音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2004年12月29日
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 毎年恒例 Klavier のコーポロンのウインド・プロジェクト。普通のCD屋さんでリストに載ってこないので、Klavierのホームページから直接オーダーしました。EDWIN CALMUS傘下になる前は割と安かったんですが、現在は結構高い!(15.9$)

 ホームページではCOMING SOONになっていた2枚も一緒に注文し、11月下旬に到着しました。運賃が10$程で、結局1枚あたり19$。日本のお店で買うよりは少し安いかなと思っていましたが、今日アマゾン・ジャパンでみたら、\1900あまり、CD Universeでは13.9$と安く、ちょっとガッカリしました。でも早く手に入れたということで自分を納得させています。

 内容はウインド・プロジェクトの1枚が近作を集めた物で、もう一枚が、古典とアレンジ物という構成です。まだ、さ~と一通り聞いただけですが、近作物が良いです。このCDではバレエに因んだ作品が2つあり、そのうちケネス・ヘスケスの『ディアギレフ・ダンス』が吹奏楽作品とは思えない18分にわたるすばらしい傑作です。名前からして分かりますが、かの『バレエ・リュッス』を主宰していたバレエの興行主ディアギレフへのオマージュです。全編ストラヴィンスキーの初期の作品と言ってもおかしくないような響きに満ちあふれています。そうかといって、ストラヴィンスキーのまがい物というわけではありません。インスピレーションに富んでいて、とても吹奏楽作品とは思えません。こういう発言をすると、『お前は、吹奏楽作品をクラシック作品より劣っているものと思っているな』、と言われそうです。個人的にはそうは思っていませんが、、残念ながら世間の評価はそんなもんでしょう。技術的にはテュッティよりも、ソロイスティックな場面が多く、とても難しいと思いますが、是非やってみたいと思わせる作品です。

 バレエに因んだもう一つの作品はシンディー・マクティーの『バンドのためのバレエ』。管弦楽からのアレンジで3楽章構成です。最終楽章がラベルの『ラ・ヴァルス』のパロディー?で結構面白いです。ほかにマイケル・ドハティーの『ストコフスキーの鐘』、フランク・ティケリの『交響曲第2番』などが入っています。

 ティケリの交響曲は、これも3楽章構成で、彼らしいスタイリッシュな曲に仕上がっています。

 『ストコフスキーの鐘』ですが、コーポロンは2度目の録音ですが、最近ぼつぼつと録音が出だしたようですね。この曲の場合、鐘の音色が評価を左右しそうな感じです。やはり高価な鐘を使った録音は音も良いということですね。打楽器の場合は、楽器の善し悪しがもろに出てきますから。それにしても、ストコフスキーに因んだ曲のフレーズが出てくることは分かりますが、なぜ『鐘』なのかがよく分かりません。考えてもしょうがないですが。。。

 もう一枚の方は、ヒンデミット、ショスタコービッチ、グランサムなどの作品を集めたものです。先ほど、古典物と書きましたが、近作も入っていました。。。グランサムのJ.S.DANCESは名前から分かるようにバッハのパルティータなどをモチーフとした作品で、結構面白いです。期待していた、ヒンデミットの『交響曲』は、それほどでもなかったですね。コーポロンは以前シンシナティ・ウインドと『Paradigm』というアルバムでも録音していましたが、その時と基本的には変化はないと思います。(聞いたのが結構昔なので、その時の印象は薄れています)

 この曲は、結構いろいろな録音があるので、そこで特徴を出すのはなかなか難しいと思いますが、今回の演奏は、そこまでいかなかったという印象です。

 あと2枚はネバダ州立大ラスベガス校(UNLV)のKlavier移籍第1弾とキーストン・ウインドの作曲家シリーズ第2弾でした。UNLVといえばマーク・カスタムでのポップなジャケットでおなじみでしたが、移籍後もその路線を踏襲しているようです。今回は、表題曲『3 STEPS FORWARDS』が堂々たるジャズに仕上がっていて、すばらしいです。3楽章構成で30分を越す曲で、全編ソプラノ・サックスがフィーチャーされています。他に、ドラムス、ベースのソロが入っていますが、相応のソロイストをいれれば、これほど楽しい曲もないと思います。いわばシンフォニック・ジャズとでも言うべき作品でしょうか。

 他に私の好きな広瀬勇人の『キャプテン・マルコ』、HAKOYAMA氏の『BEYOND』などが入っています。そういえば『3 STEPS FORWARDS』の作曲者もTANOUEという姓なので、日系かもしれません。

