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前々回に発酵臭と書いた軽井沢モルトの特徴は、このカスクで気がついたものでした。「発酵臭」という言葉は、ノージングしていてそうそう思いつくものではなくて、じつは納豆臭いと感じたものを表現しているからです。アンモニア臭といってもいいかもしれません。こう書いてしまうと、このウィスキーの品質に難があるように捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、むしろ逆です。メーカがウィスキーを製造するときには、事前にきちんとした生産計画があって製造に着手するものですけれども、蒸留したウィスキーを熟成させる樽は、ひとつひとつ個性があり、換言すると当たり外れがあるものです。従って、出来上がるウィスキーは樽による偶然性がついて回ることは想定されます。しかし一方想定されない偶然性というものもあって、樽詰めされたウィスキーが熟成する貯蔵庫のなかで生きている乳酸菌などの雑菌が、寝かされているウィスキーに作用することもあるのだそうです。これはウィスキー作りにおける偶然性の楽しみのようなものでしょう。そして、この軽井沢蒸留所で作られるウィスキーの一部にもそういうことが起こっている。それがこの2321番の樽だったということだと思います。いわゆるシェリーバットですけれども、単なるシェリー樽原酒では得られないフレーバーを持ち、ピート焚きとは異なる種類のスモーキーさを醸し出して、シェリーのもつベリー系のような甘みとブレンドしている。これは樽の個性というのではもったいないくらいの特徴ともいうべき強さであって、あの蔦で覆われたウェアハウスで生まれたウィスキーだからこそが持つ独自のフレーバーといっていいと思います。だからゴールデンプロミスでウィスキーを作り、シェリー樽でさせたからマッカランと同じかといえば、決してそうではないと胸を張って断言できる立派な独自性がありました。だからこそ、蒸溜所を譲り受けて再稼動させることができないかと願わずにはいられないのです。ちなみに裏面のラベルには、次のような記述があります。「1955年創業以来、職人達は、ひたすらモルトウィスキーを造り続けてまいりました。軽井沢蒸留所に眠るモルトウィスキーの中から、蒸留年をお選びいただいた原酒を樽で熟成中のアルコール度数のままで瓶詰めしてお届けいたします。軽井沢蒸留所の時間の流れ、蒸留年、樽ごとに異なる個性、味わいをお楽しみください。」感謝!
2013年01月31日
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惜しまれつつ、昨年閉鎖されてしまったキリン軽井沢蒸留所のシングルカスクです。2000年蒸留で10年熟成と手書きされていますので、2010年に瓶詰めされたものですが、この樽番号6470が最後のひと樽だったはずです。何故なら、私の目の前で販売されていた最終展示品を大人買いした人で販売終了となったからです。私はその目撃者でした。ラベルを見て驚くのは、熟成10年でアルコール度数が64.5度もあることです。10年でコンマ5度しか落ちないということは考えにくいので、65度蒸留ではないと思います。軽井沢では何度で蒸留していたのでしょうか。それともウェアハウスに高く積まれた最上段なら、こういうこともあるのでしょうか。テイストしてみると、非常にバランスのよいシェリー樽原酒でありまして、食前酒にも食後酒にも使えるオールマイティなハイランド・パークのような美味しさを持っている素晴らしい原酒です。よくシェリー樽原酒がお好きな方だと、どれだけシェリーが出ているかが指標として用いられますけれども、どれだけ出なかったかという考え方も同じくらい重要だということを、このカスクは示していると思います。まるで、よく出来たブレンドウィスキーのようです。例えばバラインタインの21年のように。基本的に工場直販だったと思いますので、もう販売されているところはないと思います。もしどこかの店頭で見つけたら、宝物を発見したと思って即買いです。こういったエントリー製品がどれだけ本物かということに、作り手の意識の高さというのが反映されるものです。メルシャン軽井沢蒸留所のみなさんに、改めて乾杯を。感謝!
