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先ほど、バンコクの知人の女性から電話がありました。って言うと「なんだぁ?毎月バンコクなんて行くから怪しいとは思ってたけど、さかなおやじ=エロ親父だったんかい!」と勘違いする人も出てくるかもしれませんね~(笑)。残念な事に?電話先の女性は日頃ベタを仕入れているファームのオバチャンでした。皆さんも御承知の様に、現在タイの国際空港は反政府勢力に占拠され使用不可能状態です。在タイの日本人の方も1万人以上足止めを喰らっているとの話もあります。しかも、空港や政府の建物を占拠している反政府勢力はなんだかお祭り騒ぎで浮かれ楽しんでいるありさま。良くも悪くもさすが、タイです(苦笑)。でも、12月15日からASEANサミットが開かれる予定だってあったのに・・・こりゃアジア諸国に対する主催国体の信用丸つぶれ状態です。 そんなバンコクの混迷は、輸出業者にも大きなダメージを与えています。つまり、航空貨物便が発送できない訳です。以前からこのブログにも何回か登場したタイの友人(男性)は、食品を欧米に輸出する企業の重役ですが、先日電話で話をしたところ、ほぼ確実に会社は倒産だと言ってました。もし、飛行場が開放されても多くの海外企業はタイの会社との取引をためらうのは必定だからです。かく言う私も、現在本業の生産拠点をバンコク郊外に置いているのですが、早急にベトナムに切り替えるつもりです。本来は海外出張の予定が無かった12月ですが、急遽その件でベトナム&台湾行きが決まりました(涙)。 友人の話では、今回の空港封鎖でタイの経済が受ける被害は5000億円前後と言う事らしいです。一口に5000億と言っても、我が国とは物価指数の異なる国の事ですから、少なく見積もっても日本で考えれば1.5兆円位の経済損失って事になりますから、笑い事じゃありません。 ベタファームのオバチャンも、メインの得意先であるアメリカ向けの輸出ができなくなってしまい、ベタはだぶつくは収入は途絶えるはで大変な状態になっているようです。「あんたはいつバンコクに来るんだい?ベタがいっぱいいるから買いにおいでよ!」「そんな事言ったって、空港が使えなくちゃバンコクに行き様もないでしょ」「マレーシアから陸路入国すれば何の問題もなし!」・・・この辺りの発想は、いかにもマイペンライの国、タイランドだけあります。しかし、正直な話それほど大資本でないベタの生産家達は例えこの後タイの政情が平静に戻っても、多くのブリーダーは立ち直れないと思われます。 ただ、冗談抜きで私もバンコクにあった本業のストックを明後日陸路マレーシアに輸送する手続きを取ってあります。個人的には、まもなく鎮静化に向かうと思いますが、万が一の場合、イギリスの取引先に迷惑かける訳いきませんから、まぁ保険のつもりで移動させておきます。私の会社なんて、規模が極小ですから移送費用も微々たるもんですが、大手企業は真っ青の事態でしょうね~。そんな大きな話に比べると恐縮ですが、我が国に改良ベタが輸入されなくなっているのは間違いのない事で、この混迷が長引くようだと国内のベタは品薄状態になると思われます。 えっ?ひと事みたいですって?確かにそうなんですよね~、サイドビジネスである我が「おさかな逸品堂」も、こりゃ存亡の危機ですな(苦笑)。
2008/11/30
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さて、ペアの相性が余程悪くなければ早くて数時間後、遅くとも1日後くらいには産卵行動が見られるはずです。まぁ、ベタマニアにとっては見慣れた風景なんでしょうが、初めて見る方にはかなり感動的なシーンだと思います。もっとも、日中仕事や学業などで家を空けなくてはならない方々は、なかな実際の産卵現場を目撃するのは結構難しいかもしれません。 泡巣の下でオスがメスに巻きつくようにして産卵を促し、放卵・受精後に2尾共に一種の気絶状態になって水底に沈んでいきます。この時、いち早く夢?から醒めたオスは急いでゆっくりと水底に沈む卵を口で拾い集めて、泡巣の中に吹きつけるようにして集めていきます。しかし、オスにも個体差があるようでメスよりも目覚めるのが遅く、水底にグッタリしている間に先に目覚めたメスに卵をパクパク食べられちゃう奴もいます。ひどい奴になると、自分が真っ先に卵を食べてしまうひどい父親もいたりして・・・。 上記のような行動を何回も繰り返して、最終的には100-数百個の卵が産み付けられます。