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ビクセンからリリースされた、天体望遠鏡の赤道儀。 初代アトラクスの精度に驚いてから、もう20年近くなるのだが、その間、 撮影上の理由などで、高橋の赤道儀に乗り換えたりしながら、それでも 屋外観測用に、二代目アトラクスを購入し、観望会などで常用していた。 初代アトラクスは、ピリオディックモーションを職人さんが追い込んで出荷 されており、結局、職人さんがいなくなるとともに、二代目に後を譲った。 二代目は、スカイセンサー対応になっており、MT-160を乗せて、 一晩で次々とメシエ天体を楽しむ、「メシエ・マラソン」の時には、ヒュイーン、 ヒュイーンと、次から次へ、快適にメシエ天体を導入してくれた。 機械的に追い込めなくなった精度は、ギアの癖をコンピューターに学習 させ、キャンセルするPEC機能で補ってくれる。 この辺りは、好き嫌いもあると思うが、コストダウンには貢献している。 ビクセンは、子どもの頃から馴染みのあるメーカーなのだが、上位機種の アトラクスでさえ、極軸調整のネジがチャチな樹脂製だったりするので、 親父の工場に頼んで、真鍮で作り直したりした。 そのくらい手をかけないと、本格的な屋外観測にはいまひとつである。 それでも、そのチャチさを越える、デザインの良さ、新規性が業界を活性化 しているのは事実だと思う。 今回の三代目は、ビクセン初の百万超えの架台となる。 今のところ、購入予定はないが、店頭で見てみたいものだ。
2010/11/08
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太陽系外の惑星の中で、最も地球に似た惑星が発見されたとのこと。 地球から20光年の距離にある恒星「グリーズ581」の恒星系に、これまでに 見つかった約500の系外惑星の中で、最も生物の生存に適している惑星が 見つかったというのだ。 記憶では、このグリーズ581に関しては、2007年ごろにも報道されており、 おそらく、継続観測を行っていたのだろう。 水も、大気もあるようなので、こりゃ、いよいよかな? 20光年という距離がまた嬉しい。光の速さで20年で行ける(笑) 現在の観測技術では、近場(天文の世界では20光年はすぐそば)を捜すしか ないのだが、逆にいえば、20光年の距離で、地球型の惑星が見つかってしまう ということであり、全宇宙にある恒星の数を考えたら、これはどう考えても、 「人類はひとりではない」という結論を推測してもいいいだろう。 私が子どもの頃、「オズマ計画」という宇宙に向けて電波を発信して、異星人との コンタクトを図ろうとする計画があったが、20光年と言えば、既に、先方はもう、 返信を送ってきているかも知れないぞ。 まさに、映画化もされた、カール・セーガンの名作、「コンタクト」の世界が現実に なるかも知れない。 そのうち、グリーズ星系人が、観光で近所に来るかもしれない。 歓迎の印に、デルタの万年筆をプレゼントしようかな。 さあ、もう、自分たちの欲のために他国を侵略したり、宗教で戦争している場合 じゃない。 この宇宙の一員として、恥ずかしくない種族にならないと、人類。
2010/09/30
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この火星展については、いつも聴いているニッポン放送で宣伝され、 「火星人がいます」と言っていた。 もちろん、信じるはずもないが、どんな展示だろうと楽しみにはしていた。 さて、実際は・・・・ こりゃ、さすがに、金を取る施設だったら、客は暴れるぞ(笑) まあ、洒落ということで。kaseiten05 posted by (C)kirk1701
2010/08/12
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火星展のコンセプトは、火星探査に関する3つの手法(オプション)を提示し、 アンケートの形で来場者の感想を得ようというものであった。 既に米国が行っているように、地表を走り回るか、軌道上から継続観測を 行うか?などのオプションが提示されていたが、実際は、各国が分担して、 全てのオプションを実施して欲しいものである。 そして、早く木星の衛星・エウロパを目指して欲しいと、アンケートに記入した。 改めて、税金を使っての研究には限界があると思った。kaseiten04 posted by (C)kirk1701
2010/08/11
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東大博物館に入ると、直ぐに受付の方に、写真撮影について確認。 火星展のフロア内のみは撮影可能ということだ。 が、火星展の雰囲気がしないので訪ねると、「奥の方」とのこと。 で、入口を入るとそこには、ちょっと驚くくらいの数の人骨標本が並び、 末っ子なんぞはちょっと引いていた(笑) さらに進むと、火星探査船の試作機などが置いてあり、そのさらに奥に、 火星展の展示があった。 思ったよりこじんまりとしており、ちょっと拍子抜けした。 で、まず目に着いたのが、この「火星から来た」とされる隕石標本である。 しっかりと、負圧(真空に近い?)で保管されたこの石が、なぜ、火星から 来たと言えるのか?についてもしっかり解説されていた。kaseiten03 posted by (C)kirk1701
2010/08/10
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何とか子どもを引きいれようと、天文関係のイベントには連れ出すようにしている。 東大博物館で、「火星展」をやっているということで、7月末、足を運んだ。 本当に暑くて、御徒町あたりから歩こうかと思ったが、丸ノ内線で最寄まで。 東大の建物が見えてくると、アドレナリンが出てくる。 コンプレックスなのだろう(笑)、何しろ私の出身校は旧二期校で、東大の 「滑り止め」にされていた国立大学で、教授陣はやはり、東大で教授になれ なかった天下りの先生が多かったのだ。 それはさておき、東大の博物館に到着。 静かな佇まいに期待は膨らむ。kaseiten01 posted by (C)kirk1701kaseiten02 posted by (C)kirk1701
2010/08/09
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子どもの頃は、真空乾燥技術で1cm角程度に固められた牛肉などが、 科学雑誌などで紹介されていたが、随分、進化したものである。 レトルトものが多い中で、「やきとり」まであるのには笑った。 意志の強い宇宙飛行士は大丈夫なのだろうが、私なんぞだったら、 焼き鳥を見ただけで、一杯やりたくなってしまうだろう(笑) ノンアルコールのビールあたり、そのうち、持って行けるようになるのだろうか?JAXA_02 posted by (C)kirk1701
2010/08/05
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丸の内、丸善の前にあるJAXAのスポットに、カミサンと末っ子で出掛けた。 愚かな民主党の事業仕分けで、この施設も廃止される方向のようだが、 実際、子どもを連れて訪ねてみると、コンパクトな中にも、なかなか充実した 展示があり、面積当たりの情報量は、充分以上と感じた。 さらに、これだけアクセスが良ければ、気軽に立ち寄ることが出来、この施設が 仕分け対象になるとは、日本も先が見えた。 こうなったら、丸善辺りが一肌脱いで、提携してくれないものだろうか? 或いは、横浜辺りでも手を挙げてくれる店はあると思うぞ。 民主党のような、お子ちゃま政権が形だけとはいえ、舵取りをしている以上、 民間が頑張るしかないと思う。 いっそ、有料にしてくれてもいい。 その位、うちの家族は興味津々で楽しんでいた。 宇宙服での記念撮影をしたが、係の方に、 「お父さんは、いいんですか?」と聞かれ、ちょっと照れてしまい、結局、末っ子 だけが撮影したが、ちょっと惜しい気もした(苦笑)JAXA_01 posted by (C)kirk1701
