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ついに「天頂の囲碁2」が届いた。予告どおり、8月25日にぴったり届いた。驚いた。しかし残念なことに、マイPCが故障のため修理中。初対戦は修理完了後までお預けになった。どんなに強くなっているのだろう…?楽しみである。
2010.08.25
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断末魔白86。決断の一手である。右辺のシノギを読みきっていたわけではない。だが何となく、隅との兼合いからただでは死なないような気がしたのである。いずれにしてもこれは勝負だ。黒87は、先にここを欠け眼にした手で、前譜で書いたT-14ハネと大同小異。それなら白88とアテ、黒89を強要しておいて90と出る。辺の1子をカカエられては即活きだから黒91は当然。ここで白92以下ずるずる出る。黒93で94にオサエるのはいかにも急所がはっきりし、ただちに白96以下を決行して100にオイて、これは攻め合い黒勝てないだろう。黒93ともうひとつゆるめたところで、白94となおも出る。今度は黒オサエないと、白95の出から、96にオサエる手がアタリになり、黒崩壊する。で、黒95も必然。ここで白96と出て、P-16の石までが働いてきた。さらに黒97切りに白98が下方黒4子にキキである。なお、黒97で98の方を切っても、やはり白97にツイで次に黒4子をオイオトシで取る手があり、ここは白先手で切断できる。これが大きかった。そして白100がトドメの一撃。ダメヅマリのため、黒はどうしても右辺に一眼できず(黒S-19、白T-18、黒T-17、白T-15、黒T-19、白Q-19)、攻め合いは白に外ダメが多いため黒勝てない。読んでいたわけではないが、われながら鮮やかなカウンターである。この白100を見て、天頂の投了となった。遡って右下のコウ争いで、右上にフリカワろうなどとしなくてよかったと思う。無論右辺の白がこんな状態になっては91のハサミツケの狙いはなくなっているが、へたにコウダテを打って隅の味を消していたら、右辺のシノギまで怪しくなっていた。このあたり、読み云々ではなくじつにカンがよかった。昔、大映の怪獣映画で「ガメラシリーズ」というものがあったが、バルゴンやギャオスの断末魔のシーンが、ガメラに湖や火口に引っ張り込まれた敵が殺人光線や超音波メスを放ち、それが次第に勢いを失い、消えていくさまで表現されていた(画面にはガメラも敵も映らないで、光線や超音波だけが見える)。当時の拙い特撮技術の中で、この演出はじつに秀逸だったと思う。TVのかぶりもの番組では、最後は怪獣・怪人が爆発するという安易な終わり方をしていたのに比べ、説得力充分の描写である。どうでもいい話だが、バルゴンの「殺人光線」という名称は正確ではないと思う。人間に限らずガメラなど生物全般にきくので、さしずめ「殺生光線」とでも呼ぶべきである。話がそれたが、終局直前の数手で、なぜか「ガメラ対ギャオス」のラストシーンを思い出した。この碁の天頂の最後の打ちぶりが、ギャオスの断末魔に似ているように思えたのだがいかがだろうか。敵ながら美しい散りぶりである。かくして、天頂との「最後の戦い」にも勝利を収めることができた。今度は「天頂の囲碁2」との対戦である。ソフトが届くのが今から楽しみである。200手完 白中押し勝ち
2010.08.12
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コウ自慢白コウ取りに、黒はコウ争いに応じてくる。黒65、77はもとより、71などという手までコウダテになるのだ。さらに後にF-10と左辺4子を助けるぞというコウダテまである。さすがにコウ自慢である。一方、白はコツコツと地味なコウダテを打ち続ける。前譜でも言ったが、必ずしも右下に見合うコウダテでなくてもよい。いくらかでも得をすれば、バランスが取れるのだ。それで逆転とまでは行かないまでも(この時点では私は白が悪いと思っていた)、細かい勝負に持ち込めば、今までの経験からみてヨセはこちらが有利である。白68に黒がコウを解消すれば、当然下辺になだれ込む。これは黒、一等地が激減して到底打てない。