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冷却CCDを入手して直ぐに撮影したもの。 自宅ベランダでの撮影は、近所の公園の水銀灯が煌々と輝き、いくら デジタル時代となっても、まともに星雲を狙える環境ではない。が、 このクラスの明るい星雲は、それなりに雰囲気を写し取ることは出来る。 鏡筒はBORD125ED F4 赤道儀は旧アトラクス F4であればホンの1~2分程度の露出でこのくらいは撮れる。 拡大率を上げるために露出を伸ばせば、さすがに光害の餌食になってしまう。 冷却CCDを購入してしばらくは、ベランダで撮影可能な星雲・星団を片っ端から 撮影したものの、”本業”(?)の惑星観測や、その頃から、雑誌に幾度も入選させて いただくようになった、太陽観測に時間を取られ、せっかく購入したデジタル1眼も 星雲・星団に向けないまま、今日に至っている。 重量のある惑星観測用の鏡筒と、星雲星団撮影用の鏡筒を取り替えるのが億劫 なのが主な理由なのだが、棚の上にビニル袋に包まれている鏡筒たちの怨嗟の 声も聞こえて来そうである。 そろそろ、星雲・星団にも真面目に取り組んでみるか。。。
2008/02/06
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昨年来、品切れが続いていた、星野観望用の広視界”オペラグラス”だ。 笠井トレーディングに、入荷したことをHPで知り、即注文。 14,800円という値段と、かなり使い込む予定、そして、またいつロット切れに なるかわからないこともあり、2台注文した。 まあ、1台は子ども&カミサン用、もう1台は、私専用になるだろう。 ガリレオ式(接眼レンズが凹レンズ)ながら、天体用に絶妙の光学設計が 施されており、視野が28度とかなり広い。 「バチャン」と開く、昔のオペラグラスに比べれば、レンズ枚数も多く、 オペラグラスと銘打たれていても、まったく別次元のモノである。 ピントは、左右各々、非常にスムースな動きのヘリコイドで微調整できるので ベストな星像を楽しむことが出来る。 通常の双眼鏡に比べ、プリズムなどがない分、非常に軽く、コンパクトである。 夕方、雪までチラついてきたので、本日のファースト・ライトはあきらめていたの だが、先ほど、カミサンが晴れ間が出ていることを教えてくれ、早速、覗いてみた。 コリャ楽しい! オリオン座が視野にすっぽりと収まり、まさに、2~3ランク空の暗いところで 観望しているような気分になる。 うす雲が流れいて肉眼では見えない、おおいぬ座の3~4等星も、しっかり見える。 サマーベッドにでも横になって、星空を流したら、さぞ楽しいだろう。 カミサンにも、「いつもの双眼鏡よりも綺麗に見えるみたい」と、好評である。 地方の出張などには、是非、もって行きたいものだ。 この価格で、キチンとしたキャップと、レザーケース、拭き布までついてきた。 このキャップ、私が以前同じ笠井トレーディングから購入した、ン十万円の 天体望遠鏡よりもいい出来だぞ(苦笑) なんとも、楽しい星見道具が来てくれたものだ。
2008/01/30
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普段使用しているμ250。 惑星観測用には最適なのだが、レデューサーを使っても、低倍率は得にくい。 今日は、久しぶりにC11鏡筒と、これまた久しぶりのMN61DXもベランダで冷やし、 ”利き酒”ならぬ”利き鏡筒”を楽しむことにした。 C11は、μ250を入手する前の主力鏡筒で、1990年代に撮影した惑星の ビデオは、ほとんどこの鏡筒で撮影したものである。 内面遮光処理を施したり、手を加えたおかげで、コントラストは、量産品の レベルを超えていると自負している。 シュミットカセグレンに対する印象を、全く変えてくれた1本で、おかげで、C9DXも 買うことになり、野外観望には、こちらを持ち出している。 数年前、ヨシカワ光器さんで、再コーティングを含むオーバーホールをしてもらい、 280mmの集光力は、健在である。 このとき、鏡筒の外装が白になったが、以前は、真っ黒で、フードをつけた状態で マンションの下から見ると、望遠鏡ではなく、別のヤバイものに見えたものだ(笑) 光軸も前回(1年以上前)に修正したままだったが、バッチリ合っている。 今日も、M42を観望したが、レデューサーで主鏡焦点距離を短縮し、ケーニッヒ40mm で約40倍で見ると、周辺の星たちまで綺麗に視野に入り、見事な眺めの上、まだ 薄明の名残がある明るさでも、星雲がしっかりと見える。 18時過ぎ、完全に日が暮れてからは、さらに星雲が広がり、素晴らしい眺めだ。 カミサンにも見せたり、ひとしきり楽しんでから、MN61DXに鏡筒を乗せかえる。 MN61DXは、90年代から気になってた150mmロシア製マクストフニュートンである。 「下手な300mm級よりも良く見える」というユーザーのコメントに眉に唾をつけながらも、 価格も安かったので、試しに購入した。 ファーストライトは、野外での土星だったと記憶しており、そのコントラスト、まさに 同口径のアポ屈折並みのシャープさに、思わず声を上げてしまった程だ。 今宵は、先ほどC11で観望したM42に向ける。 口径差でさすがに見劣りするかと思いきや、同じケーニッヒ40mmで、素晴らしい眺め。 星雲の広がりは口径差で負けるが、トラペジウムなどの恒星が、針で突いたような 鋭さで、カチッと見える。 これは、タカハシのMT160などでも同じなのだが、こちらは、さらにコントラストが 高い。斜鏡径の小ささが、効いている。 それぞれの鏡筒に、それぞれの適性・味があり、たまにこうして見比べるのも、 本当に楽しいひと時である。 今年は、ベランダにもうひとつ赤道儀を常設し、手軽な鏡筒を乗せっ放しにして、 子どもたちやカミサンが自由に観望できる環境を作りたい。 気軽に楽しんでこその天体であり、また、鏡筒たちも、棚に鎮座しているより、 こうして赤道儀に乗っているほうが、生き生きしてくるというものだ(笑)
2008/01/27
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自宅マンションのベランダからの観望は、様々な制約があり、また、私自身の 興味が、惑星の表面観測が主なこともあり、使用頻度の高い機材も、中央像の シャープなミューロンや、マクストフ・ニュートンに偏っている。 太陽観測は、コロナド・フィルターの径にあわせた、フローライト屈折をつかって おり、こちらも、観測効率を上げるために、専用機になっている。 先の観望会の反省点を踏まえて、初心に返って星座巡りをしてみることにした。 自動導入などは使わず、遠い昔に戻った気分で、明るい恒星をたどるように 望遠鏡で掃天する。 オリオン座から、冬の大三角をたどり、普段はあまりみないシリウスをじっくり 眺める。う~ん、やはり美しいものだ。 シリウスの下のM41散開星団を眺める。 土星用にセットアップしているミューロン250は、焦点距離が3000mmもあり、 ケーニッヒ40mmを接眼レンズに選んでも、既に70倍以上になってしまい、 星団を眺めるには不向きでもあるのだが、逆に、Fが大きい(暗い)分、コントラスト を得やすい利点もあり、また、反射光学系特有の色収差の少なさもあり、星団の 各々の星の微妙な色の違いも楽しめる。 その後、いくつかの二重星を確認していると、すでにしし座が昇ってきた。 こうなるともういけない。しし座に鎮座する土星が視野に入ってしまった瞬間から、 いつもの観測モードだ。 早速、双眼装置をセットし、後は土星観望になってしまった。 それにしても、今夜の土星は1月3日以来の好シーイングに恵まれ、細くなった環 の構造や、本体の微細な模様まで、ため息が出るような美しさだ。 今年は、マンションの大規模修繕があるので、春は自宅からの観望はオフになる。 いい機会なので、野外観望の機会を増やそうと思う。 1年で3月頃だけに出来る メシエマラソン なども、5年ぐらいご無沙汰だ。 まあ、自動導入を使っての駆け足で、最後の方は、「確認するだけ」になってしまい、 楽しみには程遠いが。
