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つま~んない消化不良の小説ばかり12個集めて短編集作って直木賞とっちゃうの~? そう言ったら江國ファンから大ブーイングが起こるかなヽ(´Д`;)ノ ご存知、江國香織の直木賞受賞作です。 この作家の人気は相当なもので、人気実力共に今回の受賞に反論する人はいないと思う(私も)。 都内のある私立女子高の課題図書に江國作品があげられていたとも聞いている。 今回の受賞作『号泣する準備はできていた』の中の4篇が「オール読物」3月号に掲載されていたので読んでみました。 4篇だけで全部がつまんないとは言えないのかも知れないが、この4篇は12篇の中でも多分傑作の部類だろう。 しかし私は、残りの8篇を読みたいとは思わなかった。「号泣する」ような作品はないような気がする。 私はこの作家とどうも肌があわない。 共感がもてないというか違和感を感じてしまう。 たとえば「デパートで、自分以外の誰かの買い物をすることくらい幸福なことはない」というフレーズに共感をもつ人間はどれ位いるのだろうか。 作者は実際そう思っているだろうか。 自分のための買い物なら嬉しいけど、他者のために品物を選んだり買ったりは神経と時間ばかりの浪費でとても楽しい時間に思えないのだ。 些細なことだけど・・・。 12編の中の代表作とも思える「そこなう」は23歳のときから15年間不倫をした相手の男性の離婚がやっと成立したという話。 「嬉しくて嬉しくてうはうはで、そして突然人生が恐くなって・・・」 待って待って待ち望んだ離婚なのに、いざ離婚が成立してみればそこに居るのはこれまでとは別人に見える男で…。 言われなくても分かるよくある展開のストーリー。 しかしインタビュー記事の江國さんの発言の中に印象に残る言葉があった。 「恋愛に閉じ込められている人は絶対に狂気を孕んでいるし常軌を逸してます」 「客観的な絶対なんてない。でも主観的には絶対というものは確かにあるし、永遠もたしかにある。本人が永遠だと思い込んでいるかぎりにおいて永遠なんです。そのことを私は書きたかったし、それが私の信じる唯一のものです」 とても説得力のあるお言葉。 そういう江國スピリットはどの作品に込められているのだろうか。「冷静と情熱のあいだ」では感じなかったな。 出世作「きらきらひかる」、或いは山本周五郎賞の「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」あたりかしら・・。
February 29, 2004
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最近、自分が年ではないかと思うのだが(笑) いや事実、年なんだけどさヽ(´Д`;)ウッセェ! 芥川賞の金原ひとみを読んで「こういう子、困るよね」とまず思ってしまうのね。 作品の良し悪しよりも先にね。 それでTVで芥川賞授賞式の映像を見ても、金原さんの口元に目をやってしまうのね。 いや、彼女はスプリットタンも刺青もやってはいないんだけど。 興味はあったけど友人に止められたって。 一応、確認したりしている自分・・・。 それで(凝りもせずに)今度は受賞後第一作目の『アッシュベイビー』を読んで「この子はSEX依存症ではないのだろうか」・・・と心配したりする。 金原さん自身が中学時代は同棲していた彼氏との恋愛に依存していたと語っているけど。 中学生で同棲かぁ~。 この早熟な少女は、中学の窮屈な空間に馴染めずにリストカットを繰り返し、大学教授の父親のゼミに年齢も名前も偽って参加、当時二十歳の学生達と対等に文学論を闘わせたのだ。 今回の『アッシュベイビィ』は受賞作『蛇にピアス』よりもさらに過激だった。 『ああヤリてえ、とりあえず私は彼とやりたいんだな。 あーあ、普通にヤリ捨てとかされてもいいや。 ただセックスだけしてくれませんか、っつー話だな」 という文章に伏字にするような言葉がポンポンと登場する。 読ませる力はあるけど、ちっともエロチシズムは感じない。 十代の若者たちの貧しいやりきれない生態が伝わってくる・・・。 彼らは何に飽き足らず絶望し自傷ともいえる行為にはしるのか・・と。 そういう生きづらい思春期をすごしてきた金原さんは今やっと20歳。 今回の受賞で一躍脚光を浴びて、これまでの負の部分が陽になった。 これからは一流といわれる作家、文化人、マスコミ人の大人たちが彼女の周りを取り巻く。 人一倍感性のするどい金原さんがこの変化にどう対応していくのか。 作品の向こう側の方がおもしろそうな気がするんだけど。 やっぱ・・・。
