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宮崎愛護センターには、70匹位の猫達が収容されています。あえて、「保護」ではなく「収容」という言葉にしました。私がいつも入る部屋は、収容されたばかりの仔と、病気や怪我を抱えている子達の部屋です。ピークがなんとか落ち着いてきた時期ですが、それでも、猫舎には猫が沢山収容されています。猫の譲渡判定の基準も、愛護センターではかなり緩くなってきてて、譲渡猫に回れる子も増えて来たのですが…長い子は数ヶ月、愛護センターの小さなケージの中で一日の大半を過ごしています。殺処分がなくなって良かった(この件に関しては後日記事にします)センターは殺処分ゼロに向けて動いているから!・・・生きてさえいれば良いのかと、自分に問いかけました。答えは分からない、出せないけど、身体が愛護センターに向かっていたときに、それがきっと、答えなんだろうな…と、自分でそう感じました。今、愛護センターには、目の悪い子とエイズ陽性の仔が多いなと感じました。この子達…成猫2匹、子猫2匹を取り急ぎレスキューしました。↑この子達3匹は、エイズ陽性です。↓この子は、エイズ陰性でしたが、両目がほとんど見えていません。レスキューしたこの子達の事は、また後日、状態をご報告しますが・・・私がレスキュー出来たのは、70匹の中のたった4匹です。下記の写真は、保護家の「猫が苦手な猫の部屋」。この部屋の成猫達は、みんな子猫には優しいので、不妊去勢手術する前の子猫達が、社会性を学びながら、いったんこの部屋で待機して、不妊去勢手術後は、大部屋にデビューします。・・・もう、どこの部屋もいっぱいです。手術の順番待ちの仔が10匹います。頭ではもうレスキューしたらダメだと分かってはいるのですが・・・この子は老犬「肛門周囲膿瘍」です。大きな腫瘍は、センターで手術をして去勢もしたのですが、小さな腫瘍がまだ残っていて、取り切れなかったとの事でした。管理所に住んでいたメタルは、この子と同じ病気で亡くなりました。メタルの事が重なり、複雑な思いでこの子と接してきました。再発する可能性は高いと思います。再発した時に、この子の体力は残っているだろうか…いのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年11月30日
ひまわりが亡くなって、もう6年になりました。今日、11/27は、ひまわりの命日です。ひまわりの事は、下記の記事に書きましたが、映画モデル犬ひまわり永眠https://plaza.rakuten.co.jp/xinunekox/diary/201303180000/検索で辿り着くのでしょうか、この時の記事は、今でも多くの方が閲覧下さっています。ひまわりがきっかけで、「ひまわりの家」(3/31閉鎖)が出来ました。「ひまわりの家」で満足してはいけない…まだ終わってはいけない…次の道に進むべきか悩んでいたときに、背中を押してくれたのもひまわりでした。裸一貫となり、ゼロからの再出発「いのちのはうす保護家」電気も水もない、この更地での2年間の経験は、私にとって財産となりました。ひまわりが、命を懸けて守ろうとした「命」とは…?同じ母親として、自分に置き換えて考えようとしても、どうしても答えが出てきませんでした。嘘や綺麗事を書きたくなかったので、当時出版した本の中でも、こう書き記しました。同じ母親としてふと考えさせられました。「私は、他人の子でも同じように育てられるだろうか。深く愛せるだろうか」・・・・と。でも、今は違う!おこがましいかもしれないけど、ひまわりのあの時、命を懸けて守り抜こうとしたあの時の気持ちを、10年後にやっと、理解できるようになったのです。私は、心が壊れかけ、顔面麻痺になりましたが、この先の真実を伝える事は、もっと先だと思っていましたが…実は、顔面麻痺から復帰した数日後、過呼吸で倒れました。藤井副代表が、泣きながら私の口に酸素缶をあててくれました。「ゆみさん…ゆみさん…」何度も私の名前を呼びながら泣いていました…。酸素缶を持つ藤井副代表の手が震えていました。瞬時に、藤井副代表を不安にさせてはいけないと思い、「保護家に酸素缶があって良かったね。老犬ホスピスの犬達に命救われたわ~(笑)」私は、笑いました。気を失ったのか睡魔なのか分かりませんが、「大丈夫やからね、少し仮眠取るからね」藤井副代表にそう言った後の記憶はありませんでした。そのとき初めて気付きました。有志である藤井副代表の事を、私はこんなに大事に思ってたんだ…と、自分の本当の心を覗き見ることが出来ました。長い時間、今後の事を医師と話したのですが、「私が保護家を辞める時は、私が死ぬときなんです」という言葉が、私の口から出てきたときに、真っ先にひまわりの姿が目に浮かびました。保護家に居る子達は、私にとって我が子と同じ存在。藤井副代表はじめ、ここに集まる仲間達も、家族同然の大事な人たち。「母親とは何なのか、どうあるべきなのか…」10年前に出せなかった答えが、自分が倒れたとき、ハッキリと出せたのです。保護家の犬猫人間、命を懸けて守り抜きたい。そう思ったから、私は保護家に居ます。居続けます。ひまわりは、私にとって過去ではないと感じました。今も、私の人生の中で、多くの事を教えてくれる先生、大切な存在なんだと…。きっとまた、職員さんの元に帰ってくる…そんな気がしてなりません。いのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年11月27日
