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また日記が遅れて来ている。 昨日からツバメの子が飛び始めたけど、何度も巣に戻ってきて、親に餌を貰っていた。一番小さいのはまだ顔が灰色で、頭の産毛も取れていない。巣の縁に止まって、きょうだいが飛びまわっているのを羨ましそうに眺めていた。もう4、5日はムリだ。 大きくなった4羽は寝るときチュッチャチュッチャ大騒ぎ。長い尾っぽが邪魔で、今までこっち向きに並んでいたのに頭からでないと入れない。あっち向いたり横向いたり立ったり座ったり。暗くなって懐中電灯で照らして見たら、尾っぽがニュッと突き出て並んでいた。はみ出た1羽と親は、ドア枠に蹲っていた。巣を作るとき親は、自分で何度も座り心地を確かめていたが、5羽も育てることになるとは思わなかったのだ。 私の山の仕事場は、6畳ぐらいの大きさでいいと言ったけど、ショータンは16畳の大きさにした。半分に材料やなんかいろいろ置いて半分は作業場だから、それでも広くはない。ツバメも子育て回数が増えたら大きな巣を作るようになるのだろう。頭並べて口あけたまま眠っていたのも可愛いかったけど、尾っぽを並べているのも可愛らしい。
2004.07.31
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朝、出かけようと玄関のドアを開けた途端、足元から鳥が飛んだ。子燕が下にいたのだ。向かいの花屋の屋根に止まって、チッ、チッ、鳴いている。 昨日、「もうそろそろやねえ」と話していたけど、今日飛ぶとは思っていなかった。帰って来るまでに3羽は飛ぶだろう。潮岬に台風が来るという予報。少し雨が降っている。 国立病院へ、足の定期検診。 5年掛かりで建て替えた。新しい玄関が最後に出来て、囲いの中で古い建物が壊されていた。私を玄関の前へ降ろして、ショータンは自分のかかりつけの医院へ。 玄関ホールは広いけど、さほど椅子は並んでいない。大阪の循環器病センターは、べったり椅子が並べてあった。椅子が少ないということは、待つ必要がないということ。古い建物の時は待った。初診は2時間ぐらい待った。 診察券を受診受付機へ入れる。「整形外科。予約。レントゲン」という紙片が出てきた。整形外科はどこだ? 地下鉄の方向案内板みたいなやつが頭の上にある。<整形外科24>。<20~25>の案内に従って24の受付へ行く。初めて見る顔の看護師がカウンターの中に立っている。「レントゲン室へ先に行くんですか?」 受付機に貰った紙を見せる。「そうですね。先にレントゲンです」と青い紙挟みに入れようとしたところへ「ちょっと待った」と別のナース。紙に書いてあることをチェックして、「ちょっとお待ちください」 スキャナを通してパソコンのキーをポコポコ。「診察は、ないですねえ」「今日診察の予約やったんですけど」「そうですか」ポコポコ。「----あがって来ないです。おかしいですねえ」 全然知らないナースだ。新築にしたからって、ナースも事務員も変えることはないだろうに。先の人はかなりの年だったし。「おそれいりますが、もう一度、受付の機械に診察券を入れて、<診察>のボタンを押してください」 機械は融通がきかないけど、人間が機械に使われなくてもよかろうに。また100歩ぐらい歩いて機械まで行き、診察券を入れる。「受付は済んでいます」と突きかえされた。 カウンターへ戻って「受付は済んでます、言うて、カードが返って来ますわ」 ナースはまたパソコンのキーボードぽこぽこ。「はああ。9日が予約日ですね」「え!? 今日やとばっかり思てました」 いつも月末の金曜だったのに、なんで9日やねん。大体、予約日が診察券に書いてないのがいけない。歯医者だったらなんにちとちゃんと書いてあるから、忘れても見ればわかる。診察券が覚えていても仕方ない。「今日は、改めて予約していただくか、お待ちいただくか、ですねえ」「そしたら待ってますわ」「お近くですか?」「いいえ。H市です」「遠いですねえ。あ、先生に訊いて来ますので、ちょっとお待ちください」 予約は10時のつもりで早く来たから、11時ぐらいになっても構わない。日を間違えたとショータンが知ったら、ぎゃおぎゃお怒る。 10分ほどして、「先生が診察してくださるそうです。ではまず、レントゲン室へ先に行ってレントゲンを撮って、フィルムを持ってまたここへ来てください」 レントゲン室がまた遠い。レントゲン室の前でも二人しか待っていなかった。3室で、以前は6室あったのに何故なのだろう? 技師も知らない顔だった。 診察室は、整形外科受付のカウンターから20メートルは離れている。曲がって、広い廊下の両側に各診察室。ドア側を人が通るように、真ん中に椅子が並べてある。古い建物のときほど待っている人はいない。急に流行らなくなったみたい。20分余り待つ。 「どうですか」「変わりません。腫れてますし、しびれてますし」「こっちの脚、手術しますか」「まだ、しようとは考えてません」 手術した方の脚がハンパなのに、頼りの方の脚をやってしまったら車椅子になってしまう。膝関節が摩滅して来ていたから、骨髄液移植してもらうだけのつもりがゴリゴリ切られてダメになったのだ。「手術なんかしたらあかん。うちの薬つけてるだけの方が良かった」と人に訊かれりゃ言っているのに。なにもしないわけにはいかないドクターは、切るのを楽しみにしているようだ。 会計のカウンターの前にいるとショータンが迎えに来た。日を間違えたことは言わなかった。 家へ帰ると、巣のツバメは1羽だけになっていた。きょうだいより5日は遅いチビで、まだアタマにぼやぼやと毛が生えているし、カオは茶色くないし胸も白くないし嘴は黄色い。 夕方まで何度も見た。代わる代わる巣に戻ってきて、親に餌を貰っている。近くの電線に止まっているのにも、親は朝を食べさせている。飛んでもまだ嘴は黄色いから、親みたいに上手く虫を捕ることは出来ないのだろう。
2004.07.30
