inti-solのブログ

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2018.06.14
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テーマ: ニュース(100302)
新幹線殺傷で死亡した男性は「容疑者を止めに入っていた」 乗客が証言


容疑者は12号車の通路側の席に座っていたところ、突然立ち上がり、隣の席の女性に刃物のようなものを無言で振り下ろした。男性が止めに入ってもみ合いになり、容疑者が男性に刃物で迫ったという。(以下略)

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3年前にも同じ東海道新幹線の車内でガソリンをまいて放火自殺を図る事件があり、犯人のほか逃げ遅れた乗客が1人巻き添えで亡くなりましたが、それに続いて再び新幹線車内の凶行が起こってしまいました。
別報道によると、犯人が持っていた刃物はナタだそうです。加えて、ナイフも所持していたと報じられています。男性は、いったんは犯人を後ろから羽交い締めにしたようですが、逆襲されて、振りほどかれたのか、羽交い締めされた状態でも背後の男性を刺したのか(ナタだったらそれも可能でしょう)、経緯は分かりませんけど、殺されてしまった。結果として、勇気が仇になってしまいました。
もっとも、もしこの男性が犯人を取り押さえようとしていなければ、男性の代わりに最初に襲われた女性が死んでいたでしょう。通路側の席で立ちはだかってナタを振り下ろされたら、逃げようがなかったでしょうから。
もし、犯人を取り押さえようとした男性が一人ではなく二人だったら、誰も死なずに取り押さえられた可能性はあるでしょう。亡くなった方も、飛びかかれば誰かが加勢してくれるだろうと考えたのではないでしょうか。まさか自分一人だけで犯人ともみ合うことになるとまでは、思っていなかったのかもしれません。
ただし、もし自分がその場にいたとして、二人がもみ合っているところに加勢できたか、というと、正直なところ、自信はまったくありません。というか、固まって動けないだろうと思います。ナタを振り回す相手に、素手で対抗するのは、たとえ二人掛かりであったとしても、勇気という以上のものが必要でしょう。

それにしても、この件を契機として、新幹線にも、飛行機のような手荷物検査とか、X線検査、という意見が出ているようですが、それはさすがに現実的ではありませんし、JR東海も否定的なようです。そりゃそうです。駅の構造、新幹線一編成の乗客数(座席定員だけで1300席以上。満席で立ち乗りが出ればそれ以上)、ピーク時にはそれが6分おきに出発する事実、飛行機のように機内持ち込みと預け荷物を分離できない以上、危険物となり得るものの車内持ち込みを禁じることは困難(私は、冬山に登る時、何回もピッケルを新幹線や特急に持ち込んでます)、などの点から見て、明らかに実現不可能ですから。
そもそも、今回の件は、たまたま舞台が新幹線だっただけで、秋葉原の事件とか、池田小事件、古くは新宿西口バス放火事件などの通り魔事件と本質的には同じです。新幹線の警備が厳しくなれば他の場所でやるだけでしょうし、かといって在来線の通勤電車や各地の繁華街で手荷物検査なそ、できるわけもない以上、意味のある対策とは言えません。

犯人は、おそらく何らかの精神疾患あるいは発達障害があるようで、家族から孤立し、一時は路上生活をしていたと報じられています。親も死ぬほど大変な目に遭ってきた(そして、おそらくこれからも「殺人鬼の親」として、その苦しみがずっと続く)ことは容易に想像できます。


結局、色々考えても、このような事件の発生を防ぐ手立ては、非常に難しい、と言わざるをえません。どうにもならない。三十六計逃げるに如かず、必死で逃げるしか手はありません。そういう意味では、新幹線や特急に乗る時は、一人で乗るなら窓側より通路側の方が良いのかな、なんて思ってしまいます。





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最終更新日  2018.06.14 19:00:06
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