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ドアホーンが鳴って、目が覚める。少ししてもう一度。”――誰? ママ、いないの?”ベッドから起き上がり、部屋を出る。ママの姿はない。”無視しようか。・・・いや、初子さんかもしれない。”階段を下りて、玄関のドアを細く開く。「――板倉さん。」「こんにちは。喜春ちゃんは?」「今、出かけてるみたいなの。」板倉さんはあからさまに残念な表情をする。「そうか・・・。 昨日《雪丸》に泣き顔の喜春ちゃんが来てたって 聞いたから、元気出してもらおうと思って。」板倉さんは持っていた紙袋を私に差し出す。中には丸々と太って熟した柿が2つ入っている。「美味しそう。」「2人で食べて。」そういって紙袋を渡すと、帰っていった。玄関のドアを閉めて、2階のキッチンテーブルに柿の紙袋を置く。”――どいつもこいつも、ママ、ママって!”自分の部屋に戻って携帯を見ると、ルミちゃんからメールが来ていた。『勉強中かな?1時間だけマック行こうよ。』メールを受信してから1時間以上経っていて、あわてて電話し、会う事にする。ルミちゃんと2人で会うなんて何ヶ月ぶりだろう。ほんの少し前までは、いつもルミちゃんと過ごしていたのに・・・。マックの前にルミちゃんが立って待っている。丈の短い白いブラウスにワイン色のベスト。靴がパンプスのせいか、ジーンズをはいた足はさらに長く見えてかっこいい。長い髪も手伝ってか、とても高校生には見えない。”素敵・・・。”モデルのようなかっこよさに、マックに入る人も思わずルミちゃんに目を止める。今ここに現れるのが、私じゃなくて手代木先生だったら、ますます注目の的だろう・・・。”手代木先生か・・・。”「――ルミちゃん。ごめん、遅くなって。」「夏恋、・・・大丈夫?」―つづく―いつもご愛読ありが頭語剤増す♪・・・って何っ↑↑!?すごい変換でちゃったんですけど。(>0
Sep 30, 2007
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「・・・ママは、先生の事どう思ってるの?」「・・・いい子だって思ってる。 好き嫌いなく良く食べるし、箸の持ち方もきちんと出来てる。 お母さんに可愛がられて、大事に育てられたのね。 若いから少し強引なところはあるけど、素直で。。。 自分にも他人にも素直。 ・・・良くも悪くもね。」「分析を聞いてるんじゃない。」”好きなの? ママも・・・。”「先生の事は好きよ。」”・・・。”「先生の事は好き。 夏恋が先生を好きなくらいにね。」”そんなに好きなの?”「先生として好感が持てるって事よ。」”なにが、先生として好感が持てる なのよ。”ママの余裕ある答えが、イラつく。「先生として好感が持てるから、 胸にしがみついて泣いたの?」ママが私に強い視線を向ける。ママは何か言いたそうだったけど、口をつぐんだ。”――ざまあみろ。”「・・・ごめんなさい。不愉快な思いさせて。」ママは下を向いたまま、そう謝った。言い訳をする事もしなければ、席を立つわけでもなかった。ただ下を向いていた・・・。「私、少し寝る。」私はそう言い残すと、食卓から立ち自分の部屋に戻った。ただ下を向いて、じっとその空気に耐えているママがかっこよくて・・・、”ざまあみろ。”と勝ったような気持ちになった自分がすごく惨めだった。ベッドに横になると,また涙が流れた。そして昨日の夜のようにそのまま眠ってしまった――。 ―つづく―いつもお読みいただきありがとうございます。はぁ~。手代木先生に出会って少しの頃は、ママが作ったバナナのケーキを渡しながら先生の年齢効聞いてルミちゃんとキャ~キャ~言ってたあの純情可憐な夏恋ちゃんも、恋を知って苦しんでそうしてだんだん大人になっていくんですね。でもな~、かなわない恋敵がママだったり超美人の親友じゃあ、つら過ぎるよね。。。おおっといかん!ブログ管理人の立場を忘れてました。え?柏田君やルミちゃんはどうしてるのかって?emyちゃんが忘れるはずないじゃありんせんか!今後の展開も、どうぞお楽しみに~~!!
Sep 25, 2007
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「先生 ルミちゃん家って、ルミちゃんに話したの?」「初子さんから電話もらって、夏恋が見つかった事 先生にすぐ連絡したから、ルミちゃん家に着く前だと思う。」「すぐに連絡って・・・ ママ、先生の携帯の番号知ってるの?」以前見た鏡台の引き出しのメモの事を思い出す。「前に教えてもらったの。」「何のために? ママが先生に電話する用事なんて無いでしょ?!」思わず声が大きくなる。「・・・そうね、教えてもらった事に意味は無いわ。 でも今回に限っては、教えといてもらってよかった。」「・・ママから電話かけないの?」「夏恋が今言った通り。 ママが先生に電話する用事なんて無いわ。」次の質問は、するのに勇気がいる。核心に触れたいし、触れるのが怖いし――。『思ってること、全部言ったらいい。』初子さんが私にそう言ってくれた。私も、決着つけた方がいい。「ママは・・・、先生の事、どう思ってるの?」 ―つづく―本日もお読みいただきありがとうございます!最近少しずつパソコンさんが調子悪くなってきました。2001年のものだから仕方ないのかな?今日はなぜか文書ソフトが調子悪くて原稿開いたところでフリーズ。仕方なくブログに直接入力してコピーしとこうとしたら原稿数枚分入力して保存ってとこで、パソコン自体がフリーズ。みんな消えちゃったぁぁぁ・・・(T0T)そんなわけで気持ちが萎えてしまい今日はちょっと短めでごめんなさい。システムの復元で戻るといいんですけど。。次回、喜春さんは夏恋ちゃんにどんなふうに答えるんでしょう?お楽しみに!!