2008/01/19
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地域の某中学校の授業、”天体観察会”が無事終了した。 さすがに、この寒さ。 私でさえ、近年は、この時期は余程の天文現象がなければ、野外観望は遠慮 している(もちろん、太陽・惑星の自宅での観測はやっているが)ほどの寒さで、 果たして何人集まるか・・・。と、懸念しつつも、少人数なら、じっくりと観望出来る メリットもあり、今回は、通常のメニューに加えて、”散開星団巡り”などのサブ メニューも用意してはしていたのだが・・・・。 実際は、50名以上の生徒さん+一部保護者という予想外の人数に、観望待ちの 行列を作ってしまう結果になった。 途中、雲も出て結局、月面,火星中心の観望になってしまったが、一部の方には、 M42(オリオン大星雲)も、しっかり星雲状に観察してもらうことができた。 機材の片づけを終える頃には、正直、腰が痛くなったが、この寒い中、文句も言わず に手伝ってくれた次女には、本当に感謝だ。 この次女、小学校に入ってからはボランタリーな心が、望外に育まれてきており、 それはそのまま末っ子に好影響を与えてくれている。 また、今回は、私以外にも、望遠鏡を持ち込んでくれたお母さんもおり、その望遠鏡は、 なつかしいメーカーの質実剛健な屈折望遠鏡で、私もしばし覗き込んでしまうような 美しい月面を、参加者に見せてくれた。 複雑な環境の中、”深夜残業”となってまで、こういう観望会を主催された先生方の 熱情にも感謝しているが、それをサポートする”地域の小さな輪”が少しづつ拡がって 来ていることが、何より嬉しく、寒さも忘れて楽しんでしまった。 もちろん、私自身は反省点も多い。 ・チーム分けして、もっとじっくりと観望してもらいたかった。 ・望遠鏡毎に、観望対象を細かくスケジューリングすべきだった。 ・雲が抜けるのを待つ間を、もっと有効活用すべきだった。 ・事前配布資料をもっと充実させるべきだった。 など多くの反省点があるが、今後は、住宅街では厳しいながら、ディープスカイの 観望もメニューに組み込みたいと、気持ちを新たにし、これはそのまま、普段の 私の観望にも大きく影響することになると思う。 参加された皆さんの記憶に、天体の素晴らしさが残ってくれることを願う次第。
2008/01/18
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肉眼でも見える二重星として、北斗七星の中の星は有名だが、 ちょっとした望遠鏡で楽しめる二重星は、かなりの数に昇る。 中には、主星と伴星の色が違っていたり、三重星になっているものなど、 かなり魅力的な観望対象である。 にもかかわらず、私の場合、数時間観測していても、二重星には 目もくれないことがほとんどである。 観測対象が膨大なだけに、どうしても偏りが出るのは致し方ないところ だが、近く、観望会の予定があるので、一般の方にも楽しんでもらえる ように、観望プランを練る中で、先日、久しぶりにオリオン座の二重星に 望遠鏡を向けた・・・・。 オリオン座近辺の星の配置など、近所の道よりも頭に入っているはず なのに、二重星まで迷ってしまった(笑) いいかげんなものである。 が、直ぐに道順を思い出し、たどり着いた二重星、なかなか綺麗なものだ。 こればかりは、常用している惑星観測用のドールカーカム望遠鏡より、 高精度の屈折望遠鏡で見るほうが、美しいと思う。
2008/01/11
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昨年、WICAさんに書き込んでいただいた仙台天文台の閉館に関する記事が 「星ナビ」2月号のほぼ巻頭に、まるまる1ページ、掲載されていた。 遠方ゆえ知らなかったとはいえ、改めて凄い天文台だったと知り、敬意を払い、 記させていただく気持ちになった。 1.国内最高の観測回数 2.大学教授主催の観望会をベースに、市民からの寄付が基になり設立されたこと 3.開館当時(1955年)時点で、地方自治体最大口径の望遠鏡であった 4.プラネタリウムが既に三代目であること 5.主査は小石川正弘さん(惑星観測者で知らない人はいない) 最終日の写真を見ると、いかに地元に愛された天文台なのかが窺える。 訪れることが出来なかったことが、本当に悔やまれる。 取材した田中千秋氏は、こう結んでいる 「新天文台への期待は大きいが、慣れ親しんできた天文台が閉台となると 名残惜しい気持ちでいっぱいである。52年間ありがとう!」
2008/01/10
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見ごろは深夜2時頃という現在の土星。 連休でなければ、なかなか撮影に漕ぎ付けることは難しい。 ビデオ撮影だけなら簡単だが、Webカメラを使用しての撮影には、PCを 用意したり、寒いバルコニーでキーボードを操作したりと、結構、手間の かかるものである。 ま、趣味はそこが楽しいのだが。 この夜、火星を撮影していてシーイングの良さを確認し、望遠鏡は そのままにして、夜半を過ぎるのを待った。 1年ぶりに視野に入った土星は、昨年に比べて驚くほど環が細い。 実際は、毎年徐々に変化しているはずなので、気のせいだと思うが。 土星は、公転軌道面と、環の円盤面の角度が異なるため、15年ほどを 周期に、地球から見ると、土星を上から見る角度のときは環が大きく開き、 逆に真横から見ると、環が見えないくらいに細くなってしまう。 ガリレオの頃は、環が衛星に見えたり、”耳”に見えたりした記録が残っているが、 環の開き具合に影響されたであろうことは間違いないだろう。 例によって、転用防止のため、処理途中かつ解像度を下げた画像だが、 実際、この画像を1mぐらい離してみると、望遠鏡で覗いたときの雰囲気に近い。 双眼装置で観望したときの素晴らしさは、全天体の中でも有数の眺めである。
2008/01/03
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12月19日に衝となり、現在徐々に遠ざかりつつある火星。 もちろん、大晦日も元旦も、しっかりと観望していたのだが、気流が悪く、 まったくまともな画像が取れなかった。 本日やっと、何とか模様が確認できる画像が撮れた。 夜半まで待てば、かなり良い画像が期待できたが、事情があり、高度の低い 火星画像である。 【撮影データ】 鏡筒:ミューロン250 アイピース:Or 9mm カメラ:ToU-Cam2
2008/01/02
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偶々目が覚め、初日の出を拝むことが出来た。 ご来訪いただいている皆さんにも、良い一年でありますように!
