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ワカイというよりはオサナイ草原の反射光はキラキラとたまゆらで、風の騒ぎに匂いを邪気なくあずけている。はや色彩が秋をコロコロと転がり始めているというのに。風ヒカルなかに、私の心はまだヤワラカな緑の葉を食んでいる。少女のスキップは夢みやかな兎の耳となり小鳥の囀りを羽ばたかせる。足どりの幼稚さも、そこではバイエルン練習の微笑ましいタドタドシサ。少女の散らばったダンスシューズも野の自由なアドケナサ。誰もファンタジアの王国をオトシメ烏有に帰すことはない。 だが‥。 Water Color の余すところなきパレット。 なんとしても、秋なのだ。 哀麗のパガニーニは、愛の満たしうる器を奏で。 私を混濁の優しさへと誘う。 ―――水球の青い眠りにいて。 虹色のピチピチ人魚。 小首を傾げて。 黙りこくって。 触れずに。 そして思惟もなく呟いて。 ソレは。 ゆめの影絵のようね。 現の色。 ぬくもりの実存は、私の透明な数式では解けない。おゝ、愛の解。ゆえに私の恋は未完でありゆえに永久でありゆえに切ないほどに美しく‥。さながら命の崖に咲く、しろき儚き花のようで。つい先日も私はその花に手を伸ばしかけて、危うく境界を踏み越えてしまうところ。 (曖昧なる境界。 (そに灯された一編の詩は。 (愕いたことに。 (私のための私の詩ではなく。 (それは。 (その普遍のメロディーは。 (それはきっと‥。 温かな愛の目が、この哀れなウンメイの咎人を見つけるまでの間。 永久ほどは。 長いわけではなく。 刹那ほどは。 短いわけではなく。 暗紫色に明滅する意識の曖昧なる境界。 絶対の針。 恒久に踏み切。 (テヲツナイデイタイ。) 時空の切れ端。 静止するジェット噴射。 歪んだ部屋。 歪み画像。 クリムトの時計。 消音の絶叫。 無関心な注目。 夢魔に現。 (コノママドコヘ。) 鈍色の水晶。 認識する無意識。 疾風する沈殿。 (カゼハイッタイドコ。) 幻の風花。 /コレは夢のトモシビなのかしら。 アノヒトに贈りたかった私の詩はどこへいったのだろう。 ココロの森に迷い込みサミシイ月明かりに照らされ眠っているのだろうか。アノヒトは巣穴で夢みるたくさんの‘ウサギさん’のためにヤサシイ詩をオイシイぶどう酒のようにつくりソレゾレの夢の樽に流し入れている。 ゆめみるウサギの私も空を飛びアノヒトのヤサシイ詩に夢の杯をさしだそうか。 /コレが夢のトモシビなの? ソノヒトに贈りたかった私の詩はどこへいったのだろう。 カギを失くしたココロの小箱のなかでバレーシューズを探しているのだろうか。ソノヒトは小夜の銀波にメロディーを踊らせ溶けゆく音のゆくえを数多の‘街のピアノ弾き’のために哀愁の詩に紡いでいる。 陽気なマーメイドの私も月の銀いろリボンでソノヒトの哀愁の詩に踊ろうか。 /コレもきっと夢のトモシビだと、誰かが…。 恋し いじわるの小石蹴とばしセピア色。 夕空とおく潤みゆく街。 ワレモコウ噤んでみても揺れる紅。 Smile月に浮かぶ影。 アイハイクツモノイロノコンダクニシズミワタシノムネノコバコニハヒミツ。 コトバガタカラモノノヨウニネムルケッシテヒラカレナイトカレナイヒミツ。 水球の青き眠りに恋ふ人魚。 エロスの詩は夢におりゆく‥。
2012.10.21
