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ニッカ・ウヰスキーの最高峰「鶴」が終売になるというニュースに接しました。訃報と書いてよいでしょう。なぜならば、竹鶴政孝がブレンドを決定した最後のウィスキーだからです。NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」の好評と高視聴率が波及して、製品の製造が追いつかなくなっていると報道され絶好調のニッカ・ウヰスキーですが、その裏側で経営戦略の組みなおしが進行しているようです。その余波と思われます。テレビドラマのなかの台詞にも出てくることですが、ウィスキーは仕込みから出荷までの期間が数年から数十年もかかる特殊な商品のため、需要を予測して製品を製造することが難しい、というか殆ど無理に近いものです。商売や経営としては無茶苦茶といえなくもないでしょう。だからこそ、経営理念とかアイデンティティが重要になる。サントリーでいう「日本人の舌に合ったウィスキー」。ニッカでいう「本場スコットランドのウィスキー」というものです。その竹鶴政孝が目指した最高のブレンドが、皮肉にも自身をモチーフとしたテレビドラマの好調とブランド認知向上のタイミングで廃止となりました。ニッカ・ウヰスキーは、ウィスキーが売れなかった90年代から余市をコンテストに出展したり、一般客がウィスキー作りを実体験できるイベントを開催したり、顧客作りに取り組んできました。製品ポートフォリオとしても、竹鶴の名前を使用したり、高評価の余市をブレンドに使用する割合を高めたりして、市場の動向へ適合する努力も行われてきました。しかし、今回のテレビドラマの効果はそれらを遥かに上回る宣伝効果によって、一気に市場の地合いが高まったとみることもできます。このウィスキーとブランドにとって追い風が吹いている今こそ、全速力でアクセルを踏むべきタイミングであることは、経営上間違いのない意思決定といえるでしょう。こうして「ザ・ニッカ」という新しい看板商品をリリースして、幅・奥行き・価格帯ともに新しいインフレ時代に適合しようとしています。それこそが、ニッカ・ウヰスキーの新しい社史になるでしょう。だから、もし今あなたがマッサンで竹鶴政孝に共感したとするならば、記憶に刻むべきは新しい時代に豊富に入手できる、新時代のブレンドではなくて、日本中の流通在庫を当たり尽くして手に入るかどうかギリギリのところにある、この終売となった「鶴」なのです。感謝!
2015年02月27日
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ニッカ・ウヰスキーが新たに発売したブレンデッド・ウィスキーのザ・ニッカを試してきました。発売当初のプレスリリースでは、最高級品の40年超熟成の製品が50万円とされていて、腰が引けてしまったのですが(笑)、何といいますか良くも悪くもニッカが新時代に脱皮しようとしているなと感じたものでした。メーカがメーカの名前を冠した商品をリリースする。それは当然にメーカとしての自信とプライドを掛けた商品であることは間違いないでしょう。ウィスキーという素材を考えるときに、樽のポテンシャルによって20年が限界だったり、30年だったりと幅があるわけですが、40年以上もひとつの樽に原酒が貯蔵され続けるということは、その樽の実力がいかに優れているかということを示していることを意味しますから、ただ単に歴史があればよいということではなく、長く樽を管理する技術も大切だということです。さて、私が頼んだのは12年物のレギュラー商品ですが、実際に試してみてどうか、ということになると、ニッカ・ウヰスキー全体の製品ポートフォリオがウッディな方向にシフトしているのかな、という印象を受けました。すなわち、スーパーニッカに変わって竹鶴が看板商品になった際、そのテイストが余市の新樽原酒を強調するものになったこと。また、そのスーパーニッカが2009年にリニューアルした際にやはり余市の新樽原酒を強調するものになったことと符合します。詳細は次の記事に譲りますが、今回ブレンデッドの最高峰であった鶴が終売になり、ザ・ニッカが新発売となったのは、「ニッカ・ウヰスキー」の味わいが、そのメインラインを張る商品において余市の新樽が強調されることになったことで整合されます。もちろん、これは90年代に余市が高く評価されて、ヘヴィピーテッドの新樽原酒を作り続けてきたことで、供給できる原酒に一定程度の目処が立ったことも推測できます。こうして、これから新しいニッカ・ウヰスキーが始まることになる。その看板商品が「ザ・ニッカ」なのでしょう。感謝!