2013年01月30日
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キリンが発売している本格ウィスキーをいただきました。富士山麓という名称が与えられています。富士山麓 樽熟 50°キリンが御殿場にウィスキー蒸溜所を保有しているのは、随分と昔から知っていて、いつか見学したいと思っているのですが、地理的にクルマでないと行かれないところにあり、とはいえクルマで行っては試飲が出来なくなる、というジレンマを抱えたまま10年以上が経過しています。今年の目標のひとつに加えましょう。さて、このウィスキーを飲んでみて、色々と考えてしまいました。というのも、ウィスキーの業界では、単一蒸溜所で製造されたウィスキー製品に蒸溜所の地名をつけることが通例であり、日本のウィスキーメーカ各社も、山崎や余市、秩父といった名称のウィスキーが代表的な製品になっています。ところが、キリンの製品に「御殿場」あるいは「富士御殿場」(蒸溜所の正式名称が富士御殿場蒸溜所)というものはありません。もちろん、ただのお酒という嗜好品だからルールに縛られる必要はないという考えや、先のルールにも例外があるという根拠もあるでしょう。しかしウィスキー市場で販売する製品で、特段の希少価値があるわけでもないものに奇をてらった名称を与えるのは、メリットとデメリットとどちらが大きいのかと考えてしまいました。もし先のルールを遵守しているというのならば、このウィスキーはシングルモルトではない、ということになります。ここでいう「このウィスキー」とは、上級品の18年物をも含んでのことです。今回の樽熟 50°は、グレーン原酒を混ぜたブレンデッド・ウィスキーだということを前提にして、トップノートに来るのは、軽井沢にあったメルシャンのシェリー樽原酒だというのは疑いのない事実でしょう。ただシェリーバットで熟成したというのとは異なる、軽井沢ならではの発酵臭がついています。その後で麦のフレーバーが香るミドルが広がり、その広がりを受けたグレーンのボディがボトムとフィニッシュを担当するブレンドです。飲み手としては1000円前後の価格で、この本格的な、しかも他社からの類似品が少ないウィスキーを楽しめるのは大切なことに違いありません。一方でブレンダーとしては、非常に分かりやすいブレンドであることと、先の業界標準とは異なる原酒の扱い方に不思議な感覚を懐いたことも事実です。これらのことを集約すれば、本製品と上級品のシングルモルト18年とは方向性も中身もまったく異なる製品ということになり、それが同じ「富士山麓」というブランド名を与えられていることは、メリットとデメリットとどちらが大きいのかと考えてしまいます。キリンという会社の位置づけや経営を考えると、富士山麓という名称は如何にもらしい名称というところですけれども、キリン製ウィスキーまたは富士御殿場蒸溜所のファンを育てるという観点からすれば、製品ポートフォリオ以上の意味合い以上の頑張りを期待せずにはいられません。それは、キリンに買収されてもなお、軽井沢蒸留所がメルシャンの看板を外さなかったような種類のことではないかと思料します。感謝!
2013年01月29日
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竹鶴17年については、2度目の登場となります。前回は青山でより個性とアルコールの強いウィスキーを飲んだ後で試したため、バランスがウリのこのウィスキーは「ただ飲んだだけ」になってしまっていました。出直しの今回は、心して最初の1杯といたしまして、まさにこれのため、という心持ちで臨んだのですが、結論としてはあまりにもスムーズなブレンドのため、フィルタードか否かは私にとっては大きな問題ではなかったことになりました。竹鶴というウィスキーは、ニッカウィスキーの新しい看板メニューであり、当然ブレンドもレベルが高いです。同じ「竹鶴」という名前のウィスキーだとしても、エントリーの12年と、ミドルの17年と、トップの21年では、ブレンドが異なることはもちろん、明確に味の個性が異なり、誤解を恐れずにいえば方向性すら異なるものです。こういう製品ラインナップのなかで、ミドルを担当することとなる17年は、当然ながら個性よりもバランスが重視されることになりましょう。それば、バランスよいブレンドのなかで、さらにバランスを突き詰めた製品ということです。従って、ノーズ、口当たり、ミドルの広がり、のど越し、フィニッシュと、どのパートをとっても極めてスムーズであり、誰が飲んでも「わぁ美味しい」と思うような素晴らしい味です。こういう性格の製品テイストを基準にして、ノンフィルターのヴァージョンなら、さらに一層香味成分が多く溶け込んでいるノンフィルターならではのボディの深さが特徴でしょう。確かひと樽分限定だったと思いますので、そろそろ市場からは目につかなくなってくる頃でしょうが、だから、それこそがこの製品の値打ちであり、貴重な機会だということだろうと思います。感謝!