なかなかタイミングが合わず、ご報告が遅くなってしまいましたが、日南市の榎原中学校講演会ご報告をさせて頂きます。この日は、「立志式」と合同での講演会でした。「立志式」とは、「二分の一成人式」とも言われており、自分がこれから歩んで行く道への「志」を誓い、親御さんに抱いている感謝の気持ち、想いを伝える行事です。宮崎県のほとんどの中学校が、この「立志式」を行っています。こんな大切な行事の日に、呼んで頂けたことを深く感謝いたします。テーマは「命」…。私が語れる事は、「命は数ではない」という事でした。殺された数字を見たときに、殺された「命」を想像して欲しいと。数字ではなく「命」なんだと…。助ける事の出来なかった犬達の写真、動画を流しました。ただの数字ではなく、ただの犬ではなく、私達と同じ命。私達と同じように、それぞれに生きてきたドラマがあり、邪魔だからという理由で、奪われていく命たち…。皆さんが、一生懸命モニターを見て、話しを聞いて、心で感じて下さっているのが、私も心で感じました。そして・・・私自身、榎原中学校二年生の皆さんから力を与えてもらえた、そんな気がします。立志式で発表した生徒たちそれぞれの座右の銘。●「出来ない」「不可能」とは、現状に甘んじる言い訳に過ぎない。●小さく砕いて1つずつ解決すれば、解決できない問題はない。●偶然は準備の出来ていない人を助けない。●諦めからは決して何も生まれない。発表する生徒たちの言葉は、私の胸に強く突き刺さりました。泣きわめいても良い!カッコ悪くても良い!その言葉を思い出しながら、頑張り続けたいと…。榎原中学校の皆さん、本当にありがとうございました。いのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年11月26日
毎年恒例ですが、この時期は、なかなか譲渡が進まない…多頭崩壊、ブリーダーからレスキューしたトイプードル33匹は、25匹良縁を掴み、現在、まだ8匹のトイプードルが保護家にいます。ペットショップるんるんさんで、「トリミング券」をご支援購入下さった皆様、メイ、プラン、モン、タク(その後譲渡)に使わせて頂きました。ご支援本当にありがとうございました。モン、男の子。ミニチュアプードル。10歳位だと思います。弱い子には強気に出てしまうので、先住犬には、強い性格の仔と合うと思います。強い子には絶対逆らいません。10歳位とは思えない位、元気のあるモンちゃんです。プラン 男の子。トイプードル。10歳位だと思います。心臓が悪く、歯がほとんどないのでずっと舌が出ています。2キロ位の体の小さなプランちゃん。怒ったり咬んだりは絶対にありませんが、物欲が強くて、おもちゃ、ごはん、一生懸命!心臓が悪いので、走らせたり、長時間のお散歩は出来ません。ご年配の方のお家に行けたら良いな…と思ってます。メイ 女の子。トイプードル。10歳位のおっとりさん。関節が悪いので、走らせたり、長時間のお散歩は出来ません。ほとんど吠える事がなく、しばらく声を聞いていません(;'∀')甘え方もおしとやかです。アッコ 女の子。5歳以上この子はプードルではなく、コッカーのmixだと思います。ビックリするくらいの美人さんだと思います(^^)性格もすごく良いです。ライライ 女の子。トイプードル。10歳位だと思います。年齢による白内障かと思ったのですが、ライライは、糖尿病でした。一日二回、インシュリン注射を打っています。全盲、インシュリン注射…譲渡が一番厳しいのかもしれませんが、インシュリン注射は、針が細く短い注射器なので、誰にでも打つことが出来ます。目が見えなくても、ライライは毎日不自由なく過ごしています。嗅覚と聴覚があるので、物の場所を把握できれば、普通に歩くことも出来ます。「ライライ!」と、呼ぶと…「こっちから声がした!」クンクンと嗅覚も使いながら…「…!」「母ちゃん、みーっつけた♪」一般の家庭で、ヌクヌク甘々で過ごせる日がライライにも絶対に来ますように…コロコロ 女の子。ここまで太らせるのは「虐待」と同じ事…超肥満が原因で、コロコロは、立ち上がることも歩く事も出来ませんでした。足に負担がかからないよう、色んな作戦を実行して…10キロ→7キロの減量に成功しました。ですが、コロコロは「トイプードル」です。まだまだダイエットは続きます。コロコロは、長い期間体を動かす事が出来なかったので、寝ころんだまま自分の意思を伝える力を身に着けたように感じます。