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私よ、誠実であれ。私よ、詩に誠実であれ。私よ、私の魂に誠実であれ。 がむしゃらなパッションを叫べ。 むしんに野の花うさぎを歌え。 あざやかな光彩を空に描け。 たんたんと枯野の風を吹け。 ういういしく少女の恋を紡げ。コピペした心の切れ端ではなく。 深く、深く、沈思し。 高く、高く、理想し。 広く、広く、視界し。ベルトコンベアーの言葉の部品ではなく。 やわらかな羽のタッチで。 あでやかな花の舞で。 きらやかな水面のリフレクションで。命の淵にバランスし、私は悲しいのだろうか。記憶のムコウに空想し、私は悔しいのだろうか。ウンメイの暗転を独白し、私は辛いのだろうか。混濁の優しさから弾きだされ、初めてその意味を知り、私は瞑想のヴァイオリンを独り夜のしじまに聴く。あゝ、生は水球の眠りにあって、私を今も目覚めさせない。日々の暗明も、この色彩混濁の世界の不透明な点にすぎないのだ。詩は、詩は、私の言葉を励起する。詩は、感情の限りなき器であり。不誠実な黒子が日々毒の水を撒き散らしても誠実な黒子がひたすら自らの仕事をつづけ詩の舞台が穢れることはない。――――――私は、今その理由について考えてみている。
2012.10.19
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まだ綾錦に染まるには森はセンチメンタルを集め足りていないようだ。必要なのはほんの暦半ページのうつろひ。――――あどけない子どものうす桃色の掌を心の抽斗から出しておこうか。こっそり、というピアニッシモの言葉どおり。やはり、それよりいまは浅い秋の埋み火。カラフルな詩を落ち葉とあつめて、アン・ドゥ・トロワ‥、燃え立つ恋のショパンを練習しよう。あの人の情熱から溢れくる言葉のエチュードには、覚束ない私の夢みるバレーシューズ、‥まだまだのun・deux・trois。
2012.10.14
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ね、トカゲ君の風姿って、威嚇色No.999サングラスだろ。風体怪しいし。ハートは魔女よろしく高い梢にひっかけ隠してさ。そして専行/尖攻/穿孔パンチ「これは風ではないです。」風袋恐いよね。でもさ、トカゲ君は風に首輪でもはめて飼いならそうって言うのかい。1つ1つの風が、どこへ、どこへ、向かうかなんて、誰も誰もしらないさ。え、トカゲ君のむくむくしい洞窟だって?そりゃ、風穴ないし入りきらないよ。うーん、いくらつよがったって、あの時たしかに、トカゲ君のハート風情は。血紅色のロック、薔薇色のクラシック、琥珀色のジャズ、天色のマーチ、藍青色のソウル、金緑色のR&B、菖蒲色のポップス、小豆色のフォーク‥そうだね、ムリに風靡させようなんて、人に風趣を押し付けちゃイケナイよね。トカゲ君は風流なんだよね。好みは、利休色のセンリュウだっけ。あのさ、トカゲ君、早く帰っておいでよ。風雅だよ、ココは。
2012.10.14
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10月、朝の風は透きとおる秋桜の深呼吸。控えめなフェザー・タッチで、彩りが優しく波うつ。黄金色の洪水のあとで、日常の陽射しが目覚めはじめる。ほんの束の間の、水彩のうつろひ。私は描きとめる心もなく、秋の揺り椅子にゆれる。体の細胞1つ1つがペパーミントを吸い込んで‥。‘なんのこともない’時の瀬音はいつになく軽快で。心の窓をノックする雀という見慣れた景色が、鮮やかな空色に吸われる。埋脚していた感性のジュエリー・ボックス、開けたのは誰?貴方は地図の街にいて。1日の慌しさを朝食にスタートさせている頃ね。半熟ゆで卵はきっととろとろ、可愛くラブ・ソングにゆれて。
2012.10.09