2008/01/01
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日本の「かぐや」に続いて、中国の無人探査衛星が月面の映像を送り、 中国人が快哉を挙げているニュースが、BSで流れていた。 喜ぶのはいいのだが、スペースデブリを”意図的”に増やした、宇宙開発に おける”重罪”を犯したのは、当の中国である。 地球の周囲には、人工・自然をあわせて膨大な数(10cm以上で12000個)の ”スペースデブリ”が、浮遊・周回している。 それより小さい物は、まさに”無数”にあるのだ。 大気圏を飛び出して、デブリに衝突でもすれば、例えばスペースシャトル などの有人飛行体では致命的な事故につながる。 そのため、デブリを増やさないための国際ルールは既にあった。 しかし、本年、中国は自国の気象観測衛星を、弾道ミサイルで吹き飛ばす という暴挙に出た。 もちろん、国際各機関の猛烈な反対は全く無視してのことだ。 目的は、どんなに糊塗しようと、米国の戦略衛星を「いつでも撃墜できる」 という軍事的なデモンストレーションでしかない。 ニュースでも多少報道されたが、左寄り&無知な日本のメディアは、表面的 な報道に終わったのはいつものことである。 これは、ある意味、大気圏脱出する総ての人類にとって「地雷を蒔いた」ような ものであり、人道的にも許されるものではない。 その数、なんと2000個以上である(先の10cm基準)。 現在観測されているものの2割近くを一気に増やしたわけである。 当然、国連でも禁止決議がなされたようだが、私は、この中国という国の ”想像力・判断力”が理解できない。 例えば、車の運転でも、やろうと思えば小学生もAT車などなら出来るだろう。 免許に、年齢制限があるのは、「常識的な判断力」がなければ、車がただの ”走る凶器”になってしまうからである。 同様に、自己の行為が周囲に及ぼすリスクがマネジメント出来ない国は、 鎖国して欲しいと思う。 想像してみて欲しい、”秒速”10kmという速度で大気圏を脱出したところに 待ち受ける、10cmの鉄の塊・・・・ 天文ファンとして、人並み以上に宇宙に関心を持っているひとりとして、この 中国の暴挙は、大気圏外におけるテロ行為であり、人類の宇宙への探求を 阻む行為である。 私は、この件で決定的に中国という”国”が嫌いになった次第。
2007/11/29
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家族にも声をかけ、メインの望遠鏡のファインダー(口径5cmの導入用望遠鏡)で 観望しようと思っていたのだが・・・・。 残念ながら、薄曇りのような大気の状態で、明るい月の隣にプレアデスは 視認できなかった。 月の高度が低いこともあったとは思うが、残念である。 さらに、東側には数年間にオープンしたショッピングモールの明かりが、ほんのりと 空を明るく照らしてしまう。 空気の澄んだところで、この現象を楽しめた方がおられることを願う。 さあ、アド街を観終ったら、火星観測だ!
2007/11/24
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今宵、18:40頃、月がプレアデス(=すばる=M45)を隠します。 プレアデスは小さな双眼鏡で見てもしっかりわかります。 月の隠される美しいプレアデス。 私は、望遠鏡ではアップになりすぎるので、やはり双眼鏡で楽しむ予定です。 ちなみに、双眼鏡とはいえ、人間の瞳よりは遥かに集光力がありますので、 長時間、月を観続けていると、目が痛むことがあります。 私は、以前、それで目を傷めてしまったようです。 さらっと視ることがお勧めです。
2007/11/24
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一昨日の酷いシーイングに懲りずに、昨夜、そして今夜も火星を観た。 良好なシーイングを得るためには、根気だ。 今夜はやっと、眼視観望でも、しっかりと表面の模様が確認できた。 これが火星だ。 私は、木星が一番好きなのだが、惑星観望者・観測者の中には 「やっぱ火星だぜ」という方は多い。 2年2ヶ月周期で衝を迎えるため、隔年でしか観望好機は来ない上、 接近距離が大幅に変わるので、”希少性”があることと、100年以上 前からの”運河~火星人”ブームで醸成された”神秘性”も理由なのだろうか? 55,758,006kmまで接近した 2003年に比べて今回は 88,165,305km と 1.6倍の距離までしか近づいてこない。 その上、惑星観測には理想的とは言い難い冬の衝では、過度な期待は 禁物である。
2007/11/23
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やっと今シーズンの火星を観望できた。が・・・ 冬型の気圧配置のせいか、酷いシーイングで、ゆらゆら揺れる火星は 落ち着くことはなく、極冠と、大き目の模様が認識できる程度だった。 2年2ヶ月に一度は衝を迎える火星だが、今回は冬、次回も2月頃に衝の はずなので、この4年ほどは、苦しいかもしれない。 が、そこは天文マニア。条件が悪いからといって、見ないわけにはいかない(笑) 現在、ふたご座に鎮座する火星観測がNGでも、すぐ側にオリオン座がしっかり 控えてくれているので、M42(オリオン大星雲)を双眼装置で観望。 もう、30年以上眺めているのに、「ホ~ッ」と、ついため息を漏らしてしまうほど、 やはり美しい眺めだ。 惑星観測には不向きの冬の気流も、星雲・星団は、撮影を考えない観望では ゆらゆら揺れるのがまた美しい。 M45(プレアデス星団)~M42。 毎冬の楽しみである。
2007/11/21
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NASAから宇宙ステーション向けに毎朝発信される1曲を取り上げ、様々な飛行士 の宇宙における心象風景を取り上げたドキュメント。 宇宙から見える地球の映像が写っていれば、必ず録画するようにしている習慣の 一環で取ったのだが、なかなか興味深い番組だった。 イスラエル人のラモン飛行士が、宇宙に行く前は、”ユダヤ人の代表として”という 思いで飛び、宇宙に行ってからは、”地球はひとつである”ことを実感して、心境の 変化に至ったが、シャトルの事故で故人となってしまったエピソードは、宇宙という ひとつ大きな視点から地球を感じることの素晴らしさを、再認識させられた。 逆に9.11でビルが崩壊する煙を、宇宙空間からみたアメリカ人飛行士には、 「軍人」としての様々な気持ちが芽生えてしまったようである。 軍拡競争から始まった宇宙開発の歴史。 月まで到達したところで、逆に、東西冷戦により、停滞してしまった宇宙開発も いまでは、”やっと”科学探査の色合いを濃くして来ている。 スカッドミサイル一基で数百億というコストを考えれば、いくらでも探査の可能性は 高まるはずである。
2007/10/06
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8月にテレ朝で放映されたUFO特番が、以外に面白かったので楽しみに観たのだが、 今日のはちょっと期待外れだった。 収穫は、2005年当時の麻生氏が、委員会で野党からの質問に、 「この広い宇宙に、人間(のような生物が)我々だけと思うのは、あまりに 想像力が無さ過ぎると思う」というコメントをしていたシーンと、 石破防衛大臣が「まず領空侵犯として対応ですかね~」と、コメントした部分である。 この番組で国会議員にアンケートをした結果、回収率は48/720(人)という低い 回答率には、がっかりしてしまったが、回答者(もちろん、興味があるから回答したの だろうが)48人中 60%以上が、UFOの存在を肯定していたのは、興味深かった。 「宇宙人に殴られ、肋骨を折られた」と証言している人も出演していたが、 やはり粗暴な異星人も居るらしい。気をつけなければ!(笑) ”UFO=宇宙人の乗り物”という公式は、最近のマスコミが喧伝している誤解で、 昔はきちんと「未確認飛行物体」と定義されていた。 ということは、未確認飛行物体なんて、いくらでもあるはずで、もっともっと特番を 組んで欲しいものである。 それにしても・・・もし、UFOになんらかの生命体が乗ってきていると仮定するならば、 何処から来て、その目的は何なのだろう。 以前は、「未来の地球から来た」という説もあったが、これを採れば、六甲山あたりに UFOが多数出現している理由も理解できる。 未来の野球ファンが、阪神戦を観戦に来て、一緒にジェット風船を飛ばしているのかも 知れない。 マチュピチュのあった、南米に多いのも、遺跡観光の一環ではないか? この辺りには、”ロケットに乗る異星人の絵”などの”オーパーツ”も残っており、 もしかしたら、昔に来た異星人が、何か大事なものを忘れたりして、何回も訪ねて 来ているのかも知れない。 そして、同じ銀河系の他の星系から来ているとするならば、銀河辺境にある太陽系は、 「田舎に泊まろう」的な対象なのかもしれない。 「江ノ島は魅力ないのかな?」とは、家内の台詞だが、確かに、そう考えると、私の 済んでるこの辺りは、異星人には、魅力に欠けるのかもしれない。 もし訪ねてきてくれれば、仕事なんてうっちゃって、歓待するんだが。。。。
