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今回は、皆さんが意外と知らないことをお伝えしようと思います。 原画を購入したからと言って、それを自由に店のグッズには使えません。原画を購入することは絵の「所有権」を得たというだけで、「原画の著作権」は、あくまで作者または著作権継承者にあります。作者や著作権継承者の承認なく、店のグッズ(ポストカード、名刺、コースター、グラス、チラシ、看板、ポスターなど)の二次的著作物は、勝手に作ることはできません。 著作権は現在、日本では原則、作者の没後50年間(または作品公表後50年)、法的に保護されています(TTP協定締結に伴い、改正著作権法が2018年12月30日に施行され、保護期間の「50年」は「70年」に延長されました)。 なので、勝手に店のグッズをつくると著作権侵害であり、違法行為となります。営利を目的とした販売商品に許可なく使うと重い罪に問われます(著作権侵害は10年以下の懲役または1000万円の罰金です)。 こうしたことは著作権の「基本のキ」なのですが、そうしたことを、よく理解していない経営者も少なくありません。時々、購入した絵(原画)を使って絵葉書やコースターを作ったり、CDジャケットの表紙にしたりする飲食店のオーナーがいますが、著作権者(または著作権継承者)の許諾なく勝手にやれば違法行為となります。 店のグッズを作ったり、商品に使用する場合、本来なら、著作権者に許諾料や使用料を支払うのが日本国内の法的ルールです(「うちは作者にOKをもらっているから」というのは、あくまで著作権者が好意で容認しているに過ぎません)。 飲食の経営者は、まず法律をよく理解して守ってほしいと思います。著作権者の許可は、必ず得るようにしてほしいです。そして、もし営利で使用するなら、できれば適正な使用料を作者または著作権継承者に支払ってあげてほしいです。芸術家の権利を大切にしてほしいと、心から願います。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/08/28
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◆「Harry's ABC Of Mixing Cocktails」にみるクラシック・カクテル 9.ジャパニーズ・カクテル/ミカド(Japanese Cocktail/Mikado) 先般、連載「カクテル――その誕生にまつわる逸話」の中で、私はこのカクテルを取り上げ、その中で以下のように記しました。 「“カクテルの父”とも言われる、かのジェリー・トーマスが1860年頃に考案し、世界初の体系的カクテルブック『How To Mix Drinks』(1862年初版刊)にも登場する。国の名前がついたカクテルの中でも、最も歴史が古いと言われる。1860年と言えば、日本はまだ開国まもない混乱期で、攘夷の嵐が吹き荒れていた時代。そんな頃に、なぜ米国で「日本の」という名が付いたカクテルが誕生したのか--。 トーマスは当時、ニューヨークの「パレス・バー」でチーフ・バーテンダーとして働いていた。カクテル名の由来には、なんと徳川幕府が1860年(安政7年)に派遣した訪米使節団が、そして味わいについては、材料の一つ「オルゲート・シロップ」【注1】に使われている杏(あんず)の核(杏仁)の香りが深く関わっているという。近年まで「謎」に包まれていたこのカクテル誕生の背景については、洋酒研究家・石倉一雄氏による渾身の論考「日本人の知らないジャパニーズ・カクテル/ミカド」(Webサイト「Food Watch Japan」= http://www.foodwatch.jp/column/ =で連載)に詳しい。 さて、ジャパニーズ・カクテルの標準的なレシピは、ブランデー(またはコニャック)6分の4、ライム・ジュース6分の1、オルゲート(「オルジェート」と表記する場合も)・シロップ6分の1、アンゴスチュラ・ビターズ2dash、レモン・ツイストというところでしょうか(※ライム・ジュースを入れないレシピもあります)。 ハリー・マッケルホーン(Harry MacElhone)は、その著書「ABC Of Mixing Cocktails」(1919年初版刊)で、どういうレシピで紹介しているかと言えば、「ブランデー1グラス、アンゴスチュラ・ビターズ2dash、オルゲート・シロップ1tsp(ティー・スプーン)、シェイクしてカクテルグラスに注ぎ、チェリーを飾る」です。 ジェリー・トーマスが19世紀半ばに考案したということもあって、この「ジャパニーズ・カクテル/ミカド」は、19世紀末から20世紀初頭のカクテルブックにはたびたび登場します。主な掲載例は以下の通りです(写真左 = Japanese Cocktail @ Little Bar )。・「Bartender’s Manual」(ハリー・ジョンソン著、1882年初版、1934年再版、2008年復刻版刊)米 ブランデー1グラス、ボウカーズ・ビター【注2】2~3dash、オルゲート・シロップ2~3dash、マラスキーノ2dash、レモン・ピール・「American Bartender」(ウィリアム・T・ブースビー著、1891年初版、2009年復刻再刊)米 コニャック1グラス、アンゴスチュラ・ビターズ3dash、オルゲート・シロップ4分の1tsp、レモン・ピール・「Modern American Drinks」(ジョージ・J ・カペラー著、1895年初版、2008年復刻版刊)米 ※Japanese Cocktailの名での収録はないが、Japanese Punch(ブランデー2分の1、アラック【注3】2分の1、ライム・ジュース半個分、シュガー1tsp、紅茶適量)、Mikado Punch(セント・クロワ・ラム【注4】2分の1、ブランデー2分の1、レモン・ジュース半個分、シュガー1tsp)という2種類が掲載されている。