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当法人の経営計画書の『採用に関する方針』の中に、 (1)価値観を共有できる人を優先して採用する。 という項目があります。 これは、文字通り採用の基準として一番大切なのは、理事長と価値観が合うかどうかと言う事です。 私は採用面接時に、いくつかそれを確かめるための質問をします。 ここで多くを書くことはできませんが、その中の一つに『自分の大切なものを5つ挙げて下さい』という質問があります。 答えはもちろん決まっていませんが、その中に『家族』というワードが出てこなければ、不採用です。 私は、家族をないがしろにする人と仕事をしたくありません。 バウムでは、自分の誕生日を『家族への感謝の日』とするという方針があります。 家族への感謝のメッセージを本人が書き、法人からご家族の元へ花をお届けしています。 新入職員が初任給を貰った時には、家族へプレゼントを渡す、という方針もあります。 その際にかかる実家までの交通費は、法人で負担です。 家族がいてくれるから、今の自分がある。それを理解できない人は福祉に向きません。 ちなみに、私の統計では、女性の学生ほど『5つの大切なもの』の中に、「お金」を入れてきます。 男性は、「夢」や「友達」です。女性の方が社会人としての心構えが早い。 さらに、会社説明会では懇親会の事にも触れます。 バウムは他法人様に比べて比較的懇親会が多いと思います。 新入職員が参加する懇親会だけでも、3ヵ月毎の『新入職員懇親会』や『同期会』、2か月毎の『事業所懇親会』や、職場改善活動を行う各種委員会の懇親会、直属の上司との定期的な食事会等があります。 これらは原則『全員参加』です。 少なくとも正社員は体調不良などの例外を除いて、参加率はほぼ100%です。 なぜ、これほど懇親会を大切にするのか。 それは、我々に一番大切なものが『コミュニケーション』だからです。 ここで質問です。 サービス業において、お客様の一番のストレス要因はなんでしょうか? 答えは2つ。『待たされること』と『サービス提供者によって、言っている事が違う』という事です。 何故お客様をお待たせしてしまうのか。 それは、担当者と上司の間で価値観の共有が出来ておらず、自分では判断できないので、上司に確認をするからです。 では、なぜサービス提供者によって、言っていることが違っていたりするのか。 それは、働いている人それぞれで仕事に対する価値観が違うからです。 例えば、夕食時、ある家庭ではテレビを見ながら食卓を囲みます。 ところが、別の家庭では、食卓を囲むときにはテレビは禁止です。 さて、そんなそれぞれの家庭で育った人が社会に出て、ご利用者様と食卓を囲んだとき、どうなるでしょう。 ある職員の時にはテレビを見ながら、食事ができますが、他の職員の時にはテレビは見れません。 これだけでも、お客様からのクレームになります。 たかだか夕食のとり方一つでも、価値観が違えばクレームに繋がるのです。 では、価値観を揃える為に必要な事とは。 それが、前述の『コミュニケーション』です。 コミュニケーションは質よりも量です。 半期に1度60分面談をするより、1日1回5分無駄話をした方が、コミュニケ―ションは深まります。 しかし、まさかお客様の前で無駄話をするわけにもいきません。 だからこその懇親会です。 ちなみに、昔から『生みの親より、育ての親』と言います。 家族とは、血縁(質)よりも、どれだけの時間(量)を共有したかが重要なのだという事です。 誰よりも時間と場所を多く共有するから、一番大切な存在なのです。 赤の他人である社員同士はなおさらです。 時間と場所を多く共有することにより、チーム援助の精神が培われ、価値観の共有もでき、結果として、お客様をお待たせしない、誰が担当になってもお客様を迷わせないサービスが提供できるようになるのです。 この懇親会は、業務時間外に行われますが、参加費は全て経費です。 懇親会の予算だけで、年間300万円です。 それ以外の社内イベントを合わせると、年間500万円もかけます。 参加したくない人は不採用です。 1人でも参加しない職員が出ると、なし崩し的に誰も参加しなくなります。 私は、よく職員から『よほど懇親会が好きなのですね』と言われますが、実際は逆です。 私は飲み会が苦手です。 自分から誘う事はまずありません。 だから、例外をつくれば、一番に私が参加しなくなってしまいます。 それでは意味がないので、参加したくない人は採用しないことにしているのです。 理事長 笹谷 寛道
2015.02.20
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