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星ふるくる夜のやさしいたのしいお話いたしましょう星影木陰草の陰かなしいむなしい雫はひとりぽっちの指あそびもしもしもしの月の兎が黒いしるくはっと片手にうやうやしくうとうとしかけてごあいさつぼうしのなかはきらきららほうき星つられてゆられて飛びだす絵本は銀河の船ようこそそそっとおのりなさい魔物腫れ物お断り切符はゆめみる心の七色うぃんくゆふらりゆららそらそら宙にうかぶ宝石の煌きさふぁいあ・ぶるうは水の星かなしい雫はひとりぽっちのひとしずくけれどほんとは星の一滴ゆふらりゆらら月の兎がぼうしから紅茶茶碗をとりだして水の星から うぉおたぁ・ぶるうを一杯拝借いたしましょう火の星から ふぁいあぁ・れっどを一本拝借いたしましょう茶葉はとっておきの きみどり希望の色ひとすくいぐるぐる自転公転かきまぜてほらほらできあがりお客さまをお呼びいたしましょうゆふらりゆららかなしい雫もお呼ばれしまうま縞馬しましゃつ着てすわり据わる割り箸割って栗鼠座り坐るすわんはおすまし白鳥で蝶はてふてふてくてくてく歩かず羽ばたき座り飛蝗来ても跳びすぎ跳ねすぎいすもてえぶるもこえ犬はぶるどっぐの背中にぱたととまって止まった鼬が大笑いいすからころげてころころ蟋蟀おめかし屋さんで磨きをかけて翅をこすり歯磨き中の川獺うがいを忘れ勿忘草は鞄を忘れ親子かばはいねむり忘れずねむり猫はまんまる猫鍋で鍋をつかめないぺんぎんぺたぺた歩き歩かず陽気などるふぃんはじゃんぷじゃんけんに弱い洗濯ばさみはいつもちょきを出し貯金をしたがる黄金虫は無視はしないでお喋りは泣いてた巻毛のめえめえ羊履いてた靴なくし咲いてた露草に泪を落としてるり色の花びら滲んで書いてたお手紙山羊が食べ炊いてた炊き込みご飯は鷺が食べたべたべたべたへたった太刀魚が水槽に飛び込みにっこり笑い哂うらいおん鬣ふって伸びて欠伸して首の長い麒麟が‥「限がございませんので、このあたりで。」と月の兎。ゆふらりゆららかなしい雫は可笑しなお茶会可笑しなお客わいわい笑いわいわい過ぎてねむりにおちて‥はてさて此処はどこでしょう魔法使いが箒で飛んでれもんの月には踊る兎銀波なみなみ陽気などるふぃん戯れ群れてうたうたうかなしい雫はどこでしょうかっこいい魔法使いと箒に2人乗りしてたとか‥ごーじゃす美女のどるふぃんと波乗りしてたとか‥いかしてる月の兎と銀河の船でノリノリしてたとか‥人魚のなみだか月のしずくかかなしい雫はどこでしょう
2012.10.07
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愛はついそこにあって、すべりおちる時間のブルーのなかで、私の魂のゆくえを水硝子のように見ている。‘愛しても、決して愛されないように。’ うすら優しさの解はパラドックスの薄氷ひ。暗命の枷はパズルを裏返したままで。散り逝く紅いくちびる。軋み拉かれる白い肌。‥なぜの反駁もない、私の砂時計。なのに、流れくる旋律は哀しいほど甘やかな薔薇の香りで。ひろやかな自由の光、やわらかな羽の微音、うるやかな小鳥の歌。あゝ、心をゆらす、Je te veux …。
2012.10.06
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ハタキはある日あくる日あひるにならずに飽きるまでは考えずに思ったのはなぜハタキなのかなぜ掃除機ではなく魔法のわいぱーではなくハタハタではなくパタパタではなくバタバタではなくハキハキではなくてどうしてハタキなのかハタキに生まれついて悪態ついて怖気づいて頷いてうな垂れて掃除機の奥の奥まった奥っちょの隅っこの端っこの際でシワシワと皺をのばして垂れ下がりぶら下がりぶらぶらとふらふらとすらすらとずらずらと御託並べているのはなぜハタキだってどきどきしたいハタキだってまたたきしたいハタキだってろまんすしたいハタキだってはーれくいんろまんすしたいハタキだってはーれーだびぃっどそんのりたいハタキだってらぶしたいハタキだってすてきしたいしたいなどとハタキの主張にまで耳を傾ける仰向ける詩人の転寝うたなんぞはなんぞなんぞやの哲学的思惟もなくさりとて額に汗する掃除する草子的現代詩の生活感もなくはたまたポエムの煌ききらら程遠く無駄飯食い極つぶし暇つぶしなり。
