inti-solのブログ

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2013.09.15
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テーマ: ニュース(100302)
既に周知のことですが、2020年のオリンピック開催地が東京に決まりました。


汚染水に関する安倍首相のウソ(うそ、と言ってよいレベルでしょう)に関しては、 先日記事を書いた ばかりですが、その後、当の東京電力自身から

「今の状態はコントロールできていないと考えている」

との 発言が出ています 。オリンピック欲しさにその場しのぎの発言をした、といわざるを得ないでしょう。

で、この点以外にも、疑問点は多々あります。
まず開催日程が7月24日から8月9日まで、という計画になっているようです。気は確かか?と思います。
いうまでもなく、7月下旬から8月上旬というのは、日本がもっとも暑い時期です。2020年の気候がどのようなものかは、現時点ではまったく予想できませんが、ただ地球温暖化とヒートアイランド現象の傾向は進む一方であることを考えると、現在と同程度かそれ以上の暑さであることは間違いないだろうと思います。もちろん、今年ほどの暑さかどうかまでは分かりませんが。


気温のみで見れば、東京並の暑さのオリンピック(あるいはその他の国際的スポーツイベント)の例はあります。ただ、多くの場合、気温は高くても湿度は低いので、体感的な暑さ(不快指数)は、東京ほどではないようです。そういう意味では、東京は史上もっとも過酷な気象条件でオリンピックを行う、ということになります。
そんなことは最初から分かっているからこそ、前回1964年のオリンピックは10月10日開会としたわけです。しかも、同じ東京でも、1964年と現在では気温は結構違います。もちろん現在のほうが暑い。

それなのに何故今回は、こんなに過酷な時期にオリンピックを設定したのか。
報じられているところによると、現在のIOCはオリンピックの開催時期として、7月中旬から8月末までの期間を指定しており、それ以外の時期の開催は許されないらしい。そしてその理由は、この期間が米国で大きなスポーツイベントとぶつからない時期に当たっているから、だそうです。つまり大スポンサーである米国のテレビ放送で視聴率を取りやすい(放映権料を稼ぎやすい)時期だから、ということです。

つまり、結局は金儲けの都合(それも、日本ではなく米国の)で時期が決まっている、というわけです。事情の許す範囲で金儲けの便宜を図ることは悪いこととは思いませんが、東京で7月末から8月上旬の日中にスポーツイベントというのは、いささか「事情の許す範囲」を超えてしまっているように思えます。
マラソンなんか、死人が出ても不思議はありません。いや、出場する選手はある種のプロですから死にはしないでしょうが、観客や運営関係者などはどうなるか分かりません。

もうひとつ思ったのは、2020年までに大きな地震がくることはないのだろうか、ということです。大胆に予測すれば、東海地震(東海/東南海/南海連動地震)は、2020年よりは後になる可能性が高いのではないか、という気がしないこともないのですが、南関東直下型地震については、いつ来るかはまったく分かりません。

ちなみに、地震調査研究推進本部は、地震の発生確率について、
南海トラフ地震は10年以内に20%、30年以内に60~70%、50年以内に90%
南関東M7クラスの地震は10年以内に30%、30年以内に70%、50年以内に90%
としています。(こちらを 参照

極論すれば、今年来年あたりに地震がくるなら、2020年にオリンピックを開催することは可能かもしれませんが(可能不可能というだけなら、です。開催することがふさわしいかどうかは別問題)、前年やその年に起きたら、まず物理的に開催不可能ではないかと思います。IOC委員は、防災の専門家でも原発の専門家でもないので、そのあたりのリスクは深くは考えていないのでしょうね。





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最終更新日  2018.06.09 08:43:21
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