2010/08/04
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先日回収された”はやぶさ”の”置き土産”ともいえるカプセルに、ガスが 混じっているのが確認されたという記者会見があった。 今後、某かの分析結果が出れば素晴らしいとは思うが、まずは、無事 地球軌道に戻った制御技術でよしとすべきではないだろうか? このところ、天文ファンの立場ながら、JAXAの問題点が目についたので記す。 「はやぶさ」の帰還を「しゃぶりつくさん」とばかりに閣僚に詣で、予算増額を ねだったり、大したこともない会見を開きすぎる点、所詮、「国に面倒みてもらおう」 という、さもしさが感じられる。 確かに「はやぶさ」プロジェクトは予算的にも成功と言えると思うが、対して、 「国際宇宙ステーション」に関する、盲信的米国追従の無駄遣いはどうか? 先日、言葉は悪いが「この人がいけないのは可哀想」と、お義理で行かせた 女性飛行士の経費などを削減して、「はやぶさ2」に回せばいいのでは? JAXAのプランには、肝心の「民間への還元」という視点が抜けており、お題目 は「宇宙ビジネス」といいながら、民間から金を集めようという、「泥臭い」行為 から、逃げているように見える。 結局、民間製造業にも見掛ける「研究バカ」の集団ではないのだろうか? 確かに純粋に学術的な研究も必要であるが、それはあくまで、経営余力で 行うべきであり、そのために稼げる「本業」を確立すべきである。 ほんとうに「はやぶさ」が愛しいと思うのならば、中長期の計画実施のための 経営基盤を確立することが急務であろう。
2010/06/26
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和歌山大学のライブ中継。 ストリーミングの時差で3分遅れで、カミサンとはやぶさの最後を観ることが できました。 想像以上に明るく燃え尽きたはやぶさ。 まさに完全燃焼。 お疲れさまでした。
2010/06/13
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和歌山大学の現地中継を観ています! カプセルの切り離しは成功とのこと。 あとは、再突入。 でも・・・・やっぱりなんか寂しい。
2010/06/13
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今月26日(土)夕方、日本全国で観測可能な部分月食。 昇って来た月が約半分ほど、地球の影に隠される。 ※参考までに2000.7.26の皆既月食の時の画像をUPします。 一枚目の画像ぐらいまで欠けると思います。 二枚目の皆既までは、今回は行きません。 6月13日(日) 23時頃(日本時間)、ついに「はやぶさ」が帰還します。 以前にも書きましたが、小惑星イトカワに、我が家のメンバーの名前を含む、 多くの人たちの名前を刻印したマーカーを打ちこみ、タッチダウンも果たし(?) 小惑星のサンプル(砂?)を運んで帰って来ます! サンプルを採集したカプセルを地球に向けて投下した後、本来の計画では、 地球軌道を離脱し、太陽を挟んで、丁度地球の反対側に静止する予定だった ものの、もはやケミカルエンジンは正常に機能せず、結局、カプセル放出後、 大気圏で燃え尽き、その生涯を終えます。 八百万の神を教え込まれた日本人の私には、「はやぶさ」が単なる探査船には 思えず、本当に不憫で目頭が熱くなってしまいます。 6月9日、最後の力を振り絞るように軌道修正を終えたはやぶさは、懸命に 地球に、向かっています。最後の務めを果たすために・・・・ 後は、あのバカ中国が軍事目的で行った「衛星爆破実験」でばら撒いた、破片 (=スペースデブリ)などに衝突せずに、目的を果たすことを望むばかりです。 はやぶさが命懸けで放出するカプセル(サンプラーコンテナ)は、オーストラリア の空軍が管理する広大なエリアに着地後、リハーサル済みの手順で回収され、 きっちりと通関手続きをしたのち、日本に戻る予定。 この光景はもちろん、日本からは観測できませんが、遠く日本から、成功を 祈りたいと思います。m07 posted by (C)kirk1701m18 posted by (C)kirk1701 2000.7.26の皆既月食。しつこいようですが、今回の月食では上の写真程度です。 下の皆既食まではいきません。念のため。
2010/06/08
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今世紀になってから、Sky and Telescope誌を定期購読している。 さすが、世界で最も著名な天文誌で、シンプルな編集ながら、内容は なかなか濃く、何より、広告のボリュームを差し引いて考えると、価格も 安い。(定価で5.99米ドル) 辞書なしで仔細に読み込めるほどの英語力はない私でも、格調ある 天文史の記事や、「どこの国もマニアって奴は・・・」と苦笑してしまう、 愛機自慢のコーナーなどは、充分に楽しめる。 広告も興味深く、もちろん、海外製品が多いが、驚くほど日本製の望遠鏡 の広告も多く、ちょっと嬉しくなる。 そんな Sky and Telescope からメールが。 「Help US!」と始まるそのメール、一瞬、あの素晴らしい雑誌であった「月刊天文」 が休刊してしまった(編集者氏の病気が主な原因)時の絶望感と同じ思いが 浮かんだが、よく読んでみると、 「8月号の表紙を選んで欲しい」 というものだった。 いや~、驚いちゃった。 で、候補の3つの表紙のうち、一つをサイトで選んでsubmit。 8月号が届くのが楽しみである。 もちろん、拡販の一環なのだろうが、面白いじゃないか。 歴史ある雑誌だけに、てらいもなくこんなイベントが出来るのだろう。 肩の力が抜けた、良質の企画に、ますますファンになった。
2010/05/20
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本日18日 6:44打ち上げということで、朝食の用意で忙しいカミサンも 呼んで、JAXAのライブ映像を見ていたのだが、「射点の天候による延期」 とのテロップがでた!残念! でも、無理をして失敗して良いレベルの衛星ではないので、じっくりと腰を 据えて打ちあげて欲しい。 気象観測衛星としては、史上初めて他の惑星への送りこまれる、あかつき。 厚い大気に覆われた灼熱の世界である金星。 地球よりちょっと小さくて、ちょっと(?)太陽から離れていたばかりに、温暖な 大気圏を持てなかった火星。 お隣の二つの惑星を観測・調査・分析することで、地球についてもっと深い 考察が出来るようになる。 金星地表からの高度300kmに留まり、2年間(金星年では3年間)の継続 観測を行うとのことである。 観測に最適な姿勢を保持しながら、地球への報告の時のみ方向を変える ”モーメンタムホイール”による三軸制御! 上手く行けば、遠隔制御技術では世界に抜きんでることになる日本の技術。 我々国民も、「人間が宇宙に行った」ということばかりではなく、危険を冒さず に高度な観測が出来る、遠隔制御技術をもっと評価したいものである。 しかも、ヨーロッパ宇宙機関が2005年に打ち上げた、同じ金星探査衛星、 Venus Expressとは、相互補完的な観測をするというのも、低次元の宇宙開発 競争にあけくれた20世紀とは全く違い、まさに理に適った計画である。 次は、木星の衛星・エウロパ(やっぱり魚がいるみたい by National Geographic ) を探査して欲しい。 以前、米国が「ドリルミサイル」で探査しようとして、「生物がいたらどうすんだ!」 と欧州などから猛反発を受けたが、日本の丁寧な技術なら、エウロパの”魚”を 驚かさずに、こっそり観察できるだろう(これも悪趣味だが:笑) 知的水準の低い、民主党に「仕分け」されちゃっても困るから、民間企業・個人 からの出資でやって欲しいぞ、JAXA。