この後オス親は御存知のように泡巣の下で、我が子が孵化して来るまで頑張りますがメス親は無関心、と言うよりは単に卵の捕食者でしかありませんから(苦笑)、ある程度の時期でメス親は産卵水槽から取り出しておいた方が無難です。 オス親はこの後孵化した稚魚が自由遊泳を始めるまで、卵や稚魚の保護をしてくれますが、夜間に全ての照明が消されてしまうとさすがに眠ってしまうのか、その間に卵が泡巣からこぼれ落ちても放置したままになってしまいます。そのため、我が家では産卵後稚児が孵化するまでの間、室内灯は消灯せずに24時間態勢でオス親にはセコムしてもらいます。人間なら労働基準法違反とかに相当する行為も相手がベタならね~(笑)。また、オス親にとっても1日や2日の徹夜なんて、別になんでもないようで平然としてます。
2008/11/29
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さて、お見合いさせた(笑)ペアの相性が余程悪いかもしくはオスが余程繁殖に適さない状態でない限り、オス親は水面に一生懸命泡巣を作り始めるはずです。水面に何か浮かんだ物体があればそこを中心に、何もない状態ならばガラス面の縁辺りに作るはずです。ちなみに、以前紹介したスチロール板を浮かしてあれば、ほぼ確実にその下に泡巣を作ってくれることでしょう。 もっとも、この画像ではスチロール板ではなく、水草を浮かせて使っています。「何だよ、薦めておいて自分は使って無いじゃん!」って突っ込まないでね(笑)。横からストロボを使うのではなく上から光を当てて撮影する私の撮影方法だと、スチロール板が光を遮ってしまい、下に位置するオス親や泡巣を上手く撮影できない為のものですので・・・。 泡巣のボリュームはオスによって千差万別で、盛り上がるほど大きな泡巣を作る個体から、ほとんど泡が認められない貧弱な泡巣で済ませる無精者までいます。泡は粘着性のあるツバ(正確に言うとツバじゃありませんけど)と混ぜ合わせて作るので長時間割れる事無く維持されるような仕組みになってます。 泡巣が完成すると・・・と言うか、オス親がそう判断するしばしばメスの方に出向き、周囲をクネクネとダンスをしながらメスを誘う素振りが多発します。この状態になったらいよいよメスを隔離した容器から水槽内に導入しましょう。この時期になると通常であれば、水槽内に放たれたメスに対して、オスはそれほど執拗な攻撃はしなくなっている筈です。
2008/11/26
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さて、前回はベタの繁殖の一番のヤマ場である「繁殖水槽へのペアの導入」でしたが、博打みたいな物で、入れてみないとメスがどうなるか判らないと言うのはあんまりと言う方にオススメの方法が。それは、先にオスを導入した水槽にメスを入れた透明な容器を浮かべておきガラス越し(アクリル越しかぁ?)にお見合いをさせると言う方法です。この方法であれば、雌雄の気持ちが充実してくる前のメスにとってはデンジャラスな時間帯を安全に過ごす事が出来ます。繁殖に適したオスであれば、ガラス越しにメスにアピールしながら、一生懸命泡巣を作り始めるはずです。 もちろん、この方法とても絶対安全と言う訳ではありませんが、メスがボロボロになる危険性はグッと低いものにする事が出来ます。使用する容器は、互いの姿が判る様な透明なものであれば何でも構いません。100円ショップなどのキッチン用品売り場に行けば、透明な小型容器がいっぱい売ってますから、好みのものを捜してくるといいでしょう。出来れば、お見合い中にメスが容器の外に飛び出してオスの猛攻にさらされる事を防ぐ意味で蓋の出来るものがオススメです。 このお見合い?の最中にコツコツと音がするほど激しく容器の中のメスにアタックを仕掛けるオスがいますが、こいつらは基本的には繁殖に向いていないようです。覇気が強すぎるんでしょうか、同居させたベタは雌雄関係なく徹底的に攻撃する危険な性格の個体も間違いなく存在します。もっとも、タイで闘魚として賭け事に用いるのであれば、このような激しい性格の持ち主は大歓迎なんでしょうけど。 ちなみに、私が今回撮影した小型容器は、寿工芸の「ワンルームハウス」(だったと思います・・・)と言う商品で、側面にキスゴムが付いていて水槽のガラス面に貼り付けて用いる事ができる様になっています。コレは中々便利な器具で、闘争心旺盛なテッポウエビやシャコみたいなやつらを同一水槽に複数収容できる為、ショップの販売水槽などで結構多用されているのを見かけます。