黒69にアテられ、次に取られてもウッテガエシである。もっとも、これでは相手にもコウダテができてしまうが…。それでも3子抜けばここは厚いだろう。こうしてコウ争いをしながら、少しずつ得をしていく。さらに左下白74以下は、ヨセを兼ねながらのコウダテ。もしこういうところでフリカワリ、一線からヨセられるような展開になれば、天頂は思わぬ後退をすることがある。白80になおも黒81と頑張ってきたのは意外だった。ここはコウ解消かと思っていた。白82を打った直後、この手ではコウを取るべきだったかと思った(つまり白82は手拍子)が、黒から82に来られてもいやらしいだろう。ここに黒からのコウダテができる恐れさえある。しかし、白82に黒は83と白9子を打ち抜いた。こうなるのでは大きくして取られただけ黒損なのではないか。白84と2子を取り、下辺へのヨセをうかがえる結果となった。天頂は、コウ自慢に溺れたのではないか。いや、黒F-10アテはどうした?そもそもここに1コウあるからこそ、黒81と頑張ったのではないのか…?このコウ争いで、わずかに得をしたと思った。しかし、敵もさる者、ここで黒85と打って様子見だ。ウッテガエシで取るか、それとも他を打つかと問いかけている。ウッテガエシで取らないと、続いてH-8に1子抜かれるのがうっとおしい。中央の切断と、左辺黒4子の救出を両にらみされ、容易にシノギ筋が見出せないのだ。では、これはほとんど先手ということか…。ここでふと、右辺をT-14にハネられるとどうなるのだろう、と思った。なんと、眼ができないではないか。一見急所風の黒T-12のオキにはT-11で簡単によいと思っていたのだが、ハネられると、T-11に打ってもT-13にハイコまれ、S-12の点がどうしても眼にならないのだ。そこまで読んで愕然とした。しかしそれにしても、天頂はなぜもっと早くこの手段に訴えなかったのだろう?さあ困った―。しかしここは決断するしかない。いよいよ本局最後の決戦である。70コウ取る(67の下)、73同(67)、76、79同
2010.08.11
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天頂、ガメる何度も全局を見回してみたが、白からのコウダテはどこにもない。やむなく、左辺54と切ってここを地にする。もともと黒は取られてもいいと考えて手を抜いたところなので、これではフリカワリとも言えず、「不利カワリ」であるが、これぐらいしか打つ手がないのだ。続いて黒、右下を打ち抜いて勝勢…かと思ったが、天頂は55のアテを一本キカしてから、黒57と上辺の活きを催促した。コウを解消しなかったのだからコウを続行したいところだが、さすがに上辺を取られてはダメが多く、たとえコウに勝っても碁は負けだろう。ここは辛抱するしかない。白58から60と、がっちり活きを確かめる。ここまでは仕方ないところ。これで右下コウ解消か…と思っていたが、天頂は黒61となおも地を頑張ってきた。よくよく見ると、すぐにコウを解消したのでは白が左下隅を守って、黒、勝つまでは大変そうだ(局後の検討で地合判定してみてわかったことだが…)。したがって、天頂が方々を頑張るのはしかたがないみたいだ。あちこちを先手で打ち回して、最後に右下に向かうつもりだろう。白62もやむを得ない。ここを手抜きして隅を荒らされてはたまらない。しかし、黒63はさすがに小さかった。ここは逆にこちらがもともと捨ててもいいと思っていたところ。また、次に厳しい二の矢がないので、こんなところを受けるわけがない。白64と、ついにコウ再開である。チャンス到来か?今度はすでに白が取られていたようなところなので、多少なりともフリカワれば、もとは取れると言っていい。対人戦ならこうはいかなかっただろう。とりあえず取るものを取っておいて、じっくり追い込みにかけられるだろう。その方が白ももともと薄く、黒に勝つチャンスがあったのではないか。一気に地合で追いつこうとすれば、どこかに隙ができるものである。結果論だが、まだコウを解消しないというのであれば、黒63ではR-14と打って右辺の白の活きを催促すべきだった。同時に右上隅を固め、それからコウ解消か、あるいは63に向かうか…。なお、黒にR-14に打たれると右辺の白は手抜きできない。T-14にハネられて、簡単に死である。もっとも、R-14なしでも、けっこうこの白はきわどい。じつはこの時点では私は気がついていなかったが…。そのあたりをにらんで、天頂はあえてR-14を決めなかったのかも知れない。右辺を活かしては、細かいながらも勝てないとふんだのか。この、一撃必殺を狙った天頂の打ち方が、思わぬ波乱を呼ぶことになる。