2010/05/18
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事業仕分けは必要だと思うが、これは常設の委員会として、数年単位で継続し、 政治家も参加する民間人、団体もスキルを磨くべきだと思う。 今回の第二弾に続き、民主党の支持率がどん底になると予想される初夏に、 もう一度やるとのこと。 日本国民はバカではないので、そんなパフォーマンスには乗らないと思うが、 民主党のあざとさには、吐き気がする。 さて、先週、無事に国際宇宙ステーションから帰還した山崎さん。 努力が報われ、宇宙に行けたことは祝福したいが、さすがに今回のミッションに 関しては、その必要性、負担する費用を考えると、「仕分け対象」ではないかと思う。 もう、「日本人が宇宙に行った」ということで喜ぶ時代でもないだろう。 日本人の多くは、「行った行かない」よりも、「どんな意義のあるものなのか?」に 関心は移行していると思う。 山崎さんを宇宙で遊ばせる費用を、「はやぶさ」がやったような、「離れ業」とも 思える遠隔操作による、外惑星やその衛星の探査などに振り向けて欲しいもの である。 山崎さんが宇宙ステーションで琴を演奏しても、天文書は書き換わらない。
2010/04/26
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去る1月15日は部分日食だった。 スケジュールをやりくりし、とりあえず午前中で仕事を切り上げ、日没を待ったの だが、やはり関東では観測不可能だった。 西日本の方は、沈みながら欠ける夕陽を堪能できたことと思う。 最近、2012年のマヤ暦の終焉~地球滅亡という、昔から男心をくすぐるタイプの 番組もチラホラ見掛けるのだが、どうも太陽が悪役になっていることが多い。 下の写真は、2005年の太陽黒点を撮影したものである。 特殊なフィルタを装備した、口径60mmのフローライト屈折での撮影。 この「黒点」が電波妨害を起こすことは昔から知られており、黒点の出現が 活発になると、それなりに警戒されてはいたのだが、最近は、この太陽活動自体が 「悪者」になっている番組が目につく。 46億年も反応を続けていりゃ、そりゃ、波もあるだろうに。 太陽がなければ人類もないわけで、いまさら勝手に悪役にする人間って、本当に 幼稚でわがままな存在であると思う。 人類を生みだしてくれた太陽が不調になって、万一、地球が滅びるのなら、それも また運命だろう。 ちょっと宇宙に観測機を飛ばせるようになったぐらいで、太陽を「太陽系のひとつの 構成物」みたいに論じるのはいかがなものかと思う。 最近は、黒点もめっきり減ってしまった太陽だが、私もそれにあわせて、太陽観測 はひと休みのここ数年である。sun_2005-0510 posted by (C)kirk1701
2010/01/17
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年末年始の休みの間も、体調を崩したくないので、いつも通り、AM5:30には 起きるようにしていた。 元旦の朝も、初日の出の前に、目が覚めた。 太陽を遮るのではないかと思うような雲が出てきたので、心配しつつ、撮影。 天体観測をしていると、夜が明けてしまうことはままあり、観測自体も楽しいものだが、 この「薄明」が、中学ごろからは堪らなく好きだった。 「朝焼け」といえば詩心も湧こうというものだが、この歳になると照れくさくて、 やはり「薄明」というタイトルになってしまった次第。2010_0101_SUN-02 posted by (C)kirk1701
2010/01/04
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本年もよろしくお願い申し上げます。 自宅からの初日の出です。 活動停滞期と言われる太陽ですが、我々の存在の源であることには変わりなく、 今年もしっかり拝ませていただきました。 昨年は、”世界天文年”ということでしたが、不況もあってか、業界内の盛り上がり にとどまってしまったように思います。 特にキャンペーンを張らなくとも、例えば1月は木星・土星・火星が見頃ですし、 四季の星座、そして星雲・星団は毎年きっちり楽しめます。 今年もNPO活動などを通じて、ひとりでも多くの方に天文の素晴らしさを知って もらえるよう、地道にやっていこうと思います。2010_0101_SUN posted by (C)kirk1701
2010/01/01
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以前、”天文手帳”の項で書いたとおり、こと、”地人書館”に関しては宣伝めいた 記事をお許し願いたい。 もちろん、アフィリエイトとは無縁である。為念。 久しぶりに、実用的でありながら、「読んで楽しい」ガイドブックである。 1996年に、同じ浅田英夫氏の著で、「星雲星団ウォッチング」という名著があるが、 今回の「星雲星団ベストガイド」は、この本のリメイクである。 が、内容は大幅に改訂されており、 ・カラー写真が増えている ・見え方の説明に、”市街地”と”山間部”での特徴と観測方法が載っている ・それぞれの天体に関する”蘊蓄(うんちく)”が併記されている などを考慮すると、まったく別の本であるともいえよう。 書店で手に取り、久しぶりにわくわくして購入した。 「初心者のための~」と宣伝されているが、我々のようなベテラン、オールドファンに とっても非常に楽しい本である。 確かに、口径30cmクラスの望遠鏡で撮影する、星雲・星団も楽しいのだが、 ちょっとした双眼鏡で、ふと眺める星雲星団も、同じ、いや、気軽な分だけ、 より楽しさも増すというものである。 この宇宙の”至宝”とも言える、星雲・星団の美しさを堪能するための一助として、 非常に優れたガイドブックである。地人書館_星雲星団ベストガイド posted by (C)kirk1701
2009/12/29
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NASAが発表。 先日、月の”極”付近のクレーターに、プローブをぶつけ、跳ね上がった粉塵を 分析した結果ということなのだが、そのやり方はともかく、「月に水が発見された」 という事実は、今世紀有数の発見だと思う。 実は既出の天文雑誌で、インドの探査機が既に水の存在を確認したことは、読んで いたのだが、こうやって報告が続くのは本当にうれしい。 私が生涯で最初に読んだ小説のひとつに(三冊同時に買ってもらったので)、 「月は地獄だ」という小説があり、もう、100年も前の小説なのだが、事故で月面に 取り残された探検隊が、月の岩石を溶かして水を抽出し、さらに電気分解により、 酸素と水素、果ては食物まで合成するという話なのだが、以来、月には水は存在 しないと信じて、月面を眺め、写真に撮ってきた。 しかし、今回、その常識が塗り替えられたことは本当に嬉しい。 戦争や経済問題で、1970年代から宇宙探査がトーンダウンしてしまっているゆえ、 余計に感じる。 写真は数年前に撮影したもので、本記事とは関係ありません。 ※1枚の写真になっていますが、実際は、低空の三日月の条件の悪さをカバーする ために、20枚程度の細部クローズアップを合成したものです。mo1116 posted by (C)kirk1701