2013年01月28日
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先日フェラーリからメールがきて、その内容に驚きました。曰く、「フェラーリではレース活動に限らず、全てにおいて常に『最高のサービス』を目指しております。・・・」フェラーリがサービスだそうですよ!いわゆる一般の消費者の方でしたら、「じゃあどんなサービスをしてくれるの?」という印象かと思いますが、昔からのエンスージアストと呼ばれる方々からすれば、フェラーリのような超がつく高級スポーツカーブランドが何がしかのサービスをしてくれるなんて想像のつかない、それこそ本当の想定外の事態でしょう。なにしろ、少し前まで広告宣伝費という科目がなかった会社なのですから。そういう事情通の方々ような視点からすると、レーシングチームからスタートした会社が、一般の社会に最高のサービスを目指すとアナウンスするようになるとは、時代も変わったものだと思います。というのも、フェラーリというクルマが数多くある自動車ブランドのなかでも超高級なのは、昔も今も変わらず。戦後の貿易経済がグローバル化して需要が増加した、あるいは情報化社会で市場が拡大した、ということはあるにしても、自動車市場におけるフェラーリのポジションはいささかも変化がなかったからです。市場におけるポジションに変化がなく、需要は拡大の一途を辿っているというのは、いかに素晴らしい出来事かと思わずにはいられないことですけれども、現状でこのバランスを維持しているということは、裏を返せばそういう経営努力を怠らなかったということも言えるわけです。そして、その努力の現在進行形が「全てにおいて常に『最高のサービス』を目指しております。」という一文に表現されている。ということならば、エンスーだかジャーナリズムだか成金だか野次馬だかも、その会社に対する視点も変更した方がよいことになるでしょう。だから、最近のフェラーリは、ただのレーシングチームではなく、ただの高級ブランドではなく、サービスを目指している会社なんですね。感謝!
2013年01月25日
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運転免許証の有効期限が近づいてきて、先日更新を知らせる葉書が届きました。今までは、これまでの慣習で、なんとなく近い警察署で更新手続をしていたのですけれども、昨今は非常に忙しいのでタイミングを見計らって手続をする必要があり、いつ手続をしようかと思案していました。その思案中によくよく葉書を読んでみると、最寄の警察署のほかに、おなじみの運転免許試験センターや、最近は即日交付署なる警察署があるそうで、この即日交付署を選んで手続をすれば更新申請日に新しい運転免許証を受け取って帰れることが分かり!(いまさらですが)即日交付署で手続をすることにいたしました。そこで訪れたのが海老名署です。なぜ即日交付署が海老名なのか?と、まったく納得感のない疑問をもちながらやってきたのですが、きっとおそらくはもっとも新しく設置された警察署だから、という程度ではなかろうかと思います。そうです、海老名市には最近まで警察署がなかったのです。ただ乏しい納得感の漂うなかで少し幸いだったのは、駅から近いため歩いていかれることです。日本全国の多くの自治体では、どういうわけか各行政機関が中心市街地から離れたところに集積しており、外から尋ねる者を排斥しようとしているかのように感じてしまいますが、ここは駅から歩いて数分、しかも市街化調整区域の田んぼの中に建っているので一目瞭然。体感覚での距離は2~3分なのが良かったです。さらにもう一つ良かったのは、玄関脇に「三心」と題された署訓の小さな石碑が設置されていて、その佇まいに襟を正す思いを擁いたことです。署訓(三心)正義を護る心忠怒の心清慎の心忠怒や清慎という言葉はあまり馴染みがありませんが、警察官の皆さまがこういう心持ちで職務にあたっていらっしゃるのは、大変心強く誇りに思うものでした。 感謝!