不思議なんですが…その逆に、私達の事を観察する力も持っています。寝ころんだまま(笑)この子達が、保護家で年を越すことがないよう、早く新しいお家をみつけてあげたいです。そして・・・現在満員のホスピス棟のサークルが空けば、レスキューを待っている子達に、手を差し伸べる事が出来ます…猫達も同じ状況で…譲渡が停滞しています。愛護センター内の譲渡会に参加しても、譲渡ゼロは当たり前の日曜日が続いています。保護家では、各部屋猫達が満室状態で、保護するスペースもそうなのですが…病気を抱えている子達の治療費、子猫達の不妊去勢手術が、これから10匹一気に始まるので、費用の面でも、もう1匹もレスキュー出来ない状態です。毎年毎年・・・この時期は、一年間の反省しか出てこない。力不足を感じます。いのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年11月24日
※「タイ・猫カフェ事情」※バンコク保護施設「犬の家」訪問※前編※「バンコク保護施設犬の家訪問※猫編下記は、上記リンク記事の続きとなります。↑を先に読んで頂けると助かります。~~~~~~~~~~~~~~~~~~「犬の家」を見学させてもらった後、コーディネーターとして日本から一緒に来てくれたトミーから、「山下さん、どうでしたか?」そう聞かれたときに、私は答えが出てきませんでした。「・・・分からない」本当に分からなかった。この感覚は、11年間味わってきたあの時の感覚と同じでした。管理所の檻の前に立つあの感覚…。両隣りにある檻の通路を歩く感覚…。私は、「無」になって通路を歩きまわっていました。正確には、感情のスイッチがいつの間にかOffに切り替わっていました。テレビやネットの「半身麻痺の犬が治る」というモニター越しの情報で、私は勝手な希望を抱いて来ました。実際は、9割の犬は半身不随のまま…という事でした。もちろん、誰も嘘は言っていない。ただ、小さな部分が大きく取り上げられすぎて、私が勝手に都合良く解釈していただけです。ここにいる半身麻痺の犬達は、スタッフさん達から献身的なお世話を受けています。1頭1頭、名前が付けられみんなから想われています。ただ・・・一日のどのくらいの時間を、この四角い箱の中の中で過ごしているんだろう…そう考えると、とても複雑な思いがしました。それは、もちろん、ここにいるスタッフ皆さんの方が、私が抱いた感情よりも、もっと強い願いだと思います。この保護、管理方法でしか、この子達を助けることが出来ないのです。守ってあげる事が出来ないのです。ケージの並び方にも、スタッフ皆さんの愛を感じました。相性の良し悪しはもちろんの事、強い子の隣には弱い子を置かないとか、隣り合わせだけではなく、向かい側の犬にも、配置を考えているように思いました。この子達が幸せか幸せじゃないかなんて、外部の私には分かりません…。ここに居る子達は、スタッフ皆さんから愛されている子だから…。きっと、私の「いのちのはうす保護家」の麻痺っ子たちを見て、可哀想だと涙を流される人と、ここで感じた私の感情は、同じ気持ちなのかもしれません。可哀想に・・・そう感じてしまう私は、失礼なんだろうなと思います。だって・・・自分の小ささに情けなくなるくらい、スタッフ皆さんが、優しくて素晴らしい人たちだったから。皆さんが、今、出来る事を一生懸命されていて、私なんかまだまだだと感じさせられました。皮膚病が激しく、治療を頑張っている子も沢山いました。この仔は、他のサイトでも何度か見たことある子でした。だからかな?初めて会ったとは思えなかった。長い期間、ここに居るんでしょうね…不思議とみんな、この子にカメラを向け、不思議とみんな、upする写真に選んでいる。400頭いる中で、この子に何か感じるものがあるのでしょうか‥。この子は、後足の関節から切断されていましたが、歩行は出来るようなので、いずれナコンパトムに移動できるのだと思います。瀕死の状態の仔が2頭いました…。この子は、寝たきりの状態で、床擦れの治療痕がありました。スタッフ皆さんの献身的な介護が続きます…。責任者のカーンチット・ワーピライさんに聞いてみました。「24時間敷地内に寝泊まりしてて、息抜きしたい、遊びに行きたいと思いませんか?」そう質問した時に、「いいえ、ここには心優しいスタッフばかりなので」の返答に、私の胸がざわざわしました。「でも、でも、本当は、夜の街にお酒飲みに行きたいとか、ありますよね?」こんな失礼な質問にも、カーンチットさんは、ニコニコ笑顔で本音を話して下さいました。「もちろん、その気持ちもありますよ」このときに、不謹慎かもしれないけど、自分と同じ人間なんだと、ホッとしてしまいました。「犬の家」施設前には、オシャレなカフェがありました。多分、「犬の家」の見学者をターゲットにしようと、一般の方がオープンさせたのでしょうか…。カフェの看板犬を見て・・・なんだか悲しくなりました。