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(ずっとナイナスになっていた。ナイナスもいいかと放っていた) 尿路結石で、モンドリ打つほどの激痛に耐えた人のことを書いた日記があった。七転八倒や悶えるではなく、翻打つほどという痛みとは-----ともかく尋常ではなさそう。医者がくれた痛み止めの座薬が効かなかったそうだが、そもそも激痛に襲われるほど自分の身体の異常を放置していたというのがいけない。「ちょっとおかしい」と思いながら、(気のせいや。たいしたことない)と放置している人が、世の中にはかなりいる。 身体のどこが正常でなくても、(気のせい)ということは絶対にない。目がくしゃくしゃするとか、指が痛いとか、肩が凝るとかアタマが痛いとか、ちょっとした症状が大きな病気の前ぶれであることがある。 ここに、身体の異常はすべて穏やかに修復できる家伝薬がある。と、ヒトの日記のコメントに書いたら、「迷惑だッ違反だッ脅迫だッ」と激高した人がいたが、ウソではないので書いておく。信じない人ばっかりでも別に構わない。 痛い苦しいは、我慢するものではない。何年も水虫を飼っている人、何年も頭痛を抱えている人、味覚のない人、風邪を惹き易い人、目薬を常用している人、便秘の人、いつも腹具合の悪い人、疲れやすい人、手足が痛い人、咳が出る人、耳鳴りがする人、髪の毛がやたら抜ける人、みんな生まれつきではないのに、こんなものだと諦めている。マイナス過程だ。気になる。気の毒。そういう症状を消すのは難しくはない。 ツバメの子、3羽が親と同じような顔になった。点だった目が大きくなり、頬が赤黒くなった。アタマのてっぺんに立っていたねずみ色の産毛が取れた。胸に黒と茶色の輪が付き、お腹が白くなった。肩いからせているみたいに見えた翼が身体の横に収まった。2羽はまだ、赤ちゃんっぽい。トップの「アルバム」に写真を出した。プラス過程だ。よろこばしい。
2004.07.27
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午後一時過ぎ、軽トラで走っていたら、何か黒いものが左から飛んで来て、フロントガラスにバン! と当たった。あ? なに? と見ると、大きな黒揚羽。ガラスとワイパーの間に挟まって、動けなくなっている。 かなりの勢いで飛んでいたのだ。蝶々でも、そんなに急ぐ用事があったのだろうか? 喫茶店の駐車場へ車を止めて、まず写真を撮ってから、ショータンがワイパーの間からつまみ出した。黒地に濃いオレンジ色と水色の模様がある。五年に一度ぐらいしか見ないやつだ。「はあ。脳震盪起こしてるみたい」 ポイと下へ捨てようとする。「あっちの植え込みのとこへ置いといたって」 駐車場の端に生垣があった。ショータンは持って行って、葉っぱの上へ置いて来た。 宝くじ買ってみようか----- ああ。今日はもう眠い。11時34分。赤い大きな九日月が、西の空の低い所にいる。 2億円もの宝くじを匿名で罹災地へ寄付した人、えらいなあ。きっと、何度も当たった人なんだ。
2004.07.26
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暑中見舞いの葉書を出して3日目。 葉書で返事を一番にくれたのはお寺さん(住持)。電話の人が3人。パソコンのメールが2人。注文をくれた人が3人。ミニバラと焼きたてパンと商品券を持ってわざわざ訪ねて来てくれたのが1人。お昼前に電話してきて、「3時ごろも、おられますか」と言う。電話の声が近いので、今何処から?と訊くと、「近くまで来てます。喫茶店です」歩いても2分とかからない所だ。「高野山の荒神さんへ行く行くんですけど、先にお寄りしようか帰りにしようか、と」「先、お参りに行ってください」 お昼前だから、先に寄って貰うとお昼ご飯を食べ損ねる。日曜は、<新婚さんいらっしゃい>とクイズ<アタック25>を見なければならないし。 2時ごろ、空が急に暗くなって、カミナリが鳴った。ベランダに干してあった梅干をしまう。窓や戸を閉めるとすぐ、ザーッと降ってきた。1時間あまりで上がったが、3時半過ぎても3時の約束の人は来ない。48分に、やってきた。「もの凄い雨に遭いました。雷がビカビカ光るから、車が沢山止まってる所にいました。私の車だけが道走ってたら、落ちそうで----。ちょっとマシになって山下り始めたら、のろのろ運転ですわ」「今日なんか、なんでそんなに高野山へ行ってはるんですか?」「世界遺産になったからです」 ああ。なにも変わってないのにハクがつくと、訪ねる人が増えるんだ。お盆のローソク祭りも人がいっぱいになるだろう。道も渋滞するから、近いのに行ったことがない。日本人はお祭りが好きだ。「みな、人の集まるとこが好きですねえ」「私は、お盆は阿波踊りに行きますねん。方々行ったけど、阿波踊りが一番よろしいわ。面白い」「泊りがけで行かはるんですか?」「いいえ。ツアーです。朝出て、途中でお昼食べて旅館へ行って、そこで晩までおって晩御飯食べて、7時8時に踊りを見て、すぐに帰って来ますねん。12時過ぎに家へ着きます。阿波踊り見物は暑い暑いですよ。お化粧は全部とれます」 ぅわ! お化粧はしないからいいけど、暑い暑いのは敵わない。「四国は、48ヶ所めぐりもずっと行ってます。日帰りやから4ヶ所ぐらいしか廻れませんから、何遍も行くんです」 フワー。信心深い人だ。20年前にご主人と別居して、男の子二人女の子一人を育て、小さなカラオケ・スナックを60歳を過ぎた今もまだ一生懸命やっている。子供二人が独身で、その一人が3万円飯代を入れてくれるだけだという。 結局2時間、積もる話をして……。 門の所で話の残りをしていたら、ツバメが餌をやりに巣へ戻った。「5つ育ててます。夜明けから、晩も働いてるますよ」「5つもねえ。えらいですねえ。私ももう8年、頑張りますわ」 「お寺や神社へ行って、『早く子供が一人立ちしますように』とは、祈らないんですか?」と訊いた。「え!? そんなこと言うて拝むんですか? 私は、元気でいつまでも店がしていけますように、と、繁盛しますように、としか拝んでませんわ」
2004.07.25