2007/10/04
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望遠鏡をセッティングし、ご近所の家族も観望予定でスタンバイしていたのだが、 残念ながら、月食の間、ず~っと厚い雲に覆われてしまった。 まあ、天文現象は大気圏内から観測する以上、これはつきものだ。 しかし許せないのは、一雨降った後、煌々と満月が輝いていることだ(笑) 慰めに・・・・2000.7.16に撮影した皆既月食の写真をUPする。 今夜も、こんな感じに見えるはずだったのだが・・・・
2007/08/28
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先日、私の誕生日を祝ってくれたことへの、ささやかなお返しに、 観望用の究極兵器と自負する、対空双眼鏡(100mmフローライト!)で 南天の一角を、家族に観望してもらった。 夏の南天低く、今は木星がひときわ輝く「さそり座」 不気味に赤く輝くアンタレスから19時の方向に拳ひとつ半程下がったあたりに 暗い空なら、肉眼でも、”もやもやっ”とした星の集団が見える。 双眼鏡で見ると、様々な色の5~6等星ぐらいの星が密集して見え、さながら 宝石箱をぶちまけたような景色である。 幸か不幸か、日本ではさそり座は低空ゆえ、大気の揺らぎで、その宝石たちが きらきらと揺らぐ様は、澄んだ川底に宝石をぶちまけたようにも見える。 30倍程度でも美しいが、これが60~80倍程度で、口径も300mm近くに なると、もう圧巻である。 私は、毎年、3月頃の明け方に楽しむようにしている。 ささやかなお返しを、家族は喜んでくれた。 唯一、末っ子は「きれい」の一言で終わってしまったが(笑)
2007/08/17
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今のマンションを購入した最初の年は、次女の出産のため、カミさんと長女は カミさんの実家に行っており、約1ヶ月、ひとりで過ごした。 割と有名なとんかつ屋のお弁当をビールで流し込みながら、初めて自宅から 観た花火大会は、音ばかりだった・・・・ 角度的に見えないのかと思ったが、その年は異例にガスが凄かったようだ。 翌年からは、予想以上の迫力で花火を楽しんだ。 ここ数年は、なんだか当たり前になってしまって、昨年あたりはあまり記憶に無い。 今年は、バルコニーに椅子を出して、じっくりと鑑賞。 気のせいか、否、確実に派手さを増しているように思う。 個人で出資して上げている分が増えたのか? 中国製(もともと花火は中国の発明だと記憶しているが)でコストが下がったのか? 終盤の大きな花火は、「ドーン!ドーン!」と、マンションごと揺れるような「砲撃」の ようだった。 広島の原爆投下慰霊祭の翌日に、何とも気楽に「爆発」を楽しむことに、多少の 後ろめたさを感じながらの鑑賞だったが、ほっとするように涼しい西風と、このところ、 うす曇り続きで、その全天有数の大きな姿を見せなかったさそり座が、木星を 引き連れてくっきりと夜空に浮かび上がり、花火と星座の素晴らしいコントラストを 見せてくれた。
2007/08/07
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このところ、コンスタントに木星の観測が出来る。 木星マニアの私としては、非常に嬉しい。 もっとも、南中が19時頃と、決して理想的な条件ではないのだが。 今年の木星は、見慣れた赤道付近の縞2本のうち1本が、非常に細かい 乱流のような模様となり、低倍率では、まるで1本が消えてしまったかのよう に見える。 大赤斑も、妙に丸っこくなってしまい、本当に、30年前の大赤斑を観ている ような懐かしさを憶える。 ビデオ撮像後、時間の許す限り双眼装置で眼視観測を楽しむことにしているが、 中年には「双眼」が本当にありがたい。 とにかく、長時間観ていても、目が疲れないのだ。 目幅調整も慣れれば全く苦にならないので、木星・土星・月などは、本当に 圧倒的な迫力を楽しめる。 もちろん、星雲・星団も楽しいものだが、こちらは本当の対空双眼鏡の方が 最適だ。 末っ子には、単眼(普通の望遠鏡の接眼状態)で、木星を見せている。 木星の衛星の数を数えさせると、一所懸命に数える。 何度も見せていると「衛星の形(配置のこと)がちがう!」と大発見をしたかの ように、喜色満面である。 子どもの頃は、観察した物を細かく分析する経験と能力に乏しいが、その分、 「印象」は生涯残るものと、自身の経験から確信している。 私自身、10歳頃に手製(学研の付録)の望遠鏡で見た、月面や木星が、 いまだに鮮烈な記憶として残っており、時折、ファインダー(望遠鏡に付属の 照準用の小さな望遠鏡)で覗く月に、しばしノスタルジックな感覚を覚える こともある。 春の観望会の時、中学生が持ってきた手製の望遠鏡を、活用するための 工夫をアドバイスしたりしながら覗いたのも楽しかった。 要は、ブレなければよいので、カメラの三脚などに固定さえすれば、学研の 付録程度の望遠鏡でも、充分に使用可能だ。 高額の大きな望遠鏡がなくても、充分に堪能できる天体はいくらでもある。
2007/08/06
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23日に予定されていた、地域の中学校での観望会。 しかし、あいにくの天気で、昨日24日に順延となった。 そして、昨夜は久しぶりの快晴。全天を観まわせる観望会となった。 生徒、保護者など、小学生数名も含む参加者の皆さんに、月、金星、木星を 楽しんでもらった。 前回より人数が多かったので、一人あたりの観望時間はやや足りなかった かも知れないが、予想以上の感嘆の声が聞け、本当に楽しいひとときだった。 月は著名なクレーターが見頃、金星はちょうど三日月状、木星は、珍しく 四大衛星が綺麗に並んで、まさに天体側も大盤振る舞いだった(笑) 我が家からは、Newアトラクスに載せたCN212と、次女、そして、先週末、 再び丸坊主にして気合の入った末っ子を動員し、二人とも普段は自宅の ベランダで有り難くもなく観ている天体に、他人様が大いに感動してくれている のを目の当たりにして、多少は、価値を感じてくれたようである。 また、私に似て臆病な末っ子は、乱入してきた猫を最後には撫でることが 出来たのが非常に嬉しかったようである。 主宰の先生から、M57(リング星雲)のリクエストがあったが、残念ながら、 ネヴュラフィルターを使用しても、おそらく不慣れな方には、視認できないと 判断し、遠慮させていただいた。 本音を言えば、惑星や月は、はじめて観る人を間違いなく驚かす自信が あるのだが、星雲などは、よほどメジャーものでない限り、図鑑に載っている 写真に比べられてしまうと、ややがっかりさせてしまうこともあり、せっかくの 盛り上がりに水を差したくなかったというところだ。 さそり座の”宝石箱”は観てもらおうかと思っていったのだが、近隣の建物に 邪魔されて、観ることが出来なかった。 冬場は、プレアデスやM42など、見やすい星雲星団があるが、夏場は市街地 では苦しいものがある。 来年は、もう少し観望メニューを広げたいと思っている。毎回同様の反省だが。 終了時、次回(秋or冬)の予告に、「絶対来ます!」という嬉しい声もあり、 本当に楽しかった。 協力してくれた次女と末っ子にも、感謝している。 「あの猫も、もしかしたら見たかったのかも」という結論で、遅くなった夕食も 盛り上がった。
2007/07/25
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何の目的意識もなくはじめたブログ。 開設後数年は、放置していたぐらいだ。 天文啓蒙のためのNPOの設立と同時に、「何もしないよりは」と天体写真でも UPしていこうかと、まじめに更新するようになり、するうち、タイトルからは連想できない Gun主体のブログとなってしまった(笑) 20万件中、実際にご覧いただいた方が何割ほどなのかはわからないが、 望外に多くの方に見ていただき、また、幾多の貴重なコメントをいただいたことに 感謝している次第。 さらには、実際にお会いできた方までいるに至っては、ただただ感激である。 ご来訪いただいた皆様のご健勝を願いつつ、御礼申し上げる次第。
2007/07/15
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35年の天文歴でも、知らないことは山ほどある。 最近、中学校などで観望会をやるようになって、基本的な質問を受けて 内心ドキドキすることも多々ある。 単なる趣味とは云え、他人様にプレゼンするからには、広汎かつ非凡な知識を もっていなければならない。 というわけで、子どもの頃から集めた天文書に加え、専門的な辞典が欲しいと 常々思っていたところ、「月刊天文」休刊中の地人書館から丁寧な案内が届いた。 http://www.chijinshokan.co.jp/dictionary.html 特別価格で購入させてもらったが、内容は、なるほど素晴らしい。 無人島に一冊もって行けば、まあ、5年は楽しめるだろう(笑) 通常、このサイトではアフリも商品リンクもしていないのは、ご承知置きいただいて いるとは思うが、今回だけは、地人書館へのエールの意味で紹介させていただいた。 執筆者130人のうち、刊行前に鬼籍に入られた方もいるという、壮絶な辞典だ! さあ、この勢いで「月刊天文」を再刊して欲しい。
