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諦めにも似た 朝淡き月 薄ら氷のようで 白濁の忘却をあやうく纏う――― 儚いイノチの、美しいココロ。そんなもの‥、ぐいぐいと社会の渦に引き摺られれば、めらめらと欲望たちのコロナに呑み込まれれば、なんのこともない、ひとたまりもない。消えるべくして消えてしまう、朝淡き月なのだ。 わずかな信号待ちの間だけ、水色の空に浮かぶ月を瞳に摑まえる。朝の明るさにすぐ消えてしまうだろう、たまゆらのイノチ。その月にふっと心が吸い込まれてしまったかのような、錯覚を覚えた。ほんの一瞬の自由遊泳…、ふわふわとした、わふわふ、触覚的無重力のオイシイ味覚、もっともっと‥。 (えっ?) そこから呼び覚ましたのは、ようやくの赤から青、まったくの動物的な色信号期待反応だったから、私ってやっぱり人間臭い。たゆとう魂は生きるための肉体に帰還するのだ。 だが通勤通学の雑踏に目を落とした途端、とつぜん緑の閃光が劈いた。驚いて辺りをミーアキャットよろしく見回すが、慌しい雑踏はびくりともせずに交差点を波打ってゆく。角のコンビニの自動扉、門の地下鉄の階段、過度に空を占拠する高架橋‥。赤い郵便ポストに、路地への引き込み立て看板に、クリスマシィーな飾りつけのショー・ウィンドウに、落葉したのっぽのポプラ並木に‥。そんないつもと変わらない風景には、灰色アスファルトをスクランブルする人の洪水がごく普通に起きていて。ダウンジャケット、ファーの襟巻き、革のブーツ、オーバーコート‥。オーバーラップする、えっ、オーバーラップ、えっ、それって何? 一種の幻風景のようだった。だがイワユル幻覚や幻聴とは異なる気がした。なぜならそれは現実の風景にぽわんと重なり合わさっているだけで、現実の世界に対する私の生感覚をこれっぽっちも侵したりしていなかったから。あゝ 春の陽の雪どけのようにわたしにきらきらと芽生えた いつ何処より種子は運ばれ一つの魂よきらめき ふえふき わきあふる初々しい少女の香りで 無 邪 気 に鏡のなかに明日の扉をみつけさえずり綴り絵の小鳥 きんいろの月 夢のうさぎお伽話はゆらめきのひと雫 零れ落ちるのに 消え落ちるのに今更のように天使の泪とともに 消え落ちるのに しず、という無音の響きが木魂する、休日の本の森に。図書館の2階に上がる。この時間帯、私は窓際に生真面目に置かれたソファの1つを、我儘な王女さまのように抱えていられる、淑女のコートも脱ぎ散らかしたまま。言の葉を探し求める人々は恥じらいの谷間に身を潜めていて、私はひとり透きとおる窓越しにいて瞑色の風景画にうっとりとしていられる、月光のリボンが降りくるのを待ちながら。 そう、私は待っている。昼中、獰猛なる猛禽類の血滴る詩の祭典を見せつけられた、この痛ましい心の傷が癒えるのを。欲望の操り人形劇――美しい詩の場が賞取りという名誉欲に占拠され、飛び交う罵詈雑言に、その暗紫色の醜さが人間の詩そのものなのだと告げる、地上の悪魔のほくそ笑み。 (あっ!) 嗚呼、ふたたびの、緑の閃光…。アノ幻風景だ。あれから、あれ以来、あの雑踏に出現した後、数日それが姿を見せることはなかったのに。あの時の朧なる認識とは異なる鮮明さで。<メタモルフォーゼ‥、僕の受容体である‥My Love 君の側の‥>、それは自らの意思をいま厳然と私にベクトルしている。 この数日に起きた諸々のひどく粘着質の事柄が、悲しくグルグル走馬灯する。仕上げた原稿がいつの間にか他人の名前で雑誌に掲載されていた友人、月2日しか休日のない勤務シフトを強いられ体を壊した知人、あからさまに菓子折りを慇懃無礼な脅し文句で要求された社会的弱者。おゝ、闇夜の烏!これらをもたらしたのは、決して「社会」や「時代」ではない。曖昧な「全体」というコトバに巧妙に潜り込み、自己責任を霧界にカモフラージュするヤカラのあまりに個人的な欲に駆られた所業なのである。 