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小学校の上級生で近所に住んでいた人が電話して来た。「暑中見舞い有難う」「みなさんお元気ですか」「いや、それが……家内がガンやって…イガン」「えー!? それやったらうちの薬で治りますのに」「そうやな。ガンやとわかったんが正月やってな、まず病院へ行って検査してもうたら「ガンや」いうことで、「入院や」言わはったらもう、他へ行かれへん。ベッド空くのん待ってた。なかなか空けへんねん」「ベッド待ち、長いですやろ」「うん。遅いなあと言うてる間に、死んだ」「え? 死なはったんですか。いつ?」「3月」「若かったのに」「そうや」「ベッドの空き待ってる間でも、うちの薬飲みはったら良かったんですわ」「うん。知ってるねん。けど、そんなに悪いとは思てなかったからなあ。手術したら直ると思てた」「手術では、早期しか治せませんで」「早期やないとは聞いてたけど、手術したらええと思た」「痛かったんと違います?」「いや。痛がってはおらんかった」「食欲が無いとか、なにか自覚症状ありましたやろ」「なかった。そやからまだ間に合うと思た」「おいくつでしたて?」「67」「うちの母なんか、93でまだ元気ですわ」「簿人薄命や。そう思てやな、な」 67なら薄命という年ではない。うちの母は可愛らしい。美人ではないけど。「顔を刻んだろと思てんねん。絵は描いた。油絵の肖像画。3ヶ月もかかった」「1人で暮らしてはるんですやろ?」「うん。ひとり。一人でな、絵ばっかり描いてた。早よ気ィついてやってたら、なあ」 2つ3つの子供ではない。自覚症状はあった筈だ。自分で医者にぐらい行けたろうに。私の知人も胃癌だったが、近所の薬局で薬を買っていた。全然良くならないからお医者さんへ行ったら、「家族に来て貰ってください」と言われ、家族が病名を聞いて入院させた。入院はすぐに出来たけど、医者はお腹を開いてすぐに閉じた。もう手術の出来ない状態だった。そのまま退院して、モルヒネ注射を打ってもらっていたがだんだん効かなくなり、死ぬ時は黒い血を吐いて部屋中這いずり廻った。 もう手術出来ない状態だったから、わざと入院させなかったということもある。または本人が、生きていたくなかったのかも------「お墓買うて、墓石に顔刻んだろと思うねん」「へええ」「ちょっと変わった墓にしたろと思うねん」 墓なんか、並みがいいよ。アメリカの墓は、写真を飾ってあるのが多い。雨風で消えないように、瀬戸物やステンレスにプリントした写真。墓石に刻んでも、そっくりの顔は無理だろう。そっくりでなかったら、刻んでも仕方ない。「お仏壇は、なかったんですね」「ない。ボクは三男やし、兄の家にあるから」 兄の家の仏壇は兄の家のもの。自分の先祖は自分で祀らなければ……。跡継ぎがない、子供が短命、子供の不品行、家族がどんどん減って行く、病気勝ち、などは仏壇の無い家。「ボクもちょっと病気しててん。1ヶ月、病院へ入ってた」 ジェンキンスさんは、私が思った通り病気ではなかった。妙な策略して日本へ入ったけど、アメリカは連れて行くことを断念しない。テレビがあの家族のことばっかり放映してたら、しまいに反感買うんじゃないか。 韓国ブーム(みーちゃんはーちゃんだけど)で、日本の俳優は影が薄い。相撲も、優勝したのは外人ばっかり。
2004.07.23
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「河川改修間に合わず」だって。 回収---ではないよ改修----する気などあったのか? いつ? いつもそうだ。ムカシっから泥縄式政策だ。総理大臣が何度変わっても、この狭い国の何処かで、おとなしい国民が泣いている。大洪水で家屋が壊れ、何人も死んだら「ワシがシュショウ」と視察とやらして、1人1人に謝りもせず、メメクソほどの救援物資を配って「さいなら」だ。 長崎、伊勢湾、大阪、----忘れたけど毎年どこかの川が氾濫したり山が崩れたりしているのではないか? 100ミリの集中豪雨が来ようがビクともしない堤防が築けないのか? 用もない高速道路やホテル作って遊んでないで、天災から国民を守る生活環境をがっちり整えろ。 ムカシの米国脱走兵や皇太子妃のわがまま病を「ああだこうだ」討論している場合じゃないよ。「いいお天気だ」「暑い暑い」なんて言いながら、海へ行ったりゴルフしたりしているGiinがいっぱいいるような気がする。官公庁のおヒマ職員さんは、今日もお昼寝。役所へまっさーじき売ったのはダレ? 水害被災者に、食品と飲料水が国と県の負担で支給されることになった、だって。当たり前だ。壊れた家の解体費や家具類の撤去費用も支給する、だって。あたりまえや! なに言うてんねん。「片付けさせていただきます」「ほぼ元のようなおウチ建てさせていただきます」「家財道具、四季の衣服、揃えさせていただきます」と言っても言い過ぎではない。農作物の被害はどうすンねん!? 昭和21年の大阪大洪水で、伯母は死んだ。昭和24年の台風で、私の家は全壊した。死んだ人達は道の真ん中で焼かれ、葬式代も貰わなかった。壊れた家の代わりに、バラックの応急住宅が支給され、半年後にたった二間の市営住宅が当たった。貰ったのではない。きっちり家賃を取られた。同じ応急住宅にいた人の半分は当たらなかったから、それでも母は喜んでいた。世帯道具は鍋カマひとつ貰わなかった。アメリカからの救援物資が来て、抽選で私の夏物のワンピース一枚と冬物のジャンバースカート一枚だけ貰った。 あれから50年以上経つのに、まだ頑丈な堤防を作れる首相がいない。「人手が足りません。お金も足りません」とこの際、グンタイをかの地から引き上げたらいいのに。 うちのツバメのヒナは無事育っている。今日初めて目を発見した。顔幅より大きな口からほん少し上に、右左うんと離れて直系2ミリぐらいの点だった。この点を閉じて首を垂れて、眠っている。コウロギみたいに大きな目でないのが可愛らしい。いろんなものを見なくてもいいから小さいわけで。 人相でも、目が大きくないのは非外交的。内気。利己的。多分、足羽川の堤防は、簡単な修理だけで終わるだろう。
2004.07.21