・「World Drinks and How To Mix Them」(ウィリアム・T・ブースビー著 1908年刊行、1934年再版)米(ジャパニーズ・カクテル、ミカドの双方が登場) ★ジャパニーズ・カクテル → ブランデー1ジガー、オレンジ・ビターズ2dash、オルゲート・シロップ1tsp、(アンゴスチュラ?・)ビターズ2drops、レモン・ピール(同書では、ジン・ベース=3分の2ジガー=に替えた「ジャパニーズNo.2」というカクテルも収録されている) ★ミカド → ブランデー3分の2ジガー、キュラソー2dash、オルゲート・シロップ2dash、クレーム・ド・ノワヨー【注5】2dash、ビターズ2drops、レモン・ピール・「Bartenders Guide: How To Mix Drinks」(ウェーマン・ブラザーズ編、1912年初版、2008年復刻版刊)米 & ・「173 Pre-Prohibition Cocktails」 &「The Ideal Bartender」(トム・ブロック著、1917年刊、2001年&2006年再刊)米 → 収録なし・「The Savoy Cocktail Book」(ハリー・クラドック著 1930年刊)英 Mikado(ミカド)の名で登場 → ブランデー2分の1グラス、キュラソー2dash、オルゲート・シロップ2dash、クレーム・ド・ノワヨー2dash、アンゴスチュラ・ビターズ2dash・「Mr Boston Bartender’s Guide」(1935年刊)米 Mikado(ミカド)の名で登場 → ブランデー2オンス、クレーム・ド・カカオ2分の1tsp、キュラソー2分の1tsp、アンゴスチュラ・ビターズ2dash ※「ジャパニーズ・フィズの名で以下のレシピのカクテルも登場 → ライ・ウイスキーまたはバーボン・ウイスキー1.5オンス、ポート・ワイン2分の1オンス、レモン・ジュース半個分、パウダー・シュガー1tsp、卵白1個分、ソーダ適量・「The Artistry Of Mixing Drinks」(フランク・マイアー著 1934年刊)仏 → 収録なし・「The Old Waldorf-Astoria Bar Book」(A.S.クロケット著 1935年刊)米ブランデー1ジガー、オルゲート・シロップ2dash、ボウカーズ・ビターズ1dash、レモン・ピール・「Café Royal Cocktail Book」(W.J.ターリング著 1937年刊)英ブランデー4分の3、オルゲート・シロップ4分の1、ボウカーズ・ビターズ2dash、レモン・ピール・「Trader Vic’s Bartender’s Guide」(ビクター・バージェロン著 1947年刊)米 → 収録なし なお、先般の連載内容と若干重複しますが、米国で生まれたジャパニーズ・カクテルはその後欧州へも伝わりました。そして1885年、日本を舞台にした「ミカド(Mikado)」というオペレッタが、ロンドンの「サヴォイ・シアター」で上演され大ヒットすると、「ジャパニーズ=ミカド」という連想から、いつしか「ミカド・カクテル」と呼ばれることが多くなったとのことです。 オペレッタ「ミカド」はその後、米国でも上演されるなど欧米でロングランの大ヒット。カクテル「ミカド」も「サヴォイ・カクテルブック」(1930年刊)や、禁酒法明けに出版された「ミスターボストン・バーテンダーズ・ガイド」(1935年刊)でも紹介されています=上記。 日本には、少なくとも1920年代前半までには伝わり、20~30年代に出版された幾つかのカクテルブック=例えば、「カクテル(混合酒調合法)」(秋山徳蔵著、1924年刊)、「コクテール」(前田米吉著、1924年刊)=に登場します。 ※同時期に出版された両著ですが、レシピはかなり異なっています。秋山氏のレシピはトーマスの本にルーツを持ち、前田氏のレシピは、サヴォイ・カクテルブックとほぼ同じです。 現代の日本のカクテルブックにおいてはなお、「ジャパニーズ・カクテル」「ミカド」の両方が混在し、さまざまなバーテンダーによって、多くのバリエーションが生み出されてきました。「JBAカクテルブック」(1963年刊)と「すてきな夜にはカクテル」(木村与三男著、1983年刊)にはジン・ベースの、「世界コクテール飲物辞典」(佐藤紅霞著、1954年刊)にはウイスキー・ベースの「ジャパニーズ・カクテル」がそれぞれ収録されていますが、そのルーツはよく分かっていません。 【注1】「オルゲート(Orgeat)・シロップ」(オルジェート・シロップとも呼ばれる)とは、ナッツの香りが特徴のビター・アーモンド・シロップのこと。19世紀後半から20世紀初頭の欧米のカクテルにはしばしば使用された。Orgeatとは仏語で「アーモンド」の意だが、元来、Orgeatは普通のアーモンドではなく、杏仁(杏の核)のことを指すという。現在でも「MONIN(モナン)」社のシロップ・シリーズで入手可能だが、材料に杏仁が使われているかどうかは不明。 【注2】「ボウカーズ・ビター(Boker's Bitter)」は、1828年にドイツ系米国人のジョン(ヨハン)・ボウカーが製造・販売を始めたビターの銘柄。かのジェリー・トーマスもいくつかのカクテルで使用している。1920年代に一時製造中止となったが、近年、その味わいを再現した製品が再発売されている。 【注3】アラック(Arrack)とは、中近東からアジアにかけて、現在でも幅広く造られている蒸留酒。原料は米やサトウキビ、ナツメヤシ、ジャガイモ、ヤシの花穂など。 【注4】カリブ海の米領ヴァージン諸島の「セント・クロワ(St.Croix)島」産のラムのこと。 【注5】「クレーム・ド・ノワヨー(Crème de Noyaux)」=ノワイヨーとも表記される=は、桃や杏の核を主成分とするリキュール。アーモンドの風味を持つ。・こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/08/26