私の心はかつての屈託のない‘字ャンピング字ーン’を喪いかけている。だがいま月光のリボンが金いろが輝き、幻風景はまるで美しくキャンドルされた舞踏場のように私を招き入れている。ありきたりでも光の箱だったココロ何のために誰のためにいくたび喪われどうしようもなく孤独の意識をもてあまし漂い彷徨う何を希求し・・・星ふる夜の・・・しづやかな帳(いま)(きみにできること)新たな一つの魂のためこの渇いた空に星ふる夜のしづやかな帳を密かにひらいて瞳の奥に深く碧くじっと見えない真実の月をそこからは望まれた明ける空のような―――水色のプリズムそこからはアノ瞳の導き…。 そこからは アノ瞳の導き…。 そこからは アノ瞳の導き…。 そこからは、未知の世界へと、月は羽化する。
2012.11.29
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君がした悪魔との取引き ぎらぎらの油膜に潜んでる 地雷だよ 換金のルールは だれかの心の血 欲望の街をあらいながす雨は いつ降るの こんなにも翼のない鳥ばかりで…
2012.11.21
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いつのころからか時計みたいな…カチカチ秒刻みの心。ね、あのトキメキ、きこえないよ。懐かしい麦藁帽子、とおくとおく飛ばした風の光るメロディー。波打ち際の子どもたちの中でひときわ夏の黒光りしてた、私は太陽とヒマワリと仲良しで、もぎたて胡瓜の丸かじりカブトムシで。馬がね、馬が、栗毛と黒毛が草色の千里の空を駈けていったんだ。あの時、私の胸で躍るこのトキメキの感情の波をコトバの海に解き放ちたいって心から思ったんだ。 あれからどれだけ経ったろう。言葉といえばインスタント記憶からのコピペ、そんな時代の上着羽織って。私はポケットに体裁のいいフレーズばかり連れ歩いてるんじゃないかな。 いま、忙しさのブーメランは心の首根っこを刎ねて、愛の血を抜き取って、運命の天秤からヤサシイチイサナ夢までも撥ね飛ばそうとする。これでもかっていうくらい昨日の灰色の空から苦しさの石つぶてが降ってきて、明日どころか今日の雨粒ひとつ手のひらに集めることすらできない。 器用にスルーできないのかって言われても、まじめさなんかメールじゃ打てないって詰られても、私は私のサイズの靴でしか歩いてゆけないから仕方がないでしょって、言えたら楽になれるのに。 いまを灯すイノチの風景に、コトバの海はどこにもなくて。 愛のカケラひとつ落ちてない それだって悲しいわけじゃない こんなグレーブルー けっして珍しいわけじゃない 編み込み模様のコトバ 泣いたり怒ったり心を裏返したまま 笑顔で「こんにちは」 ぜんぜんうれしくもないくせに ぜんぜんうれしくもないくせに こんな気持ち どうってことない きこえなかったパンドラの羽ばたき それだってどうってことない こんな気持ち どうってこと…。 今夜はあの人の詩に埋もれて、あの哀しいメロディーに漂いたいよ。ゆらゆらと、ゆらゆらと、消えてしまいそうな儚い夢に揺りかごされて。
2012.11.20
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あこがれてるの、ゆめいろ詩人さん、…大すきよ。 ――Oh! ベイビーどのくらい大すきだい? 大すき、が大ジャンプして空中大回転するくらい、大スキー。 ・・・ある日のあたしは考えた、殻を噛み破った胡桃みたいに・・・ ・・・・・・生命は貪欲な蜜蜂。羊のにこ毛。陽あたりのいい川―― ・・・深い深い谷底をのぞきこむような片足は、 かすれた声――いわばもう、棺桶に突っ込んでいるようなもの・・・ それは花粉、それは伴侶を求めた夏の星座の夢・・地上の花粉、 この惑星の森の匂い心の奥深くの襞まで、林檎の内部に潜む乳色の靄が、 変質し、しぶきやすい感性を癒しの泉にした、そこに鹿を放った水分の結晶は、 裸体剥き出しの林檎の汁。