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今日は鱗の並びについて考えてみたいと思います。ベタに限らず、健康な魚の鱗は整然と並んでいて、見ていて違和感を感じません。まぁ、中にはあ、あれっ?って言いたくなるような変な鱗の並びしている魚もいますが、ベタでは1枚目の画像のように鰓蓋後方から尾柄部(尾鰭の付根)まで1列に整然と敷き詰められた鱗の列が、何列も体の上を走っています。 でも、時にはこの整然としている筈の鱗列が乱れた個体が存在します。2枚目の画像のオレンジ色の丸いで囲った部分をよくご覧いただければお判りだと思いますが、明らかにこの部分で鱗の列に乱れが生じています。鱗の乱れる原因は様々で、例えばこの個体では脊椎骨が湾曲していて、それに伴い肉の部分や体表も湾曲しているのが原因のようでした。他にも、何かの衝撃で鱗が剥離し再生した鱗が前からある鱗とサイズや生える方向が異なるものがよく見つかります。 後から鱗が数枚剥離してしまったような後天的なケースでは鱗の乱れも、それほど気になるものではなく済む場合も多いのですが、問題は生まれつき鱗に乱れが有る個体の場合です。私の乏しい知識でははっきりとした事は判りませんが、必ずしも先天的(遺伝的奇)とは限らないようです。稚魚の時期に水質や水温の急変、病気による体表の損傷、魚病薬のダメージなどで脊椎骨や体表に奇形が生じるケースも確実にありますので、稚魚のときから鱗が乱れていると言っても、必ずしもその子孫にまでこの奇形が受け継がれていくと言う訳ではないようです。 ただ、いずれにしても鱗の乱れ自体は飼育者にとっては歓迎すべき現象ではありませんから、可能であればそのような個体の入手は避けた方が無難です。・・・とそう言っている本人が、バンコクで気が付かずに仕入れてきちゃったりするんですよね~(苦笑)。何度も書いてますが、バンコクのベタショップなんてどこも薄暗くて、なかなか個体の細部までチェックできないんですよ。もちろん、日本に帰国して鱗の乱れに気が付いた際は販売リストから除外しなくてはなりませんから、完全に丸損です(涙)。
2008/08/31
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今日はボディについて。今日紹介した個体を見てどのようにお感じでしょうか?実はこの個体は、バンコクでとあるブリーダーからサンプルとしてもらったショートボディタイプのプラカットです。ベタに限らず、様々な観賞魚でこのショートボディと言うのが見られます。要は脊椎骨が通常の状態よりも短いのが原因と見られます。 有名どころでは、バルーンモーリーやバルーンアピスト、金魚のピンポンパール辺りがこのショートボディです。各魚でその出現由来は様々なのでしょうが、基本的にこのショートボディと言う形質は遺伝します。最近、バンコクではこのショートボディのプラカットが結構出回るようになっていて、お値段の方は通常の個体よりもやや高めの設定です。 まぁ、このずんぐりとした体型を可愛いと見るか否かは個人の主観ですが、個人的にはあまり好みではない・・・と言うか結構苦手なんです。理由はある訳ではないんですけど、どうしても生理的に受け付けないんですよね~(苦笑)。確かに脊椎骨の奇形ではありますが、別に奇形だから嫌だという訳ではないようです。だって、金魚のランチュウだって出目金だって奇形を固定したものに変わりありませんが、こちらに対しては別に違和感感じませんから。 そんな訳で、バンコクにベタを仕入れに出向く際にもこのショートボディタイプは仕入れません。せっかく作出したのに全然興味を示さないバカな日本人(笑)にごうを煮やしたのか、バンコクのブリーダーが無料サンプルとしてよこしのが今日紹介した個体なんです。 ブリーダーからのせっかくの好意ではありますが、今後も逸品堂の商品ラインナップに加わる可能性は限りなくゼロに近いと思います(笑)。ただ、1度どうしても試しておきたい事があるんですよね~、それはこのショートボディタイプのプラカットが果たして繁殖可能か否かって事。生殖能力自体は有るのは確実のようなんですが、問題は他にあります。改良ベタはオスが泡巣を作りそこで卵を孵化まで守る産卵習性で有名ですが、その産卵時にオスがメスの体に巻きつくようにして産卵・受精を行います。その際、オスがメスの体を上手く巻けないと、卵が受精しません。 この現象は、同じくボディが短い傾向にあるダブルテールの系統では時々ある事です。今回のショートボディ系のオスは、きちんとメスの体に巻きつく事が出来るんでしょうかね~?まぁ、自分の所で1腹繁殖させてみればいい事なんですが、繁殖に成功してショートボディの個体が温室内にウジャウジャいるのもなんだかなぁ~(苦笑)って訳で、どなたかこの外見に違和感を感じない方が果敢に挑んでいただくのを首を長くしてお待ちいたしているところでございます。ちなみに、逸品堂会員の方の無料プレゼント個体としてHPの方にこの個体が登場しております。来たれ!勇者よっ!!(笑)
2008/08/29