2015年02月26日
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まるでポートエレンだった「夢」というウィスキーをいただいた日比谷バーで面白いボトルをみつけました。THE BOTANISTと名づけられたジンですが、同じくラベルには22年熟成と印字されていて、非常に興味をそそられます。ジンというお酒は、大麦やライ麦、じゃがいもなどを原料に作られる蒸留酒ですが、アイラ島でジンを製造しているジンの蒸留所などというのは聞いたことがありませんから、おそらくはウィスキー蒸留所のどこかが22年前にジンを蒸留したというのが十中八九の真相でしょう。私は、普段はジンをあまり飲まないので、ジンをそのままニートで飲んでも、何も分からないのですが、原材料がウィスキーと一部共通していて、製造設備を共有しているのならば、どこの蒸留所で作られたものなのか、ある程度の推測ができるかもしれません。それも、このボトルが想像力を掻き立ててくれる面白さです。と思っていたのですが、改めて調べてみるとブルックラディのジム・マッキューワンが企画したものだそうですが、ローモンド・スティルで蒸留されたということになると、製造したのはブルックラディではなく、オークニーのスキャパなのでしょうか?さらに謎が深まりました(笑)今回は眺めるだけで帰ってきてしまったのですが、次の機会にはぜひチャレンジしてみたいと思います。感謝!
2015年02月25日
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日比谷バーというバー・チェーンがあります。「BAR」あるいは「バー」という固いイメージを打ち砕き、もっとカジュアルにお酒を楽しんでもらいたい、というオーナーの気概が伝わってくる楽しいお店で、銀座にはウィスキーが専門の店舗の2ヶ所あります。その日比谷バーが、モルト専門バーで提携しているサントリーと開発したオリジナルボトルが「夢」と名づけられたウィスキー。中身は、ボウモアとレダイグだそうです。裏面のラベルには、「夢の味潮の香る暗い部屋で原酒達の見る夢は天使と共に天に昇る夢それともマリッジを想う甘い夢静かに静かに時を刻み眠りにつく・・・」と書かれています。ウィスキー作りをテーマにしたドラマが、毎朝放送されている今はきっと竹鶴政孝やスコットランドやスモーキーフレーバーといったものが、ウィスキーを通して想像する一般的な夢であろうと思いますが、私自身が感じたものは、もう少しリアルなものでした。というのは、このオリジナルブレンドウィスキーは、今はなきアイラ島のポートエレンのウィスキーを思わせるものだったからです。このウィスキーを構成する原酒のうち、ボウモアを思わせるのはスモーキーなバーボン樽熟成の、どちらかといえば「甘め」の原酒。一方レダイグを思わせるのは、ピーティーでウッディなホッグズヘッド(?)熟成の、どちらかといえば「辛め」の原酒。この二つが合わさって、ピーティーでスモーキーで溶剤臭い、あの永遠に失われてしまった、いかにもアイラ島を表現しているポートエレンとうり二つだったからです。当の本家は1983年に閉鎖され、何棟か残るウェアハウスもそろそろ底をつくだろうといわれている昨今に、このようにカジュアルに幻のウィスキーを感じさせてくれるのは、偶然かブレンドによるマジックかのどちらかですが、もし後者を意図して作られたのだとしたら奇跡としか言いようがありません。残念ながらラベルには熟成年数の表記はなく、アルコール度も40度に加水されていますので、原酒の熟成度合いは不明ですが、飲んだ感じでは8年~の原酒をいくつか混ぜているものと思われます。バーテンダーさんに、もしこれも市販したらきっと売れると思うから、もっと作って売り出してください。僕が一本買いますよ、とお伝えしたら、「上の者に伝えておく」との言質をいただきました。こうなったら、上の者とはサントリー社長の新浪剛史氏であることを祈るばかりです(笑)感謝!
