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2019年06月22日
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テーマ: 航空機(109)
カテゴリ: 航空事故
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 JASDFのF-35A墜落は、パイロットの空間識失調と原因づけられた。
 機体関係のトラブルではないことも、結論づけられた。
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=「機体正常」飛行再開へ
-防衛省が原因推定
2019年6月10日 時事通信社
  …(略)…
 事故は4月9日夜に発生。午後7時25分ごろ、高度約9600メートルで訓練中だった墜落機から「2キル(2機撃墜)」と交信があり、近づく米軍機を避けるため約1分後に管制が降下を指示した。
 同機は追加指示された左旋回をしながら約20秒後に約4700メートルまで急降下し、「はい、ノック・イット・オフ(訓練中止)」と交信。
 その後も急降下を続け、約15秒で水面から約300メートルの高度に達し、レーダーから消えた。
 最後の交信の声は落ち着いており、異常を知らせる様子はなく、次の訓練のために発したとみられる。
 負担の大きい左旋回直後の交信で、重力により意識喪失した可能性は極めて低いという。
 機体に異常があった場合、降下時に減速する可能性が高いが、同機は通常ではあり得ない音速を超えた速度で急降下していた。
 空間識失調状態の操縦者が機体姿勢を錯覚し、機首を下げた急降下姿勢のまま、ほぼ垂直に墜落したとみられる。
   ― 引用終了 ―
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 F-15でもF-35Aでも、パイロットは適性も経験も保証された人間が努めているはず。
 では、なぜ空間識失調状態になったのか、が問題となる。
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 Weblio辞書
 加減速のGと重力の混同、視覚と体感重力の食い違いなどによって生じる方向感覚の混乱。
 地上を見て確認する事ができない雲中・夜間など、あるいは外界が見えない客室内で発生する事が多い。
 眩暈などの症状を伴い、乗り物酔い・映像による3D酔いなどとの関連も指摘されている。
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 例えば、旅客機の乗客は、離陸直後に「まっすぐ上昇している」と思い込む傾向にある。
 しかし、窓をよく注視していると「実は空港の周囲を旋回している」という事がままある。
 この時、乗客は空間識を失調し、自分がどの方向に動いているか認知できなくなっているのである。
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 パイロットがこの状態に陥ると航空機の位置や姿勢を正しく認識できなくなり、大変危険である。
 実際、航空機の操縦訓練では「自分の頭の中の認識よりも計器を信用しろ」と教えられる。
 それでも、熟練パイロットでさえ空間識失調に陥ったまま、間違った認識で操縦を続けてしまう事はある。
 そのため、F-2のようにボタン一つで正常な姿勢に戻す機能を備えた航空機もある。
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最終更新日  2019年06月22日 16時00分08秒コメント(0) | コメントを書く


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