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今日は頭部の形状について考えて見ましょう。実のところ、元々のプラカットは闘魚として改良が続けられてきただけあってその闘争心は旺盛で、その事が外見にも表れています。ビックリするほど分厚いタラコ唇(笑)ですし、頭部自体が巨大でなんだかスネークヘッドみたいな感じさえします。しかも、アロワナ辺りでよく表現されるスプーンヘッドと言われるようなやや反り返ったような頭部を持っています。 まぁ、感じ方に個人差はあるとは思いますが要するに可愛さは微塵も感じられない、凶悪な形状ですね(笑)。このような如何にも精悍な頭部の持ち主は逸品堂のプラカットではまずお目にかかれないので、本場バンコクでももはやこのような形状の頭部の個体は稀少などと思ってはいけません。これは単に、私が個人的にしゃくれ上がった頭部やタラコ唇が好みでは無い為、仕入れの際に除外してしまう事がほとんどなだけの話です。 しかし、ベタが観賞用として改良をされるようになると、徐々にその顔つきも優しげなものに変化して行ったようです。闘争本能が薄れた事によるのか、それとも品種改良に携わった人々の好みだったのかは判りませんが、ショーベタなどではしゃくれあがった頭部の持ち主は皆無に等しいと思います。 前述のように逸品堂で仕入れた個体は、好みの問題でしゃくれ顎の持ち主を除外している為典型的な個体の画像がないのですが、2枚目の画像のジャイアントは口先にややその傾向が見られると思います。要するに、闘魚用のプラカットはこの何倍もふてぶてしい(笑)人相の持ち主だと言う事です。ただ不思議な事に、改良ベタの基となった、原種のスプレンデンスはそこまで醜悪な人相の持ち主ではないんですよね~。やっぱりバトルの際に、噛み付きやすいように分厚く丈夫なタラコ唇の方向に品種改良していったんでしょうか? もちろん、毎度の事ですがプラカットの形状や色彩なんて、これでなければいけないなんて言う堅苦しいものはありませんから「私はタラコ唇が大好きだっ!」って言う人がいても何の問題もありません。どうぞお好きなように(笑)。ただ、凶悪なご面相の個体は観賞用の系統ではなく闘魚の系統である為、ヒレの開きやカラーリングの面で洗練されていない事が多く、その多くは泥だらけの牛蒡なみの薄汚い、もとい野趣溢れる外見の持ち主である事は覚悟しなければなりません。したがって、コンテストではタラコ唇のショープラカットを見かける事はまずありません。
2008/08/27
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実は私は結構重度の喘息患者でして、毎日ステロイドの吸入を欠かす事が出来ません。全盛期?(笑)には、いきなり呼吸が停止し救急車で病院行きというのも何回も経験しています。一度などは、救急車で運ばれた病院で妻が「今夜が峠です。肉親の方にご連絡をしておかれた方が・・・」と担当医師に言われたほど。そんな私なので、物心ついてから気管の状態にはかなりナーバスになってます。人様の喘息はどうかよく判りませんが、私の場合「ん?何かのどの調子が変だぞ」って感じるといきなり息が苦しくなり、そのまま喘息の発作に突入と言う事がシバシバあります。だから、常日頃からのど飴とかその類を常用していると言うわけです。 医学的根拠はまったくないのですが、なんとなく喉がスッとすると息が楽な気がするもので、のど飴は基本的にミント系です。でも、外出中に飴の袋ぶら下げて歩くわけも行かないので(苦笑)、フリスクとかあんな類の駄菓子を常に持ち歩く事にしています。ちなみに、喉の調子が悪いと感じるときは1日にフリスクの一番強烈な奴を3個(3容器って事です)位食べる事もあります。こうなると、もう口に1,2粒放り込んでとか言うレベルではなく、豆菓子かなんかのようにボリボリと噛み砕いてます。 一度ドイツに向かう飛行機の中で、隣に座った外人の女性が私の周囲に強烈に漂うミント臭に辟易として、スチュワーデスに席の交換を申し出ると言う事があったほどです。まぁ、その時は、私の方が両隣に人のいない席に移動させられましたが(苦笑)、スチュワーデスもビックリしたのか面白がって、暇さえあればその後私のところに来てボリボリとミントタブレットを貪り食う私の相手をしてくれました。私が必死に気管の自己管理をしているとも知らずに、「この男はミント中毒かミント依存症に違いないっ!」って思ってたでしょうね~。 そんな私が最近はまっているのが、今日紹介するコイツです!タイのスーパーで売っているBotanと言うメーカーのMint Ballで、何種類か味があるのですが私はこのミックスベリー味が大好き。ミントの強烈さではフリスクに負けてますが、中心部分に仁丹と言うか龍角散と言うか(笑)そんな甘草か何かのエキス入り?の核があって、食した後長時間にわたって喉がスッとしてくれます。両サイドを押さえるとパカッと口を開ける、携帯用灰皿なんかでよく見かける構造の容器に、梅仁丹より一回り大きいくらいの粒々がザラザラ入っています。ちなみに私はバンコク入りすると36容器入りのカートンで2箱購入し、日本にいるときもヨーロッパ出張中も、そしてブログ更新中の今もボリボリと噛み砕いてます(笑)
2008/08/25
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尾鰭、背鰭と来たので今日は腹鰭についてです。ちなみに、たまに腹鰭と胸鰭を間違えている人がいますが、ベタで言えば鰓の後にくっついている団扇みたいなのが胸鰭で、腹部にニョキっと2本伸びているのが腹鰭です。尾鰭や背鰭そして尻鰭に比べるとただ剣のように延びただけの腹鰭は鰭の開きとかを論じるほど大きな存在ではありません。 でも、特にベタのオスが各鰭を広げて相手を威嚇している時に結構目立つ場所でもあります。理想的には、2本の腹鰭がすらっと真っ直ぐに伸びている事が望ましいのは当然の事です。もっとも、尾鰭などと違いほとんどの個体ではそのような問題の見当たらない状態である事が多いのでそれほど心配は要らないでしょう。1枚目の画像のような状態の腹鰭であればOKです。 ただ、時々2枚目の画像のように腹鰭が短い個体を見かける事があります。その原因には2つの要因が考えられ、1つ目は他の魚に齧られるなどのアクシデントで先端部分が欠損したもの。そして、もう一方が形質的に鰭が伸長しないものです。 前者の場合は、よほど老成した個体でなければ再生し以前のような状態に戻ってくれる筈ですが、問題は後者の形質的な欠陥の場合で、この場合はいくら待っても鰭の長さはそのままです。この2つを正確に見分けるのは難しいのですが、形質的な欠陥の場合腹鰭だけでなく他の鰭、特に背鰭と尻鰭もあたかもメスのように短いものである事が多いので、その辺りを参考に個体を選ぶのが一番でしょう。 