2015年02月24日
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どうもピンとくるものがなかったので、バーボン樽仕込みの20年前後熟成のものを頼んで出てきたのがこれでした。これも読むのが難解な蒸留所のひとつ。グレンアラヒーと読むそうです。スコットランドの地名は、ケルト民族の言語であったゲール語(つまりケルト語)に由来するものが多く、「ch」は英語読みすると、日本語でいう「カ行」になる(cf.glenfiddich - グレンフィディック)ことが多いのですが、ゲール語風に発音すると、まったく発音しなくなったりすることも多いため(cf.bruich-raddich - ブルックラディ)、いったいどう読んだらいいのか途方にくれてしまうこともあります。このボトルも私はまったく初めてのご縁だったのですが、グレンの後はどう読んだらいいのか、しばらく止まってしまいました(笑)なぜなら、これが単なるラベルの読み方だけならいいのですが、蒸留所の名称ですから、もし重要な一本だとすると、人生の経験を左右しかねない一大事でもあります。真面目な話として一大事なのです。読み方が整理できたところで、このウィスキーが素晴らしいのは、20世紀後半を生きた人類にとって非常に重要であった1989年蒸留の、いわゆるヴィンテージ・イヤーのウィスキーであること。つぎに十分に熟成感を楽しめる25年熟成、アルコール度数53%であることです。これらのスペックからもたらされるのは、いわゆるデジタル時代の生産管理が導入する前時代の、普通に作ったモルト原酒の最も熟成感の成長したピークであるタイミングでいただけるという幸運そのものでしょう。正直申し上げれば、私自身がイメージし望んだ通りの味ではありませんでしたが、そのような我侭以前に、この一本とのご縁を感謝し、ありがたく頂戴すること。また、それを期待して私に提案してくれたマスターの心尽くしのもてなしに、この刹那を生きることの感謝をしなければいけません。なぜならば、このときの、この一本の、この味は、この瞬間だけのものだからです。このすべての充実感に感謝を捧げます。感謝!
2015年02月23日
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プルトニーと頼んで出たきた2本の後半の方です。こちらは13年熟成でアルコール度は55.5度でした。プルトニーといえば、グレートブリテン島でも最北部に近いところにある蒸留所です。先のは三河屋さんでしたが、こちらは信濃屋さん。極東の島国にいて、こうしてプライベートボトルが楽しめるようになったのはマッサンの時代からすれば、想像を超えるような文明の進歩ではないでしょうか。個人的には、13年でも若干熟成年数が短い印象があったものの、やはり飲みたいタイプのウィスキーがあるというのは嬉しいものですね。感謝!
2015年02月20日
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いわゆる三河屋さんのスリー・リヴァースさんのプルトニーです。7年もの。オールド・プルトニーか、ホッグズヘッドで頼んで出てきたものだったと思います。まあ7年熟成ですから、熟成感を飲むというよりは、酵母の風味を楽しむというウィスキー。青りんごとかマスカットのような風味が新鮮味を出していました。あとはスペックということになりますので、2006年蒸留で2014年ボトリング、ホッグズヘッド熟成でアルコール度49.5%というのが不思議なウィスキーでした。まあ、これもこういう楽しみということですね。感謝!
2015年02月19日
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ブローラという名前の蒸留所。お恥ずかしながら知りませんでした。もう閉鎖されてしまったそうです。1981年蒸留物。熟成年数はすみません。失念してしまいました。シェリー樽熟成の中期・長期熟成で、25年前後だったと思います。素晴らしいのはシェリー樽で、私はふだんシェリー樽仕込みのウィスキーを好んで飲みませんが、それでも樽の良さが伝わってくる充実振りを感じ取ることができました。シェリー樽仕込みのウィスキーというと、一般に色や香りがよく出ているかどうか問われることが多いのですが、これはその「量」ではなくて「質」がよく出ているのです。一見オーク樽の原酒とブレンドしたのかと思わせるような複雑な風味をもっており、干し柿のようでもあり、ドライイチジクのようでもあり、加水するとクランベリー系の風味も顔を覗かせ、いわゆる只者ではない風格を黙って現してくる王者のようなウィスキーでした。製造された蒸留所や、年代、素材等々の諸条件を重ね合わせて考えると、もうこのようなウィスキーが生まれることは、滅多にないだろうと思います。生きている喜びです。非常に貴重な機会に遭遇したことに感謝します。感謝!
2015年02月18日
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とあるバーに出掛けたら、カウンターの一番奥に見慣れた、しかし巨大なボトルがあるのに気づきました。あれ、と思ってみると、スーパーニッカの瓶に貼られていた首飾りのラベルが斜めになっていましたが、残っているという表現がしっくりくる状態で置かれていました。もしやと思ってマスターに尋ねてみると、なんとスーパーニッカの旧ブレンドそのものだそうで、頼めば飲ませてくれるというではないですか!もうこれを運命のいたずらというか、幸運の女神というか、それ以外になんと呼べばいいのでしょう。そのとき飲んでいたウィスキーを脇へ退けて(笑)、これをまず先にいただきました。NHKの朝の連続テレビ小説「マッサン」で絶好調のニッカ・ウヰスキーですが、このスーパーニッカは今でも販売されているものの、現在のブレンドは2009年にリニューアルされたもので、余市の新樽原酒が非常に強くなっているのが特徴ですが、このオールド・ブレンドは、マッサンこと竹鶴正孝がマスター・ブレンダーとしてブレンドしたそのものであり、宮城峡のフルーティなモルト原酒をベースにした「まろやか」という表現がぴったりの、メロウで豊かなウィスキーです。こんなだったか、と思いながら、懐かしくうれしくなりながら、若干泣きそうになりながら、有難くいただきました。感謝!