2013年01月24日
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元々はフランス語だそうですが、現在ではアメリカ経由の英語読みの方が一般的になっています。日本では「バーレスク」と読まれています。CHICAGOの二番煎じという触れ込みで、DVD観賞をしたのですが、先日も書きましたとおり、私は歌劇スタイルの映画が苦手なので、こちらの方が楽しめました。バーレスクお恥かしながら、私はバーレスクという単語にきちんとした意味があることを知らずにいまして、改めて調べてみたら色気を売りにしたダンスのことだそうです。例えると、ポールダンスのポールのような意味合いです。しかしながら、昨今では単語が勝手に一人歩きをして、バーレスクスタイルというストリート系ファッションもあるようですので、それが良いか悪いかは別としても、ある程度の知名度があって認知が確立していることの方に驚きました。さてそれで本論の映画に戻ると、確かに演出などはCHICAGOによく似ているものの、あちらは時代劇こちらは現代劇ですからはるかに親しみやすく、舞台がLAということもあってこの作品も1980年代のアメリカ西海岸の陽気な雰囲気を感じさせるエンターテイメントに仕上がっています。素晴らしく見ものなのは、キャストのダンス力にあり、若干くどさを感じさせる歌に代わって、ダンスを協調して見せるシーンがもう少し多かったら、より満足度は高くなったのではないかと惜しさを感じさせます。個人的には、パート2が観たいですね。感謝!
2013年01月23日
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「大ヒット上映中!」という、見た目はかわいいが中身はオヤジのテディベアの映画(笑)。TED作品をみた印象は、80年代のバブル時期のPVが2時間に亘って繰り広げられるというもので、映画にCGが導入されてヴァーチャルリアリティと呼ばれるようになった、あの”リアリティ”がつく前の「ただのヴァーチャルな映像」がお好きな方には、楽しんでいただけると思います。ノリとしては、いわゆるハリウッドB級娯楽映画の雰囲気ですので、アメリカの戦後風俗が分かっているというか、現在30代から40代後半くらいのアメリカ人にはストライクとなるストーリーです。そういう意味では、私は字幕版を観ましたけれども、字幕はかなりの意訳が含まれていて、しかも背景の社会風俗が分からないので、どうせ分からないのなら、日本語版で何も意識せずに観た方が面白いと思います。日本語版がおすすめです。日本でのセールスコピーは「世界一ダメなテディベア、出没。」というものですので、このコピーにピンときた方には笑っていただけるでしょう。「動いて、喋って、オヤジになった。」というところは、意外とシャレにならないかも(笑)感謝!
2013年01月22日
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レ・ミゼラブル。大ヒット公開中の映画作品の方です。レ・ミゼラブル (LES MISERABLES)じつは、私は歌劇が苦手です。どんな演劇でもで映画も、物語(ストーリー)があるわけですけれども、歌劇という形になると他愛ない台詞も無理やりメロディー付けされて反って不自然になるため、ストーリーまで曲げられているように感じてしまうことがあるためです。ですから、この作品も、同じように歴史的価値ある作品として評価されているシェルブールの雨傘も、観ていて途中で疲れてしまいました。きっと映画として観ようとするからいけないのでしょう。キャスティングされている俳優さんの演技だけを観て良かったかどうか、という視点なら、観られるのだろうとも思いました。今回の映画版は、ヒュー・ジャックマンをはじめ全ての俳優が歌いながら演技をするという、難しい演技をこなしていて、舞台の芝居と比較して映画というスクリーンのなかだからこそ実現できる演出の限界を越えた演技が見ものになっています。一方で、同時に映画というのはスクリーンという2次元に範囲が限定されるという制約もあって、この限界は演劇の方が簡単に上回ることになります。演劇版と映画版は、キャスティング以外にも、こういう関係にあることを理解した上で、歌劇を楽しめる人がミザリーを越えて涙を流す作品です。感謝!
2013年01月21日
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明日公開される山田洋次監督最新作の試写会にお招きを預かりまして、世間様より一足早く観てまいりました。一言でいえば「国宝」です。この作品も東京物語も。あえていえば、日本人の日本人による日本人のための作品、とでも言えばいいのでしょうか。作品のサブタイトルになっている「おかしくて、かなしい。これは、あなたの物語です。」というのは、いみじくもけだし私や私たちの物語だからです。当然のことですが、この作品は映画であり、劇場に配給されて公開され、興行のカテゴリで語られることは自明です。先ほどのサブタイトルも「山田洋次 監督50周年記念作品」も、東京物語というモチーフも、小津安二郎監督へのオマージュも、すべてこの世界の範囲内で語られるでしょう。しかし、本作はそれらの範囲を超越した存在感をもって、私たちの前に映し出されます。いえ、むしろ私たちの内面に確かにある記憶のようなものを描き出しています。それは、監督がいう「2012年夏の東京」ではありますが、一方でこれまで時間を積み重ねてきて到達した2012年という資産的(あるいは負債的)な厚みをもつ2012年なのです。したがって、この作品を形容するすべての言葉を取り払った後に、私たちの日常として、あるいは生活として、その機微をひとつひとつ丁寧に拾い上げた集大成と、その結果として結実される「侘び・さび」こそが、商業作品の枠を超えた「国宝」と表現する理由です。山田監督ご自身は、そこまで言葉にして発しないでしょうけれども、視聴者側からしてそういう作品であると言葉にして表すことが求められていると感じました。「別格」です。感謝!