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先日の富山出張(8.20~21)の日記で紹介し忘れたのが、富山ブラック・ラーメン。やっぱり本場のは旨いなぁ! お邪魔したのは「大喜」という老舗の店でした。写真ではよく見えないけれど、麺は太麺です。
2013/08/24
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9月21日(土)から1週間、神戸・元町の海文堂書店2Fギャラリーで開催される成田一徹さんの「新・神戸の残り香」出版記念個展のPRチラシができました。左側が個展のPR、右側は「新・神戸の残り香」とその前著「神戸の残り香」のPRとなっています。 Barの空間と並ぶ一徹さんのライフワークであった「古き良き時代の神戸の情景」が、この2冊の本には凝縮され、濃密に詰まっています。 今回は「新・神戸の残り香」と同時期の連載「ハーバー・シルエット」の原画約60点をメインに展示します。成田切り絵芸術の素晴らしさを、ぜひ生でご覧いただければ幸いです。 会場では、数多くの著作や絵ハガキ、それに手頃な価格で成田切り絵が楽しめると人気の「公認複製画」も販売されます。お時間のある方はぜひ神戸までお越しくださいませ。 「公認複製画」についての詳しい情報は、成田一徹HPをご覧ください。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/08/23
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遺作の一つとも言える切り絵原画と、久しぶりに出合ってきました。帝国ホテル大阪の「Old Imperial Bar」を切り取った成田一徹さんの傑作です。再会場所は、タイトルにもなっているそのBarです。 改めて、この原画を見ると、一徹さんのBarの切り絵にしたら、やや大きめ(A3くらい)の絵であることが分かりました。 一徹さんは生前、「Barの切り絵は、街場のオーナー・バーテンダーのいるBarしか手がけない」ことを自らのルールにしていました。 「ホテルのBarにはオーナー・バーテンダーがいないから。僕はバーテンダーという人も描きたい」がその大きな理由でした。 一徹さんが亡くなってしまった今、この「Old Imperial Bar, Osaka」は、おそらく生涯で唯一?取り組んだでホテルBarの切り絵となりました。例外として取り組んだ理由はよく分かりませんが、緻密過ぎるソファの柄のカッティングを見ただけでも、彼がどれほど心血を注いだかがわかります。 前回この絵と出合った時は、一徹さんはまだ地上の人でした。帝国ホテル大阪での1カ月もの個展の終盤、このBarで一徹さんを囲んでの慰労が開かれました。「個展が終わって落ち着いたら、また一緒にBar巡りに行きましょう」と言葉を交わし、別れたのが最後でした。 もうすぐ一徹さんの一周忌(10.14.)が巡ってきます。Old Imperial Barのバーテンダーの方は「このホテルがあり続ける限り、この絵は永遠にこのBarで生き続けますよ」と嬉しい言葉をくれました。そうです。一徹さんは天上へ行っても、帝国ホテル大阪のBarに行けば、この素晴らしい原画と会えるのです。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/08/22
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8月20~21日に富山へ出張しました。晩御飯は、地元在住の友人に教えてもらった2軒の店(「源氏とん太」「空飛ぶうさぎ」)を、一緒に行った同僚と“はしご”いたしました。どちらの店も、友人がイチオシというだけあって、コスパ&味ともに最高の店でありました! 以下は簡単ですが、取り急ぎ写真によるそのご報告です(お店のデータは後ほど追記しますので、いましばらくお待ちくださいませ)。 【源氏とん太】焼きとんが名物の居酒屋ですが、他にもメニューは豊富です。とりわけ、がつポン酢(写真2枚目)と白ころホルモン(写真4枚目)はやみつきになる味でした。 【空飛ぶうさぎ】魚(肴)よし、酒よしの小料理屋さん。とにかく魚は新鮮でひと味違う、こだわりのメニューです。日本酒の種類の充実度も、ただ凄いの一言。大将の日本酒への愛&造詣も感動ものです(お値段も信じられないほど良心的!)。 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/08/21