ちなみに2枚目の画像の個体は、メス個体に見えるほど各鰭が短く貧弱です。特に、背鰭はどうみてもメスのもので、私も当初バンコクではメスと勘違いして仕入れてきました(苦笑)。しかし、帰国後観察しているとどうもオスのような気がしたので、試しに繁殖に用いてみました。あっ、もちろんオスとして(笑)。結果は、立派にオスの役割果たしてくれました。 毎回言っているように、プラカットの良し悪しなんて所詮は個々の好みの問題だと思っていますが、コンテストと言う事になれば当然鰭の伸長が十分でない個体は良い評価を得る事が出来ません。まぁ、普通に見た目から言っても腹鰭の短い個体の方が好きって言う人はいないと思いますけどね(笑い) それと、時々腹鰭が途中で折れ曲がったような個体を見かける事もあります。原因は様々だと思いますが他の魚に齧られた後再生の際に方向を間違えちゃったと言うケースが一番多いのではないでしょうか。ただ、ベリースライダーと呼ばれる遊泳異常で常に水底を泳ぎ回っている個体を育成していると腹鰭が折れ曲がるケースも多く経験しているので、よほど稀少なカラーリングでない限りは、腹鰭が折れ曲がった個体は入手を避けておいた方が無難ではないでしょうか。
2008/08/24
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それじゃあ引き続き今日は背鰭の形状について。ショーベタ同様、プラカットでも全体のバランスが取れているか否かと言う事はかなり重要視されます。つまり、全身のシルエットが理想的なプロポーションになっている方が好ましいと言うわけです。例えば、尻鰭だけがバビロ~ンって伸びちゃったりしているプラカットは、その尻ビレだけをとってみればなかなかの形状だとしても、全体のバランスが悪いと言う扱いを受けてしまいます。 ショーベタでは全身のシルエットが円形に近いものが理想とよく言われますが、鰭の短いプラカットのシルエットは円形まではいかないので、前後に長い卵型~長楕円形というのが理想像ではないでしょうか。この全体のシルエットを左右するのは鰭のプロポーションな訳ですが、中でも一番のポイントが今日紹介する背鰭だと思います。尾鰭や尻鰭はほとんどの個体である程度は均整取れているものなので、個体間の格差はあまり感じられません。と言うか、そういう個体は少なくとも逸品堂では仕入れて来ません。 ところが、背鰭の形状となるとちゃんと意識して作出しているブリーダーがまだ少ない為、結構個体差が見られます。本来原種では背鰭は体の後方に小さく短い奴がチョコンとくっついている感じなのですが、ショープラカットではずいぶんと幅広で雄大なものに変化してきています。そして、ショーベタ同様少しでも体の前方から背鰭が始まっている個体が理想と思って間違いないでしょう。そして、出来れば背鰭後端と尾鰭の間に隙間が認められないほど大きく広がった背鰭であれば申し分ありません。 口で説明してもなかなか判り難いと思いますが、今日登場の2枚の画像を見ていただければその違いは一目瞭然だと思います。2枚目の画像のマスタードガスの背鰭は幅が小さく、体の後方に遠慮がちに?生えているのに対し、1枚目のマーブルでは、他の鰭に負けず劣らず立派でその存在感を主張しているでしょ?当然1枚目の画像の個体の方が、全身のシルエットのバランスで高評価を得る事は言うまでもありません。 ショーベタでは少しでも幅の広い背鰭を獲得する為に、本来尻鰭由来のやたらと幅広い背鰭を有するダブルテールを交配するという裏技が以前はよく行われていましたが、ハーフムーンの登場以来尾開きを重視する傾向が強まり、シングル×ダブルテールの交配は以前ほど行われなくなってきたようです。しかし、ほとんどダブルテールの存在しないプラカットでは、そこまで有効な裏技?が存在しない為、作出者は地道に背鰭の幅を広くしていかなくちゃならないのが辛いところです。 それと、まだまだ背鰭の形状に対する認識の低いプラカットでは、あまり背鰭の形状にこだわりすぎると、選べる個体が一つもいなくなってしまう可能性もあるので(苦笑)、現状では程ほどに考えるべきかと思われます。色彩面などでまったく同レベルの複数の個体を目の前にした際に、中から1個体をチョイスする際の選択ポイントと言う事でちょうど良いのではないでしょうか。
2008/08/22
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さて、昨日は尾鰭の軟条の分岐数についてご紹介しましたが、今日も引き続き尾鰭について。本来の原種に近いプラカットの尾鰭は、小さくペンキ用の刷毛の様な形をしていますが、観賞用のショープラカットになれば1枚目の画像のように縦長の半円~半楕円形をしているのが普通です。そして、その縁は丸く滑らかなカーブを描いています。 昨日紹介した4レイの個体であれば半楕円、3レイであればほぼ半円と言ったところでしょう。昨日も書いたようにどちらの形状が好きかは個人の勝手だと思います。ただ、コンテストと言う事ならば当然半楕円の尾鰭を持った個体の方が、その分有利となるのは確実です。もっとも、個人的にはプラカットに関してはコンテスト最優先主義にならない事を願ってます。プロブリーダーならいざ知らず、本来アマチュアであればコンテストの目的は他のベタマニアとの親睦を深める事や、数多くの絶品個体を目にする事の出来る実に楽しい場所になるべきだと思います。でも、どう言うんだか我が国のベタマニアの中にはコンテストで入賞する事がこの趣味の最重要課題になっちゃう人が結構存在するんですよね~。 もちろん、コンテストに出品するからには少しでも上位入賞を目指すのは人情として当然だと思います。でも、コンテストに入賞する為に飼育する品種が制約されたりしすぎるのは、本末転倒じゃないでしょうか。それと、そのために他人の魚が素直に評価できなくなったりする人さえ出てくる始末。