しとしと濡らし、蜘蛛の糸を死の流れに垂らし、 ひとところにつかない色を、憧れのきらめきを、夢の香りを・・ ねえ、あなたと探し求める旅・・・永遠に、この小麦畑―― ――ねえ、この旅の行き先は? 「大すきスキー?」(いまはいまもってまだ くっきり際立って見える場面を、) 笑い合っている言葉はエマージェンシー [――秋そのうちもっと・・秋それは狙えそうだ。] ・・遠い遠い昔のこと。けれど決して消えないこと―― 《秋が飽き飽き・・》(この、)空き地に雨降って霙降って雪降って 、あの人に雪つぶて声つぶて目つぶって、 あたしは、奔放な天使とでも呼ばれたかも知れない。 いまではわかっていることだが、子供時代のあたしは、そよ風の妖精だった。 そして今も時折 豊壌なる女神に成熟する悲しみを謳う・・・ 「さんざん、貰うだけ貰って、あなたはすぐドロン! 大飢饉って、あんたの欲張りが生み出したすんごい憂さ!」 大大大大大大大すきー! ――フラッシュを百もたいたような ・・・重い腰を下ろし 肩を揉み 棒のように痺れた両足 ・・・・・・・・・蒲公英の綿毛 (なんてハズカシいえないよ・・) ラブリイ?・・ロンリイ? あぁ、あ・た・し・はスリッパ履いたーーー夢ウサギーーー ゆめに跳ねてるポンポン真っ白なしっぼだ! どうだあ! (自慢しないの?)それは、真っ白なトランポリンの上のタンバリン ごめんなさい、ごめんください、ゆるしておくんなまし、ましまし、 ますますかわいいかわいい夢ウサギ、 雪の上滑りながら/笑いながら/泣きながら (ながらくお待たせしました~1番線ドアが) ガラガラドカン隣のドア突き破り (あらまぁこんにちは)となりのおばさんにごあいさつ 「ごめんください(足くさい)」やだやだ嘘でしょーーー 嘘みたいにゆめいろ詩人さんをオイオイ追いかけてる、 あ・た・し・夢ウサギ。 ・・・人生がとある日、お菓子句の国に思えたら? ・・・・・・それは――もう一度、少女の時代を生きる必要を説く時だ・・ ねぇ、あなたみたいな詩を書きたいよ‥。 (時間があって、お金があって、才能を磨いて、 周囲からきちんとした扱いを受け、職業意識を持ち、誇りが持て、 前向きに生きていくことを頑張れるという恵まれた時代なら、) ――人は、どんなに幸せだったろう・・ 根を下ろす場所を探して飛ぶ、蒲公英の綿毛は・・ 気怠い恍惚と茫然との境の 酩酊―― あたしは、憧れをどたんと漬物石に変えながら・・ (光り輝く 波打つようなときめきは褪せたのに) ――それを口にした・・ だって、だって、三食風呂付きみたくステキなポパイなんだもん ほうれん草刻んであげるから抱き上げて 抱きしめてその秘密を教えてよポパイ!・・ あ・た・し・夢ウサギ、心の本当を書きたいけど本当は 羽布団の中の中の中にホカホカでいるから、 憧れは焦がれ焦がれて焦げ臭く緩やかに心を縛り付けて(亀の甲羅?) ――Oh! ベイビー 泣いてるんじゃないよ。 ふがふがブタ鼻にバスタオル抱きしめて、冬の中の言葉・・さ―― 揺り籠から柩まで?・・どうせ、真っ暗な檻の中、冬の宝石、 保守的な態度を、防衛機制と変え、自己実現能力を自己否定へと捉えきった、 すさみきった心は、指を血だらけにしない―― 努力は辛い?ライラライ?・・そんなわけ・・・さ ――そんなわけライラライ・・ ・・・ママ言って! すぐ、火を点ける! ――鏡だってこぼれそうな、新しい液体感覚のマイライフ・・ 努力は即ちダッシュ! また向こう側まで辿りついて ダッシュボードで脱出する! 郵便配達夫、あなたは何処へ行ってしまったんだろう?・・・ 不思議の国へ? それとも、遠い異国の家へ?・・ (何処にだって不思議な抜け穴はあります!) そしてすぐ、短縮!・・超絶近道の裏ワザに乗り込んでるんだ。 