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◆「Harry's ABC Of Mixing Cocktails」にみるクラシック・カクテル 8.ジョン・コリンズ/トム・コリンズ(John Collins/Tom Collins) ジョン・コリンズとトム・コリンズ。いずれも19世紀半ばに登場したクラシック・カクテルですが、名前だけでなく、レシピも酷似していて、実に紛らわしい名前のカクテルです。 「ジョン・コリンズ」は、19世紀半ばの英国人ジョン・コリンズ氏が考案したと伝わっています。否定する論考もないので定説としてほぼ支持されているようです。当初の「ジョン・コリンズ」はオランダ・ジン・ベースでしたが、英国産のオールドトム・ジンがよく使われるようになって「トム・コリンズ」というもう一つのカクテルが生まれたというのも、ほぼ定説となっています。 では、現代の標準的なレシピはどうなっているでしょうか? 何をもって標準的と言うのかは議論のあるところでしょうが、先般の連載「カクテル――その誕生にまつわる逸話」で、うらんかんろが紹介したのは、次のようなレシピです。 ◆ジョン・コリンズ【レシピ1】ウイスキー(45~60)、レモン・ジュース(20)、シュガー・シロップ2tsp、氷、ソーダ(適量)、マラスキーノ・チェリー、レモン・スライス【レシピ 2】オランダ・ジン(45~60)、レモン・ジュース(15)、シュガー・シロップ1tsp、氷、ソーダ(適量)、飾り=レモン・スライス&チェリー【スタイル】ビルド 【グラス】トール・グラス(容量300~360mlサイズで) ◆トム・コリンズ【レシピ】ジン(45~60)、レモン・ジュース(15)、シュガー・シロップ1tsp、氷、ソーダ(適量)、飾り=レモン・スライス&チェリー【スタイル】ビルドまたはソーダ以外をシェイク 【グラス】トール・グラス(大ぶりのコリンズ・グラスで) ハリー・マッケルホーン(Harry MacElhone)の「ABC Of Mixing Cocktails」(1919年初版刊)での「ジョン・コリンズ」は、「大ぶりのグラス(Large tumbler)に氷3~4個入れ、オランダ・ジン1グラス、レモン・ジュース1個分、シュガー2tsp(ティー・スプーン)、ソーダを加え、しっかりステアする(stir well)」というレシピです。 マッケルホーンは、「ロンドン・ジンを使うのが、しばらくの間、習慣になっていたが。」というコメントを付記していますが、1910年代後半では、オランダ・ジンを使うのが主流になってきたということでしょうか? また、「トム・コリンズ」は、「大ぶりのグラス(Large tumbler)に氷を2~3個入れ、オールドトム・ジン1グラス、レモン・ジュース1個分、シュガー1tsp、ソーダを加え、しっかりステアする」となっています。すなわち、マッケルホーンの本では、両者はジンの種類の違いにすぎないのです。 ちなみに、「サヴォイ・カクテルブック(The Savoy Cocktail Book)」(1930年刊)ではどうかと言えば、「ジョン・コリンズ」はマッケルホーンと同様、オランダ・ジンをベースにしていますが、「トム・コリンズ」では、ロンドン・ドライ・ジンという指定です( 写真 = Tom Collins @ Bar Arlequin )。 「トム・コリンズ」が生まれた時期については1880年代説もありますが、初めて活字で紹介されたというカクテルブック「How To Mix Drinks」(ジェリー・トーマス著)が1876年の出版であることから、少なくとも1875年以前には誕生していたことは間違いありません(出典:欧米の専門WEBサイト)。 そして一方、「ジョン・コリンズ」はその後、オランダ・ジンがベースのもののほかに、1940年代になってウイスキーをベースにしたバリエーションも生まれました。ウイスキー・ベースの「ジョン・コリンズ」が欧米のカクテルブックで登場するのは、現時点で確認した限りでは、1947年刊の「Trader Vic's Bartender's Guide」(ビクター・バージェロン著)が最初です。 70年代まではジン・ベースの「ジョン・コリンズ」を紹介していた「Mr Boston Bartender’s Guide」も1980年以降、ウイスキー・ベースに替えています。現代においても、カクテルブックではオランダ・ジン・ベースのものとウイスキー・ベースのものとが混在しています。 海外の専門サイトでは、「トム・コリンズ」について、英国産のオールドトム・ジンにちなむ名前であるにも関わらず、米国発祥説を唱えるところもあります。具体的根拠はあまり示していませんが、19世紀末の欧州のカクテルブックにはあまり登場しないのに、ジェリー・トーマスのカクテルブック=1876年刊=に登場することも一つの要因かもしれません。 ちなみに、1880~1940年代に刊行された主なカクテルブック(マッケルホーンの本以外)での「ジョン・コリンズ」と「トム・コリンズ」は、どういうレシピだったのか、ひと通りみておきましょう。 ◆ジョン・コリンズ・「Bartender’s Manual」(ハリー・ジョンソン著、1882年初版、1934年再版、2008年復刻版刊)米 & 「Bartenders Guide: How To Mix Drinks」(ウェーマン・ブラザース編、1912年初版、2008年復刻版刊)米 オランダ・ジン1グラス、レモン・ジュース2~3dash、ライム・ジュース2dash、シュガー4分の3tsp(ティー・スプーン)、氷、ソーダ適量・「American Bartender」(ウィリアム・T・ブースビー著、1891年初版、2009年復刻再刊)米 オランダ・ジン1グラス、レモン・ジュース2分の1個分、シュガー1tsp、氷、ソーダ適量・「Modern American Drinks」(ジョージ・J ・カペラー著、1895年初版、2008年復刻版刊)米 オランダ・ジン1グラス、レモン・ジュース適量、シュガー1tsp、氷、ソーダ適量、レモン・ピール・「The Savoy Cocktail Book」(ハリー・クラドック著、1930年刊)英 オランダ・ジン1グラス、レモン・ジュース2分の1個分、パウダー・シュガー2分の1tsp、ソーダ適量・「The Artistry Of Mixing Drinks」(フランク・マイアー著 1934年刊)仏 ジン1グラス、レモン・ジュース半個分、シュガー1tsp、シュウェップス・ソーダまたはソーダ適量(※トム・コリンズも同じレシピ)・「Mr Boston Bartender’s Guide」(1935年刊)米 オランダ・ジン1グラス、レモン・ジュース半個分、パウダー・シュガー2分の1tsp、氷、ソーダ適量(※1980年代以降はウイスキー・ベースに)・「The Old Waldorf-Astoria Bar Book」(A.S.