家庭犬として可愛がられ、お店でも可愛がられ、カットも綺麗にしてもらってて、とても幸せな子です。それなのに、道路の向こう側は・・・こんなに近いのに、なんだか全く違う世界。数メートルの道路が、遠い不思議な距離に感じました。感情のスイッチがオンになったのは…日本に帰国して直ぐの事でした。保護家から届いた「みんな元気にしてるよ~」という麻痺っ子の犬達の写真を見た瞬間でした。写真を見ながら、皆の声(特にやらかしサンバァ(笑))が、写真から聞こえてくるようでした。「さほど広くはないけど、部屋の床はよく滑るから後足が動かなくても、立てなくても、素早くスイスイと移動できるし、まあまあ楽しいかな」「時々、掘り出し物が出てきます。今日はフカフカな枕を見つけられて幸せ…」「ごはんとお散歩の時間が一番大好き!」時に、良い匂いに釣られて遊んでいると、何だか知らないけど、「ギャ~!!」と大きい声を出されて驚かされる事も多々あるけれど…」「何か知らないけど、皆が自分を見て笑ってくれる。そんなみんなを見ていると、なんだか自分も嬉しくなってくる」時々、場所争いやご飯の取り合い等、ケンカもしながらも、毎日色んな刺激の中で麻痺っ子たちはみんな笑顔です。何が幸せで何が不幸なのか・・・まだ答えを出せずにいますが、頭から離れないのは、「犬の家」の半身麻痺の犬達に私が出来る事ってなんだろう…という事でした。先ずは自国から!先ずは宮崎から!先ずは保護家から!頭では分かっているんです。でも、私はあの子達に会った…出会ったから…。次は、ナコンパトムの施設の事をご報告いたします。ナコンパトムの施設は、「犬の家」で治療完治した子、半身麻痺が完治した子が移動する施設です。~~~~~~~~~~~~~~~~~~いのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年11月19日
※「タイ・猫カフェ事情」※「バンコク保護施設犬の家訪問前編」下記は、上記リンク記事の続きとなります。↑を先に読んで頂けると助かります。「犬の家」は、猫も保護しています。ここが猫達のスペースです。ここ「犬の家」には、週三日獣医師チームが往診に来て下さるそうです。中には、完全ボランティアの獣医師さんもいらっしゃるとの事です。現在何らかの治療をしている子達。病気が完治したら、ナコンパトム(後に書きます)に移動するそうです。日本に居る猫と、猫カフェに居る猫と、何ら変わらない可愛い猫達…。病気は、風邪など軽い病気の子もいれば、重いけがや病気の仔も居ます…。トイレが設置されてないケージの子達は、半身麻痺の仔だと思います。唸る仔も、威嚇する子も、怯えている子も、ここには1匹もいませんでした。触って触って!と、体をすり寄せてくる仔ばかり…。病気や怪我が完治して、健康になった仔達もここで自由に遊ばせてあげたい…と、日本円で300万円かけて、猫部屋を作っているとの事でした。床は丸洗いできるようにしていますが、床は、水はけの良い素材のようでした。天然の木もあります!キャットウォークもあちこちに設置中との事でした。私自身、施設を運営している同じ身として書かせて頂きます。傍から見て「かわいそう」だと思う事は、携わってる本人たちが一番強く持っていると思います。犬猫達に「ごめんね」という辛い部分だったりします。改善したいけど、お金がない、場所がない、人手が足りない。色んな壁にぶつかりながら、犬猫達にごめんねと胸を傷めながら、最低限の中で保護管理をしている…私はそう思うのです。この建設中の猫部屋を見せて頂いたときに、「わぁ~!良かったね!」という言葉が真っ先に出てきました。それは、猫達への感情の前に出て来た物…この子達を守っているスタッフさん達に対して自然に出た言葉だと思いました。同じ仲間として…有志として…いのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年11月18日
タイ視察後報告part1※「タイ・猫カフェ事情」いつか絶対学びに行きたい!そう思い続けていたタイの半身不随の保護施設「犬の家」この場に立っている自分が信じられない位!夢のようでした。専門的な事を沢山聞きたかったので、タイのチュラロンコン大学獣医学部の助教授チャヤポーンさんに、通訳に入って頂きました。犬の家には、400頭の犬猫が保護されています。一日当たりのフード代は、日本円で15,000円程ですが、世界中から届くご支援により、ギリギリまわせている感じでした。ここの犬達のほとんどが、半身不随であったり、足が無かったり…日本の施設と同じように、施設に入る前には、必ず動物病院にかかります。辛い体験をした子達なので、ケアが出来ない程激しい子もいるとの事でしたが、そんな子達には、どのような接し方がベストなのか、獣医師さんの指導の元、ケアをしているそうです。まだまだ狂犬病のあるタイでは、毎年、狂犬病予防の注射を、犬もスタッフも必ず受けているそうです。