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毎日快晴。いくら水をやっても青木と紫陽花は葉っぱが焼ける。なのに毎日、水害地域があるという。 今年はカリンがすねて、実をつけなかった。昨年、実が小さいと文句言ったから。 スーパーで買うからいいよ。 宿根朝顔が、カリンの木をよじ登って花咲かせている。今日は9つ。西側に18、裏に3つ。朝顔だらけ。2時ごろまで咲いている。 今年は紫陽花が早かった。沢山咲いて、もうきたなくなった。咲きたてのと蕾を残して切ってやった。 紫陽花にツバメ母子をあしらって暑中見舞いの葉書を作った。ヒナは5羽いるのに2羽しか写っていなかったので、2つ書き足した。ツバメは見ても見ても飽きない。 一番大きいのは肩いからして、えらそーな顔を突き出して寝ている。10時ごろ、みんな眠っているのに、親は餌捕って来る。ヒナは無意識みたいに口開ける。親は奥にいる小さいのへ食べさせている。大きな虫を捕ったら、自分が食べて腹へ収め、吐き出して3羽ぐらいに分け与える。 モズの子みたいに、食べないのや落ちて死ぬのは放たらかしということはない。秋には海を渡って行かなければならないから同じような大きさに育てるわけだ。躾はきちんとしているし。集会所にお母さんやおばあさんがいて、あれこれ教えるんだな。 人間の親がバカになったのは、核家族のせいだ。息子のヨメさんも、唄も絵も花もない家で、ウルトラマンのビデオと数の絵本ばかりでコドモを育てている。ヨメさんは、お伽噺を知らない。広い庭に草花はない。植木屋に来て貰わなければならない樹しかない。 ツバメは核家族みたいだけど、コドモが巣立ったらぜーんぶの燕が集合して葦の中なんかに住み、大軍隊で暖かい国目指して飛び立つ。 giinさん、役に立たない道路より、決壊しない堤防を早く作ってください。水漬き家屋の人達は文句言わないけど。
2004.07.19
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あ。日記書き込みのページのデザインが変わった。IDを入れてパスワードを「記憶させる」にしてログインしようとすると、「この名前の会員はいません」とエラーになる。チェックを外すとすんなりログイン出来る。どういうこと? <日記リンク>は、10人しか出来ないと思っている人が多いが、実はいくらでもOKで、日記を更新したヒトのが10サイト表示されるだけだ。更新の遅いヒトははじかれる。新人さんは、リンクがお嫌いのようだ。 掲示板の「返事を書く」のところへ書くと、自分の掲示板に表示されるのはおかしい。家で手紙を待っているのに向こうで「ありがとーォォォ」と言っているようなもので、返事くれたかどうかもう1度先方へ行かなければわからない。大きな巣を張っているクモのところへ、アブやハチやカやハッパや雑草の綿毛やらが飛んで来て引っかかっている感じ。大勢集まってガヤガヤというのは、好きではない。大阪弁で言うと、「ややこしいのンは好かん」ですわ。 ここのメールは滅多に覗かないから、約1ヶ月前に貰ったメールを今日初めて読んだ。他のレンタルページでは、「新着メール」のお知らせが来るから、すぐに行って読める。メールのチェックをしないのは勝手かも知れないけど。 うちのツバメ、昨日四つだと思ったのに、今日はまた増えて5つになった。小さい巣を作ったから少なく産むのだと思っていたけど、賢いツバメでも子供の数までは予想できなかったらしい。後ろの方でふらふら首を擡げたチビコに、ちょっとアタマが黒くなってきている兄ちゃんが場所を変わってやった。女の子はそんなことしないから、兄ちゃんと決まっている。 <アルバム>に写真を出した。 小さい巣に子供5羽で、親はどうして入るのだろう? 卵と違う。上へは座れない。 暗くなって、携帯ライトで照らして見たら、巣の縁に4羽が大きなクチバシを並べ、親はドアの出っ張りに止まっていた。
2004.07.17
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30数年前、警察にマークされている右翼の幹部が私と同じマンションに住んでいた。知り合いの刑事が、「今日は右翼の集会らしい。場所が判らんから、奴の動きを監視する」と言っていた日、その部屋のドアはピッタリ閉まったままだった。「用心して、よう出て行けへんなあ」「情報が間違ごうてたんと違うか」と警戒をゆるめた11時過ぎ、救急車が来た。担架で運ばれ、救急車でピーポピーポと出て行ったのは当の幹部だった。刑事は救急車の隊員に行く先の病院を訊いて本部に連絡した。が、病院へ着いた車には、その人は乗っていなかったということだった。 記憶障害の灰色政治家がいた。「記憶にございません」「記憶にございません」を繰り返した挙句入院して、のんびりくらしていた。結局灰色だったか黒だったか、どうなったか私の記憶にない。病気を利用する術が今でも通るのだろうか? Mr Jenkinz. アメリカは、本物の病気であっても脱走理由を追及するそうだ。決定的極悪人でもだらだら裁判で何年も生かしておく日本とは違う。甘い願望だけを主張する妻と、命を賭けて再会した夫。------つらいなあ。 ツバメの赤ちゃんが喧嘩していた。嘴でアタマをこついたり、羽を広げたり、右左入れ替わったり。巣からお尻を出してフンを下へ落とすことも知っている。 刻々と育っていく。大したもんだ。
2004.07.15
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早朝、ツバメの巣にちっちゃいのが一ついた。直径2センチほどのアタマに、顔幅より大きな黄色い口(嘴か?)。 朝食後に見たら、二つになっていた。大きな口をカパッと開けて……巣が小さいから2つ お昼に見たら、三つ並んでいた。頭は親みたいな黒ではない。てっぺんに、もしゃもしゃ薄い毛がおっ立っている。親2羽と、東隣で育った4羽が一緒にその辺を飛び回っている。4羽も、うちの赤ちゃんツバメの為に餌を探しているのだろうか? まさか。 餌を捕ったのが来て、真ん中で口を開けているやつに食べさした。来たのが親だったのかトモダチだったのか、わからない。同じ大きさ同じ顔だから。 また来て、同じやつに餌をやった。厚かましいやつが沢山食べて、おとなしいのはなかなか食べられないらしい。 夕方、庭の植木に散水してから見ていたら、3つの後ろからひょろろんともう1つが首を伸ばした。これで全部らしい。それにしても、小さい頭に大きな口だ。口を養うとは、燕から発生した言葉か? まさしく。これだけの口を養うのは容易ではないだろう。 人間の場合は更に、衣類だ学問だ遊びだ趣味だと付随雑費がかかる。この容易ならざる子育てを、年金徴収の為に増やせと強制する政策。増えた人間が老齢になったらもっと増やせということに。増えるだけで保険料を払わないヒトばっかりになったら、どうするのだろう? 長年保険料を掛け続けていて、ようやく年金暮らしに至ったヒトより、一銭も払わずに福祉の手当てで暮らしているヒトの方が生活は楽なのだ。 なにが悲しくて自分ちで口増やさなければならないの。あほばっかり言わんといて。
2004.07.14