2013年01月18日
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先日のTV放送で観た宮崎駿さんの作品。ハウルの動く城世間様には大変申し訳ないのですが、私自身はジブリ作品を観ると違和感を感じてしまうことが多く、なかなか大絶賛になりません。というのも、宮崎駿さんの作品は必ずといっていいほど不気味なほどエキセントリックなキャラクターが登場して気分が悪くなってしまうこと、高畑勲さんの作品はノスタルジックなものが多いように見受けられますが、アニメーションで表現するのが最適かどうか分からないと感じてしまうからです。アニメーションが最適な表現手段のときは、表現内容に違和感を感じ、表現内容が受け入れられるときは、アニメーションが最適な表現手段と感じられないのです。これは、ジブリさんの志向する映画の表現ポジションと、私が映画に求める表現ポジションがミスマッチを起こしているのだろうと思いますし、世間様はその表現が繊細で鮮やかなところをご覧になって、評価なさっているのでしょう。今回の作品も、私にとっては従来と同じ路線の同じ表現形態のものでした。アニメーションでの作品作りは、じつはかなり難しい行為なのではないかと考えています。実写であればオーディエンスの視線は俳優さんの表現に目を取られ、良くも悪くも日常の延長上で咀嚼、消化されていくものですけれども、これがアニメーションになると、余計なノイズをデフォルメできるアニメの特性として表現が直接的になるため、脚本もこの特性に引きずられてストーリーとしてレベルが低下しがちになること。例として、バブル経済崩壊後の低予算で作られた日本のアニメ作品の多くが、創造性と脚本の両面においてレベル低下を起こしたことで実証済みといって構わないと思います。私は、スタジオジブリという会社や宮崎駿さん、高畑勲さんはそこの課題に挑戦している素晴らしい方々だと思っていまして、だからこそ、孤高の頂点に君臨し続ける雲の上の作品を長年待ち望んでいるのですが、その姿というのはアニメならではの表現のフォルムのなかに没入してしまうものではなく、アニメでも実写でもCGでも通用する表現のフォルムをアニメ独特の柔らかさで紡ぐ種類のものです。ヴァーチャルかリアルかという二元論からみれば、CGも同様の効果は期待できるわけですが、アニメは初めからヴァーチャルだという前提を合意できているわけですから、そこを基盤にどこまでオーディエンスのリアルに近づけるか、という課題が「そこの問題」に挑戦する正攻法だと考えます。また別の言い方をすれば、アニメか実写かCGかという選択ではなく、演劇かライヴか映像かという選択で考えた方がよい問題だと思えるのですが、いかがでしょうか。私にとって「ハウルの動く城」で素晴らしかったのは、倍賞千恵子さんの声でした。感謝!
2013年01月17日
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ボーイング社の最新鋭中型旅客機B787は、製造中からシアトルの工場見学で見て知っているのですが、昨今世間を賑わしている燃料漏れやバッテリー起因による発煙トラブルは、いわゆる新型機特有の初期トラブルでしょうから、トラブル・シューティングが一巡すれば安定的に運用できると思います。が、翼からの燃料漏れは直下にエンジンがありますし、発煙トラブルも直ぐに火災に繋がるので、しっかり対応をお願いしたいところです。特に発煙の方は電装系の不良ですので、回路の設計ミスによるショートだとすると、設計見直しに繋がっていくでしょうから、重大インシデントという判断は妥当でしょう。さて、それとは別に新宿駅西口を歩いていましたら、地下催事場でB787コクピットの復元模型が展示されていて、人だかりができていました。都内の職業訓練校の実習で製作されたものだそうで、ANAとボーイング社の許諾を得て作られたとのことです。とかく復元模型というと「どこまで同じか」という尺度で測りがちになりますが、これは復元が目的ではなく、技術実習のモチーフとしてたまたまB787が採用されただけですが、アルミを素材として曲げ加工、溶接、化粧など、よく吟味されて作業が行われていて、大変失礼ながら職業訓練校の実習とはとても思えないくらいよく出来ています。操作パネルは嵌め込みでしたが、電灯が点いているスイッチ類は実際に操作可能で、電源のON/OFFが出来ましたし、レバー類もきちんと左右同期して動くように作られていました。お話を伺ったら、わずか半年間の実習時間中に作られたものだとのことで、作業に携わった人たちの熱意のこもった「作品」だと感じました。昨今の話題とは別に、ちょっと気を引く出来事でした。感謝!
