署の式典でも座ってましたね。これからもがんばってください。お薦め度「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」★★★(60%)
2010.08.28
コメント(0)
「今頃見たのか」なんて言われそうですが、今日見てきました。アカデミー主演男優賞を受賞したジェフ・ブリッジスよりもマギー・ギレンホールがいい芝居をしていたと思うのだが…。ロバート・デュバルが出てることにびっくりしたがデュバルがプロデュースした作品だから当然かもしれない。コリン・ファレルが出てたことにもびっくり。歌唱指導があったにせよ、ジェフもコリンも唄がうまい。老境にさしかかった一昔前に売れたカントリーシンガーと三十路のシングルマザーの恋の話は大人のラブストーリーでしたね。人を愛するということと、家族に対する信頼。家族持ちは深く考えてしまうんじゃないかな。FOX SERCHLIGHT PICTURE 制作ということで低予算映画なんだけど、そこがメジャーじゃなくていい作品に仕上がった理由かもしれない。クライマックスとラストを見て、大人の関係のある種いい作品だと思った。お薦め度「クレイジー・ハート」★★★★(80%)字幕:松浦美奈
2010.08.25
コメント(0)
子供と見に行った。子供が今まで見た映画で一番良かったとのこと。しかし、TVの「みなしごハッチ」を知る者としては、ぜんぜん違うつまらない話になっちゃったかなと思った。いま、ネットで思い出すために「みなしごハッチ」を見ても、人間の顔を描かなかったという一文からして、今回の映画製作の立場とまったく違うと思う。昆虫の言葉を解す女の子の登場もありえないし、水の中の上にスズメバチが巣を作っているということもありえないんじゃないかな。ありえないことが多すぎて…食物連鎖じゃないにしても大きなものが小さなものを食べるというこはあるだろうし、昆虫の世界をないがしろにしている点が気に入らない。よくこの内容で作品つくりを竜の子プロがOKしたものだと思う。いいと思えたのはガッキーの主題歌くらいかな。お薦め度「昆虫物語みつばちハッチ~勇気のメロディ~」★★★(60%)
2010.08.07
コメント(0)
冒頭の度肝を抜く拷問シーン。「ヤバイ」と思った。そして「ヤバイ」作品だった。今どき、米ソの対立でもないだろうと見ていたが、米ソだけでなく北朝鮮、イスラム世界と今日的である。カーチェイスはないけれど、車の体当たり、ド派手にクラッシュするさまは超やばかった。修羅場を不死身で潜り抜けるソルト、超人だった。ソルトでないスパイの正体にびっくり!!力が入り、目が釘付け。ハラハラドキドキを超越し、目を見張ったまま…見た。ソルトと夫の愛には胸打つものを感じたが、それすら…してしまう。いやー、圧巻というより、スピード感あふれ超ヤバイ作品だった。お薦め度「ソルト」★★★★(80%)字幕:
2010.08.02
コメント(0)
やっと見た。2なので最初の作品を見ていると見逃したくないよね。さて、今回は2年ぶりということで、登場人物たちも二年歳をとっている設定。アラブの富豪の申し出により、アブダビに出かける。家庭、子持ちの状況を考えると、とてもありえない設定ではあるが、そこは映画。楽しみましょうということなのか。ゲスト出演というか、いきなりライザ・ミネリが登場するのには驚いた。もうおばあちゃんなのに歌って踊ってくれる。若い観客にライザ・ミネリといっても通用しないのではと心配した。そして、カメオ出演でのマイリー・サイラスは若い子にアピール。今どきの映画ファンにはペネロペ・クルスと充実の端役・脇役キャスティング。さて、内容である。このとおりのことが現実あるかどうが疑わしいが、そこは映画、ゴージャス感を思いっきり出すためにやったということでOKしましょう。女性や男女関係にうるさい禁断の国でのアヴァンチュールもちょっとトンデすぎてるけれど、まぁよしとしましょうか。パスポートをなくすシーンはあまりにも置き忘れを強調しすぎてたので不思議であったが、見落とす観客のためにあそこまで強調したのかな。全体としてウキウキ感が出ていて、そこがよかったね。ただ、一点不思議に思ったのが、二人だけの時間を大切にいつもでも恋人気分で…でも、結婚。子供は作らないと決めていたキャリーがあんなに悩むかなって思った。もちろん、悩まなければ映画にはならないけれどね。ほんと、公開が終わる前に見れて良かった、良かった。お薦め度「セックス・アンド・ザ・シティ2」★★★★(80%)字幕:佐藤恵子
2010.07.28
コメント(0)
全517件 (517件中 351-400件目)