クロケット著 1935年刊)米 & ・「Café Royal Cocktail Book」(W.J.ターリング著 1937年刊)英 → ともに収録なし・「Trader Vic’s Bartender’s Guide」(ビクター・バージェロン著 1947年刊)米 バーボン・ウイスキー1オンス、レモン・ジュース1オンス、シュガー・シロップ2分の1オンス、ライム半個、ソーダ適量 ◆トム・コリンズ・「Bartender’s Manual」(ハリー・ジョンソン著、1882年初版、1934年再版、2008年復刻版刊)米 → 収録なし・「American Bartender」(ウィリアム・T・ブースビー著、1891年初版、2009年復刻再刊)米 オールドトム・ジン1グラス、レモン・ジュース2分の1個分、シュガー1tsp、氷、ソーダ適量・「Modern American Drinks」(ジョージ・J ・カペラー著、1895年初版、2008年復刻版刊)米 オールドトム・ジン1グラス、レモン・ジュース適量、シュガー1tsp、氷、ソーダ適量、レモン・ピール・「Bartenders Guide: How To Mix Drinks」(ウェーマン・ブラザース編、1912年初版、2008年復刻版刊)米 オールドトム・ジン1グラス、レモン・ジュース2~3dash、ライム・ジュース2dash、シュガー4分の3tsp(ティー・スプーン)、氷、ソーダ適量・「The Savoy Cocktail Book」(ハリー・クラドック著、1930年刊)英 (ロンドン)ドライ・ジン1グラス、レモン・ジュース2分の1個分、パウダー・シュガー2分の1tsp、ソーダ適量・「The Artistry Of Mixing Drinks」(フランク・マイアー著 1934年刊)仏 → ジョン・コリンズとまったく同じレシピ・「Mr Boston Bartender’s Guide」(1935年刊)米 オールドトム・ジン1グラス、レモン・ジュース半個分、パウダー・シュガー2分の1tsp、氷、ソーダ適量・「The Old Waldorf-Astoria Bar Book」(A.S.クロケット著 1935年刊)米 & ・「Café Royal Cocktail Book」(W.J.ターリング著 1937年刊)英 → ともに収録なし・「Trader Vic’s Bartender’s Guide」(ビクター・バージェロン著 1947年刊)米 ジン1オンス、レモン・ジュース1オンス、シュガー・シロップ2分の1オンス、ライム半個、ソーダ適量 なお、日本のカクテルブックで「ジョン・コリンズ」「トム・コリンズ」が初めて登場するのは、いずれも1924年(大正13年)刊の秋山徳蔵著「カクテル(混合酒調合法)」ですが、ともにジン・ベースとだけ記され、「トム・コリンズ」は「ジョン・コリンズ」の別名と書かれているだけです。 ウイスキー・ベースの「ジョン・コリンズ」が初お目見えするのは意外と遅く、1962年(昭和37年)刊の木村与三男著「カクテール全書」となっています。・こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/08/16
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成田一徹さんの新刊「新・神戸の残り香」(神戸新聞総合出版センター刊)が7月29日から書店の店頭に並び始めてから、機会あるごとに営業しています。まとめて買って、お店に置いてくれそうなバーには個別にお願いしています。 もちろん、一徹さんゆかりのバーばかりですから、皆さん好意的です。10冊、20冊、30冊とまとめて購入してくれます。ほんと嬉しいですね。 関西以外のバーの方でも、もしご協力いただけるなら、ぜひよろしくお願いいたします。今ではもう全国の主要書店を通じて手に入ると思います。 このブログをお読みの皆さんも、どうかぜひ買って手にとって頂ければ嬉しいです。アマゾンでも入手可能です。僕らは初版で終わらせるのではなく、第2刷、第3冊と重版を目指して頑張っています。 一徹さん馴染みのバーでは、併せて「公認複製画」PRのチラシも置いてもらっています。こちらもどうかご支援をお願いいたします。購入は、成田一徹公式HP内のリンク( http://ittetsu-narita.com/blog/ )から可能です。 9月21日からは神戸・元町の海文堂書店2Fギャラリーで、「新・神戸の残り香」出版記念の個展も開催されます(27日まで)。現在は、出展作品の選定や案内はがきやチラシ、ポスター制作や、会場で販売する本の手配などの準備でだんだん忙しくなってきています。 9月末で閉店してしまう海文堂にとっては、最後の展覧会となります。我々も個展成功のために全力を尽くしたいと思います。こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/08/16