以前は、木のすのこを床に敷いてたのですが、ケガもあり、木は菌が浸透するため不衛生だったので、プラスチックのすのこに変えたそうです。糞尿は下に落ちて、床は水を流して掃除するのだそうです。私の勝手な解釈だったのかもしれませんが、テレビで放送された内容とは、若干違います。半身不随犬が、歩けるようになると、感動物語で放送されたような気がしますが、立ち上がり、歩けるようになるのはごくわずか。9割の犬は、半身不随のままだそうです。私達の施設「いのちのはうす保護家」と同じ割合でした。ここでリハビリ方法を学べたらという思いでしたが、肉球を温め、刺激をして、伸び縮み運動…リハビリの方法も、保護家と同じでした。テレビで放送されたプールでのリハビリは、水質の問題があって今はやっていないとの事…。外を引きずって歩くという本能を起こさせるのも、ケガをするので今はやっていないとの事…。どこも問題は同じなんだな…と思いました。車椅子も、寄付で集まっているとの事ですが、400頭の子達にスタッフ40名…お散歩に行ける子は、当然限られていますし、激しい子は、車いすに乗せる事も出来ません。中には、寝返りも打てない程の重症の仔も居ます。スタッフ全員、敷地内に住んでいるので、夜勤のスタッフが、交代で体位交換したりと努力はされているのですが、やはり、床擦れ問題は多いとの事でした。ウォーターベットは高級で買えないので、点滴の袋を繋ぎ合わせて、ウォーターベットの代用にしているそうです。国が違っても、施設での知恵出し合戦は同じなんだな…と思いました。でも、ひとつ決定的に違うと思ったのは、タイの犬は、犬の本能が強いと感じた事。日本で生まれ育った犬とは、違う物を感じました。施設訪問者は、三種類あるとの事。学生などの見学をしたい人、寄付を持ってきてくれる人、そして・・・引き取ってくれと犬を連れてくる人、飼い犬や外犬のご飯を分けて欲しいと来る人…。私達と同じように、基本、飼い犬は引取り拒否。スタッフさん達が、一生懸命説得されるのだそう…。飼いきれなくなって、夜中コッソリと施設の前に遺棄する飼主も多いようです。その他にも、野良犬がケガや病気をして、目を背ける事の出来ない人たちが、なんとか助けて下さいと、連れてくる場合も多いようです。その際には、必ず動物病院に連れて行ってもらってから、引き取るようにしているそうです。スタッフさんは言います。「タイでは、簡単に犬を買う事も出来ます(ペットショップやネット)飼う事が、ファッションのようになってきている。ただ、犬は病気もする。医療費がないからと簡単に捨ててしまうんです」いいえ・・・日本ではもっと酷い状況が何年も続いてるんです…ネット販売が禁止になったのはまだ最近なんですよ…とは、恥ずかしくて言えませんでした。ごめんなさい…タイにはなぜ、この施設にはなぜ、こんなにも半身不随犬が多いの?虐待?という質問もありましたが、この交通事情を見たときに、答えが出ました。正直、運転は乱暴です。荒いです。そうしなきゃ、車を走らせられないから。少なくなったとはいえ(その件は後日書きます)バンコクの街にはあちこちに犬の姿がありました。交通事故に遭う犬はとても多いのでしょう…そうして・・・ごく一部の犬達が、「犬の家」に運ばれてくるのです。後半に続きます・・・。いのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年11月18日
タイ、バンコクにある日本人が経営している猫カフェ「MOHU MOHU」に行ってきました。日本と同じ、脱走防止の二十扉です。日本と同じように、先ずは手を洗って消毒してからの入店です。中は、とても広くて、臭いも無くとても綺麗でした。ここの猫達は、元々外猫だったそうです。おそらく、地域猫として、お世話されてた仔だと思います。タイ人の地域猫活動されている方々が、ここに連れてきているんだと思います。保護猫という事で、譲渡はしていないのか伺ったところ、譲渡はしていないとの事でした。この子達を保護したタイ人が、譲渡には反対されているのだそう。皆が皆、猫を大事に飼ってくれるとは限らない。カフェに居た方が幸せ…とのお考えのようでした。タイでは、保護→譲渡という流れは、まだ難しいのかもしれません。数十年前の日本がそうだったように…。タイの外猫達は、人間を見ても怖がったり逃げる事がありません。日本人のように、追い払ったり虐待する人間は、ほとんどいないのでしょうね。なので、カフェ猫の子達も、とても穏やかで知らない人が来てもお腹出して甘えたりと、元外猫だったとは思えない位です。とにかく、店内が凄く広く、清潔でした。1階に猫達のトイレが見当たらず…二階の別室にトイレがありました。そこは、猫達の「スタッフルーム」のような感じで、店内とスタッフルームをと、自由に行き来できるのです。窓から店内の様子を伺ってる白黒ブチ猫さん(笑)この後、店内に降りて来てくれました(^^)スタッフルームもあるし、店内は広いし、ここの猫さん達は、本当に幸せそうに見えました。次は、バンコクでも一番人気と言われている猫カフェへ。