inti-solのブログ

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2021.09.22
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テーマ: ニュース(100302)
共産・山添議員が書類送検 鉄道写真撮影で線路横断

山添氏は「列車が接近していない時間帯に、通行可能な道であるとの認識の下、1秒程度で渡った。軽率な行為だったと反省している」と説明している。

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鉄道の写真撮影を趣味とする、いわゆる「撮り鉄」のマナーに関しては批判が多々あり、この記事だけを読むと酷いマナー違反をやったかのように見えてしまいますが、「通行可能な道であるとの認識」というところがミソです。実は、俗に「勝手踏切」と呼ばれる、地域住民が勝手に設置した私製踏切が、全国のローカル線には多数あります。元々地元の生活道路だったところに後から鉄道がとおって分断されたり、色々な経緯はあるようですが、そこを横断しないと地元の生活上多大な不便があり、実質的には鉄道会社も黙認状態の状態です。

家の前が線路、住民たちの「勝手踏切」が招く危険

ここに紹介されている例は江ノ電ですが、家の玄関前が線路、などという例すらあります。これなど、勝手踏切を渡らなければ家に出入りすることすらできません(写真の例は、明治時代に、線路を引いても自由に往来してよい、という条件で、住民が玄関前の土地を鉄道用地に提供したもののようです)。
問題の秩父鉄道も勝手踏切が数多くあるとのことです。

引用記事に説明がありますが、踏切には、遮断機や警報機のある第1種~第3種踏切と、遮断機も警報器もない第4種踏切があります。
一方で「勝手踏切」も道が道路を横切っており、山添議員が渡った場所も渡し板が置いてあったそうですから、第4種踏切か勝手踏切か、判別は難しいと言わざるを得ないでしょう。
地元の人や鉄道職員ですら第四種踏切が勝手踏切か区別できないものもある(父祖の代から続いている踏切だったら、住民だってもはや正確なところは分からないでしょう)というので、部外者に判別がつくわけがありません。

山添議員は弁護士だったそうですが、弁護士の資格があればどれが第4種踏切でどれが勝手踏切か判別できる、というものではありません。
ただ、山添議員自身は、今回の件について、書類送検を不当とは言っておらず、「軽率な行為だったと反省しています。」「今後、二度とこのようなことのないようにいたします。」と言っています。なので、あまり声高に不当書類送検だ、と言っても仕方がないですが、1年も経ってから書類送検するような事案とは、とうてい思えません。





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最終更新日  2021.09.22 19:00:06
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