2015年02月17日
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大学院でお世話になっているS先生にお声を掛けていただきまして、ワインの会に参加してきました。場所は、なんと麻布の隠れ家のような一軒屋のレストランです。写真をよくご覧いただきたいのですが、基本的にすべてマグナムボトルばかりで、数本は先生が持ち込んでくださいました。私はワインのことはまったく分からないので、生産国と生産地域くらいの知識しかないのですが、先生はワイン畑の地域や面積から、生産者や醸造方法まで、非常に幅広くかつ奥深い知識をお持ちでそのお話を聞きながら飲むだけで美味しく感じられるくらいです。一本ずつの詳しい解説も伺ったのですが、あまりの美味しさにすっかり飲みすぎてしまって、お恥ずかしながら肝心なことはすべて忘却の彼方です。もっと基礎的な情報を知識として身に着けておかなければいけないと思いました。そういう楽しいお話をしながら美味しいワインをいただいていると、3時間程度はあっという間に過ぎてしまい、なかには十分に開ききらないワインもあって、ちょっともったいないというか、名残惜しく後ろ髪を引かれる思いでお店を後にしてきました。感謝!
2015年02月16日
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小田急線の向ヶ丘遊園駅1番線に珍しい電車が停まっていました。検測と書かれていて、ボディサイドには「クヤ31」とナンバリングされています。あれ、と思ってみると、側面窓の配置が普通の電車とぜんぜん違って後ろの方はまったく窓がありません。「TECHNO-INSPECTOR」とカッティングシートみたいなマーキングがされています。マーキングといえば、普通の電車で行先や列車種別を表す方向幕の部分も「検測」というシール(?)が貼られているようで、通常のLED表示機すら設置されていないようでした。調べてみると、検測電車という軌道や架線の検測を行う車両だそうです。いわゆる新幹線で有名なドクターイエローの小田急版といったところでしょうか。ウィキペディアなどには、マニア御用達の詳細情報がてんこ盛りになっていますが、こちらは何のことやらさっぱりですので、台車が違うくらいしか外見からは分かりませんでした。新宿方には通常の通勤電車が4両繋がっていて、しばらくすると発車していきましたが、「試運転」と表示されていました(笑)珍しいものを見たので良しとしましょう。感謝!
2015年02月13日
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「いつかはクラウン」という名コピーがあります。かつて自動車がステイタスシンボルの役目を自他共に認めていた時代に、いみじくも、このコピーを社会的な成功の象徴として信じたという人がいたという話をよく耳にする話題です。要するに、クラウンというクルマは勤労日本人の憧れという存在であった。そういう時代があったという話です。では、現在はどうなのか?その最新型のハイブリットモデルに乗った印象の話です。う~ん。と唸ってしまいました。これは、本当に憧れるような存在の商品なのか?もちろん、パワートレインはスムーズ、加速は滑らか、ステアリングは軽く、カーブも軽やかに曲がっていきます。でも、足元が心細いんです。スカスカなんです。安いアルミサッシの隙間から風が入ってくるかのようにピューピューならぬ、ガーガーゴーゴー音がします。例えていうなら、ちょうどメルセデス・ベンツが1990年代の半ばにコストダウンを図ってシャシーを一新し、一気にフニャフニャなクルマになってしまったときの印象と重なります。これが200万円以下のクルマなら、それはそういうものだろうと思うのですが、曲がりなりにも世界一を目指す我が国のトップメーカが製造する高級車の代表格なのですから、これが高級車ですと言われると、これが高級車ですかと思ってしまいます。フロアマットに着けた足の下から、風か水が流れているようなそわそわ感で、シートやインテリアやその他のおもてなし感が一気に吹き飛んでしまいました。がっしりした溶接のコンストラクションが素晴らしいだけに、フロアからのノイズだけが際立ってしまうのです。フロアといえば、自動車の開発で一番コストが掛かる部分ですから、それをエイヤッで変更するのは難しいとは思いますが、もう少し「乗って安心できる車」をお願いしたいと思ってしまいました。やはり、昔も今もクルマの基本はシャシーだと思います。感謝!