私が以前所属していたベタの愛好会でも、ベタに飽きたのではなく会員間の人間関係に疲れて、この趣味やめる人が結構いましたから(苦笑)。短気なくせに気弱なところのある私が、コンテストから一切身を引いたのもそんなところに一番の原因があります。仕事の疲れを癒す為に始めた趣味でストレス感じてもね~。プラカットの世界では、もう少し気楽にいろんな人が手掛けたくなるような趣味に育っていってもらいたいなぁ~って心から願っています。話が脇にそれましたが、別にコンテスト否定派な訳ではありませんからね(笑)。 話を元に戻すと、プラカットの中には時々円形~半楕円形ではない尾鰭を持った個体に出くわす事があります。2名目の画像の個体なんかがその典型で、尾鰭後端中心部が後に伸びて、全体的にスペード型の尾鰭になっています。今のところ、その由来ははっきりとしませんが、突然変異的に出現するのではなく明らかにこの尾鰭を持つ系統が存在します。つまり、遺伝的形質のようです。 不思議な事にスペード型の尾鰭を持つ個体は尾開き自体は良好である事が多く、プラカットのコンテストではそれ自体が大きな減点材料になる訳でもないようです。したがって、円形~半楕円形かスペード型か、尾鰭のシルエットに関しては各人の好みでどうぞって言う事になりそうです。ちなみに、個人的にはこのスペード型の尾鰭は決して嫌いな方ではありません。その他の色彩などの要因がまったく同レベルならば、むしろスペード型の方を選ぶかもしれません。
2008/08/21
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実りある副業として逸品堂をスタートさせてから、本当に沢山のベタ愛好家の方とメールにて意見の交換をする事が出来ました。ベタと言う共通の趣味がなければ一生お会いする事ももちろん会話を交わす事もなかったであろう人々と知り合えるのは、本当にホビーの醍醐味ですね~。もっとも、ベタ専門店とか称していると、よほどベタに詳しい人間と思われるのか様々な質問をいただく事が多いのです。もちろん、私のアバウトであやふやな知識でよろしければ喜んでお伝えするのですが、一番困るのが「どの個体が一番良い個体ですか?」とか「良いベタとはどう言うものなのですか?」と言うご質問をいただいた時です。 我が国でもコンテストが開催されているショーベタであれば、理想のショーベタ像と言うのがはっきりしていますから問題がないのですが、逸品堂の主力であるプラカットでは明確な基準と言うものがまだ確立されていないような気がします。そんな事から、ご質問には「各人が気に入った個体がその人にとってのベストなんですよ」とお答えしていたのですが、知人から「それはあんまりにも不親切な回答だ」と言うご指摘を受けましたので(苦笑)、この場をお借りして私の考える理想のプラカット像について何回かに分けてお伝えしていきたいと思います。 ただ、あくまでも一個人の独断と偏見に満ちた見解であり、やはり本音では「お好きなプラカットを選ぶのが一番です!」と言うスタンスは変わりないんですけどね。特に色彩面に関しては、個人の好みの問題なのでここでは取り上げない事にします。 1回目の今日は尾鰭の開きについて考えてみたいと思います。ショーベタであれば、やれハーフムーンだオーバーハーフだとある程度はっきりとした見方が出来ていますが、日本人でプラカットでそこまでこだわる人はあまりいないのではないでしょうか。しかし、実際にバンコクのブリーダーやアメリカのトップアマチュアではプラカットでも尾鰭の開きにランク分けがなされています。 1枚目の画像と2枚目の画像をご覧ください。共にブルー&レッド・マルチですがこの2個体のうちどちらの尾鰭が評価が高いと思います?正解は1枚目の個体。尾鰭に団扇の骨みたいに走るものを軟条と呼びますが、これが生物学で習った系統分岐図みたいに途中で枝分かれしているのがお判りいただけるでしょうか?これが何段階に分岐しているかで評価が分かれます。もちろん、多分岐の方が鰭の広がりがそれだけ見事になる為、高い評価を受ける事はショーベタと同じです。 ちなみに、1枚目の画像の個体では4分岐しており、現状のプラカットでは最高レベルとされ「フォー・レイ(4分岐)」と表現されます。プラカットの本場タイでもまだフォー・レイの個体はかなり稀少で、コンテストブリーダー以外は意識して生産はしていないようです。 このフォー・レイの個体は、プラカットのオスにハーフムーンのショーベタのメスを交配して作出します。もっとも、一度フォー・レイのプラカットの系統が確立すれば、その後は系統内での交配で4分岐が維持できるようです。バンコクやアメリカのコンテストブリーダーの間では、このようにプラカットのオスとショーベタのメスの交配が日常的に行われ、少しでも体型の優れたプラカットを作出すべく日夜努力が重ねられていると言うわけです。それと、余計な事ですが逆パターンでの交配は避けた方が無難です。下手すると、尾開きは非常に良好なのだが鰭が十分に伸長しないショートテールのショーベタ(笑)がどっさり出現する事になりかねませんから。 ショーベタと違い4分岐と3分岐の尾鰭の開きに、極端な差は感じませんからあくまでも参考程度に考えるべきだとは思いますが、もしあなたがインターナショナルなプラカットのコンテストに出品したいのなら(ってそんな人いないか)、こだわるべきポイントの一つです。
2008/08/20