2009/11/15
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先日、毎朝聞いているニッポン放送で、この手帳が紹介されていた(!) 私は当然、前世紀から、この「天文手帳」(地人書館)を愛用している。 見開きが1週間でビジネスにも好適な上、その月・週・日の天文現象、月齢、 日出・日没・月出・月没が記されている。 その時期の、主要な惑星の観望に関するポイントも書かれており、天文ファン には「これ1冊携帯すれば」というくらい便利なものである。 巻末の天文資料も充実しており、最近では「天文年鑑」は書棚に揃えている だけになっているほどだ。 さらに扉にはなんと、”星座早見盤”までついており、本当に楽しいものである。 ちょっとしたアウトドアの機会に、「あの星は何?」なんてことになったら、即、 星座早見で調べることも出来るだろう。 たいそうな機材が無くても、簡単な双眼鏡と、この天文手帳だけで、充分に 星空を堪能することが出来ると思う。 同じ天文ファンの友人はもとより、全く天文には興味の無い友人も、毎年この 時期になると購入している。 下手なビジネス手帳より使いやすいからである。 URLを紹介したい。 http://www.chijinshokan.co.jp/Books/ISBN978-4-8052-0815-1.htm さて、日頃こんな宣伝めいた記事は書かない私が敢えてこの手帳を紹介させて いただくのには理由がある。 地人書館が毎年発行していた、「天文観測年表」が今年を以って廃刊になるとの 知らせが届いたからである。 HPによれば、年表に載っている各数表が、いまではインターネットで取得できる ことにより、この10年は採算割れだったということだ。 2007年から休刊になってしまった「月刊天文」といい、「良質な専門書」が 立ち行かなくなっている現状は、何とも寂しい。 2000年頃から、月刊天文のフォトコンには随分入選させていただいたのだが、 休刊になってからは、他の雑誌に応募する気力も失せた。 ただ、月刊天文は編集者氏の体調の問題ということで、仄かな期待は持って いるのだが・・・。 まるで、カタログ誌のような、天文雑誌に比べ、あくまで「科学教育」的視点から 書籍や雑誌作りをしてくれている地人書館。 同じHPによれば、天文手帳はかなり売れており、ここしばらくは安泰のようで あるが、もう、心配でたまらない。 そんなわけで、宣伝めいた記事をUPさせていただく次第。
2009/11/09
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2001年に登録したものの、2004年の冬までは放置状態。 以来、モデルガン・エアガンがいつの間にかメインになりながら、多くの知己に 恵まれ、私の40代を本当に楽しいものにしてくれている、このブログ。 ディープな趣味を中心としたブログにもかかわらず、アフリエイト系を除いても、望外に 多くの皆さんにご訪問いただき、感謝です! 今日、たまたまリアルタイムに40万ヒットをウォッチすることが出来たので、 ばらだぎさんの真似をして、スナップショットを載せてさせていただく次第。 キリ番が常連さんだったら、ささやかなプレゼントを企画していたのだが、幸か不幸か 特定できない方に踏んでいただいたようだ(笑) ときには「ドン引き」されるようなコメントも書いてしまうとは思いますが、今後とも よろしくお願い申しあげます!BLOG_count-edit posted by (C)kirk1701
2009/08/13
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くもりの予報だったが、一応、午前中は休暇をとり、望遠鏡をセッティングし、 子供と一緒に、晴れ間を待った。 末っ子は天文ガイドの付録の小冊子で、食分(欠け具合)を知らせてくれるが、 空には虚しく雲が広がるばかり。 が、永年の天文マニアに、雲も温情をかけてくれたのか、10:25頃と、11:00頃に わずかな晴れ間を与えてくれた。 コロナドフィルタを使用してのビデオ撮影は、10:25頃の1~2分程度。 雲の流れで、ピントも合わせづらい状況だったが、何とか撮影と観察に成功。 写真は、予備のカメラで撮影した、11:00頃の日食である。 今回は、マスコミが騒ぎすぎの感があったが、海外も含めれば日食は比較的 珍しくない天文現象である。 それでも、今回の日食をきっかけに、空を見上げる子供たちが増えてくれると 嬉しいのだが。sun_20090722 posted by (C)kirk17012009-0722-ryou posted by (C)kirk1701
2009/07/22
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今月22日に日食がある。日本国内でも南のほうでは皆既日食となる地域もあり、 例によって、マスコミが煽り立てる。 天文ファンとしては、「こんなときばっかり」と思いつつ、それでも、これをきっかけに 多少なりとも盛り上がってくれれば、それはそれで嬉しい。 私の住むエリアでは部分日食なのだが、晴れればしっかりビデオに収めることに なるだろう。 鑑賞には、ちゃんとしたフィルターを使用するのが理想的だが、小さなお子さんの 居る家庭には、ピンホールなどを使用した投影観測をオススメしたい。 A4程度の大きさの画用紙に、針などで極小の穴を開ける。 太陽の光を穴に通せば、丁度、画用紙で陰になった部分に、欠けた太陽が可愛く 投影されるだろう。 さて、オリオン座にあるベデルギウス(変光星として有名)がかなり縮小している という報道があった。 赤色巨星であり、収縮後、超新星爆発を起こす可能性もある星である。 太陽系からの距離は640光年。現在の縮小は640年前のものであり、仮に今 爆発を起こしたとして、それが観測できるのは640年後である。 逆に言えば640年前に爆発してくれていたとすれば、これはなかなかの観測 対象になることは間違いない。 日食・月食も嬉しいが、超新星爆発なんて生きている間に見れたら、本当に 幸運であろう。
2009/07/08
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2年ほど前から、あふれかえる道具類を収納するために借りていたトランクルーム。 2階部分を借りていたために、非常に使い勝手が悪かったのだが、この春、やっと 1階に空きが出たため、引っ越すことが出来た。 先週、引っ越しを終えたのだが、いや~使い勝手が良い。 家から近いので、出退勤の途中に気軽に荷物の出し入れが出来る。 おかげで、車に常時積んでいた天体望遠鏡の赤道儀(約30kg)×2や、ウェイト類を 収納することができ、車が軽くなった。 1800ccのワゴン車なので、効果は露骨に現れ、発進時などは気をつけなければ ならないほどである。 おかげで、燃費向上にもつながり、いいことづくめである。
2009/06/24
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私と末っ子が、カミサンから義理チョコを貰うバレンタインデー。 午前中の稽古では、100Rの組手を軽々とこなしながらも、昼食後には既に発熱。 夜は、知人と既に飲み会が入っており、市販の解熱剤で調整しながら、結局、夜半 まで身体に無理をさせることになってしまった。 毎年この時期には、季節外れの高気圧で冬場では貴重な好シーイングが訪れ、 絶好のチャンスなのであるが、今年は残念ながら、天気には恵まれなかった。