2010.08.10
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天頂、大暴れ右辺の味悪をあまりにも放置しすぎた。左辺のノゾキ(C-13)など、いまさら応じてもらえるはずもなく、右辺の白の腹中で黒2子が暴れだした。本譜で、天頂の力がいかんなく発揮され、白は崩壊の一途をたどることになる。くれぐれも自陣の味悪を放置してはいけない。今思えば、左辺を黒から先にツメられても、隅はがっちり活きてしまえば、上辺との兄弟喧嘩もなくなり、むしろ白打ちやすかったのではないか。大きいと言っても、これから起きる事件に比べれば大したことはない。繰り返しになるが、碁では、まず自らの弱点を解消して、次に相手の弱点を衝くことを心がけねばならない。以前にもふれた「丈和の訓戒」の第一条である。弱点を残したままでは、たとえ自分から攻勢に出ても、後から逆襲されて頓挫してしまい、気がつけば自分の方が危なくなっている。もっとも、攻勢にでることで弱点をぼかしてしまうという場合もあるが。黒T-6のスベリは急所である。対する白34に黒35とホウリコミ、右下隅はどう打ってもコウをまぬがれない。あんなに白の腹中に取り込まれていたように見えた黒2子が、どうしても攻め合いで取れないのだ。白36ととりあえずコウを取るのはしかたがない。黒37が利くのが痛い。こうしてみると、右辺の折衝では黒2子のダメをつめておくべきだったことがよくわかる。黒39以下コウ争いだが、白42のコウダテはコウに勝った場合、下辺の味が違ってくるので打っておきたいコウダテ。だが、黒は45や49と、ひたすら白の眼をつぶしながらダメをつめる余裕がある。右辺黒の、上の形が白にとってすこぶる不自由だ。必死に上のダメをつめるが、どうしても最後は52に迂回せざるを得ない。黒53で、ついにアタリである。天頂は、こうなることを見越していたのだろう。逆転されたかと思ったが、局後の検討ではまだ黒勝つのは大変なようだった。したがって、次譜以降も、天頂の猛烈な頑張りが続く。ともあれ、このコウを簡単に負けるわけにはいかない。少しでも他で得をして、ダメージを最小限にとどめなくてはならない。さて、白のコウダテはどこにあるのだろう?39コウ取る(35)、44同(36)、47、50同、51ツグ(42)、53コウ取る(35)
2010.08.09
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弱点は死活黒は勢い込んで1と切ってきた。白2とハネたのに対し、黒3と最強に打ってくる。ここで白4が8とオサエるための準備工作。黒5に白6と切り、黒7と換われば白8とオサエられるという単純な仕掛けだ。次に黒が8の左に切っても、上からアテてシノいでいる。黒9は右方の白石をオイオトシにするねらい。白10は一応の防ぎだが、ここでは8の左にツグ方がよかったような気がする。黒は11とポン抜いて8の左の断点を強調する。白は11で受け方を見るが、黒は13と模様重視。ならば白14にカナメの2子を取り、上方の「黒模様その2」を消しながら連絡した。黒15、17がかねての狙い。じっと白18までワタって辛抱し、ここは無事だと思っていたが、黒19にツケられてみると意外と窮屈なのだ。ともかく白20とヒイてのちに右上19の上へのハサミツケを残す。黒21でオイオトシの狙いが復活したが、右上方面の黒はとても攻めを狙える気がしないので、中央右方の白石は場合によっては捨てても惜しくないと思った。そこで白22とキカしにいく。ここを逆に黒から24あたりにツメられるのとの差はかなり大きく、「ノドテ」の一手。しかし、ここで天頂はいよいよ勝負に出た。黒23をひとつキカしただけで、5の左の断点を放置して策動を始める。まず黒25のハネ一本から、27と例のコウ崩れを取ってきた。白28に29とツギ、白30に黒31と粘る。しかし、白32が手筋で、この黒はやはり攻め合いに勝てない。