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今日は、最近私がバンコク滞在中必ず購入するお気に入りのスナックを紹介しましょう。これまた正式名称は判らないんですが(苦笑)、要するにポークジャーキーチップスです。つまり、薄切りの豚肉を油でカラッと揚げたもののようです。これは道端の屋台で売っているのではなく、一応どこかの工場で作られたものがスーパーなんかで売られてます。だから、屋台のおやつでは衛生面で少々心配と言う方も安心して食べる事が出来るのではないでしょうか」。もっとも、製造工場がどの程度衛生管理が行き届いているのかは定かではないですけどね(笑)。 元々タイの北部(チャンマイやチェンライ辺り)にはケープ・ムーと言うブタの皮を油でカリカリに揚げた伝統的なおやつがありますので、この商品もおそらくはケープ・ムーが大元なんだと思います。いずれにしても、食感はパリパリで噛み砕いているうちに肉の旨味が味わえる実に乙なおやつです。バンコク市内ならば、ジャスコなどの大型スーパーに行けばまず確実に入手できますし、コンビニならばセブンイレブンで取り扱ってます。 ちなみに私はバンコク入りした初日に、滞在日数×1.5倍位の数をThailand Cultural Center と言う駅にあるジャスコで購入し、夜な夜なポリポリバリバリします。元来夜寝れない人間なので、日本にいるときも毎日朝の5時くらいまで起きてます。それに一日でもなにかを読まない日があると物凄くイライラする重度の活字中毒患者なので、バンコク滞在中も朝までずっと本を読んでる事になるものですから、その際の読書のお供としてこのポークジャーキーチップは最適なんですよね~。 このチップにはいくつかのバリエーションがあって、テリヤキみたいな甘辛味のクラッシック以外にも数種類存在しますが、私はもっぱらクラッシックを愛好しています。今回の家族旅行で、私以上の肉好きである息子がこのスナックを嫌いな筈がありません。父子そろって、ホテルでバリバリしていたばかりか、息子にいたっては帰りには自分用の肩がけバックに入るだけのこのスナック詰め込んで日本に持ち帰ってました(笑)。みなさんもバンコクにご旅行の際には是非一度お試しあれっ!
2008/08/16
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この間のバンコクでの仕入れは、家族旅行の最終日に無理やりバンコク市内に滞在する予定を組み入れ、家族がホテル内の設備でまったりしている間隙を縫ってのものだったので、いつものようにじっくりと腰をすえて多くのブリーダーやショップを訪問すると言う訳にはいきませんでした。そんな、非常にあわただしくタイムリミットのある今回の仕入れの中での一番の収穫と言えば、なんと言っても今日登場のマルチカラー・マーブルのメス個体である事は間違いないでしょう。 これはもうプラカット好き、特にマーブル系マニアにとっては説明の必要がないと思いますが、物凄い絶品です。相変わらず拙い私の撮影技術では判りにくいと思いますが、ブルー&ホワイトのホワイトに相当する部分は、思い切りピンクです。しかも、その地色にプラチナカラーがあるのでしょう、キラキラと輝き非常に見事です。また、口先から背鰭前端に掛けて走る濃赤のラインもこの魚の外見をより一層引き締まった物にしています。このブログでも何回も述べていますが、毎月のようにバンコクに出向き、毎回最低でも数千尾と言うベタを目のあたりにしている私でさえ、ここまでのレベルのメス個体は初めて見ました。いや、メス個体に限定しなくともここまでのクオリティのオスだって・・・。 実はこのメス個体は、素性がよく判りません。あるブリーダーのファームの叩き池の中にごっそりと収容されたメス個体の中から、適当に網でメスを掬っていたら網の中に入ってました。池の水はドロリとした緑色で中の状況はまったく判らないのですが、少なくともこの時この池から掬った他のメス個体はみんなドラゴン系でした。池の所有者のブリーダーも「この池はドラゴン系しか入っていない筈なんだけどなぁ?」って首傾げてました。と言うより、そもそもこのブリーダーはマーブル系を手掛けていません。なんだって彼の所に、こんな絶品マーブルが潜んでいたのか、今もって謎のままです。 しかし、どの様な交配で作出されたのか判らなくても、このメスが信じられない程の素晴らしい外見である事は間違いありません。基本的に「私情を挟まず趣味に走らず(笑)、仕入れた個体はすべて逸品堂で販売する」をモットーにしていますが、さすがにこの個体はしっかりと秘蔵の品としてさかなおやじ個人のストックに回しました。でも、いったいどんなオスを交配すればよいのか、皆目見当がつきません。これがオスならば片っ端からメス個体を交配させちゃえば良いのですが、メスの場合は1回の繁殖でペアのオスにど突き殺される可能性もありますから、そうそう何回もの繁殖に用いる訳にもいきませんからね~。悩ましいところです。
2008/08/15
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今日紹介するのはパステルホワイト&レッド・マルチのクラウンテールです。もっとも、クラウンテールといっても、半分はプラカットの血が入っています。大元は、ホワイトの地色で、各ヒレに真紅のかすり模様の入るクラウンをバンコクで入手したのが始まりでした。このカラーリングのプラカットを自分で作ろうと言う事でスタートしたのですが、初代の組み合わせはオスにホワイト&レッド・マルチでメスにショーベタのパステル・ホワイトを交配しました。 そこで生まれて来た子供(F1)世代の中から、もっとも目標の形質に近いオス個体を選び、それにプラカットのパステルホワイトのメスを掛けて生まれた個体が今日の画像の個体です。本来は、混じりけのない綺麗なホワイトベースで各ヒレには真紅のかすり模様が桜吹雪かなんかのように入るパターンをイメージしていました。ところが、今回交配したプラカットのメス個体が、妙に虹色の光沢のあるパステルホワイトだったためでしょうか、F2世代の多くはヒレが光の具合によって、淡いゴールドカラーに輝くパターンになりました。私の撮影技術ではどうしてもうまくこの色調を表現できないのが残念ですが、実物は非常に艶やかです。 少々想定外ではありますが、せっかく綺麗な方向に予定がずれた訳ですから(笑)、最初の目標を少々軌道修正して、このままの路線で改良を続けたいと思います。