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「ごめんなさい」から始めたTujimotoさんの作戦は良かったかも知れないが、なんの主張も公約もしなかった。ということは、なにもナイということだ。「お笑い路線で」なんて言ってたけど、ちっとも面白くない。似たような失敗で追い出されたんだけど、Makikoさんは面白い。ちゃんとした主張も目的もある。「このまま行けば日本はエライことになる」なんて言った候補者は他にいなかった。間違っていないと信じている女を「バカだ」「無礼者だ」と公に宣伝すると、いずれバチが当たるだろう。あたる。 Tujimotoさんに票を入れた人は、「またどんどんつっこんで貰いたかった」と言っていたが、いつまでも首相は同じ人だと思っているんだな。「ちっちゃいツバメがアタマ出してる」 とショータンが言うから見に行った。なんにも見えなかった。「黒い頭やった?」「アタマ黒で、黄色いくちばしがあった」 あの赤ネズミ色の妙なのが、もうツバメの子らしくなったのかなあ。えー? でも、2ヶ月もしたら親と同じ大きさになるんだものな。東隣の軒にいた燕の子は6月の末に巣立って、毎日4羽仲良くそこらを飛び回っている。 ツバメは自立が早い。食べることだけしか考えなくて…… 従姉のバツ一息子は45歳でまだ親構いだ。80歳の母親にコドモの面倒見させて、3万円しか飯代を入れず女遊びに余念がない。うちの近所にも、30歳過ぎの独身フリーターが二人いる。どっちも新しい車で遊んでいる。(なにをしようとオレの勝手)というような顔で毎日毎日アイドリングしていた時は、排気ガスのニオイと騒音に辟易して、(くたばれくたばれくたばれ)と祈ったものだ。こっちの勝手で。
2004.07.13
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現在の重大事態が解かる人が、わからない人よりは少しだけ多く選挙に行ったようだ。棄権したyatuが増えたのは、わかりまへん。 Jiminが50切ったのは喜ばしいが、これではどうにもならない。来い住みさんは「もう2年、がんばりマス」とにこにこしていた。近い将来戦死なんてこともあるかも知れない自衛隊員の家族だけでもjIMINを見限ると思っていたのに。ああ。戦争ごっこの好きなヒトもあるし、特別手当が欲しいヒトもあるもんな。 棄権人口増加は、自分さえ無事に暮らして行けたら政治なんてどうでもいいというニンゲンがいっぱいいるということか。 ま、執行猶予のヒトと在籍中なんにもしなかった元チジさんも落っこちたのは、世の中そう甘くはないということ。雉も鳴かずば撃たれまいに。家にいれば、無駄遣いせずに済んだのに。 今日は少し涼しい。 落ちたといえば、ツバメの巣の真下に小さな殻が一つ分、落ちていた。相変わらず親ツバメは留守。ショータンが脚立を立てて、手鏡で覗いた。「あはは。ちっちゃいのんがおる」 私も同じように覗いた。親指大の赤ネズミ色の妙なヤツが4、5匹もぞもぞうごめいていた。目も無い。毛もない。嘴も無い。みにくい。落ちていた殻は一つだったのに、なんで4、5匹いるんだろう?「へええ。ほったらかしやったのに、孵ってんねえ」 親燕が、「盗るなよ」と言うように、私のそばまでひらひら来る。「可愛いのかなあ。こんなんでも」「可愛いねんやろ」 どう見ても可愛くない人間でも、自分の子は世界一可愛いと思っている人がいるものな。 これから当分、ポタポタ糞の掃除しなければならない。自給自足の燕でも、ダレにも迷惑掛けずに子供を育てるわけにはいかないのだ。
2004.07.12
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7月10日昨夜は降ったり晴れたり。12時ごろちょっと降って、2時はお月さんが出ていて、4時はまたじゃかじゃか音立てて降っていた。 選挙のことを書いた日記が多い。朝の早くから選挙カーで喚き立てる立候補者、電話かけて来る人、一軒ずつ「ご挨拶…」という人、はみんな×点。他人の迷惑考えない性格だから。 ここ5年、選挙日は何故か雨降りばかりで、私の行く小学校は、車を駐める所から投票場所まで250メートルほど歩かなければならない。それで今回は、金曜日に市役所へ行って不在投票をやってきた。 議員が多過ぎるから、票不足で入選できないってことになればオモシロイけど、流れ変えるには水が必要。やっぱり投票した。悪事露見してすっこんだ人が頬被りもせずに出ているけど、世の中、甘いかなあ。 ニュースはSogaさんばっかり。「中国は嫌、ジャカルタがいい」とわがまま言って、大勢の人達に世話かけてお金ばかすか遣って、世界中にキスシーン見せて、「ありがとう」なんて一言も言わない。(あれを見て『カンゲキした』と言っている人がいたけど) ホテルの1フラット借り切りって、いくら要るんだろう? 水要らずで何日暮らすつもりなんだろう? ジェンキンスさんはアメリカの出方が判らないから身も細る思いでいるのに(細い)・拉致被害者には、事情があって出て来れない人もかなりいるし、消息不明の人もいるというのに。Hasuike さんThimuraさんのお子さん達が来た時は、自分の家族が来ないのはヒトの精みたいにふくれていたなァあの人(太い)。 世の中には、離れて暮らしている親子も多い。親を捨てるか子供を捨てるか夫に従うか、選択しなければならない人もある。拉致被害者は国が終生面倒みるということになっているのか? 「そうしよう」と国民全員が賛成したのか? 知らんわ。 昔の脱走兵の罪について、アメリカが答えを明確にしないのは、来い住みさんに貸しを作るつもりだからだ。「ナニナニの代わりにナニナニを」しろとかくれとか言われたら、「はいはい」と言ってしまうヒトだから。 ま、来い住みさんの発言権は早く封じたほうがいい。なにが大事かをようく考えるヒトが少ないよ。年金問題なんて、小事小事。一番の大事とはなにかを「考えない」し、「選挙棄権」ってヒトがわんさかいるのは一大事-----いや、重大事だァ。
2004.07.10
