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書 名=イノベーション実践論著 者=丹羽清(にわ・きよし)発行所=東京大学出版会発行年=2010.1評 価=星五つ ★★★★★イノベーション実践論本書は、表題どおり、企業がイノベーションを実際に起こすためには具体的にどのようにしたらよいのかを実践的に記述した内容である。少なくとも、経営論・戦略論ではないので小難しくなく、著者の考えるベストな実践方法を示した良書である。そういえば、こうしたイノベーションを焦点に当てて、具体的な検討のフレームワークを示した本はいまだかつてなかったようにも思える。その意味でも、大変重要で貴重な本でもある。加えて、筆者独特の切り口で、経営戦略への意見やイノベーションとマーケティングとの関係への示唆など非常に興味深い。楽しく読める本でもあった。良書です。
2010.05.15
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書 名=ワイルド・スワン 上著 者=ユン・チアン (土屋京子=訳)発行所=講談社発行年=1993.1評 価=(下巻読破後)ワイルド・スワン(上)中国の第二次世界大戦後の30年間程の過酷な時代(国共内戦、大躍進政策、文化大革命)を生き抜いた三代にわたる女性が体験したノンフィクション作品である。現在の中国の経済成長を思うと信じられないことだが、この本を読んだ大多数の読者は、中国に生まれなくてよかった・ほんの数人の指導者が長らく国を豊かにしないことがあり得るんだと感じたはずである。つくづく、共産主義でも資本主義でもどちらでもいいが、独裁国家ではなく民主国家が大事で、「悪い政府」は国を貧しいままにし、「良い政府」は国を豊かにすることができる実例を中国に見ることができる。良書でした、下巻も楽しみです。
2010.05.15
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書 名=競争優位をめざす「開発経営」の新展開 独創重視のプロダクト革新編 者=日本能率協会(JMA)発行所=日本能率協会マネジメントセンター発行年=2004.10評 価=星二つ:★★☆☆☆本書は、JMA2004提言を集約し書籍化した本である。事例研究として、松下電器産業(当時社名)・日産自動車・日東電工・花王の4社を優良企業としてとりあげている。ただ、いまさら独創重視と言ってもどうなのと言う感もあり、全く心に響かないし・頭にも残らない内容であった。すなわち、退屈な書物でした。唯一、感心したのは、下記のフレーズでした。理念なき行動は凶器であり、行動なき理念は無価値である。(本田技研 本田宗一郎)これくらいかな。
2010.05.15
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石積忠夫(いしづみ・ただお)正直者はバカをみない 日本一の見本市ビジネスをつくった男の成功哲学ダイヤモンド社2007.1評価 星三つ:★★★☆☆正直者はバカをみない単なるイベント屋と見本市ビジネスとは、どこがどう違うのかについて、この本を読むまでは正確には分かっていなかった。著者は、日本で唯一大規模な見本市(東京ビッグサイトでやる○○展のようなもの)の主催者となる、民間企業リードエグジビションジャパン社長である。その意味においては、単なる会社の宣伝書であり、いかに自分は成功したのかの自慢をしている本にすぎない。だが、思ったほどには反感は覚えなかった。これは、この会社の競合相手は通常、一つの民間企業ではなく、業界団体や公益法人団体などであり、どうしてもそのような相手先には、思い入れも同情も湧かないのが普通であるからかもしれない。どうぞ好きなだけ叩いてやってください、っていう感覚である。第三者的にみると、「弱小ライバルしかいないニッチな市場に、正攻法で攻めた結果うまくいった」ビジネスの紹介でしかない。
2010.05.15