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先日の日記で少し触れたマスターの海外雄飛の件、そのご本人、大阪・北新地のバー・ベッソ(BESO)の佐藤章喜さんから挨拶状が届きました。9月14日でもって大阪の店を閉めて、香港へ移転すること、そして「新たな道へ進む」ことに対して「一生懸命努力をする覚悟」が記されていました。 「挑戦するカクテル・アーチスト」として、数多くの独創的な作品を生み出してきた彼を失うことは、大阪にとって、いや日本のバー業界にとって、計り知れないな損失で、残念でなりません。 ただ、僕はこうも思いました。日本という小さな枠に彼を閉じ込めておくより、逆に、彼のような才能が世界に羽ばたき、日本のバーテンダーの高いレベルが世界に認知されることは、日本のバー業界にとっては大きな誇り・財産になるのではないかと。 香港での新たな店は、香港島のセントラル地区に誕生します。40坪の大バコだそうです。当然ですが、住まいも香港に移して、不退転の覚悟でのチャレンジです。店のスタッフも、彼の熱い気持ちを支えようと香港へ同行します。 新しい店の名前は「Dining Bar OWL by BESO, Osaka」。「OWL(アウル)」とは「ふくろう」。「新たに羽ばたくこの時には、『賢者』の別名を持つ鳥がふさわしいかなと思いました」と佐藤さん。心から、彼の成功を祈ります。落ち着いたら、ぜひ新たなステージに立った佐藤さんを香港へ訪ねてみたいと願っています。
2013/08/13
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故・成田一徹さんの新刊「新・神戸の残り香」の出版を記念して11日(日)の夜、一徹さんも愛した神戸・元町の中華の名店「良友酒家」で、奥様の素子さんを囲んでの祝宴が開かれました。 一徹さんの親しかった友人たちがが集い、今後も一徹さんが残した切り絵の素晴らしさを、幅広い世代へ伝えていくことを、お互い誓い合いました。良友酒家の料理も、この日のためにシェフが渾身の気持ちを込めた一品ばかり。参加者は、心ゆくまで腹いっぱい、その美味を堪能しました(正直、お腹が苦しくなるほど量が多かった!(笑))。 ★前菜 ★ミル貝 ★超豪華な具入りスープ ★帆立の春雨焼き ★揚げもの3種 ★冬瓜のアワビ煮込み+炒め物2種(牛肉&海鮮) ★エビマヨ ★カニの辛味炒め ★ヤキソバ ★食後のスイーツ こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/08/12
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先日、このブログでジャック・ローズのことを書いたけれど、その後、とあるバーでラズベリーのフルーツ・カクテルを頼んだら、マスターは躊躇(ちゅうちょ)なく、生ラズベリーを使って、ジャック・ローズをつくった。 プロのバーテンダーなら常識だろうが、通常、ジャック・ロースにはグレナディン(・シロップ)を使う(現代の標準的なレシピは、カルバドス、グレナディン・シロップ、ライム・ジュース)。 うらんかんろが「日本で最初に伝わったジャック・ローズ(1924年刊の前田米吉著の「コクテール」)も、グレナディンじゃなくて、ラズベリーだったんですよ。生の果実だったのか、シロップだったのかは不明ですが…」と話すと、マスターは少し驚いた様子だった。 前田米吉が初めて日本でジャック・ローズをつくってから約90年。マスターは、まもなく日本を飛び出し、香港で新たなステージに立つ。日本での輝かしい実績をいったんリセットして、退路を断ったうえでのチャレンジ。その意気と勇気に、敬服の気持ちを込めて乾杯!こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/08/10
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◆「Harry's ABC Of Mixing Cocktails」にみるクラシック・カクテル 7.ジャック・ローズ(Jack Rose) ジャック・ローズも20世紀初頭に生まれたクラシック・カクテルの代表格で、現代のバーでもよく注文が出る人気カクテルの一つです。誕生や経緯・由来については諸説があって、決定的なものはありません(諸説の詳しい内容については、先般連載した拙稿「カクテル――その誕生にまつわる逸話」のジャック・ローズの項をご参照ください)。 現代の標準的なレシピでは、アップルジャック・ブランデー(カルバドス)6分の4、ライム・ジュース6分の1、グレナディン・シロップ6分の1というところでしょうか(シェイク)。 ジャック・ローズが登場する最も古いカクテルブックは、うらんかんろが調べた限りでは、1908年に米国人のウィリアム・T・ブースビー(William T.Boothby)が著した「World Drinks and How To Mix Them」(1914年説もあり)で、ハリー・マッケルホーン(Harry MacElhone)の「ABC Of Mixing Cocktails」(1919年刊)は、二番目に古い文献と考えられています。 ジャック・ローズは少なくとも、1910年代の米国の大都市や欧州のロンドンやパリでは、かなり認知されていたカクテルだったことは間違いありません(写真 = Jack Rose @ Bar Savoy Hommage )。 カクテル名の由来については、1900~1910年当時、著名な暗黒街のボスだったジェイコブ・ローゼンワイヒのニックネーム「ボールド・ジャック・ローズ」から名付けられたという説(出典:Wikipedia英語版ほか)が伝わっていますが、裏付け資料には出合っていません(他にも説はありますが、この稿の目的ではないので触れません)。 さて、ブースビーのレシピが、アップルジャック2分の1、グレナディン・シロップ4分の1、レモン・ジュース1spoonというシンプルなものであるのに対し、マッケルホーンのレシピは、とても複雑なものとなっています(アップルジャック<またはカルバドス>3分の1、ジン6分の1、ドライ・ベルモット12分の1、スイート・ベルモット12分の1、オレンジ・ジュース6分の1、ライム<またはレモン>ジュース6分の1、グレナディン・シロップ少々)。 