こう打ってしまってはコウダテを自ら消して損なのではないか。しかし、ここで黒33―。狙いすました一手である。結果論かも知れないが、白22では、右辺を補強しておくべきのが急務だった。黒に勝負手を与え、しかもそれが大成功を収め、形勢は急接近するのである。だいたい、右辺上下の白の死活は、はっきりと見通しが立っていなかった。腹中の黒が暴れだすと気持ち悪いとは思っていたが、つい急ぐあまり、黒が打ってこないのをいいことにそれを封じることを怠っていた。だが、黒は虎視眈々と機会を狙っていたのである。こういうところを放置してはいけない。ましてや見通しが立たないのではなおさらである。それもこれも死活が読めないからである。死活の見通しが立っていれば、全局の戦略を支配できる。自分の弱点が死活であると、改めて思い知った。天頂は見通しが立っている。この差が、これから黒の猛追を招くのである。29ツグ(27の左)
2010.08.08
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味悪左辺、黒のツケに白74のオサエは当然。黒75のキリチガエは覚悟の上。もっとも、この手はサバキにきた手である。容易にサバかせるわけにはいかない。あまり小さく取りに行くとあっさり捨てて楽にサバキを与えてしまう。大切なのは74の石ではなく、右方の5子である。当面は黒から78にはツギにくい関係で、ほぼ隅につながっているとみてよいが、たとえば黒75に対し白79とノビたりすると、黒82の下にアテられてシボられ、調子で78にツガれてしまう。けっこう難しいところである。いろいろ悩んだが、白76は私なりに苦心した手。いよいよ隅との連絡を確実にし、左辺の黒へのあたりも強くしえいる。黒77から79は読み筋。こう打たずに白に左辺上方もヒカれては黒ひどいだろう。白80とノビ、2子にして捨てる常用の手法である。黒81に図に乗って白82のアテまでキカしてしまう。そして白84ヌキが気持ちいい。ここで黒85が信じられない一手で、天頂にしては珍しい見損じだった。すかさず白86の一撃で、カナメの黒2子は逃げる手がない。続いて黒がコウを取っても、白はコウダテせずに80の下にアテる。ここまで言えばもうおわかりだろう。黒84にツギならば、白C-5にオサエて、左辺の攻め合いは白が3手に対し、黒はどうしても2手にしかならない。したがって黒はコウを取る意味はない。打つならば黒85の下にツイで、白2子取りの時に左下隅三々入りぐらいのものだろう。かくして、この一帯の白は安泰となった。さらに後に82の上の穴を出る手も楽しみになった。望外のワカレである。黒は右下87を一つキカして89。同じ点を白に打たれるのとの差で大きい手だ。ここで白90をキカしにいったが、この手では右上隅に何か打ちたい。右辺は黒から蓋をされたら、じっと97の点に打ち、穴をふさぐくらいだろう。97の点は後から何回見ても気になるところだ。すぐにもふさぎたい。あるいは、S-6に手を入れて黒2子の動きを完封するとか…。黒91は地としても大きく、かつ上辺の白をうかがった好手。白92以下、治まって打つのはやむを得ない。黒97がついにきた。対する白98は、味悪きわまりない手だった。この手ではS-8にコスミツケるしかなかった。黒99にツキダされ、だんだんキナ臭くなってきた。白100とアテ、黒の模様を破りながらシノごうとするが…。
2010.08.07
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一本取る学生時代は、本当に今では考えられないようなことができたものである。前譜でふれた棋譜にしてもそうだし(今では1局再現など到底無理)、卒業直前には3目勝ちの碁で相手の敗着がわかったのである。囲碁部の中でも初心者を育成するのが好きだった(自分も入部時点でほとんど初心者だったので)私は、当時とくに親しくさせていただいていた後輩2人相手に「卒業記念」として各5局の十番碁を企画した。結果的にはその半分の5局で終わったが、成績は私の4勝1敗。じつに先輩思いの後輩に恵まれて私は幸せ者である(笑)。そのうち1局が、三子の手合だったA君との対局で、最終手の2、3手前に3目勝ちを読み切った碁である。