まぁ、ベタのお見合いに用いるのであれば、わざわざ購入する必要もありませんが1、2個持っていると、何かの時に魚を隔離するのに便利です。 どうでもいい事ですが(笑)、元々はこの「ワンルームハウス」って言うのは同じ寿工芸がかつて販売していた「アトロフィルター」と言う上部フィルターの濾過槽部分を流用したものです。この「アトロフィルター」と言うのは、「ワンルームハウス」を連結させた筒の中に好みのろ材を入れ、揚水ポンプで吸い上げた水を強制的にその中を通すと言う、いわゆるパワーフィルターの原理を取り入れた画期的な商品でした。・・・ただ、惜しむらくは筒の中を均等に水が通過してくれないため、ろ過能力に問題があって普及には至りませんでした。 しかし、理論上は間違えていませんし、個人的には寿工芸さんに更なる改良を重ねていただいて是非もう一度市場にその真価を問うて頂きたいものです。エーハイムの猿真似(失礼)みたいなパワーフィルターを海外の下請けで作らせるくらいなら、絶対こちらの方を頑張って欲しいんですけどね~。日本の住宅事情を考えると、水槽の横や下にデーンと鎮座するすごく邪魔な(笑)パワーフィルターより、水槽の上部を有効活用できる上部フィルターの方が絶対適している筈。まぁ、水草の育成を重視しているアクアリストには構造上向かないでしょうが、普通に熱帯魚を飼育される方ならば問題ないはずですしね。
2008/11/23
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さて、繁殖に使うペアが決定したら早速繁殖用水槽をセットしましょう。この時期だと、保温器具も必要になりますね。それと、外気温が低い時期は特に水槽には上蓋をして水面上の空気の保温をした方がよいと思います。今まで延々と述べてきた繁殖用小物を用いるか否かは、皆さんの自由意志にお任せいたします(笑) そしていよいよペアを繁殖用水槽に導入する訳なんですが、実はこの辺りがベタの繁殖で一番のヤマです。闘争本能旺盛なベタでは、この時がメス親にとって人生(魚生か?)最大の危機とも言うべき状況です。ほぼ間違いなく猛り狂ったオスにボコボコにされますし、最悪ぶち殺されるっていうケースだって稀ではありませんからね~。ただ、困ったものでペアの相性なんて外見から判断できないし、人間様と違ってお見合いしたり、「まずはお友達からっ!」とかのたまって(笑)健全なデートをしてパートナーとの相性を量るなんて事も出来ませんから。 オスメスを繁殖水槽内に導入するタイミングですが、コレと言った決まりごとはありません。ちなみに、私はオスを先に導入しそのまま半日ほど放置してからメスを入れる事にしています。繁殖期を迎えたオスであれば、近くにパートナーがいようといまいと勝手に(笑)泡巣を作り始める事が多いようですし、またそう言うオスでなければ繁殖に適しているとは言いがたいと思います。 いずれにしても、メスを繁殖用水槽に導入して半日くらいは絶えず監視できる様にしておいたほうが無難です。朝出かける前にペアを水槽内にぶち込んでそのまま出社というのはあまりにもデンジャラスです!かなりの確率で、帰宅後あなたをお出迎えするのは白濁した水槽と水底にボロボロになって横たわるメスの姿だと思われます。そんな訳で、会社員や学生の方は土日祝日に繁殖決行っ!って言うのがオススメです。 また、メスを導入してしばらくの間はひたすらオスの猛攻に遭うのはいたし方ありません。この時点で少々ヒレがボロボロになった位でセコンド(つまり飼育者)がタオルなんて投げ込んではいけません。見極めが難しいのですが、かなり痛めつけられたメスが水面付近で動かなくなってきたら危険な兆候です。このような際には、速やかにメスを取り出して保護してあげてください。 上手く行っている時は、オスは時々メスの周りをグルグル泳ぎながらメスの気を引き、そして泡巣を作っている場所に戻りブクブクと泡を吹くと言う作業を繰り返します。このようなオスの行動が見られるようになったらまずは一安心と言った所でしょう。
2008/11/22