February 28, 2004
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岩井志麻子はこんなLOVE小説も得意。希代のホラー作家もここではサガンを連想させる恋愛小説家。 サイゴン川の流れのようなゆったりとしたアンニュイが全編に漂って・・・。 ていうか、ほとんどが官能シーンだけどね。 恋人と二人で行くはずのベトナム旅行が相手の不慮の怪我で一人旅になった私(志麻子姐さんデス)は、その地ホーチミンのレストランでボーイに一目惚れしてしまう。 勿論そのボーイはベトナム青年。【見た瞬間に私はセックスの欲情に炙(あぶ)られたのだ。一目惚れは何度かあったけれど、この彼は違う。この男とやりたい】 そう決めた私(志麻子デス)はそのボーイを愛人と心に決めて妄想につぐ妄想。 日本に戻って怪我をした恋人と会っていてもベトナムの「愛人」を思い浮かべる。【半ば飽きた彼とでもこんなに気持ちがいいのだ。あの愛人とならどれほどの快楽が得られるか】 欲情は募り、再度単身ベトナムに乗り込む。 そしてお目当てのベトナム青年に積極的にアタック。 サイゴン川ほとりのクラシカルなホテルで目出度くベトナム青年を自分のものにするわけです。【一度やれば気が済むのではないかと、どこかで恐れも期待もしていたけれど】 期待は見事にはずれ翌日も翌々日も、私が(志麻子デス)帰国するその日まで【求め求められるか】の壮絶な日々・・。 題名のチャイ・コイはベトナム語「trái cây 」果物の意。 この小説は志麻子姐さんがベトナムのホテルで一気に書き上げ、第2回婦人公論文藝賞まで受賞してしまった作品。 一石二鳥というか怪我の巧妙というか、いや志麻子さんの才能あってこそ生まれた傑作です。 その後、ベトナム青年にはオートバイを買ってプレゼントしたとか、韓国にも新しい愛人ができたとかの新情報もあり、志麻子姐さんのオヤジ化はとどまるところを知りません。 岡山弁のオドロオドロの『ぼっけえ、きょうてえ』よりは私(アカネです)は結構こういう小説が好き、というか楽しく読んじゃいましたぁ(笑)
February 23, 2004
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今、一番怖い文壇お姐さんは岩井志麻子40歳だと思うのだが。 代表作「ぼっけえ、きょうてい」(岡山弁でとてもこわい)のタイトルはそのまま著者本人に当てはまる。 岡山のド田舎からいきなり東京の新宿歌舞伎町に引っ越す暴挙は志麻子姐さんでなければできません。 あの辺りは(あんまり行ったことないけど)キャッチも多いらしい。 それで志麻子姐さんが歩いてたら、妙な兄ちゃんに声をかけられた。 その言葉がスゴイ。 普通、こういうこと言われたら死ぬ、イヤ殺すね(笑)「失礼ですが、そのお年ではもう無理、と思っていませんか」だって。 はあー? 天下の志麻子姐さんに、な、なんてことを(下がれおろ~) そして妙な兄ちゃんはこう続けたというのです。「大丈夫ですっ。今ね、熟女モノはものすごい需要があるんすから。以前ちょっと出ていたことあるでしょ。ビデオ」の追い討ち。おいおいヾ。 そこは志麻子姐さん「失礼ねっ、私はまだ二十歳よ」とも言えず「日本語、わからなーい。ゴメンね」と彼に背を向けたという。 取り残された彼も異国の言葉で何やら返したらしいが。 そんな志麻子姐さんにもツライ過去がある。 小説で身を立てるため夫と幼い子供2人を残し家を出たあの日。 