まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2023.05.14
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朝ドラ「らんまん」。

浜辺美波が演じる寿恵子の部屋には、
いわゆる"八犬伝グッズ"があふれています。

…まずはこちらのカット。

左がワンちゃんの置物。右は八徳の霊玉セット。

こうしたワンちゃんが、
いわば八犬伝のイメージキャラなのですよね。
2匹の犬がじゃれ合っているのは、
やっぱり現八と信乃のイメージでしょうか?


やはりワンちゃんのデザインが施してあります。

国立国会図書館デジタルコレクション


そして、八徳の霊玉セット。
8つの玉は木製ですが、中央には大きな水晶玉が。

江戸時代には、
安価な「とんぼ玉」のアクセサリーが庶民の間で流行したそうですが、

明治時代の水晶玉やガラス玉って、
いったい、どのぐらいのお値段だったんでしょう?
現在でも、大きさによって1000円~10000円までさまざまです。

なお、
八徳の霊玉セットは、現在でも売っています。

里見八犬伝の舞台にあたる「南総」の館山市では、

https://www.furusato-tax.jp/product/detail/12205/4464073
1個1万円。8万円の寄付でコンプリート出来るらしい。



8個12000円でコンプリート?!




…次に、
寿恵子の後ろに貼られている縦長のポスター!

これと似た浮世絵がWikipediaにも載っています。
月岡芳年の「芳涼閣両雄動」

めちゃカッコいい!

信乃と現八が戦った《芳流閣屋根上》の場面。
上から信乃が覗き込み、下で現八が待ち構えている構図です。
やはり信乃は、色白の美少年として描かれています。

芳流閣ってのは高層の物見櫓です。
その屋根の上で2人は戦ったのですね。
「放龍閣」「教竜閣」「芳涼閣」など色々な字が当てられるらしい。

寿恵子が貼っているポスターは、
よく見ると、芳年の絵とはちょっと違いますが、
「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」
の八字をあしらった満月がデザインされてるっぽい。

…オシャレ!!


追記:

月岡芳年ではなく、↓歌川国芳のこちらの絵に近いですね。
https://www.city.tateyama.chiba.jp
なお、Amazonには、
歌川国芳版の別バージョンの絵のマグカップも売ってます。





その右側の壁にも2枚のポスターが貼られてます。
やはり、いずれも《芳流閣屋根上》の場面。

調べてみたら、
左は歌川豊国、右は豊原国周の浮世絵でした。


ちなみに、
豊国のポスターには信乃しか描かれていません。
これは三枚続の絵の右端部分なのですが、
源八は、左端部分に描かれているためです。
きっと寿恵子は、美少年の信乃推しなのでしょうね。
http://history.hanaumikaidou.com/archives/8602

かたや、豊原国周は同時代に生きていた浮世絵師。
貼られているポスターは、
明治7年に歌舞伎役者を描いた三枚続の絵に似ています。
寿恵子は、10年ぐらい前の役者絵を飾っているわけです。
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/382048



さて、
明日からの第7週は「ボタン」というサブタイトルです。
どうやら寿恵子の"牡丹好き"が明かされるらしい。
きっと八犬士に牡丹模様の痣があるからですね(笑)。

はたして明治の初めに、
腐女子のBL文化があったかどうかは謎ですが、

大河の「どうする家康」でも、
信長による《白兎の耳かじりプレイ》などが描かれています。

実際、
信長や信玄は美少年が好きだったらしいので、
大河ドラマまでBL目線で見てしまいそうですw


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最終更新日  2023.05.16 17:05:59


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