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先週金曜日にパシール母と上野の国立西洋美術館へ行ってきた。アルチンボルド展のことはネットで知るも、正直、期待していなかった。何と言うか、PR用のパンフの絵が斬新過ぎて、パシール親子の興味の対象から外れていたのだ。てなもんで素通りで上野動物園とチベット仏教の展示物を見に行くつもりが、あらあら不思~議。なぜか二人とも西洋美術館に吸い込まれてしまったのだ!美術館の中は非常に盛況で、お年寄りも多く、一枚の絵を観るのに順番待ちをするほどだった。どうやらパシール親子が知らなかっただけで、アルチンボルドは有名な画家のようだ。(西洋美術史は大学で何教科も取ったのに、記憶にナイ(/ω\))どの絵もかなりのクセがあるが、彼の有名な作品は「四季」と「四大元素」と言われるもの。「四季」では、それぞれの季節感を超絶的繊細タッチで野菜、果物、木々等を横顔のキャンバスに盛沢山に描き込んでいる。又、「四大元素」では、水、大気、火、大地を表すための相当の技巧と工夫が凝らされていた。例えば、水には魚類や海獣、大気にはハプスブルグ家の鳶と孔雀、火には武器、そして大地には皇帝の威厳を表さんばかりの象、ライオン、クマやチーター等が幾重にも重なって見事な横顔を形成している。流石に神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世に愛された画家だ。どの絵も面白くて、ついつい引き込まれてしまった。アルチンボルド展は9月24日(日)まで。
2017.09.19
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昨日のブログで触れたクラーナハ展。これ、おススメよ。最初にテレビのCMで観た時は少し重くて暗いイメージがあったけれど、実際近くで観てみると、どれもこれも威厳があって人の目を釘づけにしてしまう魔法が掛かっていたわ。どの絵もキレイなのは勿論だけど、何と言っても女性の裸婦像がエロかった!まあ、こんな言い方をすると、お下品に聞こえてしまうでしょうけど、展示会のサブタイトル自体が「500年後の誘惑」と謳ってあるほどよ。あの時代の画風にしては、えらくスリムな体型の裸婦像が多くてビックリだし、ヴィーナス像もキューピッドも他の画家とは違ったタイプが描かれていたわ。古いのにエラク新鮮なもんだから、「500年前って言ってもね~?」みたいな不思議な感覚に襲われてしまった。パシールにとって印象的だったのは、不釣り合いの夫婦の3作と夫婦の肖像ね。前者は、お年寄りの金持ちに嫁いだ若い娘の肖像で、どれもこれも旦那がアグリーだし、嫁は皆、お金目当てで結婚したというユニークなもの。表情がおかしくて、まるで漫画を見ているみたい。後者は富裕層の夫婦の肖像画で、ドレスのデザインが細部までキレイに描かれていて、他の肖像画の作品と同調するデリケートさと美しさがあったわ。展示会は1月15日までだけど、もう一回観に行こうかしら。
2017.01.07
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