2007/07/03
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久しぶりに、Webカメラで撮像。敢えて”処理途中”でUP。 詳しい方が見れば、「さあ、これからどうする?」とコンポジット枚数不足は 一目瞭然の筈である。 「転載禁止」のヒドイ朱書きは、実は最近、ネットから得た画像をプリントし、 そのまま応募する輩が多いからである。 もちろん、過去のフォトコン入選経験から、この程度の処理途中の画像で 入選することはあり得ない。為念。 この後、さらにコンポジットを重ね、大気補正をしてやっと見られる画像になる。 「じゃあ、UPするなよ!」とご指摘を受けそうだが、6月中旬に、関東地方で これだけのシーイングが得られるのが、本当に稀有だからである。 通常、この時期はマニアにとっては、機材メンテの季節であるはずだ。 100年単位でみて、日本の気候にとっての「特異点」になるかも知れない、 この夏である。
2007/06/13
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花粉・黄砂を避け、主力のミューロンでの観測は控えていたが、月曜日の 異様に落ち着いた大気状態に、帰宅後、セッティングし、4時間ほど外気順応 させ、南中近くなりながらも、記憶にないぐらい高度の低い木星を導入。 いきなりビデオ撮影をはじめてびっくり! 大赤斑こそ反対側で見えないものの、赤道(木星の)付近の縞のうねり具合が 驚くほどくっきり見える。 過去の経験から、梅雨明けに張り出す太平洋高気圧の下ではこういう 落ち着いたシーイングが得られるのだが、今は梅雨入り前である。 やはり温暖化の影響で、関東上空の大気状態が、沖縄並になったのだろうか? だとすれば、温暖化も、ここで止まれば最高である(笑) 問題は、26cmミューロンに切換えてから、ビデオ撮影画像は素晴らしいものに なってきたものの、Webカメラでの画像はイマイチである。 どう画像処理しても、中央付近が白飛びしてしまう。 むしろ、15cmのマスクトフニュートンでの画像の方が、全体的に平坦なイメージ を得やすい。 こまめに毎晩観測したい私のようなベランダ観望派としては、出来れば、 オールラウンドな鏡筒1本に絞り込みたいところだが、結局、対象・撮影方法別に 鏡筒をセッティングする必要が生じてしまう。 まあ、嬉しい苦労ではあるが。
2007/06/13
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今日は曇り空のため、観測できなかったが、GWはこのところ毎年、それなりの 太陽黒点が発生してくれているので、太陽観測が楽しい。 思ったより早い時間に高度の上がっている太陽を見ると、季節を感じる。 今年も、それなりの黒点があり、日々の変化を楽しんでいる。 本当に、太陽は生きている! 先月末、ヨーロッパの天文学者が、地球型の惑星を発見したとのこと。 太陽からは20光年の距離ということだが、宇宙では「お隣さん」の距離だ。 ただ、系の中心となる星は、温度の低い赤色矮星ということで、さて、生命の 可能性はどんなものだろうか? 我々には、程よい距離に、程よい暖かさの太陽があったおかげで、こうして 地球上に棲息させてもらっているのだが、逆に言えば、環境に合わせて進化した わけで、発見された惑星にも、それなりに環境適応した生物がいるかもしれない。 生命の進化の稀有さは認めるとしても、恒星の数、そして今回のような発見を考え れば確率的に、地球の生命は一人ぼっちではないと、子どもの頃から思って、現在も 信じ続けている。 ちょっと前までは、自分が生きているうちはムリかとも思ったが、観測技術の飛躍的 な発見のおかげで、「もしかしたら」なんて気分になってくる。
2007/05/01
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一昨日のリベンジとなった観望会。 やや雲はあったものの、観望には絶好の三日月に始まり、土星、プレアデス、M42と 参加した生徒さん達には充分楽しんでもらえたと思う。 昨年末に再発した腰痛のせいもあり、帰宅すると、もう、足腰がガタガタだったが、 何とも心地よい、疲労感である。 参加された生徒さん達の記憶の片隅に、今宵の天体達の姿が残ってくれることを 心底願う。 難しい学問として捉える必要はない。天体は、楽しんでみるものだと思う。
2007/03/22
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市内の中学校で、春の天体を対象に観望会が入った。 当方はNPO活動の一環として、課外授業に協力する形をとりつつ、 ウキウキしながら準備を進めた。 この時期、M45(プレアデス)からM42(オリオン大星雲)から土星・金星と、 さらに北にも、M101などの著名な星雲・星団が楽しめる。 夕方、中学校に入り、勇んで重量級の機材をセッティングしていると、 どんどん雲が厚くなってきた。 結局、今夜は観望は出来ず、私の撮った惑星・太陽の画像を見せたりして つないだが、非常に残念だった。 が、今回は予備日を明後日に設定しており、リベンジのチャンスはある。
2007/03/20
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鳥瞰画像を新聞で見たり、ニュースでみると、凄いイベントだと正直思った。 変化の無いところを走るよりも、都内の名所を散策するような気分で走れば、 さぞ楽しいだろう、なんて思う一方、10km以上走ったことは、20年ぐらい無い。 身体が重くなっている分、膝などが確実に痛みそうだが、興味津々である。 一部の伝統芸能などは、コース脇でイベントをやったりしたようだが、もっと バンバンとやってくれれば、海外からの参加者も増え、健康的な、良い意味 での文化交流が推進されると思う。 昨日、照明デザイナーなる方の番組をやっていたが、番組冒頭で「光害」には かなり気を使ったデザインをしつつ、ライトアップで観光資源の拡充を図るという 流れだったが、天文ファンとしては気になるのは「光害」。 日本列島が闇夜に浮かび上がる衛星写真も紹介された上で、件のデザイナー の方は「光害を出さない省エネも考慮したライトアップ」を是としているという ことで、頬を緩ませながら見ていると・・・・横浜MM地区で曼荼羅をビルに映し 出すイベントでは、どう考えても反射光は上にいくじゃね~か! こういう「一応気をつけているけど、イベントとかはいいよね」という考え方が、 「商業広告はしょうがない、観光立地だからしょうがない」と、結局、日本は 夜空を楽しめないままである。 まあ、天文専門誌のイベントで行われる「星祭」すら、コンサートまでやる 低レベルの国なので仕方ないが。 専門誌で読んだ、ドイツの星祭。 町(村)ぐるみ、照明を落とし、派手なイベントもなく、ひたすら星を楽しむ。 想像しただけで、感激してしまった。 もちろん、エネルギー問題に関係なければ、夜景を楽しむ方々の気持ちも 充分に理解できるのではあるが・・・・。 折衷案として、上空は照らさない街路灯などの設置推進には、一役買いたい と、うちのNPOも活動している次第。
2007/02/19
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このところ寂しかった太陽面に、久々に黒点が。 ただ、この季節、太陽の高度が低く、撮影中も常に太陽面は揺ら揺らしている。 最近、末っ子が使命感を持って(笑)手伝ってくれるのは、楽しみだ。 今では、赤道儀のコントローラーを操作し、太陽を画面の中心に誘導してくれる。 このまま、上手く食いついてくれれば、私が仕事で居ないときでも、貴重な 観測データを蓄積してもらえるのだが、無理強いは出来ない。
2007/01/09
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ご覧頂き、また、貴重なご意見をコメントしてくださる皆様、 本年もよろしくお願い申し上げます。 年賀状代わりの1枚は、数年前に撮ったM42(オリオン大星雲です) 高橋製の60mmフローライトのテスト用に撮影したものです。 このクラスで短焦点だと、ちょっと長いカメラレンズなみの操作性で 撮影できます。 最近は、太陽・惑星ばかりになってしまい、星雲・星団用の鏡筒は 全く出番がなくなりましたが、今年はボチボチやっていこうかと。
2007/01/01
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昨日の出張を強行軍の日帰りに抑えて、スケジュールを調整。本日代休。 あとは、今朝、晴れてさえくれればよいと、昨夜は早めに就寝。 朝5時半。見事に晴れている。 望遠鏡をセットし、ビデオカメラのヘッドをクリーニングして日の出を待つ。 昇った! 望遠鏡を通した太陽は、木星のようにひしゃげている。 おっ!水星、でかいじゃん!・・・ん?こりゃ黒点だ。 と、コントローラーで太陽面を徘徊すると、「ポチッ」と小さな黒円が。 水星・・・小さいな~・・・・現在、太陽面通過中!
