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今、私は衝撃的なノンフィクションを読んでいる。 ページをめくるごとに目からウロコといってもいいような本である。 渡辺一史著『こんな夜更けにバナナかよ』 この本のことは以前新聞記事で読んで日記(6/12)にも書いたのだが その時の記事だけで私はボランティアに対する既成観念が完璧に覆された。 今回、本書を読んで(まだ途中だが)読みものとしての面白さも加わって 何だかてわくわくしている。 札幌の鹿野靖明さんは進行性筋ジストロフィーで18歳のときから 車椅子の生活である。 鹿野さんは40才(取材時)、一人では何をすることもできない。 食事や排便は勿論、汗を拭くことも、痒い場所をかくことも、寝返りも、 呼吸することすら「人口呼吸器」に頼る生活である。 1日24時間、常に誰かが付き添ってノドにからむ痰を日に何十回と取らねば 生きていけない。 外出だって2~3人の介護が付かなければ出かけられないのだ。 鹿野さんのような障害者は親と暮らすか、障害者施設で暮らすかどちらかである。 しかし、鹿野さんはそのどちらも選ばず、困難な自立の道を選んだ。 (その理由はここでは省略) 「自分をさらけ出さなければ他人の中で生きていけない」 そう心に決めている鹿野さんはワガママだ。 これまで500人以上のボランティアが鹿野宅に出入りしている。 学生、主婦etc. 介助の仕方は一度では覚えられない。 鹿野さんは時には「帰れ!」と怒鳴りつけ、ボランティアに介助を厳しく教える。 つまり介助を習得するまでは、鹿野さんが先生なのだ。 鹿野さんの怒りが爆発すると鹿野さんは「○○くん、タンツボ!」と叫ぶ。 ○○くんはタライおけを持って来て、それを力一杯、床にたたきつける。 これで鹿野さんのウサは少しは晴れる。 そう、怒りの爆発さえも介助が必要なのだ。 時間他人に介助され「それなら死んだ方がマシではないか」 ・・と時には誰もが思う。回りも鹿野さん本人でさえも。 「だけど死んだら、やっぱりねー、と人に言われるだろう?」 鹿野さんのプライドがそれを許さない。 だが『眠ったらそのまま死ぬんじゃないか」の恐怖もあって 鹿野さんは夜も眠らない。 介護する者とされる者の壮絶な戦い。 ボランティアに「仕事だから」の言い訳は成り立たない。 タイトルの「こんな夜更けにバナナかよ」は、 深夜、鹿野さんに起こされて「バナナ食う」と言われたボランテイァが、 ムッとする気持ちを抑えて鹿野さんの口もとに皮を剥いたバナナを差し出す。 鹿野さんはゆっくりゆっくり時間をかけなければ物を食べられない。 ようやく1本のバナナを食べ終わって「さぁ、寝よう」と思ったボランティアに 鹿野さんは再び言った。「国ちゃん、もう1本」 なにィ~~!。 一人の立派なボランティアが誕生した瞬間である。 著者は札幌在住のフリーライターで、感情移入を押さえた文章が感じ良い。 胸熱く感動といった24時間テレビ的に仕立ててないところも素晴らしい。 大宅壮一と講談社の二つのノンフィクション賞を受賞したオススメの1冊である。
August 25, 2004
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世の中の多くの家族がそうであるように、 ここ春野家の人々も、もやもやを抱えて暮らしている・・・。 夫(三浦友和)は妻としっくりいかないことを・・・ 妻(手塚里美)はアニメーターとして社会復帰したいと願い・・・ 高1の長男(佐藤貴広)は転校してきた美少女のことで頭がいっぱい・・・ 小1の長女(坂野真弥)は時々現れる巨大な自分の分身が悩みの種で・・・ おじい(我修院達也)は楽しく生きる方法を模索し・・・ 妻の弟(浅野忠信)は振られた元カノが忘れられない・・・ もやもやを抱えた個性ある人々は他にも登場するのだけれど。 そういったもやもやを解決するのは、本人ではなく「時間」なのですね。 人の悩みは「時の流れ」が勝手に解決してくれる・・・。 石井克人監督がイメージした村が、 そっくりそのまま栃木県茂木町にあったという。 その日本の原形とも言える茂木町の風景の素晴らしさ。 満開の桜、木々の緑や、流れ行く川面のきらめき・・・。 館内は、映画の冒頭から笑いの渦が何回も巻き起こる。 笑った、笑った。心が温かくなる笑いです。 ドキュメンタリーをみているような役者のセリフ回し。 浅野が語る野糞デビューの話し。 浅野と元カノ(中島朋子)のぎこちない再開シーン。 転校生が囲碁部に入ると知って嬉しくて、 学校から家まで自転車を走らす長男。 長女の逆上がりができたとたんに、スクリーンいっぱいの大きなヒマワリ。 気に入ったシーンがいっぱい♪ CGがふんだんに使われているけど 石井克人ってもしかして「21世紀の小津安二郎」? なんて、映画のドシロートの私ではありますが思ったのであります。 もういちど観たい映画です。
August 8, 2004
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先日亡くなった中島らもさんの奥様を以前、雑誌で拝見したことがある。 疲れた妻の姿だったなぁ~。 らもさんとは同い年、高校生のころからの知り合いというけれど、 オシャレなんてはるか昔に捨てた感じの奥様だった。 らもさんはアルコール依存症で躁うつ病、職業不定で前科あり。 おまけに浮気も数え切れないほどだった・・・という。 勿論、奥様は幸せで「結婚を後悔したことなんて一度も無い」というから、 他者がとやかく言うことはないけれど。 しかし、それは半分は真実で、後の半分は女の意地にも聞こえる。 自分の妻をあんなに疲れさせて、妻というよりは母の存在にしてしまったのは、 らもさん、あんたの責任だよ!(って言っても、もう遅いか) 深作欣二監督が亡くなったときも、 夫人は疲れ太りをして元女優の面影は無かった。 最近では、淡路恵子さんがバカ息子について会見するときも 気の毒なほどやつれていた。 み~んな男のせいだ! 女性が強くなったと言われて久しい。 しかし、持ち前の母性が端を発するのか、 いい女ほど、男をいい気にして甘えさせてしまうのか。 家族が原因で疲れ切った女になるケースは多い。 思い起こせば、夫を弁明する志穂美悦子も、 離婚騒動のころの中山麻理もマルシアも・・・ み~んな男のせいだ! だから細木数子女史みたいなのがもてはやされる。 ああいうのに「バカモ~ン!」と喝を入れてもらわなければ どうしようもない男が繁殖してるんだよね。
August 1, 2004
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