ジンやベルモット、そしてオレンジ・ジュースまで加えるレシピに驚かされますが、こうしたジャック・ローズのレシピは、調べた限りでは、なぜかマッケルホーンの本以外には見当たりません。それどころか、マッケルホーン自身、後年の「Harry's ABC…」の改訂版では、現代の標準レシピに近いもの(カルバドス2オンス、レモン・ジュース=分量指定なし、グレナディン・シロップ4dash)に変えています。 ちなみに、後の1930~40年代の主なカクテルブックに登場した「ジャック・ローズ」は、どういうレシピだったのか、ひと通りみておきましょう。・「The Savoy Cocktail Book」(ハリー・クラドック著 1930年刊)英アップルジャック(またはカルバドス)4分の3、グレナディン・シロップ4分の1、ライム・ジュース1個分(またはレモン・ジュース半個分)・「Mr Boston Bartender’s Guide」(1935年刊)米 アップルジャック45ml、ライム・ジュース半個分、グレナディン・シロップ1tsp、・「The Artistry Of Mixing Drinks」(フランク・マイアー著 1934年刊)仏 アップルジャック(またはカルバドス)2分の1、グレナディン・シロップ2分の1・「The Old Waldorf-Astoria Bar Book」(A.S.クロケット著 1935年刊)米 アップルジャック3分の2、グレナディン・シロップ3分の1・「Café Royal Cocktail Book」(W.J.ターリング著 1937年刊)英 アップルジャック(またはカルバドス)4分の3、グレナディン・シロップ4分の1 レモン・ジュース(またはライム・ジュース)半個分・「Trader Vic’s Book of Food and Drink」(ビクター・バージェロン著 1946年刊)米 アップルジャック1オンス、グレナディン・シロップ1dash、ライム・ジュース1個分、 なお、日本に伝わったのも古く、1924年(大正13年)刊の「コクテール」(前田米吉著)にすでにその名前が見えますが、レシピは、アップル・ブランデー3分の2、ライム・ジュース3分の1、ラズベリー(・シロップ?)少量と記されています(なぜかグレナディン・シロップではありません!)。生ライムがとても貴重だったこの頃の日本で、果たしてこのレシピに忠実につくれるバーはあったのでしょうか?・こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/08/08
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皆さま、すでにご承知のように、故・成田一徹さんの切り絵原画の「公認複製画」等を神戸エリアで販売していただいている元町の老舗・海文堂書店が9月末に閉店してしまうことになりました(我々にとっても、本当に寝耳に水の突然の知らせでした)。→ http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/201308/0006222618.shtml ひと足早く同書店で販売が始まった一徹さんの絵ハガキに続いて、7月21日から「公認複製画」6種の販売がスタートしたばかりなので、奥様の素子さんはもちろん、我々、実現に協力してきた世話人にとっても大きなショックです。 9月21日から1週間、同書店2Fのギャラリーで予定されている一徹さんの個展「新・神戸の残り香」発刊記念展は、約束通り実施されますが、海文堂にとっては最後の個展開催になってしまいました。せっかく神戸で「公認複製画」や絵ハガキの販売拠点ができたと喜んでいた我々は、10月以降の販売拠点がなくなってしまうことに、ただ呆然と立ちつくしている状態です。 10月以降は当面、成田一徹公式HPだけが、販売箇所となりますが、我々は負けません。必ず新たな販売拠点を見つけて、再スタートを切りたいと誓っています(皆さんも、もし神戸や大阪で、あるいは東京で「公認複製画」等の店頭販売拠点となってもいいという方がお知り合いでいらっしゃいましたら、ぜひご紹介くだされば幸いです)。 ※「公認複製画」購入をご希望の方は、「オフィス一徹」のアドレス(office-ittetsu@cosmos.zaq.jp)までお問い合わせください(支払い方法は指定銀行口座への振込みのみ。送料は「オフィス一徹」が負担。在庫状況により、注文から発送までは1カ月程度かかる場合もあるとのことです)。 ※また現在販売している「公認複製画」(全10種)の情報については、成田一徹公式HP(http://ittetsu-narita.com/blog/)をご覧ください。 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/08/06
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昨夜は、故・成田一徹さんゆかりの「酒縁ゆるり」さん(大阪・野田)で、一徹さんの初盆と「新・神戸の残り香」出版祝賀、そして延び延びになっていた京都での個展(4月~5月)の慰労会を兼ねた宴でした。 奥様の素子さんや神戸の偲ぶ会での世話人らが集い、一徹さんの思い出を語り合いながら、個展開催や複製画販売、出版など今後の活動をさらに充実させていくことを誓い合いました。 「ゆるり」さんは、鹿児島直送の新鮮な食材を使った料理が名物です。どの一品も、そしてお酒もとても美味しく、心地良いひとときでした。写真は撮り忘れたけれど、最後は黒豚のしゃぶしゃぶを頂き、食べた後のスープにうどん&中華そばを入れて、締めました。満腹で超満足です。大将のHさん、本当に有難うございます!