色彩的にはほぼこのままで完成に近いといってよいと思いますが、欲を言えばもう少し各ヒレの真紅のかすり模様の数を増やしたいところです。 目標達成までに大きな壁となって立ちはだかる事が予想されるのがヒレの形状でしょう。ベタのクラウンテール、つまりヒレ先がギザギザになる形質はかなり強力なのか(苦笑)、いちどクラウンの血をその系統に導入すると、チョットやそっとではヒレのギザギザはなくなりません。今回の世代でも、ほぼ確実にすべての個体でヒレはギザギザです。まぁ、ここは気長に片親をプラカットにして何世代か交配を続けるしかないでしょう。 そうそう簡単には完成しないでしょうが、別にこの系統を私の副業である逸品堂で販売する為にではなく、純粋に自分の遊び心で楽しんでいる交配ですから、気が楽だし本当に楽しいです。一時は本業との兼業で、プライベートも一切ないほどハードな日々を過ごしていましたが、ここに来て本業が落ち着いてきたので、こう言った趣味としてのベタホビーも楽しめる心の余裕も生まれてきました。ただ、来年早々には本業の方で新たに大きなプロジェクトが動き出す予定なので、そうなるとまたまた地獄のような猛烈に多忙な日々がやってくる事でしょう。せめてそうなるまでの間だけでも、趣味としてのベタホビーを満喫できればなぁ~って思います。
2008/08/14
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本業の為毎月のようにバンコクに出向き、帰りには必ずベタを仕入れて副業に勤しんでいる私ですが、毎回毎回ベタブリーダーやベタ専門店だけを回っている訳ではありません。もちろん、そう言った場所ではそのブリーダーやショップごとに得意品種があって、そこに行けばほぼ確実にクオリティの高いベタが入手できるので、仕入れのほぼすべてがこれらの場所からなのは確かです。 しかし、ほかの事には思い切りずぼらな私ですがことベタに関する限りは結構まめで、道端にベタをパッキングした小さなビニール袋をゴロゴロ並べて売っている露天商も必ず冷やかして歩きます。こう言った露天商が扱っているのはトラディショナル系や、ヒレのあまり開かないクラウンテールなどがほとんどで、売価も30円位です。 でも、たまにアレッ?って思うような面白い個体を売ってたりするんですよね~。もちろん、ブリーダーが意図して作出したのではなく偶然出来ちゃったというレベルなんですけどね(笑)。今日紹介した個体もそんな露天商で見つけてきました。ちなみにお値段は50円くらいでした。 体型はぜんぜん駄目ですけど(苦笑)、面白いカラーリングでしょう?レッドの地色の上にメタリックグリーンが、マーブル模様のように散っています。いったいこれは何なんでしょうね~?マーブルとはチョット違うような気がしますが、いずれにしてもあまり見かけた事のないカラーリングである事は確かです。現在、早速我が家で繁殖にチャレンジしていますが、明らかに同系統と判るメス個体は見当たらなかったので、いろいろな系統のメスと適当に交配して楽しみたいと思います。 まぁ、生まれてくる子供に過度な期待は抱いてはいけませんが、たまには商売を離れてこんな遊び心もいいなぁ~って思います。こう言った息抜きもしないと、例え商売とは言え飽きちゃいますから。
2008/08/13
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さて、昨日のなかなかお勧めのバンコクB級おやつに引き続き、今日は今のところ私的にはバンコクB級おやつ選手権の王者とも言うべき逸品の登場です。名前は・・・うーんと判りません(苦笑)。まぁ、揚げダンゴってことで一つよろしく。 ピンポン球くらいの大きさの揚げドーナッツ風おやつで、多分タピオカ粉を使っているんだと思いますが、表面はサクサクで中はモッチリとした食感がたまりません。ちょうどボンディゲージョを揚げたらこんな感じになるんじゃないでしょうか。そして、中には餡として甘辛に味付けされたマッシュポテトが入っていて、これがまた絶妙!和菓子の揚げ饅頭が好きな方ならまったく違和感なく戴けると思います。 お値段の方もさすがタイですからお安くなってまして、1個7円位でした。ちなみに私は一時に20個くらい購入して熱々のうちに一気に平らげちゃいます。冷めても美味しいですが、やっぱり表面のサクサク感は揚げたてじゃないとねっ! このおやつは昨日の揚げバナナとは違いポピュラーと言うほど普及しているようではないようで、なかなか扱っている屋台を見かけません。今のところ、3箇所ほどこのおやつを売っている屋台を知っていますが、一番美味しいのがサンデーマーケットのペット売り場の近くの屋台の物。ここのジャガイモ餡は味付けが絶妙です。 ただ、この絶品を扱う屋台にも少々問題がありまして・・・って別に屋台自体の問題ではないんですが、近くには必ず虫屋の屋台が出店していてタガメやらコオロギやら芋虫やらを芳ばしく(涙)揚げて売ってます。大の虫嫌いの私にとっては生死にかかわるほど辛い問題です。えっ?そっちを見なければいいじゃないかって?いやいや、この虫の唐揚は姿かたちだけでなく臭気も物凄いんですよぉ~。 私はその臭いがどうしてもだめなんで、まずは少し離れたところから大きく息を吸い込み揚げ団子屋に突進します。そして、希望の数量を告げた後すばやく屋台から100m位離れます。もちろん、その間は息をずっと止めてます(笑)。そして、屋台のおばちゃんが紙袋にダンゴを詰め終えたのを確認したら、また息を大きく吸って・・・・重度の喘息もちで呼吸器系が脆弱な私にとっては、かなり辛い作業です。
2008/08/12