A君はなかなか強く、今思えばよくあんなに強い相手に三子も置かせて打ったものである。A君との碁は常に私の苦戦だった。その後も、終始苦しかったが、ほとんど打つところがなくなってから小ヨセでA君が間違え、対局中にはっきり逆転がわかったのである。今では考えられないことだ。なお、4勝1敗の1敗はA君に土をつけられたもので、私の反則負けである。相手の手番で打ってしまったものであるが、この反則は、大抵形勢が悪いほうが犯すものだと思う。その碁でも、それまでめちゃめちゃ苦しく、1手打ってやけに楽になったと思ったものである。何のことはない、白番でもおかしくないような局面の黒番だったのである。黒57と止められ、もう右下に入っていかないとまずい。だがこれだけ黒が厚いと怖いものである。第一感は白59ツケであるが、黒58からオサエられ、白59の1路左ノビ、黒61サガリに続いて白が67の左にケイマしたとき、通常悪いとされているN-3にツメられて自信がもてなかった。白66にツケてサバキにいっても、強引に取りに来られそうである。白58三々は様子見の意味。黒63なら、右辺からの荒らしを見る。しかし、意外にもあっさり黒59とオサエてきたので、白60にハッて安心した。まさかここでS-5はあるまい。黒61はある意味当然。対する白62が間違えた。ここは単に64にトビツケるべきだった。実戦はあとから白64にトビツケたのに対し黒65だったので定石に戻った。黒69は暴走だろう。定石どおり70にツイで、白ハネサガリが必要なので左辺が痛み、これは黒歓迎ではないか。白70、72となっては、多少味は悪いものの黒2子を取り込んでは一本取った。黒73と、懸案の左辺を動き出してまだまだ勝負である。
2010.08.06
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そこまでやるか?先日、棋譜をとることについて悩んでいるというコメントをブログに書いている人を見かけたので、余計なお世話とは思いつつ一言書かせてもらった。対局しながら棋譜をとる面倒さを書かれていたが、私の経験で言うと、学生時代、強くなりたくて棋譜をとろうとしたが、先輩から「対局中にとるのはやめた方がいい」と言われた。そんなこと言われても、後で思い出すのは不可能だと反論したが、「棋譜は終局後にとるもの。後で思い出せないような手を打ってはいけない」と言われた(キビシイ…)。実際には、うわ手がたいてい覚えていてくれたので、検討の際に棋譜を再現することはいちおうできた。とは言え、当時の棋譜は傑作なもので、ところどころに数字ではなくアルファベットが混ざっていて、欄外に「155→A→B→156の順」などと書いてあるのだ。何のことはない、双方手順を忘れていて、書いてしまった後から「そうそう、この交換がすでにあったな」と思い出したものだ。やはりした手が変な手を打ったときが、うわ手も思い出せないことが多かったような気がする。これが私が7子とか置くうわ手ならまだいいが、2子とか比較的接近した力量のうわ手だともう悲惨である。アルファベットがJくらいまでいき、なおかつ正確さに自信がもてない…。さて、局面は、白が右辺にワリ打ったところ。黒35のツメは当然。白36にヒラキ、右上のスソアキをうかがう。いつもの天頂ならばここで36の上にコスミツケて強引にスソを止めるところだが、今回は黒37と上辺をキカシにきた。白38はここを割られては左方のカベ攻めができなくなるので当然。続いて44の下あたりに打たれるかと思ったが、なんと天頂は39、41と決めてきた。そこまでやるか?白を固めていかにも俗な打ち方である。それでもここをおさえつけて黒43に回り、左方のカベに声援を送るとともに、あわよくばここにも第2の模様を作ろうとする。しからば白44とスベリ、右辺を安定させては悪くないと思ったが、黒47に白48とツケたのはどうだったか。だがこれに対する黒49もすごい俗手。51とオサエたかったのだろうが、それにしても筋が…。白52はこう打つところかと思った。この手で白54はさすがに薄いだろう。黒53を決められ、右下方面が固まってくるのはやむを得ない。黒55に白56はウソ手で、この手ではがっちり46の下にツイでおくべきだった。
2010.08.05
