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2018年09月24日
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カテゴリ: 考古学
次は弥生文化博物館で開催された 「弥生のマツリを探る」展




展示意図説明は以下のように書いていた。
弥生時代の祭祀。これは大陸から新たに導入された信仰に縄文時代からの伝統が複雑に絡み合うとともに、列島で独自に発達をとげた部分も大きい。描かれた絵画、呪術的文様、銅鐸、銅鏡、 粘土や木で作られたさまざまな造形物など、もの言わぬ出土祭器が発する2000年前のメッセージは読み取れるのか。マツリの場、祭場の姿はどのようなものだったろうか。これまでの研究を踏まえ、弥生人の心に大胆に迫っていきたい。



チラシに1部載っているが、正面に「マツリ」を行っているのを、金関怒館長(当時)が監修しながら描いた絵をドンと置く。即ち、シャーマンが鳥の服、鳥の仮面の装いで、祈っている。銅鐸の鐘を鳴らし、鹿の生け贄を捧げ、村の至る所に鳥を模した鳥竿を立てる。住民は「歌舞音曲」を奏で歌い踊りながら参加している。この絵の根拠を以下の展示で紹介する。







シャーマンの造形はこれら、人物を描いた弥生土器を基にしている。特に、弥生中期の雁屋遺跡出土の人物の異様な装束は何なのだろう。かなり飾り立てていたのだろうか?股間の⚪︎は、男性器ではなく女性器を表していると確か図録に書いていた。私には、男性器に見えるのだけど。





仮面はあまり用意出来なかったようだ。









島根県古浦遺跡の朝鮮系土器やト骨があるのは、金関館長が発掘したものなので、借り出されたと思われる。西川津遺跡や堀部第一遺跡の土笛もその関係だろう。














鳥がなぜ神の使いとなるのか?私は「魂を運ぶ」機能だけを想像していたが、ここには「穂落神信仰」を書いている。渡り神が落とす稲穂から農耕が開始されたという信仰である。どちらにせよ、そこには豊かさだけを目にしていた弥生人の生活が見える。







鹿や魚の自然の恵みも平和な弥生社会が見える。














土偶の流行は、縄文と弥生の相剋があったと見る。賛成である。びっくりするのは、亀井遺跡の分銅型土製品。吉備のそれと、全く変わらない。吉備人が来ていたのか。









男根型の祭祀については以上の通り。























平和な弥生社会。それはやがて大災害と戦争によって、新しい神が登場することを用意して行ったのではないか?龍は水を司る。そして、個として隔絶していた。だから、暴走することもあり、その呪的パワーは普段は縛り付けて「コントロールする」必要があった。それを体現するシャーマンが現れた時、それまでのシャーマンとはまるきり違う人として現れたのではないか?今迄の祭祀は、途絶する必要があった。









それはやがて、吉備の特殊器台によって、神に憑依する大王として制度化される。此処に置いて、弥生時代は終わろうとしていた。



この「まとめ」の文章で、ひとつ瞠目したのは、弥生晩期の同盟の契機は、「経済的要因もあったかもしれないが、宗教同盟が強かったのでは」と書いている所である。そうかんがえると、確かにすっきりする。






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最終更新日  2018年09月24日 08時14分05秒
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