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さてさて、前回はカエルの卵みたいな不気味な飲み物を紹介しましたが、別にいつも変な食べ物を探して彷徨っている訳じゃありませんからね(笑)。今日は少しまともなタイのおやつを紹介します。名前はクルアイ・トートだったと思います。いやぁ~、実は正式なタイ語での呼び名を確認していないんですが、クルアイ=バナナ、トート=揚げ物って事なんでたぶんこれであってると思うんですけどね。 調理方法はいたって簡単で、皮をむいたバナナを縦切にして衣を付けて揚げただけのものです。バンコク市内に限らず、タイのあらゆる場所で揚げバナナを売っている屋台に出くわしますから、タイでもかなりポピュラーなおやつなんだと思います。その屋台では、一緒にタロイモを揚げた奴も売っているのが普通です。 ここで使われているバナナは我々になじみの深い、ねっとりとした奴じゃなくて調理用バナナなのでねっとり感はまったくありません。むしろどちらかといえばパサパサした感じがします。でも、やっぱりそこはバナナですからほのかな甘みとかすかに芳香が漂い、小腹が空いたときのおやつには最適です。屋台のそばでしばらく観察していると、近くを通りかかったOLや学生達が次々に購入していきます。 お値段の方もかなりお安くなっておりまして、大体1個当たり3~7円程度と思っていいのではないでしょうか。この値段の幅は、別にバナナの品質とは関係なく単に屋台の立地に影響されているものです。ちなみに、バンコクに旅行してこの揚げバナナを試してみたい方は、購入の際に購入数量を明確にした方がいいです。別にタイ語が話せなくっても、指で数を示せばOKです。 ちなみに私はタイに行き始めた初期の頃、揚げバナナを食べようと屋台に立ち寄り、値段がわからないので100B(350円位)札を出しました。屋台のおばちゃんが私に向かってなにやらタイ語で話しかけてきましたが、当時の私はタイ語なんてさっぱり判りません。また、おばちゃんは日本語はもちろん英語もまったくだめなようです。あきらめたように首を振ったおばちゃんは、揚げバナナを物凄い勢いで大きな紙袋に次々と放り込み始めました。おそらくその数は60個位あったのではないでしょうか(笑)。 もちろん、一人で食べきれる量ではありません。その後屋台の脇の石段の上に腰を下ろし、近所の子供達を手招きして一緒に揚げバナナを食べまくったのも今となってはいい思い出ですが、当時は確実に屋台周辺の人の笑いの対象になってました(苦笑)。 そうそう、バナナを使ったおやつにはこの他にも焼きバナナ(クルアイ・ピン)と言う物もあります。どちらかといえば、こちらの方がポピュラーかもしれません。まぁ、皮をむいた調理用バナナを炭火の上で焼いただけの代物ですが、これはこれで結構乙な味です。ただ、たまたま私が食べた奴がそうだったのかも知れませんが、せっかくバナナの原形を保ってコンガリと焼き色がついているバナナを、購入の際に屋台のおばちゃんが上からブニュって押しつぶしてくれるのはいかがなものかと思います。
2008/08/11
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さて、海外に出向くたびに現地の駄菓子やB級食品の発掘にかなりの情熱(苦笑)を注いでいる私ですが、今回も見つけてきましたよぉ~♪今回の発掘場所は、おなじみのバンコク!1枚目の画像を見る限りでは、それほどグロテスクな感じは受けないかもしれませんが、2枚目の拡大画像を見ていただければ完璧です。うーん、トノサマガエルの卵塊みたいな物質が沈殿してますね~(笑)。 ベースとなるジュースは「レモンティー」だそうです(笑)。他にも、アップルジュースバージョンやグリーンティーバージョンもありました。いずれにしても、この飲料のキモはなんといっても下に沈殿した不気味な物体であることに間違いありません。実は、この気持ち悪い物質はハーブとして有名なバジルの種なんです。バジルの種は水に戻すと、こんな感じに膨らむのはもちろん知ってましたし、ヨーロッパでそれを利用したゼリーを味わった事もあります。でも、今回のバジルシードはなんと言っても色がいけません。まるでうまく受精しなくて死滅し、周りに水棲菌が付着したカエルの卵そのものの色と形状です(笑)。 これはバンコク市内のジャスコの食品売り場で発見したのですが、これを手にとって狂喜乱舞する私を冷たく見据える妻と、離れた場所でいかにも他人の振りをしている娘の姿を今でも憶えてます(苦笑)。息子の方は幼いのか少し知恵が足りないのか、嬉しそうにする父親を見て本人も嬉しくなってニタニタしてましたけど。 気になるお味の方ですが・・・うーん、はっきり言って次回はもうゲットしません。腐ったカエルの卵、じゃなくてバジルシードの部分はつるつると結構な喉越しなんですが、ベースとなるレモンティーが冗談のようなくどい甘さです。まるで、私が子供時代の安物アイスに使われていた甘味料のチクロでも使ったような物凄さです。 一人で全部飲みきるのはチョット辛かったので、家族にも飲ませてみようと画策し(笑)「うわぁッ!これ凄くウマイっ!!」って言ってみたんですが、散々煮え湯を飲まされている妻と娘は鼻で笑って相手にもしてくれません。お調子者の息子の方は私のアカデミィー賞並みの名演技にだまされたのか、残りのジュースを飲んでました。姉「あんた勇者だねぇ~」弟「ウンっ!」妻「コラやめなさいっ!後でお腹痛くなるわよ」私「大丈夫だよ。俺だって飲んだんだから」妻「ゴキブリ以上の生命力持つあんたと一緒に考えないでよ」弟「・・・でも、これ本当にウマイっ!」一同「はぁ~??」 他の二人に比べて素直な我が息子をいとおしく思う気持ちと同時に、その味覚に少々ではなくかなりの不安を覚えた父親でした。
2008/08/10