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長文日記だから、日にちがずれている。 土曜日に伊勢から帰って来て、日曜はあちこち電話して、リョウブの生えているところを探した。 高野山の森林管理課は、「え? なに? リョーブ? 知りませんねえ。山、かなり歩いてますけど、そういう木は知りません」と言った。錦織公園も茶花の里も、「この番号は使われていません」。植物園がある長居公園は、「ツーツーツーツー」。久宝寺公園は、「さあ。そういう木は、ないですねえ」。 リョウブを探すだけでも何日かかるか判らない。ショータンは植物に詳しい知人に、「リョーブのある所、知りまへんか?」と電話した。「ヒトに訊いて、晩に電話します」。 晩には、電話して来なかった。そうだろ。簡単にわかるはずがないんだ。「ショータンのやつ、早くつれに来てください」と、お月さんに頼んだ。 月曜日も、公園やお寺に電話した。ダレも、ドコも、知らなかった。木がある場所は知っているのだ。知っている場所へ真っ直ぐ行くのが一番早いんだ。唐変木ショータンのためにとんだロスだ。 ちょっとは責任感じたのか、ショータンはもう1人の山に詳しい知人に電話した。「わしは知らんけど、トモダチに訊いてみます。晩に、電話します」 しかし、この人も晩に電話して来なかった。「明日、また三重県へ行こ。3時間もあったら行けるから」とショータンは言った。リゾートSの管理会社へ電話して、住所を教えて貰った。 水曜日、朝九時に、袋と鋏とおにぎりとお菓子を持って三重県へと出発した。「おれは腹へってへん。メシなんか要らん」とyatu が言っても私は食べる。 まっすぐソコへ行って、「おにぎり食べよ」と車を駐めたのは、12時15分だった。ちょうど目の前にリゾートSの看板があった。「あ。こんなとこ入って行くんか」10年前に1度来たきりだから、ショータンは完全に忘れている。「そうや。ズーッと登って行ったら終点が展望台で、その辺りにいっぱいあるねん」 車がすれ違うのは難しそうな道を、上り始める。義兄は難なく展望台まで行った。一本道の筈だからショータンにも行けるだろう。 と思ったが、別れ道へ来るとくだりの道を選んだ。なんでや。「展望台やから、上へ行くのに…」「こっちへ行っても海は見えるやないか」「そやけど、ずーっと登って行って、終点が展望台やってん」「そこへ行かんでも、木はあるやろ」 姉の所有地の方へ行くのがイヤなのだ。「あ。あるわ」 少し花の咲いているのが2本あった。「よし」とショータンは車を止める。「採るのん?」「そうや。見つけたら、採ったらええねん」 もっとわんさか生えている所のは、そんなに高い木ではなかった。ガチガチ、鋏で切ったけど、白カビ虫がついていた。移動して見つけては採り、また移動して------と袋に1ぱいだけ採った。以前採ったときは、白い花がいーっぱい咲いていて、そこら中いい匂いがしていた。まだ花は咲き初めたばかりみたい。「もう、これだけあったらええわ」 さて、それからだ。道を上がったり下がったり、海を眺めたり行き止まりからバックしたり、くるくる回って出口探し。まっすぐ展望台へ行ってたらまっすぐ下りて来られたのに。標識が無い。訊く人もいない。大リゾート地で、ポツンポツンと別荘や小屋が建っているがダレも利用していない。「ここは、さっき通ったわ」「え?」「こっちから来て、あっちへ行ったら行き止まりやって、バックしたやん」「ほな、どっちへ行くねん」「こっちしかないわ」 上りの道。「えー!?」半信半疑で、ショータンは曲がる。大きなトラックが駐っていて、開いたドアから足がぶら下がっている。「あの人に訊こか?」 ショータンは、急いでトラックの横を曲がる。死人の足だったらタイヘンだから。でも道は正解で、無事に大きな道路まで下りてきた。私1人で電車で行って、タクシーで山を回って採集し、荷造りして宅急便で送るというのは大層なことだ。アホでもまだ役には立つ。か? 家へ帰ったのは5時過ぎだった。着いて間なしに、ショータンの「植物に詳しい知人」が来た。「京都の薬草園へ行ったらあるんと違うか、ということです」 数冊の植物図鑑からコピーしたらしいリョーブの写真や説明を数枚、持って来てくれたのだ。「食糧難の時に食糧にしたらしいから、栽培してるとこもあると思うんです。群生してるとこも、ね。トモダチに『探してくれ』言うといたから、また連絡します」 探してくれたんだ。「もう採ってきました」とは言えなかった。この人が特別親切なのか、ショータンが特別ケッタイなやつなのか…… さいしゅう旅行は、最終ではありません。採集です。
2004.07.07
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朝もヴァイキング。最近ホテルは何処ともヴァイキング朝食が多い。和食か洋食か、1人1人に訊かなくて済むし、テーブルにセットしなくてもいいから。 西向き窓だから、朝日はない。昨夜、3時ごろにお月さんが見えたけど、写真を撮ろうと思いながら、撮らなかった。朝日の見えないお風呂もつまらなかった。 ショータンは、家ではパン食なのに私の真似してご飯のおかずをお盆に並べた。「なんにも食うもんない」と言いながら。なに一つ、絶対に、感謝しない男だ。不味そうに食事して、デザートも要らないコーヒーも要らないと、さっさと部屋へ引き上げた。「今日の予定は?」「リョーブ採集」これが第1の目的ではないか。 「行く先、入れヨ」と言いながら、車を発進させる。リゾートSの場所が判らないから、管理会社の住所をカーナビに慌てて入れる。こういう時、スピードは60キロ。「どこやねん!?」「この辺やけど、ホテルの東隣り…」「どこにホテルがあんねん!?」 私だって知らないのだ。キョロキョロしても見当たらない。郵便局があった。バーッと車を駐車場へ入れて、「訊いてこいっ」と言う。「今日は土曜やから、休みやん」「横の入り口へ行けや」 営業休みの日に、横から道を訊きに来るヤツなんか、警戒されるだけだ。そろっと戸を開けて、「すんませーん」と言った。ずーっと向こうの方で忙しそうに働いていた3人のうちの一人がとことことこっちへ来て「なんですか」ではなく、「向こうの小さい窓口にベルがありますから、それ押してください」と手を横に振った。不在配達便を受け取りに来たんじゃないけど。「戸、閉まってて、中から手ェだけ振りはった」 とショータンに言った。「ほな、どうすんねん!?」 ぜんぜん、行こうという気がない。管理会社に電話する術もあるけど、リゾートSまでは行かないだろう。「……もう、帰るわ」 ビューッと車を西へ向ける。(電車で来て、駅からタクシーで行くしかないな) 初めからそうすれば良かったのだ。宿泊費用とガソリン代5万円も遣う必要なかった。