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2005.07.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類
いまさら、セカチュウである。

『セカチュウ、読みます?』と、本を渡されて、なんじゃ、それ?
と思ったら、日本でベストセラーになった小説らしい。
『世界の中心で、愛を叫ぶ』というタイトルだから、『セカチュウ』。なるほど。
その後しばらくは育児の忙しさにかまけて読むこともなく
本棚の上に置いたままになっていたのだが、最近になって
プレイグループのママさん友達の間でドラマ化されたセカチュウのビデオが
回りはじめ、私はまず映画版の方を貸してもらって観た。

私も『ふーん』と、特に泣けて感動したということはなかった。
最後に平井堅が歌うテーマソングに感動したぐらいで(笑)。

でも、ドラマの方はなかなか良かった。
まず、脇役をかためている俳優陣がベテラン揃いで良い。
しかし、三浦友和はともかくとして、かつてトレンディドラマで
主役級を張っていた松下由樹とか手塚理美などが
それぞれ教師役や母親役で出てきたというところに
歳月の流れをしみじみと感じた。
そして、高校生の主人公にではなく、これら脇役陣が演じる
教師や親の気持ちに共感して涙する自分にも
歳月の流れをしみじみと感じた(笑)。

白血病で死んじゃうドラマに彼氏役として出演していましたね。
ここにも歳月の流れを・・・・笑)

恋愛に夢中で他のことは全部投げ出してしまうという
主役の高校生にも現実味は感じなかったが、
私もそういえば最初に付き合った高校の同級生には

大人になったら、「これがダメなら早めに切り上げて次の手を打たないと」
などと、計算高く考えてしまうもので(笑)、純愛というのは
やるとするなら若いうちじゃないと難しいのかもしれない。
現実味はないけれど、このぐらい、恋愛に打ち込めたらいいな、
という思いは誰の中にもあるのかもしれない。
そこがヒットした理由なのだろうか。

松下由樹の教師はハマリ役だった。
こういう先生、いたよね。独身で男勝りでさばさばしていてあったかい先生。
生徒の方では、お寺の息子。こういう、メガネかけてちょっと変な子も、
必ずクラスに一人はいた。
ストーリーはともかくとして、こういう脇の部分には妙な現実感があって、
それも視聴者の共感を呼んだのかもしれない。
たこ焼き屋のオヤジも良かったし、主役の男の子のお父さんも
イマドキなかなかいない昭和のお父さんで良かったなあ。

久々の日本や学校の情景も懐かしく、日本の学校で英語講師として
働いていたダンナとともに懐かしく思い出した。

人は死に直面しないと愛の重さに気がつかないのかという疑問があって、
いわゆる「不治の病モノ」の映画やドラマは好きではないので、
主人公の女の子が白血病で死んでいくという部分は好きになれなかったけれど、
いま私が毎日迎えることのできる何気ない日常に
幸せよりも本当にこれでいいのだろうかと疑問に思うヒマなどないのではないか、
という気にさせてくれたのは確かだ。

冬ソナと同じく、全話を2日で見切ってしまった今、夜明けを知らせる
鳥の声が聞こえる(笑)。





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最終更新日  2005.07.17 15:59:25


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