2015年02月12日
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日産自動車のエクストレイルというクルマに乗る機会がありました。だいたい皆さまお察しの通り、私のクルマの趣味は偏っておりまして、ロングノーズ&ショートデッキ、エンジンはできればV型12気筒、ボディは赤く、流れるようになめらかで、後姿はドレス姿のレイディのよう。とまあ、こういうわけです。ということは、ある意味でまったく正反対のこのクルマに乗って、何かを感じるなんてことがあるとは想定外という、想像できないことなのですが、あろうことはハンドリングの素晴らしさに驚いてしまいました。ふだんはストレートをきちんと守り、ごく弱アンダーでステアリングを切った分だけ曲がり、リアはトラクションが掛かりながらも、じりじり流れるかのようにロールし、しかしながらロールを感じさせないくらいフラットで、もう飴玉を舌の上で転がしているかのような滑らかさ。いつまでも座っていたい。いつまでも運転していたい。素晴らしい。よく考えてみると、これって日産のクルマにある程度共通する日産のハンドリングではないかと思います。ということなら、このハンドリングを決めているのは、現代の名工に選ばれた加藤博義さんでしょう。まったくもって本当に素晴らしいです。普段ならまったく見向きもしないこのクルマにすがってオイオイ泣きたいくらいの感激でした。クルマってやっぱりパッケージングで始まり、パッケージングで終わるはずなのですが、それをほとんど意識させないような作りは、今やメルセデス・ベンツでも放棄してしまったモノ作りの美学溢れる工芸品的美しささえ感じさせ、もうこうなったら国産車に乗るなら日産以外にありえない!と感じさせるに十分です。こういうユース需要を向いたようなクルマですら、開発に手を抜かないあたり、老舗の底力をみせてもらいました。改めて感謝感激です。感謝!
2015年02月10日
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イタリアはエミリア・ロマーニャ州の片田舎にあるマラネッロという町で、世界に冠するスーパーカーを作っているフェラーリという会社がありますが、それが何と驚いたことに雑誌も作って発行しています。その名も表題の通り「Official Ferrari Magazine」そこそこの驚きでいうと、その片田舎の会社が日本法人を持っていまして、そこ主催のパーティで見つけました。奇しくも創業者の洗礼を経たルーカ・ディ・モンテツェーモロ会長が退任する特集号となっ第27号が、ここのF1チームのかつてのエースナンバーになったということは、もはやこの時代が過去のものになったということを物語っているのでしょうか。本号のなかでは、かなりのページを割いて特集記事としてまとめられており「一時代の終わり」という名台詞をタイトルにするあたりは、正に象徴であったのか、それともイタリア特有の素材そのものを見せようとする文化なのか、判断が難しいものがあります。そういえば、今回のイベント直前に公開された次期8気筒ベルリネッタの488GTBからは、ピニンファリーナのバッジもなくなっていました。すると第28号はピニンの特集が組まれることがあるのでしょうか。いよいよ時代が変わったと言わざるを得ません。この雑誌は、日本でも入手することができますし、ディーラーに行けば見ることもできますが、少なくともこれまでの60年とは違う会社になりましたので、今後掲載される内容もこれまでとは違うものになるでしょう。明るい未来に幸あれと思います。感謝!
