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「共同存在とは、実存論的には他者たちの〈ために〉存在することである」これには違和感を覚える。文化とモラルを共有する人に限るが、確かに他者は存在した方が心強い。しかし、自己は他者のために存在するわけではない。では、その他者は一体誰のために存在するのか?他者の集合である「社会」か?実際、社会は利便性や豊かさを享受するという意味で極めて重要だ。それがなければほぼ不可能といってもいいだろう。しかし、そのために生きるわけではない。ともあれ、この辺りに、ハイデガーがたとえ一時期にせよナチスに加担した理由が垣間見える。
2025/12/24
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「自分の弱さをそのように並みはずれて強調するそのことが実に傲慢にほかならないことに彼は気がつかない。弱さの意識が彼にとって耐えられないのはひとえに彼が自分の自己を誇りたいと願っているからだということに彼は気がつかない」これは禅者が自分を卑下する者に対し「卑下慢!」と喝破することを連想させる。確かに、卑屈になる者の心理の背後には高いプライドがあるのだろう。しかし、そもそも、他者に対し自己を誇ることなど必要だろうか?人生は、食べて寝てほんの少しの楽しみさえあれば十分ではないか?
2025/12/23
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今回のニュー試は京大だった。「abcdefx2=cdefabを解け」というものだ。京大生50人中5分で解けたのは5、6人だった。その一人の解説が鮮やかだった。曰く「abをAとしcdefをBとする。すると左辺のAは10000xAとなる。一方、右辺のBは100xBだ。なので、(10000xA+B)x2=100B+Aという式が成り立つ。計算して移行すると 19999A=98B。98の約数は2と7だが左辺は2で割れない。なので両辺を7で割ると 2857A=14B。つまり、Aは14の倍数でありBは2857の倍数。双方を2倍、3倍すると、28と5714、42と8571。元々、Bは4桁なのでここまで。すると、答えは、142857、285714、428571。
2025/12/22
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「人間は人間にとって最大の敵である。抑圧、不正、軽蔑、侮辱、暴力、暴動、戦争、中傷、反逆、背信、こういったもので、人間は互いに苦しめ合っているのだ」これはまったく正しい。実際、仕事を引退してからストレスが激減した。ストレスの源は多くの場合人間だった。インターネットにおける不快な出来事も大概他者の言説である。独善的攻撃性を持った人は少なくない。そういう意味でエピクロスの「隠れて生きよ」は正しい。
2025/12/17
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「現存在はたとえ孤独であっても、世界のうちで共同存在しているのである」。これは正しい。「人間は社会的生き物である」とほぼ同じ意味だろう。となると「誰と存在するか?」が極めて重要になる。その答えは「善良かつ賢明、さらに、魅力的な人」となるしかない。
2025/12/13
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サン=テグジュペリは、イマイチわからなかった「星の王子さま」より「人間の大地」(昔は「土地」と訳されていた)が好きだ。特に、航空郵便配達の同僚が死にそうな目に遭った日も黙々と遅い夕食を摂っている描写がよかった。ライト兄弟が飛行に成功してからそれほど年月が経ってなかった当時、郵便飛行は文字通り命懸けだった。この番組で知ったテグジュペリの言葉「人生における最大の贅沢は、人間関係における贅沢である」に痺れた。伯爵の父を持つテグジュペリは様々な職業に就いた後、郵便飛行の仕事で友情を知った。私も真の友情と夫婦愛を知った。それだけでも生まれて来た甲斐は十二分にある。
2025/12/03
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「国民国家なるものは、我々の頭上を脅かす全般的な危険と不安定さを増大させる要因のひとつにしかすぎず、しかも長期間にわたってそういう要因であり続けるだろう」共感する。実際、ナチスドイツや大日本帝国を破滅へ導いたのは国民国家だった。人間は衣食住さえ満たされていれば生きてゆける。その為に国民国家は不可欠なのだろうか?いやいや。人類の長い歴史においてそれが誕生したのはつい最近のことだ。確かに、共同体の規模が大きいほど豊かさと利便性は高まるかもしれない。しかし、災厄の規模も大きくなる。
2025/12/02
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キルケゴールは、自己主張の絶望とは反対である弱さからの絶望(自己の受動的な悩み)に至った者は、多くのものを失ってもなお自己を失わないでいることがありうると述べる。これは私の経験に一致する。実際、体力が落ちた現在、昔のように、バンドでライヴに出たり、渓流の岩と岩の間をピョンピョン飛んでフライフィッシングを楽しむことは出来なくなった。おまけに、50年ほどやったフルートやサックスを吹く体力すら失った。しかし、想像していたような惨めさを感じない。なぜなら、今も常によい音楽・映画・本・絵画・料理・人などを探していることに変わりないし、フルートやサックスの代わりにピアノを始めた。お陰でテンションを含むコードの深い響きを理解出来た。数学や哲学の勉強にもやりがいを感じる。なにかを失っても代りのものさえあれば人生に絶望することはまったくない。
2025/12/01
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