2009/02/14
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土星のシーズンが始まった。 今月は、9時ごろ昇り、3時頃に南中となる。 今年は、ファンには待望(?)の輪が非常に細くなった土星が楽しめる。 馴染みのない方には「輪がなけりゃ土星らしくない」と言われそうだが、 数年に一度の現象なので楽しみにしている。 また、9月には、土星の輪と同一面上に地球が来るため、約15年ぶりの 「輪の消失」が起きるが、この頃には太陽が近くに見えるので、観望は できないと思った方が良いだろう。 土星の輪は毎年傾きを変えるので、本体の縞模様自体は木星に比べて あまりにも変化は地味だが、輪の観望は、毎年違った楽しみがある。 比較的安定した観測機材で、惑星のビデオを記録するようになって、 もう、10年になる。 画面に映る10年前の土星を見ていると、機材の進化を感じるとともに、 当時の出来事なども合わせて思い出され、楽しいものである。 特に、音声が同録されているので、いまは中学生になった娘がチョロチョロ しているのを叱りつけている柄の悪い声など、大笑いである。 以前は、面白くて毎回10~20分も録画していたが、最近は余程良好な シーイングのときでもない限り、1~3分程度である。 代わりに、シーイングの良い時は、Webカメラによる撮像も併行して行っている のだが、PC初め機材がゴタゴタするので、ビデオカメラは今でも重宝している。 HDDなどの媒体に変えることも検討中なのだが、最近の機種はCCDサイズが 小さくなってしまっているものが多く、望遠鏡との相性を考えると、必ずしも 「新製品なら良い」というものでもない。 昨年、マンションの大規模修繕で移動してしまってから、未調整のままの 赤道儀の極軸も合わせなければならない。 北極星が見えない南側のベランダなので、極軸の修正・調整は非常に 根気の要る作業になる。 真南の星や真東の星を視野に入れ、その変化を見ながら調整するのだが、 このときもスケール代わりに、ビデオに付属しているモニタが重宝だ。 が、最新機材を使っても、否、装備品の多くなった最新機材こそ、最後は 気力・体力がものを言うこの趣味。 特に屋外観測の場合は、機材設置のためにウェイトトレーニングを欠かさない マニアまでいるのだ(笑) 身体もしっかり鍛えておかなくてはいけない。
2009/01/05
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本年も宜しくお願い申し上げます。 例年通り、近所に住む友人を招待しての宴がやや長引き、今朝は起きられないかと 思っていたのですが、今年も何とか自宅から初日の出を拝むことができました。 そのままUPしようとも思いましたが、ちょっと文字を入れて年賀状風味にしました。 皆さまにとっても、よき一年でありますように。
2009/01/01
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現象的な、「今の宇宙」を直接観望・観測することになって40年近くなる。 私が子供の頃には、学術的にも結構あいまいだった、この宇宙の寿命に関して、 近年では、約240億年から約320億年と、結構はっきりと提唱されている。 太陽寿命が100億年(現在約46億年)とすれば、太陽と人間を置きかえれば、 現在、私と太陽は、ほぼタメである(笑) で、私から数えて3~4代目の子孫の代で、宇宙が終わってしまうことになる。 ちなみに、お馴染みのアンドロメダ大星雲と、約30億年後には衝突し、楕円銀河と なる可能性もあるという。 これは、子供の世代での話、と置き換えることができる短さである。 「え~?そんな短いの~?」と、常々思っていたのだが・・・・ 最近、「サイクリック宇宙論」なる学説が提唱され、最終的にはなんの動きもなくなり 「熱的死」を迎え、「虚無の空間」になってしまうはずの宇宙が、実は50回程度、 死と再生を繰り返してきたというのである! つまり、我々は49回繰り返されてきた「ビックバン」によって、いまここに存在している というのである。 某誌によれば、「前世の痕跡」も将来的には観測可能ということで、研究の進展を 期待するばかりだが、なんだか、凄くうれしくなった。 「我々の宇宙が終わっても、それが本当の終わりではない。」という希望がもてる ようになったからである。
2008/12/16
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主宰しているNPOでは、地域での天体の観望会を開催・協力している。 今回も近隣の某学校から12月に声を掛けていただいたので、喜んで協力する つもりでいるのだが、天候以外にも、月齢などをはじめ、相手が自然現象で あるだけに、メニューを考えるのも楽しい半面、難しさがある。 12月は木星は沈みそうだし、土星は真夜中に昇ってくるしで、短時間で観望慣れ していない生徒さんに楽しんでもらうには、厳しいタイミングである。 しかも、月も上弦(半月)を過ぎ、コペルニクスなどの著名なクレーターは楽しめるが、 上弦前後の、真横から太陽を光を受けて、数多くのクレーターなどの地形を、 コントラストよく楽しめる時期は過ぎてしまう。(下の写真より、ちょっと太ってしまう) 私が子供の頃は、家の前の公園で望遠鏡を覗いていると、会社帰りのおじさん達が、 「何が見えるの?」と寄ってきたものである。 最初の頃は、正直、自分の観望時間が邪魔されているように感じたこともあったが、 いつしか、駅前で買った焼き鳥や、ビールなどを片手に集まるオッサン達と、 和気藹々と観望を楽しみ、小学生のくせに、大の大人を相手に月や木星の知識を 滔々と述べ、それなりに楽しんでもらったものである。 当時、私が持っていた望遠鏡の性能では月と木星のぐらいしか楽しめなかったが、 今の望遠鏡では、本当はかなりのものを楽しむことができる。 が、残念ながら、夜空が明るくなってしまい、せっかくの技術の進歩(コストダウン) を生かすことができなくなってしまっているのは、皮肉な話だ。 それでも、「きれい~」とか「すっげ~」という若人の声を聞くだけで、今でも堪らなく 嬉しいのも事実である。 来年あたりからは、最寄りの警察署に声をかけた上で、「ストリート観望」も試して みようかとも思っている。 デジタル映像で、すばらしい月・惑星の映像が楽しめるようになったとしても、 自分の肉眼でとらえる星々のあの青々とした輝きには及ばない。 低倍率の双眼鏡などで、M45(すばる)を眺めたときの絶景は、TVでは決して 味わえないだろう。 moon-2008-1124 posted by (C)kirk1701
2008/11/24