Sep 22, 2007
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ママは昨日、どんな夜を過ごしたのだろう。私が《咲花》を飛び出したことを、心配したろうか。帰宅した私に何を言われるかと、ドキドキしてるだろうか。先生とはどうなったのか。私の話をしたろうか。先生にすぐ帰ってもらったのか。“――帰った? 帰っていないかも・・・。 まさか・・・。”自宅に着く。玄関を開けるとお味噌汁の香りがする。階段を上がり、リビングの扉を開ける。キッチンテーブルの上に、焼魚の鮭が乗っている。「おかえりなさい。」いつもの口調で言い、私を見る。「――ただいま。」わざと不機嫌に返答する。ママの顔、昨日泣いてたとわかる。“いつも、日曜日の朝はパンじゃない。 どうして今日は和食なの? ・・・まさか、先生いるの?”「ほら、座って。」私は昨日の洋服の入った手提げ袋をテーブルの足に寄りかからせ、キッチンの流しで手を洗い、席に着く。私の前に、玉子焼きと納豆とほうれん草のお味噌汁、そして先の焼魚が並ぶ・・・。 ―つづく―いつもお読みいただきありがとうございます!夏恋ちゃんちの美味しそうな朝ごはん・・・。うちは両親共働きだったのでいつもテキトーな「朝ごパン」でした。でもなぜか父の分だけしっかりご飯と味噌汁が出て、「父は特別なんだ」と子供心に思っていました。では次回をお楽しみに!!毎日の励みに、ポチッとして頂けたら嬉しいです。。。
Sep 16, 2007
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『――ほら、夏恋。 朝だよ、起きな。』初子さんの声で起こされる。“・・・今、何時?”時計を見る。 6:50。「さっさと起きて帰りな。うちは朝食は出さないよ。」眠くてのろのろ起き上がる私の布団を、初子さんは無情にもめくってたたむ。私はやっと服を着替えると、階段を下りて《雪丸》の店内を通る。清潔な店内。お醤油、爪楊枝の入れ物一つも、窓から差し込む朝陽に反射してピカピカ光っている。後から初子さんが見送ってくれる。「初子さん、店内きれいにお掃除されてるね。」「《咲花》だって、きちんと掃除されてるよ。 喜春1人でしてるんでしょ。」初子さんが私の肩を抱く。「喜春も頑張ってるよ。」「・・・。」「これから家に帰って、思ってる事全部言ったらいい。 喜春にも、先生にも・・・。」「何て言えばいいのか・・・。」「とにかく、黙りからは何も進まないよ。 早く帰って、喜春と朝ごはん食べな。」《雪丸》から押し出される。家に向かって歩き出してみる。何も私が帰り辛い事はない・・・。“ママに言いたい事・・・。”昨日の、先生がママを包み込むようなやわらかい顔を思い出す。“先生はママが泣いてしまったから、 抱きしめてしまっただけ。”自分に言い聞かせながらも、私の中に先生の心の予想回答は出ていた・・・。先生が《咲花》でママに見せる、テレたような甘えるような笑顔を否定する事は、もうできない――。“私・・・失恋したんだ。” ―つづく― いつもお読み頂きましてありがとうございます!台風すごかったですが、皆さん大丈夫でしたか?私は電車が止まる前に帰宅できたのですが、駅からは水はけが悪い道なので初めて車の跳ね水を頭からかぶりました。バッチャァァァァ~ン!てな感じで。そういう時って、水しぶきがきれいなスローモーションに見えるんですね・・・。いやあ、中途半端じゃないから自分で自分を笑っちゃいました。あの強風がやっと去ってほっとしたら、また暑い日に逆戻り・・・。皆さんも体調崩されませんように!次回は夏恋ちゃんとママ、どんな会話をするんでしょうか・・・。 \(^―^)人(^0^)/どうぞお楽しみに~!毎日の励みに、ポチッとして頂けたら嬉しいです。。。
Sep 8, 2007
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確かに、夏恋はいつものんびりと別の時間の中にいるようなやわらかい空気を持っている。そこが渡良瀬先生によく似ていて、今も表面上は変わっていない。今まで夏恋は、両親からの愛情、ルミちゃんからの友情、柏田君との恋愛・・・、彼女は愛を欲しいままにしてきた。ここに来て初めて望んだものに手が届かなかった。自分の中に激しいものが込み上げてきて止まらなくなる経験も大人になる大切な一歩。しかし、自分の好きな男が、よりによって自分母親を好きだって運命は・・・神様もちょっとやりすぎ。軽く泣き疲れたのと、時間が遅いのもあって夏恋は眠ったようだ。時計を見るともうすぐ4:00――。“私も寝よう。”―つづく―いつもお読み頂きましてありがとうございます!厳しくて優しい初子さんの章いかがでしたでしょうか。次は誰の『話』でしょうか・・・お楽しみに! \(^―^)人(^0^)/毎日の励みに、ポチッとして頂けたら嬉しいです。。。
Sep 3, 2007
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