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『そんなにしたいなら、他の人として!』“『他の人』・・・って?!”――言葉を失ってしまった。夏恋と図書館で待ち合わせしたあの日、夏恋は肩が細い紐のようになっているタンクトップ型の服を2枚重ねて着て来た。普段はそんなに肌が見えるような服を着ていないから、首から肩・・・鎖骨の色の白さにドキドキした。夏恋は右に、僕は左にと隣に座る。夏恋は英語の問題集を出し解き始める。僕はと言えば、一応問題集を出していたけれど、夏恋の肌に勉強どころではなかった。と同時に、他の男が見るだろうとも思った。“誰にも見せたくない。こいつは僕の彼女だ。”今までに経験した事無い程の独占欲が心を掻き立てる。“だったら、独占すればいい。”「“他の人”って・・・。 そういうの、有りなんだ。」「有りじゃないよ! 有りじゃないけど、 でも柏田君は・・・。」夏恋の声が大きくなってる。少し距離を置いたとはいえ、≪咲花≫の前でこれだけ泣かれるのは困る。なのに、泣いている夏恋を見て不思議と快感を覚える自分もいる。“もう少し追い詰めてやろう。”「他の人も有りってことにしていいの。」「有りじゃない。 ごめんなさい。ごめんなさい・・・。」“――勝った。”泣いている夏恋に優越感を感じている自分を遠くで冷静に見る自分が現れる。急に、これだけ泣いている夏恋が可哀想になる。夏恋の手を引き、《咲花》よりもう少し離れた路地に来る。引き寄せて、夏恋の頭を僕の胸に付ける。「柏田君、ごめんなさい・・・。」「もういいよ・・・。 俺も少し冷静になるから。」どのくらいの時間がたったろう。泣き止んだ夏恋が僕を見上げる。この、僕を見上げる夏恋の顔が特に可愛い。「さっ、帰ろう。」僕が笑いかける。夏恋もホッとしたように微笑む・・・。 ―つづく―いつもお読み頂きましてありがとうございます! \(^―^)人(^0^)/誰の心の中にも、天使と悪魔が・・・・。それでは皆さん、次回をお楽しみに~!毎日の励みに、ポチッとして頂けたら嬉しいです。。。
Apr 23, 2007
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21:30、≪咲花≫の手伝いが終わり、2階の自室に戻る。携帯が鳴る。――柏田君だ!「・・・もしもし。」「今、店の前にいる。 出てこられる?」自宅の玄関から出て、≪咲花≫の方へ移動する。柏田君の後姿が見える。私のサンダルの足音が聞こえたのか振り返り、コクッとうなずくように頭を下げる。「・・・こんばんは。」私もぎこちなく声をかける。呼び出しといて何も話さない。・・・沈黙が続く。「柏田君・・・。」しびれを切らして口を開く私に、かぶせるように話し出す。「俺は謝らないよ。 悪い事したなんて思ってないし。」“そんな事、わざわざ言いに来たの?”メールを送っても返信されない不安な時間。今朝の前原さんとの様子の腹立たしさ。「柏田君のことは好きだけど・・・、 ドラマなんかでラブシーンを見れば 私もしてみたいって思うけど、 ・・・やっぱり怖い。 ママの事や、ルミちゃんの事も考えちゃうの。」感情が涙声にする。「ママに対しては、私は悪い子なんじゃないかとか、 柏田君とそうなったら、ルミちゃんとは 親友でいられるのかなとか。 勢いだけで先へ進んでいいのかな、っとか――。」「で、俺の気持ちは誰の後なの?」「誰の後でもない。ただ、時間が欲しい・・・。」いつの間にか泣きながら話している自分に気づく。「待てないって言ったら? 俺を一番に考えて、って言ったら?」「だったらもういい。 そんなにしたいなら、他の人として。」“――あっ!!” ―つづく―今日もお読みいただきましてありがとうございます!『・・・・。』(--;)次回を乞うご期待・・・!毎日の励みに、ポチッとして頂けたら嬉しいです。。。
Apr 19, 2007
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――なぜ彼が一緒に買い物に行きたいと言ったのか分かった。“手代木先生のことが聞きたかったの?”私と彼とは姉弟とはいっても、もっと希薄な関係かと思っていた。なのに一番下の弟にヤキモチ焼いたり、手代木先生のこと気にしたり。・・・彼が可愛く思えてくる。「立ち聞きしてたの?・・・感心しないわね。」「――違う。 帰る時、俺の部屋の前で話してたから・・。 先生、姉貴に告るかもって。」「・・心配、好奇心、どっち?」「告られたらどうするの?」「告られたら考える。」「その先生のこと、好きなの?」「先生は素敵な人よ。 特に目がね・・・。 