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著 者=細田條(ほそだ・まみち)書 名=今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい 2次電池の本発行所=日刊工業新聞社発行年=2010.2評 価=(評価は適切でない)トコトンやさしい2次電池の本筆 者=坂西欣也・澤山茂樹・遠藤貴士・美濃輪智朗書 名=今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい バイオエタノールの本発行所=日刊工業新聞社発行年=2008.6評 価=(評価は適切でない)トコトンやさしいバイオエタノールの本最近、よく目につく「トコトンやさしい」シリーズの本を、立て続けに2冊読んだ。最近話題になる技術トピックを、その分野の専門家の方による一般向けの解説書であるが、その技術の解説を見開き2ページで項目ごとに詳細に説明し、全体を通じてその技術の全貌がわかるというスタイルをとっている。本の表題にたがわず、非常に易しく解説してくれる貴重な本である。技術が旬のうちに、よんでおくべきである。
2010.05.10
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樋口弘和(ひぐち・ひろかず)「新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか 失敗しないための採用・面接・育成」(光文社新書385、光文社、2009.1)を、新年度が始まったからではないが読んだ。表題の解答は、人事採用コンサルタント会社の筆者がいかにも言いそうな「企業側の面談・採用スキルが乏しい」からで、「この本を読んで人事コンサル会社にコンサルしてもらいましょう」です。ちゃんちゃん・・・ まあ、悪く言えば単なる「コンサル会社の売り込み」の内容であるが、いまどきの面談・採用事情が具体的に良く分かる内容でもあり、その点、人事採用に多少なりとも係わる人には多少なりとも読むべき個所はあるのでしょう。(評価 星三つ:★★★☆☆)新入社員はなぜ「期待はずれ」なのか
2010.05.05
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V.S.ラマチャンドラン/サンドラ・ブレイクスリー(山下篤子=訳)「脳のなかの幽霊」(角川書房、1999.7)を読んだ。この本の後続作品「脳のなかの幽霊、ふたたび」の後に、前作を読んだことになってしまった。しかし、これまで読んでなかったことを後悔するくらい、本当に面白い本だった。 内容は、神経学者の筆者が、脳の一部が損傷した事例から、人間の何のどのような機能が損なわれるかという病例を多数示し、そこから帰納的に考えられる結論として、脳から生まれる「見えるということ」と「意識とは何か」について、現状において解明している事実を淡々と述べている本である。 非常に重要な指摘は、意識とは「短期記憶のなかに、潜在的に無限の含意をもちながら、安定で限定された変更不能の表象を出発点として持つ」ことである。言葉にすると難しいが、読んでもらえれば分かり易い事例がたくさんあるのでわかるはずである。とても良い本でした。超お薦めです。(評価 星五つ:★★★★★)脳のなかの幽霊
2010.05.05
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スティーヴン・ジェイ・グールド[渡辺政隆=訳]「ワンダフル・ライフ -バージェス頁岩と生物進化の物語-」(早川書房、1993.4)を読んだ。古生物学者でエッセイストのグールドの作品は、「神と科学は共存できるか?」「マラケシュの贋化石(上・下)」に続いて4作品目である。 内容は、いわゆる「カンブリア紀の生物大爆発」のきっかけとなったロッキー山脈バージェス頁岩から発見された、膨大な5億年前の奇妙奇天烈な化石動物群の分類解釈をめぐる物語を筆者の独自の調査をもとに再評価・再解釈したエッセーである。あの有名なアノマノカリスや最古の脊索動物のピカイアも登場する。記述は大変面白く・奥深いものがあるのであるが、エッセイでなくもう少し高いレベルの科学読み物として見た場合、多少不満が残る。これは、同じ進化論研究者のドーキンスのような鉈でバッサリと論点を示すやり方ではなく、あまり明確に自分の意見や考えを示していないもどかしさがあるのだと思う。 ここまでカンブリア紀の爆発の研究成果を詳しく記述したのならば、明確に「なぜカンブリア紀だけに生物の多種多様な爆発が発生」したのか、そしてその後「なぜ少数の種のみがどうやって生きのびたのか」について、一般論でなくグールドなりの考えや意見を示して欲しかった。内容を期待していてただけに少しがっかりでした。(評価 星四つ:★★★★☆) ワンダフル・ライフ-バージェス頁岩と生物進化-
2010.05.05
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