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先行迷ったときはどう打つか?そう、こんな時、一つの有力な手段がある。それは、「手抜き」である。左辺は、上下どちらの黒を攻めるか迷うところである。こんなときは、態度を決めずに、他へ転じるのが有力である。「手抜きは常に3位以内の好手」という格言(?)もある。白24では、34にワリ打つのが有力だったのではないか。左辺でへたに手をつけてやりそこない、先に黒に右辺に回られては一気におかしくなる。だから先に右辺を打ち、左辺は黒から打たせて態度を決めればよい。どんなものだろうか?実戦は、白24とマガリトンだ。下方の黒の動きを催促して、調子で自らを固め、上方の黒に攻めかかるか右方になだれこんでいくかしようとしたのであるが、黒25と応じられてはたと困った。これもすきだらけに見えて、意外ととがめる手段がないのである。黒25に対し白30とツケコシて分断に行くのは、黒33と切られ、勢い切り違えるしかないが、25の左アテ以下ずるずる出られ、隅が痛んで面白くない。これはうまく辺の二子を捨てられた形になり、白採らないワカレだろう。直接切る手は芳しくないとみて、白26、28とツケノビた。あちこち断点を作り、あくまで隅は確保しつつ辺の黒を攻めようというのである。F-7の黒と25の黒石はつながらせても形が歪むのでよしとしている。ここで、黒29と外したのが柔軟な打ち方で、辺は飲み込まれても右方への進出を止めて対抗しようというものである。つながってもよいと言われたのに対する反発でもある。悩んだが、30と出て分断に行く。黒31で32にぶつかっていくのはいかにも無理なので、黒は31とこちらを止める。白32といちおう辺を制したが、じつはまだ味残りであり、左辺の黒はまだ取り切られてはいない。さらに黒33とここを切ってくる。これに対し受けなくてはならないのでは、右辺に回られて形勢不利である。さあ長考だ―。結論を言うと、黒33では右辺に先行すべきではなかったか。黒31が打てては、もうここに白からさしたる手段はない。したがって、大場に打って模様を完成させるべきではないだろうか。そう打たれたら、白形勢容易ならずという気がする。左辺は支えきれると見て白34に先行である。
2010.08.04
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いい感じ最近、ときどきではあるが、NHKの「囲碁の時間」を講座から見るようになった。意外な発見と言っては失礼かもしれないが、小林光一が教え方がじつにうまいのに驚いた。小林光一と言えば、かつて日本碁界に君臨した巨人である。これだけ第一線、いやトップの座に長くいた人では、逆にアマチュア向けの講座など不向きなのではないかという偏見があったが、じつにわかりやすい。もっとも、本人が実戦で本当に悩んだ核心の部分については、おそらく高度すぎるという判断から省略しているのだろうとは思うが。ごく基本的な考え方にポイントをしぼって、アマチュアにもわかるように(←当たり前だが)平易な語り口で説明している。これまで「囲碁の時間」は12時20分から(つまりNHK杯戦だけ)見ていたが、ずいぶんもったいないことをしたものだと思う。さて、局面に戻って、黒15オサエに白16とオシアゲ、これは上辺のヒラキがいい位置にいるので、白有利の戦いが期待できる。黒17に白18とオシたのはしつこかったか。これはのちのC-15ツケをきらったのであるが、黒に一本よけいにノビさせて強くしてしまった感はある。黒19を見て白20にトビ、上下の黒を裂いていく。黒21は白に迫りながら上辺を補強し、さすがにいい見当だが、白22とトビ越しては、このあたりではいい流れかと思っていた。上下の黒がいずれも不安定で、どちらを攻めようか迷ってしまいそうな感じである。白はいつでも左辺で安定できるし、どんどん中央にトビだしていって黒の模様をできにくくすれば、かなり有望である。また、右辺R-9ワリウチが、有力な狙いになっている。しかし、構わず黒23。このあたり、天頂らしさがじつによくでている。上下の黒は多少攻められても、右辺を中心にした模様を張ろうとしている。さて、本当にどちらから出て行ったものか。悩むところである。
2010.08.03