目の色が少し変わってて、深いこげ茶のような、 光が当たると少し緑がかるような。神秘的な色なの。」「・・・。」「相談もよく話を聞いてくれるし。 そうね、私を励ましてくれて 自分に自身を持たせてくれる人よ。 で、サウスポーなんだけど・・・。」「――もういいよ。」“どうした? 打ちのめされたか?”お互い無言のまま歩く。ところが彼の次の言葉で、思わぬ反撃にあう。「・・俺、姉貴は柏田先輩と付き合うのかと思った。」「・・・。」「高校も先輩と一緒に選んだのかと思ってたし。」「柏田君は・・・夏恋の彼氏よ。」「・・・そうなの?!」声が驚いてる。彼が意外のような、少し悲しいような目を私に向ける。「そっか・・・。ごめんね。」「何も謝ることないわ。 さて、私ワンタンメンにしようかな。」「俺、エビ塩。大盛りで。」“えっ、モンブランにコロッケドッグ食べて、また大盛り?”これだけ食べて、そのスリムな体型が信じられない。自宅が目前になった時、道の向かいから一番下の弟が走ってくるのが見えた――。 ―つづく―いつもお読み頂きましてありがとうございます! \(^―^)人(^0^)/寒の戻りって言うんでしょうか?昨日から寒いよ~!!お庭ではスミレやチューリップも咲いていたと言うのにまたしぼんじゃったよぅ。皆さんも油断して風邪ひかないでくださいね!次回をお楽しみに~!毎日の励みに、ポチッとして頂けたら嬉しいです。。。
Apr 17, 2007
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「・・・今、何時?」「16:50。」「18:00には帰ってきちゃうから、少し急がなきゃ。」一番下の弟が遊びから帰宅する。その時間までに帰っていてあげたい。「――何で? 鍵持ってるじゃん。」「そうだけど、お風呂の用意もしてきてないし。」「そんなの1人でシャワー浴びるだろ。夏なんだから。 何で4年にもなって姉貴と風呂入ってんだよ。」・・・なんだかヤキモチ焼いているような会話。本当にそうなのかもしれない。私もだけど、彼も誰にも甘えることがなかった。誰も甘えられる人がいなかった、と言うほうが正しいかも。だから存分に甘えてわがまま言ったりグズグズ言ったりできるのがうらやましいのかもしれない。彼との時間より一番下の弟の帰宅時間を優先されたことが気に入らないのかもしれない。「もう一緒にお風呂入ってないわよ。 2年生からは1人で入ってもらってる。 それでもたまには一緒に入ってってせがまれたけど、 3年生になったら寂しいくらい言わなくなったわ。」「・・・。」「何なら今日はあなたが私と一緒にお風呂に入る?」「バカじゃねぇの。」ただの姉弟の冗談なのに、彼の顔は真っ赤になっている。スーパーマーケットの入り口も目前の時、「もうメニュー決めてあるの。」「まだ、コロッケでも買っちゃおうかな。」「え~、俺さっきコロッケパン食っちゃった。 ねぇ、ラーメン食いに行こうよ、4人で。」“それもいいかな。 久しぶりに4人で外食か。”牛乳とパンと卵、明日の朝食の分を買ってスーパーを出る。彼が荷物を持ってくれる。「あのさ・・・。」んっ?と顔を見上げる。「姉貴と手代木って先生と、何かあるの?」「ただの先生と生徒よ。 ――どうして?」「だってさっき、みんなが・・・。」 ―つづく―いつもお読み頂きましてありがとうございます! \(^―^)人(^0^)/弟のことを『彼』というルミちゃん。美しい姉とのお風呂を妄想し真っ赤になる弟君。(えっ?そんな想像したのは私だけ?)こんな美しい姉弟に、そこはかとなくドキドキしてしまうacoです。emyちゃん、ニクイね!あ~~青春っていいな!次回をお楽しみに~!P.S からだの事を気遣ってくれた皆様、ほんとにありがとう!今は8割くらい復活して、仕事も始めてますのでご心配なく!腰痛めてから約一月。いろんなことを考えました。自分の気づかなかった部分・問題点も見えてきました。そのうち、そのことについてちょこっと話せたらいいな。ちょうどいい『マイペース』ってけっこう難しい!でもそれを探していけたらなって思ってま~す。みなさまの健康と幸せを心から祈ってます!!(aco)毎日の励みに、ポチッとして頂けたら嬉しいです。。。
Apr 10, 2007
