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箭内昇(やない・のぼる)「メガバンクの誤算」(中公新書1651、中央公論新社、2002.7)を読んだ。この本も、本棚で長く眠っていた本である。タイトルだけだと、一昨年の金融危機の際のリーマン・ブラザーズをはじめとする米国投資銀行の失敗のようだが、本書は、1990年代のバブル崩壊後の日本の金融機関が長期低迷した原因を述べた内容である。出版当時に読めば、なるほどと納得していたであろうが、論調はあからさまに「日本のメガバンクはだめだ。米国のメガバンクはすばらしい、これに学べ」であり、その後のリーマン・ショックを知っているだけに、ちょっと悲しいものがある。ただ、2000年頃までの日本の金融史という意味で読むには何ら差し支えないであろう。(評価 星三つ:★★★☆☆)メガバンクの誤算
2010.02.28
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竹内一郎「人は見た目が9割」(新潮新書137、新潮社、2005.10)を読んだ。この本も、ずいぶん前に買った本だが本棚の片隅に埋もれていたものだ。刺激的なタイトルの割に、本の内容中は「人の表現力は見せる力が圧倒的であるので、これを意識する必要がある」と言った真面目な主張である。そういう意味で、タイトルとは違ってちょっと意外な本である。唯一、気になった個所は、演劇の世界での「何たる偶然」ゲームの紹介で、知らない二人の片方が相手に質問し、お互いの共通点を十個見つけるのだが、見つかるたびに二人同時に「何たる偶然!」と叫ぶゲームである。短時間に、仲良くなる手法として面白そう。(評価 星三つ:★★★☆☆)人は見た目が9割
2010.02.28
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中谷巌「マクロ経済学入門 〈第2版〉」(日経文庫1030、日本経済新聞出版社、2007.1)を読んだ。ずいぶんと前に買っていた本だが、本棚の肥やしになっていた本である。需要と供給のバランスを価格を使ってモノ・サービスの経済を説明するミクロ経済学とは違って、マクロ経済学は金融・財政の知識を元に実社会の経済の動きを説明するため、少々とっつきにくい。これを入門と銘打っているだけあって、極力数式を抑え分かり易く説明している。文庫本としては、一軒に一冊と言えるほど完成度の高いマクロ経済学の本と言える。筆者は、最近、過去の小泉政権時代の資本至上主義について「懺悔」しているが、今頃そんなことを言われてもと感じる人が大多数でしょう。非正規雇用に伴う社会の課題は、もはや後戻りできない状態ですから・・・(評価 星四つ:★★★★☆)マクロ経済学入門第2版
2010.02.28
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