朗読:世界に、誰もが手を差し伸べなくなってしまったらお終いさ! お終いさ! 不注意の罠、茎の罠、蛇と縄の罠、 転ばぬ先の杖も蛇という罠、足も気がつくと蛇という罠・・ ――Hey! ベイビー たまにつらいよ。 つらつら紀貫之もそう言うの、(オーマイゴット!) マクフライバナー!・・意味よくわかんない、こんな言葉、 ごろ合わせ、埋めあわせ、さりげなく問い合わせ・・ でも、横目で見ながら、 気がつかないの?・・気がつかない?―― ゾクッとする、自分自身の南へ北へとコンパスは揺れる!・・ 私は無能?有能?NO!NO!能は今もあるでしょ 「いよーっ」と言って花道舞っておるのう、 のうのうと能をみて無能?有能? (時間は一斉合斉を明かしてくれるわけじゃない・・ 真実が何処にあるかなんて誰も教えてはくれない――) 誰かが 言う・・ 誰かが 言う・・・・ 一切合切捨ててみな、皆の衆、期待に期待しNight! 期待の鯛は無責任の咳払いの関取合戦で希望なんかじゃない、 じゃない、じゃない、いいじゃないか、ええじゃないか、 じゃかじゃかじゃかあしいメロディーー 掴め!掴め! あ・た・し・のメロディ~♪ 花 ふくよかな香り 生活の憐れむべき香り 衣服の酸えた匂い そういったものが吸い込まれた・・ 腕を伸ばせば そこには水平線が見えた―― 海が・・ 海が・・・・・・ 目を閉じれば 私の背中には蝉時雨が聞こえる 手を伸ばせば そこには真夏の中でさえ ひときわ冷たく ひんやりと冷たいテーブルがある・・ テーブルの上には、食事・・ 培養液に浸され ゆらゆらと たゆたったアメーバ・・ 流れ流れて蛇口より垂れ流されてら、 テラス通り抜け耳のたぶまで垂れ流されて、たぶたぶたぶらかす たぶたぶ具合は、たふたふ、toughtough Life is tough――ああ、罪の有無、脇ばらや臍や足をなぞっても、 分からないこと‥熱い息がてのひらにあたっても、 それは・・・ それは・・・・・・ 誰にも分からないこと‥ ( 私にしかね、ガンバルよ‥ ) それは そのままでいい きっと――
2012.11.19
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この海原には確かなカタチというものがない。 漕ぎだすには勇気の炎の導きがいる。 ポセイドンの矛もマーメイドの唄も陽炎のゆらめき。 嘲りのダークマターが水面下でもごもごと蠢き、 /虚無/虚構/虚実、のイマージュを貪り、 実体のない「私」という意識だけの水晶体を呑み込む。 愛は、愛は、地上からとうに喪われているというのに…。 「孤独より恐かったのは、‘信じられない’ということだもの。」 そう頷いて、パンドラの箱の消え入りそうな羽ばたきに、性懲りもなく…。 この感情の海は、どこかしこに闇の漁り火をキラキラと灯す。 暗転は敗北の波濤、掬うことは叶わぬと。 言葉をさがす小舟はやがて溶けて蛹の夢、何処へ‥。
2012.11.17
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たぷたぷと流れくる夜のゆめに辿りつく白昼のさまざまな情感のいろたち。ふわと消えるように現れては、私に明日の裸身をやわらかに寡黙に語りかけます。昨日の闇に描いた光り絵は、山葡萄の広やかな葉々。いま 現在という時のほんの寸間に、 キラキラなんと燦然となんと毅然と変わりゆく寂び色でしょうか。森間の煌めくあまたの陽線は、誰にということもなくどの不足の目にも止め処なく溢れ、これほどの静寂の溜まりを金色の宙にかろやかに輪郭しています。カサコソと雪笹のなかに小さな途をつくる、ことばを失くした白い兎。長い耳をぴょこんとたて前あしをぴょんとだし、うたたねの巣穴へと結びます。山葡萄の雑木の森にアカゲラが木魂をつくり、カモシカの子をいたいけなく躍らせています。リスは胡桃の実をみつけたでしょうか。