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あの 大きい花柄の小さいテーブルをふきんで拭いて片付けると、また無機質な部屋に戻る。でも、空気が暖かい気がする。残暑に冷房をかけて、“暖かい空気”も変だけど。“さて、夕食の買い物に行かなきゃ。”制服から、頭からかぶるだけの綿のワンピースに着替える。キッチンに下りて、ふきんを片付け麦茶を一杯飲む。“あっ。”玄関の隣の部屋をノックする。「――はい。」部屋を開けると、机に向かい左手にコロッケドッグをつかみ週刊マンガ本を読んでいる。「今日はケーキありがとう。 お小遣いたくさん使わせちゃったね。」ここで弟が振り返る。「晩メシ何?」「どうしようかな。これから買い物行く。」「俺、一緒に行こうかな。」「えっ?――うん。」“今日は一年に一度あるかなって日。 友達を家に招いた私も、一緒に買い物に行くという弟も。”2人で玄関を出る。“2人で歩くなんて小学生以来かも。”そう言えば、一番下の弟も4年生になったら買い物も『一緒に行く』と言わなくなった。今までは私の行くとこ全部ってくらいくっついて来たのに。私も長身だけど、弟も背が高くなった。“柏田君と同じくらいかな。”一緒に行くって付いて来たくせに、一言も話さない。「――昼食はどうした?」私も昼食は一番下の弟の分しかハンバーガーを買ってこなかった。「食ったよ。」“食べた事は分かってる。”「何、食べたの?」「適当に。」“・・・何なの、この会話。 こんな弾まない会話するなら、自転車で行って 1人で買い物するんだった。” ―つづく―いつもお読み頂きましてありがとうございます! \(^―^)人(^0^)/なんと今週は4月なのに雷鳴って雪やあられが降ったり、ほんとびっくりしました!桜散っちゃうな~とがっくりしたてのですが昨日近所のお寺に散歩に行ったら桜がまだ残ってて、嬉しかったので、ミニストップのプリンパフェ買ってきて桜の下で食べました。(^-^)それにしても、ルミちゃんの美形兄弟うらやましすぎる・・。では次回をお楽しみに~!毎日の励みに、ポチッとして頂けたら嬉しいです。。。
Apr 7, 2007
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「お茶の用意するね。 ――夏恋、手伝って。」2階のルミちゃんの部屋から、1階のキッチンに降りてくる。キッチンの時計を見ると15:20だった。キッチンでは先の弟君がモンブランケーキを左手につかみ週刊マンガ本を読んでいる。おやつの時間に合わせて、このイケメンの弟が姉のためにケーキを用意してくれる・・。“兄弟がいるってうらやましい。”「――こんにちは。」と声をかけると、軽く会釈して「姉がお世話になってます。」と言って立ち上がり、自室に入ってしまった。紅茶を入れるためにお湯を沸かす。「・・・夏恋、柏田君とのこと、 私がいたから話せなかったのよね・・。」「別に・・・。話すような事もないし。」お互いにティーカップなどお茶の用意をしながら目を合わさないように話す。「・・・でも、キスはしたんでしょ?」「・・・ルミちゃんこそ、 あの日《咲花》の後、先生とは? 私は正直に言う。 柏田君とはキスした。 でも私、本当に処女。」「私も正直に言う。 先生とは何もない。 あるはずもない。 ――で、私も処女。」私はルミちゃんの顔を見る。ルミちゃんも私を見る。――笑った。お茶セットとケーキを持って2階の部屋に戻るとイケメンの弟の話題で持ちきりになった。前に道でルミちゃんの2番目の弟に会った。知っていた頃より挨拶の声も太くなって男っぽくかっこよくなっていた。そして今日、1番上の弟を見て分かったこと。“ルミちゃんは、美しすぎる男たちに囲まれて暮らしてる。 ルミちゃんにとって、手代木先生も含めてイケメンなんて 珍しくも有り難くもないのかもしれない・・・。”――16:20。帰宅のため、玄関に集まる。貴子が口を開く。「ルミ、弟は私がもらったからね!・・ところで手代木って、私等が卒業したら ルミに告るんじゃん?」綾音が続ける。「手代木って教師だから、いろんな事 ルミに教えてくれるんだろうね・・・。」そして想像することはみんな一緒。『やらし~~~い。』5人で大笑いしながら玄関を出る――。 ―つづく―いつもお読み頂きましてありがとうございます!長らくお待たせしてすみませんでした。(><)emyちゃんにも皆さんにも心配かけてごめんなさい。acoは少しずつ良くなってきているので、安心してくださいまし。体と仕事が優先で、まだ前のように1日おきの更新とは行きませんが、だんだんペース戻していきますので、これからもどうぞよろしくお願いします!次回をぜひお楽しみに。。。明日はちょっとだけ時間ができそうなので、できたらお花見したいな。大好きな桜に元気もらいたい。。雨降らないといいな・・・・。毎日の励みに、ポチッとして頂けたら嬉しいです。。。
Apr 1, 2007
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