料金は、入場料、食事、グッズ、全ての物が、タイにしてはとても高い値段なんです。それでもなぜ、人は集まるのかを知りたくて…。多いときは、1時間待ちも多々あるそうです。中は、臭いも無く清潔で「かわいい」をコンセプトにしてるカフェ。照明一つにも、妥協していない感がありました。キャットウォーク、キャットタワー、ひとつひとつアイデアが素晴らしい感じがしました。タイの人に聞いてみました。「なぜ、この猫カフェにお客さんが集中すると思いますか?」私達からすると、とても痛い答えでした…。「ここの猫カフェは、色んな種類の猫がいるから」ブリーダーから購入している猫達なのでしょう…。そこを否定するつもりはありませんが…。抱っこは禁止なのですが、300円(日本円に換算して)払えば、お気に入りの猫を抱っこしてチェキで写真撮ってもらえます。タイでの300円は、日本人の価値では1500円位でしょうか?お金のある人しか来れないように思えましたが、その分、お客さんを満足させようというひとつひとつのこだわりも感じさせられました。タイのドッグカフェ(いつかご報告します)でも感じたのですが、子供が騒いでも、走り回っても、猫にしつこくしても店員さんが一切注意しません。犬も猫も全く動じません。無関心とか、放置とかではなく、「嫌な時は怒るなり逃げるなり自分で対処してね」という感じでした。生まれ育った環境によって、こうも違うのかと…不思議な感覚でした。その一方で・・・ここは、観光地ではなく、地元の人たちがお参りする日本でいう普通の神社です。普通に猫が歩いてくつろいでいます。みんなコロコロ太っています。首輪のしている猫は、この神社がお世話している猫達。元々が外猫ではなく、飼いきれなくなった飼い主が、捨てに来ることも多いそうです。明らかにお腹の大きい猫も数匹いました…。観光地でもある某市場では、ペット販売のお店全てが移転したと聞きました。ここを見たときに、移転ではなく、追い出されたのでは?と感じました。市場から数百メートル歩いた場所に、小さなビルがありました。その2階部分に上がると…ペットショップが数点並んでいましたが、ほとんどの店が、もぬけの殻でした。閑散としてて少しホッとしましたが…1件だけ看板も出さずに「本当に営業してるの?」という感じの店が。「入ってもいいの?」と聞かなきゃ分からない位の店構えでした。敷物一枚もない…暑いとはいえ、この硬い網の上で毎晩過ごしているのかと思うと…タイに限らず、日本のブリーダーはもっと酷いのでしょうが、ペットショップでこんな感じなんだと思うと…ここ最近、バンコクでも小型犬を飼う人は増えたと言います。増えるという事は、このような事なんだろうなと…どの国も同じなんだな…と感じました。明らかに悪環境による皮膚病。値段は掲示されていないので、お客さんを見て値段を決めているのかもしれない。生後3ヶ月のチワワ…「いくらですか?」と聞いたところ、日本円で38,000円。日本人だと分かって、値を釣り上げたのかもしれませんが、タイの平均月収の一ヶ月分に近い位でしょうか…頑張って買ったとしても、飼いきれなくなるのは目に見えています。一般的なブリーダーから買う場合、必ずその犬猫の親と対面して、不妊去勢手術をしてから、売るそうです。もし、売った直後に病気などが判明した場合、全てブリーダーが治療して、責任を負うそうです。なので、産ませてポンポン物のように売るというブリーダーは基本存在しないようですが…やはり、裏社会もこのように存在しているのです。ですが!!日本とは逆のパターンだなと思いました。日本の場合、悪徳繁殖屋、悪徳ペットショップの方が多すぎるため、ブリーダーとペットショップは悪だと、信念持って命と向き合ってるブリーダーとペットショップまでもが、「悪」とされ、攻撃を受けているというのが日本の現状です。タイは・・・という前に、私たち日本人は、もっとひどい犬猫の問題を抱えているんだという事を忘れてはいけないと思いました。日本でも流行ってしまっている「フクロウカフェ」。タイにも上陸してしまったようです…。営業時間前に行ってみたら…足枷をされたフクロウが店内にいました。一晩中ここに居るのでしょう…。一日中ここにいるのでしょう…。窓から見える木々を、どのような思いで見ているのでしょうか…いのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年11月18日