頬がふくらんでいるのはドングリでしょうか。落ち葉はふかふかの絨毯――。 クモやアリやミミズやダンゴ虫の生きる住処です。枯木には撫でるようにコケの緑がぬられてゆき、キノコたちは王国をひろげてゆきます。―――私もこの森の1つの魂でしょうか。 そうなのでしょう。 山葡萄のように、 白い兎のように。 迸る谷水のように、 光る峰風のように。 星斗の瞬きに涙し、 月の光りに子守唄され、 生きているのです。 そうなのです。 悄然としかし烈しく、 生きているのです。詩ある魂は日々を心象でうたい湧き、 さめざめ 言葉な潸然と夜の波間に啼くこともないでしょう。 痛々しい虚ろな情のいろの惨然たる描かれないスケッチは、おそらくは此処には似つかわしくはないでしょう。( 私はけれど今は( 噤みのひ弱な( こころのねむり 風花のゆめ‥。噤む愛しき詩たちよ。暫しの冬にうもれるように夢をみましょう。何処の風がこころの歌をやさしく運ぶソノ時まで。ういういしく愛の旋律にふたたび芽生えるまで。暫しの冬にうもれるように‥。
2012.11.16
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秋風が哀音になったら 薄ら氷の胸のグラスを見つけます 山葡萄の炎炎しい 暗紫色を溶かし込んだ魔法のコトバで 毛づくろい羽づいろいの 暖炉をひきよせて温めるです すくみすくみ解ける 頑なな氷結の魂の根っこをぶっ込むのです そこから 野ウサギの耳の繊細さを 声にふるわせます そこから 聞こえない燃熱のゆらめきを 秘密の心に愛のコトバと織り込みます
2012.11.12
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「愛は悲しいものかも知れないわ。」 打ち捨てられた人形のようなひとりぽっちの遠い眼差し。誰が蒔いたかわからない、いつ咲いたのかわからない、――でも、吹き倒されたのを傷ましがっている、リリアは、 、、、、、、 碧い水球の夢。 (リリー、リリアーヌ、リリアン・・) 「愛は女神の壺から止め処なく蜜のように溢れ出で、魂を塩にして、粉々にしながらポセイドンが浚っていってしまうの。それでいて、振り返ることもないんだわ。ほんの気まぐれみたいな陽だまりに、思い出という記憶の結晶質、ぽわん、って夢の角砂糖を見つけて、指先でつまんで、それをゆっくり溶かしこむ。黒い液体の時間。それは砂時計だったかも知れないと思うの、誰彼なしにはもたされていないから、けれど――砂は、人体の一部であるから。そしていま、私はただ月明かりにしか咲かない儚い花時計をたよりに、愛のゆくえを黙って見ているしかないの。」 水球のなかからリリアが送ってくるイメージと声、記憶を媒介としたAccess、僕にとってはそれがリリアのすべて。 その場所は、知らない、時折断片のようなものが浮かぶが、全景はとらえきれない。古代都市の神殿や、城壁、城下町・・でもそんなものは、些細なもので、これといった決定打に欠ける。ただ、リリアは美しい。おそらく美しいのだろう。その容貌が時折くっきりとした三次元画像で現れては、擦り切れ、幾何学的模様に変わったかと思うと、カオスに融けていった。シュールだ。しかしリリアの実体のない波のような声はいつも柔らかで、僕の疲れきった頭の中の繊細なキーを調律する。 (リリー、リリアーヌ、リリアン・・) 「けれど、あなたの心を奏でる水笛・・青空に蒸発したグラスのような言葉の、せせらぎに愛を浮かべていたら、悲しみはさらさらと、無数の気泡になった。流して――流して・・・優しさだけが珠のような雫。木の葉のように、すぐ風に吹き飛んでしまう頼りない私に、この救われない闇の運命に、ほんのひと粒、ほんのひと雫の輝き――奇跡のような輝きをくれる。そんな気がするの。ねえ、そんな気がするの・・」 リリアのタイミングの良さにはすっかり舌を巻いた。 