2015年02月09日
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表題のフェラーリのイベントに出掛けてきました。場所は六本木のグランド・ハイアットでした。会場に持ち込まれた車両は6台で、入り口から反時計回りにカリフォルニアTがクローズ状態とオープン状態で赤・青2台、赤のF12、認定中古車の赤い458クーペ、紫パールの458S、白のFFという構成です。今回は新車発表もなく、テーマはテーラーメードということで、インテリアのカスタマイズがメインだったのですが、まあそれでも、カタログモデルのドアを開けたり閉じたり、座ったり立ったり、触ったり撫でたり、思う存分好きなだけ比較検討できる機会ですので、十二分に有意義な時間だったといっていいと思います。今回で何度目かの開催ですが、イベントがだんだんとパワーダウンしてきているのが気がかりな点で、ドア開口部に貼られたステッカーには「冬季のタイヤは240km/hのものにしてください」旨の【中国語】が記されていました。ということは、アジア向け仕様車の基準は、もはやアメリカ仕様ではなく、中国仕様が基準に移行しているということなのですね。それだけ中国での販売台数が多いということでしょう。また、その分だけ日本向けの割り当てが少なくなるということも起きているようです。もうもはやコーンズ物を捕まえてディーラー車とは言わない時代に入って久しいですが、こういったグローバル市場の動向に左右される市場では、日本の経済力ももっと高めないと大変だと感じた次第です。さて、テーマのインテリアですが、ineditaとかいうラインが、南仏リゾートっぽくて良かったです。とくにFFのインテリアでは本物のウッドを随所に使用しており、リラックスな平和感が演出されていました。こういう点でも、フェラーリは変わったのだなあと思いますね。私自身も変わらなくてはと意を強くしました。感謝!
2015年02月06日
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2012年に発表された、ギリアン・フリンの同名小説を基としたハリウッドのミステリー/スリラー映画で、日本ではこのお正月映画として公開されました。ゴーン・ガール本作のトレイラーは何度か観ていて、結婚記念日に妻が失踪する、というのは、ストーリーなのか?切り口なのか?よく分からないな、とぼんやり感じていた作品だったのですが、じっさいに観てみると3時間近い長編でした。また、俳優さんたちの演技は素晴らしいのですが、画面の構成というか、ドラマとの距離感というか、近年のハリウッド映画としては若干引き気味が続く画面構成に、観ているこちら側も冷め気味になってしまう作品でした。主演のベン・アフレックはともかくとして、妻役を演じたロザムンド・パイクが「あれ誰だっけ?」とずーっと考えながら観ていたのですけれど、007のダイ・アナザー・デイに出ていたことを途中で思い出しました。原作である小説も、脚本も、演技も、撮影も良かったと思うのですが、唯一演出がイマイチだったことで、3時間近い長時間が少々苦痛に感じてしまった一本です。とはいえ、私の友人には、本作に衝撃を受けて3回(初めの1回は寝てしまったため、都合4回)観たという人もいますので、おそらく評価が二分する作品なのだろうと思います。感謝!
2015年02月05日
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レオナルド・ディカプリオが制作陣のひとりに名を連ね、今をときめくベン・アフレックが悪役のカジノ王として競演するサスペンス。ランナーランナーニュースサイトでも「オンラインカジノで大損したのをきっかけにカジノ王に操られ、FBIからも追われてしまう青年の逆転劇を描くクライムサスペンス。『リンカーン弁護士』などのブラッド・ファーマン監督が緊迫感あふれるドラマに仕上げた。主演は『ソーシャル・ネットワーク』などのジャスティン・ティンバーレイク、彼を翻弄するカジノ王にはすご腕ポーカープレイヤーでもあるベン・アフレックが扮し、堂々とした悪役ぶりを披露する」となっているのだが、はっきり言って残念な駄作と言えるだろう。周囲を見てもあまり高い評価は獲得できていないようだ。観ている最中から、なぜこんなに退屈なのか?と感じながら観たのだが、ようするに企画の浅さが見えてきて、銀幕に引き込まれるような魅力が皆無ということなのだ。どうやらこういうことではないだろうか?ベン・アフレックが、アルゴで大成功した。レオナルド・ディカプリオが、ウルフ・オブ・ウォールストリートで大成功した。ならば、これらの二つをミックスさせたら、次作を楽しみにしているオーディエンスに最適な作品(商品?)が届けられるのではないか?ウルフ・オブ・ウォールストリートの成功要因だった賭博まがいの投資成功と、アルゴの成功要因だったタイムリミット迫る脱出劇とを、カジノのいかさまと犯罪まがい組織からの脱出に、組み換えれて、どこかそれらしいエキゾチックなロケーションさえあれば上手くいく。たったそれだけでは薄っぺらいから、主演は若くてスターダムを手にしたジャスティン・ティンバーレイクにやらせよう。差し詰め、こんなところではなかったか?マーケティング主導で映画を作るネガティヴな面がすべて露呈してしまった作品だと思う。こういう企画手法では、映画界は先細りではないか?もっと自然に活発な新陳代謝が起こるような仕組みが大切で、マーケティングなど捨て去ったほうがよいと思いますね。残念。