2006/11/09
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冷却CCDの画像は、その場でPCで確認できる。 記録のためにと、トラッキング機能を利用して、同じエリアを、数回に分けて撮った。 ”変なもの”だけが動いているのは、同じ画像に写っている星(恒星)が動いていない ことでわかる。 もちろん、これを「UFOだ」と言うつもりはない。 ただ、いまだに「何だったんだろうな~」と思う。 天文愛好家の友人からは、レンズの収差を指摘されたが、他の恒星はきちんと 点に写っているのだ・・・・。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 話はUFO番組に戻るが、末っ子(5歳)が、観ながら泣き出してしまった。 「父上、宇宙人に誘拐されちゃったらどうしよう?」ということだ。 「基本的に人類より科学が進歩しているはずだから、話し合いの余地はあると思う。」 「・・・じゃあ、お家に帰りたいって言えばいいんですか?」と、ちょっとホッとした様子。 「結果はわからないが、言ってみる価値はあるな。人間の言葉は研究していると思う から、『父親が話をつける』といって家に連れて来い。」と話は終わった。 実際、異星人がまともな奴かどうかは不明だが、可能性は常にある。
2006/10/10
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ヒストリーCHで、特集をやっていた。 聖書に記されているいくつかの逸話は、UFOに関わるものだという話しだ。 UFO(未確認飛行物体)は天体観測をしていれば、しょっちゅうとは言わないが、 比較的、高い頻度で観ることがある。 多くは、航空機、観測気球や人工衛星などだが、ときどき、どうしても特定できない ものにぶち当たる。 写真は 2000.12.9 20:00~21:00にかけて、C9EX鏡筒(D=235)+レデューサー(F6.3) を旧アトラクス赤道儀に取り付けて、CCD(ST-7E)による「セルフガイド」機能のチェック を行っていたときに写りこんだもの。(赤い楕円は画像処理にて描画) テスト用に選んだエリアは、オリオン座のζ(アルニタク)赤経5h40.8m赤緯-1°57'付近。 10秒露出。 円盤花火のようなものは、人工衛星かとも思ったのだが、当日、その辺りに著名な (大きい)衛星はなかった。 白枠内は拡大したもの。
2006/10/10
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J-COMをデジタルにした恩恵を、やっと感じることが出来た。 ディスカバリーHDで放映された、「エイリアン・プラネット」という番組だ。 「知的生命体は地球だけの奇跡である」というまことしやかな説に真っ向から 反論(というより正論だと私は思うが)する素晴らしいCGによって製作された 番組である。 太陽系から6.5光年離れた別の太陽系に地球からの探査船が送り込まれるところ から始まり、専門家の研究成果を反映したリアルな探査機群(ロボット)が、 惑星の探査を続け、様々な未知の生命体に出会うという、W・バーロウの著書を ベースにしたこの作品、まさにバーチャルな別の惑星への旅を体感させてくれる。 私が子どもの頃から、知的生命体はこの宇宙に他にも居ると確信しているのは、 確率的な側面と、もうひとつ、この広大な宇宙に、知的生命体が人間だけしか 存在しないとしたら、こんな孤独はないということ、そして、その中で煮詰まり、 奪い合うだけでは、この宇宙の存在意義すら疑わしく思えてしまい、「絶対」という 言葉はタブーとしている信条を敢えて破り、「絶対居る」と思い続けているからだ。 たった、1例で良い。もし、他の星での知的(とはいかなくとも)生命の進化を 確認できれば、生命の進化は、「偶然」から「法則」と認識され、我々自身の 生命に関する概念が、大きく変わると信じている。 私の生きているうちに見つかれば、もう、最高なのだが、ムリな気がする。 子どもたちに、確認してもらうことになりそうだ。 ・・・と一緒に観ていた次女を眺めると、テーブルの上の私のつまみを夢中で 食べており、真面目に観ていない。ダメだ・・・・
2006/09/28
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次女と末っ子も同行し、中学校のグラウンドに車を乗り入れると、勘で北の方向を 頭に描きながら、車からアトラクス赤道儀のメタル三脚を取り出し、”工作兵”(笑)の ような素早さでテキパキと機材の組立を始めた。 自由見学の時間が限られているので、のんびりと調整なんかしていられない。 普段の観測とは比較にならない短時間で、赤道儀、コロナドHαフィルタ付鏡筒、 接眼部のCCDカメラから小型モニタまでの設置を終えた。 空はすっきりと晴れ、これは来なかったらかなり後悔したと思った。 想像以上に砂埃が酷く、機材には苛酷な環境となったが、予想外の人数の 中学生、見学に来ていた保護者、小学生の皆さんに、プラージュやプロミネンスを 観てもらうことが出来た。 小型のモニタ付きDVDデッキで昨晩作成したDVDも再生したが、晴天下では 観辛かったと思う。 日よけの問題など、真昼間の広い場所での観測に対する反省点もわかり、 次回に向けてのモティベーションも上がった、いい休日となった。 これからも、地道な活動を続け、”天文への招待”を続けて行きたい。 良く手伝ってくれた次女、大人しくしてくれていた末っ子に感謝。
2006/09/23
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地域の中学校で文化祭があり、夏に流れてしまった天体観望会つながりで、 太陽観望会を先生方が企画してくれた。 主宰するNPOの主たる事業でもあるので、”喜んでぃっ!”という感じで楽しみに していた。 大前提として、当日(本日23日)に、めぼしい黒点やプロミネンスがあるか?という 点だが、これは天候が悪く、最後に確認できた火曜日には、消えてしまいそうな 小さな黒点がポチッとあるだけで、本当に心許ない限り。 プロミネンスは、辺縁部に限られてくるので、出たとこ勝負しかない。 ということで、最悪の事態(のっぺらぼうの太陽)に備えて、過去のDVテープから めぼしい画像を、HDDデッキにダビングし、さらにそれをDVDにコピー。 最悪は、「本当はこんな風な画像を見せたかったんだけど」と展示することにした。 次に気になるのは天候。 本日、関東地方は曇りの予報だった。 曇りの場合は中止なので、まあ、仕方ないかと、それでも早めに床に着いたが、 3時には目が醒めた。曇っている。 それでも、このところ汚れっぱなしの車を洗いに、近所の24時間GSに向かい、 洗車をして、朝風呂に入ると6時。 先生からTELがあり、中止ということに相成った。 朝食を摂り、さすがに眠くて、朝の報道番組を見ながら、眠りに落ちた。。。 目が醒めると8時。やけに明るい。晴れている。観測可能だ。 しかし、もう身体が休日モードだ。 携帯が鳴る。先生からだ。せっかくなので強行したいということだ。 時間的な制限もあり、一瞬迷ったが、よっしゃ!と身体をたたき起こし、機材の 積み込みを始めた。
2006/09/23
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月面探査機「スマート」が、燃料切れで月面の重量に捉えられ、墜落した。 墜落時の模様を観測した画像は下記。 http://www.esa.int/SPECIALS/SMART-1/SEM2N58ZMRE_0.html 多くの専門HPは、スマートの功績をたたえるが、ひとこと。 「この調子で探査機が月面に衝突を繰り返すと、地形が変わってしまうんですがぁ!」 もっと丁寧に探査する方法を見つけるのが、エチケットではないでしょうか? 月は地球の衛星ですが、人類の所有物ではないのです。 月の土地を売買している狂人どもいるようだが、もう少し、わきまえませんか?