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どうも本業の方が忙しくなってくると、ブログの更新が出来なくなる訳でして(苦笑)、随分と間が空いてしまいましたが、私的ベタ繁殖論を再開いたしましょう。実は、前回メスの選択についてサラッと流して、その辺りは終了って考えていたら「ベタの雌雄の判別についてちゃんと説明しろっ」って言うお話を複数の方から頂きました。雌雄の判別に関しては、以前書いた事があったので、今回はいいかなぁ~って思ったんですけど、あえて再度説明する事にしました。 ショーベタやショークラウンなどオスのヒレが長く伸長する品種では、ヒレの伸びないメスとの区別は物凄く簡単です。ただ、オスのヒレも長く伸びないプラカットでは確かに慣れないうちは雌雄の判別に戸惑うかもしれません。1枚目の画像は典型的なプラカットのメスのものです。実際に私がオスとの識別に使っているポイントを箇条書きにして見ましょう。1.尻ビレの後端部分が鋭角に尖っていない(オスに比べて)。2.背ビレが小さく、丸みを帯びている。3.腹ビレ(体下側のアンテナみたいに2本伸びた奴)が長く伸長しない。 特に私が決め手としているのが尻ビレ後端の形状です。かなり幼い個体でも慣れてくればこの部分に注目して雌雄の判別がほぼ可能です。もっとも、稀にオスでも闘争などで尻ビレの後端部分を喰いちぎられたのか、この部分が伸長していない個体もいますが、コレはそれ以外の判別ポイントから区別できると思います。 なお、繁殖時期になればメスの腹部に排卵孔が白くポチッと目立つようになりますのでこの点からも容易に判別できると思います。また、ホワイト系やイエロー系などのように体色の淡い品種ではメスの腹部に白く卵が透けて見える為、余程そそっかしい人でなければ間違える事はなくなります(笑)。 また、たまにエラブタを広げて威嚇するのがオスという人がいますが、残念ながらそれは間違いです。2枚目の画像は1枚目と同じ個体、つまり完全なメス個体なのですがご覧のように立派に?エラブタ広げて鏡に映った自分の姿に対して威嚇行為を行っています。ただ、オスの場合と明らかに異なるのは、オスではこのような時にエラブタの中からヒラヒラの膜のようなものが出現し、さらに激しく威嚇するのに対して、メスではヒラヒラが登場する事はありません(極小さなものがエラブタに付着はしてます)。 おそらく、オスのヒラヒラは相手に対して実際より体を大きく・・・と言うより大顔面に見せようと(笑)言う狙いがあるのでしょう。私の知り合いの中には、雌雄の判別をこのエラブタから出てくるヒラヒラの有無で行うと言う人も存在します。 いずれにしても、最初の内は中々わからなかったプラカットの雌雄も、沢山の個体を眺めているうちに直感的に判別できる様になるもので、バンコクのブリーダーなどは物凄い速さで雌雄の判別を行っていますが、ほとんど間違える事がないのは大したものです。
2008/11/20
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御無沙汰いたしております。恒例の海外出張から無事帰国いたしました!今回はベトナム&タイと言うフライト時間の短いものだったので、持病の腰痛が再発する事も無く順調にスケジュールをこなす事が出来ました。 それにしても、混迷の続くタイの政情は何とかならないんでしょうかね~。一国の総理府が反政府勢力に占拠されたままっていう状態がズルズル続くのはイカンと思います。我が国の総理官邸が反政府勢力に占拠なんてされた日には、日本国民だったら蜂の巣を突いたような大騒動になりそうなもんですが、そこはそれ何事もマイペンライなお国柄なので、バンコク市民はいたって平穏と言うか無関心です(苦笑)。ただ、観光客が激減したり海外の投資家や企業家がタイから資産の引き上げを始めたりと、確実にダメージが蓄積して行っています。このまま行くと、政府支持者と反政府勢力の衝突が起こりそこに軍が介入しちて・・・と言う、タイではお決まりのコースを歩んでしまいそうな気がしてなりません。 今回のベトナム入りも、そんな近い将来を見据えて本業の生産拠点をタイからベトナムに移行させるか否かの情報収集のためのものでした。まぁ、ベトナム国民は勤勉で手先が器用な事で有名ですから、マイペンライなタイよりは品質面では安心できるかも(笑)。もっとも、現状すぐにベトナムに移行できる様な下地は何もありませんから、これからしばらくの間ベトナム入りが増えそうです。 本業の事だけを考えると、拠点をタイからベトナムに移行するのに何の問題もないのですが、副業の逸品堂となるとこれは大問題です(涙)。それほど残された時間が多いとは思えませんが、年内いっぱいくらいである程度の結論を出さねばなるまいて・・・。まずは、無事帰国の御報告を。
2008/11/13
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