ゆうべ 何しろ、昨夜の僕ときたら、締め切り間際の請負論文の陳腐さに、すっかりもうやってられるかと嫌気が差して、バーボンに救いを求めようとしていたから。 しかし、不思議な関係だ。時々、無力な脳味噌を奮い立たせて、記憶の糸を張ろうとしてみるが、決して手繰り寄せられずにいる。まだわからずにいる、リリアとの出会い。 そして僕を愛しているのか、たったそれだけの質問。YES/NO のシンプルな答え。 リリアはこんな風にいつも僕を混濁させる。あるいは、混乱させる話をした。出会いに関する僕の頭の中の記憶チップも、ドロドロに焼き切れたような、そんな感じで混濁・・。 「あなたには‥、とびきりシアワセになって欲しいの。」 リリアはいつも最後になると、飛躍して、こう締めくくった。そして、僕ははぐらかされた不満と、リリアの愛が僕への明白な正のベクトルをもっていることの満足にシーソーされ、こう呟くのがお決まり。 「リリア‥、触れたい。」 、、、、、、、、、 揺らぐリリアの心は、そのままカオスの揺らめきの色となって掴むことができた。暗紫色に浮かび上がる、レモンイエロー、そして鮮やかなオレンジとブルー。この色の変移に、僕は待っている。何を? 僕の過去のシナリオを。そう、超える色の創出を。桃色への吐息の遷移を。そのあとに生まれる真紅の蕾を。そして未だ触れたことのない新たな色を。リリアの愛そのものの色の誕生を。
2012.11.04
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秋桜の花畑、市松の浴衣、貴方を見つけた薄暮たったひとり、疲れてしゃがんでいた わたしだった・・ まなじり宝物を探すように爛々とした眦でたで すすき つわぶき蓼、りんどう、芒、 石蕗明かりそめる月を摑まえていたのです――あわあわ淡々としたあかりに浮かびあがるダリヤ こんじき さ瞳に金色の三日月射せば、ものおじもせずに裸影・・、、、、、、、、、気配を感じた貴方は、ギリシャ希臘神話の少年のように、(月が形を変えるように、三つの顔を持つ、魔法の女神・・Σελήνη... Selene...uum......セレー ネ)この女神の月を指に絡めて、Triggerはじまりの詩のようにふれたのです。 ――遠矢を射る・・どれほど美しい硝子絵の或る野心よららと歌いららと囀り、秋雲に染まりし夕の波が踊って低く曇った空に吸われるであろう―― あかなおさら淡々と耀る三日月の花畑を月の想われ人は、[頃あいを見てスウィッチを捻った、暗闇は、やがて、一つの形になったようだ]鳩の翼で――翔けていった・・・
2012.11.04
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秋桜の花畑で貴方をみつけた薄暮たからもの探すようにらんらんとした眦(まなじり)で明かりそめる月を摑まえていたのです淡淡(あわあわ)とした耀(あかり)に浮かびあがる瞳に金いろの三日月がものおじもせずに裸影をゆだねていました気配を感じた貴方はギリシャ神話の少年のようにこの女神の月を指にからめてはじまりの詩のようにふれたのですどれほど美しい硝子絵の或る野心よららと歌いららと囀り秋雲の夕の波が踊ってなおさら淡淡(あわあわ)と耀(あか)る三日月の花畑を月の想われ人は鳩の翼で翔けていったのです
2012.11.04