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GUNもマイナーな趣味で、子どもの頃から、冷たい目線を浴びることはよく あったのだが、天文趣味も同様である。 子どもの頃は、家の近所(というより隣)でやっているのにも拘らず、 天体観測にはご法度の懐中電灯を煌々と照らしつけてくれた、おまわりさん たちや、最近では、散々、望遠鏡のことを聞いた後、 「で、”覗き”に使ったことある?」とニヤつく中年オヤジたち。 自慢ではないが、度々このサイトでも紹介している、現在の主力望遠鏡は 赤道儀の重心位置が低いため、ベランダでは水平には向かない。 さらに、私自身、人並みの男ではあるが、覗き趣味はまったくない(笑) 空手もそうだった。 私が子どもの頃は、やはり「喧嘩の道具」と位置付けられており、 「柔道は健全なスポーツ、空手は喧嘩道具」と思われている節があった。 事実、高校の格技授業での柔道の練習中、腕立て伏せがあまりに楽なので 有効に時間を使おうと、三本指でやっていた私に目を留めた、柔道の教師が、 「ほ~。空手かい?」と、指立てをしている私の手首辺りに、足を乗せてきたりと、 徹底的な嫌がらせを受けた。 乱取りのときも、徹底的に私を付けねらい、なんとか落とそうと本当に しつこかった。 カッと来て、彼が重心を下げ大股で近寄ってき、私の襟をつかんで引き寄せ ようと身体を入れ替える直前、彼にぶつかるように、膝を金的にたたきつけた。 事故を装うため、一緒に倒れこみ、心配する気振りで悶絶する彼の腰を 後ろから押したりしたが、回復した彼が、 「空手は汚ねえから嫌いだよ!」と吐き捨てるように言ったのは、忘れていない。 それでも、道場内の事故であり、プライドも高かったのか、まったく問題に されずに済んだ点、彼を評価している。 こうして、気が付けば人生の大半を注ぎ込み、愛しつづけた趣味たちが、 極めてマイナーであり、ともすれば、眉をひそめられることもあることが、 今の私には、何だかとても誇らしく思えるのだ(笑)。
2008/11/10
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2001年に開設後、2004年まで忘れていて、何か書こうと思ったのが、 2004年7月。 自己満足のブログに、見識の高い皆さんからのコメントをいただき、 私自身、趣味の楽しさが数倍にも増したこと、改めて御礼申し上げます。 今後とも、よろしくお願い申し上げます。
2008/08/27
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コンタクトレンズ?のCMでは、大型のカセグレン望遠鏡が登場し、キムタク主演の ドラマ「CHANGE」では、主人公が、天文ファンという設定で、2回目まではしっかり 天体望遠鏡が登場している。 ビクセンの望遠鏡なのだが、コントローラの説明があったり、第1回では、屋外で セットアップされての観望シーンなど、マイナー趣味に生きる私としては、嬉しい 限りである。 「キムタクがやってんだったら俺も(私も)」なんて、安直なファンが増えても困るの だが、 「ふ~ん、世の中にはこういう趣味もあるんだ~」と、多少認識されるのは嬉しい 気持ちである。 気になるのは劇中、「綺麗な星がみたいからと、田舎に引っ越したロマンティスト」と まるで、天文ファンを「社会不適合者」扱いするような台詞である(笑) 抗弁するのも大人気ないが、しっかり社会に適合して稼がなければ、高額な機材は 買えないし、その機材とて重量ゆえ、かなりの体力が無ければ使いこなすことは できない。 屋外観測でのセットアップなど、ちょっとしたウェイトトレ並みにエネルギーを使う。 いきおい、TVでイメージされる、線の細いロマンティストの天文ファンというのは、 ほとんどお目にかからない。 海外、特にアメリカなどではさらにエスカレートし、トレーラーで直径1mの主鏡を つけた大型望遠鏡を引き回し、観望を楽しむ豪の者も珍しくない。 ま、こうしてブログに書いてしまう辺りが、まさにマイナー趣味人の典型だが(笑) できれば今後の展開で、キムタクが総理大臣になって、市街地の照明をすべて 光害防止タイプに代え、最終回は、たっぷり一時間、天体観望の薀蓄を語り尽くして くれれば言うことなしだが、私ですら、そんなドラマはみたくないなあ(苦笑)
2008/05/20
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早いもので、入居して13年になるマンション。 今年、大規模修繕を行っている。 ベランダの工事もあるので、物が置けず、常設の赤道儀も部屋に引っ込めた。 また、極軸を合わせるのが一苦労だが、それ以上に、この時期、観測ができない のが痛い。 まあ、どうしてもという時は、屋外観測に行けばいいのだが。 ということで、太陽観測・惑星観測・写真撮影ともに休眠中である。 いい機会なので、愛用のμ250をオーバーホールに出そうと計画している。
2008/05/11
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BORG125EDは、もう7年ほど前に購入した鏡筒だが、安価なラインナップの多い BORGシリーズとしては比較的高額なモノだった。 最近発売された125SDもかなり優れもののようだが、67サイズをターゲットにした EDに比べ、SDはデジタル一眼のCCDサイズを前提としている点で、ED鏡筒は手放せない。 確かに、CCD撮影などで使用した限りでは、光学性能的には満足しているが、 カメラを取り付ける部分は、BORGパーツそのままなので、機能的に優れている反面、 強度的にやや難がある。 ズバリ、肉厚がイマイチ薄いのである。 まあ、この辺りは他社パーツで代用すれば事足りるのであるが。 その分、フィルタの交換は非常に簡便である。 バネで固定されているフィルタを取り付けたフレームをちょいと指でつまんで 取り外せる。 架台さえしかっりしていれば、モノクロながら高感度のCCDなどのフィルタ交換も 可能だと思う。 (実際は、CCDのフランジ側にスライド式のフィルターを使ったのだが) 指は、末っ子の指を借りた。
2008/04/11
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安価なパーツだが、非常に重宝している。 中央のダイヤルを回すと、中のミラーが45度回転し、対物レンズからの光路を 2方向に切り換えるものである。 この場合は、ガイド星を確認するための接眼レンズと、ガイドウォークのCCDカメラを 切り換えるようになっている。 撮影時には、本当に重宝であるが、切換えを忘れると、CCDにガイド星の光が届かず、 間抜けな結果になってしまう(笑) BORG77は焦点距離が短いので、接眼レンズを長焦点のものに換えれば、ちょっと 贅沢なファインダーとしても使用できる。 うちの鏡筒の中では安価なものだが、子どもの頃に愛用していた80mmアクロマートの ”オズマ80”に良く似た見え味で、嬉しくなってしまう。
2008/04/10
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数年前は、セルフガイドチップ付の冷却CCDで撮影を行っていたが、今年になって、 デジタル一眼の性能を確認してから、古き良き(?)ガイド鏡併用の撮影に俄然、 興味が沸いてきた。 高性能の”ガイドウォーク”を使用した新しいシステムは、BORG125EDにデジタル 一眼を装着し、となりのBORG77に、ガイドウォークをセットし、撮影を行う。 このガイド鏡としてオークションで入手したBORG77(アクロマートレンズ)の性能が、 予想外に良く、ガイド星を探しつつ、ついつい観望してしまうほどである。
2008/04/09
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高橋製作所の経緯台。 オートガイダーを取り付けるガイド鏡と一緒に、オークションで入手した。 以前はアトム製の架台を使用しており、これはこれで非常に良いものだったが、 高橋の方が、固定がしっかりしているので、安心感が違う。 さらに、これ単体で経緯台として使用できるので、この夏辺り考えている ベランダへの、”子どもが自由に観望できる望遠鏡”の設置のときには候補に なる可能性もある。 もっとも、経験から言えば、最初はフリーストップの方が良い様に思えるのだが。