そのことは「いつまでも自分は不幸の中に生きるから」という誓いと共に、今も姐さんの心に在るはずだ。 離婚は98%自分が悪かったという志麻子姐さん。 残り2%の内、1%は彼が悪い。 しかしそれは口にしないと決めている。 もう1%は別れた元夫との違和感なのだが、その謎が現在も付き合いのある元夫との久々の会食の時に解けたという。 元夫はその時点で再婚していた。 ある女性歌手が話題にのぼったとき「素晴らしい歌手じゃが家では淋しいじゃろなぁ、いい歳して独身なんて老後は不安じゃろし可哀相じゃ」と岡山弁で言った。 志麻子が「独りで充足している女は周りにいっぱいいるよ。うちもじゃて」と返すと「そんなはずないで。そりゃ、強がりの格好つけじゃ」といい「しゃあけど、お前には再婚して欲しゅうないな」と付け加えたのである。 夫が善良さと凡庸さと人の良さを兼ね備えた男性であることを認めながらも「このように、いい人というのは残酷で利己主義なのである」と結論づけた志麻子姐さん。しばらくして元夫の願いを却下、自らも再婚したことはいうまでもない。
February 19, 2004
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私は中村うさぎではありません(笑) アカネとうさぎのイメージがダブルと言うホムペ友達が約1名いるんだけど(笑) 私はうさぎさんではありません(笑) 私はブランド買い、ホスト遊び、プチ整形のいづれも残念ながら縁なし。 (エステのみ少々^_^;誰か貢いでくれ~) その私は最近、精神科医香山リカさんの著書に救いを求めています(笑) 新刊の『サヨナラ、あきらめられない症候群』は現代に生きる「そこそこレベル」の女性の不安とあせりを検証分析した傑作です。 そのなかに中村うさぎがかつてハマった「ホストクラブ」が登場します。 世の中には悪い「あきらめさせ業」が3つあって「ホストクラブ」「新興宗教」「ネットワークビジネス」がその3悪だという。「ホストクラブ」がなぜあきらめさせ業なのか。 最近は「夜のはとバスコース」にもホストクラブ巡りがあって一部女性の人気を呼んでいるらしい。 しかしこういう一見の気晴らし客はホストにとってはなんの意味もない。 この中から「1対1」の関係を持てる客を見つけその客を「孤独に追い込む」これがホストの腕なのだそうだ。 客の不満とグチをいっぱい吐かせ「世の中から認められない私って孤独なんだ」となったところで「僕だけはキミの味方だよ」とホストはささやいて満足の幻想を客に与える。 客は仮想恋愛だと感じながらも莫大なお金と引き換えに満足を得る・・・。 先のうさぎさんは春樹というホストに大金をつぎ込み「どうして私はこんなことをしているのだろうか」という自己分析を徹底的に行ったわけです。 そのレポートの抜粋が香山さんの本に載っていた。【何のために生きているのか。こんな私でも生きている意味はあるんだ、と私は誰かに言って欲しかった。それが福澤諭吉の存在価値だとしても春樹に認めてもらえるだけで、私は嬉しかった。「誰かに必要とされている」感をダイレクトに味わえる場所はホストクラブをおいて他になかった】 ホストの話術や付き合いのテクニックってそんなにすごいものなのだろうか。 ホストはゴージャス松野しか知らないからなぁ~。 まぁ、心しておこう。 残りの新興宗教とネットワークビジネスは似ている。「私が探していたものはコレ」と思い「生きる目標が出来た」と思わせその商品(信仰)以外のすべてを排除&あきらめさせる。 自己決定の自由と時間、お金など多くの犠牲を払わねばならない点で同じである。「わたしはあきらめない」とするが良いか「ぽきんと折れる前にあきらめるべきか」。 そこそこレベルの女たちの苦悩は果てしないようです。
February 16, 2004