2012.10.06
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壁は泣き厭き、本は凪ぎ飽き、枕は吐き空き、夜があなたの心を接《は》いでいる。哂う哀音を攫《さら》う硝子窓逆立つあなたは悲しくて虚しくて浚《さら》う銀波にため息る。 あゝ、あなたの闇夜に渇いた雨がふり、箱のなかの蟻は苺の夢に溺れる。もがき足掻き描ききれない感情の糸が縺《もつ》れ窶《やつ》れ解《ほつ》れ消える。残懐、残骸、残害。あなたの川を傾《なだ》れていても流れていても、いてもいても居ても立ってもいられぬ花時計。花は、明日を咲かせる時計草。(おかえりなさい、マダム花。)
2012.10.05
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お気に入りのローズティー&作りたてのシナモン・ブレッドは、今はお預け。 日々の時計にモザイクされスクランブル交差に心が覚束ない。それでも特別なスタッカートをつけたい10月。朝陽が挨拶する壁にかけなおした暦の五線譜におたまじゃくしを泳がして。「心のリズムを楽しみたいわ。」と秋いろに踊ってみる。 恋ぶみは、せつない哀音で。 語らいは、やわらかな瀬音で。 囁きは、あまやかな微音で。 ――なんにしたって。 9月の貴方は、つれない疎音で。 「何事もうまくゆきますように。」私の貴方への祈りなんて珈琲時間のアマレットひと滴ほどの香りもなくて。陽だまりに摑まえられない影のダンス。想ってみるだけの明日のカフェ・テラス。 午後のまどろむサティー&お洒落なマリー・ローランサンは、今はお預け。 文書ファイルの累卵くずし。 メールの将棋だおし。 ラップの息継ぎでかけぬけて。 22時のシンデレラは夢のなかで創作活動してる。ね、あけぼのには魔法は解けるのよ。それでも朝陽に挨拶返しする10月のおたまじゃくしはジャズを忘れたりしない。 もうすぐ貴方の輪廻の入り口にキャンドルがともる。ね、幾つもの見知らぬセレブレーションにそっと愛をすべりこませるわ。私の心の出口に人さし指をあてて、ハート型の囀りは無音で。ね、貴方はきづくかしら。 「ハッピー・バースデー・ツー・貴方♪。 愛をこめて~。」
2012.10.01
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灰色に切り刻まれた街どこ歩いたってナイフの言葉ばっか臆病なくせにつっぱっては傷ついてるねぇ 生きることはスゴク痛いよなのになぜだろう流す心の血は生温かくって妙に優しかったりする混濁してく世界ここが僕の居る場所でここが僕を鋳る場所で
2012.10.01
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風はどこかに流れ、魂のゆくても告げない。赤ワインのようなざらざらとした渋みだけが心に残り、人生の仄青い彷徨を空しくさせる。罪は。罪は、誰にも帰されず、渇いた摩擦のスパークが夢魔を作る。何処彼処に顔を見せる分子モデル。結合の意味もわからず、攪拌の渦に巻かれて。奏でる loneliness。言葉は粘着し息もできない material のようで。上らない下らないくだらないクダラナイナンテイワナイデクダサイドウカ。オネガイデス。とどかない感情がとけだし色褪せてゆく。みたされない器にそそがれる憤怒と悲嘆からうまれる、祈りが一篇の楽曲へと熟成し…。
2012.10.01
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