2006/09/03
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プラハの国際会議で、冥王星が太陽系の惑星から除外される案が議決された。 先日も書いたが、米国発見の惑星を増やそうと、12個に増えるはずが、逆に、 唯一の米国発見の冥王星が外される結果になった。 ひとつ言いたいのは、惑星の発見が地球上どの国が発見したなど、どうでも いいことだ。小さすぎるぜ。 冥王星はもともと軌道面も他惑星に比べ大きく傾いている点などから、 原始太陽系にいたものではないと言われていた。 恐らく、太陽の引力に捕まっただけの、”旅人”だったのかもしれない。 太陽系のひとつの惑星に過ぎない地球に生息する、やっと宇宙に目を向けた ばかりの人類が、どう分類しようが、冥王星の軌道は悠々と変わらない。 もちろん、人間どもの今回の議決など気にすることもなく、広大な宇宙空間の 旅を続けることだろう。 お疲れさんでした、冥王星さん!・・・一度も観測してないけど(笑)
2006/08/24
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小学生の頃、「われら月面に立つ」という名前のムックが愛読書だった。 1969年のアポロ11号の写真集で、後半部分に、宇宙開発草創期~アポロ11 までの開発物語が掲載されていた。 装丁も非常に豪華で、ひまさえあれば隅々まで、舐めるように読んでいた。 今回のドキュメンタリーは、米ソ冷戦時代の宇宙開発競争(軍事利用のアピール) のために、競い合った二人の科学者を軸にまとめられている。 私の記憶にあったフォンブラウン博士は、ナチスドイツの最新兵器V2号の 開発者ではあるが、平和を愛する”善人”としてだったが、今回の番組で、 自分の研究のためには、悪魔に魂も売る、ハードボイルドな奴であったことが 新鮮だった。というより、狂信的科学者の一端が垣間見えた。 アポロ11の月面着陸以降、軍事技術としての宇宙開発の本音が露骨になった 挙句、スターウォーズ計画に代表される”グラム単価の高い兵器”に軍産複合体 の傀儡米政権が入れ込み、シャトルなどNASAの予算も人材も、大幅にレベル が下がったのは寂しい限り。 私と同世代の方は、まさか21世紀になっても、「火星に人類が到達していない」 なんて、当時は夢にも思わなかったと思う。 エネルギー問題など、地球上の諸テーマを解決するためにも、宇宙開発にもっと 目を向けて欲しい!
2006/08/17
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TVで観たときは「なんで?」と思ったものだ。実際、”意義”不明だ。 ケレスなんて小惑星は、子どものころから有名な小惑星で、いまさら惑星に昇格させて もらいたくもないだろうに(笑) 冥王星の外側なんて、下手すりゃ、1周回するのに、何世紀もかかってしまうぞ。 「氷の塊なので冥王星は外す」という議論もあったようだが、それならば、ガス体の 下が未だ未確定の木星はどうなるんだろう? こういう、学会がマッチポンプ的に定説をつくろうとする行為の積み重ねが、 「理科離れ」を促進してしまうのである。 最近気になるのは、天文学が、物理的なディティールばかりを追いかけて、本来の 不思議さ・面白さをアピールできなくなってきていることだ。 雑誌の記事も同様である(国内の場合) ”Sky&Telescope”などは、その点、古典天文学なども話題に盛り込み、天文学の 面白さをアピールできる構成になっているのは、さすがだ。 (ちなみに、今月号の特集は”はやぶさ”をアポロ13並みの事件として取り上げて くれている) まあ、その雑誌を出してしるアメリカが発見者だから、今回の惑星数の追加に 暗躍しているのだから、困ったものだが。 今回は、混乱を避けるために、従来の惑星を「古典的惑星」と呼んで分類する案も 出ているようだが、なんだかサッパリわからん。
2006/08/16
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納涼祭で天体観望を、大盛況のうちに終えることが出来たが、月末には次の イベントが控えている。 地元の中学校での観望会だ。啓蒙のチャンスだ。ありがたい。 今回はNPOとしてよろこんで受けたが、夏は、機材の運搬が悲惨だ(笑) それでも、観てくれる子どもたちの「うお~」という声で、疲れも吹き飛ぶ。 基本的に、お声がかかれば、「喜んで~!」といったところだ。 日本でも最近は「星祭り」を、地方でやっているようだが、コンサートまで挙行する 狂気の沙汰である。 ドイツなどでは、本当に村ごと明かりを落とし、本当に星を堪能する。 子どもを参加させないほど、徹底しているイベントもあるようだ。 日本は、まだまだ発展途上国である。 銀座の某店にいた外人女性スタッフと話したときも、アメリカの娘は乾板で天体写真を 撮ったことがあるというし、ロシアのモデルさんは、小学校で望遠鏡を組み立てたという。 チェコの彼女は、お母さんが物理学者で、家に望遠鏡があったというし、本当に、天文 が身近なものであるようだ。 おかげで、たまたま持ち歩いていた天体写真フォルダは大うけで、店の雰囲気まで 変わってしまった(笑) 日本人相手では、下手すりゃ、ドン引きされるところだ(笑) うちの道場に空手を習いに来ていたレスラー並みの体格のドイツ人にも、お土産に、 木星の写真を渡したとき、すぐに木星とわかった挙句、光学系についてあれこれ質問を してきたものだ。 彼の大学でも、スターパーティーをやっているようで、年に数回は、星空を堪能していた ようである。 日本では、時々TVドラマに望遠鏡が登場するが、どれもオモチャレベル。 アキバ系みたいなキャラが持ってたりする(笑) 実際、まともな機材は総重量で100kg近くになり、ヤワな奴では、設置も出来ない。 某天体写真家は、日頃はジムで筋力を鍛えているくらいだ。 まあ、そんな本音はおくびにも出さないように、たのしい観望会にしなければ。 「ブロック割り」とかサービスしちゃおうかしら(笑) 「軽~く」観てくれるだけでもいいのだ。とにもかくにも、天文学は人類最古の学問で あり、多くの数学は、天文現象解明のために進化し、あの「暴れん坊将軍」の吉宗も 天文愛好家であったことだし(笑)とばくちは、どんな形でもいい。
2006/08/05
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この2ヶ月ほど、ボロボロになるまで準備に全てを捧げていた納涼祭(笑) メイン出店のシューティングレンジは、予想通り、今年も大好評で、のべ900人以上の お客さんが、有料で本格的エアガンシューティングを楽しんでくれた。 新設の大人用レンジでのガスBLKによるシューティングは、親子で楽しんでもらえ、 老若男女問わず、迫力あるスライドのリコイルと、「狙ったところに当たる」魅力を 堪能してもらえた。 祭りの終盤、今年の”隠し玉”として出動させた天体望遠鏡による月面観望も、 気がつけば長蛇の列。 観望に適している上弦の月のディティールに、多くのお子さんたち、親御さんたちが 感嘆の声を上げてくれた。 暑い中足を運んでいただいた、約1万人のお客様、そして、日中から望遠鏡の 面倒を見てくれた友人に感謝!