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怖い女の書いた怖い小説である。 岩井志麻子のどこが怖いかは後で書くとして、私はこの小説を読んで一日立ち直れなかった。 マジ気分悪くて(笑)「ぼっけえ、きょうてえ」は岡山地方の方言で「とても、怖い」の意。 ひとりの娼婦が岡山弁でぼそぼそとささやくようにこれまでの人生を語るんですよ、 客に向かって寝物語で・・・。 「実はな、旦那さん。妾(わたし)は16で売られてきて、今年で7年。年季が明けるんよ。生きて沈む苦界もあと半年ばかりじゃ・・・」と語リ終えたその話は救いようのない暗い、悲惨な内容で・・・。 でもそれはず~っと昔の極貧の農村では多分そういうことあったのだろうと、多分それは現実なんだろうと、やりきれなさが読む側にヒシヒシと伝わってくるんですね。 4歳から間引きの手伝いをしたとか…ね。 そしてホラーだからその娼婦がなぜ右側を下にして寝るかの意味が最後に明かされるワケだけど、こわいこわい。短篇であっという間に読めるけど読まない方がいいです(笑)。 鈴木光司の「リング」シリーズや、貴志祐介「黒い家」、瀬名秀明「パラサイトイヴ」などの現代ホラーは怖くないが(ちょっとは怖いσ(^_^;)、岩井志麻子の土着型ホラーはほんとうに怖い。 この小説は3年前に第6回日本ホラー小説大賞を受賞した。 「とてつもなく密度が濃い。一行目から圧倒された」と選者の高橋克彦に言わしめた傑作。 そしてこの賞の受賞パーティで「今日この会場に私と関係を持った男性編集者が○人います!」と爆弾発言しちゃった岩井志麻子さんである。 現在39歳、ちょっと見美女。 父親が岩下志麻の大ファンで志麻子と名づけられた。 苗字は違ったのだが結婚して本当に「岩井志麻子」になった。コワイ(笑)。 ジュニア小説家だったが、本格的小説を書くために夫と幼い二人の子供を岡山に置いて上京、現在は独身。 アジア各地に何人かの愛人ありの噂。 そんな激烈な人生を歩む岩井志麻子の恋愛論はまた格別に面白い。 彼女が出てきて室井佑月が真っ当にみえてきた。 『ぼっけえ恋愛道ー志麻子の男ころがし』はまた近いうちに日記に書くね。
February 6, 2004
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昨夜の「スーパーテレビ」は正しい日本語の検証。 まぁ、見ないでも番組の内容はわかりますね。「うざい」「マジむかつく」「キモい」と言った渋谷系コギャル言葉の実態。 うざったいは実は東京都下、多摩地方の方言だったことが検証され、「シカトする」のシカトは花札の「鹿と10」 (鹿がそっぽを向いている絵)からきているのだと知りました。 コギャル言葉は新陳代謝が激しく、時と共に淘汰されていくので嘆くこともないように思います。 それよりもスーパーやファミレス店員のマニュアル語が改善の方向に向かっていることを知り、喜ばしい限りでありました。 これで「一万円からいただきます」「メニューの方、お下げします」「こちらコーヒーになります」といったイライラ語を聞かされなくて済むと思うと目の前が明るくなった次第♪ Q.次の言葉で間違っているのはどれ? ・来客がくる。 ・過半数をこえる。 ・まず最初に。 ・宿敵のライバル。 ・思いがけないハプニング。 【答】すべて間違い。同じ意味の繰り返しである。 私は最近いたく感動したセリフに出会いました。 ご近所の元職人さん(70歳位)が「タナをこさえようとしたら、店で中古(ちゅうぶる)を掴まされちゃってね」と言った時。「中古」を「ちゅうぶる」と言う人を久々に見ました。 そう読む時代がかつて確かにあった。ちゅうこ、ちゅうこと皆が言うようになって、いつの間にか「ちゅうぶる」を人は記憶から消してしまった。 そのことを話題にする人さえ今はいない。 私は嬉しくなって思わず「お父さ~ん」と叫びたくなったのであるが、その時元職人のおかみさんが私の後ろを「ちょっと髪結(かみい)さんに行ってきますよ」と言って通り抜けたのである。 ほんとだってば。アカネ、超マジ、感動したっす。
February 3, 2004
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