2013/08/04
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「天神橋サンボア」のプレ・オープン(3日午後5時~)に、うらんかんろも参加してまいりました。天神橋サンボアは、北新地サンボアで10年余修業されたTさんが独立して開業するサンボア・グループ14軒目の店です。j マスターのTさんとはそれほど親しいという訳ではありませんが、北新地サンボア時代から面識があり、その物腰柔らかい接客ぶりは、いつも感心していたところです。 今回の店の最大の特徴は、奥様と一緒に職住一体(店の2Fが住居)でされるという点です。アットホームな雰囲気はもちろんのこと、店の作りも京都の町家のような内装で、とても落ち着いた感じでした。 何よりも、天神橋という大阪の庶民的なエリアに誕生することも、立ち呑みのメッカJR天満駅周辺から徒歩5分というのも、午後4時からの営業というのも、酒呑みには嬉しい限りです。 プレ・オープンには、店に入りきれないほど押すな押すな人が集まったため、僕は、マスターに御祝の品を渡しご挨拶だけして、20分ほどで店を後にしました。また、落ち着いた頃に、ゆっくりお邪魔したいと思っています。 【天神橋サンボア】大阪市北区天神橋3-8-3 電話06-6360-4212 午後4時~11時 火曜休(正式オープンは5日から) JR環状線天満駅から歩5分、地下鉄・扇町駅から歩3分こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/08/03
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故・成田一徹さんの新刊「新・神戸の残り香」(神戸新聞総合出版センター刊、1700円=税別、四六判上製158頁)についての追加情報です。 取り急ぎ、首都圏での最初の店頭販売店が決まったそうです。ジュンク堂書店渋谷店、池袋店です。8月5日以降の販売と思いますが、詳しくはお店にお尋ねください。 なお、初回配本には部数に限りがあるそうなので、すぐに売り切れてしまうかもしれません。ぜひ書店にご予約くださいませ! 一方、アマゾンでは一昨日くらいから販売がスタートしているようです。関西や東京以外にお住まいの皆さんでご希望の方は、アマゾンの方が早いかもしれません。よろしくお願いいたします。 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/08/02
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★オフィス一徹(Office Ittetsu)による成田一徹「公認複製画」販売 故・成田一徹さんの切り絵原画の著作権を継承・保護している「オフィス一徹」(成田素子・代表)が、ファンの熱い要望に応えて、「公認複製画」のネットでの通信販売を、8月1日から正式にスタートさせました。また、神戸・海文堂書店でも、このほど店頭での本格販売(6種類)が始まりました(このお知らせは、成田一徹公式HPでも告知されています)。 4月の京都の個展でも、複製画は予想以上の人気でした。用意した作品の半数が売れたそうです。今回は、従来は4種類しかなかった複製画作品の種類も増やしています。 今後も、さらに作品のラインアップは充実されていくようです。ファンの一人としても、本当に嬉しいニュースです(写真左 = 神戸・海文堂書店での「公認複製画」販売)。 オフィス一徹では、以下のようなメッセージを公開しています。 「ご承知のように、成田一徹は道半ばにして昨年10月、急逝いたしました。新たな作品が生み出されることは、もうありません。成田一徹の切り絵を愛するファンの皆さまからは、『残された原画をぜひ買いたい』という声が多いのも事実ですが、オフィス一徹では現在、将来の公的施設での展示・保管を目指して、原画は原則として販売せず、展覧会開催と作品保存・著作権管理を中心に活動しております。 そこで原画に代わるものとして今回、『公認複製画』作品の種類を充実させ、ファンの皆様の要望に少しでも応えていきたいと考えています。『公認複製画』とは、成田一徹の原画をもとに高精度、高精細にスキャンして、原画の味わいを上質の紙で高品質に再現した複製画です。手頃な価格で、成田切り絵のシャープでスタイリッシュな世界が楽しめます」。 生前、成田さんは、もちろん個展では原則として原画を販売していました。しかし版画とは違って、切り絵は1点ものであるため、価格は20万円前後と、簡単に買えるお値段ではありませんでした。しかし、今回のような高品質、高精細の複製画が手頃な価格で実現すれば、「欲しいけれど、作品に手が届かなかった」ファンの皆さんにも気軽に楽しんでもらえると思います。 複製画には1点1点に、オフィス一徹・代表でもある奥様、成田素子さん自筆サインの入った「公認証明書」が付いているそうなので、違法な複製画(コピー)とは一線を画すことができます。 なお、「オフィス一徹」によるネット通信販売、神戸・海文堂書店での販売とは別に、帝国ホテル大阪2Fギフト・ショップでも、「オールド・インペリアル・バー」の複製画が8月下旬から限定販売されるとのことです。 ※複製画のネット通販をご希望の方は、下記のアドレスまでお問い合わせください。 【公認複製画・通販申し込み先】office-ittetsu@cosmos.zaq.jp (支払い方法は指定銀行口座への振込みのみ。送料は「オフィス一徹」が負担。在庫状況により、注文から発送までは1カ月程度かかる場合もあるとのことです) ※今回、発売される公認複製画は以下の通りです(価格はいずれも額、マット付きの税込価格)。 ★Champagne Glass A3サイズ 19,000円、A4サイズ 16,000円 ★Manhattan A3サイズ 19,000円、A4サイズ 16,000円 ★Phoenix in Port Of KOBE A4サイズ 16,000円 ★1995・春・神戸に 横長サイズ=256×133(mm) 17,000円 ★Good Bar Club & Bar Anchor(2枚組) 絵のサイズはともに163×110(mm) 18,000円 ★Mint Julep A5サイズ 14,000円 ★舞妓さん A4サイズ 16,000円 ★勧修寺の白梅 A4サイズ 特別価格 9,000円 ★Old Town Bar of New YOrk サイズ=260×190(mm) 12,000円 ★Old Imperial Bar サイズ=300×222(mm) 18,000円 帝国ホテル大阪ギフトショップ限定販売(8月下旬販売開始予定 ※「オフィス一徹」でのネット販売はありません)こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】
2013/08/01
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