損した。 <スペイン村>へ寄るでもない。<二見が浦>を見るわけでもない。ショータンは走りながら片手で、<家>をゴールにカーナビをセットする。(こんな所からセットしたら、また高速に乗れ言うのに) 1人で出直すとしたら、駅からタクシーで山へ行って、30分ほど待って貰って、山から宅急便屋へ行ってもらう。幾らぐらい掛かるだろうか? 宅急便屋で荷造りして、それから駅へ行って電車に乗って……やっぱり、また一泊やなあ。 15分も走ったら、思った通り「高速道路」の字が------無視する。「pッ」----高速入り口-----無視-----「ピッ」「ピッ」「ピッ」------「修正せーや」知るか! アホ。唐変木。肝心の仕事の手伝いもせんと、なに慌ててんねん。 11時半に道の駅<飯高>に着いた。「手打ちそば」と書いた看板がある。中へ入った。お土産売り場に、此処で作ったお茶が沢山ある。安い。いろいろ、大きいのや小さいのや、6本ばかり買った。コーナーでお蕎麦を食べている人がいる。「お蕎麦、食べよか」「腹、減ってへん」 一路家へ向かう車の中で、一時過ぎ、持っていたお菓子を食べお茶を飲んだ。あとは大方眠っていた。家へ着いたのは3時だった。5時間かかって行ったのに、帰りは3時間半。すぐにショータンは、自分の部屋へ引っ込んだ。曲がった道を早く走ったから疲れたんだ。なにが忙しいねん!? 5時、夕飯を作る。6時、yatu は起きて来て、「晩めし、要らんぞ」と言った。ほんとに、ショータンは唐変木だ。
2004.07.06
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フロントの子が、「夕飯はバイキングです」と言ったので、またショータンはふくれた。「デラックスツインやいうて、バイキングか」「みんなそうみたいやから、仕様ないやン」「風呂へ入って、4時から6時までカラオケする」と言う。ここは英虞湾(あごわん)の入日がうりものということだから、折角の入日を見損なってしまう。家から30kぐらいの所に1時間240円のカラオケホールがあるのに怖い所みたいに行かないで、こんな高いところでなにも…… ショータンは、温泉と食事に関心があって、景色には全く無関心だ。廊下の壁いっぱいに、サンセットの写真が貼ってある。海に、お日様が3つ映っている。まっかっか。 部屋の窓から英虞湾が見えた。窓から西日が入っている。「あ。西向き…」「南やないか」 南向きの窓は、この季節こんなに部屋の中まで日は射さない。違うと言ったら怒るから、「ふうん」と言っておく。 3階から連結している別館トモヤマ温泉へ行く。一般客1600円と書いてあるから、宿泊でない客もいるかと思ったが、宿泊らしい老婦人が一人だけ入っていた。三木のグリーンピアは500円だったから一般客がわんさか入っていたけど。老婦人が出て、私一人。露天湯へ入ったり泡湯に入ったり。ここも西向き。脱衣場で、3人、1人、1人、と入ってきた。 ロビーのコーナーで水着を売っている青年がヒマそうだったので、「ここから夕日見えますか」と訊いてみた。「え? さぁ」考えている。「サンセットは何時ごろですか?」「さぁ。フロントで訊いてください」「今日初めて、ここへ来はったん?」「いいえ。1週間……です」 「洗い髪がぁ♪芯まで冷えてぇ♪」の神田川ではないけど、ショータンのお風呂は長い。ワイドウィンドから外を眺める。真珠養殖の仕掛けの間を、舟がゆっくり走っている。まだ日は高い。(なーんや。お日さんおるやんか) 後ろへ後じさったら、踵でなにか踏んだ。見ると小さな沢蟹だった。こんなとこ歩いて……可哀想に、オダブツ。ナムアミダブツ。 10分もしてショータンは出て来た。「洗ろてたん? ヒゲ剃ってたん?」「浸かってただけ」 温泉は、あまり長いこと浸かったら身体に悪いのに。部屋へ戻ってテレビをつけて、「しんどい」とショータンはベッドに引っくり返った。「温泉は、10分までしか浸かったらあかんねんよ」「どこに、そんなこと書いたあんねん」「伊豆山は、書いてた」「ここは伊豆山とちゃうやないか」 はいはい。しんどいのは私やおません。「カラオケ、行くか?」「サンセット見るから、夕飯のあとにするわ」 ショータンは寝てしまった。テレビを見ながら夕日を待つ。少し赤くなってきたから、写真を2枚撮る。 ショータンが起きて、「食事に行くぞ」と言った。「もうすぐやから……」「なにが!?」「お日さん沈むの…」「もう、6時半やで」 フロントに電話して、「食堂から夕日見えますか」と訊いた。「はい。大丈夫です」 カメラを持って食堂へ。係りの人が「こちらへどうぞ」と言ってくれたのは端の4人テーブルの良い席だった。料理も取り易い。ショータンはまだ向こうへ歩いて行く。「このお席はお気に入りませんか?」「遠い」「いいえ。ここが一番近いところですが…」 とにかく、バイキングが気に入らないのだ。ほんとに難しいヤツだ。夕焼けの色が頼りない。曇ってきたのか----- 空いたお皿を下げに来た係員に訊いてみた。「夕日は、もう沈みました?」「ああ。はい。もう、夕焼け雲ですね」 なーんや。エレベーターに乗ったり廊下を歩いたりしている間に、沈んでしまったのだ。気が付いたら、壁に「今日の日の入りは18時30分です」と書いてあった。mmmmmm 天文館の案内がある。19時から21時。カラオケよりこっちが優先だ。部屋へ帰らずに寄ろうと思ったが、ショータンはさっさとエレベーターへ。ちょっとそこなんだけどなあ。「カラオケより、先に天文館へ行ってくるわ。終わる時間早いから」 1人で行く。3階で一旦外へ出て、200メートルほど北側。円形の小さな建物で、ダレもいないようにしんとしている。入って、狭い階段を上がる。人声がしてる。上映中の映画館みたいだ。重いドアを開ける。真っ暗。狭い部屋の丸い壁に沿って、人の姿がぼうっと見える。「いらっしゃい」 電灯が点いた。「こんばんわ」 部屋の中央に白い天体望遠鏡。壁にへばりついたお客さんが4人。「いま、なにが見えるんですか?」「アルキメデスです。ここから覗いてください。はい、どうぞ」灯りが消える。期待していたよりずっとずっと小さな赤っぽい星が一つだけ。「はあー」「500光年前の光です」「へえ。なんか、いっぱい見えるのかと思てましたわ」「真上の星しか見えません。プラネタリュウムじゃないですから」 そうか。それにしても、金星やお月さんが見えても良さそうなのに。「お月さんは?」「今夜は見えません」「昨夜は大きなお月さん出てましたよ」「そうそう。満月ですね」壁の婦人が言った。「ま上へは来ないです。南の方を通りますから」 なんだ、つまらない。外へ出ると、ぎょっとするほど大きな赤い月が低い空に出ていた。やっぱり本物の目はいいなあ。 「しょうむなかった」と部屋へ戻ると、「判ってるわ、そんなもん」とショータンは言った。行ってみないと、判かれへんヨ。「よっしゃ。カラオケ行こ」ショータンは立ち上がった。「飯が悪い」だの、「美味いもんがない」だの、「腹いっぱいになれへん」だの、文句ばっかり言っていたけど。
