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なんともほんわかした、たとえるなら「春の小川」のような「春風」のような作品でした。何ともいえない文体、ストーリーで作風は違いますが、以前読んだ江國香織の「流しの下の骨」を思い起こさせました。表題の「卵の緒」は母と息子、そして母の再婚相手との絆を描いた作品。そしてもう一作は異母姉弟の心のふれあいが深まっていく様子を描いた「7's blood」。二作の何が良いって、まず悪人が出てこないこと。ストーリーに起伏はありませんが、それでも引き込まれていき、通勤の往復で読んでしまいました。疲れたときに、あるいはホッとしたいときに読むにはとてもよい、優しく温かい気持ちになれる作品です。発行:新潮社(新潮文庫)価格:400円+税初版:H19/7/1評価:B卵の緒
2009年11月27日
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早くも2010年1月号です。今月の特集は「113・115系カウントダウン」です。一大勢力を誇っていたあの電車もだいぶ減ってきたとのことです。御殿場線に最初に入った新型電車は115系でした。寂しい限りです。寂しいと言えば500系新幹線。現在も東京乗り入れは一往復だけですが、来年2月28日で終わりです。発行:交友社価格:1200円鉄道ファン 2010年 01月号 [雑誌]
2009年11月26日
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久しぶりの新刊の23巻が出たと思ったら、2ヶ月続けての新刊24巻が出ました。2009年から連載誌がヤングサンデーからビックコミックオリジナルに変わりましたが、変わってから初の新刊にもなります。23巻では、看護師の星野が古志木島に戻る話、タケヒロが高校に進学する話24巻では、島に撮影できた女優の話、内さんが息子の所に行く話です。自分のお気に入りは、島に撮影に来た女優の話ですね。Dr.コトー診療所ではよくあるパターンの話ですが、周りからの非難、中傷にも負けず、自分のペースをあくまで貫く、というストーリーです。発行:小学館 ヤングサンデー価格:514円+税23巻初版:2009/10/5評価:B24巻初版:2009/11/4評価:BDr.コトー診療所(23)Dr.コトー診療所(24)
2009年11月18日
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おもしろかった。久しぶりにわくわくさせる小説でした。映画で評判になっていて、内容的にも興味があり読んでみたいと思っていたのですが、映画のためか店頭に置いていなくてやっとてにいれました。せっかくなので通勤途上の電車の中でゆっくり読もうと思っていましたが、当てが外れ、次がどうなるかと言う思いで読んでいたら、あっという間に読み終えてしまった・・・。わずか10人の寛政大学長距離部員。しかも、ほとんどが素人集団。補欠もいない彼らが箱根駅伝を目指し・・・。後は映画、または本でどうぞ。結果は予想通りであり予想し通りでなし。後味のよい小説でした。映画も見なければ。遺憾に思うのは、双子のランナーが出てくるのですが、読んでいる最中に頭に浮かんでくるのは「ザ・たっち」の2人の顔・・・。発行:新潮社(新潮文庫)価格:819円+税初版:H21/7/1評価:A風が強く吹いている
2009年11月16日
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久しぶりにつまらない本を読んだというのが正直な感想です。しかも、最後まで読んでしまったのです。今まではつまらない本は途中でやめて、時間の無駄と失望感を味わわないようにしていました。しかし、この本は薄っぺらい内容のため、最後まで平坦の道を歩くように楽々読んでしまったのです。時間と頭を無駄に使ってしまった。それほどつまらない本でした。事件も人物も全く深みがなく、まるで警察のノウハウ本を読んでいるようです。読むに値しない本です。こんな本を新潮社が出すなんて。読んでしまって悔しいです。発行:新潮社価格:1500円+税初版:2009/9/20評価:E電子の標的
2009年11月09日
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本書は「出会いと別れ、そして再会」をテーマにした作品が6編。重松清だけに期待していたのですが、期待が高かっただけに今ひとつ物足りなかった、すっきりしなかったというのが正直な感想です。ただ、その中でも良かったのは「ホラ吹きおじさん」と「永遠」■「ホラ吹きおじさん」 親戚の中で鼻つまみ者の「おじさん」。その中で主人公の「ヒロシ」だけは嫌いではない。父親も弟のこの「おじさん」の後始末をさせられ、表面的には嫌っています。「ヒロシ」の結婚式で父親に追い出され、その後久しぶりに再会したのはベットの上。そこで再会したおじさんとヒロシ、そして父親は。嫌いながらも心の底では血のつながりを感じ、決して最後までは憎みきれない。この心の機微はさすが重松挙止らしさが出ていました。■「永遠」障害のある弟が結婚する。その結婚式に呼びたい唯一の友だちとして弟が言い出したのが「シノケン」。しかしねどこにいるかわからない。手かがりを探って・・・。その過程を教師である姉がクラスでの出来事を絡めてたどっていきます。最後は、映画のワンシーンのようです。しんみりする作品です。他の4編は自分としては今ひとつ・・・。発行:新潮社価格:1500円+税初版:2009/10/20評価:C
2009年11月08日
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