2015年02月04日
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朝一番で「あぶない刑事」が復活するというニュースが飛び込んできました。正直なところ驚きました。http://eiga.com/news/20150203/1/前作の「まだまだあぶない刑事」から10年振りの復活作であり、かつ最終作になるということで、1986年のTVドラマ放送からちょうど30周年にあたる2016年に公開をよていしているとのこと。まだまだあぶない刑事報道発表では、タイトルが「さらば あぶない刑事 long good-bye」とされていますので、もうこれは確定した情報なのだろうと思いますが、この30年追いかけ続けてきたファンの立場からすると、もう少し洒落た「そろそろあぶない刑事」といったタイトルを熱望するところです。内容についても然りで、監督が村川透さんなのは安心材料ですが、シリーズ最高傑作だった「もっともあぶない刑事」がバブル経済の頃の潤沢な予算を背景にゴージャスな作りだった点も、ぜひ復活させていただきたいところです。もっともあぶない刑事というのも、本作をピークにして7年に一度、最新作が作られてきたものの、その後の作品は「お久しぶりの同窓会、会えてよかったスペシャル」のようなノリのまま制作も進んでしまい、観客に媚を売って笑いを取れるかどうかの三枚目陥落スレスレの作品が多かったからです。本来のあぶない刑事の魅力というのは、都会的でスタイリッシュな「アーバン・コップ・ストーリー」であり、007とルパン三世の中間に位置するような、スケール大きくスピーディな展開が持ち味なのですから、「オチ」のために一時停止するような作りでは、すべてをスポイルしてしまうのです。今回の報道発表では、近藤正岳プロデューサーが「退職前の6カ月が殉職率が高いというデータもあって、2人が無事に定年を迎えるか殉職するかがお楽しみ」と話されたそうですが、これなども007的な作品構成が求められていることを踏まえてのことでしょう。いわゆるドンパチも含めて、疾走感あふれるオシャレな刑事ドラマを演出していたのは、フィーメイル・ヴォーカルのダンス・チューンと、対照的に一見野暮ったいY31セドリックの黒覆面パトカーです。この環境のなかを、警察車両としてはあまりにもイレギュラーのレパードやマセラティが見得を切るから格好が決まり、また次回も観たいと思わせるエンディングに共感するのです。柴田恭兵さんが「『さらば』です。ファイナルです。これで本当に最後です」という最終作ですので、まだまだ次回作があるのでは?と期待させてくれるような「そろそろあぶない」シリーズ最高傑作を期待したいと、首を長くして来年のお正月を待つことにしたいと思います。感謝!
2015年02月03日
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えーこのブログでは、基本的にハイテク方面でのネタを取り上げたいと考えているのですが、だからといって常にいつも最新鋭のハイテクに接することは難しいですし、さらに入手するなどというのは最初から考えていないくらいですので、ローテクならぬクラシックな職人芸も同じくらい重要だと考えています。とか、つらつら考えているうちに、あっという間に2月に入ってしまいまして、年末年始の出来事をそのままスルーしてしまいそうになりましたので、備忘録も兼ねて記しておきたいと思います。暮れも押し迫った大晦日のお昼前。こたつの電源用電線の被膜が破れてビニテで応急処置をしたままで数年以上使い続けているという、緊急処置がそのまま定着してしまっている、よくあってはいけないが、しかしながら現実としてよくあるケースに遭遇しました。モノがこたつだから(電気エネルギー→熱エネルギー)ということもありますが、漏電から火災などになっては困ります。そこで、新年を前に直してしまおうということになりました。さっそく、なんとか電機に行って、最新型のこたつ用電機ケーブルを買い、戻ってきてバラしてみると電気線が4本あります!電気がプラスとマイナスなのは小学生でも分かりますし、その電気には直流と交流があるのは中学生でもわかりますが、だからといって電気の線は4本にはなりません。えー?と思って、途中にあるスイッチをバラすとこんな感じ。バラして分かったのは、マイナスはそのままに、プラス側を中間のスイッチ部分で3つに分岐して、抵抗ならぬ3分の1ずつ使っていることが判明しました。それで都合4本というわけです!ということでしたら、プラス側3本を1本に結束してしまって、最終的に4→2になればOKというわけで、電力線は2本のまま、本体接続部分で3つ結線して半田付け。もちろんテストをしてみてもバッチリで、無事安全に修理が完了いたしました!感謝!
2015年02月02日
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