「ハンデのある保護猫カフェ」のお部屋が、完成へと近づいてきました。奥に見えるオレンジの建物が猫部屋です。環境がとても良いです。屋根と雨どいは、藤井副代表のお義父さんと竜一パパ!藤井家、家族総出で頑張ってます!お部屋は・・・というと、ここは、エイズ陽性の子達のお部屋(6畳)テーマは「元気っ!」ここは、半身麻痺等ハンデのある子のお部屋(6畳)テーマは「ガーリー」仕切りの壁に、大きなガラスを設置してもらい、お互いの部屋を見渡せるようにしました。ここは、スタッフルーム「物置部屋」(3畳)車一台停めれるよう木の伐採工事・・・見積もり額が23,000円で計算していましたが、読みが甘く、木の本数、平らにする大掛かりな工事となり、すでに12万7千円の赤字が出てしまいました。私がこんな調子なので、完成するまでドキドキです…。11月中には、工事も全て完了すると思います。完成後は、「老犬デイサービス」のお部屋を改装していきたいと思います。来年1月には、両部屋完成する予定です。「ハンデのある子達にも、譲渡の道を広げたい!老犬デイサービスで飼主さんと老犬を守りたい!」その夢を、私達ではなく、ご支援下さった423名の皆様が、実現させてくださいました。3,000円あれば、美味しい料理が食べれます。10,000円あれば、洋服が買えます。30,000円あれば、洋服も靴もバッグも買えます。50,000円あれば、エステにも通えます。100,000円あれば、宝石も買えます。そんな大事なお金を、汗水流して働いて得た自分のための、家族のための大切なお金を、犬猫のためにと寄付して下さった皆様の、心優しく、そして温かいお気持ちが、このように「形」となりました。その「形」の中身、ソフト面をどのように作り上げていくのかは、私達「いのちのはうす保護家」にかかっていますが、スタッフ全員みんな同じ気持ちです。スタッフ全員の口から、「支援者さんのお陰だよね…ありがたいよね…」という言葉を何度も耳にしていますので…。スタッフ全員、ご支援下さった皆様を裏切るような結果にしないよう絶対に頑張っていこうねと話しています。私は、明日から15日までインターネットが繋がらない場所に移動します。スタッフを残し、保護家の子達を残し、長期空けるのは申し訳なく、淋しく悲しいのですが、私自身、もっともっと、学ばなければいけないから…。ハンデのある子達と、これまで以上に真剣に向き合っていくために、先ずは自分が成長しなければいけないから…。私が留守中は、藤井副代表が代表を務めます。そして、「いのちのはうす保護家」は、私が留守中も、24時間体制でスタッフが交代制で常駐しております。10月の寄付金、ありがとうございました。下記、会のブログにてご報告させて頂きました。http://hogoya.miyachan.cc/e527707.htmlいのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年11月08日
昨日の夕方、数名のボランティアさんが集まってくれ、みんなで遺骨を埋葬しました。それぞれの子達の相性の良し悪しを考慮しながら、みんなで場所を決めていきました。看取った子達を自然に還す時…この時が本当のお別れなんだと色んな思いが込み上げ、涙が止まらなくなりました。幸せだったんだろうか・・・かける言葉は何もない。ただ、「ありがとう」「ごめんね」それだけでした。エミちゃんも・・・チャージも・・・ニッシーも・・・ハクも・・・しろじぃも・・・ミヤマンも・・・トミーも・・・死産だったバルーンの子犬も・・・愛美も・・・イブも・・・幸生も・・・ドーモ君も・・・2017年11月5日、みんな保護家から旅立ち、自然に還っていきました。せめて、せめて・・・今度生まれかわってきたときは、今度こそは、幸せになって欲しい・・・みんなでそう祈りました。二度と、保護家に戻って来ちゃダメだよ…と、そんな犬生を選んじゃいけないよ…と、エミちゃん、バルーンの子犬、ミヤマン、ニッシー、しろじぃ、チャージ、幸生、ハク、トミー、イブ、ドーモ君、愛美、みんなが還った土の上から、強く、強く…念を送りました。生まれかわっても、二度と私達を探さないで…と、保護家で過ごした時間、保護家の仲間達の事は、きれいさっぱり忘れて次に向かって欲しいと。振り返ると、とても綺麗な夕日でした。さよなら・・・これで本当のさようなら・・・「母ちゃん…もう二度とあんた達とは会わないからね!」いのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年11月06日
6月にレスキューしたアイちゃん母子。アイちゃん含め、なかなか良縁に恵まれず、母子共みんなまだ保護家に居ます。アイちゃんは、エイズ陽性。子猫達は陰性でした。感染の確率を少しでも低くするため、離乳後、母子はバラバラの部屋に移動しました。まだまだお母さんと一緒に居たかっただろうに…まだまだ我が子と一緒に居たかっただろうに…母性が強いアイちゃんは、我が子のかすかな声を聞きつけ、我が子を愛おしそうに呼ぶのでした…。そんなアイちゃんだったので、お乳はいつもパンパンに張っていて、乳腺炎にならないよう気をつけていました。ですが、子猫達にもなかなかご縁がなくて…というのも、妊娠中にあまり環境が良くなかったせいか、産まれてきた子猫達は、身体が弱く、病気なりやすい体質でした。生後4ヶ月まで譲渡会を欠席する事も多く、やっと安定してきたと思ったら…6匹中、1匹の子、ネネちゃんの様子がおかしいことに気付いたのです・・・。