2004.07.04
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一泊で、三重へ行って来た。郵便貯金の<メルパール伊勢志摩>。1週間前に予約したとき、天気予報は2日とも「曇り」だったが、7月2日は快晴だった。 カーナビには、<メルパール伊勢志摩>が無い。住所で検索すると、<ともやま温泉>というのがでっかく出る。「このヘンまで行ったら判るだろう」と、そばをゴールにした。176キロ。4時間もあれば行ける。 目的はリョウブの花。いまごろ多分咲いている筈だ。姉が持っているシオヤ・リゾートに沢山リョウブの木がある。地図では、メルパール伊勢志摩は塩屋に近い。以前は日帰りで行ったのだが、保養を兼ねて1泊にしたわけだ。 道路は空いていて、60kでもすいすい走れるのに、ショータンは40キロしか出さない。とろとろ……前にも後ろにも車はない。「60kでも走れるのに…」と言ったが返事しない。60kなら3時間もかからないのに、40キロだったら4時間以上かかる。返事しないときは、ショータン機嫌が悪い。なんだか知らないけど、男のクセによくふくれる。 大体、男というのは、それぞれ自分なりの信念を持っていて、それについて女がなにか言うと、腹を立てるようだ。(……の分際でなにをぬかすか!)というところだ。気に入らなければ行かなくてもいいんだ。旅費は私が全部出すのだから、不機嫌なヤツと一緒より姉とでも行く方がずっと気分いい。 「途中、スーパーへ寄ってお弁当買うて行こ」と言うのに、ス-パーの前はさっと素通り。スーパーの前だけ50キロ出ているみたい。 桜でもなし夏でもないから、何処までも空いている。「なんで、60キロにせえへんのん?」 もいう1度訊いた。ダンマリ。70キロほど走ってから、「これぐらいの速度で走るのが一番らくやねん」 と言った。「高速道路みたいにまっすぐの道は、100キロ以上でもかめへんけど、曲がり曲がりの道は、ゆっくりがええねん」 ヘエエ。もう訊いてないヨ。運転してもらってもちっとも嬉しくないんだから。 三重県に入ってすぐ、<道の駅>があった。「手打ちそば」と書いた旗が立っている。お昼に20分前。「食べる?」 止まらない。もう少し走ると、田舎のスーパーマーケットがあった。「ここで買うか?」同じ買うなら、もっと大きな店の方がよかったのに。私は巻き寿司、ショータンはおにぎり3個入りパックと鶏の唐揚げを買った。 「川端の景色のええとこ」と言ったら、眺めの悪い崖寄りの大きな樹の下に車を止めた。私がお寿司を食べていると、おにぎり2個を私に渡して、お寿司をつまむ。交換するつもりはなかったのに。車の前へ置いてポットのお茶を2つの蓋に注いだりなんかしていたら、「食えへんのんか!?」と威嚇する。「食べるやん」 炊き込みご飯のおにぎりで、不味い。少しいたみかけみたいな……自分もお寿司にすれば良かったんだ。普通のお弁当でも…。どうして、自分の思惑にヒトを巻き込むんだろう?「不味いな」「おれが食う」 ひったくる。「お寿司、みんな食べて」「いらん」ほんとにやりにくい。 伊勢市に入って、カーナビは高速に乗れという。「こんなとこまで来て、なんで……?」 無視して普通道路を走る。「ピッ」もどれ。「あほか」15キロ行っても「ピッ」戻れ戻れ。「入れなおせや」 出発点を変える。ショータンは、自分では絶対にやらない。止まりもせず、「早よせーや」と言うだけ。 「ともやま温泉」の大きな看板があった。「メルパール伊勢志摩」の看板も見た。通り過ぎる。行けども行けどもそれらしいものはない。志摩町。湾内の町だけど広い。ショータンはホテルから送ってもらったパンフレットを見て走っているのだが、確か大王町のはず。「志摩町まっすぐ。大王町ひだり」という標識は、まっすぐ行く。「左やのに」 道が行き止まりで「志摩町みぎ80キロ。大王町ひだり50キロ」を右へ。「反対や」 志摩町の端まで来て、「もう、判らん!」「さっきのとこ、左へ行くねんやン」「矢印は、御座の方と書いてるやないか」「住所は、大王町船越と書いてるのに」 自分が間違うと、余計怒る。道端に立っていたおじいさんに訊いた。「メルパール伊勢志摩って、どう行ったらよろしいか?」「え? める? なに?」 おじいさん知らないよう。「大王町」 と私が言う。「ああ。大王やったら、もっとずっとあっちや。反対来てる」 ショータンはようよう自分の間違いを認めて、ターンした。大王町へ入ったが、まだメルパールはない。携帯電話でホテルのフロントに訊く。「自分のおる場所もわからんのに、訊いても仕様ないやろ」 カーナビに、周囲になにがあるか出ている。「この道まっすぐ行ったら病院があります。志摩町の方から来てます」「ああ。でしたら病院の前を通り過ぎて、トモヤマ温泉の看板の所を左へ、あとは道なりです」 話している間にショータンは車を動かしている。「このまま真っ直ぐで、病院の前通り過ぎて看板を左やて」「どう真っ直ぐやねん!?」「今走ってたままで……病院、この前方に出てたやろ?」 あ。カーナビの病院が消えている。なんで、車を回すんだ?「あったのに」「どうやねん!?」「今さっき車が向いてた方角。まっすぐ行って、病院の前を通って……」 ようやく到着して驚いた。トモヤマ温泉というのは、メルパール伊勢志摩の中にある温泉だった。フロントの子は、「トモヤマを目標に」とは一言も言わなかった。そうと最初から判っていたら、カーナビの指示通りすんなり来れたんだ。 約1時間のロス。リョーブのある塩屋へ行きたかったのに、ホテルへたどり着くだけで精一杯だ。 やっぱり3じゅうだ。仕事旅行。保養旅行。気が重い旅行。三重旅行。
2004.07.03
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