2008/04/08
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天体望遠鏡の世界には、あらゆる規格のネジが溢れている。 基本的な、接眼レンズを差し込むような部分は、国際的に標準化されているが、 各種付属品の取り付けは、各メーカーごとにいろいろなネジが使われている。 当然、ひとつの付属品を、いくつかの望遠鏡で共用しようとすると、接続用の リングがたくさん必要になる。 写真のBOX内のリング。 ジャンクではなく、総て必要があって揃えたものである。 AというパーツをBという望遠鏡につけようとした場合、下手をすると、このBOXの なかのリングをとっかえひっかえ、試行錯誤することになる。 頻繁に組み換える者には、それぞれに同一のリングを組み込んでしまっている ものも多いが、只のネジを切っただけのリングが、結構、いい値段である。 とうことで、最近は、それぞれを小さなビニル袋に入れ、簡単な用途を書いたメモを 一緒に入れるようにしている。
2008/03/21
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先週末、やっと満足する土星観望が出来た。 ここ数年、2月中旬に来ていた高気圧が、やっときてくれた。 ビデオのモニタでピントがあった瞬間、「お~っ」と声を出してしまったぐらい、 ぼってり(惑星にはいい表現です)と落ち着いた土星が。 時間が早く(22時ごろ)だったので、自動車、電車などの遠く、僅かな振動を 拾ってしまい、撮影はやや問題点の残るものだった。 画像は、取り合えずの処理をしたものだが、ウェーブレット変換などはほとんど 使用していない。 そのくらいの好シーイングだった。
2008/03/10
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2002年に購入し、そのまま使わずにいたタカハシ製 Temma2用の コントローラー THC の試運転をしてみた。 最近は、専ら惑星ばかりになっていたので、自動導入の必要性がなく、 そのままにしていたのだが、このところ、俄然、星雲・星団撮影に目覚めた ため、眼視では確認できない暗い天体を、視野内に導入する必要性が 出てきたというわけだ。 旧アトラクス赤道儀時代は、ピクシス(ノブオ電子)を使用しており、これは これで、非常に使いやすいものであった。 その後、スカイセンサーを使いようになり、現在でも屋外観望用の新型 アトラクス(さらに新型が最近発売されたが)にスカイセンサー2000PCを 利用している。 さて、Temma2用のTHCだが、写真のとおり、いまどきとは思えない、無骨な デザインである。 工場などで使用されている設備のコントローラーでも、もう少し、優れた デザインである(笑) 赤道儀(EM-200)のRS232Cポートに接続する。 電源は、センタープラスの12Vが別途必要で、これは面倒だ。 そんなに電力が必要なのか??? 取扱説明書が、これまたわかりづらく、さすがタカハシである。(笑) どのような動きになるのか、不安もあるので、鏡筒はセットしないで、μ250用 の固定金具を鏡筒にみたて、鏡筒方向を、テレスコープ・ウェスト(西側)にし、 ほぼ天頂に向ける。 初期設定で、ピコピコと、日付・時刻・緯度・経度などを、延々と入力していると 既に日が暮れてしまった。 まあ、今日は曇りなので、試運転のみで終えるつもりだからいいやと、のんびり 操作を続ける。 赤道儀側のコントローラーで、雲の向こう、おそらくシリウスがいる辺りに鏡筒 を向け、アライメント。 タカハシの場合、アライメントは1点である。 しっかりしたエンコーダーと、赤道儀が正確に極軸セッティングされていれば、 確かに、1点アライメントでOKなのは理解できるが。 いよいよ試運転。シリウスからM42に向くよう、入力する。 クウィーンというパルスモーターの甲高い音とともに、鏡筒は、M42の方に向く。 続いてM45に向ける。再度、クウィーンと、テレスコープ・イーストに変わりながら、 天頂付近のM45に向く。 一応、試運転は成功したようだが、このコントローラー、なぜ不評なのかが、 良くわかった(笑) 後は、導入精度などを観望・撮影時に確認してみよう。
2008/03/08
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新進の天文ショップ”趣味人(シュミット)”から発売されたオートガイダーである。 右端のWebカメラをガイドスコープに装着し、撮影中、天体の日周運動に合わせて 駆動している赤道儀の”微調整”を行ってくれる。スグレモノだ。 以前、冷却CCDを使っていた時は、SBIG社ST-7にオートガイド用の小さな CCDが撮影用CCDの脇に付いており、こちらが視野内の恒星を自動的に 追尾してくれ、その機能に驚いたものだ。 現在は、さらに手軽なデジタル一眼を使っているのだが、オフアキシスガイダー を使うにしろ、ガイド鏡筒を使うにしろ、オートガイダーは別に取り付けなければ ならない。 先日は、まあ、楽しみもあって手動でガイドをやってしまった。 が、さすがに肩や背中がパンパンに凝り、このままでは、撮影自体が嫌いに なってしまうのではないかと、オートガイドを考えることにした。 ST7をオートガイダーに使うことも考えたが、重装備になってしまい、本末転倒。 さらに、屋外での電源供給に不安が残る。 ということで、”ガイドウォーク”にたどり着いた次第。 電源はPCのUSB端子から取ることが出来、接続も簡便極まりない。 カメラは、本当に軽いセレストロンのWebカメラなので、架台にも優しい。 非常にわかりやすいマニュアルどおりに、キャリブレーションを行い、ガイドテスト をすると、まあ、キッチリとした仕事をしてくれること。 春~夏の星座に点在する星雲・星団の撮影が、いまから楽しみだ。
2008/03/06
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先日引っ張り出したεだが、ガイディング・スコープ取り付けのバランスが悪く、 赤道儀は頑張れるものの、ガイド精度を考え、別の取り付け方にトライ。 (過去記事→http://plaza.rakuten.co.jp/kirk1701/diary/200802160000/) タカハシのTMGマウントにガイド鏡を取り付け、”親子亀”スタイルにしてみた。 ガイド鏡は、軽くて、意外と高額性能も良いBORG77に換えた。 バランスは取り易くなったが、やはりモーメントが大きくなり、バランスウェイト(錘)は、 3個も必要になってしまう。 ガイド星を導入しやすくするために、TMGマウントを載せているのだが、精度・バランス の問題で、イメージシフトなどの装置に換えて、さらに、”親亀”に密着させた方が 効率は良さそうである。 それにしても、短焦点のεにBORG77が背負われている姿、何とも愛嬌があったので ついパチリ。
2008/03/02
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ということで、もはやジャンクボックスとなっている、各種アダプタ、リングのケースを あさってみると、35年間の天キチ(当時、身内にはガンキチ,天キチと呼ばれていた) 歴そのままに、リングが出てくる。 片っ端から、クルクルと装着してみるが、残念ながらどれもあわない。 早速、都内のショップに電話で注文。迅速に届けてくれるのが嬉しい。 左側の部品で、εの補正レンズの前に、φ52の光害カットフィルタを装着できる。 フィルタ自体が2万円程度のパーツなので、リングを噛ませるだけで共用できるのは コストダウンとなり、助かる。 小物パーツは、必要なときに買い、しばらく使わないと、何のためのパーツだかが 判らなくなることが多い。 これからは、写真のように、袋に入れ、用途を明記して保管することにしよう。