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「愛は悲しいものかもしれないわ。」 打ち捨てられた人形のようなひとりぽっちの遠い眼差し、リリアは碧い水球のなかに夢のようにいた。 「愛は女神の壺から止め処なく溢れでて魂ごと浚ってゆき振り返ることもないんだわ。ほんの気まぐれみたいな陽だまりに夢の角砂糖をゆっくり溶かしこむ、そんな砂時計、誰彼なしにはもたされていないから、私はただ月明かりにしか咲かない儚い花時計をたよりに愛のゆくえを黙ってみているしかないの。」 水球のなかからリリアが送ってくるイメージと声、僕にとってはそれがリリアのすべてだった。全景はとらえられず美しい(おそらく美しいのだろう)容貌が時折くっきりとした3次元画像で現れてはカオスに融けていった。しかしリリアの実体のない声はいつもやわらかで、僕の疲れきった頭のなかの繊細なキーを調律した。 「けれど、貴方の心を奏でる水笛のような言葉のせせらぎに愛を浮かべたら、悲しみをさらさら流して優しさだけを珠しずくにして、木の葉のようにたよりない私に、この救われない闇の運命に、ひとつぶの奇跡の輝きをくれる、そんな気がするの。」 リリアのいつものタイミングの良さには舌を巻いた。なにしろ、ゆうべの僕ときたら締め切り間際の請負論文の陳腐さにすっかり嫌気が差しバーボンに救いを求めるところだったから。しかし、なんとしても記憶の糸を手繰り寄せられずにいるのは、リリアとの出会いだった。僕を愛しているのか、たったそれだけの質問、YES/NO のシンプルな答えに、リリアはこんなふうにいつも混濁した話をした。出会いに関する僕の頭の中の記憶チップもそんな感じで混濁させられていた。 「貴方には‥、とびきりシアワセになってほしいの。」 リリアはいつも最後は飛躍しこう締めくくった。そして、僕ははぐらかされた不満とリリアの愛が僕への明白な正のベクトルをもっていることの満足にシーソーされ、こう呟くのがお決まりだった。 「リリア‥、触れたい。」 揺らぐリリアの心はそのままカオスの揺らめきの色となって掴むことができた。暗紫色に浮かび上がる、れもんいえろー、そして鮮やかなオレンジとブルー。この色の変移に、僕は待っている、僕の過去のシナリオを超える色の創出を。桃色への吐息の遷移を。そのあとに生まれる真紅の蕾を。そして未だ触れたことのない新たな色を、リリアの愛そのものの色の誕生を。
2012.11.04
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かわいいウサギの女の子 あなたのゆめのお城ではねてるよ おめかししてるよ鏡のまえで まっ白ふわふわお帽子にはあな2つ アンテナお耳をぴょこんとたてて お耳の体操 1ぴょん2ぴょん‥ お菓子の森へおでかけしましょ ダックワースの橋わたり こんぺいとうの秋桜さんにごあいさつ “こんなステキな秋桜日和ありがとう” “こんな楽しいウサギ日和ありがとう” 森のうさぎさんハッピーしましょ ラタタタタッ♪
2012.11.03
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翳む玉響やうやう白透く朝待ち月のうた詠む愛し風人あり。うつろふ泡沫の世に心もとなく魂鈴泣いて凪いで。されどなれど芒の上風にひた駆けるが吾が兎の耳。此処は刹那の徒人の一振りぴょこり是にて仕舞いにいたしましょうか。それはあまりに疾風風兎の風体風袋で風人の風流風趣風雅な風の騒ぎに、つれない。つくさない。つとめない。つながらない。つもらない。つまらない。ないない尽くしならせめて和いでいっそ艶ある宵待ち月いたしましょう。雫ふりに魂ふりも見紛うばかりの鈴色であるやもしれませぬ。
2012.11.03
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妖精の尽きせぬ黄金のオーラそこだけ深艶をひろやかに輝き細き指異時空のオブラート金粉羽白き腕はふわと総べる止まり木攫えよ浚え、魂ごとさらえイデア存分の根っこまで青き感情はぐるぐる螺旋し憧れをオマージュするこの枷なき連鎖の尖端に creation のびやかに LOVE innovation
2012.11.03
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