「食道拡張症」病名通り、食堂が肥大し、食べた物を胃に上手に流せないのです。ネネちゃんの場合、先天性だと思います。現在、固形物ではなく、高栄養の流動食を、シリンダーで1日4~5回に分けて食べさせているので、体重が減る事もなく、かろうじて元気はあります。流動食が逆流しないよう、食道が真っ直ぐになるよう、立たせた状態でシリンダーで流し込みます。症状は、重症の部類に入っていると思います。逆流しないよう、食後20分位この体勢でしばらく様子を見ます。「急死する事も覚悟しててください」獣医師さんにそう告げられました…。なんでネネちゃんが・・・なんでネネちゃんだけが・・・「ねぇ、ネネちゃんはもう幸せになれんと?ネネちゃんはずっと保護猫のままで一生を終わると?」「保護家は、いつも奇跡を起こす場所よね?保護家に来た仔達は強いよね?・・・・・ネネちゃんは死なんよね?」ネネちゃん担当スタッフは、愛おしそうにネネちゃんを抱きしめながら何度も何度も、私に確認してきます。病状の重い子が居ると、彼女はいつも必ず私に聞いてきます。「今までもこういう子いたの?その子は今も生きてるの?」…と。きっと、「大丈夫だよ…」という私の言葉を待っているんだなと感じる。四年前、食道拡張症の子が居ました。ネネちゃんと同じように立たせながらご飯を食べさせ、食後は20分縦抱きで管理していました。お水を飲むのも、人間の管理が必要でした。あれから4年後・・・食道拡張症だった「あらた」は、今も時々吐く事はあるけど、状態は安定しています。確かに、譲渡の道は閉ざされてしまったけど、今もこうして「あらた」は生きている!スタッフにそう告げると・・・「そうだよね…保護家から卒業する事は出来ないかもしれないけど、生きてるだけで凄いことだもんね…」私達は、ネネちゃんを守りつつ、ネネちゃんの姉妹5匹の譲渡にも力を入れていこうと、ネネちゃんの分も幸せになってもらおうと、やっと気持ちが落ち着き始めたところです。明日、「みやざき動物愛護センター」の譲渡会に、ネネちゃんの姉妹5匹参加してきます。ネネちゃん担当スタッフは、施設に残ってネネちゃんの管理とお世話。現場から「ネネちゃんの姉妹譲渡決まったよ」の一報が入れられるよう、スタッフ一同、明日はアピールを頑張ってきます!お願い事ばかりで申し訳ございません…今後、胃チューブか鼻カテーテルの手術の可能性もあります。ネネちゃんの今後の医療費のご支援を頂けると大変助かります…。どうか、よろしくお願いいたします。いのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年11月05日
10/30 13:00頃、リックは、おばあちゃんの元へ、旅立つ準備に入った…。「行ってらっしゃい」「リック…さよなら」リックの体に触れながら、スタッフ皆、お別れの言葉をかけ続けた。私は・・・思いあがっていたのかもしれない。このままでは、生きる気力を失くし、センターの檻の中で死ぬだろう…リックの体に触れた瞬間、そう感じた。だから、連れて帰った。生き生きしている皆と一緒に居れば、きっと、生きる気力を取り戻せるだろうと…みんな、新しい仲間を優しく受け入れてくれた。でも・・・リックが求めているものは、ここには何もなかった。おばあちゃんに会いたい・・・飼主さんに会いたい・・・お家に帰りたい・・・リックの願いはそれだけだった。おばあちゃんは、今、リックの側に居るのだろうか…息を引き取った瞬間のリックの表情は…まるで笑っているかのような、穏やかで優しい顔だったから…。10/30 13:30リック、永眠・・・保護家に来て、たった6日間だった。リックにまだ会っていないボランティアさんもたくさん居たけど、「私はリックの事を知らない…でも、ブログでリックの願いを知って、居ても立ってもいられなくなって…」大勢のボランティアさん達が、同じ想いで保護家に集まった。リックの頑張り、深い想いを称えるかのように、沢山のお花がリックを囲んだ。保護家の犬達も、同じ気持ちだった。リックが息を引き取る前後、誰一人吠える事無く、動く事なく、静かに目で見守っていた。きっと・・・おばあちゃんが、リックの側に寄り添っていたからでしょう…。リックの願いは叶った・・・。いのちのはうす保護家」 http://pawstamp.com/hogoya/お問合せ先は、HP内の「お問合せフォーム」からお願いします。 皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。 宮崎銀行 加納支店 普通口座 104601口座名義:動物たちの未来のために 代表 山下 由美 郵便貯金 17310-434961口座名義:イノチノハウスホゴヤ〒880-1222 宮崎県東諸県郡大字国富町八代北俣2581 山下 由美090-4484-5165
2017年11月01日
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