2013年01月16日
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昨日は、多少予想されていたとはいえ、突然の雪でした。昨日は、午前10時過ぎから雪が降り始め、夕方5時頃まで降っただけだったのに、ほどほどに水分を含んだ積もりやすい雪だったので、あっという間に銀世界になってしまいました。私もお昼を食べるのに外出していたのですが、小田急線のダイヤがすぐに乱れてしまって、一番条件の悪いときに外出しておりした(笑)幸いにも、一晩明けて日差しが差し込むと、水っぽい雪はさっと姿を消しつつあり、人の通行は確保されそうです。例年雪が降ると、首都東京の脆弱さが浮き彫りになったと報道されますが、今回の場合は雪が降ったことの珍しさにくわえ、粉雪でもなくボタ雪でもない、いわば雪らしい雪が降ったことへの未熟さのようなもので弱い面が出たように感じました。太平洋側の人間は、少し雪が降っただけで喜んでいますが、豪雪地帯の皆さまは「なにこのくらいで」とお感じでしょうね。これが話題になるのが、人の世というような気もいたします。感謝!
2013年01月15日
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雪降るなか、電車に乗ってラーメン紀行です。行ってきたのは世田谷の経堂。駅北口から歩いてすぐでした。「ささりんどう」さんというお店です。商店街を少し進んだ右側のビルのなかにある、大人の隠れ家のような知る人ぞ知るお店で、常連さんが列をなして並ぶお店だそうですが、その価値はあるかもしれません。なにしろ、その日の緬が終わってしまったら食べられなくなってしまうようです。カウンター席から作り方を眺めていると、他のラーメン店とは違うプロセスでユニークだなと思っていたのですが、食べてみて分かりました。このラーメンの造りは、朝鮮料理の蔘鷄湯(サムゲタン)のようなのです。サムゲタンの米の代わりに緬が入っている感覚で、そこに特製トマト油が掛けられアクセントになっています。外が雪景色の白で、中に入ってもスープが白で面白い日になりましたが、まさに寒い日にうってつけの一品。列をなす常連さんにも納得がいきます。このくらいユニークだと、商売としても特徴がハッキリしていていいですね。とても珍しいラーメンなので、いつもと違う変わったラーメンというか、サムゲタンというか、が食べたい人には、並ぶ価値があるでしょう。感謝!
2013年01月11日
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Annual special menu of January.It's remarkable delicious taste.You may taste only in January.パラッパッパッパ~ I'm loving it!Grazie!
2013年01月10日
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嵐を呼ぶ男(作詞:井上梅次、作曲:大森盛太郎、唄:石原裕次郎)石原裕次郎/嵐を呼ぶ男俺(おい)らはドラマー やくざなドラマー俺らがおこれば 嵐を呼ぶぜ喧嘩代りに ドラムを叩きゃ恋のうわさも ふっとぶぜ『この野郎、かかって来い!最初はジャブだ… ホラ右パンチ……おっと左アッパ…… 畜生、やりあがったな 倍にして返すぜ、フックだ ボディだ ボディだ チンだ ええい面倒だい この辺でノックアウトだ』俺らはドラマー 浮気なドラマー俺らがほれたら 嵐を呼ぶぜ女抱きよせ ドラムを叩きゃ金はいらねぇ オンの字さ『この野郎、かかって来い!最初はジャブだ… ホラ右パンチ……おっと左アッパ…… 畜生、やりあがったな 倍にして返すぜ、フックだ ボディだ ボディだ チンだ ええい面倒だい この辺でノックアウトだ』俺(おい)らはドラマー やくざなドラマー俺らが叩けば 嵐を呼ぶぜ年が年中 ドラムを叩きゃ借金取りも 逃げて行くHIROSHI TACHI sings YUJIRO感謝!