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半ば強制的な家族サービスの疲れからか、久々に腰痛が再発し腰をかがめてヘコヘコ歩きまわっている哀れなさかなおやじです(涙)。ところで、今日の1枚目のマーブルはいかがでしょう?作出ブリーダーによれば、その名もなんと「エイリアン・マーブル」だそうです。半ば腐りかけた牛肉のようなどす黒い濁った血赤の地色がなんとも不気味ですね~(苦笑)。 家族の評価も「なんだか、アメリカの2流スプラッター映画みたい」「昨日食べたアジの叩きみたい」「僕、今日なんかご飯食べたくない・・・」とめちゃくちゃなものです。しかし娘の「アジの叩き」発言はある意味的を得ていますね~。ボディのところどころに散在するメタリックな輝きがアジの表皮みたいだし・・・でも、こんな発言聞いちゃうと、これからしばらくの間アジの叩き食べられなくなりそうな気がします。 まぁ、いずれにせよ逸品堂を始めて以来最も醜悪なマーブルということに間違いはなさそうです。色彩に関しての好みは人により千差万別ですが、さすがにこの個体が好きッて言う勇気のある方はいないでしょう。 でも、この個体実は以前はぜんぜん違った外見だったんです。数ヶ月前の姿が2枚目の画像です。クリームホワイトの地色の上にプラチナホワイトとブラックのマーブル模様が載る、どちらかといえば清楚な感じのマーブルでした。それが、アレヨアレヨと言う間に1枚目の画像になっちゃいました。 数ヶ月前にバンコクのあるブリーダーを訪ねたところ、最新品種だと言ってこの個体(2枚目の画像)を見せられました。名前を聞くと「エイリアン・マーブル」だというので、姿とネーミングがマッチしないのではないかと問うと「そのうちボディにレッドが出てくる」というのです。そのときは、この上にレッドが出てくれば結構いい個体になるなって思ったのでゲットしたという訳です。もちろん、彼らの言う事の多くは単なるセールストークですから、レッドの発色には別にそれほど期待はしてませんでしたけどね。 まさかここまで見事に?赤は発色するとは・・・それも牛血色が(苦笑)。ここまでくればまさに「エイリアン・マーブル」ってネーミングがぴったりです。ただ、この品種に関して少々心配事が・・・。実は、この個体を購入したとき盛んにブリーダーが「日本人はこの感じが好きか?」って尋ねてくるので、「うん、この清楚な雰囲気は結構みんな好きだと思うよ」って何気なく答えてしまいました。その翌月に再度ブリーダーを訪ねると「日本人に受けそうだから、エイリアン・マーブルを大量に繁殖させたところだッ」って嬉しそうに報告してくれました。 それから3ヶ月くらいが経過しましたから、そろそろ出荷サイズに育った筈です。次に行った時に、大量の「エイリアン・マーブル」見せられたらどうしましょう?もちろん、生後3ヶ月の時点ではホワイトベースの清楚な姿をしてるでしょうけど、その後1枚目の画像のように変身するって判っているものを・・・
2008/08/10
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やったぁ~♪ようやっと、半ば脅迫されて(苦笑)実現した家族旅行が終了いたしました。本業そして逸品堂ともに海外に行かないと始まらない仕事だけに「年中海外出張ばかりで碌に家族サービスをしていない」と言う烙印を押されて家庭内での地位が危なかっただけに断りきれませんでした。それにしても、家族で行く海外旅行なんてお父ちゃんにとってはひたすら奉仕奉仕で疲れるだけですね。 平和な日本に慣れちゃっている子供達は、海外だって安全で当然的な感覚を持ってますからうっかり野放しには出来ません。それに言葉の問題もありますから、ガイド兼通訳兼ボディガードみたいなもので、ひと時も休まりません。さらには、物欲の鬼と化した妻のショッピング攻撃にも耐えなくてはなりません。もちろん、精神的にも体力的にもそして金銭的にもね(笑) ところで、昨今の原油高騰のあおりを受けて致し方ないことなんでしょうが、航空会社のサーチャージ(燃料代)はちょっと異常ではないでしょうか。いくら原油価格が上昇したと言っても、それ以上の割合で値上げしてる気が・・・。ちなみに、バンコクまでのエコノミークラスの航空運賃とサーチャージは以下のような感じです。●全日空 航空運賃¥45,000 サーチャージ¥42,900●シンガポール航空 航空運賃¥52,800 サーチャージ¥28,110●チャイナエアライン 航空運賃¥51,800 サーチャージ¥23,870 どの会社もここに来てサーチャージ値上げしてますが、特にひどいのが日本の航空会社2社!航空運賃とサーチャージがほぼ同じっていったい何??会社の経営状態の悪いところをここで取り戻そうとしてるとしか思えません。合計金額は他の航空会社とあまり大差はないのですが、航空運賃を安く設定し、いかにも「うちは安いですっ!」見たいなあざとい手法が個人的にはえらくむかつきます(笑)・・・って、基本的に仕事でもプライベートでも日本の航空会社はまったく使わない男なんで文句言う筋合いの物ではないんですけどね(笑) 海外滞在中にNHKの海外放送見てたら、この夏若者の海外旅行が減少したって言ってましたが、当然でしょうね~。だってHISとかで「魅惑のバンコク4日間 ¥45,000」とか言うのに申し込んだら「エート、さらに燃料費として¥42,900いただきます」とか言われたら普通愕然としちゃうと思います。 さらにやや本題から外れますが(苦笑)、格安海外旅行代理店って言うのにも一言文句を言わせてください。「なんで1人で参加すると、追加料金が¥20,000とかかかるんでしょう?」。確かに、海外のホテルって1人当たりいくらではなくて一部屋当たりの料金なので、ツインとかで使用すると安いのは判りますが、それにしても便乗しすぎじゃないの?2人以上で申し込むのならともかく、出張などで1人旅の場合は自分で航空券とホテルを別々に手配した方が間違いなく安上がりですから。 まぁ、旅の疲れから文句ばかり言ってしまいましたが、何はともあれ無事に帰国いたしました!
2008/08/06
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