2006/08/03
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久しぶりの入選である。このところ、満足のいく画像が撮れなかったため、 応募を控えていたこともあるが。 今回は、ほぼ1ページをいただけ、本当に嬉しい。 今夜は久々に観測が出来そうな天気だったが、ここまで湿度が高いと、さすがに 望遠鏡を出す気にはならない。 天文ガイド,月刊天文,星ナビ(旧スカイウォッチャー),そしてSky&Telescopeと、 日本及び海外の主要雑誌は総べて購読しているが、”重量:情報量”でやはり、 月刊天文(旧:天文と気象)は群を抜いていると思う。 広告ばかりの専門誌では、外回りのときに持ち歩いても、すぐに読み終わってしまう。 巷に溢れる、愚にもつかない雑誌の氾濫をみていると、こうした専門誌がもっと 増えてくれてもいいとおもうのだが。。。。 マイナーなんだな・・・私の趣味って(笑)
2006/06/28
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購読している天文雑誌で、紹介記事を発見したときには驚いた。 ニュートンが製作したとされる口径3cm(今となっては可愛いっ!)の反射望遠鏡とそっくりなデザインの望遠鏡が、紹介されていた。 さっそく、カミさんに頼んで、近所の本屋で購入してもらった。 大人の科学は、創刊当時は購入していたのだが、最近は、ちょっと飽きていた。 さて、さっそく箱を開けて見ると、子どもたちの「科学と学習」についてくる反射望遠鏡と、中身は一緒じゃん(笑) それでも、GWの終盤、丁寧に組み立てているうちに、何とも不思議な気分に。 天文ファンには有名なこの望遠鏡、今でも、基本原理は同様の望遠鏡が製造・販売されている。(もちろん、様々な改良は加えられているが) そして、この望遠鏡がなければ、物理学の歴史もかなり変わっていたと思われる。 なぜなら、この反射望遠鏡がきっかけで、光学に関する論文を発表でき、ニュートンは物理学者としてデビューすることが出来たからである。 (ニュートンは、鏡を磨くところから、完全に自作したのだ!学者というより、職人と 評価した方が、正しいかもしれない) そんなことに思いを馳せながら、この可愛い望遠鏡を眺めていると、ニュートンも工作好きのひとりの天文ファンにも思えてくる。(失礼な話かもしれないが) ガリレオ,ケプラー,ニュートン・・・多くの偉人たちのおかげで、現在の私の天文ライフがあることは間違いない。
2006/05/12
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黄砂も花粉も収まり、好シーイングが期待できる高気圧に恵まれた5月4日。期待満々で覗いた木星だったが、期待通り、稀に見るシーイングだった。大赤斑も色濃く、また、その右上に、「第二の大赤斑になるのでは?」と噂の白斑も見えている。もし、第二の大赤斑誕生ということになれば、数百年に一度のイベントに立ち会えることになるわけで、期待せずには居られない。30年ほど前の天文雑誌などを見ると、大赤斑は、今より遥かに真っ赤で色が濃かったようである。残念ながら、当時、私が持っていた機材、当時の写真技術では、現在ほど微細な模様は検証できないが、機材が進化するのに反比例するかのように大赤斑の色が薄くなってしまったことに皮肉は感じていた。大赤斑は、木星の深部にあるメタンが、台風のような感じで吹き上げられ、太陽光線と反応して赤くなっているとのことだが、数百年単位で続く、地球の直径ほどの大きさの台風というのが、全く想像できない。太陽系の中でさえこの様だ。太陽系の外の宇宙には、理解不能な現象、光景がいくらでもあることだろう。。。。
2006/05/06
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木星の観望好期なのに、連日の”黄砂”のおかげで、望遠鏡のフタを取れない。口径250mmクラスの反射鏡ともなると、この季節でも、2時間程度は外気順応させて歪を除去しないと、まともな像を結ばない。写真のように、鏡のセル部分のフタも外して、鏡を外気にさらしてやる必要がある。花粉や黄砂の舞うこの季節、あっという間に鏡の表面が汚れてしまい、性能が低下してしまう。外して、水洗いしたりという手もあるのだが、せっかく合っている光軸が狂ってしまい、再調整にかなりの時間がかかるので、結局、この時節は、観測機会が減ることになる。昼の太陽観測は、Hアルファフィルタの表面をブロワーで吹き飛ばしてやれば良いので継続できるが、惑星観測は難しい。大陸からのとんだ”贈り物”の黄砂。江戸時代ですら観測されていたらしい。中国の砂漠の緑化には日本もかなり支援を続けているようだが、私が生きている間は、春先のブランクは続きそうだ。
2006/04/22
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10年以上前に、130mm口径のニュートン反射で直焦点撮影したもの。下手な写真だが、懐かしい。フィルムはフジカラーHR100、カメラはPENTAX KXボディで行った。KXを愛用してきた理由は、ミラーアップが可能で、シャッターによるブレを最小化できるからである。また、天体写真の場合は、カメラはボディのみを使用するので、最新のオートフォーカス交換レンズなどに対応している必要はない。ということで、カメラ自体を非常に長く愛用することになる。銀塩という言葉は、当時もちろん使っていなかった。ほんのひと昔前までは、「○○の天体には○○フィルムが良い」などと、フィルムが当たり前。専門書も、フィルムの撮影結果比較などを詳細に載せていた。現在は、デジタル系の処理の特集など、コンピュータ専門誌かと思うばかりである。商売柄もあって、比較的早くデジタル&PC画像処理に移行した私だが、時々、あの「カシャッ」というシャッター音(デジカメでも擬音は出るが)と、1枚の写真に賭ける集中力を鍛える為に、時々、フィルムで撮影したりもする。遠征が出来る環境であれば、空の暗いところに出かけて、星野写真なども撮ってみたいものだと思う。実用性でデジタル、楽しみで銀塩フィルムというところか。ちなみに、旧いカメラと、手動駆動式の望遠鏡を使えば、まったく電源不要の天体写真ライフが楽しめる。望遠鏡駆動から、撮影機材まで電源が必須の最近の機器に比べ、なんと省エネ。
2006/02/06
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いつもは全く評価していない、サンデーモーニングだが、この特集を待っていた。ミノルタコニカが、銀塩フィルムからの撤退を決めた。旧・小西六のフィルムが、遂に市場から消える。最近は、天体写真でしか銀塩フィルムは使用しないが、それでも寂しいものがある。昔は、モノクロは現像~焼付けまで自分でやっていたが、最近は、却CCD、一眼レフデジカメと、完全にデジタル化してしまった。惑星写真などは、DVやwebカメラの威力はものすごく、銀塩で惑星写真を撮る事は全くなくなってしまった。それでも、次女が幼稚園に上がるころまでは、頑張って銀塩フィルムで撮っていたが、末っ子はデジタル写真ばかりである。写真は、2000.7.16の 皆既月食をFujiのHRで撮ったものである。(ポジをスキャナで取り込んだものなので、かなり荒れているが)今でも、ペンタのKX,LXはレンズ共々、まだまだ現役でドライキャビネットに鎮座している。時々は、引っ張り出してやろう。
2006/02/05
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