2013年01月09日
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今年の干支は「巳」で巳年ですが、「巳」ってなに?と正体をご存知なかったというか、昨年末くらいまで忘れていた人も多いのではないでしょうか。「巳」という漢字だと、丑寅に比べ何の動物かすぐに想像がつきにくいですね。もちろん、年を越して年賀状の交換をした今なら蛇だということは分かっていますので一安心となりますけれども、正体が蛇だとわかっても肝心の姿が細長くひょろひょろしているので、特別に愛好される動物でもないようです(笑)だからという訳ではありませんが、今年の初仕事は蛇に関わることを致すことにいたしました。ご覧の通り、蛇の抜け殻です。昨年、湯河原から熱海まで峠越えを歩いたとき、山側の断崖でみつけて持って帰ってきてありました。昔から蛇の抜け殻といえば「財布に入れておくとお金が貯まる」という有名な言い伝えがあります。私も子どもの時分から、この言い伝えを聞いて育ちましたので、山道で頭から尻尾まで蛇一匹分見事に揃ったこの抜け殻を見付けたときには、喜んで舞を舞いたい気分でした。そこで、ようやく今になってご登場願ったというわけです。財布に入れるために紙を用意し、抜け殻が破れないように慎重に折りたたんで、最後に用意した紙で包みました。こういう作業をするときに大切なのは、出口つまり財布に入れたときのシチュエーションをシミュレートしてから作業の段取りを考えることで、適当に紙に包んで~と考えると上手くいかないことが多いのですが、何を、どこに、どのように、と順番に考えて行なうと上手くいきます。財布にも上手く入ってくれて、今年から僕の財布にはお金の蛇神様がついていることになりました(笑)これで、今年は大金持ちになれそうです♪よし、がんばろう!感謝!
2013年01月08日
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明けまして おめでとうございます2013年の幕開けです。平成も25年になりました。お健やかに佳き新春をお迎えのこととお慶び申しあげます。さて、表題のパーフェクト・タイム・マネジメントを本年最初のビジネスLIVEで取り上げます。不況であっても忙しいのは変わらず、デフレであっても忙しいのは変わりません。その忙しさを「乗り越える」マネジメント手法をレクチャーする機会を設けます。このパーフェクト・タイム・マネジメントを導入すれば、導入前の最大8倍のパフォーマンスを発揮することができるようになります。この8倍という数字は2の3乗を意味し、時間を[MECE]に考え、3回設計を繰り返すことにより誰でも実現可能です。景気回復期待で社会全体が活動的になることが予想される2013年には、自分自身の管理手法をヴァージョンアップして、最大限のパフォーマンスを引き出しましょう。旧年中の仕事が未消化で残ってしまっている!という方も、ビジネスLIVE当日までに一生懸命がんばって消化していただいて、20日に予定される金融政策決定会合以降のスピードアップが予想される社会に適合するように、ひと皮むけて大きくなりましょう。■1月度 ビジネスLIVE開催日時日 時 2013年1月22日(火)19:30~21:30(受付時間 平日19:00~)場 所 CafeMiyama 渋谷東口駅前店(JR・東急・井の頭線・地下鉄渋谷駅東口から南方面徒歩1分 東京都渋谷区渋谷3-19-1 オミビル地下1階)地 図 http://g.co/maps/6hzf5※渋谷駅東口を南方向へ。歩道橋で国道246号線(玉川通り)を越えて、明治通りをはさんだ渋谷警察署向かいにある山下書店の地下1階です。定 員 15名(現在、残席13名)参加費 3,000円(税込み・当日受付時にお支払下さい。お釣りのないようお願いします。)※初めてご参加の方へ:ビジネスLIVEは毎年4月~翌年3月を年1期とする年度会員制ですので、受付時に年会費1,000円を申し受けます。予めご了承ください。お申込み ビジネスLIVEのサイトからお願いします。http://www.new-company.jp/business-live/「上質」をキーワードにしていますので、定員は最大15名とさせていただいています。少人数制により安価な参加費で内容の濃い時間を過ごしていただきたいと考えております。レベルの高い違う世界に触れたい方は、ぜひご参加ください。お会いできるのを楽しみにしています。よろしくお願いします。感謝!
2013年01月07日
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