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明治から大正に生きた有島武郎は社会主義にも傾倒したクリスチャンだったようだ。そんな昔に「国家の消滅」に言及していたのには少々驚いた。諸外国からの攻撃による国家の消滅ではない。理念としてのそれだ。ある意味無政府主義だろうか。とりあえず、ジョン・レノンが " Imagine " を歌う遥か前だ。しかし、現在は排外主義的な国粋主義が台頭している。全然進歩してない。1960年代に愛と平和を謳う時代があった。今は、憎しみと戦争の2020年代だ。
2025/03/24
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「私はいたるところで美の神々に見捨てられる。私の書くものはすべてがまずく、魅力と美しさに欠けている」どうやら、モンテーニュは自分の文体を質実剛健だと考えていたようだ。勢い、内容の面白さで勝負するしかない。それは大成功を収めた。実際、現代まで長く読み継がれている。何巻あるのか知らないが私も全巻読み通すつもりだ。
2025/03/23
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ミケランジェロ、カラヴァッジョ、フェルメールなどはさておき、やはり、19世紀末からの美術が圧倒的に私の感性にフィットした。ともあれ、去年この世を去った高階秀爾氏が現代美術を評した「豊かな混沌」という表現に出会えただけでもめっけもんだ。多様性を愛する私にこれほどぴったりくる言葉もなかなかない。きっと、多様性を嫌う人にとってはただの混沌でしかないのだろう。
2025/03/21
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「動機とは信念の問題にほかならない。何事にせよ、それが可能で意味のあることだと信じぬかぎり、それをなそうという気は起こらぬものだ。そして、信念とは、何ものかの存在を信じることでなくてはならない。つまり、信念は現実なるものとかかわりあう。それゆえ、自由は結局、現実なるものに依存する。ところが、アウトサイダーは、その非現実感ゆえに、根源から自由と遮断されている。非現実の世界で自由を行使することは、降下しながら跳躍することと同様に不可能なのだ」真理だ。そして、信念には、何ものかの存在を信じるだけでなく、その価値も信じられることが必須だ。つまり、アウトサイダーにとって信じられる何ものも存在しないことになる。確かに、あのおぞましいプーチンやトランプが大きな影響力を持つ世界を見渡すと正義など幻想にすぎないように感じる。ただ、反プーチンや反トランプの人々も存在することが救いだ。
2025/03/06
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「吹き抜ける風で木の葉が震えるのを見るのはなんという喜びだろう」私も、よく晴れた日、日光に輝く木の葉が風に揺れているのを眺めるのは大好きだ。「このまま死んでもいい」とすら思うほど強い幸福を感じる。ウルフはさらに「上空にはツバメの群れ」「美がいまや真実。美がいたるところにある」と続ける。これは、昔、近江八幡の丘で空高くアマツバメが飛んでいたことを思い出す。下界では田んぼが広がり、足元にはホタルブクロが咲き、音といえば、風で木の枝と枝が擦れ合う微かな音だけだった時の印象と重なる。そういえば、「赤毛のアン」のラスト、「神は天にいまし、なべて世はこともなし」とも通じる。
2025/03/04
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