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2021年09月30日
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カテゴリ: 自動車メカ、部品
 オートマチック・ミッションの「N」はニュートラル、中立。トランスミッションで駆動力の伝達されない状態をお示している。
 「なぜRとDの間にあるのか」「Nどうしても必要なのか」。
     ​
エンジン車の憂うつと変速機のミライ
高根英幸 「クルマのミライ」
2021年08月30日 ITmediaビジネスONLINE
  … (略) …
 ATはトルクコンバーターを介してエンジンに連結しているので、ロックアップクラッチが機能していない状態ではエンジンの抵抗は使えない。そもそもAT内部のギアも多板クラッチが油圧ゼロではつながらない(逆に作用するクラッチ機構もある)から、AT内部をロックしてパーキングブレーキの補助として利用する機構が必要なのだ。それがPレンジの役割だ。
     ​
Nレンジの役割は時代によって変わってきた
     ​
 信号待ちではNレンジにシフトするのか、Dレンジのままがいいのか、という論争もかつては存在した。しかしその後アイドリングストップが普及したことで、この話題もあまり取り上げられることはなくなった。
 ところがカタログ燃費がJC08からWLTCへと移行したため、アイドリングストップ機能のカタログ燃費に対するアイドリングストップの影響は小さくなったこともあって、このところアイドリングストップ機構を採用しないクルマも増えてきた。
  … (略) …
     ​
Nレンジが役立っていることを感じない訳
 Nレンジには、実はそれよりも重要な役割がある。それは現在のATのシフトパターンで考えた時、RレンジとDレンジの間にNレンジが設定されていることだ。つまり、RとDを隣り合わせにすることを避けることで、 シフトミスを防ぐことができる のである。
 Nレンジの位置にPレンジを設定すれば同じことでは、と思われる方もいるかもしれないが、Pレンジは機械的なロック機構が働くので、前後進を繰り返して方向転換するスイッチバック操作の際に微低速で動いている状態でPレンジにシフトしてしまうと、ロック機構が働いてしまい、ロック機構そのものが壊れてしまう可能性も高まる。
 ドライバーから見て一番奥がPレンジ、その1つ前が後退用のRレンジ、そして前進用のDレンジとの間にNレンジを配置するのは、実に合理的なのである。
  ―  引用終り  ―
     ​
 最大の役割が「シフトミスを防ぐこと」なら、近い将来EVが主になりドライブ・バイ・ワイヤーの時代になると、トランスミッションの存在が根底から見直されることも大いに考えられる。
 その際に「N」の役割が変わるか、変速機の連続した位置から廃止されるかもしれない。





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最終更新日  2021年09月30日 16時00分07秒
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