inti-solのブログ

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2023.11.29
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テーマ: ニュース(100302)
防衛副大臣、米軍オスプレイ墜落は「不時着水」 自衛隊機を派遣し捜索活動


現場海域で1人が発見され、救助されたことについては、「細部は確認中」とコメント。
また、不時着水という説明について、「米軍からの説明で、最後までパイロットが頑張ってコントロールしていたということで、不時着水としている」とした。

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「オスプレイ」は米海兵隊と空軍が保有しており、機体そのものはほとんど共通ですが、使用目的の違のため、一部装備品に違いがあり、海兵隊機はMV22、空軍機はCV22という形式名になっています。
ちなみに、オスプレイは事故が多いことで有名ですが、とりわけ空軍型のCV22は、使用目的が特殊作戦ということもあって、海兵隊のMV22より事故発生率がはるかに高くなっています。

今回の事故の詳細は不明ですが、元々米軍岩国基地から嘉手納基地に向かっていたという機体が、突然途中の種子島に着陸しようと緊急要請してきたということは、その時点で何らかのトラブルが発生していたと考えられます。

で、防衛副大臣が、「墜落じゃない、不時着水だ」と言い張っているそうです。
その根拠は「米軍からの説明で、最後までパイロットが頑張ってコントロールしていたということで、不時着水としている」だそうですが、いやはやです。
パイロットが頑張ってコントロール「しようとしていた」のは多分事実なのでしょう。
しかし、目撃証言によると
「不時着するのかなと思ったら、降りてくる途中で180度ひっくり返った。左のエンジンが火を噴いて爆発して、プロペラがぼーんと沖の方に飛んでいった。その直後、墜落した。」とか
と報じられています。
また、墜落後、機体はバラバラになっているとも 報じられています。
この状況のどこが、「コントロールできていた」のでしょうか?いかに考えても「コントロールできていなかった」としか思えませんし、だから墜落してバラバラになったわけです。

コントロール「しようとしていた」ことを理由に墜落を不時着と言い換えるなら、世の中の墜落事故のうち、パイロットが何もする時間がないくらい一瞬のうちの空中分解と、「機長!何をするんですか!」みたいな意図的墜落やよほどの過失による墜落を除き、墜落事故のほとんどにおいて、パイロットは最後まで機体をコントロールしようと努力しているのですから、世の中に存在する墜落事故のほとんどは、「不時着」に名前を変更しなければならなくなります。

昔々太平洋戦争中に、撤退を転進と言いかえ、全滅を玉砕と言いかえたのと同様、墜落を「不時着水」に言いかえるという言葉遊びを始めた、というわけです。まあ、そういう言葉遊びを始めるときというのは、言い換えれば「戦況が不利」だからということなんでしょうね。





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最終更新日  2023.12.03 12:56:06
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