 最後の一枚はキーストンの『リード』作品集です。リードといっても、H・オーエン・リードの作品集です。私は彼の作品は例の『メキシコの祭り』しか知らないんですが、いろいろな作風の曲を書いていることを知り、結構楽しむことが出来ました。この中では、リパブリック賛歌がでてくる、『for the unfortunate』が印象に残りました。ライナーノートによれば、飛行機事故で家族と共に亡くなった、Pennsylvania Mckeesport高校のバンドディレクターJoseph Krysikの思い出のために、同校から委嘱された作品だそうです。他の作品はメロディアスでわかりやすいのですが、この作品に限って言えば、結構前衛がかっていて、この作品集の中では異色の存在です。多分、事故の悲惨さを表すために、このような手法を使ったのではないかと思いますが、リパブリック賛歌が出てくると、救われる感じがします。でも、それも追悼の鐘にかき消されてしまって、最後はうまく言い表せないんですが、何か複雑な感情を持ってしまいます。

 それにしても、この団体の音色は独特ですね。なんというか、レトロな音色というか。洗練されていないというわけではないんですが、聞くとすぐ分かりますね。ところで、前回のノーマン・デロ=ジョイオ作品集(K 11138 )もでしたが、作曲者のインタビューは外国人である我々にとっては、対訳が載っていないこともあり、個人的には無用でした。1910年生まれなので、インタビュー当時(2003年)93才という高齢ですが、声に張りがあり、とてもそのようには聞こえませんでした。

 ということで、今回のKlavierの新作はどれをとっても、満足できるものです。興味を持たれた方は、是非お試し?下さい。





Allegories  (KLAVIER K 11144)
NORTH TEXAS WIND SYMPHONY, Eugene Corporon, Conductor

1.Symphony NO. 2(Frank Ticheli)
 l.Shooting Stars
 ll.Dreams Under A New Moon
 lll.Apollo Unleashed
4.Geschwindmarsch(Paul Hindemith)
5.Ballet FOR Band(Cindy McTee)
 l.Introduction: On With The Dance
 ll.Waltz: Light Fantastic
 lll.Finale: Where Time Plays The Fiddle
8.Diaghilev Dances(Kenneth Hesketh)
9.Bells For Stokowski(Michael Daugherty)





RETROSPECTIVES (KLAVIER K 11145)
NORTH TEXAS WIND SYMPHONY, Eugene Corporon, Conductor

1.J.S. Dances(Donald Grantham)
2.Kammermusik NO. 5, OP. 36, NO. 4(Paul Hindemit)
 l.Schnelle Halbe
 ll.Langsam
 lll. Massig Schnell
 lV.Variante Eines Millitarmarsches
6.Shindig(Daniel S. Godfrey)
7.THE Story OF THE Priest AND HIS Helper Balda, Op. 36(Dmitri Shostakovich)
 l. Overture
 ll. A Fair Prelude
 lll.Balda's March
 lV.The Priest's Daughter's Dream
 V.The Bell-Ringer's Dance
 Vl.Carousel II
 Vll.The Meeting Of Balda And The Priest
 Vlll.The Metropolitan Priest (Tea Drinking)
 Xl.The Bear's Dance
 X.The Priest's Dance With The Devil
 Xl.Balda's First Job
18.Symphony IN B-Flat(Paul Hindemith)
 l.Moderately Fast, With Vigor
 ll.Andantino Grazioso
 lll.Fugue, Rather Broad






3 STEPS FORWARDS (KLAVIER K 11146)
UnLV WIND ORCHESTRA Thomas G. Leslie(cond)

1.LAUDS(Ron Nelson)
2.TREE STEPS FORWARD(Nathan Tanoue)
 l. Light/Years from Here
 ll.TREE STEPS FORWARD/Quiet Stride
 lll.TREE STEPS FORWARD/ Fate of The Gait
5.BEYOND(Wataru Hokoyama)
6.OK FEEL GOOD(Jonathan Newman)
7.SLEEP(Eric Witacre)
8.CAPTAIN MARCO(Hayato Hirose)
9.THE SCREAMER(Fred Jewell)






MUSIC OF H.Owen REED (KLAVIER K 11147)
THE KEYSTONE WIND ENSEMBLE, Jack Stamp, Conductor

1.MISSOURI SHINDING(1951)
2.RENASCENCE(1959)
3.FOR THE UNFORTUNATE(1975)
4.THEME AND VARIATION(1954)
5.SPIRITUAL(1947)
6.LA FIESTA MEXICANA(1949)
 l.Prelude and Aztec Dance
 ll.MAss
lll.Carnival
9.INTERVIEW WITH COMPOSER by Jack Stamp






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Last updated  2007年05月02日 17時00分22秒
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