2008/02/25
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屋外観測で大活躍してくれた、バッテリーSG-1100(天文ショップ改)。 もう、8歳ぐらいになるだろうか。 この冬、某中学校での観望会ではついに、”明り取り”になってしまった。 バッテリーの劣化が激しく、赤道儀を”唸らせる”には力不足になってしまった。 オークションで入手してあった、格安のSG-1100を代用にしようとしたら、 なんとこの新品、いきなり調子が悪い。 上手くすれば二個イチに出来ないかと、バラしてみると、新型は、出力側の接点の 固定があまい。それで、配送中に外れかけていたようだ。 他にも、細かい部分で、仕事の甘さが目に付く。 とういことで、捨てるはずの参号機を分解し、バッテリのみを新型のモノに交換し、 無事、参号機は今しばらく、活躍してくれることになった。 なんだか、ちょっと嬉しい。
2008/02/21
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先日購入した、笠井トレーディングの WIde Bino 28。 私自身、及び家族は本当に、楽しく星空散歩などを楽しんでいる。 土星撮影や、M42の撮影の合間に、チョコっとコイツでおおいぬ座や、 玄関先でプレアデスや、カシオペア座を覗いている。 →http://plaza.rakuten.co.jp/kirk1701/diary/200801300000/ 水曜日、友人たちとの宴会にコイツを持ち込み、 「今年はコイツで、星空をしゃぶりつくすぜ~」などと開陳。 宴の後、最寄り駅前のロータリーの植え込みに、5人ほどのおじさんが並び、 コイツを順番に覗く。 駅前ゆえ、水銀灯、コンビニの明かりと、とても肉眼では星座を辿るのは 困難な環境なのだが・・・ 「オッホッホ~」と、天文経験者の友人からも、いい感じの笑い声が漏れる。 逆に、あまり天文に興味の無い友人からも、「すっげ~!見えるじゃん」と 実は、こんな小道具で、見える星がドバッと増えることに驚いてくれた。 ロータリーに停車しているドライバーから見ると、なんとも不審な光景で あったろうと思う。 「星見道具」の楽しさを気軽に友人に紹介できる、そんな付加価値のある 一品でもあることを再確認し、何とも嬉しい夜であった。
2008/02/20
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デジタル一眼での撮影に味をシメ、置き場所がなく、友人宅に預けてあった、 ε-160を呼び戻した。 高橋製作所が、往年の名機を”限定復刻”したこの鏡筒は、2~3年前に 屋外撮影用に購入したものの、横着して、そのまま使用していなかったものである。 現在では、ε-180EDという機種がフラッグシップとなっているが、この鏡筒も コンパクトさと口径がバランスしており、やはり素晴らしい。 が、勢い込んでセットアップしたものの、鏡筒にカメラを取り付けるマウントが、 Fine Pix S3Pro(Nikonマウント)に合わない(爆) 何とも間抜けな結末に、せめて記念撮影をしてあげた次第。 翌日、早速マウントを手配。あと、光害カットフィルターもなんとか工夫しないと。
2008/02/16
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随分前に購入した写真用鏡筒である。 当時、100万UPがあたりまえの、写真用屈折鏡筒の中にあって、半分くらいの 費用で入手できた、ヒット商品である。 今回、久々に引っ張り出した。 となりについている小さな望遠鏡はガイド用鏡筒だ。 20年ほど前に、MT-130で直焦点撮影をしていたころのものだ。 冷却CCDを購入してから、そのセルフガイド機能のおかげで、出番もなくなって いたのだが、比較的短時間露出で済むデジタル1眼の撮影では、段取りの簡単さで またまた出番が回ってきたという次第。 撮影デバイスの進化が、古い機材を呼び戻すとは・・・なんとも楽しい。
2008/02/15
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バレンタインデー。 長女は、カードつきのスフレ、次女はチーズケーキ、カミサンはチョコレート ケーキと、美味しいものを、私と末っ子はいだたき、楽しい夜となった。 が、私は日暮れとともにベランダに。好天を逃すわけにはいかない。 太陽・惑星観測にかまけていた分、久しぶりの星野撮影は、私も機材も調子が 悪く、数日、ドタバタすることになったが、それ以上に、自宅付近の光害の増加が 著しく、真面目に対応を考えている程である。 冷却CCDに比べれば、やはりダイナミックレンジの限界はあるが、デジタル一眼も このくらい撮れれば、充分に楽しめることが解った。 購入以来、蔵入りになっている、ε160も引っ張り出してやろう。 ※写真は、BORG124ED F4 にて、2/15に撮影。 5~400秒露出の画像を、4枚、コンポジット。 光害カットフィルター使用。
2008/02/14
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週末が晴れてくれると、本当に嬉しい。 今宵は、μ250にネビュラフィルターという、水銀灯や白熱灯の波長をカットする フィルターを装着し、低倍率で、M42などを観望。 透明度も良い空とフィルターのおかげで、いつもより大迫力の星雲を楽しむ。 もちろん、家族にも振舞うわけなのだが、その点、自宅ベランダでの観望は、 お手軽この上ない。 しかし、最低倍率で50倍程度のμでは、拡大率が大きすぎて、趣に欠ける対象も あるのも事実で、やはり適材適所で鏡筒を選ばなければならない。 そこで、今夜はBJ100iBF(宮内光学 100mmフローライト対空双眼鏡)を 写真用三脚に取り付け、オリオン座からおおいぬ座あたりを流した。 20倍で、色収差が限りなくゼロに近い100mmフローライト双眼鏡で観るM42。 肉眼でも見える「子三ツ星」と一緒に視野に収まり、まさに、星屑の中の羽を広げた ような美しさである。 子どもたちも歓声を上げる。これがたまらない。 そして、μ250ではアップになり過ぎて、いまひとつのおおいぬ座のM41に移動。 煌々と輝くシリウスに紛れて、実はこんな宝石箱が、おおいぬ座にはいるという ことを、改めて思い知らされる美しさである。 ”星団子”のような球状星団も美しいが、やはり、このM41のように、それぞれが 勝手気ままに光り輝く、散開星団が、私は大好きだ。 数年前の春、数少ない星仲間の同僚と、今は住宅街になってしまった暗い空き地で、 ”メシエマラソン”をやったことがある。 一晩で、総てのメシエ天体を見ようというものなのだが、自動導入赤道儀のアトラクス に、MT-160を乗せて挑戦した。 もう、観望というより、「確認」するような忙しさだったが、そのときも、眼視では寂しい 星雲よりも、散開星団が楽しかったものだ。 実際、何時間もかけて山に行くようなガッツもないので、近場でそれなりに空の暗い ところを探している、今日この頃である。 さて、締めは、しし座を流してから、土星観測である。 クッキリと締まった土星の姿は、先月より衝を迎える今月のほうが確実に細部も 明確になり、観望も撮影も順調。 気がつけは、夜半をとうに過ぎていた。最高の週末である。
2008/02/08
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