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構想実現黒5の受けは、中央に働いており、最も攻めに適した受け方。その反面、右辺方向にスソがあいており、地には甘い。また、場合によってはハサまれてからさらに隅も荒らされると、安定を失う可能性がある。ここで予定は白14からの行動開始だが、黒5が一間なのですっぽかされて先に右上にカカった石を攻められることを恐れた。で、白6である。白6で14に打つと、黒が手を抜いても、白の小ゲイマジマリに黒からカタをついた形であり、ただでさえあり得る形である。これは白の思惑とは裏腹に、先制攻撃を食らう可能性が大である。白6に打っておけば、今度こそ白14からの定型になった時、6の石が絶好のハサミになっている。黒は、7とじっと空き隅を占めてきた。ならばこちらも白8と、左下を占めておく。地に辛い私でも、左上で発生する戦いをにらんで、ここは三々や小目ではなく、勢力重視の星である。黒9は、やはり左上を意識しているのか。この手では下辺の方からカカるのも、互いの星打ちの石の中心点であり、文句ない大場である。白10は、こうハサむところかと思った。やはり左辺から左上への影響力を保ちたいのだ。ここは意地の張り合いである。もっとも、天頂の側には意地などあったかどうか疑問だが…。黒11、変則。この手では9の2路右(E-6)のトビを予想していたが、それなら定石どおり打って、最後は黒の石が2つ二線に行くので満足である。しかし敵もさる者、そうはいかない。それにしてもひねってきたものである。9と11の間を裂いていくなど、何か仕掛けていきたいが、すぐやっていくのはうまくサバかれそうである。いろいろ悩んだが、白12と、じっくり受ける。黒13は、またも意外なところに打たれた。しかし、どさくさにまぎれて中心点を占められ、上述したとおりここもなかなかの大場なので、この展開はじつは黒がうまいのかも知れない。しかし、急な攻めはないと見て、いよいよ白14に手をまわす。当初の構想が実現した。
2010.08.02
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やってくれるぜ…早くも「天頂の囲碁2」が発売されるそうである。別に“早くも”でもないか。ユーザーむけ先行販売のはがきがきて、少し迷ったがえい、とばかりに購入手続きをしてしまった。「実力三段」というふれこみについ手が出てしまった。まあ今回の「天頂」の力量から推測しても、ちょっとゲタをはかせた評価だとは思うが。実力二段がウリの天頂を先相先に打ち込んだ魔婆斗は三段ということになってしまう。それはないだろうから、現「天頂」はせいぜい初段がいいところであろう。はたして「2」の力量はいかに。楽しみである。そんなわけで、久しぶりに天頂と1局打ってみようと思い立ったのがこの1局である。もちろん出来はよくないが、私なりに精魂傾けて打ったつもりである。今回から棋譜ソフトを変えてみた。「棋譜松ちゃん」は非常に使いやすいソフトであるが、残念ながらもうDLできない(作者のHPがすでに閉鎖されているため)。私の悪い癖で、インストールしたら、インストーラをすぐに廃棄してしまっているので、現在使っているPC(XP機)の寿命がきたら、残念ながらもう「松ちゃん」を使うことは出来ない。システムファイルはUSBメモリに入っているのだが、他のマシンで使おうとすると必ずレジストリエラーになってしまうのだ。今から別ソフトに慣れておくために、今回あえてDoragoを使ってみた。さて、局面は、天頂の星打ちから始まった。白2は、のちに4のカカリからミニ中国流に構えるか、はたまた小ゲイマジマリを打って黒からの上辺への展開をけん制しようという意図。要するに相手の出方次第で変幻自在に立ち回ろうという作戦。対して黒3―。いきなりカカリだ。うーん、いきなりやってくれるぜ。魔婆斗、早くも長考である。白4は、私なりに工夫した一手である。何か受けてきたら左上E-17カドに打ち、黒がオサエたらオシアゲ、黒ノビにハサんでいこうというのだ。空き隅が2つあるが、ここを起点に戦いを起こそうと思っていた。
2010.08.01
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